お腹に子を宿した時点でガッツリと「お母さんな気分」に突入する女性も多いようだが、私はどうやらそういうタイプではないみたいだ。
知人から「初めての子供だと気持ちも盛り上がるよね。赤ちゃんの洋服を見てキュンときたり、ついつい赤ちゃん用品を買いたくなったりする?」と聞かれても、まったくもって答えはNO。ちょろちょろと下調べをすることはあるけれど、ベビー用品は1つも買っていないくらいだ。
子供を授かったことを嬉しくない……って訳では断じてない。ただ「可愛いグッズ=可愛い赤ちゃん」という図式が成り立っていないだけで。今のところは、ものすごくテンションが低いのだけど、どちらかと言うと子供は好きだ。「子供を育てる」という未知の世界は楽しみで仕方ないけれど、グッズには全く心が動かない。思い起こせば結婚する時と少し似ている。ウェディングドレスや結婚式には情熱を全く見出せなくて、女の子らしいチームの同僚から「そんなものですかねぇ…」と物足りない顔をされた覚えがある。
しかしながら、ふと生まれてもいない子について思いを馳せる瞬間…ってのもあるのだ。今日は川沿いを歩いていて、ふとお腹の子のことを思った。
私が幼い頃に過ごした家は少し歩くと川があった。一級河川ではなくて、農業用水に毛が生えたような小さな川。当時はまだ自然が多く残っていて、食用蛙なんかも棲んでいた。「自分の手で食用蛙を捕まえる」というのを生涯の目標と決めたのに、捕まえられないまま大人になってしまった。食用蛙は川の深いところに棲息していてチビの私には到底捕まえることの出来ない高嶺の花だったのだ。
いまの家も少し歩いたところに小さな川がある。近くに町工場なんかがあるので決して綺麗な川ではないが、フナや鯉が多く、鷺の姿もしょっちゅう見かける。私の子供はこの川を見て育つのだなぁ……と思うと、ふと熱いものが込み上げてきた。もしかすると私の子供は私が幼い頃にしたように、この川の果てや川の始まる場所を探しに行くのかも知れない。そして川は海に繋がっているのではなく大きな川の支流だってことを知ってガッカリしたりするのかも知れない。
まだ生まれてもいない子だけれど、そんな暢気な想像をするのはちょっと楽しい。男の子でも、女の子でも、どっちでもかまわない。出来るだけ沢山、馬鹿なことをして大きくなって欲しいなぁ……と思う。
……と、そんな楽しい想像をしながら、実生活は「いっぱい・いっぱい」なのだけど、これもまた過ぎてしまえば良い思い出になるのだろうなぁ。さてと。そろそろPC落としてお風呂にでも入るかな……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
金曜日の検診で「安定期に入ったので自由にしていいですよ」と言われたのが嬉しくて、冬物衣料を手洗いしたり、あれこれ張り切ったが悪かったのか、この週末はグダグダだった。「そろそろ悪阻も終わる時期だよね〜」などと暢気にしていたのが恨めしく思われた2日間だった。
「必要以上に頑張り過ぎてダウン」という過ちは今に始まった事ではない。ちょっと良い事があったりすると気持ちばかりが先走ってしまって、ついつい全力で走ってしまう。独身の若いうちは、それもご愛嬌ってところだろうけど、もうすぐ人の子の親になるのだから、いい加減にしなくちゃなぁ……と反省した。
そんなこんなで体調のほどは「三歩進んで、二歩下がる」って感じ。仕事に行くのが辛くて仕方ないのだけれど、働いているからこそ気が紛れている部分があるも事実。この状態で1日家に籠っていたら鬱々としてしまうだろう。気晴らしなどしつつ、乗り切っていきたいものだ。
青菜に塩…ってな具合でグッタリしている隙に読書のHPのカウンターが10万を越えていた。大きなキリの時には何かしたいと思っていたのに、うっかりである。読書のHPをはじめて、もうすぐ丸5年。当初はストイックに運営していくつもりだったのに、なかなかそうもいかなくて、気ままに続けているのだけれど、とりあえずは「やめないで続ける」ってことだけを目標に亀の歩みなりとも続けたいと思う。お付き合いしてくれる人がいることに深い感謝を。
さてと、そろそろ草臥れてきたのでこの変で。今週は無理しない程度で頑張っていきたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
2007年04月06日(金) |
妊娠生活覚書【顔付きの変化?】 |
今日は産婦人科の検診日。有休を取って病院へ行ってきた。
お腹の子は順調に育っているとのこと。私自身の血液検査も問題が無くて、ひと安心。胎盤が完成して安定期に入ったらしい。「もう、好きなように生活していいですよ。旅行なんかも大丈夫ですから」と嬉しいお言葉。これで悪阻が治まれば妊娠生活も随分楽になるなぁ……とウキウキ帰宅した。
先日、転勤した元上司が事務所に顔を出してくれた。皆から「親父」のように慕われていた人で私もすっかり彼に懐いていたから、職場を辞める前にもう1度会えてとても嬉しかった。妊娠の報告をしたら彼は我が事のように喜んでくれて「そうかぁ。この中に入っとるんかぁ」と、しみじみ嬉しそうだった。そして「女らしい顔つきになったなぁ…と思ったら、そういうことやったか…なるほど」と何やら1人納得の様子。「それって、どういう意味ですか? なんだか軽く失礼なことを言われたような気が…」と突っ込んでみたが、彼はワハハと笑いながら後ろ手に手を振って去ってしまった。
後ろ手に手を振る彼の仕草に見惚れながら(私は後ろ手のバイバイに滅法弱い)、彼の言葉にも一理あるのかも知れないなぁ……と思ったりした。妊娠したから顔付きが優しくなった……かどうかは分からないけれど、トゲトゲしい顔をしていた時期があったのは事実なのだ。たぶん「手ぇ出したら噛み付くよ!」というオーラが出ていたのだろう。気持ちが荒んでいる時期を思えば、今は比較的安定している。もし、それが本当に妊娠による変化、あるいは母になろうとしているからこその変化だとすれば、ちょっと嬉しい。
話は元に戻るけれど、病院からの帰宅後は冬物衣料の洗濯に励んだ。衣類をネットに入れて洗濯機のドライコースで洗ったり、あるいは台所の流しのところでタライにぬるま湯を張って手洗いしたり。「好きなように生活していいですよ」と言われたのが嬉しくて2日に分けてしようと思っていた作業をいっきに片付けた。ちょっと頑張り過ぎたのか、出勤して帰宅するよりも草臥れるの巻。明日は少しのんびり過ごしたいなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
4月突入。新年度がスタート。桜も咲いて良い感じ…と思いきや大阪は2月下旬の寒さ。4月に入ったのだから、やせ我慢してでも春物のコートを着るのがお洒落なのだろうけれど、今は得に身体第一とて冬コートを着て出勤している。
年度の変わり目は流石にバタバタ慌ただしい。ゆく人を見送ったり、来る人を迎えたり。日記を書く余裕が無くて、記録出来ていないのだけど、悲喜こもごもの数日間だった。
今日は定時後に新年度会の集まりに出席する。妊娠中でアルコールも飲めないし、悪阻で食事も自由に出来ないので、気が進まないのだけど、組織に属している以上は参加せねばなるまいなぁ。
まだまだ、週の半ば。シャキッっと行ってみよ〜って事で今日の日記はこれにてオシマイ。