イージョー☆ライダー日記
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ああ! ついに納車の日ですよ! もう、今日の日記は、すべての文末に「!」をつけたい気分でございますよ!
でも、くどすぎるのでこのへんにしておきます。
納車の前に、ガレージも整えましたし。 前回の日記にも書きましたが、なっちゃん&のっぽ君夫妻が汗水垂らして組み立ててくれた簡易ガレージです。 簡易、とはいえ、省スペースな割になかなかの優れ物。
こんなものなんですが。
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あ、写真にあるバイクはワタシのものではありません。念のため。
このガレージに興味のあるかた、詳細はコチラです。
昨日とおとといは、せっかくのこのガレージも
ワタシ「まるでテントみたいだねー」 のっぽ君「オレ、ここで暮らしたい」 なっちゃん「居心地いいねー。じょりぃちゃん、きょんさんとケンカしたときに、居場所ができたね(にっこり皮肉)」
という、何が入るためのものなのかさっぱりわからない状態だったわけですが。 今日、おまえの守るべきものがやってくるのだよ、ガレージちゃん☆と、ガレージにも愛をささやきたくもなるというものでございます。
で、本日の納車の段取り。 昨日のうちに、バイクを買う整備屋さんと相談させていただいていたのですが。
午前中、まずは整備屋さんにうかがって、書類上の手続き&支払い。 そのあと
「ちょっと一緒に走ろうか」 と、店のオヤジが声をかけてくださったので、じょりぃ、よろこんでおつきあいしていただくことに。
教習所では、教習所内のコースしか走りませんからね。 一般道路を走り出すのが、実はすごーーーく不安だったのです。 オヤジは県の「二輪安全運転協会」とかなんとかいうところ(これから書くたびに名称が違うかも)の指導員をしていらっしゃるような方。 心強いです。
さて。
とっとと書類上の手続きを済ませ、さっそくオヤジと慣らし運転です。 店からちょっと走ると山。その山をちょっと走ると小さなダムがあるので「そこまで行ってみようか。まずは交差点が少なそうなところから」と。
わあい。
出発。
が怖いんだこれが。 なにしろ、初めての車道です。 初めての段差を体験して道路へ。
軽い! 教習所のバイクより、全然運転しやすい! 足つきも、平らなところなら両足がべったりつきます。 400ccと250ccの違いもあるでしょうけれど、噂にたがわず、エストレヤって、取り回しがしやすそうで、じょりぃ、安心。
ぶろろろろろろろろろろろろろろろ
って、また音がいいんですよ。 停まってるときも「とっとっとっとっとっとっとっと」てな感じで。 生きてるみたい、エストレヤ。 すでに愛しくてしかたありません。
緊張しながらオヤジについていき、15分〜20分ほど走って、ダムに到着。気持ちいー。
「腕に力が入ってるねー」と、オヤジ。「まだしかたないけどね」と。 ええ、まだしかたないと思います。
いやでも気持ちいいですねえ。 教習所のコース走っているのとは、やはり全然違います。 教習所内で「40km出して」という状態って、まるで猛スピードに感じたのですが、道路ではあっという間に40km出ちゃって、しかも怖くない。
車との違いは、「自分で走ってる感」が強いことでしょうか。 スクーターも乗ってましたが、ギヤ操作があるという点で、自分の脳がバイクに指令を与えている感じが強くなるのでしょうか。 とにかく、脳内麻薬物質がじわじわじわじわ放出されているのがわかります。
で、帰り。
行きよりもいい調子で走っていたのですが
ぷす ぷすぷす ぷす す
なーんて感じが、ワタシのエストレヤちゃんを襲います。 なにこれ?
すごくイヤな感じ。 とりあえず、ウインカー出して、路肩に寄せ、停車。
オヤジが気づいて引き返してきました。
「どうした?」 「なんか、ぷすぷす行って、停まっちゃいそうだったので、その前に自分で寄せてしまいました」
答えは「ガス欠」でした。
「ごめん! こんなに入っていないとは思わなかった!」 「はははは。いいんですよー」 「とりあえず、タンクをリザーブにして・・・」
様子を見守るじょりぃ。 これはアレですよね。 かえってトクをしました。 初めてのガス欠を、ひとりぼっちで心細く体験しないで済んだのですからね。 リザーブの切り替え方も覚えましたし。 ガス欠になるときのぷすぷす感も覚えられました。
気を取り直して、再度出発。
ぶろろろろろろろろろろろろろろろ
きもてぃいい。
ぶろろろろろろろ ぷす ぷす ぶろ ぷすぷ
あれ? あらら?
停車。
オヤジ、Uターン。
これはアレですか? デジャブですか?
どうやら、いよいよガソリンがなくなったらしく。
「実はさっきも、すでにリザーブになってたんだよね・・・」とオヤジ。 「そうなんですか」 「ごめんな。ガソリン、すぐに持ってきてもらうから」 「はあ、すみません」
息子がガソリンを持ってくるあいだ、まずはオヤジにまた謝られまして。 いろいろ覚えられるので、かえってトクしちゃった☆とお伝えしたんですが、ちょっとしょんぼり加減のオヤジ。
まあまあ。
待っている間、ついでにいろいろなことを教えてもらったりして。 オヤジったら、ワタシとこうやってふたりっきりの時間をゆっくり持ちたかったもんだから、わざとガソリン抜いておいたのね☆
なんてことはなくて、ただ単に店の怠慢だったんですが。
まあ、そんなこんなで。
帰りはルートを変えて、交差点の多い道を走ってくれたオヤジ。 ひとつずつ不安が解消されていきます。 ありがたいことですね。
店について、ワタシはそのままいったん家に帰ることに。 午後、息子が納車に来てくれました。
わあい。
なっちゃんと納車の様子を見守りまして。 しばらくエスとを愛でたあと、「じょりぃちゃん、乗りたいんじゃないの?」となっちゃんが気を使ってくれまして。
仕事を返上して、車で10分くらいのところに、ワタシはバイクで、なっちゃんは車で行くことに。 「じょりぃちゃんの走ってるとこが見たいから、あたしも後ろついて走っていくね」と言ってくれたなっちゃんですが、たぶん心配してついてきてくれたのだと思います。 いつもありがとう、なっちゃん。
こうして、ワタシのライダー生活はスタートを切りました。 「ガス欠」という地味なミステイクとともに。 ワタシらしくてなかなか良い感じです。 ぷす ぷすぷす。
検定ですよ検定。 これに合格すればじょりぃも名前だけは「ライダー」になれるのです。
気になるのは天気予報。
ワタシ、ついに雨の教習がなかったのです。 急制動、雨だったら感じがわかりません。
が、ピーカン。 暑すぎ。
そして、最大の懸案事項。 一本橋。
最後にバイクを乗ってから、2日間ブランクがあります。 感じを忘れているかも。 一本橋、ワタシはいつも3度目くらいからはできるようになるのですが。 一回目の打率はかなり低く。 みきわめのときは、前日に3時間教習だったおかげもあってクリアできたのですが。 今回は不安です。
何かやっていないと落ち着かない。
ということで、この2日間、キックボードを低速でバランスを取りながらよたよた乗ってみる、という、役に立つんだか立たないんだかという練習をしていたじょりぃ。 いいんです。 気持ちの問題なんです。 特に一本橋は。 「よし。こんなに練習したんだから大丈夫」と思えればいいんです。 これって、部活時代の精神をいまだにひきずってますけど。
で、当日。本日。
緊張するだろうなー、と心配していたのですが、まったく緊張せず。 実はじょりぃったら、恥ずかしいことに「イメージトレーニング」をこの2日間行っておりました。 実際に検定を受けているような心持ちで、頭の中で何度もコースを走っておいたのです。 なにもそこまで、と笑われてしまいそうですが、ワタシはけっこうこのイメトレという手法、よく使うです。 緊張に慣れておくとでも言いましょうか。 イメトレ時にさんざん緊張しておくと、本番ではけっこう緊張しないで済むのですよ。 ポイントは、「失敗したときも想定してイメージしておく」ということではないかと。 坂道でエンストした!とか、一本橋でよろけまくってる!とか。 一本橋落ちちゃったら(転倒も)もうアウトなわけですが、それ以外は「事後処理」も含めてイメージしておくとパニクらなくて済みます。 一本橋は「あうあうーーーもうダメかもーーー落ちるかもーーーーでもいけー!大丈夫だ!」という「ギリギリセーフ」な感じをイメージしたりして。 ワタシったら女優☆ まあ、そのようにして、想像上でひととおり失敗してみるのです。で、それらを克服してみるのです。 最終的に「もう大丈夫。ワタシはいける」と思えるまで繰り返すと。
というわけで、不安はあまり感じなかったです。 それよりも「2日ぶりに、バイクに触れる!乗れる!」という喜びが大きかったことに、自分でも驚きました。 落ちてもいいや。今日バイク乗れるし。補習と検定でさらに乗れるし。てな感じです。 脳天気といえば脳天気。
二輪検定には、普通自動二輪はワタシひとり、大型が男性3人、それに普通二輪の「審査」を受ける女の子がひとりおりました。 検定を担当してくださる教官は、いつもは自動車のほうを見ている教官。 なんでも「情け心が出ないように」、面識のない教官をつけるんだそうです。なるほど。
で、本番ですよ本番。
「まず坂道発進」のAコースでございました。 前回の教習で、最後の最後になって坂道発進の感じがつかめなくなったじょりぃは、ちょいとこの課題にビビっていたのですが。 本日の説明によれば「同じ場所で4回エンストしなければ、検定中止にはならない」と説明が。 もちろん減点にはなるでしょうけど。 これは勇気づけられました。
が、坂道発進、おーらーい。
次の課題は十分な加速〜正確なブレーキング+減速。 おーらーい。
クランク。 おーらーい。
障害物回避。 おーらーい。
S字。 おーらーい。
で、次が問題の一本橋ですよ。 ここは「落ちずに、7秒以上で」渡りきらなければいけません。 7秒以内で渡ってしまったとしても(一本橋はゆっくり渡らないといけないのです)、確か1秒につき5点の減点。 それでも渡りきれば減点で済むのです。 落ちてしまったら、その場で検定中止。 どきどき。
とろとろとろとろ
あ、調子いい。 この調子ならタイムもクリアできそう。 あ、タイム表示板が教官のいる塔のほう向いてて見えない! でもきっと大丈夫。 とにかく渡りきるのだ! 念のため、最後はリヤブレーキでスピード落として調整して・・・。
あ、タイム表示見えた。
6.2
げ! そんなに速かったの? やっぱ本番で緊張しているんですね。 絶対7秒以上かけられたと思っていたのに。
とはいえ、一本橋。 おーらーい。
スラローム。 おーらーい。 こちらはタイムもばっちり。
急制動。 おーらーい。
あとは交差点を抜けて、ぐるっと回って、スタート地点へ。
前の教習のときに教官から言われたことをあらためて肝に銘じるじょりぃ。
「全体的に心配いらないけどね、じょりぃさんみたいに小さい人はそれだけでハンデだからね。 特に、課題終わって帰ってきて、最後にバイクを降りるときに『ぐらっ』となって立ちゴケして、検定中止、っていう人、たまにいるんだよね。女の人、特に小さい人は。だから、がんばって、最後まで気を抜かないようにね。思ってるより、検定で緊張して、カラダが疲れているから」
と言われておりました。 言われてみればそういうものかもな、と思ったので、最後は特に慎重に。
乗り降りの「お作法」もちゃんとできて。
終了。
こりゃイケたな、と、ずうずうしくも自信アリなじょりぃ。 だって、失敗しなかったもんね。 ほかの教習日記とか見てると、けっこう失敗してても合格もらってるもんね。 70点で合格だから、ひとつの減点で平均5点として、6回ミスできるんですよ? たぶんへーき。
ワタシのバイクで、次は審査の女の子の番です。
「緊張しました?」と審査ちゃんがワタシに訊ねました。 してなかったけど「ちょっと(笑)」と答える、社交辞令のみで生きているじょりぃ。 「あたし、ダメかも」と審査ちゃん。 「バイクの調子はいいみたいですよ。リラックスすれば、大丈夫ですよ。がんばってください」
不安そうな審査ちゃんを送り出し、大型の男の子たちとおしゃべりしながら、ぼんやりと待ちまして。 審査ちゃん、大丈夫かな、かなり不安そうだったけど・・・と、気になったので、コースをのぞいてみることに。
坂道発進のところにいました。
あ。 エンスト。
あ。 またエンスト。
がんばれ。
う。 またエンスト。
次は最後のチャンスだ。がんばって。
げ。 エンスト。 & 転倒。
かわいそうに・・・。 起こしてます、バイク。
見てちゃ悪いかな、という気がしたので、そこで男の子たちのところに戻りまして。
しばらくして、スラロームのコースに目をやると。
ああ。 また転倒している。 がんばれー。 って、もうがんばっても検定中止ですが。 でも、もしかしてってこともあるし。 最後までがんばるけなげな審査ちゃん。
審査ちゃん、戻ってきまして。 「どうだった?」とは訊けませんでした。 この日は特別暑い日で、みんな汗ばんでましたけど、冷や汗も含んでいるであろう汗を誰よりもかいていた審査ちゃん。
お疲れさまでした。
で、さんざん待たされた挙げ句、結果発表です。
落ちてました。
いえ。 ワタシでなくて、審査ちゃん。 よしよし。元気をお出し。
ワタシは合格です。 おめでとうおめでとう! ありがとうありがとう! (紙吹雪)
「一本橋のタイム、あれじゃダメねー」と 「課題以外の走行がずいぶんゆっくりだったけど、いつもあんなもん? もっとスピード出してね」 と注意を受けました。
走行はいつもはもっとスピード出してます。 安全策を取ってしまいました。 スピードにとてもナーバスな審査をする審査官もたまにいる、ということをネットで読んでいたもので。
審査ちゃんとは待っている間、仲良くおしゃべりしていたんですが。
「あたし、転んじゃって」と、さびしそうに笑いながら話す審査ちゃん。 「そうですか。残念でしたね。 やっぱり小型と中型は、感じが違いますか?」とワタシ。 「やっぱり重いし、怖いです。あの、あなたが急制動やっている横で、スラロームでこけまくっていたのが、実はあたしだったんですけど・・・」 「え! そうだったんですか!・・・・あの節はどうもどうも」 「こちらこそ、どうもどうも」
ふたりでぺこぺこと。
「転んでる横を40kmで走って無神経かなと気にしていたんですよ。スミマセンでした」とワタシ。 「いえ。 あたしこそ、スピード出さなきゃいけないところで転んでたりして、さぞかしやりづらいだろうなと心配していたんです」
そうでしたか。
いつか街で、お互いバイクに乗ってすれ違ったりできるといいですね、なんて話をして、さわやかに別れました。 バイクって、ワタシの嫌いな「さわやか」が、ミョーに似合って、照れくさいばかりのじょりぃですが。
その日のうちに車をすっ飛ばして交通センターまで行き、さんざん待たされ、免許を無事に手にいたしました。 ああ! 嬉しい!
帰りの車の中で、新しい免許証を眺めてはニヤニヤしていた、幸せいっぱいのじょりぃでありました。
ワタシがこのように、自分の好き勝手に免許取得のために動いているあいだ、なっちゃんとなっちゃんの夫・のっぽ君は、じょりぃのためにバイクガレージキットを組み立ててくれておりました。お休み返上で。 組み立てるの、すごーーーーーーく大変だったみたいです。 どうもありがとう! なっちゃん!のっぽ君! あなたたちには、いつもお世話になって、感謝してもしきれません。
次のイベントは、あさってのバイク納車です。 楽しみで楽しみで、鼻血が出そうでございます。
2004年06月19日(土) |
教習17時間目〜二段階みきわめ〜 |
さてさて。 今日は二段階のみきわめの日です。 じょりぃがいくらずうずうしいとはいえ、やはり緊張しますです。
「オレが明日の担当になったら、問題なくハンコ押しちゃうくらい余裕だから、大丈夫だよ」
と、昨日の教官には言われておりましたが。
今日の教官は誰かしらドキドキ。
配車手続き。
あ! 昨日の教官だ。 ラッキ☆
天はワタシに味方しました。 やはりアレですね。 日頃の行いでしょうかね。
二輪の待合室に行って教官に挨拶。 「免許証確認させて」と言われ、おとなしく渡すじょりぃ。
「はい。じゃ、今日はみきわめね。リラックスしてくれれば大丈夫だから。一本橋もね(笑)」
はーい。
というところで無線が。
無線が終わった教官、申し訳なさそうな顔をして
「ごめんじょりぃさん。免許証の確認までしちゃったんだけど、今日、オレ担当外れるね」
え。 どちて?
「次回の検定の関係で、今日みきわめの人、オレ見られないんだ」
なんだかよくわからないけどそうなんですか。 いいんですよ、教官。 ちょっと残念だけど。
「代わりにK教官が見てくれるから」
え!
K教官は、おもに一段階のときに、メラメラにワタシをしごいてくださった人です。 この教習所の二輪教官のなかで一番厳しい人です。
天! ワタシに味方したんじゃなかったの?!
・・・・・・やはり日頃の行いですか。 神様はちゃんとしっかりじょりぃの日頃の行いを見ていらっしゃることが判明いたしました。ちぇ。
と、一瞬ビビりまくったじょりぃだったんですが、なんだかんだ言ってもワタシはK教官がスキ。 あんなにへっぴりで怖がりでバイクを支えることすらできなかったワタシをここまでにしてくださったのは、やはりK教官の厳しい指導あってこそ、と感謝しているのでございます。キレイ事でなく。
それに、K教官に教わるの、ずいぶん久しぶりでございます。 ていうか、二段階はとうとう一度も教わらなかったのですよ。 一段階は一時間以外、全部K教官だったのに。 なんだか懐かしい。
で、K教官登場。
「お。 みきわめまで来たか」と教官。 「えへへ。おかげさまで」
最初はていねいな口調で接していた教官も、このころになるとすっかりエラそうな態度でアタクシに接しております。
「検定はコース選べないけど、今日のみきわめはAでもBでも、じょりぃさんの好きなほう走っていいよ。どっちがいい?」と教官。
どっちでもいいんですけど。
「じゃあ、A で」 「よし。 じゃあ、まずはバイク起こしてもらおうか」 「え!」
マジ? いまだにひとりで起こせないのよワタシ。 みきわめにそんな苦行が待っていたとは!
「ウソだよ(笑)」
殺す。
「じゃあ、まずはいつもどおり慣らしで外周3周ね。 あ、エンジンかけなくていいよ。バイク押して回ってきて」 「・・・・・・・・・・」
さすがに今度はウソだってわかりますよ。
「ウソでしょ?」とワタシ。 「ホント」
マジ?
「ウソ。まあ、リラックスして外周行って来て」
もう。 教習生の無垢な心をオモチャにしないでください。 みきわめってだけでビビってるんですから。
で、結果を言っちまいますと。
難なく合格。
「みきわめはもう大丈夫だけど、検定の練習用に、Bコースでも見ておこうか。 あ、Bでポカやったらみきわめ取り消すからね」
ひいいいん。ひどい。やっぱりキビチイ。
でも大丈夫でした。
結局20分くらい時間が余りまして。 「残りの時間は、自分の苦手な課題をスキに練習してていいよ」と言っていただいたので、一本橋と坂道発進と急制動を集中して練習。 一本橋はどうもやはりまだ不安定です。 タイムもあやしい。
けど、たくさん集中して練習できて、不安が少し軽くなりました。
おもしろいなと思ったのは。
K教官、厳しいしおっかないしでしょぼくれたこともあったのですが、いまだにウインカーが必要なときには脳内で 「合図! ウインカーつけっぱなしだよ! 何度言ったらわかるんだよ!」と怒声が響くおかげで、ウインカーの消し忘れがありません。 ありがたいことです。 たぶんこれからも、路上にでられるようになっても、ウインカー消し忘れるたびにK教官の怒声が脳内で響くんだろうな、なんて思ったら、ちょっとキュンとなりました。 いえ、恋のキュンじゃないんですけど。
というわけで。
無事に二段階のみきわめも通過。
「どうも本当にありがとうございました。検定までこれるようになったのも、K教官のおかげだと感謝してるんです」とワタシ。 「まあ、誰が見たって同じだけどな。 でも一段階のときは、正直どうなることかと思ったよな」
正直にありがとうございます教官。 考えてみたら、一段階のみきわめもこの人だったわ。 重ね重ね、お疲れさまでした、教官。
卒業検定は3日後です。
2日間バイクに乗れません。 不安。 運転、忘れてしまわないかしら。 一本橋はどうなるのかしら。
うまくすれば、3日後、ワタシはライダーになれます。
2004年06月18日(金) |
教習14・15・16時間目〜検定コース予習〜 |
ええと、今日、これを書いている日付って、実は7月3日だったりします。 なんだかばたばたとあわただしくてですね。 ためちゃいました。 もう、あいだに起こったことはすべてはしょってしまいたい気分でいっぱいのじょりぃですが、これから「二輪免許取りたい!」というかたのためにも・・ということもちょっぴりあって始めたこの教習日記でございます。 なんとかきちんとお伝えしたい。
しかし、もはやあまり覚えていない。
というわけで、すんごい勢いで、省略しながら教習日記を進めさせていただきます。
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前回の教習で、急制動に不安が残った意気地なしじょりぃでございますが。 今日は前回とはまた違う教官。 語り口のやさしさから、うっかり気を抜くときびしい叱責が飛んでくる、油断のならない教官でありますが。 基本的にこちらの教官は、みなさん熱心でやさしいので、まあ、誰が当たってもそう不安にはならないんですけどね。
で「急制動、どうだった?」と問われ「成功率2割5分だと言われました」と正直に伝えるじょりぃ。 実は「ばっちりです☆」とウソつこうかなと一瞬思ったりもしたんですが、こんなもんウソついたところで、結局自分に跳ね返ってくることくらいはワタシにもわかったりします。
「2割5分ー? 特訓ね」
ひいいいん。
で、慣らし運転をしたあと、さっそく急制動。
ぶぼおおおおおおおおおお--40km---ききいいいいい。
あら。
うまくいった感じ?
「できてるじゃん」 と教官。 「本当ですね」 「もう1回やって」
ぶぼおおおおおおおおおお--40km---ききいいいいい。
「できてるじゃん。なーんだ」
なにが残念なんでしょう教官。
でも、ワタシも怖くなくなりました、急制動。 調子づいてききいいききいいやってましたら
「それ以上ブレーキ強くすると、フロントロックするよ! 気をつけてね」
注意が。
何しろ適性検査で「調子に乗りやすい」とでているワタシですから。 気をつけます。はい。
で、本日のワタシ。
コンディションがいまいち。
まず、寝不足で、バランスが崩れがち。 どうして寝不足すると、覿面にバランス感覚に響くのでしょうね。 物も落としやすくなったりしませんか?
そして。 これが一番の懸案事項なんですが。
前回の日記にも書きましたが、左手親指の関節痛が、半端じゃなく痛いんですわ。 もはや膝の痛みなど「は?」て感じなじょりぃですが、こちらは痛い。
なわけで、なんだか気持ちよたよたしながら教習を受けておりましたら。
なぜかなんでもないUターンでバランスを崩しまして。 「あ!」と思ったときには
がしゃん。
「!!!!逃げるの早!!!」
教官、ワタシの逃げ足の早さにびっくり。 バイク、ひとりぼっちで転がっております。
ワタシもびっくりしました。 教官はバイクに乗らずに少し離れたところからワタシの急制動を眺めていたんですが、バイクが「がしゃん」と音を立てたときには、ワタシ、教官の隣に。 瞬間移動。 ワタシは009です。(マイナーですね)
転んでしまったら、とたんに急制動がヘタクソに。 40kmでつっこんでこられなくなりまして。
「だめだよー」と教官。 「転んだら怖くなってしまいました」かわいこぶってみるも、不発。
で、急制動はもう大丈夫でしょうということになり、検定用の2コースの練習に。 なんでも、検定当日まで、この2コースのうちのどちらになるのかわからないそうなんですよ奥さん。 だから両方覚えなければいけないんですが。
でも大丈夫。 ワタシはもう、2コースともばっちり覚えてあります。 図で渡されるので、覚えやすいのですよね。自分で書き写すし。 ワタシの場合、道順としてでなく、図面ごと映像として覚えてしまいます。 一応、おおざっぱな順番も頭にいれますが。 それも最初と最後だけ。どっちがAコースでどっちがBコースだか、自分の中で区別するだけのためでございます。
文字で渡されたら絶対覚えられないことでしょう。 記憶力のなさには自信がありますから。えっへん。
練習。
くるくるくるくるぶぶーーーー。
細かいチェックが教官から入ります。 ふむふむなるほど、と思いつつ、このころになってくると「バイクって楽しいな」なんてこともちらっと思えるように。
「じゃ、もう一回、今のコース回ってもらおうかな。その、バイクが並んでるあいだの道を通って、道路にでてみて」
え。
せ、せまい。
けど、行かなきゃ。
ぶうううううううん
一時停止で停まったら。
寝不足のバランス欠如発動。
ぐら。
ふんっっっっ。
左足でなんとか支えましたが、けっこう遠い位置に足を着いた上に、足が伸びきっております。 このままでは、倒れるのは時間の問題。
が、しかし。
突っ張ったワタシの左肘には、駐車中のバイクのハンドルがかすっております。 そう。 これから倒れようとしている左側には、バイクがびっしり並んで置いてあります。 このまま倒れたら、ワタシは置いてあるバイクと自分のバイクに挟まれる形で転倒するでしょう。 しかも、すっかり挟まる感じでなく、頭だけ変な角度でぐきっと挟まりそうな、ビミョーな間隔。
い、痛そう。
教官が自分のバイクから降りて駆け寄りながら「がんばって!」と。
がんばりたいけど。 無理かも。 ていうか、無理よこれ。
じょりぃの数少ない「実生活に役立つ長所」として、「緊急時にパニクらない」というものがあります。 アドレナリンは一気に放出されるんですけどね。 どうも、アドレナリンの量と反比例するみたいです、パニクりが。
というわけで、少しずつ沈んでいくバイクを支えながら、じょりぃ、ひたすら思案。 このままでは倒れる。 倒れればバイクに挟まれる。
重い。 そろそろ限界か? 教官、早くなんとかして。
左肘にハンドルが当たっているバイクが、並んでいるバイクの先頭です。 ということは、このバイクさえよけられれば、最悪の事態はさけられます。
転びながら、このバイクのハンドル下をすり抜けよう。
と決意。 うまくいくかな。 ていうか、もう転ぶからそうするしかないみたい。 後ろからも前からもバイクや車こないよね?よし。
えい。
ひょいん ごろん(ワタシ、半身に一回転) がしゃーん
逃げる時間を稼ぐため、ぎりぎりまでハンドル握っていたせいで、最後に「ぼおおううん!」とすごいふかしをしちまいましたが。
無事脱出。
「・・大丈夫? ホントに逃げるのうまいね・・」と教官。 (ほめられるの、こんなのばっか)
が、自分のバイクが倒れ込んだときに、最後にすり抜けた右足膝上に左ハンドルが強打。 痛いですけど、これくらいで済んで良かった。
寝不足時はバイクの運転は控えましょう。 ということを身をもって学べました。
今日は2度も転べて、大変有意義でした。 ろくに転ばないまま教習が終わるのも怖いな、と思っていたもので。 守ってくれる人がいるところで転べる幸せ。教習所ってステキ。
家に帰ってきて、腫れあがった膝上をきょんに得意そうに見せましたら
「あと5mmずれてれば骨じゃん。・・・・よかったね」と。
ホントだ! あやうく膝の皿に倒れたバイクの重さがかかったハンドルがぶつかるところでした。
・・・ふつうに転んでいた方が、ダメージ少なかったのかしらもしかして。
皿は我々カッパにとって、大事な大事な器官ですからね。 割れちゃったら大変です。 無事で良かった。
明日は二段階のみきわめです。 「今日の調子でやってれば全然問題ないよ。あ、一本橋、絶対落ちないでね」と、教官のお言葉。
そう。 まだ一本橋が不安定なワタシ。
明日、大丈夫かしら。
2004年06月17日(木) |
「成長したね!」と整備屋の奥さんに言われちゃった |
本日、仕事帰りに、エストレアを取っておいてもらっている例の整備屋に寄りまして。 かわいいアノ娘(エストのことね)の顔を、たまには見ておかないと☆てな具合です。 仕事忙しくててんてこ舞いしているのに、こういうことはマメに動くじょりぃ。
社長が接客中で、奥さんが出てきてくれまして。 「教習の進み具合はどう?」なんて訊いてくれたので「規定どおりならあと4時間なんです」と伝えたら 「もうそんなに乗ったの! 早いねー」と。
お勤めのかたは土日と夜しか予約できませんけどね。 自営業の気楽さで、日中予約が取れるので、思いの外早く進んでおります。
「せっかく来てくれたんだから、またがってみれば?」と言っていただいたので、お言葉に甘えてよっこいしょと。
にこにこにこにこにこにこにこ。
あれ?
むむ?
降りてみて。
遠目に眺めて。
やっぱり。
奥さんがコーヒー持って来てくれまして、「どう?(笑)」と。
「教習所では400ccに乗っているせいか、エストって小さいなーと思いました」
そうなんですよ。 あれ?こんなにエスト、小さかったっけ?と違和感を感じていたじょりぃ。
「あらまあ!」と奥さん。 「成長したねーー(笑)。 最初は『大きい大きい』って、腰が引けてたのに」
ホントだ!!!!!
「ホントですね!」 にこにこにこにこ。
初めてうかがったときは、何が何やらさっぱりわからず、触ることすらはばかられていたワタシだったのに。 しかもバイクの大きさ、機械の固まりな雰囲気に圧倒されて、「こんなの乗れるようになるんだろうか」なんて思っていたのに。
小さいと思うようになるなんて。 またがったときに、ちょっとさびしいような物足りないような気持ちになったなんて。
成長ですよねーホントに。
「エストじゃ物足りなくなっちゃったんじゃないの?(笑)」と奥さん。 「いえいえ(笑)。 社長もおっしゃってたとおり、エストって初心者のバイクには最適らしいので、じっくり練習しようと楽しみにしているんですよ」 「そうね」 「でも次はああいうの乗りたいなーって、もう決めてたりするんですけど(笑)」
と、隣に置いてあるセローを指さすじょりぃ。 エストでしっかり初心者なりにバイクを楽しんだら、次はダート系でいろんな道を走ってみたいな、と、急制動もできないというのに夢をふくらませている身の程知らずぶりですが。
その前に飽きるかもしれませんけど。 まあそこはそれ。
で、今月の24日が大安だということで、納車予定日をその日に決定してしまいました。 気が早いと言えば早いですが。 検定に間に合わないとしても、運んできてくれるらしいので、バイクを引取に行けなくてもとりあえず我が物にできます。
楽しみだなあ。
またひとつ励みが増えました。 急制動でも転倒でも、どんと来い、とは実は思ってませんが。
やる気は充電できました。
エストって、小さいなあ! (にこにこにこにこ)
2004年06月16日(水) |
教習12・13時間目〜急制動〜 |
急制動。
要は急ブレーキの練習です。
ああ、ついにこの日が来てしまったか・・・。
怖いんですよ!
「転倒」という言葉が頭の中を駆けめぐります。 しかも、やっちまうときは派手にやっちまうというウワサの、急制動による転倒。 各種予習によると、フロントブレーキのロックによる転倒が、いちばん危険とか。
「検定では40kmからの急制動なんだけど、まずは30kmから練習してみるからね」と教官。
あの。 10kmくらいからにしてくれません? て、それじゃちっとも急制動じゃないわけですが。
今日の教官は、5時間目に教わった不器用そうな教官。 ワタシの観察によると、例のK教官から目の敵にされております。 なんだかいつもひとりでぽつんとしております。 なんて関係ないこと考えている余裕があったら、急制動をしっかりやれと。
まずはやってみまして。
以下の問題点がリストアップされました。
・ブレーキが早すぎ。目印のパイロンまでガマンすること。 ・ブレーキをかける前にアクセル戻っちゃってるよ。パイロンに来たら、アクセルを瞬時に放して、すぐにブレーキね。 ・フロント、全然使えてないよ。(予習のせいでビビっている模様。もともとリヤばかり使う悪いクセも判明) ・代わりにリヤがロックしてる。 ・エンジンブレーキ使うのも目的だから、クラッチはぎりぎりまで握らないでね。エンストしてもいいんだからこれは。 ・最後に左足をつくタイミングが遅い。だから足が前につんのめって、ギア踏んじゃってるよ。
問題だらけです。 捨てられた子犬のような顔をしてみましたら、「ひとつひとつ、直していこうね」と教官。 ありがとうございます。がむばります。
が、次の練習で、いっこも直らず。 怖くて怖くてしかたないらしいじょりぃ。 表層意識は「ぜーんぜんへーき☆」と言ってるんですが、潜在意識が「もうダメ!逃げ出したい!」と叫んでいる様子。
「ひとつは直そうよー」 確かに。おっしゃるとおり。
が、次もダメ。 次もダメ。
教官が「とにかく、じゃあ、ブレーキ始動のタイミングを覚えようか。僕が旗をふったらブレーキかけるようにしてみて」
やってみました。
え! こんなに遅いタイミングでいいの!?
タイミングがわかってきたら、少しずつ改善されてきたのですが。 基本的に、まだひとつも直ってません。
何度目かのトライの時に、教官が「変なクセがあるね」と。
何かしら? 運転中にお尻でも掻いていたかしら?とは思ってませんが。
ワタシ、運転中、ずっとクラッチレバーとブレーキレバーに指をかけていたのです。 ていうか、なぜかそういうもんだと思っておりました。 今まで、親指と手のひらだけでハンドル操作していたというわけです。
「使うときだけ指を持っていくようにしてね。クラッチなら、ハンドル握って、クラッチのときにパッとクラッチレバー握って、またすぐにハンドルに戻して、またクラッチでレバー、って感じにね。ちゃんとひとつひとつの操作に区切りをつけて。 レバーに指かけてたから、思わずクラッチ握っちゃったんじゃないかな」
目からウロコでした。 言われてみればそのとおり。
というかですね。 ワタシ、教習所に行き始めてから、左手親指の関節が痛くて痛くてしかたなかったんですよ。 最初は、慣れないことしたせいかな?と思っていたのですが、日に日に悪化していく有様で。 牛乳パックとか、つかめなくなっていたのです。 トイレのときにズボンを上げ下げするのにもおそるおそる、というくらい痛くて。 教習所に行ってしまえば、気合とパニックで痛みも感じていなかったんですけど。 バイク乗りの人は親指みんな痛くならないのかなー、なんて本気で思っていまして。 けっこうな痛みだったので、「腱鞘炎でも起こしているのかも」と思い始め、医者に行かなきゃかなぁなんて憂鬱だったんですけど。
これで解決!(たぶん) グリップをきちんと握れるようになれば、今後余計な負荷はかからなくなるでしょうから、だんだん回復することでしょう。(たぶん) ああよかった。
それに、ハンドルをきちんと握れるようになったら、ウインカー操作が楽。 考えてみれば、親指だけでハンドル持っていたら、ウインカーつけるのって難儀です。 ウインカーは親指で操作するんですからね。 「なんでこんな使いづらいところにウインカーが?」と不満に思っていたのですが、問題はワタシにありました。
おまけに、その後の運転の安定したことといったら。 このことって、今回初めて指摘していただいたんですけど。 やはり教官によって、ミスを見つけてくれるところがビミョーに違って、とても勉強になるし、興味深いです。
とまあ、そんなこんなで、2時間かけて、なんとか何度か教官から「今の今の!」と言っていただけるようにはなったんですが。
「んー・・・・打率にすると、2割5分ってとこか」
低ーーーーーい。 ていうか、野球ならそこそこですが、道路に出てから急ブレーキの成功率が2割5分では、ワタシ死んでしまいます。 ていうか、誰か殺してしまうかも。
次も急制動やるって言ってたから。 ワタシもしかして、オーバー? でも「次に移る前に、シミュレータ2時間受けてきてね」と言われたから、オーバーってこともないのかしら。 まあ、オーバーならオーバーでいいんですけど。 急ブレーキちゃんと使えないようではホント困りますから、ここはしっかりと身につけなければなりませんからね。 このへんの考え方も、車の教習のときとは大きく異なるところです。 車のときは、とにかく「ハンコくれ!ハンコ!」と、頭の中はそればかりでしたからね。 たまに教習が一緒になる、ワタシよりずっと若い娘さんも 「オーバーしてちゃんと覚えられるなら、そのほうがいいですよねえ」なんて言ってました。 「教習代が余分にかかっても、外で事故っちゃったらもっとお金かかっちゃうし」と。 やはり危険と紙一重(車だってそうなはずなんですけどね。被害の大きさの違いでしょうか)なせいか、教習を受ける側の姿勢が車よりもひたむきな気がします。
この日、ワタシのほかに二人教習を受けていて、ひとりは女の子だったんですが。 初めてスラロームに挑戦、の日だったみたいなんですけど。
転倒しまくってました。 スラロームのところだけで、3回。 3回ともバイクの下にはまってました。 教習所のバイクには、ガードがついてますから、足を潰されるようなことはないですけど、他人事ながらいちいち心配してしまいました。 この人はクランクでもS字でも、直線コースでも転んでいたんですが。
ワタシ、自分が転倒しないもんですから(右折時にエンストして、一度だけやらかしましたが、逃げちゃったのでバイクがかぶってくるような事態にはならず、へらへらしたもんでしたし)、みんなしないもんだと思っていたのですよ。 が、やはり転ぶ人は転ぶんですね。 あの人、傷だらけなんじゃないかしら、カラダ。 ワタシなら、あんなに転倒ばかりしていたらへこむだろうな、と、きょんに話しましたら 「今までずっと転倒しながらそこまで進んできたなら、そういうもん、と思ってて、本人はさほどへこんでないかも」と言われました。 なるほど。
で、その娘がスラロームで激しく転倒している横を、ワタシが40kmでういいいいいいいいいいんと通り過ぎていくわけですが。 なんだか気が引けるんですよ。 手を貸してあげなくていいのかしら、とか。(その人の教官は遠くにいるし) 転倒してる横で、こんなにスピード出しちゃっていいのかしら、とか。
で、教官に尋ねました。 「ああいう風に、側で転倒してる人がいたら、停まったり手を貸したりしたほうがいいんでしょうか」 「んーーー。 コース的には問題ないからねえ・・。じょりぃさんが通るところで転倒してたら、そりゃ走って来ちゃまずいけど、あれくらいなら自分の練習を中止して何か、ということはしなくていいですよ。教官もいるわけだし」と。
ほっ。
転倒の話ついでに、教官がおそろしい話を。
「このあいだもね、ひどい転倒やらかした人がいてね」 「はあ」 「クランクのところでバランス崩してさ、本人停まろうと思ったらしいんだけど、ブレーキかけようとして一緒にアクセルふかしちゃったんだよね、すごい勢いで。たまにいるんだけど」 「はあ」 「そしたらすごいウィリーになっちゃって」
初心者のくせに、曲芸です。
「で、そのままバイクがブォンと持ち上がって、その人の上にバイクが振ってきちゃったんだよね」 「こ、こわーーーーーーーー」 「歯、折っちゃってね」 「え! 女の子?」 「いや。 50代のおじさん」 「ならよかったですけど」 よくないです。 「あれはなかなかすごかった。ビックリしたよ」
きょんにその話をしましたら「歯が折れたくらいで済んでよかったねー」と。 ホントですね。 それにやっぱり、ヘルメットは顔をしっかりガードしてくれるものを選ばないといけません。
「急制動も派手な転倒多いんだけどね」 「え!」 「ほら、そこの、急制動の停止線のあたり、道路に転倒傷がいっぱいついてるでしょ?」
ちょっと教官! ワタシは怖くて急制動につかえているんですから! あまり脅かさないでくださいよ!
まあ、転んで当たり前くらいの気持ちでやれ、ということかもしれませんが。 できれば派手になんて転びたくありません。 転んでもいいけど、痛いのはイヤです。
痛いのはイヤ、なんて言っているワタシは、もしかしたらライダーの資格なし? でも「痛いのがたまらなくてバイクやってるんですよ」という人も、それなりに問題アリですか。 ていうか、そんな人いなそうですけど。
2004年06月15日(火) |
教習11時間目〜コースをぐるぐると〜 |
最後にバイクに乗ってから5日の間があきました。
不安。 ワタシったら、すぐ忘れちゃうんですよ。 覚えは遅いが、忘れるのは早い。 神様、逆にしてください、逆に。
で、一段階のときに覚えさせられたコースの2倍以上になった二段階のコース。 事前に紙を渡されておりましたので、予習好きのじょりぃはしっかり頭にたたき込んでまいりました。 今までやったコースを走るだけでしょ? ちょっと長くなっただけでしょ? と思っていたのに、走り出すとちゃんと混乱します。さすがはじょりぃ。
で、コースのスタート、まずは苦手な一本橋です。困った。
緊張しつつも、ぶいいいんと発進。 発進してすぐに、左足をバーの上に乗せようとしたら。
ジーンズのすそがバーに引っかかって、足が上がりません。 もちろんバランスを崩して、すぐに落下。
足をぶんぶん振りほどきながら、そのままスラロームへ。 もちろんヘッピリ。
コースを走っていても、いつ裾が引っかかるか気が気ではありません。 実際、ギア操作を何度かミスりました。
今日のジーンズ、ワタシ、裾を折って履いていたのですが。 こんなに影響が出るなんて思ってませんでした。
教官のところに戻ってきて(初めて教わる教官)、「なんかヨタヨタしてたなー」と注意されまして。
「もう一本やってきて」と言われたんですが 「スミマセン。その前に裾を直してもいいですか?」と。
「あ、裾が引っかかってたのか。外折りはダメだよー。たまにそれで転倒してる人いるよ」
バイクから降りて、さてどうしよう、と。 降ろしちゃえば長すぎるし。 どうしたらいいのかしら。 み、みっともないけど、靴下の中に入れるしかないのかしら。 (これをなっちゃんに話しましたら「あまりのカッコ悪さに、伝説になれそうだね」と言われました)
「裾、中に折り込んでごらん」と、見かねた教官がアドバイス。
おお! 具合いい!
ひとつ勉強になりました。 やはりなにごとも失敗してみるものですね。
で、この日の教習は、今までの課題を復習しつつ、法規に合った運転を課題のコース内でこなすというものだったのですが。 教官から細かく細かく指導が入ります。
「一段階は、まあ走れりゃいいや、って感じでハンコもらえてたけど、二段階はチェックが細かくなるから、技術を上げながら丁寧な運転をしてね。 これからをぞんざいにやると、検定に響くからね」だそうです。
ウインカーを出すタイミング、消すタイミング、右折左折時のカーブのコース取り、他車への安全配慮など、道路で運転するって、こんなに神経使うものだったっけな、と、日頃の車の運転ぶりを反省しつつ、泡食いながら50分終了。
課題面では、一本橋がネック。 たいてい、教習が終わる頃にはできるようになっているんですが、最初がダメ。 カンが取り戻せないのです。 検定時は何度も練習してから、なんてわけにはいかないでしょうから、すごく不安。 この「すごく不安」な気持ちが足を引っ張っているのもよーくわかっているんですが。 ああ、もっと一本橋ばかり練習したいよう。
しかしアレですね。 他の方のいろんな教習日記にも書いてあったんですが。
どんなにダメでも、どんなに怒られても、バイクの教習って次が楽しみなんですよ。 車の教習のときは、ホントに憂鬱で憂鬱でしかたなかったんですが(やはり同じ様なことをおっしゃってる方多いです)。 バイクは、痛い思いをしても、プライドが傷ついても、「よし、次は!」てな感じで、教習が待ち遠しいんですよね。 すごく不思議。 車の教習の時は、運転席に座ったとたん、プレッシャーや緊張ばかりがワタシを襲ったものでしたが、バイクの教習は、時間が始まってバイクに最初にまたがったときに、バイクに対して「今日もよろしくね」という気持ちになれるんです。 「バイクの調子が悪くないといいな」という願いもあるんですが(たまに調子悪いのに当たったりするもんで)、カラダがむき出しの状態でスピードの出る機械に取り組む、ということで、やはり車にはない「人車一体感」というものがありますよね。
なーんて言ってますが、通い始めた頃は怖くて怖くてしかたなかったんですけどね。 それでも、次の教習に行くのに気分が億劫、ということにはならなかったのが不思議。 「怖い怖い怖い。怖いけど・・・・行ってきまーす!!」と出掛けられたのですよ。 行ってからはビビリまくってましたけど。 また、このビビリがたまらないのかも。 あれほどの恐怖心に立ち向かえる機会って、大人になった今ではなかなかありませんからね。 恐怖心をクリアしていく自分に対して、「よくやったな、自分!」と満足できることも、教習がイヤにならない一因かもしれませんね。
というわけで。 ずっこけながらも二段階始動でございます。
2004年06月11日(金) |
教習10時間目〜シミュレータ〜 |
日付が6/11になってますが。ホントは10日です。 一日に1ページしか書けないみたいですね、この日記。 ワタシ以外の人にはどうでもいいことですが、念のため。
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特に書くことないんですが。 道路上に出た際に、ちゃんと交通法規に従って運転できるかどうか、バーチャルでためしてみよーーーー、という内容です。
余裕。
だってワタシったら、車の運転は毎日しておりますし? 安全運転がモットーですし? ゴールドカード保持者ですし?
今さら交通法規? へっ。 赤子の手をひねるようなものです。
結果。
交通ルールって、ものすごく限定されたものしか、自分に適用していないことがわかりました。 教官の質問には答えられないわ、わからない標識はてんこもりだわ。
自戒。
ただ、この日に学んだ道交法にマジメに従って走っていたら、現実の車社会では間違いなく事故ります。 と、教官もおっしゃってました。 例えば、歩道と歩道の切れ目から、駐車場などといった「道路でない場所」に侵入する場合は、歩道の手前で一時停止するのが正しい道交法なのだそうですが。
「これバイクでやると、まず間違いなく追突されるから、歩行者がいなかったら徐行しながら曲がってくれればいいんだけどね」と教官。 「車と違って、バイクはちょっと追突されても大事故につながるから」と。そりゃそうだ。
「本当はそういうルールになっている」ということを覚えておくための教習なんだそうです。 無意味なような、意味があるような。
で、話は変わって。
この日、シミュレータを担当してくれた教官の話によると。
ワタシの教習を偶然ほとんど担当してくれているK教官て、えらいサディストで厳しいらしいんですわ。 点数も辛いらしく。
「正直なところ、感想、どお?」なんて、興味津々の目で訊かれても困っちゃうわ。 別に今まで困ったこともなかったし。 結局一段階はオーバーしないでクリアさせてくれたし。 そりゃ、他の教習風景と比べると、なんだかワタシ、しごかれてるみたい、とは思ってたけど。 弱虫じょりぃの被害妄想かと思っていたし。
「ほとんどK教官ですし、『教習って、こういうものなんだー』という風にしか思ってませんでした。てへ」
と、あたりさわりのない返事をしてごまかすじょりぃ。
彼はワタシに何を言わせたかったのかしら。 じょりぃはひっかかりませんよ?
でも実際アレなんですよね。 厳しくやってもらう分にはありがたい、と思ってしまう、体育会系気質のワタシ。 ていうか、精神的にだらしないので、「怒られないとできない」んですわ。 甘やかされれば調子づき、いつまでもぬるま湯状態に甘んじる人間。それがワタシ。
それに、K教官、教え方が具体的で、怒られているときは「なにもそんなにキツイ言い方しなくても・・・泣くわよ!」と、涙も出ないクセに思ったりしたけれど、ちゃんと教習時間の50分以内にはできるようにしてくれるんですよね。
こんな風な話を振られても、K教官への不信感にはつながらなかったんですが(結果オーライ思考のじょりぃですし)、教習所に通うようになって薄々感じていた「男職場の人間関係の微妙なバランスの危うさ」は、あらためて確認できたような気がします。 ああいう職場は体育会系ですし。力関係とか、やっぱりすごくありそう。 たぶんK教官は、押しも強いし仲間内のリーダーシップを取っているようなフシがあるんですが。 生徒の前で平気で他の教官の悪口言ったりという、うかつなところもあるので、みんなK教官に追従しながらも、影で何言ってるかわかんないかもなー、なんてことは思っていたのですよ。
と、バイクには関係ない、どーでもいーよーなことで神経を消耗してしまったじょりぃでありました。
気を取り直して、二段階へGO!であります。 せっかくなので、教官たちのパワーバランスウォッチングもしてみようかしら。
2004年06月10日(木) |
教習9時間目〜今までの復習&見極め!〜 |
いよいよ一段階の見極めです。
前回ほめられたので、良い気分でバイクにまたがったじょりぃ。 まずは慣らしで外周3周。
ふむ。 良い感じです。
「じゃ、まだ見極めはしないから、コースを自分で走ってみて。見られると緊張するだろうから、オレは見てないから、のびのびとね」
ありがとうございます教官。 またもやいつものK教官。 そして教官。 恩着せがましい言い方してますけど、そういうときにアナタがせっせと携帯でメール打ってるの、ワタシ知ってるんです。 気楽でいいんですけどワタシも。
まずは一本橋。
スタートしてすぐに落下。
まずい。 かなりマズイ感じ。 感覚を忘れてます。
他はOK。 あ、坂道でエンスト1回しました。 これも前回初めてやったときは調子よかったんだけどな。 今日は感じがつかめません。 今日のバイク、なんだかクラッチのつなぎが悪いような気もします。
でもワタシにそんな細かいことがまだわかるはずないし。 きっと実力不足をバイクのせいにしようとしてるんだわ。
一周して戻りまして。
「じゃ、見極めするね」
ドキドキ。 一本橋どうしよう。
ぶいーーーん。
落ちました。
教官の怒声。
「落ちちゃダメだよ!」
わかってますよ!
「一本橋できなきゃ、見極めやれないよ! タイムなんか気にしてる場合じゃないよ! 落ちるの、最低だよ!」
ぐすん。 わかってるもん。 しかも、タイムなんか気にしてる余裕、ワタシにはないもん。 単純に、バランス取れなくて落ちちゃうの!
本日のワタシには、問題がもうひとつ。
S字に入る前の左折〜右折がぎごちなくて転倒したのは、前回の日記でも報告どおりなのですが。 今日もここがネック。 左折〜右折〜S字の操作に気が行ってしまって、ウインカーを消し忘れます。
ここでも怒声。
3回目から、一本橋は感じを取り戻したのですが。 ウインカーの方は、5回やって、5回とも、同じ場所で消し忘れます。 そのたびに、戻ってからエライ勢いで怒られるワタシ。
「どうして何度言ってもウインカーつけっぱなしなんだよ!」
ワタシも知りたいです。 ていうか、こんなに怒られて、悔しくて、今度こそ!と思うのに、なぜできないのか。 なんか、心理学でありましたよね。 「失敗しないようにと思うと、同じ失敗を繰り返してしまう」というヤツ。 あの罠にはまったじょりぃ。
「消す気あるの?!」
ありますよ! こっちは見極めがかかってるんですから!
と、怒鳴り返したいけど、消せてない事実の前にはなんの申し開きも出来ず。
「スミマセン・・・」 「いい? 次にウインカーミス、一度でもやったら、見極めやらないからね。他がパーフェクトにできても、そんなことができないようじゃ、もう全然話にならない」 「・・・はい」 「じゃ、行ってきて」
ウインカーウインカーと念じながら、まずはワタシにとって最難関の一本橋。 これ落ちても見極めくれないって言ってたしな。
クリア。
スラローム。 クリア。
クランク。 クリア。
で、S字。 ウインカーウインカーウインカー。 めんどくせえ。 曲がりきる前に切っちまえ。
クリア。
坂道発進。 クリア。
各種交通法規、安全確認。 クリア。
指定場所に停車。 クリア。
ウインカー切って。
どうだ!!!!!
「んー。 大丈夫だね。 安定してた」
ほっ。
「ホントはさー、ウインカー切り忘れたから見極めやらない、なんてことはないんだけどさ。 ああでも言わないとできなかったでしょ?」
はい。 たぶん。
「バイクにとって大事なのは、周りへの意思表示なんだよ。 それが身を守ることにつながるんだよ。 ウインカー、ないがしろにしないでね」
はい。 ていうか、さっきは「鬼!」と思ったK教官でしたが、いつも結果的にはこのように「めでたしめでたし」になるので、たいしたものでございます。 ワタシの性格だと、優しすぎる教官では上達しないかもしれないな、なんて、このときに思いました。
「次から二段階なんだけど、今日、次の時間は予約取った?」 「いえ。取れなかったんです」 「じゃ、オレ事務所にかけあってやるからさ。それでキャンセル待ちが取れるようなら、シミュレータ受けていっちゃって」 「はい」
てなわけで。 晴れて第一段階卒業です。 自分の予想を裏切って、オーバーなしでした。 このあと、第二段階の一現目、シミュレータ教習でございます。
2004年06月09日(水) |
教習7〜8時間目〜クランク、S字、スラローム〜 |
疲れやら忙しいやらで、教習所レポートをサボってしまいました。 が、日記の日付は教習のあった日で進めさせていただきます。
で、この日、初めてのクランク教習だったんですが。 クランクの説明を聞いたときのワタシの気持ち。
無理。 無理です。 転びます。
教官は、またいつもと同じK教官。 ワタシ、実技は1時間以外ずっとこの人。 なんだかエロいし厳しいけど(どうも他の教官と比べると言い方がキツイ)、指導はけっこう的確な気がします。 ワタシは部活生活でガンガン怒鳴られるのは慣れているのであまり気にならないんですが。
で、クランクを前に不安そうなワタシに、具体的な目印を細かく教えてくれまして。 あのパイロン(△の障害物)が見えてきたらハンドルを切り始めて、曲がり終わる頃にあのコーナーの角に視線を移して、次はあの、縁石ペイントがちょっとはげてるとこあるでしょ?あのへん意識しながらハンドル切ってみて、てな具合。
ほっ。 できた。
クランクは比較的安定してクリア。
次にS字。
S字に入る前に、左折してすぐに右折しながらさらに右折して入って行くんですが、このときにギヤの操作やらウインカー操作やらがいっぺんに来てしまうので、混乱するじょりぃ。 S字自体は、前日の一本橋のたびにやっていたUターンのおかげで最初から「いい感じ」と言ってもらえたのですが、S字に入るのがどうもへたっぴい。
何度目かのトライの時に、ギヤチェンジしながら教官の話を聞くためにスピードを落としたら。
落としすぎました。 エンスト。 がっっっっっくん。
右折しようと思っていたときにエンストしたもんですから、ハンドルが切れてたんですね。 なもんで、バイクったら、いい勢いで倒れ込んできまして。 教官も「あー!」と心配そうな叫びを。
とっさに右足を出してこらえようと思ったんですが、足ついた途端「あ、こりゃダメだ」と察知し、
ぴょん
とバイクを捨てました。 ワタシのバイクじゃないし。 みんなよく転ぶって話だし。 いいよね。 と、咄嗟にいろいろ考えました。
ぐわっしゃーーーん。
初めての転倒。 しかも随分派手に倒れてしまったわ。 怒られるかしら。 「あきらめるの早すぎ!」と、一本橋のときのように怒られるかな。
と、おそるおそる教官を見ましたら
「うまいうまい」
ほめられました。
「ヤバイと思ったら、今みたいにバイクは捨てちゃっていいから。・・・逃げるのうまいねー」
たまにほめられると、こんなことばかり。
「はい。じゃ、起こして」
え! やっぱりやるんですかワタシ。 引き起こしですか。 ついにですか。
「はい」
と、まずは教官に教わったとおりにカラダを入れ、ハンドルを持ち。 そして、今日はこまわり君の腰を試すのです。
えい。
ぴくりとも動かず。 なんというか、こまわりパワーを発揮できるところまでいけません。 しかも、両手でハンドル持っていると、リーチの短いワタシでは遠い方のハンドルを持つ腕に、やはりかなり負担がかかります。
これではまた、肩の筋を痛めます。 それに、片腕が伸びきった状態では、たとえ力のある人でもうまく力が込められなそうです。
「あの・・・持つ場所変えてもいいですか?」と、こわごわと教官におうかがい。 先日また整備屋にエストレアを見に行って仮契約みたいなのを済ませてきたんですが、そのときに店のオヤジに 「どこでもいいから、自分が力を入れやすくて、安定して起こせそうなところを持つといいよ」とアドバイスをもらったのを思い出したのです。
「ん? いいけど。 他の場所じゃどうかなぁ。 やるだけやってみれば?」
まあ無理だろうけどね、めいている教官の物言い。
右手は右ハンドルに、ハンドルを固定した状態で握り、左手は悩んだ末に、反対側のタンデム用の手すり(でいいのかしら)を握りまして。 バイクに覆い被さるような格好になりました。
「それじゃ無理じゃないのー?」 という教官を尻目に、チャレンジ。
整備屋のオヤジは「持ち上げるというより、自分の体重をバイクにかけるようにしてごらん」と言っていたので、力はないが体重は最近増えるばかりのじょりぃなので、体重に可能性をかけてみることにしたのです。
ううううううううううううううん
ダメかな? いや、ピクリともしないのは一緒だけど、今までとは感触が違います。
ううううううううううううううううううううん
あ! 車体が浮いた! ここで、こまわり腰を応用だ1
うががががががががが
持ち上がってきました。
途中で手すりを持っている腕に全身で寄りかかり。
やった! 起こせた!
わあああああああああああああああい!!!!!
よく見たら、教官がなんとなく手伝ってくれてましたけど。 でもでも。 最初の、全ての筋肉がイカれてしまったあの引き起こしに比べると、格段の進歩です。
「起こせたねー。よくあれでいけたなー」と、教官もびっくり。 ワタシ、にこにこにこにこ。
が、 タンクからけっこうガソリンがだらだらと。
「あの、なんか漏れてます」とワタシ。 「ああ、ガソリンだね。キャップからにじんでるから心配ないよ。あれくらい転倒すると、このくらいはあるから」 「・・・乗ってる途中で爆発しません?」 「しないよっ。 ただ、今日の教習中はずっとガソリンくさいけど。心配しなくていいよ」 「はい」 「あ、でもいい機会だからひとつ注意しておくけど」 「はい」
教官が注意してくれたこと。 それは。
転倒後、ひいひいしながらバイクを起こして、そのあとやれやれと休憩入れることがありがちなんだそうですが。 今みたいにガソリン漏れてる状態で、バイクにまたがったままとか、バイクに寄り添った状態でタバコで一服、なんてやると、気化したガソリンに引火して、それこそタンクが爆発しちゃう可能性があるからね、と。
はあ、なるほど。 言われなければ、やってたかもワタシ。 気をつけようっと。
S字は問題なし、ということで、スラロームへ。
教官の後ろに乗って、見本見せてもらったときは「ワタシには無理かも」と、またまたビビったじょりぃだったんですが。 特に、パイロン曲がってすぐに、車体起こしと加速のためにアクセルを「ぶおんっ」と入れるのが怖くてしかたなかったんですが。
教官にほめられるほどうまくいきました。 これはなんか、スキーやっててよかったなーと思いました。 もちろん、スキーとバイクは全然違うんですけど、スキーのターンの加重抜重のリズムに良く似ていたのです。 加重と抜重の意味あい的には逆っぽいですけど。 リズムが似てました。 何をやるのも、リズムってコツをつかむのには重要ですよね。
というわけで、あとは見極め用のコースを走って終了。 バイクも起こせたし、スラロームはほめられるしで、めずらしくにこにこと教習を終えることができました。
次は見極めです。 心配。
2004年06月08日(火) |
教習5~6時間目〜交差点やら一本橋やら〜 |
すごーーーく久しぶりの教習。 しかも最後の教習はシミュレータだったし。 バイクに乗るのは1週間ぶりです。
不安。
教習所に行けなかったあいだ、ひたすら車の運転中にイメージトレーニング。 久しぶりにポンピングブレーキを使った模範ドライバーに変身。 なんちゃってクラッチとなんちゃってギヤも入れてみたり。
それにプラス、仕事の合間を見ては「教習所日記」とか「ライディングはこうやる!」みたいなサイトを覗いてみては「ふむふむ。なるほど」と予習&復習。 わからないなりに、けっこう参考になります。 予習をしておくと、精神的安定がいくらかアップしますしね。
というわけで、予習復習ばかりやっていたら、頭でっかちになり、早くバイクに乗りたいよー状態に。 これはワタシとしては良い傾向。 ついつい「イヤだよ怖いよ行きたくないよ」になってしまいがちな弱虫じょりぃですから。 次回の教習に向けて、テンションが上がったのは、こりゃけっこうなことでございました。
さて。そして今日。
「まずは外回り3週してみて」と教官。 この教官は、ワタシ初めてです。 むっすりしてて怖い人かな、と思ったら、無口だけど誠実なやさしい人で、ワタシがもっとも心を許せるタイプ。
ワタシったら、あれだけイメージトレーニングしたというのに、なんだかぎごちないというかへたっぴいというか。 しかし、苦手だったブレーキングが、この教官の指導によりコツがわかってきました。 この教習所は教官の指名もできるのですが、やはりいろんな教官に当たった方が、上達の近道かもしれませんね。 それぞれ教えかたのクセがありますから。 A教官には大切なポイントがB教官だとそれほどでもなかったり、その逆だったり、ということで、いろんな教官に教わることで、土がならされるように、弱点が克服されていく気がします。
ぎごちないながらも、法規運転ぽい格好がついてきたところで、1時間目の後半に「じゃ、一本橋やってみようか」と。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
って、この顔文字ったら笑ってますが、ワタシはビビってます。
どっちかっていうとこう> キタ━━━━(((( ;゚Д゚)))━━━━ッ!!
と、滅多に使わない顔文字がしつこく出てくるほどキター!!なわけですよ。
しかも、しかもですよ?
「一本橋を渡り終わったら、Uターンして戻ってきてね」と来たもんです。
はぁ?
ワタシを誰だと思ってるんですか? とまでは思いませんでしたけど。
この時点で、一本橋よりもUターンの方が怖いじょりぃ。 だって、見た感じ、一本橋落ちたって転ぶ心配はなさそうですけど、Uターンは下手すりゃコケます。 怖いよ怖いよ怖いよ。
一本橋を渡るべく、前を見た後、教官に質問。
「Uターンのコツは?」
質問が的を外しきってます。 ワタシがこれから行うメインは一本橋です。 Uターンの質問してどうするんでしょう。
「さっき、道路回ったときに、もっとキツイカーブ回ってるんだから、大丈夫。 曲がりたい方向にしっかり顔を向けてね」
そうですか。 大丈夫ですか。 ワタシはダメな気がします。<この時点でもう曲がれないわけだ。
半クラにして、GO!
ききいいいいいい。
ビビリのじょりぃは、一本橋の直前でブレーキ。 やだ! ワタシったら! ブレーキうまい!
「渡らないでどうするのー。 ダメだよー」
確かに。
再トライ。
ゆるゆるゆる(発進) どこ(一本橋に乗った) よたよた(正味1秒) どっ(落ちた)
・・・・・ワタシ、渡れるようになるんでしょうか。
そして、Uターン。
失敗。 でも転びませんでしたけど。 いつになっても転びかたが覚えられません。 じょりぃの弱虫!
結局1時間目は、一本橋もUターンもどーにもならない状態で終了。
------2時間目------
またもやいつもの教官に。 これでワタシ、6時間中4時間、この人です。 この人もお気の毒です。
1時間目の流を説明するように言われ、ここまでやって、全然まだできてない。Uターンもダメ、と報告。
「Uターンやったの? まだ早いと言えば早いけど、この次のS字とかスラロームのコツ掴むにはいいかな」と。
やっぱ、ワタシにはまだ早かったみたいですね。
で、この教官が教えてくれたポイントを上げますと。
Uターンは、目標の方向に思い切り顔を向けてしまうこと。最低でも90度以上。(「そうすれば勝手に曲がっちゃうから」だそうです)
一本橋は、上るときはスピードをあまり落とさないこと。 そして、目線はすごーく遠くに。(目印を見つけてくれました。目印とは、100m先の雑草でした) とにかく、最初はタイムを気にせず、ゆっくり走ろうとしなくてもいいから、渡りきること。 ニーグリップ!ニーグリップ! 腕はリラックス。 姿勢を立てて。
できました。 まずは5.2秒くらいで。
やったやった! もう家に帰りたい!
「タイムはこのまま気にしないで。とにかく、落ちずに渡りきることを考えて、10本連続で渡りきって」
無理です。 と思ったらできないので、がむばってみました。
9本目で落ちましたが、なかなか良い感じです。 タイムも6〜7秒。
が、一度落ちたらまたダメになったじょりぃ。
「できてるからって、油断したでしょー」
してないもん! 教官のバカ! 単にできないの!
腰でバランスを取ること。 ハンドルには力をかけず、でもハンドル操作でなんとかバランス取って乗り切ること。 上半身でバランス取り戻そうとすると、反対側に重心が行っちゃうよ。 そろそろアクセル使わないで、惰性でがんばれ。 おまけに、リアブレーキ使って、タイム調整しろ。
ワタシにできるんでしょうか。
できちゃいました。
ほっ。
しかも、Uターンもほめられるくらいになりまして。 まだまだ大回りですけど。 一本橋もUターンもそこそこできるようになり(セカンドの半クラが便利なことも勝手に覚えましたが、これっていけないことなのかな)、今日は教官もにこやかに「いい感じになったね」と。
次回(明日ですけど)は、S字やらクランクやらだそうです。 ああ、また不安です。
それにしても、バイクにおいて、ニーグリップがこんなに大切だとは。 ホント、一気に安定するんですよね。 なのに、「怖い!」と思うと、つい膝が開いちゃうのはナゼかしら。
でも、バイクにまたがっているときも、降りて支えているときも、以前ほど重く感じなくなりました。 バイクのバランスがだんだんとわかってきているのでしょうね。 初日に停車状態で自分を支えられず、左足をぷるぷると痙攣させていた自分がウソのようです。
僅かずつですが、進歩はしているようですね。
なんだか、バイク、楽しくなってきました。
2004年06月04日(金) |
教習4時間目〜シミュレータ教習〜 |
今日はゲーセン教習の日です。 ゲーセンみたいな大画面となんちゃってバイクにまたがって、「スピードを出したときのカーブの制御できなさ具合」とか「悪路の危険具合」とか「あら、横風ってこんなに危険?」とかを体験しよーーー!という、心和む教習。
今日は4時間目にして、始めて違う教官に教わることに。 この教官は、適性検査のときに説明してくれた教官で、実はワタシ、そのときに「好み☆」と思っておりました。 ワタシの苦手な体育会系風な雰囲気は漂わせているものの、頼りになってやさしいお兄さん風。 こう、小学校のときとか、生徒に大人気になるタイプの先生っているじゃないですか。 爽やかで、正義感が強くて、厳しいんだけど頼りがいがあってやさしい先生。 そんな雰囲気。顔は村野武憲風。 普段だったら「爽やかでウザイ」とか思ってしまいがちなじょりぃでありますが、ここはワタシが生徒として教官にあんなことされたりこんなことされたりしちゃうところです。 そんなタイプの教官に心が傾くのも、まあ仕方のないことですよね☆
とまあ、そんなわけで「なんて素敵なお兄さん。ワタシをアナタの妹にしてください☆」なんて心で呟いておりましたら、教官、ワタシの原簿を見ながら「あ、じょりぃさん、僕と年が近いですね」と。
教官の方が、2つ年下でした。 ち。
最近、この手のことが多いわ。 気付けばみんな年下。
さて、気を取り直して教習報告でございます。 今日のは「失敗を体験するためのもの」であるので、じょりぃとしては得意分野でありますから? 特記することはなかったりします。 そしてこの教官、やっぱり教えかたが上手。 この教官に教わってみたいなあ。
シミュレータでの教習が終わり、「残りの時間で、このコース取りを写しちゃってください。みきわめ用のコースですから、なるべく正確に写して、覚えておいてくださいね」と、コースに赤線を引いた紙を渡されました。
─────>──────> みたいに書いてあったんですが。
もしかして「>」のところは、ギヤチェンジするべきところ、とかルールがあったりして!と意気込んで、コピーしたかのように精密に写していくじょりぃ。
紙を返すときに「この矢印の位置って、秘密があるんですか?」と訊いてみましたら、あっさり「ないです」と。 「もしかして、それもきっちり写したんですか?」と教官。 「はい」 「・・・・じょりぃさんて、おもしろいですねえ」
今日の教習中、これ言われたの3度目だわ。 ひたすらマジメに、汗ばむほどマジメに教習を受けているというのに。 なにかがズレているらしい、愛らしいワタシ。
そのあと 「ちょっとこっちきてください」 と、隣室に通されまして。
「うあっ!」 じょりぃ、叫び。
何人もの人が、目を見開いて仰向けに横たわっていたからでございます。 暗い部屋にですよ?
良く見たら、救急処置の教習用の人形でございました。
「なんだー。 マジでびっくりしてしまいました。 あーびっくり」とワタシ。 「・・・・僕はじょりぃさんの声に、本気でびっくりしてしまいました」と教官。
まあまあ。 乙女はいつでも大袈裟なのよ☆
「この窓から、コース全体が見渡せるんですよ。今の図と合わせて、ちょっと見ておくといいですよ」
ありがとうございます教官。
そろそろ日が傾いて、景色がうっすらとオレンジがかって見えるような時間。 ふたりでちょっと離れて窓辺に立って、ぼんやりと窓の外を眺めている様は、なんだかドラマ風。 ていうか、ワタシは「ぼんやりと」見ていちゃあいけないわけなんですが。
窓の外を目を細めて眺める教官の横顔を見つめながら、じょりぃ、このやさしく厳しい教官に告白することを決意。
「ワタシ・・・・」 「ん?」 「実は・・・・バイクが起こせないんです」
ゆっくりとこちらを向き、無言でワタシを見つめる教官。 よーく見ると「ウソだろ?」と表情が語っているように見えましたが、夕方の日差しのせいだと思いますきっと。
「初めてバイクに触ったの?」 「はい」 「じゃあ、慣れれば大丈夫。バランスとかわかってくれば、起こせるようになりますよ。あれはコツですから」 「コツ・・・そのコツが、さっぱりわからないんです」 「 そういえば、今まで全部、○○教官だったよね?」 「はい」 「あの人は、腕で起こすタイプなんですよ。けっこう力で。そのせいもあったかもしれませんよ。タイプが合わなかっただけかも。こうやって(動作つき)起こすように指導されなかった?」 「ああ、そうです。そのとおり」
そうなんです。 教官のとおりにやろうとすると、どうしても腕の方に力が入ってしまって、どうしてワタシは腰で上げるって感覚がわからないんだろうなと悲しんでいたんですよね。
「引き起こしはね、ほとんどがコツなんです。コツが6、力が4、それくらいに考えてください」 「はい」 「力で起こそうとしたら無理ですよ。僕でも無理」 「はい」 それはわかってるんだけどさー。どうしたらいいのかがわかんないんすよー。 「それと、上半身3:下半身7、ていうのも意識してみてください」 「はい」 「こうやって、バイクの下にカラダを入れるでしょ?」 架空のバイクを相手にやってみせてくれる教官。 「はい」 架空のバイクを相手に、同じ姿勢を取ってみるじょりぃ。 「で、腰をタンクにつけて、このときに、腰の位置が動かないようにね」 腰、ぐっとする教官。 「はい」 腰、ぐっとするじょりぃ。 「で、腰で上げるんですけど、 こう」
まあ! 目からウロコのその動き。
ワタシ、腰で、スクワットの要領でって頭があったものですから、腰を横にぐぐーーっと膝で持ち上げることばかり考えていたんですが、この教官の腰は「くいっ」と少し回転気味に(架空の)バイクを押し上げておりました。 腰で支えて、お尻寄りで押す、みたいな感じです。 確かにこれだと、腕の方に逃げがちな力が、下半身にセーブしておけるような、そんな感じ。
しかし何かに似ているな、と思ったら、これに似ていました。
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「がきデカ」のこまわり君でした。
というわけで、ワタシも教官の隣で一緒に「死刑!」。
「そうそう。 こうね」 くいっ。 「こうですね?」 くいっ。
何度かふたりで微笑ましく「死刑!」をやった後に。
「なんだかすごく、絶望的なキモチから救われたような気分です。 といっても、実際やってみたら、またダメかもしれないけど。てへ☆」 とじょりぃ。 「大丈夫。 今度は起こせますよ」 「がんばってみますけど。 せっかく教えていただいたのに、ダメだったらゴメンナサイ」 「いえ。 絶対大丈夫ですから」
ステキ。 教官。 ワタシ、大丈夫なのね?
ということで、今はバイクを起こしてみたくてしょーがないじょりぃなんですが。 どこかにバイク倒れてないかしら。 きょろきょろ。
これからの教習は、だんだん難しくなっていくので、たぶんコケることでしょう。 そのときに、今日の教えをどれくらい生かせるのでしょうか。
もし、起こせなかったら、今日の教官をとっつかまえて 「やっぱりできなかった。 ウソツキウソツキ!」 と、教官の胸をどんどんと和太鼓のように威勢良く叩きながら泣き濡れてみようかなと思っております。 あるいは教官にむかって「死刑!」とやってみるとか。
こんなこと言ってるから、バイク起こせないんですよねえ。
痛いっ。
筋肉が。 筋肉痛なんて生やさしい言葉では、じょりぃ許したくありません。
体勢を変えるたびに、尻とか腿とかふくらはぎの筋肉がつります。 びぎ てな感じで、身動きできず。
考えてみれば、ここ何年かまったく運動をしていなかったと言っても過言ではない状態でした。 そんな体でいきなり、およそ190kgを引き起こそうとしたんです。 無理もありません。 ていうか、無理はないが、ふがいもないと。
朝、起きようと思ったら起きられず。 ワタシのカラダ、どうなっちゃったの?! と一瞬動転しましたが、なんのこたあない、筋肉疲労でございます。 ベッドから出た途端にびぎ。
ああ。 今日は2時間予約してしまったのに、これで大丈夫なのかしらワタシ。 今日も引き起こしはあるのでしょうか。
下半身に湿布を貼りまくり、出陣。
あら。 今日も昨日と同じ教官でした。 教官の顔が「げ」という風に見えたのは、もちろんじょりぃの気のせいだと思います。 どうかどうか、今日は引き起こしさせないでね、教官☆
で、今日はコースに出ました。 まずは左回りの外回りから。
「コース説明するから、僕の後ろに乗って」
はーい。
ひらり。
びぎ。
・・・・・・・・・・痛 と書いて「つうっ!」と読みます。
左尻がつりました。 でもガマン。
なるほど。 直進でぶいーんと行って、左右確認後コースに出て、シフトアップ、シフトアップ、リヤ・リヤ・リヤ&フロントブレーキぃの、シフトダウン、シフトアップ・・・・・・・で、最後ここの停止の目印に停める、と。
簡単じゃん。 なんて思うはずないじゃないですか。 それに教官! カーブがあります、カーブ! ワタシ、曲がれるの? こんな、何も知らないコドモを千尋の谷に突き落とすようなことしていいの?
「はい、じゃ、安全確認しながら乗って」
こーれがまた、順番がよくわからないんですわワタシ。
何度か怒られまして。
ワタシ、車でも安全確認てくどいほどなんですけど。 「バイクに乗るお作法」(要はエンジンかけるまでの流れです)がよくわかっていないため、あれ?次は右後方見るんだっけ?左だっけ?と混乱。 そして、リヤブレーキの存在を忘れがちなワタシ。 そして怒られる。
リヤブレーキと言えば。
後続車に「スピード落ちまっせー」と知らせるためにポンピングブレーキ(って、バイクでは言わないのかしら)するのは、車もバイクも一緒なわけでございますが、ワタシったら、これを何度も注意されまして。
「大事なんだからねー。ダメだよはしょっちゃ」 と、何度も怒られる始末。
はしょってないもん。 ブレーキ何度も踏んでるもん。 ぷう。
「踏んでるんですけど」
出ました。 口ごたえ。
「踏んでれば、ランプつくんだよ」
ランプ壊れてない? という顔をワタシがしていたのか、ワタシをバイクからどかして、やってみせる教官。
ちぇ。 あんなに軽く踏んでるのにランプが煌々とついてやがります。
「・・・スミマセン。 踏んでるつもりで、全然踏めてなかったみたい」 「だよね」 「キモチばかりが焦っておりました」しゅん。 「そうかもしれないね。 まあでも、足ちっちゃいし」 慰められました。
背は低いが足はデカイ、というのは、せっかくなのでナイショにしておこうと心に決めました。
カーブは、最初はどうなることかと思ったんですが、 心の中で「これはスクーターこれはスクーター」と言い聞かせて、なんとか。 いやでも最初は、ホントにゆるやかなカーブすら怖くて、もうちょっと曲がれ、もうちょっと曲がってよもう!というキモチから、ついつい曲がりたい方の足がタンクから離れるじょりぃ。 教官は見逃しません。
「ほら。足開いちゃってるよ! ニーグリップニーグリップ!開くとかえってバランス崩すよ!」
ニーグリップね。 へいっ。 あ、ホントだ、こっちのが楽だ。 とホッとした途端「ニーグリップって、ポリグリップみたい。くすくす入れ歯入れ歯」と雑念。ギヤチェンジを忘れる。
でもですね。 ニーグリップだのカーブが怖いだの、そんなことは屁でもないんですよ。 ワタシにはもっと重大な課題があったのでした。
止まれないんです。
止まれないと言っても、「きゃああああ誰か止めてええええええ」というチキチキマシン猛レースめいたアレではなくて、要は「ちゃんと」止まれないということですが。
そうです。 前回の教習に引き続き、クラッチの呪いにとらわれているじょりぃ。 かわいそうに。
ワタシの停車のブザマなことといったら。 泉ピン子のセーラー服くらいムチャクチャでございます。 ゴメン、ピン子。
停車のたびに怒られるじょりぃ。 もういいです。ワタシ。止まらなくて。 永遠に走ってますから、放っておいてください!
というわけにも当然いきませんからね。
教官は何度も理屈を説明してくれます。 でもそれはわかっているんです、教官。
「スクーターのブレーキかけたことあるんでしょ?」
ありますよ?
「マニュアル車乗ってたんでしょ?」
大好きですがそれが何か?
うがあああああああああああ。 だから、理性ではどうにもならないのよ! カラダ! カラダが勝手に反応しちゃうんですってば! ワタシのこのいやらしいカラダを、誰かなんとかしてください!
くすん。
止まれないまま、2時間目へ。 今度は左回りです。 てことは、カーブがきつくなるんです。 おまけに障害物なんかがありやがります。 教官、 あれ、どけてきて。
しかしまあ、なんとかなりました。 ヨタヨタとかろうじて回ってるような感じですが、コーナーとは言えないようなコーナーですが、楽しいですね、コーナー。
と余裕ぶって思っていたら「真ん中に寄りすぎ。もっと端を走ってね」
ちぇ。 端は怖いんです。 怖いモノだらけのじょりぃ。
しかし慣れてくれば端もなんとか。
うわっ。 車のおばさん! もっとスピード上げてよお願いだからっ。 時速5kmでコーナー曲がらないで! ワタシ止まれないんだから!
ブレーキを使いたくなくて、エンジンブレーキでスピードを落とし、よたよたとかろうじてコーナーを走るじょりぃ。 ある意味そっちのほうが大変そうという気もしますが、ブレーキとクラッチがなぜか不適切に連動して動いてしまうじょりぃとしては、エンジンブレーキのが怖くないのです。
「リヤとフロントのブレーキも使わなくちゃダメだよー」と教官。 よく見てるわねアナタ。
なんて言うんですか? 「ちゃんと言われたとおりにやろう」とすると、いつもうまくいかないワタシ。 ということを思い出し、もっとのびのびと楽しんで運転することに。
というわけで、「ここは公道。ワタシは自由に運転中。運転してれば止まるのは当たり前。当たり前なら自然にできるはず」と自己暗示をかけ、停車。 ききい。
あら。 できちゃった。
ていうか、 やったあああああああああああ!
やっとちゃんと止まれた。
その後は、たまに失敗はあるものの、まあ、さっきよりはずっとスムーズに停車できるようになり。 一安心。 ハンコももらえましたとさ。
てなわけで、本日は同じ外回りコースをぐーるぐーると回り続けたじょりぃでありました。 明日は「シミュレーション教習」とかで、ゲーセンみたいなバイクに乗って、ちょっとした危険などを体感してみるのだそうです。 てことは、転ばないんでしょ? バイク支えなくていいんでしょ? ちょっと楽しみです。
それにしても。
エンジンかけるときに、まずはハンドルをまっすぐに直すわけですが。 ワタシったら、それすら「むぐぐぐぐぎぎ」てな感じでひいひい状態。 乗り始めのハンドル直しで「がんばれ!もうちょっと!」と声かけられちゃうって、かなり情けないです。 まあなんて言うんですか? 「美男子に金と力はなかりけり」と言いますが、美女もなかったみたいですね。金も力も。 てことにしておきます。
バイクに乗るって、ちょっとした筋トレになって、カラダに良さそうです。
帰りの足で、一時間かけて、例のエストが置いてある整備屋さんへ。 自分で乗ってみて、いろいろなことがわかってきたので(まだちょっとですけどね☆)、いくつか確認したいことがあったのですよね。 クラッチやブレーキの握り具合とか(握力もないもので)、ペダルの位置とか。 一番確認したかったのは、「センタースタンドがあるかないか」でございました。 なければつけてもらおうかなと思いまして。 メンテするにも練習するにも(免許取ってからもスタンド立てて半クラとかブレーキの練習するつもりかしらワタシ)、センタースタンドほしいな、なんて思いまして。
あ、あった。 嬉しい。
またがってみまして。 今度は前回と違って、「まったく何もわからないワタシ」じゃないのよふふふ。 「まだほとんど何もわからないワタシ」に昇格したんだから。 クラッチレバー、ちょっと固いなあ。 ブレーキペダルも位置調整しないとかしら。
やはり、教習所のバイク(ZRX-2)と比べると、軽いし、足つきも良いです。
しかし、見れば見るほど、前の持ち主、キレイに乗っていたものだと感心。 お店でけっこうクリーニングしたんですよ、とも言ってましたが。
というわけで、お店のあんちゃんに「取っておいてください」と申しつけてしまいました。 バイクが決まってしまいましたよ奥さん。 悩むとキリがないし。 この店、めんどうみがいいので、何もわからないじょりぃにはありがたいのです。 ネットも含めあちこちで比較検討した結果、価格もだいぶ安かったし。
バイク決まっちゃったので、いよいよ途中でやめられなくなりました。 がんばってね、膝。
追記 コケてないし、何かした覚えがないのに、翌朝お風呂に入ったら、左ふくらはぎに大アザ2つと右スネにアザがひとつあってびつくーり。 なるほど。 これがバイク教習ですか。(しみじみ) 幸いというかなんというか、筋肉痛がひどすぎて、アザの痛みがわかりません。わ、わあい・・・。
2004年06月01日(火) |
怖いよ怖いよ怖いよの技能初日(長いです) |
あ"う"う"う"う"ぅぅぅぅぅぅ・・・・・・。
体が壊れました。 マジで。 大袈裟でなく。
ていうかですね。 ワタシは信じられません。 ホントなんですか? みなさん、起こせたんですか?
ワタシ、とうとうバイクを起こすことが出来ませんでした。
涙。
起こせなかった人っていないんでしょうか。 てか、起こせないと免許もらえないんでしょうか。
ヤバイです。
ピクリとも動きませんよ? 車持ち上げるのと「無理感」は一緒。 それくらい、微動だにしませんでしたよ?
これから二輪免許取得するかたのためにも、順を追ってご報告いたします。 ワタシの技能教習一日目でございます。
まずは軽くご挨拶をし、ワタシのヘルメットやグローブなどの話を軽く交わし(たぶんリラックスさせてくれようとしていたんだと思います、教官)、「グローブだけして、じゃ、バイクの側に来て」と言われ、おとなしく従うじょりぃ。 そして、バイク起こしへ。
こう体を入れて、腰を固定して、ぐううっと。ね? はい、やってみて。てなことで。
こう体を入れてー、腰の位置はここでいいでしょ? ハンドルの持ち方も同じだよね。 げ。 右膝全開で曲げるのか。 いや、とにかく今は膝のことは忘れましょ。
よしっ。
ぐうううううううううっ。
あれ? ビクともしないし。
きっとアレです。 膝をかばっちゃったんです。 もう一度、気を取り直して。
ぐううううううううううううううっ。
マジ?! ピクリとも動かないではありませんか。 なんかこう、マニュアルのイラストの女性は微笑んで起こしていたわよ!
ぬおおおおおおおおおっ。
ぴき ぴきぴ ぴしっ
・・・・・・何カ所か体の筋を違えました。 いってええええええええええ。 右肩周辺に致命的な痛みが。なぜこんな場所が? 力の入れ方を間違えているに違いないのはわかっているんですが、どうしたらいいのかわかりません。 右胸周辺もキリキリと筋を違えた痛みが。 あと腰ね。 膝は考慮外。
「はいがんばってー。次行けないよー」
わかってます! でも、でも、 もう力が残ってません、教官。 死にます。 いっそ死なせて。
このあと何度か挑戦したあと、図々しくも教官に「もう一度見本見せてください」と頼み、じっくり観察して再トライしてみたものの、まったくダメ。 教官が反対側からサポートしてくれてもダメ。 最後にはほとんど反対側から教官に引っ張ってもらう形でなんとか起こしましたが。
起こした後、バイクを支えることすら困難。 だってもう、体中震えているんだもの。 そう、ワタシは生まれたての子鹿。 がくがくぶるぶる。 た、助けて! 教官! ワタシ、もうダメです!
と言えるはずもなく。
じょりぃ、撃沈。 バイク、倒れました。 がしゃー。
「ダメだよ逃げちゃー」
さっきは「危なくなったらバイク捨ててすぐに逃げること」って言ったじゃないですかっ。
・・・・まあ、確かに、ワタシも、ふがいないですけど。 ホントに無理だったんです。
この時点で、プライドずたずたじょりぃ。 ずっと体育会系根性で生きてきたワタシにとって、「根性出しても『力』が足りなくてバイクを起こすどころか支えることすらできない」という現実は、かなりショックなモノでした。
それに、怖い。 支えることすらできないものを、どうしてワタシが取り扱えましょう。 ああ、顔は男顔なのに、どうしてこんなにかよわい乙女のような事態に? きっとアレです。ワタシが乙女座だからです。
なんて考える余裕もありゃあしませんよ。 怖い怖いと、そればかり。 重い重いと、そればかり。
「だんだんバイクのことがわかってくれば、バランスの取り方なんかもわかって、起こせるようになるから」 と、教官は励ましてくれましたが・・・・・どうかしら。不安。 というのがもろに顔に出ていたのか 「バイク起こせないと、道走れないからね。誰も助けてくれないよ」と言われる始末。
そんなことわかってるもん。 わかってたって、起こせないんだもん。
とにかく、筋力をつけねば。
で、そのあと、スタンドを立てたり外したりの教習になったんですが。 サイドスタンドはまあ、ワタシにもできますですよ。 バイク支えてるのが怖いですけど。
で、センタースタンド。 予習していったので、教官の説明と見本で、理屈はよーくわかったのですが、 「これは難しいかな・・・・んー・・・できないかもしれないけど、ちょっとやってみて」 と、さっきのワタシのふがいなさから「おそらくスタンド立てられないだろうな」と判断している教官。 体の震え(痙攣してたのかしら)がおさまってきたので、深呼吸して心を落ち着かせて、じょりぃ挑戦。
えいっ。
あ、できた。
「あ!できた!」
と驚きの声を上げたのは、ワタシでなくて教官でした。 そんなにできないと思っていたのね。 まあ無理もありませんけど。
「すごいすごい! 今までで一番よかった! 上手にできたね」
ありがとうございます教官。 今までって言っても、バイク起こしとバイク支えだけしかやってませんが。 「一番よかった」とおっしゃってくださってますが、要は「やっとできることがあったね!」ということでございます。
やさしい教官でよかった。
しかし。 二度目はできませんでした。がく。 四度目に何とかクリア。 もうイヤ。 おかあさーん(by松田聖子)
とまあ、こんな具合に失態に次ぐ失態、非力に次ぐ非力を見せつけたじょりぃだったんですが。 センタースタンドを立てたままでの半クラッチの練習は「うまい」とほめていただきまして。 ああよかった。 何かひとつくらいはマトモにできないと。 今日の教習はそろそろおしまいかしら。 もうここ5年分くらいの筋力を使い切ってしまったものね☆
なんてホッとしていたら。
「じゃ、乗ってみて。 今教えたとおりにクラッチ切ってみてね」
って教官。
まだ半クラッチしかやってないのに、 バイクを支えていることすらできないワタシに運転させちゃっていいんですか?
怖さ絶頂。 どうしよう。 初めて行ったスキーでいきなりリフトに乗せられ、上級者でも難しいと言われる難関コースにいきなり連れてこられてしまったスキー初心者のような気持ちです。(大袈裟にあらず) ギヤチェンジのしかた教わってませんが。 ああもう本当にどうしたらいいのかわかりません。 そういえば、ブレーキ! ブレーキのかけかた教わってないわ!
「まずは僕の後ろに乗ってみて。乗りながら説明するから」
ひいいいいん。 もう後ろに乗ることすら怖いーーーー。 バイクあんなに重いのに、ワタシが乗ったらさらに重くなるんですよ?教官。 みんなよくタンデムとかしてますね。 マジ尊敬。
「の、乗っちゃって大丈夫なんでしょうか」 愚問を放つじょりぃ。ホントにビビってたの。 「うん。乗って」
ぶいいいいいいいいいいいいん
「発進はさっきの半クラッチを使って・・・・・で、クラッチ切って(左手見るじょりぃ)、アクセル戻して(右手か?)、ギア上げて(下だよな?!)、クラッチ戻して(左!)、アクセルね(右だ!)。 クラッチはスタートみたいにじわーっと戻さなくていいから」
カッコにあるように、後ろからビミョウに身を乗り出してきょろきょろと真剣に教官の話を聞くじょりぃ。 なんですが、そうすると、胸の先だけ教官の背中に当たります。
なんか、 ちょっと、 いいの? これって。
と、こんなときに余計なことを考える身の程知らずなじょりぃ。 だってなんだか、胸の先だけ押しつけるような感じって、教官に失礼かなと思ったんですよ。なぜか。 いっそ腹までつけばアレかなとも思ったんですが、そうしようとすると、教官に抱きつかなきゃならないし、キューティでハニーな生徒になってしまいますしねえ。
きょんにこれを話しましたら「失礼ってこたあないんじゃない? サービスならともかく」と。
こんな出来の悪い生徒の乳を背中に感じても、サービスどころか不愉快なだけだと思います。マジでマジで。
と、雑念も混じりながら死にものぐるいで説明を聞き、今度はワタシが運転。 ひいいいん。
お父さん、お母さん、今までありがとう。 じょりぃは特攻します。
で
まあ、なんとかできました。 「ギア上げて!」って言われてるのに下げちゃってぶわおおおんっとかすごい音させちゃいましたけど。 自動車の教習時代に「クラッチ踏みすぎ!何度言ったらわかるの!」と叱られまくったトラウマで、停車すると「あ、クラッチ放さなくちゃ!」となぜか思いこんでクラッチ放棄して、停車するたびにエンストしてましたけど。 停車前にギアを落とすのに、必死になりすぎて過剰な貧乏揺すりのようなカッコ悪さでつまさきを連打してましたけど。
「次でラストね」と言われた運転では、目的地のちょっと手前で止まってしまったという、臆病ゆえのミスはあったものの(止まらなかったらどうしようと思うと、どうしてもブレーキが早めに始動)、なんとか「うん。最後はよくできたね」と言ってもらえまして。お情けで。
途中、自分で押してUターン、の練習もしたんですが、これがまた滑稽でありました。 進まないんだもの。 う、動くと倒れるっっっ てな具合です。 固まるじょりぃ。 一回走って、自分で押してUターンして、また走って、という流れのはずだったんですが、2度目のUターンのときに 「時間がもったいないから、今日は僕がUターンしちゃうね。 そのまま乗ってていいから」と、ワタシを乗せたまま、バイクを押してUターンする教官。
「すごーーーーーーーい」 と、素直に声に出して尊敬するじょりぃ。 ワタシ、バイクだけでも押せないのに。 この人、ワタシを乗せて軽やかに押してるわ。
ステキ☆
と、ひっさーーーーーーーしぶりに「男の人ってスゴイ」と尊敬し、ぽーっとなりました。
ワタシが非力な分、どうしたって教官に負担がかかるじゃないですか。 危ないところを助けてもらうたびに「ステキ・・」と、目をハートマークにする、単純じょりぃ。 教官、抱いてください。 とまでは思いませんでしたけど。 バイクの免許を取る、という勇ましい行為にいそしむはずが、モードは乙女へ乙女へと入っていきます。 ああ、早くバンカラなワタシになりたい。 なったことないけど。
でもアレですよねぇ。 バイクの教官て、体力ないと無理ですね。 バイクと一緒にたったたったと走り、ダメ生徒が倒して自分で起こせないバイクを代わりに何度も起こしてやり(ワタシが倒したのは一度ですけどね<力説)、生徒を乗せたままバイクを押し。 そして何よりハードだなと思ったのは、何をやらかすかわからない生徒の面倒をみなければならないということでございますよ。 ワタシは臆病が幸いしたのと、「半クラッチ」とか「クラッチ」の概念を既に自動車で学んでいたおかげで、バイクが大暴走!という事態にはならなかったですけど、急発進やら爆走やらをやらかす人はきっといるはず。 あの教習内容だと、初日から大転倒する人だっていることでしょう。
ワタシなら神経持たないわ。 とりあえずワタシが教官で、ワタシのような生徒がきたら寿命が縮まってしまいます。 ある意味、無神経で「なるようになるさ」的な考えができる人でないとつとまらないでしょうね。 「ケガでもされたらどうしよう」なんて思ってたら、教えようがなさそうです。
とまあ、こんな具合に、自分の予想をはるかに上回るヘタレっぷりでございました。 落ち込みました。 特に出だし。 バイク起こし。
事務手続きが終わった後、車に乗る前に他の生徒さんの運転ぶりを観察&勉強。 みんな、なんてことなく乗ってるなあ。 ワタシもああなれるのかしら。
ホッとした車の中で、やっと膝の痛みを感じました。 感じ始めたら、痛い痛い。 あのバイク起こしの姿勢は、とてつもないダメージですね。 あ、ワタシこれからもこのコーナーでは素直に「膝が痛い」と言いますが、気にしないでください。 ここ、「半月板闘病記」も兼ねようと思っているので、そのへんも正直に書いていこうと思っております。 なぜなら、医者に説明するときに記録があると便利だからです。てへ。 それに「半月板を損傷しながら、どれくらい無理ができるのか」という実験にもなりますしね。 誰も参考にしないかもしれませんが。
帰りに薬局に寄り、バンテリン購入。 体中にバンテリン塗りたくりながら(寒い)、「あーあ、明日は2時間予約しちゃった・・・大丈夫かなぁ」と不安がりつつ、初めてギアを使ってバイクを運転した快感もしっかりと覚えたじょりぃであります。
明日もバイク起こしさせられるのかしら。 そしたら潤んだ目でお願いして、それ最後にしてもらおう。
今日からバイク起こしに備え、筋トレに励みます。 間に合うかなあ。 間に合わせなくちゃ。
ねえみなさん、 ホントに起こせたの?
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