まつや清の日記

2005年08月31日(水) 強制測量に対する知事の姿勢、警察権力の導入も辞さず

 29日の定例記者会見で石川知事は9月5日からの静岡空港土地収用・強制測量に対する反対派への強い姿勢を示しました。昨日の各社の記事見出しは、
 朝日新聞−「妨害行為許さず」 静岡空港未買収地 現地調査巡り知事 来月5日
 日経新聞−反対派に強い姿勢 知事、「違法行為は警察に」 静岡空港未買収地
 産経新聞−「違法行為許されない」 空港立ち入り調査 石川知事
 静岡新聞−違法行為あればしかるべき対応を 静岡空港の土地収用で知事

 この会見で、知事は警察権力の導入も辞さないことを明確にしました。8月17日の反対派の対応について「捕獲調査に当たって、大変参考になりました」「そういうことを想定して警察の方に・・立会いをお願い」「しかるべき対応策・・とっていただく」と。

 これは脅かしなんでしょうか。話合いの申し入れもせず、力づくを強調しています。谷空港部長は、24日の台風前日に地権者宅訪問していますが、一体何の為に現地におもむいたのでしょうか。総選挙のさなかの姑息な強制測量に反対派地権者・住民は怒っています。抵抗の意志を示すだけです。

 ※※知事のこの問題についての知事の会見全文。
 「それから2点目の静岡空港用地の35条調査の問題でありますが、基本的な考え方はとにかく安全を最優先として、平穏のうちにこの調査を終えたいという考えであります。

 今回の調査対象である土地、立木その他の対象物件が、全体面積の1.8%強と、シェアとしては小さいわけでありますが、実面積でいけば8ヘクタール強にも及び、しかも今回の調査は半分以上の面積を占めるということになりますので、現地へ行ってみるとかなり広い範囲に対象地域が展開しております。これを適切に所定の時間内に調査をし終えたいということで、万全を期してやってまいりたいと考えております」。

 記者からの「この前の抗議活動については、どのようにお考えになっておりますか。」の再質問に「今回の本格調査を行うにあたって、大変参考になりました。」記者からの再再質問「ああいう事態が起こることについて、知事としてどのようにお考えでしょうか?」に、「参考になりました。

 抗議行動を起こすことは、それはそれぞれの方の自由でありますけれども、少なくとも違法行為に当たることは行われてはならないわけですから、当然そういうことを想定して警察の方にも我々は通報して、観察といいましょうか監視といいましょうか、立会いもお願いしているところであります。

 例えば公道の通行妨害をするとか、少なくとも往来を妨害するとか違法行為が許されるべきではないのですから、法治国家において法治国家らしい状態でこの種の反対をする方は適法な状況でやっていただきたいし、それが犯されるのであれば、しかるべき対応策を警察に言って、とっていただくということになります。」

 記者からの再々再質問「調査には県職員の方は何人くらいでしょうか。」に、「必要としている人数を確保しているつもりであります」。



2005年08月30日(火) 衆議院選挙公示−各新聞社報道の見出し

 はじまった衆議院選挙、各新聞社はどんな見出しをつけているでしょうか。いつものパターン化した分析になりますが、紹介します。

読売−政権選択 問う戦い 衆議院公示 「郵政」「年金」が争点 小選挙区・比例 1129人届け出 分裂自民の行方、カギ

毎日−衆議院公示 政権選択問い激突 小泉政治の是非焦点 自民「郵政」 民主「年金」訴え 届け出1100人超 少数激戦に

中日−「郵政」か「年金」か 政権選択を問う 衆議院公示1130人届け出 各党首が第一声 県内小選挙区23人出馬

日経ー政権選択 問う 衆議院公示 来月11日投開票 郵政・年金 改革訴え 1130人届け出 少数激戦 小泉自民か岡田民主か

朝日−「郵政」「政権」問い論戦 総選挙スタート 年金・子育て争点 来月11日投開票 33選挙区で分裂 郵政で自民 立候補1100人を超える

静岡−衆議院選挙スタート 県内、八選挙区に23人、「郵政」争点11日投票

 全社ほぼ共通するのは、二大政党時代の到来を完全前提にしていること、争点に静岡新聞を除き、全社が「郵政」「年金」「政権選択」の三つを挙げているのが特徴。つまり、我が静岡新聞のみが「郵政」のみ。ほとんどのマスコミが小泉劇場の反省をはじめているのですが、静岡新聞は、小泉政権寄りを明確にしているのでしょうか。

※※ 今日の朝刊で朝日新聞長野総局の西山卓記者が、解散をめぐる新党報道で「虚偽のメモ」で解雇されたことが報道されています。西山記者は長野総局前は静岡総局勤務で、私だけでなく多くの方々に彼の記憶が残っていると思います。田中知事がいうように「か弱き人々に対する優しい目線を常に抱く」という印象は私自身も同感する所だっただけにショックです。何故あのようなメモをつくってしまったのか。現在、彼がどんなことを考えているのか、胸中察するにあまりありますが、今回の過ちの重さを深く反省しジャーナリストへの再起を念願せずにおれません。NHKとの「抗争中」故なのか解雇という厳格処分。複雑な想いです。



2005年08月29日(月) いよいよ明日から総選挙

 明日から総選挙です。
 告示前日の候補者の心境はいかに、です。
 昼、党首討論を観ました。
 相変わらずの小泉流「かわし」術です。

 有権者がこれからの12日間で何を観るのか。
 そしてどのような判断を下すのか。

 おそらくは歴史に残る本当にすさましい闘いになると思います。
 小泉首相は、頼朝か義経か、と浜矩子同志社大学教授は例えています。
 よく織田信長にも例えられます。

 では岡田さんは。志位さんは、福島さんは、綿貫さんは、田中さんは、神崎さんは、とこの答えを見つけないと小泉マジックから抜け出せそうもありません。

 闘いははじまります。
 

 



2005年08月28日(日) 神奈川11区で小泉首相お膝元で天木直人さん立候補

 一昨日、元外務省職員でイラクへの自衛隊派兵に抗議して退職された天木直人さんが神奈川11区の小泉首相の選挙区で立候補の記者会見をやられました。1周間ほど前にスタッフの関係者からアドバイスを求められたので、この際、「国民新党」か「新党日本」とかの政党から「逆刺客」で立候補した方がインパクトがあるのではないか、と意見を述べましたが、完全無所属での出馬のようです。

 天木さんの会見には新聞がほぼ全社、テレビもNHK,TBS、神奈川テレビなどが来ていて、横須賀市庁舎4階の狭い記者会見室は満杯、ただ、「主張が正しいのは分かるが、民主党の票を奪うだけで、無意味な挑戦ではないか」との質問が多かったとのことです。それに対して、天木さんは自分が神奈川11区で出ることでメディアと国民の関心を引きつけ、選挙の争点を郵政ではなくイラクからの撤退に絞り、日本がアメリカ追従の戦争へ の道を選ぶのか、それとも平和の道へ立ち戻るのかの選択を有権者に問いたい、と答えた模様です。
 
 アメリカではイラク戦争への批判が強まり、ブッシュ大統領への支持率が下がっているとの報道がなされています。天木さんの孤立無縁の闘いがどのような波紋を呼び起こすのか、注目です。北海道の鈴木宗男さんの「新党大地」というローカルパーティスタイルや社民党に復党した辻元清美さんにも同じように注目です。

 天木直人選挙事務所:横須賀市米が浜通り1−4−202(ライオンズマンション横須賀中央第5)事務所開きは8月28日夜、電話は8月31日から:046-826-2359    *京浜急行(品川や蒲田を通ります)の横須賀中央駅そば



2005年08月27日(土) 『小泉流”非常”政治 何故支持率が高いのか』対談を読む

 週刊「金曜日」8月26日号で朝日新聞編集委員の早野透氏と首都大学准教授の宮台真司氏が、2005年総選挙をどう読む、で対談をしています。今回の解散を宮台氏は「旧経世会とどめ差し解散」、早野氏は、「小泉の小泉のための小泉による解散」。

 宮台氏は、「正義感(バラマキ政治への終止符)、金融利権、経世会憎悪、ポピュリズム、米国一辺倒など、小泉氏の中で一貫してきた要素」が今回の解散をもたらしたと分析。小泉支持層は旧保守でなく、新保守つまり都市型保守で、象徴的なのが「新しい教科書を作る会」や「2ちゃん右翼」。流動性の増大と不安な人々が、「断固」とか、「決然」と言った言葉に反応する。今回の解散を「気持ちいい」と語る若者が大勢いる。

 日本の旧保守は、集権的再配分を目指すので左派的。小泉氏は、財政赤字を生む集権的再配分をやめるべきとと主張、これは正しい。しかし、弱者を放置していいのか。都市型保守と違う、都市型リベラルの対抗軸に二大政党制の可能性がある。具体的には「フリーターがフリーターのままで幸せになれる社会」。

 小泉流「集権的再配分は続かないから壊す」は分かりやすすい。これへの民主党の対抗軸は、問題を出来るだけ小さな単位で解決する地方自治だ。解決できない時上位の社会単位を呼び出す欧州型「自治と補完の原則」、最上位の国家解決が難しい時は、国家連合に主権移譲する、この計画を出すべき。

 この宮台氏に早野氏がフリーターやシングルマザーなど社会的弱者に目配りの聞く社会民主主義的観点からの社民党や共産党への期待感を示すという構図です。対談は、結構現状をうまく言い当てていて、何故小泉流が受けるのか、よく分かります。小泉流「壊し」のあとの構想をどう描けるのか。

 脱成長的観点からのワークシェア型社会の構想力=緑の政治派の登場ということになりますが、これは民主=緑連合なのか、まずは社民党+緑による緑の政治勢力形成なのか、そこに共産党を組み合わせるのか、いくつかの全国都道府県での現状の分析が必要になります。

 



2005年08月26日(金) 郵貯・簡保の資産はどこに?

 ホームページを見ていたら郵貯・簡保の資産表にぶつかりました。05年3月末現在の郵貯・簡保の資産合計は、334兆円で79,3兆円が資金運用部の預託金、言いかえれば道路公団とかへの資金、164,1兆円が国債、38,2兆円が地方債に、22,9兆円が公社公団債に、何のことはない、国民の財産の92%が政府関係に使いつくされています。

 財政投融資計画の改革が行われる前の01年3月末段階では、資産合計368,7兆円で、194,2兆円が資金運用部に、52,7兆円が国債、34,9兆円が地方債に、公社公団債に33、6兆円で86%が政府系に使われていました。財投改革は何のことはない、資金運用部に使われていたものが国債に変わったというだけです。

 郵貯と簡保、官から民へ、民営化と小泉首相は言っています。しかし、政府の財政赤字の770兆円、郵貯・簡保から国債・地方債額面だけでも202,3兆円を借り入れているのです。政府の財政赤字の脱却方針が示されないままに、株式化といっても誰が購入するのだろうか、という素朴な疑問がわいて来ます。

 しかも、郵貯は02年から03年にかけて34兆円も貯蓄量を減らしています。つまり、新規預託と貸し付け利子の入りの部分が払い戻し額より多かった時代があり、郵貯残高は毎年増えていました。が、新規預託より払い戻しが増大し、残高は徐々に減じています。国民は、まず自分達の貯蓄・簡保が何に使われているのか、それは払い戻される確実性があるのか、まず知らされる必要があります。

 国債額30兆円枠を守れなかった時、小泉首相が「大した問題ではない」と暴言を吐きましたが、郵政民営化の前に国債が必ず返却されるという財政再建の道を明らかにする事がまず第1です。しかし、「刺客選挙」にマスコミが集中していて、片山知事が、民営化の前に透明化と主張したその本質的な問題提起もかき消されようとしている現実があります。

 野党は小泉マジックを越えられるのか。



2005年08月25日(木) 台風の最中、大井川を渡る

 行きはよいよい帰りはこわい、まさにこの言葉通りの大井川越えでした。台風が来ていることを承知しながら、車ではちょっと怖いと思い、御前崎線に乗りました。バス停から降りようとするとものすごい風と豪雨、コウモリをさせません。濡れながら迎えに来ていただいた軽トラに乗り込みました。

 さて帰りは、8時過ぎ。大丈夫かと思いながらも、「バスは走っているかどうかわからないので、電車で帰ったら」と、友人の親切に甘えて、最寄りのJR駅に送ってもらいました。「ひょっとして電車も止まっているかもしれないから、止まっていたら携帯に電話して」と別れました。

 改札口に行くと駅員さんが「ちょうど今、焼津ー用宗間でストップしました。いつ再開できるかわかりません。風の影響です」。これは、だめだ、しかし、電話をかけることには躊躇して、ここで待つしかないな、と諦めかけました。すると携帯が鳴りました。「大丈夫?止まってる?」。「止まっている!」「とにかく迎えに行くよ」。

 ありがたい、でも、迎えに来てもらってどうする?すぐにバスがひょっとして走っているかも、と静鉄ジャストラインに電話。「午後7時18分運行を中止しました」。車が戻ってくれました。「どうする?明日が仕事?」「うん」「送ろうか」「エー!いいの?」「どっち?送って欲しいの?」「ウーン。送って欲しい」「いくか!」

 でも走りはじめて後悔しました。途中、消防団や水防団が見回り。雨がふりつけ、風が強く吹き、しぶきが上がる。下の道を走ると思いきやバイパスへ。対向車はトラックばかり。追い越しもトラックばかり。追い越されても追い越しても水しぶきで一瞬、前が見えなくなります。対向車は水しぶきをフロントドアに叩きつけます。交通事故の車が横たわっています。後悔、後悔、後悔。

 とにかく、緊張しっぱなし。運転している友人はもっと緊張しているはずです。「うわー!怖い」「俺も怖いよ!」。それでも、友人は時々トラックも追い越します。「前の車、突然止まるなよ!」「後ろのトラック、追突するなよ!」「ダイジョウーブー」。といっても私がお願いしたことです。大井川では、予測したとおり横風、車がグラリ、グラリ、そのたび早く着いてクレー・・。

 午後9時20分無事に家の前に到着。とにかく、友人に感謝!感謝!「無事に帰ってね、ありがとう」。彼が家に戻るまであと1時間はかかります。無事について欲しい。すぐさま、安藤川の氾濫状況をビニールカッパを着て見に行きました。大丈夫でした。よかった。台風の風は強いのですが、雨が断続的で小降りになったりするせいか、川の堤防にはまだ余裕がありました。勿論、ポンプは動いていました。

 家に戻り、食事をしていると10時過ぎに携帯がブーン。「着きました?」「今着いたよ」「ありがとうございました」。よかったです。ほんとに。この台風の中、よくぞ走ってくれました。我が友人の優しさに身が震えました。
 



2005年08月24日(水) バッテリーあがる

 昨年の参議院選挙で中村敦夫さんを党首とする「緑の会議」の運動の為に購入した軽乗用車、知事選挙でも「新しい静岡県を創ろう会」のメンバーと共に大活躍。私の街頭演説でも大変重宝しています。

 一昨日から街頭宣伝にでかけようと、カギを回すもうんともすんともいわない、バッテリーがあがってしまったようです。夏休みでしばらく車を使わなかったのですが、あっという間にこんな状態になってしまいました。

 スタッフの車からプラス・マイナスコードを取り出して見るもののあと50センチくらい足りません。車の頭を今度は逆の側に入れ替えてもあと10センチたらず。結局、今日も宣伝車を遣うことが出来ませんでした。駐車場の大家さんにコレより長いコードはありませんか?とお尋ねするも、ないです・・・。さて、どうしたものか?と車の周りをうろうろ。

 しょうがない、今日も普通車での街頭演説でした。静岡駅の南口、いつものようにハンドマイクで40分くらい。総選挙の話と県知事選挙の結果をつなぐことが意外と難しい。あれだけの県知事選挙、あの勢いをコレからの活動のエネルギーに思いますが、総選挙のレトリックがやや違います。小泉マジックにひっかっかっているせいか、どうしても総選挙というとまずは、自民党の話から入ってしまいます。

 何故でしょうか。

 この答えを早く見つけないと民主党はやはり苦戦です。30日まで毎日街頭演説をおこないますが、有権者との緊張関係の中獲得するしかないのかもしれません。



2005年08月23日(火) 商工労働委員会の現場視察のおもしろさ

 今日は、やまと興業株式会社と協働組合浜松工業団地とその中のデコラテックジャパン株式会社とうなぎパイ本舗訪問でした。民間のアイディアとやる気に感心しました。政治に関わる側としてはいろんな意味で刺激を貰いました。

 因みに昨日は、ヤマハの子会社ワイピービジネスサービス株式会社の障害者雇用、静岡大学イノベーション共同研究センターの知的クラスター創成事業、都田浄水場と太陽光発電を訪問しました。それぞれに学んだ点について詳しく報告したいのですが、機会をあらためます。

 商工労働委員会委員の方々とお会いするのも久しぶりでした。総選挙準備のさなかでそれぞれのメンバーの方は地元では国会議員選挙の中枢の役割を果たされていることもあって、多忙な中での委員会視察でした。

 



2005年08月22日(月) 商工労働委員会視察

 今日と明日は浜松市に一泊で視察です。朝、街頭演説を御幸町でスタッフの方々とおこないました。

 書き込みは携帯電話からでしたので、ホテルのインターネット活用しようとするも使用する人が多く(デスクトップは3台)、その後の加筆ができませんでした。日本でのインターネット環境はまだまだということでしょうか。勿論、各部屋には個人用ノートパソコンからはつながります。



2005年08月21日(日) 静岡1区牧野聖修さん決起集会

 500人ほどの参加者であったでしょうか。8月8日の解散から2周間、選挙体制が急ピッチに整えられ、30日の告示に向って闘いが徐々に盛りあがっていく、そんな感じの集会でした。

 私は、1年7ヶ月前の選挙では、勝手連で応援させてもらいましたが、今回は、県知事選挙での関係もあり、選対副本部長という立場で選挙に関わります。応援の弁で3つのことを述べました。

 ひとつは、県知事選挙での吉田としあきさんへの50万票という石川知事批判票は、牧野さん選対本部長で闘われた選挙であり、この政治的意味を継続しようとすれば、牧野さんの議席はなんとしても確保しなければならない、という点です。

 ふたつめは、民主党静岡県連の改革をやるためには、牧野さんの当選が必要であるという点です。今回の県知事選挙は県民党という形で闘われましたが、その実体は民主党・市民連合というものであったし、それは本来の民主党の姿であるはずです。牧野さんを中心に海野徹さん、細野豪志さん達と共に改革を実現していただきたい。

 みっつめは、この選挙で民主党を中心にした政権交代をやっていただき、国土交通大臣に静岡空港反対派の議員を送りこんでいただきたい、ということです。9月5日から静岡空港は強制測量が始まります。空港をとめる為には、私達の声を代弁してくれる牧野さんが絶対的に必要です。

 今回の選挙戦は短期決戦です。私だけでなくいくつもの市民運動グループがどのような形でこの二大政党化時代といわれる現状の中で自己表現していくのか。刺客選挙で盛りあがる自民党内抗争劇場を横目で見ながら、共産党支持なのか、社民党支持なのか、市民一人一人が主役となる劇場の準備、これがどのように形成されて行くのか、大きな問題です。



2005年08月20日(土) 「小泉流」は何故支持されるのか

 「小泉流」は何故に世論に支持されるのでしょうか。

 今日は、社民党党首福島みずほ参議院議員が、全国行脚で静岡の呉服町スクランブル交差点で街頭演説。マスコミ取材はかなり多く、テレビ関係は、全国ネット報道の一環とのことでした。小なりといえども公党の党首は扱いが違います。演説を聞きながら、何故、小泉流が支持されるのかを考えていました。

 福島さんは、郵政改革の次は憲法改正だ、小さな政府といいながら何故イラクに自衛隊を派遣しているのか、と。小泉首相は、郵政解散だ、郵政民営化が出来なくて「霞ヶ関改革」はできない、郵政民営化は自民党の公約だ、反対した候補者の選挙区に賛成派の候補者を立てるのは党として当然だ。

 日本経済新聞は、この選挙の争点は「小さな政府」をどう実現するかである、戦前の軍の肥大化と意志決定の不透明さが戦争への道をつきすすむ結果となった、現在は官僚機構の肥大化と意志決定の不透明さ、日本を滅ぼそうとしている、と小泉首相を支持しています。これが本当かどうかについては大いに疑問があります。

 小泉首相は、自民党の利害調整型政党を壊そうとしています。公約を実現するのが政党なんだから、反対を掲げる自民党員は公約違反で自民党員でないから除名する、極めてスッキリした選択です。政党としての本来的なあり方を明確にしています。有権者の多くが、改革の進み方ののろさにイライラ感を募らせ、そうだ、と支持する理由がここにあります。

 ただ、民主主義は多様な意見を調整し、少数意見を尊重しながら多数意見を意思決定するシステムです。有権者には、郵政民営化反対派は、「利害調整」集団に見えています。小泉流スッキリ感は、間違えば「トップダウン」型の異論を認めない政党スタイルへの共感でもあります。小泉首相は、「言行一致」型ウルトラタカ派政権を目指しています。

 利害調整と多様な意見調整は、「紙一重」の違いです。政策一枚岩的統制は外見はカッコよく見えますが、「怖さ」があります。いつまで、小泉流が世論の支持を受け続けるのか。選挙戦の中で、世論はどのように変わるのか。財政危機と財政投融資問題としての郵政改革論を野党の論戦に期待したいところです。

 



2005年08月19日(金) 今日は、納涼!きよしワン・ナイト!祭り

 今日は、県知事選挙以前から計画されていた私の後援会の納涼祭です。若いスタッフと後援会の皆さんが一生懸命に企画を練ってくださったお楽しみ企画です。

 ところが、県知事の土地収用の「力ワザ」による測量の開始と小泉首相の「自爆」解散と、とても「楽しくガヤガヤ」という雰囲気ではなくなりつつあります。といっても大勢のメンバーに集まっていただきますので、ここは英気を養って新たな出発の日にできたらと期待している所です。

 21日には、「新しい静岡県を創ろう会」が、静岡大学の日詰教授を講師に県知事選挙の総括作業に入ります。30日の総選挙告示もま近のなか、市民運動グループがこの政治状況にどのような対応を示すのか、大いに注目です。



2005年08月18日(木) 谷空港部長の境界確認作業現場の認識のズレ

 今日は総合交通対策特別委員会が開催されました。昨日の境界線確認作業反対運動もあり傍聴しました。委員は、野澤委員長に赤堀、須藤副委員長、佐原、芦川、山田、水口、岩田、佐野、阿部、花井、大石議員。質問したのは、大石議員、山田議員、佐野議員、阿部議員、花井議員。15;00まで傍聴したのでそのあとに質問した委員の名前は掴んでいません。

 当然、空港問題は質問の中のテーマのひとつ。地元・大石議員は、昨日の参加者は地元はいない、他地域から来るのに新幹線、東名、公道を使ってきている、空港に反対するなら公共インフラを使うべきではない、県知事選挙で空港問題は決着、昨日のような抵抗でなく話合いのテーブルにつくべきであるという趣旨の質問。

 佐野議員は、昨日のようなことがマスコミ報道されると静岡県には成田のようなことが起きるのではないかと思われてしまうがどう考えるか。花井議員は、大石議員への反論、空港の土地の面積の変化の経緯、運営会社の中での貨物ターミナルの見通しについて質問。

 谷空港部長は、「最初空港不用論者であったが、海外の空港を見て考えが変わった」ことを述べました。そして、昨日の県職員の対応について、「強権的に実力的な行動に出ないようにしている。職員の側の安全もそうだが相手方の安全も配慮している。」「土地収用に踏み切ったが、我々は、話合いも続けていく。たまたま、きのうのテレビを見ていた人から話を聞いた。県の職員は、あんな風に突き飛ばされたあとでも頭を下げなければいけないの。インタビュでも粘り強く話合っていく、といっていたが、あの姿勢は偉い、といわれた。」と述べました。

 マスコミの取上げ方如何によって現場の空気はかなり違った物として受けとめられるんだな、ということを再確認しました。最初に倒れたのも、現場では、誰が見ても自分でワザと倒れたか、ある報道ではワザと倒れているという声も入っていました、よほど緊張していてチョットしたショックにバランスを取りきれなかったとしか思えない倒れ方でしたが、部長のような使われ方をします。また、頭の下げ方も現場では、何か異様な対応としか思えない雰囲気で、今更何の為に、という感覚でしたがテレビ画面を通じて見ると全然違った風に見える、ということです。

 そして、それをあたかも県の職員の方が冷静であるかのように自信たっぷりに語る谷空港部長の現場感覚のズレに何か「怖さ」を感じました。部長はかなり思いこみの強い人なんダナー、これからは心して対応しないと、ある事象が「逆手」に取られるおそれが十分にあります。土地収用は、はじまったばかりです。



2005年08月17日(水) 静岡空港土地収用、境界線確認作業反対闘争

 宮城県沖地震での新幹線ストップ、女川原発緊急停止の現状を知りたいと思いまながらも、今日は朝6:30静岡駅南口集合で土地収用の境界線確認作業反対闘争に参加しました。知事選挙で勝利した石川知事、「静岡空港については、当選はしたが白紙委任されたとは考えていない」と言明しながら、最初にやっていることが、空港部設置と収用委員会事務局設置です。

 そして、本来なら、まず地権者との話合いを求めるのが問題解決の常道ですが、実際は逆の、物理的に反対派を押さえ込もうという、この3日間の境界線確認作業と9月5日からの6日間(?)の現地立ち入り調査です。今日の作業自体は、任意調査で、地権者が立ち会わなくても法律的には、ほとんど問題のないものです。

 9:00前に村田さんの畑に。ここにどういう形で県側は登場してくるのかと思いながら、相手方を待ちました。9:00過ぎに第1回目、9:30過ぎに第2回目、10:00過ぎに第3回目。小松空港建設事務所長、藤田副所長を先頭に約30名、「ここは公道です。話合いをさせてください」と全員でヘルメットを脱いで「お願いします」。ちょっと、やり方が、違うのでは。
  
 立ちはだかる40名の反対派に突破は無理と判断したのか、今度は別の反対方向から畑に近づいてきました。これも結局、押し問答となり、埒があかず、中止となりました。午後からは、松本さんの土地が対象でしたが、これも2回押し問答がありましたが、中止となりました。参加者と地権者は、この強い陽射しの中で、予想以上の闘いが出来たことに感動。本当に頑張りました。

 反対派地権者は、3日間の立会いは拒否を表明。住民運動グループも法的手続上は問題がないと判断し、今日のような闘いはいつでも展開できるということで、反対活動は今日の意思表示でひとまず終決することにしました。問題は、9月5日からの35条調査の反対運動の展開方法です。県職員120名、測量技師380名計500名にどう非暴力的な形での抵抗活動を展開できるのか。

 総選挙の真只中。マスコミ取材も限定されます。おそらく、そこに知事の最大の狙いがあるだろうと思います。ここは知恵の出し所です。選挙中の世論調査結果での反対派が多数の世論をいかに具体的に目に見える形に表に出す事が出来るのか。これから20日間が勝負です。自民党内郵政反対派も追いつめられながらも、やっとのことで新党結成で小泉包囲を突破しようとしています。

 再度の住民投票運動も議論が始まりました。夏休みを終えて、あさ、秋に向けてエンジン再スタートです。



2005年08月16日(火) 電子投票トラブルでやりなおし選挙

 8月14日から岐阜県可児市で市議会議員選挙がはじまりました。次次点で敗れた小川ふきさんが、市民グループの要請に改めての立候補ということで、今日、選挙応援に行って来ました。小川さんは、私が共同代表を引きうけている「虹と緑の500人リスト運動」の東海ブロックの代表の一人でもあり、昨年の参議院選挙で中村敦夫さんらと共に比例区の10人の中の候補者でもありました。

 今回の再選挙は、2003年7月20日の岐阜県可児市議選で実施された電子投票のトラブルをめぐり、地元の市民グループが選挙無効を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)が、7月8日、無効とした名古屋高裁判決を支持、県選管の上告を退ける決定をしていたことによるものです。

 可児市内29カ所の全投票所で一時、投票機がストップするなど大混乱となり、投票しないで帰る有権者が続出。今年3月の高裁判決は、電子投票システムの不備を指摘し、地方選挙電子投票特例法が定めた「公正で適正な選挙の執行」を妨げたと認定。二重投票や投票の失敗などで、最下位当選者と35票差の次点が逆転する恐れがある、として選挙無効がを判断されました。

 この判決を受けて可児市市長は、混乱の責任を取るとして、時期は明言していませんが辞任する意向だそうです。35票差をどうするかという事での住民訴訟。弁護士もつけずに市民の力で最高裁まで闘ったそうです。驚きました。まさに市民が政治を変える主役である事がこの裁判でもよくわかります。どうして選挙なのかという市民感情もあるとのことで投票率が大変心配されていました。

 いずれにしても訴訟を起こした市民グループから出馬要請された小川ふきさんには是非とも当選して欲しいものです。

 



2005年08月15日(月) 敗戦から60年

 敗戦から60年。マスコミもいろんな番組でさまざまな立場から問題を取り上げています。靖国問題も議論されています。昨日は、ちょっとしか見ることができませんでしたが、NHK番組だったと思いますが、複数のパネリストが出ての討論会をやっていました。

 カン・サンジュンさんと上坂冬子さんとの間で議論がありました。カンさんが、あの戦争でアジアからだけ批判されているように受け止められているが、日本人300万、その多くは餓死などでなくなった人々が多く、その方々に対する責任を誰がとるのか、このことをきちんとする必要があるのではないか、との問題提起。

 こんな詩を見つけました。

 「赤紙」は夜明け前に 
  
 「ドーイン(動員)ですって・・・」
 「来ましたケ」

 雨の朝は
 油紙につつんで 腹にくくりつけ

 吹雪の朝は
 スコップで 道を拓けながら
 凍った朝は 
 ソラにのって 近道をして

 稲刈りの跡は 株の露が
 プチュンと
 水鉄砲のように ふくらはぎにかかって
 田園をななめに
 小走りする

 ドーイン(赤紙)は 夜明け前に
 届けにゃならん

 村役場のハシリの
 おととは
 村に若者がいなくなるまで

 一枚一枚
 「赤紙」を配りつづける

 「赤紙」は
 一夜明ければ
 みな
 兵隊に変身する

 「赤紙」は夜明け前に
 「赤紙」は夜明け前に
 つばさなければ

   (作 高島 保治)



2005年08月14日(日) 県知事、静岡空港・強制測量スケジュールを公表

 静岡県谷空港部長は、9月5日からの5日間、8月17日からの土地の境界線確認作業とは別に本格的な測量の開始を公表しました。総勢500人、どんな形で測量を行うのか。記者からの質問に「相手方の出方もあるが、双方とも安全確保するということで、航空測量も検討している」とのことです。

 知事選挙、そして、8月8日の臨時議会が終わって、まさに我が道、まっしぐら、の石川ー谷路線のようです。世の中、総選挙で「郵政民営化」をめぐって自民党の分裂選挙、民主党や他の野党はどうする、の政治的混乱状況の中での強行突破作戦。しかも、9月5日からの時期は、まさに選挙戦真っ只中、この時期に何故、このような作戦に出てきているのでしょうか。

 空港反対グループとしては、当然にもこの5日間は、現地に張り付きになります。逆にこの焦点化によって、衆議院選挙戦との分断を狙った作戦でしょうか。それとも、粛々と土地収用事業を押しし進め、9月県議会前に事を片付けたいという行政内対策でしょうか。それとも、再度の住民投票という住民運動の活性化を恐れて、どの程度の力量かを見定めたいジャブでしょうか。

 いずれにしても7区対策で自民党の動向や総選挙で世論が静岡空港から離れているこの時期での土地収用事業、内務官僚としての権力的体質をあからさまにする石川嘉延知事に怒りを覚えずにおれません。やはり、選挙戦勝利で「白紙委任」されたと大いなる勘違いをされているようです。世論をしっかりと見据えていただきたいものです。

 



2005年08月13日(土) 大雨注意警報

お盆の季節に大雨注意警報。アウトドアは全然ダメ。JRは長岡ー柏崎間で不通。帰省客に混乱。

まさに夏の乱。新潟県でも衆議院選挙控え候補者擁立劇が地方欄でもトップニュース。

全国ニュースに目を転じると静岡県の5区に共産党新人擁立。県知事選挙で吉田陣営に馳せ参じた民主党候補地域については配慮があるのではという推測は謝っていました。



2005年08月12日(金) 全国共通市民活動の原点

岡山市長の衆議院出馬へのニュースを聞きながら故郷での朝を迎えました。父の病状は思ったより回復していて安心しました。

今日は柏崎市のいくつかの施設めぐり。昭和天皇が敗戦後の全国行脚で柏崎訪問の際に宿泊した飯塚邸、今年の4月に合併した高柳町の活性化事業で作られたじょんのび村、かやぶき集落荻の里。

帰りに北鯖石コミュニティセンターに立ち寄りました。昨年11月に北鯖石コミュニティ振興協議会が振興プラン策定に向け、静岡県の中山間地の現状視察に来ていました。その成果がまとめられた、ということで、話を伺いたかったためです。詳細は後日報告します。
そしてそこで柏崎「赤レンガ棟を愛する会」の市民活動を知ることができました。これも詳細は後日報告します。

今日感じたことは、市民が自発的に考え、行動する、これがあらゆる社会運動の始まりの第一歩であることでした。



2005年08月11日(木) 民主党は大丈夫か

 今日から15日まで夏休みにはいります。
 ネット環境から離れますのでに「まつや日記」をどうやってアップできるか、課題です。努力したいと思います。

 それにしても、総選挙ー解散、「小泉マジック」にかかったかのような「小泉びいき」のマスコミ報道です。分裂自民党に焦点が向いています。民主党は、「郵政解散」の土俵に乗らず違った争点提示とのことです。「公共事業の大削減」を争点にとの意見もあるようですが、かなりの大胆な戦略が必要です。

 静岡県の静岡空港はその時には見なおしの部類に入るのか。そうなることは、民主党県連そのものの問題です。県知事選挙の総括で吉田陣営を応援した人々への処分も検討などとの報道がありましたが、自分達の置かれている立場を客観的に見る事が出来ているのでしょうか。

 しばらく、静岡を離れますがゆっくりと国政選挙への関与の方法を考えてきたいと思います。夏休みを過ぎて世論がどう変化するのか、1日1日がおそらく変化の連続であるのではないかと思います。



2005年08月10日(水) 静岡市浸水被害対策検討委員会

 久しぶりに町内会の役員の方々と話をする機会がありました。県知事選挙で忙しくしていた7月9日の大雨の時に、安東川では大変な水害が起きていました。今日まで実情を把握していなかった自分を恥ずかしく思ってしまいました。

 確かにあの日、大雨で鳩山由紀夫衆議院議員がが吉田としあきさんの応援に来ててくれる事になっていたのに、キャンセルされ、またSBS放送で12時間密着取材があった日で、遊説車にの乗りこんだりしていました。夜は新幹線も泊まり、安東川は大丈夫かと思いつつ、意外に9時過ぎに雨が小ぶりとなり、これくらいなら、と自宅にそのまま帰宅していました。

 水害対策のためと取りつけられたポンプが、枯葉など妨害物で事故警報でポンプが止まってしまい、いつもよりひどい床下浸水を含めての水害となり、夜の10時くらいに設置業者と町内会役員会で話し合いをしていたとのことでした。ポンプで被害が食いとめられると信じていただけに、このような形で被害を受けるとは予想していませんでした。故障時の対応策の説明を受けていなかったのです。

 反省です。やはり、あの時公民館を覗くべきでした。足もとの被害をどうするかを抜きに県知事選挙にのめりこんでいても、住民からの支持を得る事は出来ません。吉田候補の応援もお願いしていました。「選挙で忙しいのがわかっていたから連絡はしなかったですよ」。返す言葉がありません。

 さっそく、市役所から静岡市浸水被害対策検討委員会の基本方針を知るために資料を入手しました。静岡市の浸水常襲地区が、下水道関係で15ヶ所、河川関係で26ヶ所、系41ヶ所が対象となっています。勿論、葵区城北2丁目(準)安東川改修中H16ポンプ設置とあります。近日中に、河川課に説明を受けに行きたいと思います。



2005年08月09日(火) 総選挙の争点

 小泉首相の「自爆解散」「八方破れ解散」「八つ当たり解散」、いろんな命名がなされています。果たして、この総選挙の争点は何なんでしょうか。

 各新聞社は、一斉に社説と政治部長コメントで争点解説を行っています。

・朝日新聞−「この解散をどう生かす 郵政否決の総選挙」、「小泉自民の統治力を問う」
・中日新聞ー「自民党が壊れていく 郵政法案否決9・11総選挙へ」、「あえて「小泉解散」を歓迎する」
・毎日新聞−「政治のねじれ解消の好機だ 小泉改革の行き詰まり超え」、「この「起」を逃すな」
・読売新聞ー「懸案処理政権を樹立できるか」、「歴史の審判に堪えられるか」
・産経新聞ー郵政解散 「国のありかた」問いたい 構造改革の貫徹が不可欠」、「本当の「改革の旗手」誰か」
・日本経済新聞−郵政解散、国民の声聞いて政治出直せ」、「問われる構造改革路線」
・静岡新聞−「怨念解散? 悪夢再びー怨念政治に未来はない」、政治部長コメントなし

 郵政が争点というより、小泉改革4年を問う選挙、ということであると思います。小泉流に言えば、郵政改革で「小さな政府」構造改革ということになりますが、財政破綻と増税、三位一体改革、社会保障と税負担、靖国・常任理事国手詰まり外交、憲法改正、あらゆるテーマで小泉改革総体を問う選挙です。

 怖さを感じるのは、小泉首相が「勝算あり」とする世論の動向です。自・公で過半数取れない時は退陣することを明言していますが、過半数を超える時、日本の政治は、大きく右旋回します。いわゆる「ねじれ」解消が成立するわけです。

 よく例えられる、今までは赤い団子のクシ刺しと白い団子のクシ刺しで対立していたが、今は赤・白混じったクシ刺し同士で戦っています。有権者にとって非常に分かりづらい。これを、まず赤・白混じりをまず止める、これが小泉流だというわけです。ですから、意外に民主党が苦戦とまでは言わなくても、そう簡単に勝てないのではないかと思うわけです。

 30日の告示までにどのようなマニュフェストが作られてくるのか、各政党に期待したいものです。同時に私自身が昨年の参議院選挙いらい「緑の政治」を掲げて来ているいますが、「緑の政治」グループとしてどう国政に関与するのか、そのことを明確にする事が問われているように思います。



2005年08月08日(月) 知事答弁「選挙結果で静岡空港の白紙委任をされたとは考えていない」

 参議院において郵政関連法案採決が108対125で否決され、解散・総選挙が刻々と進んでいくニュースを横目で睨みながらの臨時議会でした。提案されていた議案は145号議案−空港部設置議案、146号議案−収用委員会事務局設置議案、147号ー人事委員会人事議案、148号ー副知事・鈴木雅近氏の再任議案の四つで、私は145、146、148号議案に反対討論を行いました。討論原稿は速報にアップしています。

 反対討論に先だって、145号議案、146号議案に関しての議案質疑を行いました。質問と回答についても速報でアップします。ここで確認したかった事は、82万票で当選した事は厳粛に受け止めるが、50万票の批判票、44,49%の低投票率、マスコミの世論調査に見る空港反対派の存在など考えれば、空港建設事業は白紙委任されたわけでないことを、石川知事がどのように認識しているか、です。

 この私の質問に対して、石川知事は、「白紙委任されたとは考えていない」ことを明らかにしました。

 解散・総選挙と静岡県政での静岡空港問題を考えるなら、民主党を軸にした政権交代の可能性、その政権の国土交通大臣に空港建設反対派が就任する可能性、ここの所に収斂するのではないかと思います。静岡県内の民主党は分裂しています。衆議院選挙をどのように位置付けて闘いきるのか、今日の反対討論の中で考えた事でした。



2005年08月07日(日) 若い世代の国際協力の経験に感動

 アジアを考える静岡フォーラム主催の学習会で三田景子さんの「ラオス報告」を聞きました。県立大学の「アジアフォーラム」というサークル活動に参加していた三田さんは、大学卒業後、NGO団体の派遣で3年間ラオスでの教育支援活動に従事していました。ラオスの概要、歴史、教育事情、保険医療、海外への出稼ぎ、日本への出稼ぎなどプロジェクターを使っての話はとても新鮮でした。

 報告の最後に三田さんから参加者にワークショップ提案。テーマは「ラオス教育への支援、何をしよう・・・?」。サマージャンボ宝くじで1億円が当選しました。心優しいあなたは、全額を教育分野への支援に使うことを決心しました。あなたなら、次の9つの事業からから、どれを優先しますか、という内容です。1番目にやるべきことー1つ、2番目に2つ、3番目に3つ、4番目に2つ、5番目に1つを選んでください、というものです。

 参加者がそれぞれ5分間の時間を与えられ、どれを最優先するか、どれを一番最後にやることにするか、を検討します。この結果には、参加者それぞれの価値観があらわれます。因みに私は、最優先課題として、校舎を約30棟建てる(全国で約4000棟不足)、最後にやることとして、「小学生エッセイコンステスト”私の夢”開催(入賞者へ奨学金など)を選びました。

 この9つの事業はラオスで実際に行われている事業だそうです。参加者がどの事業を1番目に、どの事業を9番目に選ぶのか、これは結構分かれます。三田さん曰く「それぞれの方の生きてきた人生の過程に影響します」との解説。確かに、事業の中に「経済的に貧しい地域で学校給食制度をつくる」があり、ある方は、この事業を最優先課題に挙げました。彼曰く「自分が小学校で一番国に残っていて、一番楽しかったことだったから」。私は3番目の3つの中のひとつでした。

 次に今度は二人づつチームを作ってもう一度選び直します。そしてそれを再度発表します。三田さん曰く「皆さんは、それぞれ何故自分がこの事業を選んだかを相手に説明をしますね。そして議論して、相互に納得して選び直しました。ところがこれが国際協力になると、相手国にこの過程を説明することを怠る場合が結構あります。お金を出しているのは私達、私達が決めるのは当然、という「思いあがり」みたいなものがって、相手方との対等な議論がなされません。今の国際協力の最大の問題が、ここにあると思います」
 
 納得。ラオスに行く前の三田さんも知っているだけに彼女の大きな成長を感じました。というか、感動でした。私達、大人世代よりもよほどしっかりしています。
「近ごろの若者は・・・論」は慎まねばと思いました。



2005年08月06日(土) 「wazaフェスタ2005inぬまづ」開会式

 今日は、「wazaフェスタ」開会式に参加しました。商工労働委員会に関わる企画で、沼津駅北口そばの会場「キラメッセぬまづ」にははじめていきました。開会式に先だって知的障害をもつ方々による「富岳太鼓」による演奏がありました。外での開会式でしたのでとにかく暑く、太鼓演奏も大変であったと思います。

 式自体は、炎天下ということもあって、来賓が極めて短いスピーチで大変短いもものでした。解散ー総選挙と言うことか、国会議員は坂本ゆきこ参議院議員のみでした。商工労働委員会は、遠藤議員と牧野議員をのぞいて全員参加でした。

 会場の中では、いろんな技術に関わる方々で混雑、中学生の貯金箱づくりをズーッと見ていました。そういえば、中学生の頃、技術の時間があり、本棚、チェアなどいろんなモノづくりをやりました。あの経験はどこで生きているんだろうかと自問しました。

 知育優先の教育体系の中で、商業や工業や農業高校はいまどうなっているのか。農家出身であることから、大学生になっても、お金でモノが買える、解決がつく世の中に、何かしら不安を感じ、一方で快感を感じている自分も発見していました。あれから35年、今、私自身、もはやお金で解決することが当たり前のようになっています。同じように生産ラインが、コンピュータ制御され装置としてしか私達には見えない時代になっています。

 立花隆さんの『青春漂流』でオークビレッジの稲本裕さんやナイフ職人の古川四郎さんの生きかたに感動していた時代から15年以上月日がたちました。当時、もっと古い書であった中岡哲郎さんの『人間と労働の未』」でケーキ職人とケーキのオートメート生産ラインの話に人間の労働と何かを真剣に考えていました。

 その後、この議論はどのような社会的議論として積み重ねられてきているのか、こことの関係でモノづくりについても考えないと何か、掛け声だけでおわりそうな2007「技能オリンピック」になりそうです。



2005年08月05日(金) 兵庫県弁護士会の国民保護計画対案を学習  

 都道府県議員交流会主催による国民保護計画をテーマにした政策研究会が衆議院第2議員会館にて開催されました。講師は、兵庫県弁護士会副会長の松本隆行さんで、3月と7月の2回にわたっての弁護士会として出したの意見書を中心に、問題提起を受けました。

 兵庫県の国民保護協議会の委員には弁護士会メンバーが個人資格で参加しているとの事です。静岡県では、こうした法曹界や市民は参加していません。そこにそもそもの問題があります。質疑と討論はもりあがりました。既に閣議決定している鳥取県、福井県をのぞいて、ほぼ来年3月をめどに成案ができるとのことでした。

 千葉県、東京都、岡山県、新潟県、香川県、兵庫県、静岡県など詳しい内容は別の機会にしますが、今後の議会活動との関係でいくつか方向性が出ました。
1,まずは、全国都道府県の計画作成の現状を把握する事。
2,9月県議会で可能な限りこの問題を取り上げる。
3,どの都道府県レベルでもパブリックコメントを求めているので積極的に関わる。
4,知事、市町村長レベルで働きかける。
5,市町村レベルでは少なくも協議会委員に弁護士を入れるよう働きかける。

などです。9月3日、4日に地方自治政策情報センター主催の政策研究会で、このテーマを再度取り上げる予定です。関心のある方はご連絡下さい。
 

 



2005年08月04日(木) 道路公団・橋梁談合での捜査の行方

 郵政解散、可決か否決か、毎日のニュースのトップになり始めました。参議院否決で衆議院を召集しなくても解散か、など止まりようがないような動きになってきました。

 こうした状況の中で、6月議会では想定もしなかった道路公団の副総裁や理事までもが逮捕され、静岡県の富士高架橋談合という静岡県に関わりのある問題を軸に捜査が進んでいます。現段階では、道路公団幹部と天下り企業との情報交換、企業間の談合問題です。これが、政治家との癒着問題に発展するのかどうか、私含め静岡県関係者は注目しています。

 6月議会で私は知事が全国高速道路建設協議会会長を引き受けていることに関連して、「知事は、橋梁談合に関わった企業や道路公団関係者との面識はあったのか。また、政治献金や政治資金パーティなどの関わりはなかったか。また、知事は全国高速道路建設協議会会長として第2東名など建設促進の先頭に立ってきたが、今回の事件をどう認識されているか」を質問しました。

 その時の答弁は以下の通りです。
 「今回の事件の認識についてでありますが、入札談合、独占禁止法が禁止する行為のひとつがカルテルの典型事例であって、公正な取引を妨害するだけでなく、納税者、利用者などの国民の信頼を裏切る、公益を損なう行為であり、決して許されるものではありません。
 橋梁談合に関わった企業や道路公団関係者との面識につきましては、私は様々な会合で、様々な方とお会いする機会が多く、その際、これらの関係者とお会いしている可能性はありますけれども、特に面識があるとの認識はありません。面識があるということについて、どう言う点があればそのように言われるのか分かりませんが、常識的に私が認識している面識があるという、そういう面での認識はありません。
 政治献金や政治資金パーティなどの関わりにつきましては、現在、企業献金は制度と認められておりませんので、ご指摘の企業にかかわっていることはありませんが、パーティにどのような方が実際に参加されたのかに付いては、詳細は承知しておりません」

 道路公団問題は政治家の関係まで行くのかどうか、大いに注目です。

※ 大変関心を持たれていた橋本総務部長の去就ですが8月2日段階では完全否定していましたが、翌日の静岡新聞に総務省に帰任することが報道されました。今日は副知事の留任案が夕刊で報道されています。



2005年08月03日(水) 外国人のための無料検診会実行委員に久しぶりに参加

 久しぶりに外国人のための無料検診会実行委員会に参加しました。10月30日の実施日に向け、準備が着々と(?)始まっていました。今年は今まで以上に財政難で、10月9日に、「フェスタ ラチノ」(ラテンの祭り)というお祭りとブラジル映画の上映会を開催する事で収入源を確保しようという計画です。
 
 具体的になり次第、またお知らせしますのでご参加ください。2000円のチケットです。

 医師、看護師、保健師、通訳、一般ボランティアで構成される実行委員会です。皆さんのボランティア精神に頭が下がります。毎年、毎年、本当に多くの労力をかけて120名前後の健康保険証をもたない、もっていても通訳が要ることで受診したい、外国人対象に行われる事業です。是非とも多くの方にボランティアに加わってもらいものです。

 今日の実行委員会で配布されていたもうひとつの企画を紹介します。
 「ラオス国際協力の現場にいて」
 8月7日(日) 14:00〜16:00 地球ハウスにて
 講師は、3年間NGO職員としてラオスでの国際協力に関わってきた三田景子さんです。若い彼女が見てきたラオス、楽しみです。主催は、アジアを考える静岡フォーラムです。

 

 



2005年08月02日(火) このままでいいのか!国民保護協議会

 第2回静岡県国民保護協議会が、今日の15:00から15:55まで、グランシップ6階の交流ホールで開催されました。予定では16:30までなのに、早々と終わりました。今回も傍聴者は、県・警察関係者、マスコミ、そして私だけでした。しかも、説明時間が15:00から15:45、質問時間は約10分、それも司会の鈴木副知事が「ご質問ありませんか、どんな事でも結構です」を連発して、やっとの質問。

 静岡県町会(函南町長らしい、発言する時に名前を言ってもらうという進行に
すべき)から質問。そして市長会(名簿によると代理出席松浦孝一さんとあります)。内容は、「市町に十分な説明を」というものです。8月18日、19日、23日、24日に県内4ヶ所で説明会をやるとのことです。次に国土交通省清水海上保安部長・菅原正春さんから「立ち入り制限区域」と「警戒区域」の違いについて質問。「立ち入り禁止は施設周辺、警戒は広い範囲」との回答。

 そのあとも、副知事から「他には?」。誰も発言せず、主催者側で、杉山防災局長が「鳥取県、福井県は既に閣議決定されています。11月には福井県でこの保護計画に基づく訓練が行われる予定。こうした動きを見ながら、隣接県とも協議していきたい」。

 議論らしい議論がありません。マスコミの取材も3社?で関心が低い?このままでいいんでしょうか。

 マスコミ関係者は、日本放送協会・静岡放送局長小森隆夫さん、静岡新聞社・松井純さん代理・北村敏廣専務取締役が参加されています。第4章 警報及び避難の指示等 第1警報の通知及び伝達の項で「警報の内容を速やかに放送する」「伝えるべき警報の内容の正確さを損なわない限度において、その放送方法については、放送事業者の自主的な判断に委ねるものとする」とあります。「速やかに放送」「内容の正確さ」とマスコミとしての自由な取材の関係はこの文案で担保されている事になるのか。せめて確認の質問くらいはしてほしい・・・・。

 根本問題は、保護計画を作った防災局の側に、「自然災害と戦争災害」を同一視して、防災組織・計画をそのまま横滑りさせているその手法に問題があります。基本的人権は守られるのか、思想・心情に基づいて戦争に協力したくない住民への対応はどうなるのか。外国人は国民の中に入るのか。切り口はいっぱいあります。

 兵庫県弁護士会が、国民保護計画に具体的な対案を出しています。
http://www.hyogoben.or.jp/img/kokuminhogo.pdf 急遽、8月5日に都道府県議会議員交流会で兵庫県弁護士会松本隆行副会長を講師に勉強会が開催されることになりました。関心のある方は連絡を下さい。

 11月に第3回が開催され、市民パブリックコメントも含め1月中には成案が作られます。何とか市民の動きをと思います。

 ※会場で、選挙後、初めて橋本総務部長に会いました。「選挙ごくろうさんでした」と、先に、明るくご挨拶をいただきました。すかさず「部長の東京へのお戻りは?」。「そんなのなーい、ないですよ」???
 
 



2005年08月01日(月) 臨時議会に二つの提案

 今日は、先週、雨で街頭演説できなかったJR安倍川駅前にいきました。街頭報告は、知事選挙が中心でしたが、少子化問題での若いおかあさん達のアンケート、高齢化問題で昨日のカリタスでの太鼓演奏、無駄な公共事業問題で安倍川駅の駐輪場不足の話など具体的なテーマを加味して話しつづけました。

 プラットホームでじっと聞いてくださっている方が何人もいます。拍手をして下さる方がいました。わざわざ近づいて来て「応援しています」と言ってくれた方もあり、とても元気が出ました。

 昨日の空港部問題に関する記事が気になって、総務部部付きの職員の方に説明をしてほしいと電話しましたら、「実は今日11時から議会運営委員会が開催されます・・・。」え!ということで急遽、議会運営委員会を傍聴する事にしました。
 
 8月8日に臨時議会。議題は空港建設局の空港部への格上げ、収用委員会事務局設置(9名の職員)、いずれも条例改正。私は二つとも反対しようと考えていますが、民主党・無所属のみなさんは、収用委員会事務局提案には反対のようですが、空港部問題は、賛成するようです。果たして知事は強制収用で暴走するのか、所信表明に注目です。

 更に、副知事などの人事案件が提案されます。まだ具体名は提案されていません。橋本総務部長は、このまま部長職に止まるのか、総務省に戻るのか、関心の的です。議案以外に駿東郡の補欠選挙で当選された高田泰久議員の平成21入りの報告と議席の位置や所属委員会についての報告が行われました。

 今週は、ゆっくり出来ると思ったのですが・・・。


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K.matsuya

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