日記
vaio

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 2才のころの記憶

商店街の家を引っ越しした日を覚えている。

家を出るときに、ここには戻らないんだと
なんとなく感じていた。
母親と姉と私で家を出た。
父親は、先に行っていたのか
車を取りに行っていたのか覚えていない。

商店街の端にあるお店に立ち寄り
お菓子を買ってもらった。


引っ越したマンションの近くに祖父母が住んでいた。
近くといっても数キロはあった。
到底、2、3才児の足では行けないと思うのだが
この頃は、一人で歩いて祖父母の家に
行けると思っていた。

ある日、祖父母が九州の方の田舎に帰るということになり
私は、一緒に行くと言って
一人親元を離れ、祖父母と数日、田舎に行った。
実際、旅立つ当日は不安もあったのだが
言い出した手前、かなり意地になっていたと思う。

飛行機では、主翼の近くの席で
まだ当時は、プロペラが主流だったのか
プロペラの下に見た景色を覚えている。

田舎では、同じ年ぐらいの女の子と遊んでいた。
泊めてもらっていた家の前に
竹藪か雑木林があって、マムシだかハブだかが
出るので近づくなと言われた。

後で聞いた話では、結構泣いていたらしい。
あまりにも泣いているので
仕方なく、母親と姉が、戦隊ものの人形を手土産に
わざわざ迎えに来てくれたのを覚えている。

1983年01月01日(土)
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