今日は夫と『かにゴールキーパー』と言うB級映画を観に行く予定だったのだけど、生憎と昨日上映が終わっていて、週末だと言うのに凹みモードだった。幸い、映画の封切りと同時にレンタル開始とのことだったので、映画はレンタルで観ることにして雑事に励んだ。
今週末は梅酒を漬けようと意気込んでいたのだけれど、馴染の八百屋に梅は無かった。店主に尋ねたところ「うちは来週に仕入れる予定」とのこと。梅酒を付けるのは1週間延期。とりあえず実家に行って、使っていない梅酒の瓶を貰ってくることにした。
天気も良いしウキウキ実家に出かけたのだが実家でも凹む話を聞く。実家の向かいに1人暮らしをしている、親戚同様の婆様が脳出血で倒れたとのこと。通いのヘルパーさんと、乙女な母が病院へ運んだとの事。どうやら、いけないらしい。付き合いが深かっただけに、乙女な母のダメージが心配だが、婆様は御年84歳。年齢に不足はないし、最後まで気ままに暮らすことが出来たのだから大往生だと思うのだけど、人の気持ちは理屈では割り切れない。
不謹慎な話だが「お祖母ちゃん、死なないで」という気持ちより「まいったなぁ。愚弟の失業と重なっちゃったよ。乙女な母が心配だよ」って心配の方が先にきた。まぁ、だからって、こればかりはどうになる物ではないので「何かあったら連絡してね」と実家を後にした。
帰宅後、床のワックスがけ等、用事を済ませ、地元のレンタルビデオ屋で『かにゴールキーパー』を探したが見当たらず。夫が隣街のビデオ屋まで行って借りてきてくれた。食事を取りながらビデオ鑑賞など。「これぞB級映画」と言うような素晴らしい一作だった。
なんだかんだとあったけれどご機嫌で食事を終えたのだが、ちょっとした事件勃発。まぁ、大したことは無かったのだけど、夫が凹んでちょっと参った。なんと言うか……夫の気持ちは分かるけれど、先に凹まれると困ってしまう。個人的には凹むほどでもない…てな事柄だっただけに。幸い、頑張って立ち直ってくれたので良かった。
実際のところ、今日の凹み大賞は乙女な母でも夫でもなく、私自身だったのだと思う。今更な話だが祖母の死以降、「死人イベント」は滅法苦手。婆様のこともそうだったし、夕食後のトラブルもつい2日ほど前に仕事関係であった「死人イベント」を彷彿とさせる出来事だったし。存分に凹めば良かったのだが、何故だか思う存分凹むチャンスを逃してしまった。
しかしながら、あんなことも、こんなことも、本質的には「凹むに値しない出来事」なのだと思う。本当に凹む時ってのは、こんなもんぢゃないから。明日は愉快な1日になると良いなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
八百屋の店先に青梅が並び始めた。
実家にいた頃は毎年とは言わないまでも、ちょいちょい梅酒を漬けていた。今年はどうしようかなぁ……と1人でつらつら思っていたら、梅酒好きの夫が「梅酒漬けられるの? だったら漬けてよ」と乗り気のご様子。梅酒の一瓶や二瓶お安い御用だ! とて週末あたりに梅酒を漬けようと思っている。
ぢつは密かに梅干にも着手したいと思っていたのだが、そのことを夫に言うと「梅干はそれほど食べないからなぁ」と却下されてしまった。実際、2人とも梅干は好きだが、一瓶漬けて食べきるほど好きかと言うと、それほどでも無いのだ。夫の意見はもっともだけど、ほんの少しガッカリした。
「食べ物を瓶に漬ける」って、ロマン溢れる行為だと思う。
「瓶詰め」という言葉には、なんとなく淫靡な感じがしなくもない。手間暇をかけて「漬けた」後は、しばらくの間、冷暗所に置きっぱなしにしておく……ってシュチュエーションにもそそられる。実際に瓶詰めにするのは、梅だったりラッキョウだったり、季節の果物だったりする訳だけど、その時の気持ちやなんかも漬け込まれてしまうような、そんな気がする。『智恵子抄』に亡き妻、智恵子が作った梅酒の詩が思い出されたりして。
季節の食べ物ってのは「その時」にしか出回らない。ほぼ同時に日本中のご家庭のそここで、同じ食材が瓶に漬けられていくんだなぁ……なんてことを考えると不思議な気分になってしまう。
週末は良い梅を探しウロウロするかなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。