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2007年05月28日(月) カルメン、トスカ、ミミ、ヴィオレッタ、ジルダ




ネオ・ロマンティック!
…ってなーんていい響きなんざましょ、花、リボン、白スーツ、犬!もうこの写真、完璧すぎる!かわゆいなぁかわゆいなぁハァハァハァハァドイツ雑誌グッジョブ とりあえず会社のPCの壁紙にしちまおう…

「男と大型犬」とゆーのはいつの時代も非常にときめく組合せでございまして、わたくしもよく成人男子とゴールデンレトリバーがイチャイチャしながらカヌーに乗ったりするBSの番組をみておりましたが、彼の場合、犬とはこれといって別に仲良くなさそーなのがまたときめきます。犬が引き綱の持ち手にかなり無関心そうなので、ひじょうにビジネスライクな関係なのでしょうね。
そういえばうちの犬の名前を付けるとき、オペラ好きな姉が「トリスタン」がいいといったのを「かっこよすぎる!」とボツにしましたが、ルーファスだったら犬全員にオペラのヒロインの名前をつけても許されると思う

まーこの写真にピンときたかたは「リリース・ザ・スターズ」の購入をたいへんおすすめいたします(唐突に宣伝再開)。ネオロマンティック界の人類最後の希望、ルーファスウェインライト王子とともに「ビトウィーン・マイ・レグス」号に乗って、味気ない現実世界から夢とロマンにあふれる大海原へ逃亡することが出来ますよ。

そういや先日「リリース・ザ・スターズ」、英国アマゾンでは注文数がCDの2位まで上り詰めたらしいですね。こないだ米国アマゾンでも6位とか。
草の根ライブ活動が功を奏してるのか、売れてるなぁ!売れろ売れろ〜!
ちなみに調子に乗って日本の順位見たら1200位とかでおもいっきし萎えましたけどね。いやでもこれは順位が国内盤と輸入盤で分かれてるからね…うん…そうなんだよ…きっと。

明日マイケミを見に行きますのでおへんじのほうしばしおまちを〜


2007年05月26日(土) ヤー・サシュラー・ス・ウマー


あああ…なんだか転んでぶつけたせいで左半身があちこち痛い。
腕とか足とかも特に外傷はないけどぶつけていたようだ…。

タルサが好きで好きでしょーがないのでタルサについて語ります。
先日の「タルサ事件」に進展がありました。

まず、ルーファスくん、ロサンゼルスタイムス紙のインタビューで。
「ブランドンはファンだったから僕にすっごくすっごく親切にしてくれて、僕たちはタルサの小さいバーで美のシールド(なんだそりゃ??)を作り上げた。ブランドンがこの曲をもう聞いたかどうかは知らないけど、知ったらゾッとするんじゃないかな。でも僕は、やっぱり『ありがとう、僕と寝ないでくれてほんとにありがとう、おかげできみについての曲が書けた』って感じ」
らしいです。ルーファスにも一応「2年も前の一夜きりの事件を歌にしたら相手にビビられるかもしれない」という自覚はあったんですね。

そしてブランドンくん。こちらで。
ルーファスから「朝のきみはポテトチップスの味がする(要するに一晩明かして朝キスしたんだよウフフという暗示)」という歌詞にされたことについて:
「ファンタジーだよ(笑)。名誉なことなんじゃないかな、たぶん。それ(朝どんな味がするか)についてはルーファスより僕の妻のほうが知ってると思う」
とすげなく答えておりました。もっと遊び心が欲しい…!まあたぶんブランドンくんは若くて既婚のモルモン教徒なので、うかつに「あの夜はホットだったよ…」とかいって調子を合わせてみたり、ルーファスに投げキッスしてみたりということは体面上できないのだと思います。ざんねん。
ちなみに以前紹介したブランドン×ルーファス押し押しアメリカ腐女子サイト様では
「ルーファスより僕の妻のほうが知ってる」ということは「ルーファスも知っているけど、僕の妻のほうがより知ってる」という意味で構いませんね!?
という斬新な解釈を打ち出していて、すばらしく前向きな姿勢でした。
その前向きさが好きなんだ!


あと、前にちょっと言った、「知らないフランス人のルーファス音源隠し場所」に、ライブ@トリアノン音源もあがっておりました。全24曲。まだすべては聞けてないですけど、とりあえずタルサのピアノオンリーバージョンがあってすばらしい>< オーケストラなくても全然すごい雰囲気伝わるすばらしい>< あんな激しいピアノを弾きまくりながら歌うってすばらしい>< 「Fat Guy」の部分の歌詞を間違えてからガタガタになって一回失敗してやり直してるけどすばらしい><(まあルーファスのライブに時間の巻き戻しは全然ありなので)
ピアノのことはよくわからないんですけど、どうやら、「who would have thought that I'd owe it all to Tulsa♪」のあたりから特に難しいみたいですね。
ちなみにトリアノンのセットリストはこんな感じだったようです。
1・Release the stars
2・Going to a town
3・Sans Souci
4・Rules and regs
5・Tulsa
6・The Art Teacher
7・Tiergarten
8・Leaving for Paris
9・Between my legs
10・Harvester of heart
11・Do I disappoint You
12・A foggy day
13・If love were all
14・Nobody's off the Hook
15・beautiful child
16・Not ready to love
17・Slideshow
18・Macushlah
19・14th Street
20・I Don't Know What It Is
21・Pretty things
22・La complainte de butte
23・Get happy
24・Gay messiah
新曲と名曲とジュディのカヴァーがうまくはいってていいとこ取りだな!超うらやましい。そしてあの痴態(…)はアンコールでのサービスだったみたいですね。


今日は誕生日前祝いってことで家族とロシア料理を食べにいきました〜
老舗のはずなのに接客がファックでしたが、料理はおいしかった!ペリメニだいすき!あとはホフロマ塗りの容器に入ったサクランボのジャムとバラのジャムにときめきました。カラ兄弟のアリョーシャの好物はサクランボのジャムです。むふふ。
あとツタヤの誕生日半額クーポンがあったので帰りにツタヤ利用したら、お会計のときに店員のおねーさんから「誕生日おめでとうございます」って、とってもビジネスライクに言われた。あれはマニュアルなのか…?


2007年05月25日(金) 56億人のピート・ドハーティ


今朝、通勤中に駅で転びました。
エスカレーターが雨で濡れていて、ずべっと。
背中を打って痛かったけど服もなんともなかったので大丈夫かなーと思って、そのまま電車に乗ったら、ふた駅ほどで背中に違和感が。とりあえず降りて駅のトイレで見てみたところ、背中からだらだらと流血。さすがにこれはまずいと思ったのでとりあえずいったん家に帰りました…。ジャケット着てたにもかかわらず、背中にエスカレーターのギザギザがしっかりと刻まれておりましたよ…。呪いの刻印!
よく見たらひじも打っていたらしく、紫のあざがどんどん広がって大変グロいことになってきているんですけど。

こういう事故って不可抗力だと思うのですが、家に帰ったら母親から靴の種類と歩き方と日頃の不注意さをいろいろと叱られてしまい、しまいにはおもちゃみたいな傘をさしていることにまで文句を言われてしまった。あう…。それから背中も肘もどんどん痛くなってくるし、仕事の大事なミーティングも結局連絡して遅らせてもらったし、家で治療をしてからふたたび会社に向かう途中でなんだか非常に虚しい気分におそわれてまいりました。あーあーあー。

そういえば今思い出したけど、前に何かの心理テストだかチェックだかで、ものごとの起こる要因ついて「自分のせいだと思う」「他人のせいだと思う」「誰のせいでというわけでもなくものごとはただ起こるものだと思う」のどれが自分の考えに近いか、というのがあって、私は圧倒的にいちばん最後のやつでした。だから転んだのも、自分のせいでもJRがエスカレーターを水浸しにしておいたせいでもなく、不可抗力で仕方がないことだと思ってしまうのだろうか?ただ雨の日に転ぶだけでも、人によって受け取り方が変わるものなんでしょうかねぇ。
(ていうかわたしはだから進歩がないのか…?


最近ごきげんなときは「トゥトゥートゥトゥートゥッ♪」なんてティアガルテンのイントロを口ずさんでる私ではございますが、一応本業(?)のほうも忘れず、水曜はレッズVSシドニーを見に埼玉スタジアムまで行ってまいりました。
会社からスタジアムまで1時間半。定時フライングしても座席に辿り着けたときに試合開始11分過ぎてました…。試合はまだ動いてなかったけど、試合前のサポーターの応援見たかったなー…。
席は記者席の上あたりだったんですけど、階段を息をきらせて登って行く途中、すぐ近くに田中達也が座っててびっくりしました!小さくて目が大きかった!あーいうとこにいるんですねぇ。てっきりホビット庄に帰って養生しているのかと思ってました。他にも選手が座ってたけど闘莉王はみかけませんでした。しょんぼり。
レッズは、闘莉王がいないのもあるのか、なんだかチーム全体が活気に欠ける?印象。疲れか? ただシドニーが意外と強かったので、試合がどちらに傾くかわからず、一点でも決められたら大変だ!という予選突破をかけている的ハラハラ感はおもしろかったです。
結果的には無事に決勝トーナメント進出でよかったんだけど、やっぱりはるばる見に行ったからにはゼロゼロドローは寂しいな〜不完全燃焼だ〜。ワシントンが絶対入れそうなところが2回はあったのに!ゴールが入って全員立ち上がってオゥオォォーってなるのがやりたいのだよ!

そういやスタジアムの移動屋台でケバブ(好物)を買ったら、こっちは早く席に付きたいっていうのに、トルコ人だかなんだかの店の兄ちゃんが「カレシイナイノ!ウッソー!グウゼン!オレモカノジョイナイノ!」「デンワバンゴウオシエテ!!トモダチカラデイイカラ!!トモダチカラ!」と必死でした。トモダチカラデイイって言い方誰が教えたんだろ。早くケバブ渡せって。
たぶん試合の日は1日あたり100人くらいに電話番号を聞いているんじゃないかと思われます。女子のみなさんケバブを買うときは気をつけましょう。おいしかったですけどね。

>はくしゅ(おっそくってごめんなさい
・5/22 Nさま リリースザスターズ!(挨拶)楽しいアルバムですよね〜聞けば聞くほど語りに書き足したい部分が増えます…。タルサ事件簿は仕事が暇なときに掲示板を熟読してがんばったので、楽しんでいただけて幸いです!
 ドラマ、6月1日のでよいんですよね??みます!!

・5/23 リリースザスターズ!(挨拶)いらっしゃいませ〜得意分野は妄想です!これからもよろしくおねがいします…


2007年05月24日(木) 叫べハレルヤ、しあわせゲット


スーツのズボンをはき忘れ(故意)たルーファス・ウェインライト殿下がおっさんからイケメンまで7人の親衛隊をひきつれて彼らを手のひらであしらいながらくるくる舞い踊り、華麗にジュディ・ガーランドの「Get Happy」を歌い上げるライブ映像。


いい、いい、すっごくいい。いやー、やるときは徹底的にやる男ですよね。ルージュにイヤリングにハイヒールでも、ここまで来るとむしろ男らしいですよね。ザッツ・エンターテイメント、正直惚れなおしましたよ、わたくしは。
スーツの裾からちら見え、というか普通に見えている股間の仕組みが気になってしょうがない。銀のビキニ、か?いいのか?これはヨルン的にはオッケーなのか? ファンにとってルーファスの股間がそう珍しくなくなる日も近そうです。
あ、そういや「BETWEEN MY LEGS」は私はお上品に「脚のあいだ」だなんて言っていたけど、ふつうに「僕の股間」でもいいみたいですね。

ぐっとロマンチックにレダーホーゼンで「If Love Were All」なんかもステキね
http://www.dailymotion.com/video/x220k8_rufus-wainwright-au-trianon-paris



父親が最近「VOLVO THE HUNT」にはまっている。私の見たところ、ずっと会社でやっているので仕事もろくにしてないのではないかと心配になる。定年間際の部長ってそんなもんなのかしら。
「VOLVO THE HUNT」は簡単に言えばオンラインの懸賞クイズで、解かないと先に進めない。しかもクイズのルール自体が明かされず、ヒントも謎めいた予言のみでほぼないに等しいので、相当難度が高いのだ。噂では二十問あるらしいが、父親はまだ五問目。しかもそのうち二つは手伝った私が解いた。それでも相当はまっている。仕事中に「これやっても解けなかった、どうしよう」とかゆーメールが来るし(ホットメールに送られても気付かないんですけど…)、会社の最高級プリンタで問題の画面を印刷して持って帰ってきて検証なんかしている。私はそれに付き合うわけだけど、ほとんどわからない。
とはいっても、このネットワークの世の中、すでに巷には非公式の解説サイト・解答サイトがあふれているのです、お父さま。私はあまりにわからなすぎたので、つい解説サイトを探して見てしまった。一問解くのに2・3日かけている父は、そもそもそういったサイトの存在に気付いていないらしい。

しかし何だかズルをしているとは言いだしにくいし、一生懸命やってる父に悪いような気がする。ていうか父には一生懸命やっててほしい気がする。だって解説サイト見たってむなしいだけだもの。
しかしクイズは掲載期限が今月30日まで。今のペースではまったく終わりそうにない。そんなわけで私はこっそり解説サイトをみて、父に相談されたとき、さりげなーくうまいこと解答に気付く方向へ話を持っていけるよう、必死だ。

父親とは仲は悪くないけどそこまでよいとも言えず、仕事を始めてからいろいろな話ができるようにはなったけど、それでも今でも私はどこかねじけた皮肉屋の娘でしかない。しかしなんだかこのクイズを一緒に解いてる間は、親子関係が私の人生史上最良なのだ。うーん。仕事はしてほしいけど、娘的には、ちょっとクイズの掲載期間がのびたらいいな、と思う。


2007年05月20日(日) 今夜のきみはファンタスティックだよ


5/18と5/19の日記にリリース☆ザ☆スターズ粘着質全曲語りをまとめましたので、もしよかったらどうぞ。したにあります。いったい需要があるのか、ルーファスにあまり興味のない方に読んでいただけるかどうかはわかりませぬが、ちょっと無駄にがんばりました…Tulsaとか…。

ていうか今回、日記登録時にはじめて
「日記は原稿用紙20枚以内でお書きください」ってエラーが出てしまいまして、そのため泣く泣く2日分に分けております。
しかし思わぬ形で念願8000字越え達成してしまいました。ただ、これは3日くらいかけてもそもそ書いてたので、日記とはいえないですよね…!
あとほんとうは全曲語りだけでなく総評・ジャケ話も入れたかったので足すかもしれません…!(どれだけ語るつもりなの…!)




テレビでやっていたので映画「ゴール!」みました。
展開はベタで、適度に挫折を経験しながらも実際は驚くほどスピード出世なわけでございますが、感動してしまった…。サッカーを見慣れてるせいなのか、試合のシーンではすごく熱くなってしまうし、怪我ネタが来るとやたら悲しくなってしまうのよ。そして家族ネタを持ち出されるとうっかりじんわり来る。ふつうにいい映画でした。
話題にはなっていたけどほんとうにベッカムたん・ラウルたん・ジダンたんが友情出演してて照れた…。ラウルたんは銀幕でもどの俳優にも負けないくらい男前だネ…!
ちなみに第2部の舞台はレアル、第3部はワールドカップ、らしいです。第3部にはナカータが出るらしいですけど、日本と対戦したりするのかな…。しかし、ちょっと前のスター選手を使ってしまうと、時が経つとどんどん引退選手ばっかりになってくよな…。


うわーぁいつ新しくなるんだよもうとっくに発売されてるぞとヒヤヒヤしていた公式サイトがやっと新しくなってた
http://www.rufuswainwright.com/
掲示板が前より軽いような気がする!
あとニュースにコメントがつけられる!


あー今日は髪切ったついでに無駄に恵比寿から渋谷まで歩いたりして散々道に迷ったり転んだりして疲れてしまった…。
しかし知らない道をズンズン歩くのは楽しいですね…「ここいったいどこだろう…というか何やってんだろ…暇人だな自分…」って自問自答しながらですけど。

そしていまリリースザスターズ感想書いてます…ながいです…どうまとめたらいいのかわかんなくなってきました……



2007年05月19日(土) リリース☆ザ☆スターズ 粘着質全曲感想(1)


新譜「リリース・ザ・スターズ」全曲について、感想というか解説というか、まとめをネチネチ書いてみました。
歌詞とか記事とか発言は自力で頑張って訳してみたんですけど、
間違いがあるかもです。間違えていたらごめんなさい…


1. Do I Disappoint You
めくるめくルーファス王子の世界へようこそっ!という勢いの、イントロダクションにふさわしい壮大さをもった一曲。「がっかりさせたかな〜」とか「人類の破滅〜」なんて暗い歌詞の割には、ひたすら歌とメロディと豪華な演出で酔わせてくれます。初めて聞いたときは「来たよ来たよ〜うわ、また来たよ〜これだよこれ!!!!」とひとりで大暴れしてしまいました。特に3分過ぎからは、これでもかってぐらいのうっとり展開が怒濤のように押し寄せてきます。「ン〜ン〜ン〜♪」ってハミング(?)、好きだぜ!
この曲に限らず、今回のアルバムでオーケストラ使ってる曲すべてがそうなんですけど、オーケストラスコアもルーファス自身が手がけてるのですね…すごいや…ほんとにオペラ書いてんだな!一介のファンながら、ルーファスがめきめきと成長してるのを感じてしまいました。

2. Going To A Town
ファースト・シングル。(セカンドはあるのか…?)
この曲については今までわりとウダウダ書いてきたので省略します。
最初はシングルにしちゃおとなしいんじゃないかと思いましたけど、アルバム通して聞くと、やっぱりこの曲シングルにして正解な気がしてきました。悲しいメロディではあるけどキャッチーだし、展開がうまい具合にまとまってるというか、聴きやすい。
itune storeでPV買ったけど、画質がよいとやっぱりよいです!ルーファスがへばりつくアスファルトの壁がうらやましいよ…!

3. Tiergarten
ルーファスウェインライトさんいい恋してるんですネ!第一弾。
ベルリンの公園「ティーアガルテン」を恋人(もはやファン公認・ベルリン歌劇場勤務のヨルン氏だネ)と楽しくウキウキお散歩する姿が浮かんでくる胸キュンの一曲。女性コーラスの「トゥトゥートゥトゥートゥ♪」がくせになります。恋っていいネ!(白目
ディヴァイン・コメディのニール・ハノンさんが結婚後に「Perfect Love song」「Bad Ambassador」を作ったとき、人間ってのは愛を得るとこんな素晴らしい曲が作れるようになるのかと感動したものですが、ルーファスもついに…ついに…ここまできたんですネ!(白目
ちなみにWordのインタビューによると、最初はもっとスロウでシンプルなピアノバラッドだったらしいのですが、ニール・テナントに聞かせてみたら「つまんなーい」って言われてしまったのでこんなかわゆいアレンジにしたそうです。

4. Nobody's Off The Hook
繊細でやさしくて、このアルバムの中でルーファスの声がいちばん輝いている曲だと思います。ロマン派みたいなオーケストラとの絡みあいも素晴らしい。生きててよかった。特に3分すぎの、世界が静まり返ったようなうつくしすぎる高音部分は、正座して聞きましょう。胸がぎゅっとなります。
しかしそのわりに、いろんなとこで引き合いに出されてるけど「ホモと美容師と遊び回ってたきみが今じゃ女性の欲望の的なんて信じらんないよ」とかゆー歌詞なのよね!あの美声で!Oh, Boy!

5. Between My Legs
この曲のすごさをどこから言ったらいいのか…
ライブ音源がずいぶん前から流出しており、「California」系統のかわゆいポップソングなので気に入ってよく聞いておりました。ライブではハワイアンな感じのギターが入ったゆったりしたポップソングだったんですけど、そんな調子はどこへやら。
このアルバムバージョン、アレンジがすごすぎます。

とりあえずタイトルは「脚のあいだ」。
脚のあいだっていうからには…ねぇ…?エロい曲なんでしょうかねぇ…と心配していたんですが、驚くほど健全。そのかわり驚くほど妄想癖。
歌い出しはルーファスの曲にしては珍しいギスギスした歪みのかかったギターと共に、自虐的な調子で始まります。

きみは踊りに行ったらいい
僕はひとりで踊りながら、きみについて書く
そして脚のあいだで涙を流すのさ

きみがここにいたときも、きみが恋しかった
今は遠く離れて、僕はひとりで外へ出掛ける
そして脚のあいだで涙を流すのさ

同じ街に住んでいるっていうのに
きみはぼくから、色あせないぼくの魅力から遠く離れた別の州に住んでいる

いやーこの自分に対する自信が見え隠れしながらも自虐的で落ち込んでいるところがルーファス節全開でございますね。それだけなら普通なのですが、ここからサビへのぶっとび具合がすごいんです。

でもすべてのロケットが落ち、すべての橋が閉鎖され
みんながワゴンに荷物をつめはじめたとき
赤ん坊が乳房にすがるように
きみはこの番号に電話してくれたらいい
そうしてぼくたちはあらゆるできごとからそっと逃げ出すんだ

歌は引き続きたいへんキュートでゴキゲンでラブリーな調子なんですが、いきなり来ましたよ、インディペンデンス・デイみたいな世界の終わりの描写が。「今は離れていてもこの街が壊れればきみに会える!」みたいな、こんな形で災害を待ち望むのは八百屋お七とルーファス・ウェインライトくらいだと思います。

そして2:40をすぎると、それまで部屋でめそめそひとりで泣いてたルーファスはどこへやら、まったくもって晴れやかなラストへとなだれ込んでゆきます。
妄想は暴走し、いつのまにやら崩壊する世界の中での、ふたりきりの愛の逃避行がはじまります。ルーファスによると、実は「街の地下に僕しか知らない秘密の川があって、そこから海に逃げられる」そうです。すごいですね。

そのころには、歌い出し部分のとがったギターやぎこちないドラムはすべて消えてしまいます。
その代わりに、高揚感にあふれたボンゴ、まぶしいほどにきらめいているハープ、ふたりの門出を祝福するラッバ、天使たちのコーラス。そこにさながら人魚姫の魔女の忠告のようなナレーション(この街の地下には…わしだけしか知らん秘密の川があるのじゃ…ヒーッヒッヒ)と、最後にオペラ座の怪人のフレーズまで飛び出して(チャ〜チャララララ〜ってアレね)、崩れゆくマンハッタンを背にふたりは手に手を取って希望に満ちた航海へ出発。
そうしてふたりはしあわせに暮らしましたとさ…(パチパチパチ

脚のあいだからとんでもないところまで来たな、おい!
一部では「装飾しすぎ」という意見もあるようですが、むしろここまで飾り立てると聴いてて楽しくてたまらないですよ!最後なんてほんとこれでもかっていうくらいハッピーすぎて、笑えるくらいです。個人的に、アルバムでいちばん気に入った曲のうちのひとつです!

6. Rules And Regulations
「僕はきみほどキュートになれやしない」という歌い出しからして、「えぇっ!?ちょっとちょっと、おまえよりキュートなやつがこの地球上に存在すると思ってんのか…?? おまえよりキュートなのはせいぜいアルゼンチン代表くらいだよ…」とつっこみたくなったわけですが、この曲、ワールドカップについて書いた曲らしいです。
そっかーなるほどねーワールドカップねー、アルゼンチン代表相手だったら、アイマールやメッシやサビオラほどキュートになれないって自信なくすのもわかるわぁ…ウンウン

そんな自己解決はともかく、サッカーのサの字もないこの曲ですが公式掲示板によると「ワールドカップに提供してグレースジョーンズとジョイントコンサートやるつもりだったのに企画が通らなかった…」とか文句言ってたようです。ほんとうかな? この曲サッカーの曲でいいのかな…?(不安)ルーファスとサッカーなんて縁遠いと思ってたからびっくりしました。でもちょうどワールドカップの時期にベルリンいたんだもんな…。ヨルンがサッカーファンだったとかそーいうドリーム設定はだめかな…。

しかしサッカーにまつわる曲といったら、たいてい下記のような感じですが、
 ・試合のもつ意味の重さを演出するもの
 ・試合中の高揚感を演出するもの
 ・勝者の誇り、もしくは敗者の悲哀を歌ったもの
 ・サポーターの一体感を生みだすもの
 ・とりあえずブラジルだからボサノバいっとけ
この曲、どれにも当てはまらないな…。いつも通りの天然ルーファス印ひねくれポップソングなんだもの…。いったいルーファスの目にはサッカーがどんな競技に見えているんだろう…!
ワールドカップは無理でも、ぜひ2010年バンクーバー・オリンピックの開会式で歌ってほしいと思います!!(ライバルはアヴリル・ラヴィーンとかマイケル・ブーブレあたりか?)

7. Not Ready To Love
ルーファスウェインライトさんいい恋してるんですネ!第2弾。
「きみを愛せる準備ができてない」ってこれもヨルンとのことなんだろうなぁ……いいなぁヨルンは……ムラムラ…
前作「Want Two」の佳作「Memphis Skyline」を理解するのに1年かかった私なので、どうもこの手のスロウな感じは聴き込みが必要です。とりあえず今は、寝る前によい感じ。
あと、ライブで聴いてみたいです。印象が違いそう。

8. Slideshow
「僕はきみを愛してるのかな?」と自問自答しまくるこってりラブソングなわけですが、ルーファスによると、去年のレナードコーエン祭で一緒になったマイケル・カヴァディアス(俳優)についての歌だそうです。
(え?ヨルンはどうなるの…!!???)
マイケルをつれて他のアーティスト(アントニーとか)と一緒にオーストラリアに行ったとき、マイケルが撮った写真をパソコンでステキなスライドショーにして見せてくれたんだけど一枚も自分が写ってなくてがっかりしたらしいです。なんだそのエピソード…。
そんなわけでサビの歌詞が、そのものズバリ、
「次のスライドでは僕が目だってないといけない
 だってきみをここにつれてくるために僕はずいぶんお金使ったんだから」
なんてゆーものになっているようです…。
しかし曲の最後に何度も繰り返される「Do I love You?」「Yes, I do.」の自問自答なんて、マイケルと浮気エクスペリエンスにしてはちょっと本気すぎないか?? このへんはヨルンについての感情がまじってるといいな…!だって「Yes, I do.」が誓いの言葉のようで、聴いてるとなんだかもう結婚式に参加しているような気分になってくるんだもの…ああもう幸せになってくれ…


2007年05月18日(金) リリース☆ザ☆スターズ 粘着質全曲感想(2)


つづき。

9. Tulsa
個人的にアルバムベストワンに挙げたい、激情の2分間。
ゴージャスで、いやらしくって、おちゃめで、奔放で、皮肉っぽくて、それでいて圧倒的に美しい、これぞルーファス100パーセント!
激しく揺さぶられる弦楽のスコアもルーファスによるものらしいです。このタンゴとチャイコフスキーとディズニー映画のサウンドトラックが混ざったようなストリングスを、シューベルトみたいにガリガリ書いてたらしい。ルーファスの書いたオペラもこんな感じになるんでしょうかね??たのしみだなぁ!

以前ちょっと書いたんですけど、これはキラーズのブランドンフラワーズとオクラホマ州のタルサで偶然似合った夜についての歌。公式掲示板ではこの「タルサ事件」について、ファンがそのときの状況なんかを詳しく洗い出しております。もう詳しくご存知の方も多いかとは思いますが、そこの資料をお借りして歌詞と一緒にまとめていきたいとおもいます。

【タルサ事件簿】

日付:2005年8月29日
(この日、タルサでキラーズとベン・フォールズとルーファスのライブが同時多発したらしい)

事件現場:オクラホマ州第二の都市・タルサのバー「Caz's」
(ちなみにほんとうはその向かいのゲイバー「Club Majestic」に入ろうとしたところ、ルーファスが身分証明書をもっていなかったためにことわられたそーです。稀代のゲイアイコンを入店拒否するゲイバーって…。顔パスじゃねーのかよ。でもことわられるって萌えですね。)

証言:(ピンク字部分:歌詞)
朝のきみはポテトチップスの味
※国内盤の訳詩が「朝きみとのキスはポテトチップの味」と訳しているんだけど「taste」だけでキスとまで書いていいのか??いやまあ味ってことはつまりそういう意味なんですけど…一晩明かしたわけではないようなので。しかしそうなると他の部分が実際のできごとなのに対して、この最初の1行でいきなり妄想を描いているということになるな…いきなりこんなスキャンダルを捏造していいのだろうかルーファス…
マーロン・ブランド・クラブからお呼び出しのかかる顔
※マーロンブランド         ブランドンフラワーズ

ブランドンのほうがベビーフェイスですね

そしてすべてはタルサのおかげだった!
ぼくたちが一緒にサインした、緑のTシャツを着た太った男

※実在します。彼だそうです。

彼がこの曲を聴いたら、永遠に忘れはしないだろう

きみのスーツは何よりも白くて
※ほんとうにまばゆいばかりに白い。8月にスーツって暑くないのかしら。ちなみに下にはベロTシャツ。ルーファスの服装は気が抜けているなぁ。

※「you know who」の解釈については現在議論がおこなわれています
今まで僕がいってた「救世主」はきみだったんじゃないかと思う
※「救世主」はすなわち、ルーファスの代名詞「ゲイ・メサイア」。ブランドンは一応既婚のモルモン教徒なんだけど、そんなゲイメサイアの称号を譲りたくなるくらいゲイっぽかったんだろうか?
そしてすべてはタルサのおかげだった!
僕に会うためだけに(きみに会うためじゃないんだよ、ベイビー!)

※この「not you, baby」はこのアルバムでいちばんラブリーな箇所ではないかと!!心臓わしづかみ!!
雨の中で何時間も待ってたかわいそうな女の子も、
※実在します。彼女だそうです。うらやましすぎる。

この曲を聴いたら、絶対に忘れはしないだろう

そしてすべてはオクラホマ、タルサのおかげだった!
これはただの思い出、
開いてるときにまた行きたい、あのアンティークショップ

※どこでしょうね…店は確定できず。最近アンティークブローチとか集めてるからなぁ〜。
オクラホマのタルサ!
この曲がきみについての曲だってきみが気づかなかったらいけないからね!

※最後にアピール。これはラブソングといってもいいんじゃ…

ちなみに「ファンに囲まれたけどルーファスはファンサービスよりもブランドンともっと話したいみたいでイライラしてた」「化粧の仕方とかについて話してた」だそうで、その後のふたりは「寝なかった」「それきり会ってない」そーです。
この曲についての噂がブランドンの耳に入ってないはずはないと思うのですが、今のところブランドン側のコメントはないみたい。ぜひ曲で返信していただきたい。

10. Leaving For Paris No 2
最後にNo 2つけるのは去年カバーしたレナード・コーエンの「Chelsea Hotel No 2」の影響でしょうね。ナンバーがついてない「Leaving For Paris」は、Want Oneフランス版発売時にすでにおまけのライブ音源としてついていたようです。
クレジットがPianoとBassしかないシンプルさですけど、ルーファスのこれでもかっていうくらい重ねたコーラスと、コントラバスの演奏バリエーションの限界に迫ってみましたよ的な演奏で、やたら幽玄な感じになってます。パリっていうよりむしろ黄泉に行くんじゃないのかこいつは。「Want Two」路線ですかね。

11. Sanssouci
ルーファスウェインライトさんいい恋してるんですネ!第3弾。ハープとフルートがいい味出してます。「サンスーシ」の言い方が「スァンスゥスィ」なのと、「Tonight」が「トゥーナ〜ァアアアアァーァァアアアアァーァァァーァァァーィ」なのがとっても甘ったるくて胸キュン。
国内盤の解説に「サンスーシってクラブかバーの類だと思う」というおそろしいひとことが載ってましたけど、サンスーシとはドイツのポツダムにあるプロイセン王国時代の宮殿でございますよ!世界遺産に登録されていて、世界史用語集にも載っております!ちょっと調べればすぐわかることなのに…
ライブ前の曲紹介時ではルーファスが「今までサンスーシ宮殿についての歌なんて誰も作ってないからこの曲は大ヒットするはずアハハ」などと言っていましたけど、ヒットする…かな? ポツダム観光委員会とかあったら、この曲をイメージソングに採用してくれたらいいのに。
あ、「今夜はサンスーシに誰がいるだろう〜」とのことですが、夜のサンスーシはライトアップされているようです。この様子はこちらに写真が出てました。ファンタジー。
www.sanssouci-sightseeing.de


12. Release The Stars
ジュディ・ガーランド(っていっても私は詳しくないけどさ)ライブの影響も受けてか、ビッグバンドを背負ってちょっと古きよき時代の雰囲気。自由自在にのびて激しく揺さぶる歌はこれぞまさしくエンターテイナーって感じです。
このタイトルトラックの歌詞で「リリース」するのは「星」だけでなく「芸能人的なスター」の意味もあったことが判明いたしました。しかし、「きみのスタジオに閉じ込めてるスターたちを解放するんだ」っていうのは、どうやら「きみの内側に閉じ込めている才能と愛を解放しろよ」ってことらしいです。キャー!ルーファスったらステキー!!(親衛隊
ここにあったインタビューによると以下のようです。
「これは僕自身そして30代にいるすべての人たちに言いたいことだ、すべてを解放し、可能なかぎり愛し、一人前の人間として自分のベストを尽くすこと。子供時代も20代も過ぎて、今や最盛期にいるわけだけど、30代になったらもう賽は投げられてる。これはその時点のアクションについての曲なんだ。運命を果たせるか、ヘマをするか。これがこの曲、そしてアルバムのメッセージだ。今こそが、きみの夢や願望のために行動するときだ。」
私は20代ですけど、こんなメッセージを聞いて、オペラを書いてジュディガーランドライブもやって自分のアルバムのオーケストラスコアも書いて毎年新しいことに挑戦してるルーファスの姿を見ると、私も頑張って自分のスターをリリースしないといかんのだなと思うわけで……あれ、でも……スターがあるのかな……いや……うん……えーっと……たぶんあるはず……どっかのスタジオにまだ閉じ込められたスターが残ってるはず……賞味期限の切れてないやつが……そうだよね、ルーファス!


2007年05月16日(水) 鳥たちの、蜜蜂の、地球の、樹々の


リリースザスターズ!(←挨拶
(公式サイトで挨拶っぽく書いてあってうらやましかっただけです!)

はい、みなさま、リリースザスターズ買ったかたはおられるでしょうか。
私はタワレコにスキップしながら買いに行きました。思えば私はファン歴2年ちょっと、ルーファスを初めて聞いたのはちょうど「Want Two」発売後だったので、待ちわびたアルバム発売というのは今回が初めてです。
今までストーンズとかエアロとかサザンとかそーいうバンドの新譜を買いに行ったときは「特別コーナー」だの「ポスタープレゼント」だの「ステッカープレゼント」だの「ファンイベント参加抽選」だのいろいろなおまけや企画があって、ちょっとした祭だったわけですが、おいおいルーファス、なんにもないよ…!まあ予想はしてましたけど…ひっそりしてんな!まぁ、せめて新譜コーナーには並べてくれる…よね?
ユニバーサル、「昨今のシンガーソングライターブームの追い風も受け」とか「シンガーソングライターブームの草分け的存在」とかいうわりに、昨今のシンガーソングライターブーム並の企画もしてくれないのでちょっと不満。
まあ結局、花火ってのは自分で打ち上げるものですけどね!


あ、先ほど見たら日本のitune storeでもリリースザスターズと「Going to a Town」のPV、売りはじめておりました。
itune用のボーナストラック「Cowboy Song」、日本のiTuneでは今のところアルバムとセットでしか買えないんですけど、これはいつか単体で買えるようになるのかな…? あらためてアルバムごと買うのはちょっと嫌だな。
ちなみに「Cowboy Song」はやはり、今までライブで何度か披露されていた「Shut Down The World」と同じ曲らしーです。ブロークバック・マウンテンのために書いた幻の一曲(映画製作が一度取りやめになったからボツったらしい)。「Maker Makes」よりも歌詞にブロークバックマウンテンの内容がダイレクトに現れていて、禁断の愛というテーマも重く、とても美しい曲です。単品で買えないのはアレですが、特に「Maker Makes」経由でルーファスワールドに来られた方にはおすすめ!

アルバムの感想はもうどこから手につけていいのやら、全曲についてグッダグダ書きたいのですが、とりあえず今日はこれだけ言いたい、

タルサ…!!!!!


以下、特に山もオチも意味もない

あっ
くんくん
べろべろ
べーろべろべろべろべろべろべろべろべろべろ


>はくしゅ
5/14 アレ好きに…って何でしょう!!??想像がつきません!楽しみです!いつもいろいろありがとうございます><
5/15 へへっTSK(いいですねこの略)でキレ気味だからこそルーファスに逃げてしまう今日この頃です…革製半パンは「中で粗相をすれば(そういう伝統なんでしょうか?)もう誰も触らないから半パンの中がちょっとした自分の縄張りになる」みたいなことを申しておりましたアハ。ていうかあの番組早口過ぎますね。ぜんぜんわからんかったです>< ハリウッドボウル、私は転職活動にめどが立たないとどう転ぶかわからないところがあり、焦っております!でも気持ちを盛り上げるためにこの間とりあえずハリウッドボウル用の服を買いました!どうにか行けるとよいのですが…っ。
5/16 FRF、去年は妹来たんだから今年は順番として兄だろ!ですよね〜。次は秋頃単独公演…とか体のいい夢をみながら生きるとします… たのしみにしてくださってありがとうございます!




2007年05月15日(火) リリース・ユア・ラヴ


世界の頂点に君臨する自称「ゲイ・メサイア」、ルーファス・ウェインライト様が地上に贈る渾身のきらめきの一発「リリース☆ザ☆スターズ」本日発売(国内盤は明日)

キラッキラサウンドの一枚になりそうですので、もしCDショップで見かけたらうっかり買ってみたり、うっかり2枚買ってみたりしてください!

>試聴
Youtube - Going To A Town
Youtube - Slideshow
Youtube - Sanssouci


2007年05月13日(日) みどりいろに見えるの


He's my 王子。

すくすく凶暴に成長中。うちに来たときは1.2キロでしたけどこのあいだ測ったら2.4キロでした。驚異の細胞分裂中。
大きさ以外にもいろんなことが日に日に進歩してます。来たばっかりのときは走ってもすぐに転んでたしフガフガ言ってるだけで吠えることもできなかったけど、今じゃよく走りまわってるしそれなりに吠えたりもしてます。そんなわけで、疲れて床に倒れている私の腹部にも、遠くから全速力で助走をつけて飛び乗ることができるようになりました。今ならまだ大丈夫だけど12kgくらいに成長してからそれやられたら死ぬかもしれん。
お手(なぜか両手)とおすわり(1秒間限定)もできます。そのうち他にもいろいろなことを教えたいものです。昔、いとこが飼ってた犬が「バン!」って言うと撃たれたふりみたいに倒れてお腹を見せる芸ができるのがうらやましかったのですが、最近の銃社会からするとそんな芸は不謹慎になっちゃうなぁ…。


■Friday Night with Jonathan Ross とかゆーイギリスのトーク番組?にルーファス出演。
(このへんにまるまる映像をアップロードされてる神がおりますが)、もう、あまりにかわいくて死ぬかと。ほんとに何から何までかわいい。話してる内容はけっこう下ネタなのに笑い方とかおんなのこみたいだよ。きゅんきゅんするよ。ルーファスはもちろん歌も曲もいいんだけど、動いてるときの破壊力はまた別におそろしいものがあります。私の脳細胞が今まで彼のためにいくつ死んだことか。

この番組に出てるルーファスの胸には、最近(ルーファスの中で)流行っているブローチが、1個や2個なんてもんじゃなくバンバンついていました。イギリスのテレビの前のみなさんはキラキラひかるルーファスの胸元に目が釘付けになりながらも、そのじゃらじゃらしたブローチがいったい何なのかその存在意義が気になってしょうがなかったんじゃないかな、とお察しします。
その豊作状態のブローチについて、いかにも毒舌っぽい早口(しかもなまってたらしい。聞き取り難。ていうか無理。心の耳で聞くしかない)の司会者がみんなの思いを代表してするどく「何それ?」とつっこんでくれたのですが、そしたらルーファスったら、もう、ルーファスったら、ゆっくりと、5月の風のような軽やかさで
「It's my armor, against your humour」
と 返答したのです。
うわわ、このひと、armorと humourで韻 踏 ん だ…!
ツッコミに対して華麗にリリックで返すなんて、おそろしい子だよ!!!
もうこうなったらルーファスが世界を征服する日も近いと思います。みなさん心して待つように。ゴゴゴゴ…

あとはレダーホーゼン(民族衣裳の皮短パンね)について話しているときに司会者が言った「bespeak」(あつらえる)の過去形「bespoke」がわからなくて(イギリス英語なのかな…)「ビ…スポォク?」って聞き返すとこがかわゆかったです。英語同士でもあんなコミュニケーション不全があるのだな…!
ちなみにルーファスのレダーホーゼンはオ−ストリア製らしい。チロリアンですね。


ついでに美しいにもほどがあるトゥーギャランツ

6月にミニアルバム出して、9月にまたそれとは別にアルバムを出すそうです。去年もアルバム出したのに。精力的ぃ。
このふたりって曲は適当にジャムってるうちに出来てくる感じっぽいし、それをライブでいろんなバージョンでやることで自然と精度を上げてるっぽいし、ラブラブだからそんなに意見わかれることもなさそうだし、スタジオでアレンジしたり特にサウンドいじるってこともなさそうなので、曲が完成するペースが速いんでしょうね、きっと。彼らの音楽はいろいろ料理するよりも穫りたての素材の味そのままのほうが美味しそうなので、発表の頻度が高いのはうれしいです。

しかし、6月に出す「Scenery of Farewel」、全部知ってる曲だ…!!!
トラックリストは以下の通りなので、 このへんで公開されてるライブ音源ですべて網羅しております。それもどうなのか。
1. Seems Like Home To Me (前タイトル:Untitled II (Shine On Me))
2. Lady
3. Up The Country (前タイトル:No Joe)
4. All Your Faithless Loyalties
5. Linger On
しかもアルバム音源がここでフルで3曲聞けます。5曲中3曲まるまるってそれでいいのかTwo Gallants。ただ「Linger On」はライブでピアノバージョンとギターバージョンがあったので、どちらが収録されるか楽しみです。

ライブ音源は公開されてるけど「Scenery of Farewel」には含まれないらしい、涙がとまらない名曲「Damnatio Memoriae」「The Trembling of the Rose」は9月のアルバム収録になるのでしょうかねハァハァ


>はくしゅ

王子リクエストありがとうございます!親バカなのでばんばん載せますよっ!
トトロはマジで怖いですよね…幼稚園の壁にトトロ絵が書いてあったのを見て「ひっ!死神!」とか思ってしまう悲しい今日この頃です。wikipediaの「都市伝説一覧」の項は読んでるとかなりひまつぶしができますよ!


2007年05月12日(土) ひとえに風の前の塵に同じ


3週間前に植えたヒマワリからまだ芽がでないんですけど。
あきらめたほうがいいでしょうかね…。


今までルーファスのライブ日程の七月末〜八月初旬のスケジュールがあいてたので、正直、わずかに期待してました…!
ルーファス、まだフジロックに間に合うよ、まだ来れるよ!もし構わないのであればサマソニでもいいよ!幕張で一番いいホテル、ホテルマンハッタンの超豪華スイート泊まったらいいよ!イタリア代表だって泊まってたんだよ、マンハッタン!日本のバブルってやつを目の当たりに出来るんだよ!おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとしってほんとだなぁと実感できて勉強になるよ!フルオーケストラ連れてきてとかこの際わがまま言わないから、ぶらっと来てピアノ弾いてぶらっと帰ったらいいよ!

しかし、七月末〜八月初旬の追加発表ツアーが以下のとおり
7/28 バンクーバー
7/29 シアトル
7/30 ポートランド
8/2  サンタ・ロサ
8/3  サンフランシスコ
8/4  サラトガ
8/6  サンタフェ
8/7  デンバー
8/9  ノースカンザスシティ
8/10 グランドプレーリー
8/11 オースティン
8/13 アトランタ
8/14 ナッシュビル
8/15 シャーロッツビル

無理だ…日本に来る暇なんて皆無だ…だってルーファスはこの世にひとりしかいないんだもの…ナンバーワンでいてそしてオンリーワンなんだもの……うわーん
でも北米でライブやりすぎじゃねーの?これって日本だったら氷川きよしが市川文化会館とかでやるレベルの全国行脚っぷりじゃねーの?

とりあえず会場は文化会館並だと思います。
歴史ある素晴らしい建物であっても、6日間やるロンドンのオールドヴィクは収容人数約1000人だし、5日間やるニューヨークのグラマシーシアターも収容人数約600人とかですもの。
参考までに挙げるとパルコ劇場が458席、電通四季劇場が1216席、銀座の歌舞伎座が1800席、ペテルブルグのマリインスキー劇場が1625席、ウィーンの学友協会でも立ち見含めて2000席、……って思うとルーファスの会場はけっこう小さいですよね!(すみません私がいったことあるところしか挙げてません)うらやましいなあ小さいとこで、近くで堪能できて…!!


2007年05月11日(金) そんな屈辱を抱えて生きていけるのですかっ


ダディの知り合い(なので私の知り合いではない)が作った作品だそーです。
マッチの炎が歌いますよ!

「うつくしいなまえ」PV

あらかじめ失敗を想定して3セットつくって、1セット目は失敗して、2セット目で成功して、3セット目はあまってしまったらしいです。


昨日うけた会社は相当F**Kだったわけですが、ひょっとしたら私が会ったひとがたまたま会社でいちばん鼻持ちならないインチキ野郎だったりしたのかもしれん、たまたま社内の雰囲気が圧迫的で暗かったのかもしれん、ということで(性善説信者)、一応面談は受けてみてそれでまたどうするか考えようと思ってました。せっかく準備も勉強もしたしね……。
そして今日筆記試験合格の連絡が電話できたのですが、またそれが、ただの面談時間の連絡の電話だけのはずなのについでによくわからない罵倒をされて、どうして業務連絡でそんな鼻持ちならないことができるんだ!そのほうがむしろ不思議だよ!という勢いで鼻持ちがならない感じだったので、もう辞退しようと思います……なんか疲れたよ…もう関わりたくないよこの会社…あんな侮辱を受ける覚えはないんだよ俺は〜。
怒りのあまり、想像の中じゃ会社を崩壊させる呪いのひとつやふたつを習得したり、犬を巨大化させてその会社のビルをメキメキ踏みつぶさせてみたり散々したのですが、結局のところこーいう不毛な怒りは行き場がなくてどうしようもないですね〜…。まぁ気分転換して早めに忘れます。あ、面談辞退するのがめんどくさいな…。


そんなこんなで傷心ですがやっと予約しましたリリース☆ザ☆スターズ。
ついでに海外雑誌が豊富なタワレコの雑誌コーナーをみてたんですが、ブラックとかソウルとかアイドル系が多くて、あんまりルーファス載ってそうな雑誌ってないですね…。
あとロッキンオンでリリース☆ザ☆スターズのレビューを読んだんですけど、軽く殺意を覚えました。褒め讃えろとはいわないけど、せめて真面目に書いてくれ…。短いレビューの3分の2が記者自身の締め切りと風邪についての話で、ルーファスのルの字も出てきません。あとは「前に他のアルバム聴いたときはよくわかんなかった」とか「誰それに声が似てる」、そんだけです。これ読んでも10人中10人が買う気を起こさない、というか興味すら抱かない気が。レコードレビュー欄は日記じゃないんだぜ?
でも次号にインタビュー載るらしいです。そこでの挽回に期待。

そんな怒りを覚えつつも(なんか今日私怒ってばっかりね)、ローリングストーン日本版2号をみつけたのでヒャッホウと買いました。前に買わなきゃと思ってたんですけど、日頃雑誌コーナーをうろつく習慣がないのですっかりわすれておりました。
この号、なんと、ミックとキースの1975年の愛の奇跡のカバーがポスターで復刻されてるのですよ…この写真…たまらん。ふたりのあいはえいえんだ…!


定価580円のうちそのポスターが500円で、おまけのステッカーが80円って感じで、雑誌本体はあんまり価値がなかったな…。そもそも「読むこと自体がカッコいい」って表紙に書いてあるのってどうなんですかね、その時点でカッコいくない気がするのですが。(あれ、ほんとになんだか私今日怒ってばっかりだな!辛口!)
記事でも「これがロック!」「ロックな人たちはこんなオシャレなものがスキ!」「ロックのオシャレを見習おう!」とかそんなんばっかりで、これほんとに真面目に参考している成人男子がいたら私ちょっと引きますよ…。あといちいちカートコバーンをよく引き合いに出してますが、確かにカートは私にとってもヒーローだけど(同じギターとエフェクターを買っちゃうくらいね)、ロックをうたってる雑誌がオシャレヒーローとして奉るような存在じゃないわな…。しかも今頃。
ロックが何かっていうのは私にもうまく説明できないけど、少なくともロックってそんな型に決まったスタイルを懇切丁寧に教えてくれるもんじゃないだろ、ってのは確実。むしろ、好きな格好をしろ、Baby Don't Be Shy、そんな感じ。
というわけで、なんだか全体的にロックからあさっての方向に暴走気味で恥ずかしい雑誌・日本版ローリングストーンはこのままでは長く続かないんじゃないかと思うので、廃刊前にこのへん全部ポスター化おねがいいたします



2007年05月10日(木) 外部記憶装置としての記述


最近日記も書かずに何をしていたかというと、某社の入社試験に向けて珍しく勉強なんぞしておりました。その前の書類審査の段階でもかなりの時間をかけて志望動機書なんぞを書いてましたし、勉強も真面目にしてたんですけど、今日行った入社説明会が
かなりS・H・I・Tでした…
なんであんな人がサービス業で取締役なんだ…。しかも試験が事前に見た例題と全然違ってかなり簡単だった…なんで例題であんなハッタリかましてたんだ…俺の勉強時間を返せ…。条件とか仕事内容とかはいいのになー。
とゆーわけでさらに悶々としております

会社が良いのか悪いのかって何を基準にしたらいいのかよくわかりませんなぁ。業務内容?条件?人間?まーそれなりの優先順位は自分の中にあるけど、忙しくても頑張りたいと思う仕事であっても、友人みたいに朝から終電まで1分の休憩も無しで半月ずっと休み無しってのはさすがに嫌だしなぁ…ものには限度ってものがある。人間関係は入ってからでないとわからないし。
諸星大二郎が会社という正体のよくわからない存在、というか「芯」の所在がよくわからない存在について怖い短編をいくつか書いてますけど、今日その意味がちょっと分かった。何を持って良いとするのか判断がつかん…!

まあ悶々としつつもせっかく有給とったので帰りに映画見てきました。
恋愛睡眠のすすめ。www.renaisuimin.com/
ガエル・ガルシア・ベルナル、まさかのネコ耳。
最初から最後までガエル君のあまりのヘタレぶりに大・興・奮でした。かわいいよ、かわいいよおまえ、どうにかしたい!!!!あああああうちの隣にもあんな人がいてあんな奇行をして夜中にベッドでめそめそしたりしてたら最高なのになあ!!!
とにかく失敗してばかりのガエル君の奇行がおかしくて萌えてしょうがなかったです。ハァハァ。あと造形物がとにかくかわいかった。段ボールとかセロファンとか、見ているだけでほわーっとします。
話もわりと好きです、こーいう、どーにもならなくて内的な世界を悶々としてる感じ。すごい泣ける!とか感動!とか考えさせられた!ってことはないですけど、ガエル君演じるキュートな奇人の脳内をおじゃまさせてもらってとってもすてきな気分転換になりました☆ネコ耳万歳!


以下、最近あったこと備忘録。

■都市伝説
会社のちょっと公な場で挨拶をする機会があったので、何かいい季節の話のネタはないかなーと探していたところ、「五月の話」とかで探していたせいか、「トトロの都市伝説」というのを見つけてしまいました…
これって有名なのかもしれないですけど、怖すぎる。本当に怖い。会社で先輩と背筋を凍らせておりました。もうトトロが楽しく見れないぜ…!
もちろん単なる都市伝説ではありますが、それが噂だけでなく実際怖く感じるってことは、あの作品にもともと多少不穏な陰があるってことなのかもなぁ。
怖いのどんと来いってかたは「トトロ 都市伝説」とかでググるとめちゃくちゃ出てきますのでどうぞ…


■友達の個展に行った
絵描きの友達がプチ個展を開きました。絵描きの友達とゆっても彼女の絵を見るの自体が初めてでした。絵はなんだかあったかくて、それでいて奇妙に歪んだところがあって、いままで普通にあそんでいた友達の奥にこんな世界が潜んでいたのかと思うと、不思議な感じがしました。
そこの会場のカフェスペースにその子の友達がいっぱい来ていて、若者らしいオーラをふりまきながら場をもりあげているあいだ、私はなぜか片隅で、初めて会った50歳の絵本教室事務のおばさまと個人的にとっても盛り上がっておりました。だって中学のときに「白痴」を読んで大学で露文科に行ってたとか言うんですよこれが興奮せずにいられましょうか!あ〜ドストの「白痴」の猟奇的ラストの素晴らしいほどのうつくしさについて初めて語れたよ…!うれしい!
そのロシア方面だけでなく、年上のひとってやっぱりすごいなとあらためて思いました。いろいろなことを知ってて、話してるだけでためになる!
それからおばさまと仕事の話、落語の話、浪曲の話などいろいろしていたのですが、酔っぱらってきたおばさまに「あなた、変な子ね!今じゃほとんどみんなロシア文学なんて読まないのよ、そんなんじゃ本当に生きてくの大変ねえ!これからもっと大変よ!」ってすげぇ何回もいわれた。
たいへんなのかー…。


■スパイダーマン3も見た
なぜか家族で見に行ったんですが、予告が延々と続き、本番がさあ始まるぞというときになって、父親が
「あれ?なんだこれ?海賊のやつ見にきたんじゃなかったっけ?」
とか言いやがりました。
いやまあ同じ連作で同じ3作目ではあるけどさあ!あれだけスパイダーマンスパイダーマン話しててチケットにもスパイダーマンって明記してあったとゆーのに何を聞いていたんだおぬしは…!そもそもパイレーツオブカリビアン3まだ公開してないし!父親がボケてないか不安になりました…。

映画はとにかくハリーが気になりまくりでした。
ハリー好きとしてはもっとハリーを出してほしかったけど(ハリーとの決着は次に持ち越しでもよかった)、今回のでも十分感動しちまったし…複雑だ。ゴブリンのくせに戦闘シーンがほんとにかっこよかったし…それも複雑だ。しかしハリーはほんとにジェームスディーンに似とる。あの悲しげな、傷ついたみたいな目、それだけでまぶしすぎて見てられないですわぃ…複雑だ。

内容はぎっしりつまってておもしろかったしギャグ部分はすごい笑ったしうっかり感動もしたので今作もとてもよかったと思うのですが、やっぱり続きも作ってほしい…!
スパイダーマンはニューヨーク以外の街には行かないのかな、次とかで東京の平和は守ってくれないのかなぁと思ったんですけど、考えてみればスパイダーマンってこれくらい高いビルがずっと続いてるとこでなきゃ活躍できないですよね…東京じゃ新宿周辺くらいしか活躍できないかも。

あとはテーマソングがスノウパトロールだったけど、意外とパンチ不足だったなー。1の「Hero」とか2の「Vindicated」とか「We Are」とか、曲聞いてるだけで新陳代謝がよくなるかんじがしましたけどね。


■猿島行った
横須賀から船で10分、東京湾唯一の無人島。大きさは日産スタジアム4個分らしいです。サッカー好きですら大きいのか小さいのかよくわからないサイズですね。それに無人島といっても住んでないというだけであって、観光客はめちゃくちゃいました。
島には戦時中の要塞跡がたくさんあって、トンネルとかはけっこう怖くもあり。そんなスリルを味わいつつも(友達がそれ見て金田一の殺人事件の話とかするんだもんよ…)、天気が最高によかったので、レジャーシートひいて「猿島ビール」とやらを持ち込んでぼーっと寝転がりました。よい休日だった!
↓トンビ激写

そのあと横須賀の米軍関係者がうろうろしてることで有名な「ドブ板通り」にいってみたら、こんな気になる店がありました。
トムとジャックの入り口が別…!入る勇気がなかったですよ。



■RENTってなんだ
友人が超おすすめだというので映画「RENT」を借りてきてみました。
わりと前から気になってたのでノリノリで見たんですけど、あれ?あれ…?なんだろ、これ…。わたしミュージカルもの好きなはずなんだけどな…。サウンドオブミュージックもウエストサイドストーリーもムーランルージュもヘドウィグアンドアングリーインチも世界中がアイラヴユーも大好きなんだけどな…。
まず残念でかつ致命的なことに、ひじょーに個人的な好みの問題ではあるのですけど、出てくる歌が好きになれなかったです…。いちばん最初の曲「Seasons of Love」はちょっとよかったけど、他は全然グッときませんでした。ここまで曲がたくさんでてくるのにひとつもツボに来ないって不思議だ。どれもさらっと聴けてしまって少しも耳に残らないんだよな…。
それから、登場人物がどいつもこいつも何してんだかよくわからず。正座させて「おいおい、義務も果たさず権利ばかり主張しちゃだめだぜ…!」とまともに諭したくなってしまった。サイバーシティの抗議ライブとかどう見てもイタかったし。ただエンジェルはよかった。
あとは舞台で見たならまだ迫力があって楽しめたと思うのですけど、映画的な盛り上がりとか「これからどうなるのかなー」と思わせる点がなかったので、全体的にだらだら流れてしまった気が。最初から最後まで別に好きじゃないアーティストのミュージックビデオを延々と見せられているような気分でした。特にニューヨークでていってサンタフェで暮らしてそこでいろいろ考えた挙句帰ってくるとこなんて、本当に映画というよりただのミュージックビデオでしかないわけで〜。せめて曲が好きなアーティストだったらミュージックビデオでも楽しいだろうけどさ。

友人に感想を求められてるんですけど、なんて答えればいいのやら!


2007年05月05日(土) オールド・ハリウッド・イズ・オーバー


思い出したようにルーファスネタがたまってゆくわ。
まあアルバム発売直前の祭期間なのでね…!
(あ、昨日のアルバム整理に多少追記いたしました)

■5/1のKCRWのラジオプログラム(聴いたり見たりできます)
http://www.kcrw.com/music/programs/mb/mb070501rufus_wainwright
(さっそく音声ファイル化映像ファイル化してくれてる神もおります)

インタビューではアルバムについて、どうして自分でプロデュースしようと思ったか、そして当初はシンプルにするつもりだったアルバムがいつのまにかグロリアスでファンタスティックな出来になってしまった(…)ことなどについて話しております。
それから気になる映画「L'Age des tenebres」について。「若き王子役」とありましたが実際ルーファスの出番は「歌ってるだけだよ」だそーです。そんで「映画の最初と最後で18世紀のイタリアとフランスのアリアを歌ってるけど難しかった」だそーです。アリア!ちょい役でも大変楽しみ!アリア!

生演奏は以下の通り。今回は大人数バンドを従えての豪華版です。
1・Release The Stars
2・Sanssouci
3・The Art Teacher
4・Macushla
5・Going To A Town
6・Vibrate

4曲目の「Macushla」ってのが聞き慣れない存在ですが、1910年にジョンマコーミックとかゆーひとで有名になったアイリッシュ・フォークソングらしいです。スタジオ録音はしていなくても、最近ライブでよくやってるみたい。メロディがとてもうつくしく、ルーファスはこの曲の伴奏をホーンのみにしぼっているので(国歌みたいですね)、しみじみと心に響いてよい感じ。このタイトル「Macushla」ってのは映画「ミリオンダラーベイビー」でストーリーのの鍵となっている言葉でもありますね。
あとやっぱり新曲3曲、「Release The Stars」「Sanssouci」「Going To A Town」はどれもすっばらしい!特にジュディガーランド体験の影響をもろに受けてるんじゃないかと思われるスロウな「Release The Stars」がエロい!けだるい!うつくしい!それらすべてをまぜあわせてどういうわけかひたすら可憐!

それにしてもこの番組のDJは声がエロいなー…。

>はくしゅ
・タルサ:キャーわたしの視点が腐ってるからそう見えるだけかもです!インタビューではブランドンのことを「生意気なアメリカ人の典型」とも言っていたのでたしかにおちょくってる面もありかもです!しかしそのあとで「ものすごいハンサム」とかゆっちゃってるし、なんといっても「Tursa」の判明している部分の歌詞のロマンチシズムから、うっかり妄想がとまらない…!感じです。
・UKあまぞん:こんにちは!ルーファスネタについてまでお調べくださりありがとうございます>_< UKアマゾン直依頼、その裏技は気づきませんでした!わたしも計算してみたところ4700円くらいになりました…おそるべしUKアマゾン。イニャリトゥは他の作品見てないんですけどアモーレスペロスはおもしろそーですね!バベルは多元中継のからくりにやたら期待をしていたし、変に日本が絡んでる分、見方が厳しくなってしまったかもです(汗
でもガエル君はかっこよかったです…あの髪を後ろでちょっと結んでるところが!


2007年05月04日(金) きみは朝のポテトチップスの味がする


とゆーわけでほぼ10日後に発売が迫ったルーファス・ウェインライト殿下の新譜「リリース・ザ・スターズ」、誠に勝手ながら購入ご案内。というかわたしがうじうじ悩んでるので整理します。

■今のところ判明しているバージョンは以下の4つです。

1:国内盤 ¥ 2,500
(対訳・解説はつきそうですがボーナストラック等の特典はなし。)
2:輸入盤(US)¥ 1,905
(まあ普通にごくシンプルに。安いですね)
3:輸入盤(UK)¥ 3,868
(ボーナストラック付き。それだけでなぜこんなに高いのかは不明。現地だと9ポンド、2100円くらいなんですけど)
4:輸入盤(UK、DVD付)¥ 5,393
(ボーナストラック、ライブ映像とインタビューを詰め込んだDVD付き。DVDはリージョンゼロなので日本のプレイヤーでも再生可能。パッケージがデラックスなブックスタイルらしいです。ほしい!しかし高いな…。現地だと16ポンド、3800円。英国ルートだと何かあるのかな)

■国内盤の発売だけ5/16となっておりますが、店頭で確認したところ「大惨事でも起きないかぎり前日夕方には入荷できる」らしいので、まあ予約した場合、入手は5/15と考えて問題ないでしょう…。

■HMVとタワレコに確認しましたが、両方ともDVD付は取り扱わないそうです。(ちなみにDVDのついてない通常のUK盤はHMVでは予約可能、でも入荷日は確定できないとのことです)。DVD付は予約もできないって。あらまー。ってことはDVD付はamazonから買うしかないかなーと思うのですが、amazon予約ってたぶん発送遅れると思うのですよ…
去年マイケミの「ブラックパレード」のUK盤を予約したときは、発送予定日から三日たって「入荷に時間がかかります」というメールが届き、その後一週間まったく音沙汰がなく、問い合わせても「ただいま入荷時期を確認中、いつになるかわからない」というので、結局US盤を注文し直しました。マイケミだからここまで焦らされてもまだのんびり待てましたが、これがルーファスだった場合、わたしは絶望のあまりヨハン・リーベルトみたいな名前のないかいぶつになるおそれがあるため、なるべく避けて通りたい事態です。
もちろん当日にちゃんと届く可能性も大ですけど、届かないかもしれない、しかも届かなかった場合は質問してものれんに腕押しの返事しかかえってこない、という事態を悶々と考えると、なるべくアマゾンで新譜の購入はやめておきたい…乙女心。

UKのボーナストラックは「Do I Disappoint You」って書いてあるんですけど、これは一曲目の曲名。何かの間違い?かな…。それともPosesみたいに最初と最後に同じ曲がくるのかな…ナゾ。
ちなみにDVDの中身は以下。
1. アルバム全曲についてのインタビュー
(以下は2005/12/28のトロント・The Orange Loungeでのライブ映像)
2. Art Teacher
3. Rebel Prince
4. Gay Messiah
5. Vibrate
わりとしっとり系の選曲ですな。

■ 日本では買えないので所詮叶わぬ夢物語なのですが、アメリカのituneで予約すると「Going To A Town」のPVとボーナストラック「Cowboy Song」がついてくるそうです。うらやましい!PV欲しい。
「Cowboy Song」はまだ正体不明ですが、すでにライブ音源がネット上で流通してる「Shut Down The World」(ブロークバックマウンテンに提供しようかと思ってずいぶん前に作ったけどやめた曲。いちおう「カウボーイ同士の禁断の愛の歌」ってことなんですけど)と同じ曲かな〜と勝手に推測。

■日本のituneは売る気配がありませんね…。

■拍手で教えていただいたのですが、UK盤のDVD付をUKアマゾンに直接注文した場合、
カスタム?+送料+価格で、
1.49 + 2.09 + 15.99 = 19.57イギリスポンドになります。
日本円に換算すると本日レートで、4680円。日本のアマゾンで買うより多少お安くなります。エアメールだと発送から5〜7日、速達だと2〜4日かかるらしいので、24時間以内発送に該当していたら1週間くらいで届くかんじでしょうか。まあ発売日にはずいぶん遅れるでしょうけど、現地であれば日本のように「在庫がないため入荷の見通しが立たない」というケースはないと思うので、メインでなくオプションとしてDVD付を買う予定などある場合はこれもありかも…。

【よくわからないけど結論】
1:国内盤
普通に買う予定、一応対訳あったほうがいいかなぁ、ってひと向け。初日に欲しい場合は店頭予約をおすすめします。
2:輸入盤(US)
とりあえず聴いてみたい、安く楽しみたい、歌詞をそんなに気にしないor英語わかるから大丈夫なひと向け。(まぁ対訳が絶対正しいってわけでもないですしね)こちらもどっちかというと店頭購入をおすすめします。
3:輸入盤(UK)
ボーナストラックはそのうちだれかがネット上にあげてくれるんじゃないかという期待もあるので(すいません)これはあまり買う必要はないかと…。買う場合は要注文。店頭にはおそらくUS盤が並ぶようです。
4:輸入盤(UK、DVD付)
対訳無しでもいいや&映像が見たい&ちょっと豪華なパッケージがいいよーというルーファスの最大公倍数を楽しみたいコアなファン向け。ただし、入手方法は今の時点ではアマゾンのみ? 届く気配が無さそうだったら国内盤とあわせて買っちゃえ、みたいなこともできる財政的余裕も必要かも。


上記だとわたしは「4」なんですけど財政的余裕がないなぁ。
というわけで悩みが振り出しに逆戻りです。
みなさんどれを買われますか…?


2007年05月03日(木) 嫉妬心が聖人たちを海へと変えていく


先日買った「Word」誌のインタビューを読んでいたところ、ルーファスが彼氏のJorn(わたしJohnなのかと思ってたけど「ヨルン」なんですね!すみません)とラブラブなのはいつもどおりですが、新曲「Tursa」がキラーズのヴォーカル、ブランドン・フラワーズと2005年の夏にオクラホマの都市タルサのバーで偶然出会った一夜の出来事についての歌だと明言していたのに大変興奮いたしました。

しかしわたしはキラーズなんてなにも知らなかったので「ブランドン・フラワーズだなんてどこの馬の骨かもわからんやつにルーファスをやるわけにはいかん!」と思い、とりあえずCDを借りてきて、ゆーちゅーぶでもいろいろ見てみました。

Killers "Mr. Brightside"


すてき・・・!
あなたってとってもすてきね、ブランドン!!!!
表情がなんだかキラキラしててすごくよいひとだなぁこれはルーファスじゃなくても惚れる。それにブランドン・フラワーズってなまえもとってもよい。お花ちゃんだよかわいいよハァハァ


あとこの写真、雰囲気がかすかにルーファス臭がする。くんくん。

このブランドンのようなちょっと首の太いベビーフェイス〜みたいなタイプはそれほど好きじゃなかったんですけど(オーウェンとかね)、"Mr. Brightside"のビデオはすてきだな〜!ムーランルージュみたい。

ついでにいうと、このビデオ、ルーファスの「Going to a Town」のビデオを作った監督と同じみたいです。ていうか「Going to a Town」と「April Fools」も同じ監督だったのか。しらなかった。ほへー。そして調べたらこのへんの有名どころも同じ監督。
・Blur - "Song 2" "Tender"
・No Doubt - "Don't Speak" "Simple Kind of Life"
・Maroon 5 - "This Love"
・Gwen Stefani - "Cool" "Wind It Up"
・Radiohead - "I Might Be Wrong"
ってことは、「Going to a Town」のビデオけっこう気合い入れてんだなルーファス。アメリカじゃMTVでいっぱい流れてたりするのかな…うらやましい…やっぱテレビで見ると全然感動が違うもの…。


それはともかく、ブランドンとルーファスです。
インタビューを一部分抜粋しますと

「タルサのバーで会って、ぼくらはほんとに……」
(流暢なそれまでのしゃべりからして珍しく彼はここで口ごもった)
「ただ何杯か飲んで、熱狂的なファンに囲まれて、それで、うん、ぼくは、いや、ぼくらは一緒に寝たりはしなかったわけで、でもぼくとしては、ほら、ねえ、……ノーコメント! それでそのあと、この歌が頭に浮かんできたんだよ」
(ふたりの間に何かピンとくるものはあったんですか?)
「うーん、わかんない。一度会ったきりだし、そのあと一緒に歌ったりするつもりだったけど、結局そんなこともなかったしね」

とか言っているので、ルーファスはなんだかんだ言ってほんとはその後のめくるめく展開を期待してんじゃないかなーと思います。
だって2005年のワンナイトカーニバルの思い出に曲まで作って、アルバムにも収めて、周囲に「これはブランドンの曲だよ、いーだろ、へっへっへ」とか触れ回ってしまうんですよ。この浮気もの!浮気もの!
しかしわたしはここしばらくルーファスがあまりにステディーヨルンとイチャイチャしていて、決まった相手だけでなくもっと全世界にチヤホヤされてもいいのになーその期待と失望の恋愛遍歴を魔夜峰夫が漫画化してもいいのになーと思っていたので、モテモテor失恋or浮き名話はたのしいです!

ブランドンはもうルーファスのことなどお忘れかもしれませんが、それ以前にブランドンは既婚のモルモン教徒らしいのでなかなか恋は前途多難かもしれませんが、二人の思い出のメロディー「Tursa」を聴くことがあったらルーファスのことを思い出して連絡してあげてください。それで機会があったら一緒に歌ってあげるか、もしくは一晩くらい付き合ってあげてください!


あといろいろ調べていたところ、ブランドン×ルーファス(日本語表記だとこの順番らしいです)のファンフィクを見つけてしまいましたよ…(ここ)。よく大海を泳いではいるけどルーファスモノ初めてだなあ…。ちなみにブランドン×ルーファスの愛好者は「RUFLOWERS」というらしいです。かわいいですね。



2007年05月02日(水) うつくしい子供みたいな気分


ゆーちゅーぶにだんだんルーファスが先月出たコーチェラ・フェスティバルでの映像があげられてきております。うっとりしつつも何かルーファスの服装に違和感を感じ、あれ?みまちがいかな?と思いながらも目を凝らしてよく見てたいたらやっぱりどこかが変な気が



えーっと一生懸命歌っている所申し訳ありませんが
その服装、特に下のほうはなんですか…?
シャツとおそろいのトランクス?それとも究極の省エネスーツ?
近くにいたファンは生足をうっかり拝んでしまえますね。
ていうか、これぴったりしてないからあんまり暴れたらいろいろと見えてしまうのではないだろうか…ハラハラ…まあ全裸Tシャツが流通している今となってはちょっと見えたくらいで騒ぎはしませんけれども…
おもしろいなぁこのひと。

それでもビューティフルチャイルドはうつくしいわー
http://youtube.com/watch?v=7epULqKW37c



部屋にたちこめている楳図かずおの負のパワーをどうにかやわらげようとしてうっかり買ってしまった高尾滋の「ゴールデン・デイズ」5巻まで。
端的に言うと、平成の高校生が祖父の若かりし時代・大正十年にタイムスリップしてしまい、祖父だと勘違いされてさあ大変、なお話。
読む前は「今時タイムスリップ?」と思ったけど、この作者って超金持ちだとか忍者だとかアンドロイドだとか漫画にはよくある設定でもどれもおもしろいからすごいな…!
タイムスリップ後の駆け落ち話とか引ったくりとか混血差別とかそーいうエピソードは木原敏江の「あーらわが殿」「まりとしんご」で散々やってたので、正直あまり目新しい感じはしません。でもストーリー全体、タイムスリップについて楽しいだけでなく、未来は変わるのか?現代に戻れるのか?動乱の時代を生きていけるのか?という不安をいろいろ描いているネガティブなあたりが非常にドキドキして今後が気になります。
そしてなにより絵とキャラクターが本当によいです!前からこの人の絵は大好きだったのですが、前よりさらに洗練されていて、しかも大正ロマンっていう色気のある舞台が絵にすごく合っててすばらしい…。絵があまりにきらきらしていてきれいすぎてかわゆすぎて色気がありすぎてそれだけでわたしは2巻あたりでドッカン憤死するかと思いました。この絵を拝んでいるだけで脳からよい物質がジワジワ分泌されてるのがわかります。ああ、幸せだ…。しょ、しょうじょまんがばんざい!

前作「てるてる×少年」は途中から話が冗長なかんじだったので、今度はがんがん進めてほしいぜっと願います。

最近まんが買いすぎだなー…


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