白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2005年01月31日(月) 魅惑のフィッシュカツ!

週末出向いた徳島の友人から「これお土産」とて『フィッシュカツ』という食べ物を持たされた。

徳島ではメジャーな食べ物だというフィッシュカツは平べったい魚の練り物にトンカツのような衣を付けて揚げたもので、味はほんのりカレー風味。フライパンで焼いたり、トースターで温めたりして食べるのが一般的らしい。温かいフィシュカツにソースやマヨネーズを付けて食べる人もいれば、そのまま食べる人もいるとか。フィッシュカツの詳しい説明は、個人的に調べていただくとして……味の感想など。

な……なんて美味しいんだ。フィッシュカツ! はじめて食べるのに何故か懐かしいような気がする素朴な味わいで、私はすっかりフィッシュカツの虜になってしまったではないか。

推察するだに「魚肉ソーセージ」とか「ハムカツ」とかいう食べ物が好きな人は、十中八九フィッシュカツの虜になるとみた。炊きたてご飯と食べてよし。ビールのツマミにして良し。日本人の口に合う素敵な食べ物だと思う。あぁ……ぜひともフィシュカツを普及させたいものだ。きっと「この味、好きだぁっ」と思う人は多いはず。

問題なのは「フィッシュカツ」は、どこにでも売っている訳ではない……というところだろう。ネットならば簡単に手に入る訳だが、本体よりも送料の方が高くなっちゃうものなぁ。「美味しいので是非とも取り寄せて食べてください!」と言えないのが辛いところだが「送料なんかてノープロブレム」と言う器の大きな方は、是非取り寄せてでも食べる価値アリだと思う。

すっかり徳島という土地が好きになってしまった。

友人が里帰りする時には「フィッシュカツ買ってきてね」とお願いしようと心に決めつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月30日(日) 徳島日帰りの旅。

友人を訪ねて徳島へ行ってきた。

大阪から高速を飛ばし海に架かる橋を渡って3時間半。マザーグースの森で購入した「しろたん」のふわふわ抱き枕と、新大阪の駅で購入したキンツバ&栗もなかを乗せて、ぶっちぎりで走る。まっこと四国も近くなったものだと、しみじみ。

友人夫妻&ちびちゃんと楽しい時間を過ごした。はじめのうちは、人見知りのはじまったちびちゃんに泣かれてしまったけれど、帰る頃にはすっかり手なづけてしまった感じ。オバチャンパワー全開で、乳児と戯れてしまった。餌付けと貢物が功を奏したのだろうか。やっぱり、ちびっこは面白くって良いなぁ。実際に育てるとなると大変なことの方が多いのだろうと思うけれど「生物」の成長と係わっていけるというのは、魅力的過ぎる。

友人のご主人に案内されて徳島市内を一望できる眉山という山にドライブ。海と山に挟まれた徳島は美しい街で、大阪育ちの友人が、この土地で生きてるのだなぁ……と思うだに感慨深いものがあった。徳島に根付いて毎日愉快に暮らしてね……と願わずにはいられない。友人夫妻を見ていると、互いに慈しみあっているんだなぁ…というのが感じられて、とても好感が持てた。それでも、やはり友としては友人の夫に「大阪から単身嫁いだ妻を大切にしてあげてください。貴方だけが頼りなんですから」と声を大にして言いたい。(←勿論そんな余計なことは言わない訳だが)

結婚して夫の生活に合わせて生活する場所を変える女性は日本にどのくらいの人数がいるのだろう? 当たり前の成り行きとして捉えられているけれども、考えてみるだに大変なことだと思う。いわゆる「主婦」として、子供を育てつつ家と土地に密着して暮らしている女性と、「家は戻ってくるべき場所」として、仕事に励んでいる男性とは、その土地との係わり方の深さが違うように思うのだ。

見知らぬ土地で子供を産み、育て、その土地の人になっていく女性ってスゴイなぁ…と思う。

最近「普通に暮らしている大人」がやけに眩しく感じられる。20代の頃は「普通」という言葉に嫌悪を感じていたのになぁ。あたりまえに日常生活を送り、その中で愉快に過ごすって簡単なようで案外難しい。それを、さらりとこなしていくのがカッコイイ大人というものだ。私もカッコイイ大人を目指して明日もまた頑張って働くぞ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月27日(木) 1月のマリー・ローランサン

毎年のことなのだが、1月も終わりが近づくとマリー・ローランサンの画が観たいと思う。

マリー・ローランサンの画に特別な思い出がある……とか言うのではなくて、個人的に「マリー・ローランサンは1月の末から2月にかけて観るのがしっくりくる」と思っているからに過ぎない。ポイントはピンクとグレーの色使い。陰鬱な季節……寒くてウンザリする季節にマリー・ローランサンのピンクを見るとホッとするのだ。そしてマリー・ローランサンのグレーを見て「ああ…やっぱり春は遠いよなぁ」とガッカリしてみるのが良いのである。

単純に「綺麗な女の人の画が好き」というところもポイントが高い。

マリー・ローランサンの描く女性像は、ある種の憧れでもある。綺麗で上品で優しくて。「明日は現場だし、屋上だし、寒いし。背中にホッカイロ貼って行こう。靴用のカイロもまだあったよな……」とか、そういう類の女性ではないんである。香りの高い紅茶を楽しみつつ、プティ・フールをつまむ……といった午後の似合う女性なのだ。チロルチョコとか食べながら「やっぱ、この味」とか思っては駄目なのだ。


まったく、何の関係もない話だが11月になるとブリューゲルが観たくなると、8月になると夢路を観たいと思う。まったくもって個人的な……至極個人的な思い入れ。そんなこんなを書き出す、1年なんてアッと言う間に埋まってしまうような。

さてと。あと1日、頑張って働かなくちゃ。今は「あったかさ重視」の服ばかりきているけれど、温かくなったら春色のワンピースが欲しいなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月25日(火) 漫画に泣かされて。

本日も現場直行。最近、真っ直ぐに職場へ行くことが少ないような気がする。朝がゆっくりなのは、ありがたいのだが、現実問題としては微妙に嬉しくない感じ。同僚からは「なんか第二の職場って感じだね」といわれる始末。毎日、そのことばかり考えているせいか、仕事で使うブツが明け方の夢にしょっちゅう登場する。

同僚から勧められて『ブラックジャックによろしく』という漫画を読んだ。評判の医療ネタ漫画で、気になっていたのだが、なんとなく読み損ねて現在に至る。

漫画で泣いたのは久しぶりだった。同僚にそう告げると「どこが泣きどころだったの?」と聞かれるも、泣きどころが多すぎて、上手く説明できなかった。面白い漫画だと思うし、なかなか良い作品だと思う。が、主人公の生き方に100%共感できる訳でもなければ、客観的に見ると「涙するほどではないだろうに」という話も多かったのか、どうも泣きのツボ……もとい、私の痛点とズバリ合致してしまったらしく、色々な箇所で泣いてしまった。

もっとも、その涙は爽やかな感動の涙では無かったのだけれど。

秀作だとは思うけれど、私には少し重いので、自分では買わないし再読もしないだろう。しかしながら、漫画にあれほど泣かされるとは……ちょっと吃驚してしまった。さて。さて。頑張ってお仕事しなきゃぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月23日(日) 深夜のファミレスにて。

金曜の夜、炬燵に入って「あぁ…チョコレートパフェが食べたい」と呟いていたらば、愚弟が「連れてってやろうか? 車、出すけど」と言う。ありがたい申し出ながら我が家の車は、少し離れた駐車場にあり、寒空の下を車のところまで歩いて行くのは嫌だと言うと、なんと愚弟は「家の前まで車を持ってきてやるし、帰りも家の前まで送り届けるから」と妙に優しい。とっくに12時を過ぎていたのだが、ありがたく連れて行ってもらうことにした。

パフェが食べたいという気持ちも本当だったが、しかしそれ以上に「草臥れていて出掛けるのなんてゴメンだなぁ」という気持ちの方が強かった。が、愚弟が執拗に連れて行ってやろうと言うからには、何か理由があるのだろうとて、話に乗っかった次第。32歳と27歳の姉弟で、地元のローカルファミレスへ車を飛ばした。

ローカルファミレスなだけあって、店内は閑散としていた。私はファミレスサイズの、ちょっぴり小ぶりなチョコレートパフェを注文。愚弟は「期間限定苺フェア」のストロベリーパフェを。ストロベリーパフェは私の頼んだパフェの倍ほどもあるビックサイズ。その大きなパフェを愚弟は、アッと言うまに完食。聞くところよると「凶暴に甘い物が食べたい気分」だったらしい。執拗なまでに「連れて行ってあげる」と迫ってきた謎が解けて、スッキリした。

私達のテーブルの1つ向こうのテーブルでは、30代後半とも思しき男性が、1人で資格試験の勉強をしていた。内容は分からなかったけれど、テーブルに一杯参考書を広げで、黙々とペンを走らせる姿は神々しくさえあった。黙々と頑張る人の姿は美しい。

深夜のファミレスで勉強する人がいる……というのは、何かで読んで知っていたが、自分の目で見るのは初めてだった。あの男性は身なりや雰囲気から察するに、家族持ちのお父さん…てな感じにお見受けした。「書斎を持つなんて夢のまた夢」って人なのだろう。昼間働いて、深夜に勉強だなんて偉いなぁ。彼が、なんのために勉強しているのかは知らないけれど、試験が上手くいくといいのになぁ……と思った。

ちなみに深夜のチョコレートパフェはとても美味しかった。

明日から、また一週間。次の週末は遠方の友人を訪ねる予定。今からとても楽しみだ。それを励みに頑張って働かなくちゃね……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月19日(水) 縮小化。

春を目処に色々なことを縮小していこうかな……と考えている。

この日記とHPに関しては従来通りの方向で。だけど、オン・オフともに、あちこち手をつけていたことを片付けていきたいと思う。仕事だけでも、いっぱい・いっぱいのくせに、あちこちに良い顔をして自分の首を締めていて、騙し騙し頑張っていたけれど、それも、もう限界。自分の手からこぼれ落ちていくものは、落ちるに任せた方が良い。

最近つくづく「これぢゃあヤバイ」と思うようになった。

「充実」なんて言う言葉に惑わされてはいけないな……と。心身共に酷使し過ぎるのは良くない。目一杯に動けている間はそれでも良いだろうけれど、ややもすれば一番大切に思っているものさえ無くしてしまうかも知れない。欲張り過ぎるのも考え物だ。

ゆっくりと整理して、自分のペースを取り戻したい。本も読まず、ジャムも煮ず、花も活けない生活なんて、あまりにも貧しすぎる。大好きな白い木蓮の花が咲く頃には、もうちっょとマシな顔になっているといいなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月16日(日) 元気不足。

最近いまいち元気が足りない。人知れず深い悩みに打ちひしがれている……とか、そういう訳ではないのだけれど。むしろ公私共に充実していると言っても良い状況にあるのだが、どうにも草臥れまくっていて、何をするにしても心がこもっていない気がする。それなりに、よろしくやっているのだが、生返事と心ここにあらずで、申し訳なく思うことが多い。

今、猛烈にしたいことベスト3を挙げてみると、こんな感じ。

1 雪ダルマを作る。
2 新幹線に乗って遠いところへ行く。
3 長めに休みを取って廃人になるほどゲームをする。

1はともかくとして、2と3は微妙に現実逃避の傾向が垣間見える。今の職場は新幹線の止まる駅にあるのだが、朝な夕なにキャリーカートをゴロゴロさせて歩いている人を見るだに「私も遠いところへ旅に出たいなぁ」と恨めしく思ってしまうのだ。

あまりにも後ろ向きな感じなので、今日は奮起して昨年の10月から放置しっぱなしだった読書録を1つ更新してみた。明日は水仙の花でも買ってきて活けてみようかと思う。水仙の香りって大好きなのだ。「春はまだ遠いけど、もうちょっと頑張らなきゃね」って気にさせられるので。

騙し騙し頑張っているけれど実に大丈夫ぢゃない感じ。しかしながら文句ばかり言っていても、何の解決にもらないので、明日からもまた騙し騙し頑張っていこうと思う……てな感じで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月12日(水) 鈴虫寺

今日は現場直行。ちょっとだけ朝がゆっくり。なので日記でも書いてみるかな……と。

もっとも、今日は現場と言ってもパシリ同然の「ブツ運搬」に過ぎないのだが。あまりの寒さに、今から慄いている。遠いんだよ……しかも徒歩の部分もけっこう長いし。たぶん、今くらいの寒さで普通なのだと思う。今までが暖か過ぎたのだ。

昨日、お昼休みの時に「鈴虫寺」ってご利益のあるお寺のことが話題になった。鈴虫寺というのは、お地蔵さまが願いを叶えてくれるとかいうお寺で、女性に大人気なんだそうな。その場にいた人のほとんどが知っていて、知らなかったのは鹿児島育ちで、関西はまだよく知らない女性と私だけだった。「知らない」と告白すると「信じられない! すごく流行ってるのに」と驚かれた。いったい……どこで流行っていたのだろう。まったくアンテナに引っ掛からないなんて、不思議である。

「きっと白蓮さんは、お願いごととかしなくて良い恵まれた状況だから知らないんだよ」とフォローしてくれる人がいたのだが、そうなのかなぁ? 実際、今は神様に縋りたいような問題なんて抱えていないけれど。ふと過去を振り返ってみるだに、自分では、どうしようもないような事態に陥っていたとしても、私は鈴虫寺へは行っていないと思う。

「どうにかしなくちゃ」と、ひたすらバタバタしてるだろう。たとえば……大切な人が不治の病に罹ってしまったとする。だけど私はきっと鈴虫寺には行かない。「良い病院」を探して奔走したり、あるいは「良い治療」を受けさせるための資金調達に励んだり、最悪、手詰まりになったとしたら「最後の時間を少しでも一緒に過ごしたい」と思うだろう。

寺参りをする時間など、どこにもありはしないのだ。

世の中には2通りの人間がいる。「願掛け」が好きな人と「願掛け」なんて思いもつかない人。私は間違いなく後者のタイプだ。ただ「願掛け」ってのは、なんか……こう胸キュンな感じがして、話を聞くと微笑ましく思う。だが、自分がするかと言うと、それは全く別の話。

さてと。そろそろ行かなくちゃ。寒いけど奮起して行ってこよう……てな感じで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月11日(火) 苺ジャムとシューベルト。

久しぶりにジャムを煮た。

「老後はジャム屋を開くのが夢」と公言して憚らない私だが、最後にジャムを煮たのがいつだったか分からないくらい、ジャム作りから遠ざかっていた。ジャムおばさん失格。しかし今日は冷蔵庫で戴き物の苺が昇天しかけていたので、奮起して煮てみた訳である。

久しぶりに煮たジャムは……不味かった。おおよそ手作りとは思えないほど、人工的で安っぽい味に仕上がってしまった。ジャムを煮るからと、張り切って美味しいパン屋さんのパンを買ったが、これではパンの味を引き立てるどころか、足を引っ張ってしまう感じだ。痛んだ果物でジャムを作るのはOKだが「旬ぢゃない果物」でジャムを作ってはイケナイということを学んだ。当然といえば、当然のことなのだが。

久しぶりのジャム作り。たまには音楽でも聞くか……とて、シューベルトをBGMに。学生時代から好きだったけれど、最近ますます好きになっている。端整な音楽なのに、ほんのわずか狂気を含んでいるようなところが激しく好み。何故だかしら冬場になると無性に聞きたくなるのだ。タイトルそのままだけど『冬の旅』とか。『美しき水車小屋の娘』とか。ゾッとする感じが好きだ。

年末年始の休みを利用して読書録を書こうと思っていたのに、新年も10日過ぎてしまった。実際、読書のペースは非常に悪い。吉村昭の『赤い人』を放り込んだのは年末の話。なんだかんだ言っても自分のHPってのは可愛い。それだけに放置はしたくないのだがなぁ。かならず戻ってくるから! と自分に言い聞かせる。さてと今週も頑張って働くかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月06日(木) ぼやぼやしている。

お正月明け……イマイチ頭がスッキリしない。いつもの3分の2しか稼動していない感じ。現場がフル稼働するようになるまでに、心と身体を切り替えなければなぁ。正月明けの3日間は、今の職場にきて「いまだかつて無い」ほどの、まったりペースなので、なんとか乗り切っているものの、明日からはそうも言ってはいられない。

今日は仕事帰りに画材屋へ寄った。絵心なんて洒落たものはビタ一文もないのだが、ちょっくら用事で。「絵が描ける人はいいなぁ」と思いつつ、買いもしない画材を見ていたらば、八王子であるシャガール展のポスターが目にとまった。大好きなシャガール……観たいなぁ。年末に東京へ行っていなければ、遠征してでも観たいところだ。続けて旅行へ行くなんて、財力も体力も続かないので、出来ない相談なのだけど。

帰りの電車で、同僚から借りた山岸涼子の『白眼子』を読んで、ちょっと泣きそうになった。子供の頃に読んだ事があるはずの作品だったが、初めて読んだかのような感動があった。今の年齢になったから分かる作品なんだろうなぁ……と思う。山岸涼子の作品は、今になって読むと身につまされるものが多い。漫画文庫でもいいから、揃えてみようかと、ふと思ったりした。年を重ねるってのも、いいもんだ……と思う。

あと1日、働いたら3連休。お正月休みが終わったばかりだというのに、休みが恋しくてならない。さてと、明日はシャキッっと頑張らなくちゃなぁ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月03日(月) 晴れ着を着る喜び。

お正月なので着物を着てみた。

「着物を着るなんて10年ぶりだわ…」とまでは言えないまでも、7〜8年ぶりではなかったかと思われる。着物を着ると言っても、カッチリした正装ではなく、半幅帯に羽織姿という簡素なスタイルだったのだけど。乙女な母が久しぶりに、その乙女っぷりを発揮して、いつになく生き生きとしていたのが印象的だった。

着物って、余程着慣れている女性でもない限り「着た時の興奮」と「帯を解く時の喜び」以外は、たいして良い物ではないように思う。草履は歩き難いし、帯は苦しいし。慣れない姿で動きを制限される分だけ、あちこち身体が痛くなったりもするし。だが、しかし。民族衣装というものは、その民族が美しく見えるように設計されているらしく「馬子にも衣装」と好評だった。

まっこと「晴れ着を着る喜び」を噛み締めた正月である。

正月気分に浮かれているが、しかし明日から出勤である。まず間違いなくガッツリ残業。「せてめ、あと3日休めたらなぁ……」などと思ったところで、時間の流れに情け容赦のあるはずもなく。年末旅行で落ちた体重が戻ることなく、新しい年へと突入するのだ。

だが、しかし頑張ろう。昨年並みに良い年だったら最高だな……と思う。なんだかんだ言っても小市民な私は「そこそこ愉快に過ごせて、家族が健康に暮らせたら言う事無し!」と思っている。以前は、そんなことを言う人に対して「なんて小さい夢しか持っていないんだろう…」と思ったものだが、人間って変われば変わるものらしい。さてと。明日からまたガッツリ働くぞ! ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2005年01月01日(土) 謹賀新年&年末旅行記

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

本日元旦は家族で、のんびり過ごしました。なんだかんだ言っても古臭い人間なので「お正月は家族で過ごすもの」という認識が刷り込まれています。お雑煮食べて、年賀状を見て。映画の日なので、映画に行って。夜は戴き物のシャンペンを開け、これまた戴き物のお肉を焼いて、豪華な食事を楽しみました。

さてと。元旦とはなんの関係もないのですが、年末旅行の覚書など。本当はガッツリ・ギッシリ・ビッシリ書きたいところなのですが、なんと申しましょうか……日記というのはリアルタイムで書かないと、どんどん鮮度が落ちてゆくもののようです。なので文字通り覚書など。しかし、2日分なので、かなりの長文。

28日夜〜明け方
定時ちょい過ぎ流石に仕事納の日は残業無し)まで仕事をして、愚弟と待ち合わせて新大阪駅へ。新幹線車内でオニギリを齧りつつ『逆転裁判』に猿夢中。心も軽く東京駅へ。毎度のことだが、東京駅につくとドキドキする。ドキドキを抱えつつFの家へ。午後10時、Fの最寄り駅に到着。3人で軽く食事。Fの家では、一睡もしないでコピー本の製本作業に突入。手を動かしている間は、ずっとつまらない話をして大笑いしていた。愚弟は炬燵で仮眠。

29日朝〜昼
6時起床(と言うより寝ていないのだが)7時出発。Fの職場の後輩の車で一路有明へ。恐ろしい寒さに慄く。雨はいつしか雪へと変わり、寒さは佳境へ。不運なことにサークルスペースは通路の前。しかもシャッターを開けた状態だったので、野外も同然の寒さ。寒くて泣きたい気分だった。温かい飲み物も直ぐに冷めてしまうし。愚弟とは会場でお別れ。

29日昼・その1
寒さで呆然と店番。と、そこへエンピツ日記で知り合ったAさんが颯爽と登場。ヲタク女子ばかりが集うスペースに現れたAさんは、とても眩しく感じられた。遠いところの方だし、お会い出来るチャンスは無いだろうと思っていたので、訪ねてきてもらって本当に嬉しかった。長身だと聞いていたけれど、なかなかの偉丈夫で若侍のようだった。私の好きな時代劇で例えるならば、新撰組隊士ではなく、赤穂藩・藩士という雰囲気。お菓子と『鋼の錬金術師』の香港版コミック&ムック本を戴いた。ゆっくりお話する時間はなかったのだけれど、日記で知るAさんのイメージそのままで、もっとお話したいなぁ……と思った。が、そうも言っていられずに、別れを惜しみつつお別れする。

29日昼・その2
何の前触れもなくシャッターが閉まる。嬉しかった……寒さがちょっぴりマシになる。と、そこへ長いネット友人のKさん登場。眠いのと寒いのとで「パトラッシュ疲れたよ」という状態だった私は、Kさんが目の前にきて声を掛けてくれるまで、Kさんの存在に気付きもしなかった。立ち話で近況報告など。「本の1冊も買ってないんですよ」なんて話をしたらば、Kさんが私の好きな作家さんが新刊が出ていることを教えてくれた。Kさんに案内されて、お買い物へ。久しぶりの本に感激する。Kさんとも、ゆっくり話が出来ないままお別れ。

29日夕方〜夜
ヲタクサークル繋がりの人々とオフ会。Fの自宅最寄駅についたのは11時過ぎ。駅前の深夜営業スーパーで、アンパンとインスタントスープを購入。だってお腹が空いていたのだ。アンパンなんて滅多に食べないのに。Fの家では「オヤスミ3秒」どころか、オヤスミも言わずに炬燵で寝てしまった。そして朝まで放置プレイ。目覚めたらば、身体があちこち痛かった。

30日朝〜昼
午前10時起床。入浴を済ませて買い物へ。大阪の友人が送ってくれた牛肉でスキヤキパーティー。私とF。そしてN嬢の3人で鍋を囲む。ここでも近況報告など。ちゃんと席について、落ち着いた食事をとるのは初めてのことで感無量だった。

30日夕方
FとN嬢に別れを告げ東京駅へ。エンピツ日記で知り合ったSちゃん…しえちゃんと待ち合わせ。東京駅近辺はミレナリオ効果なのか、ものすごい人出で「お洒落なお店でまったりと」は断念。東京駅の改札を出たすぐにあるお店に飛び込む。2人とも「とりあえずビール♪」な感じで。ヲタク話から本の話。ネットで出会った人の話など。しえちゃん曰く「ネットで知り合った人でも、自分から会いたいと思った人で感じの悪い人はいなかった」とのこと。しかし、これは私にも当てはまることで、激しく同意してしまった。なんだかんだと話が弾み、プライベートな話なども飛び出したりする。「分かっちゃいるけど、振り切れないこと」なんて言う、なにげにガラではないようなことまで、お喋りしちやったりして。時間があれば、1日中でもお喋り出来そうな勢いだったが、2時間半ほどで、お別れ。

30日夕方〜夜
新幹線で愚弟と会う。車内では、しえちゃんからお土産でもらった大好きなチロルチョコを食べながら、互いの旅の成果を語り合う。『逆転裁判』の続きをしようと思っていたが、ずっと喋り遠しで、気が付けば大阪……てな感じだった。新大阪で愚弟は軽く食事。自宅に着いたのは11時を回っていた。あたたかいお風呂と、あたたかい布団の幸せを噛み締めつつ、オヤスミ3秒。

……と。そんなこんなで予定ビッシリの上に、寒さが加わり、近年稀に見る「くたびれ旅行」でありました。ちゃんとした食事と寝床のありがたさを、久しぶりに実感させられた次第。短い時間だったけれど、たくさんの人と逢えたのも良かった! ただ、あまりにも短すぎて帰りの新幹線では「もっと話がしたかったのになぁ」とつくづく哀しい気分になりました。それでも会えなかった人もいたりして、いつか、ゆっくりと「人と会う旅」をしたいと思うのだけど、いつになることやら。なんだかんだ言っても充実した年末旅行でした。強行軍にも係わらず、体調も崩さなかったし。流石に体重は落ちましたが、それもお正月休みで回復することでせう。

新しい年が良い年であるといいなぁ……なんてことを思いつつ、長々とした今日の日記はこれにてオシマイ。


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