一昨日の夜から娘が熱を出していたので2日ばかり日記が飛んでしまった。
扁桃腺からの高熱で大変と言えば大変だったけれど、抗生物質を4回飲んだらサッと熱が下がってしまうあたり、娘は基本的に健康な子なのだなぁ……と感心させられた。高熱でも食欲があるところも。誰に似たのか、ありがたい。今日はバタバタした2日間について書きたいところなのだけど、それ以上に書き記したいことがあるので、そのことについて書いとおこうと思う。
一昨日。大阪は前日に雨が降ったため路面はじっとり濡れていた。最寄の児童公園は水はけが悪くて、娘が乗りたがっていたブランコには大きな水たまりになっていたので、歩いて20分ほどの公園まで遠征することにした。その公園は図書館へ行く散歩道の途中にある少し大きな児童公園。最寄の児童公園よりも整備されているので、あそこなら大丈夫だろうと。
目的地の公園へ行く途中、道端に公園とも空地ともつかない小さな広場がある。そこには何故か古びた鉄製の滑り台があった。滑り台の横にはベンチが1つ。滑り台とベンチしかないその場所は娘と私のお気に入り。その場所は木々に囲まれていて、いつ訪れても人がいないので、私達はその滑り台を「秘密の滑り台」と呼んでいた。一昨日も娘は公園へ行く途中で「秘密の滑り台」で少しだけ遊んでいくつもりで、意気揚々と歩いていった。
ところが。秘密の滑り台のあった場所は工事のフェンスで囲われていた。なんでも宅地開発するため、滑り台は撤去されるとのこと。娘、涙目。3歳なりに事の重大さは理解したらしく、私になだめられつつ目的地の公園へ行ってからも「秘密の滑り台が無くなっちゃうんだって」と何度も何度も呟いていた。どうやら娘は秘密の滑り台が撤去されるのがショック過ぎて遊ぶ気になれないようだったので、とんぼ返りで撤収することにした。
帰り道、再び秘密の滑り台のある場所に行って、工事現場の作業員さんに事情を説明手して「最後に写真を撮らせてもせえませんか」とお願いしてみた。作業員さんのご厚意で私達は工事のフェンスの中に通されて、秘密の滑り台と一緒に写真を撮った。娘も哀しいなりに納得したらしく「ありがとう。バイバイ」と滑り台に手を振って、作業員さんにお礼を言って帰宅した。
娘は帰り道「秘密の滑り台はお父さんとお母さんの待ってるお家へ帰るんだねぇ。工事のおじちゃんが連れて行ってくれるのかな」と話していた。流石に「いやいや。あれは廃棄処分でしょう」とは言えずに「そうだねぇ。子ども達といっぱい遊んだから、疲れちゃったんだろうねぇ」と言っておいた。
秘密の滑り台の撤去は娘にとって哀しい出来事だったのだけど、私も少し哀しかった。あの滑り台は娘がヨチヨチ歩きの頃から親しんでいた場所だったのだ。「秘密」という名に相応しく、静かで気持ちの良い場所だった。娘が幼稚園へ行くようになったら、今までのようには来られないだろうなぁ……と思ってはいたのだけれど、まさかもう2度と遊べなくなってしまうとは。秘密の滑り台の撤去は娘の赤ちゃん時代との決別の象徴のように思えて、少し泣いた。
日本人にとって3月、4月は区切りの季節なのだなぁ。
秘密の滑り台の撤去は残念だったけれど、ちゃんとお別れが出来て写真が撮れたのは幸いだった。作業員さんのご厚意に感謝。もう2度と遊ぶことは無いのだけれど、秘密の滑り台の思い出は心の中に仕舞っておこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
2011年03月07日(月) |
梅。パン。予防接種。仏陀。 |
この週末はなかなか楽しく過ごさせてもらった。
お雛様を仕舞ったり、地元の天満宮に梅を見に行ったり、パン職人になった同級生が大絶賛していたパン屋さんへ電車に乗ってパンを買いに行ったり。3月に入ったと言うのに、大阪はけっこう寒くてパッっとしないお天気だったけれど、家族で充実した時間を過ごすことが出来た。
そして週明けの月曜日は娘の予防接種へ行ってきた。これで幼稚園入園までに受けておきたい予防接種はひと通り受けたことになる。それにしても「楽しく週末を過ごした後の月曜日」って、どうしてこんなにダルいのだろう。娘は予防接種の加減か午後からグダグダだったし、私も娘に付き合って草臥れたのか、週末に張り切り過ぎた疲れが出たのか、娘が寝たとたん「もう何もしたくない」というほどグッタリしている。本当なら週末のことを色々と書いておきたかったのだけど、そんな気力はどこにも無い。
ツイッターで「あなたへのおすすめ」で上がってきた『budha_bot』をフォローしてみた。仏陀の言葉が定期的にツイートされてくるのだけれど、私はかつて仏教系の女子高に通っていたので、その言葉の数々はいちいち懐かしく感じられる。学生時代は右から左へ聞き流していた言葉が、この年になってみると「えぇこと言うてはるわ……」と心に染みるから不思議だ。年を重ねるごとに惰性に流される傾向にあるの私にとって、良い刺激になりそうだ。
大阪は明日も寒いとのこと。「外遊びキツそうだなぁ……」と今から軽く憂鬱になっているのだけれど「いやいや。娘と平日の昼間にに暢気に公園で遊べるのも、あと少しだから頑張ろう」と自ら叱咤しつつ、きょうの日記はこれにてオシマイ。
今日はやけに寒いなぁ……と公園で震えていたら雪が降ってきた。春の雪って風情はあるが、風情を感じられるのは室内限定のお話。昨年の今頃は白い木蓮の花が咲き初めていたのだけれど、今年はまだまだ咲きそうにもない。心底、春が待ち遠しい。
私はサイト名にしてしまうほど白い木蓮の花が好きで「白い木蓮の花を見ると白蓮さんを思い出します」と言ってくれる人がいる。照れ臭いけれど、ちょっと嬉しい。誰かに気にとめてもらえるって、ありがたい事だと思う。私にも、誕生日やなんかを「祝ってもらって当たり前」だと思い上がっていた時期があったのだけど、年を重ねるごとに「自分や自分の家族以外のこと気にかける」ってことが、どんなに大変なことかを感じるようになった。
生きていると楽しいことも多いけれど、大変なことだって相当多い。目の前にぶら下がっていることを処理していたら「アッっと言う間に1年が過ぎてしまった」なんてことだってあるのだ。そんな中で自分以外の人間について心を配るのは難しい。私もそういう時期があり、忙しいながらもどこか寂しい気持ちを抱えつつ暮らしていたことを、ふと思い出してしまった。
それにしても、ここ数日の寒さには参るなぁ……。
また少し暖かさが戻ってくるとのことだけど「いっきに春が来ないものか」と短気なことを考えてしまう。春は確実にやってくるのに何を焦っているのやら。春の雪だって今シーズン最後の雪だと思えば愛しく感じられたのかも知れないのに。こういう感覚って今の精神状態と直結しているように思う。成果を性急に出したがるのは私の悪い癖だ。あまり焦らずボチボチいこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
2011年03月03日(木) |
雛祭り。燃え尽きた。 |
3月3日。雛祭り。
今朝は午前中から夕食の仕込み。献立はチラシ寿司、はまぐりのお吸い物、菜の花のお浸し、野菜のかき揚げ。デザートには苺ゼリー。デザートの苺ゼリー作りは絵本の影響でゼリーを作りたがっていた娘にも手伝ってもらった。私は朝っぱらから一人でてんやわんやの大騒ぎ。私がバタバタする横で娘は積み木を積んで家を作り人形ごっこなど。
9時20分に家を出て市が主催の子どもダンス教室へ。娘は4月から幼稚園へ行くので、0歳から未就学児対象の幼児教室へ通うのもあと数回。思えば親子でよく遊んだものだ……とシミジミ。楽しい時間を過ごさせてもらった。
帰宅して昼食。午後からは娘に手伝ってもらっちチラシ寿司作り……と言っても、午前中に準備しておいた具を寿司飯に混ぜたり、トッピングするだけなのだけど。それでも娘には「自分で作る」のは楽しかったらしい。「桜でんぶって、桜のお花の色と同じだから桜でんぶなのね」と、しきりに感心していた。
チラシ寿司を作った後、娘の髪を簡単にまとめて七五三で買った着物を着せて写真を撮った。ひなまつりの歌を歌いながら娘は超ご機嫌。娘が「草履を履きたい」と言うので、自宅周辺をウロウロ。近所のご隠居様から「可愛いわねぇ」と褒められて娘のテンションは最高潮。そして着物を脱ぐ段になって号泣。なんとか言い聞かせて脱がせたけれど「晩御飯食べてからまた着てもいい?」とか「お風呂入ってからまた着てもいい?」などと必死で交渉する娘はとても可愛かった。もちろん交渉には応じられなかった訳だが。
そして渾身の夕食は実に美味しかった! 菜の花のお浸しなんて子どもには無理じゃないかと危惧していたのだけれど、娘は菜の花のお浸しも喜んで食べていたし、はまぐりのお吸い物も気に入った模様。自分で作ったチラシ寿司も美味しかったらしい。野菜のかき揚げもパクパク食べていた。子どもって。どうしてあんなに揚げ物が好きなのだろう? ともかく今日は夕食を食べさるのが楽ちんだった。いつもこれくらい頑張って食べてくれると嬉しいのだけどなぁ。
今日は全力をもって雛祭りの1日を過ごすことが出来て満足している……と同時に軽く燃え尽きた。チラシ寿司とか苺ゼリーとかの写真を撮ってアップしようと思っていたのに、そんな余裕はどこにも無かった。しかし娘の写真とビデオは撮ったので良しとしよう。
昨年の雛祭りの時、娘はイヤイヤ期の絶頂ではチラシ寿司を作らず、雛祭りらしいことはしなかった。それが今年はチラシ寿司を作り、娘もちゃんと理解して雛祭りを楽しむことが出来たのだ。子の成長って嬉しくありがたいものだなぁ……。娘の健やかな成長に感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
今日は恐ろしく寒い1日だった。日差しが出たかと思えば冷たい雨がパラついたり、突然突風が吹きつけてきたり。
午後からの公園で突風に遭遇。娘はキャッキャ言って喜んでいたけれど、私の方が挫けてしまって1時間で帰宅した。寒さがピークの時でも1時間半は外で遊んでいたのに、一度暖かさを知ってしまうと今日くらいの寒さでも耐え難いとは。人間の本質そのものだなぁ……なんてことを思う。
そう言えば年明けからボールペン字の練習に励んでいたのに、体調を崩してすっかり練習をサボってしまっていた。2月中は娘が寝た後にボールペン字の練習をする気力なんて、どこを探しても無かったのだ。ボールペン字に限らず、色々な事柄が停滞していた。読書にしても、友人との交流にしても、内に籠ってばかりで思えばダンゴムシのようだった。そろそろ本来のペースに戻していかなくてはなぁ……と思いつつ、まだちょっとエンジンがかかっていない感じ。
ようするに私は今の自分自身に少しイライラしているのだけれど、むしろイライラ出来るようになったことを喜ぶべきなのかも知れない。
ダンゴムシのように内に籠っている私とは対照的に、娘の成長は目覚ましく毎日楽しそうで羨ましい限り。親子関係って、ちょっと恋愛関係にも似ているように思う。毎日、娘にときめかずにはいられない。愛し過ぎるよ…娘。
明日のお雛祭りはどうしようかと思案中。午前中は市の子どもダンス教室があるので、午後からしか動けないのだけれど夕食以外にも、何か少しでもお雛祭りっぽい事をしたいと思う。まぁ…これは私のやる気次第。今日の公園のように突然挫折してしまう可能性は大。
明日も寒いとのこと。色々と挫け気味だけど、頑張って行こう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
2011年03月01日(火) |
楽しいことも、そうでないことも。 |
昨日は楽しい話ばかり書いたので、今日は楽しくない話も書いておこうと思う。
2月はずっと体調不良を引きずっていて、寝込んでいたり、寝込まないまでも「1日を無事に過ごすのが必至」って感じだったのだけど、それと並行して厄介な出来事もあった。今月、18日に義母が膝の手術をして3週間ばかり入院するのだけれど、そのことで、ものすごく揉めたのだ。
詳しく書くと愚痴にしかならないのだけれど「出来るだけ協力したくない」スタンスの人がいたり、あるいは「協力したいけれど義母とそりが合わない」人がいたり、その中で義母が「私はこの人に(出来るだけたくさん)来て欲しい」って欲望があったりして、揉めに揉めた。手術と言っても治るのが分かっている手術で、入院と言ってもたかだか3週間。どうして、こんなに揉めるのだろう……と、私自身も関わっていることなのだけど、不思議で不思議で仕方がなかった。
ゴタゴタしている中で最も驚いたのは、こんな大切な相談事を進めている最中に嘘をつく人がいたって事実だ。人間、誰しも嘘はつく。だけど、ああいう場面で…しかも近親者内では真面目に話をするのが当たり前だと思い込んでいた私は、コロッっと騙されてしまった。「まさか私がこんなことで騙されるとは…」と、詐欺にあった人のような気持ちを味わった。夫は「白蓮さんが妻で良かった。キレたり怒ったりする人じゃなくて助かるよ」と言ってくれたけれど、キレる云々以前に心底吃驚した。カルチャーショックと言うか「価値観とか考え方は人それぞれ違うものだ」ってことを、改めて思い知らされた。
まぁ、でもとりあえず話はまとまったので、あとは流れに乗って進んでいくだけ。「それはそれ」として、頑張っていこうと思う。
そして、もう1つ楽しくない話。またしても町内会で重い役員が当たってしまった。一昨年は副会長だったけれど、今年度は会計。自分のクジ運の悪さに乾杯! 私の住んでいる地域では役員を2回勤めたら、しばらくはクジに参加しなくても良いので、それを励みに頑張ろうと思う。娘がいなくて夫婦共働きなら「町内会には入りません」って選択肢もアリだとは思う。しかし娘がいると、娘が地域の人にお世話になったり迷惑をかけたりすることだってあるはずなので、楽しいことでは無いけれど町内会の仕事はちゃんとしようと思う。
そんなこんなで2月は気鬱なことも、それなりにあった。しかし今日からは3月。気持ちを切り替えていきたいと思う。今日は1日雨だったけれど、桃の花を買ってきて飾ったり、家の中でちまちまと用事をしたり、娘と遊んだりして楽しく過ごした。そして体調が回復しつつあるってことが何よりも嬉しい。楽しいことも、そうでないことも、ちゃんと取り組んでいこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。