音を聴く日々。
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2008年06月26日(木) クラムボンの野音が今年も!

急にいろいろなことが動き出して、仕事がやりきれなくなってきた。
外出も多いし、頭痛い。
たまに乗る都会の電車が寒くて困る。

最近、チケット運がなく、安藤裕子嬢の渋公公演は先行でも一般でも取れず
(2分で繋がったのにもう売り切れって・・・)、バタ犬の抽選ははずれ、
郁子ちゃんのライブはお金がなくて諦め。
郁子ちゃんのに行けないのは、自分が貧乏なせいだけど。
あと、これからバタ犬のチケットが取れたとすると、
バインの横浜公演に行けない(これは諦めるしかない)。

ですから! クラムボンの野音はどうか行かせてください。
同じ日にあるメレンゲはすっぱり諦めます。


2008年06月21日(土) キャプテンストライダム/シュノーケル@F.A.D YOKOHAMA

渋公ライブから約1年、そろそろ見たいなぁと思っていたキャプテンストライダムが、
これまたここ2〜3年いつかはライブに行きたいと思っていた
シュノーケルとスプリットツアーをやるというので、行ってきました。横浜に。
ついでに横浜は、今の家に引っ越してから、30分程度で行ける近場になったんだけど、
なかなか行く用事もなく。
良い機会なので、バインのCD買ったり、横浜駅周辺をぶらぶらしてから
石川町にあるF.A.D. YOKOHAMAへ。
このライブハウスは、400〜500くらいのキャパかな。
黒い壁という壁にバンドのステッカーが貼ってあって、ステージはそれほど高くなく。
久々にライブハウスらしいライブハウスに来たなぁ、という印象だった。

出演は2組だけかと思っていたら、オープニングアクトがあって、
メンバーみんな20歳くらいの4人組バンドが4〜5曲演奏。
とにかく楽しそうで、演奏してる4人がキラキラしてるバンドでした。
特にボーカルの子は終始ニッコニコ。若いっていいなぁ。
でも、曲は聴いたこと感じのあるリフだったり、歌メロだったりが多くて、
あまりぴんと来ず。今時だなーって感じ。
リズム隊はパワフルでうまかった。

その後、長いセットチェンジがあって、あー、飽きてきたと思った頃にキャプスト登場。
キャプストがトリだと思ってたので拍子抜け。
スプリットツアーだから、交替で1番手と2番手を決めたりしてたのかな。
メンバー3人は、髪型がそれぞれ個性的だぜ、な第一印象。
永友さんは、肩まで伸びた髪が微妙な風合い(くせっ毛?)、
梅田さんは相変わらず後頭部のみふわふわした小鳥のような髪型、
そして金髪の菊住さんと、三者三様でした。

曲は「LONE STAR」からスタート。相変わらずギターの音がでかいです、キャプスト。
去年のライブからめっきり音源を聴いていなかったのだけど、
知ってる曲から始まってくれたので、「あ、ついていけそう」とほっとする。
しかし、その後は最近のシングル曲や、来週出るアルバムからの曲が
多かったので、楽しいんだけどテンションが上がりきるところまで行かず。
その代わり、MCや、顔で弾くタイプのサポートギターの方(ころころ変わる表情が最高)
を見て楽しく過ごす。
印象深かったMCを思い出してみると、まずは永友さんの
「私は、音楽の他に妖怪研究をしておりまして、今日も神奈川の妖怪を調べてきました」
というご当地妖怪ネタ。妖怪も地方によっていろいろ違うのですね、と興味深かった(笑)。
あとは、永友さんがデビュー前に昇進話があった時、音楽を続けたくて、
昇進は断わり会社も辞めて、バンドを選んだと言う話。
その結果、今も音楽を続けられていて幸せだという思いを
新しいアルバム「音楽には希望がある」にも込めたそうだ。
永友さんのMCは、落ち着いていて、みんなを諭すような話し振りなので、
先生みたいだなぁ、と常々思っていたのだが、
今日は髪の毛が肩まで伸びてるし、良い話だし、まるで金八のようだった。

そんな永友先生の良い話もありつつ、ライブ終盤は「まだまだ行きますよ、横浜!」ということで、
「キミトベ」と「マウンテン・ア・ゴーゴー」をドカンドカンと演ってくれた。
会場は(というか自分が、か)急速にヒートアップして温度が上がり、
手を上げたり、踊ったりしてるうちに、汗びちょびちょ。
「マウンテン・ア・ゴーゴー」では「山のように見えるー」を大合唱して、大団円。
あー、楽しかった。
最後の2曲だけでも非常に大満足した。
やっぱりキメ曲があるのは強いなーと思いました。すごいぞ、キャプスト。

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トリは私の胸キュンバンドベスト3に入るシュノーケル
(あとの2つはMilcoとゴーイング)。
メガネの3人が登場して「Another World」からライブスタート。
ボーカル西村さんが「イェイッッ!」とか叫んでいて、想像以上にアグレッシブ。
やっぱり、見た目も動きもキャプストより初々しい。
リズム隊の香葉村さん(坊主で中学生のようなさわやかさ)と
山田さんは、いつの間にかメガネじゃなくなっていて、あれ、落としたの?
はずしたの?と誰かに聞きたかった。

シュノーケルはね、3ピースだし、特にキャプスト音が大きかったせいもあって
音のスカスカさ、というか物足りなさがあった。
CDに入ってるキーボードの音がぽっかり抜けてしまっていて、
しかも声にそれほど迫力があるわけでなく、ギターが技巧的なわけではないから、
メロディの展開がよくわからない曲もあった。
そう意味で、3ピースでやってて物足りなさを感じさせないトライセラや、
ハックルはすごいなぁと改めて思いました。
でも、ライブは楽しかったんだなぁ。
「この曲やってほしい」と思っていたキャプストより純粋に楽しめたし、
やっぱり西村さんの声が良い。言葉の最後に残る独特な余韻、
高音で張ったときのかすれ具合、好きです、ツボです(わぁ〜)。
MCのまったりしたしゃべり(こっちはかわいい・・・)とのギャップも良い。
そして、メロディがやはり胸キュンなのです。

意外だったのは、CD聞いてて好きだったミドル〜スロウテンポのしっとりめの曲より、
勢いのある曲のほうが良かったこと。「solar wind」とか。
それは、やっぱり3ピースであることに関係してるかもしれないな。
ゆったりした曲だと音の物足りなさが気になるから。

あっという間に終わってしまった印象のシュノーケル。
想像と違うところもあったけど、見てみて良かったと思いました。
欲を言えば、一番好きな「天気予報」やって欲しかったけど。

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最後は2バンドのセッション。
まずは、西村さん・永友さんのボーカル2人のみが中華街で買ってきたという
ラーメンマンが被ってるような帽子を被って登場。
二人とも髪の毛の長さが中途半端なので、被った姿が怪しげだった。
1曲目は
「去年の事務所のイベント、バンドワカス天国用に、僕(永友さん)と西村君と
フジファブリックの志村君でつくった曲をやります」
ということで、社長の原田さん(帰り際に本人をお見かけした)に捧げた曲をやってくれた。
なんか、知ってるメロディーがいくつか出てきて、
それぞれの持ち歌をくっつけて作ったのかな、という印象の曲。
2人のハモリがきれいだったけど、ここでも永友さんの声がでかかった。

そして、2人に「水中人間オールスターズのみなさんです!」
(ツアータイトルが「水中人間」だった)と呼び込まれ、全員登場。
シュノーケル3人と梅田さんが演奏して、ユニコーンの曲をやってくれた。
ハンドマイクで、ステージ中を移動しながら歌う永友さんが楽しそうだったな。
一方、菊住さんは歌うことも演奏することもなく、いろんなところで
ひたすら写真を撮っていた。自由。

最後は7人とサポートギターの人も全員並んでご挨拶。
相当ツアーが楽しかったようで、シュノーケルの西村さんが
「また来週やってもいいくらい。必ずまたスプリットツアーやります!!」
と言っていた。
それにキャプストも答えてライブ終了。

久しぶりにバンドのライブを見て、汗だくになりまして、
こんなライブもいいなぁと思った次第。
なかなか良い組み合わせだったので、またやってくれたら行こう。
横浜もまた今度行こう。


2008年06月19日(木) 京都行きを8割諦めて

梅雨なのに雨が降らないと不安になる。
今年の夏は水不足になったりしないだろうかと。
降ったら降ったで憂鬱なんですが。

郁子ちゃんライブの京都公演に行こうかどうしようか迷ってる。
一番のネックは情けないながら、経済的な問題。
来週のいとこの結婚式のご祝儀、それ用に買った服の支払い、
壊れたテレビの買い替え計画、健康保険料の支払い(現実的・・・)など
出費の予定がわんさかで、新幹線代が捻出できん。
あと、体力的な問題。行くとしたら、日帰りだから。
ここは、潔く誰かに譲ろう!という気持ち8割。
ふんぎりがつかない気持ち2割。

あー、どうしよう。


2008年06月15日(日) キリンジ@C.C.レモンホール

前回の日記を読み返してみたら「いい夢見れそう」とか書いてあったけど、
あれ以降、全然良い夢見れなかったなぁ。
胃を壊して久々に内科行ったり。会社休んだり。
少し良くなってきたと思ったら、今度はお腹の調子悪かったり。
あーあ。

今日もお腹が痛くて、どーしようと思いつつ、
ホールだから何とかなるかと思い、C.C.レモンホールにキリンジを見に行ってきた。
チケットも高かったし無駄にできません。
席は、2階で後ろから数えたほうが早いような場所。
しかし、想像以上の急勾配とほぼど真ん中だったおかげで、ステージ全体が良く見渡せた。
席に着くと隣には、手を顔の前で組み、祈るようにステージを見つめる女性。
あぁ、キリンジ大好きなんだなぁ。
それに反して、こっちは勢いでチケット取っちゃった初心者だよ。
アルバムも「3」以降しか持ってないし(しかも途中持ってないのもある)、
ついてけなかったらどうしよう・・・などと思っているうちに開演。

ステージ上は中央に弟泰行さん、こちらから見て右側にお兄さん、
左側にコーラスでヒックスビルの真城さん。
(ほぼ横一列に並んでいたので真城さんがまるで3人目のメンバーのようだった)
真城さんは、かわいいワンピース着てたなぁ。
いつもホフTシャツで、マイクが入っているのに大笑いしてしまうラフな
真城さんしか見たことなかったので、ちょっと不思議な感じだった。
そして、3人の後ろの1段上がったところに、キーボード、ベース、ドラム、キーボードの方々。
キーボードが2人もいて、その豪華さに驚く。
曲は「家路」からスタート。
1曲目から有無を言わさない上質ポップなキリンジ世界が繰り広げられる。
泰行さんは想像通りの良い声で、痛いお腹にも優しい。
ついでに、2階席のお客さんは皆立たなかったので、安心して座って見られた。
こちらもお腹に優しい。

MCの第一声は泰行さんの「ようこそ、いらっしゃいました」。
おぉ、何と丁寧な。
その丁寧さというか落ち着いた空気は、会場全体にも行き渡っていて、
ライブ中お客さんが手を上げる場面もなく(手拍子はあった)、
キリンジの2人がギターソロなどで前に出てくることもなく、
ローディさんがケーブルを慌ててさばきに来ることもなく。
それは、ライブというよりコンサートという風情であった。
そんな雰囲気と、上手すぎて淡々と進んでいく演奏に、前半は少し物足りなささえ感じた。
そして、心地よい歌声にだんだん眠くなる。
特に堀込兄弟と真城さん、3人で歌ったときのハーモニーが最高に気持ちよく、
さらにうとうと・・・
前半で、会場がすごく盛り上がったなー、
と印象に残っているのは「悪玉」でお兄さんが歌ったところぐらいか。
(いや、もちろん「雨をみくびるな」とか、この曲聴きたかったぁっていうのもありましたが)
「マイクよこせ、早く!」の歌声にわーっとお客さんから歓声が上がっていた。

このままどんどん眠くなっていってしまうのか、と思っていると
後半は「ディスコティックにやってみます」(弟さん談)とのことで、
次第に曲もテンポアップ。
照明も紫になったり、ミラーボールが回ったりと踊れる雰囲気に。
やっとここらで自分も前のめりになってくる。
曲順は全然覚えてないんだけど、「愛のCoda」「イカロスの末裔」
「SHOOTIN'STAR」「太陽とヴィーナス」あたりが特に楽しかった。
CDだときれいすぎるぐらい整っている演奏だけど、生だと重さや勢いが加わって曲の力が増す。
やっぱりライブは良いなぁと思った。
あと、泰行さんのアウトロのフェイクの部分がツボでした。
あの高音。もっと歌って!と言う感じだった。
そんな泰行さんは、ギター持ちながらリズムに乗って(赤いくつ!)ステップ踏んでて、楽しそうだった。
そしてバンドで圧巻だったのは、キーボードの2人の演奏。
1人はエレピを鮮やかな指さばきで弾きまくり、1人はシンセ(だと思うんですが)で曲を盛り上げる。
お兄さんのギターも良かったけど、キリンジのサウンドのキーはキーボードにあるなぁ、と思った。

そして! 後半の自分的ハイライトはやはり「エイリアンズ」。
ついに生で聴いてしまったよ・・・。
やっぱり、この曲があったから「3」を買ってみたわけだし。
感慨深かった。
あとは「スウィートソウル」も聴けて嬉しかった。
歌も演奏も優しくて、うっとり、しんみり。
もう、前半のまったり具合はどこへやら、であった。

終盤には、少し長めの兄弟トークコーナーもあった。
話題は、兄弟ユニットって言われるけど、ユニットバスだとしたら、
どっちがお風呂でどっちがトイレなのかとか。
大体お兄さんが一生懸命しゃべり、弟さんがおざなりな返事で返して、
お客さん苦笑という、
2人のかみ合っているんだかかみ合っていないんだかわからない会話。
デビュー10周年になってもMCは苦手らしい。
でも、それが味ですよね。ずっとそのままでいて欲しいなぁと思った。

そんなこんなで(どんなで?)本編が終了し、アンコール。
1曲最新アルバムの曲を演って、2曲目はなんと「千年紀末に降る雪は」。
真冬の歌を梅雨時にやってくれるとは。予想外でした。
そして、ラストは
弟「誕生日の人もそうでない人にも楽しめる曲です」
兄「いいこと言うねぇ」
ということで、「今日も誰かの誕生日」。
「今日誕生日の人いますか」という泰行さんの呼びかけに「はい!」って答えてる人が
いたけど、これ誕生日にやってくれたら相当うれしいだろうなぁ。
しかし誕生日でない私も十分楽しめました。泰行さんの言うとおり。

結局、終わってみれば本当に知らない曲は1曲だけで、結構楽しめたキリンジライブ。
(そのかわり、この曲知ってるけどなんだっけ?というのは多数あり)
10周年記念ライブということで、想像以上にいろんな曲をやってくれたし、
やっぱりワンマンは良い!と実感したのだった。
お腹の調子も心なしか良くなったし。
そして、17時スタートだったので、家に帰ってもまだ21時。
ツアー最終日だし、きっとキリンジのみなさんは、
じっくり打ち上げたんだろうなぁ。
そんなことを思いつつ、就寝。


2008年06月09日(月) ロックの日と眠り

月曜日は眠くてぼんやりしている。
仕事はちゃんとやって(るつもり)ますが。
眠くて早めに帰ってきたら、mixi(まぁ、なんと便利)でバインがオンガクのDNAに出演することを知った。
司会の藤田さんいわく、ロックの日だかららしい。
田中くんがいつものように白シャツでうどんが好きだという話をしていた。
西川さんは冷やし中華を、亀ちゃんは鶏肉を、もしこれからそれだけしか食べられないとしたら、
ずっと食べたいらしい。
そして「CORE」を演奏していた。
(実際はもっと何曲かやってたみたいだけど、見たのが途中からだったんだなぁ。
しかもテレビの調子悪くてワンセグだし。残念。)
J-WAVEの昼の番組で聴いた時は、なんと昼に似合わないことか、と呆れる程だった曲。
お昼はさわやかにオトナモードとか聴きたいからさー。
でも、聴けば聴くほどバインだ。なんか混沌としてる。
昼に似合わなくてもバインなんだ。
久しぶりにアルバムリリースが楽しみになってきた。
これは、良い傾向だなあ。


郁子ちゃんのアルバム「ケモノと魔法」を聴きはじめた。
これ、すごく好きかも。
今まで郁子ちゃんソロは、どうも一味足りない気がして
というかミトくんのペースと大ちゃんのドラムが足りない気がして、
クラムボンを超えて行かなかったのだけど、
これは別の次元で超えてる。
すぐそばで歌ってくれているかのような郁子ちゃんの声が眠りを誘う。
今日1日のいろんなことも、嫌なニュースも忘れていい夢見れそう。


2008年06月07日(土) 安藤裕子@SHIBUYA AX

あっという間に2週間が経ってしまった。
帰る時間が遅くなった途端、夜中に食べる量が増えた途端、
昔にきびという名だった吹き出物がばぁーっと増え、
なんて体は正直なんだと思った2週間。
そして、吹き出物の治りが悪い。
でも、まだまだこれからが本番なんだな・・・。
早くこの生活サイクルに慣れないといかんです。

この土日は小休止。
整骨院に行ったら、脱力したのかどっと体が重くなり、いつの間にか昼寝。
夕方起きて渋谷へ。
ここ2年くらいに渡って、一番聴いていると言えばこの人!な
(ウォークマンの再生回数が常に上位を誇る)安藤裕子さんのライブを見にAXへ行ってきた。

番号も遅かったので(最初から前に行く気もなかったけど)、
PA卓右前辺りに場所をとってライブ開始を待つ。
開演10分を過ぎた頃、客電が落ちて、ライブメンバー登場。
ステージが暗いまま安藤さんの声が響き出す。
1曲目は、アルバムと同じ「六月十三日、強い雨。」。
バンマス山本さんの鍵盤と、こっちはギターの山本さんのアコギの
シンプルな音色にのって、静かに、しかし確実に安藤さんの歌が会場を包んでいく。
続いて2曲目は、「再生」。
客席は、開演前の喧騒が嘘みたいに静かで、それだけステージ上を
みんなが固唾をのんで見つめているのがわかる。
そして、曲の終盤に向かって、もうクライマックスかのように盛り上がる
バンドの演奏。
ゆらぎなく、どこまでも伸びていくかのような安藤さんの声。
ツアー初日ということで、どこまで本域のライブが見れるかな、と思う部分が
正直あったんだけど、そんな思いは最初の2曲でかき消された。
やはり、プロだな(当たり前ですが・・・)。
ちなみに、2人の山本さん以外のメンバーは、
ドラム沼澤さん(素晴らしい)、ベース沖山優司さんと、
コーラス&キーボード(ピアニカとかいろいろ弾いていた)で女性の方が入ってました。

「こんばんは、安藤裕子です」
MCで話し出した安藤さんの声が、急にか細く、少し頼りないものだったので、
歌とのギャップに驚く。
しかし、このギャップがたまらない・・・。
歌は強い。でも、かわいい。うぁぁ、たまらんなぁ(親父のようだ)。
衣装もかわいかった。
薄いベージュのような色で、繊細な生地が幾重にも重ねられた
タンクトップとロングスカート(ワンピースだったかもしれません)が
華奢さ加減を引き立ててて、かわいかった・・・
髪の毛を耳の下で束ねてたんだけど、ライブが進むうちに
「髪の毛っぐちゃぐちゃになってきちゃった」と困ってる姿もキュートでした。
去年ライブ見たときは、そこまでうぁーと思わなかったので、
自分の中の安藤裕子好き度が相当上がってるなぁ、と思ったのでした。

前半は、ほぼ最新アルバム「chronicle.」の曲のみで進んでいく。
スローテンポの曲ばかりなのに、全く飽きないし、眠くもならないのが不思議だった。
(自分の場合、バインとかだと眠くなってしまうコーナーがある、
もしくは心地よくて眠くなってしまう)
眠くなる暇もないほどに、歌の一音一音に、
一言一言に訴えかけられるものがあったのだと思う。
あと、前回に比べて、本当に歌がこちらに向かってきてくれているような気がした。
あくまでも印象だけど、前は、安藤さんの中で完結しているような曲も
あるように思えたから。
それが、安藤さん自身がインタビューなどで言っていた「chronicle.」で
一区切りついた、ということかなのかなぁ、とぼんやり思いながら見ていた。

中盤では、アコースティックな雰囲気のコーナーあり。
「このツアーでは、自分に課題を課しています」と言ってやってくれた新曲
「太陽のうそつき」(だと思う。ディレクターさんから
「そんな暗いタイトルはやめてくれ」と言われたそうだ)では、
その課題である、アコギを弾きながら歌ってました。
そして、ギター山本さんのアコギが効いた1曲は「水色の調べ」。
この選曲は、出かける前にたまたま聴いてたのもあってうれしかった。
前半、結構曲調が重たかったので、このコーナーは軽やかで
楽しかったな。安藤さんも楽しそうだったし。
あと、このコーナーだったか忘れちゃったけど、過去の曲では
「夜と星の足跡 3つの提示」「あなたと私にできる事」もやってた。
昔の曲をライブで聴きたいと思っていた自分にとっては「shabon songs」の
曲はやらない、という割り切り方がうれしかったです。いろいろ意見はあると思うけど。

このコーナーの終盤では
「ここが終わるともう話せるところがあんまりないので、
何か言いたいことがある人は今のうちに」という主旨のことを
安藤さんが言って、実際お客さんの声に耳を傾けてたのが印象的だった。
だって、普通お客さんに話す場なんて与えないよねぇ。
しかし、そんなところとか、客席の声援に手を振ってこたえるところが、
安藤さんなんだろうな。

終盤はね、「海原の月」「パラレル」「ぼくらが旅に出る理由」
そしてラストの「さよならと君、ハローと僕」まで畳み掛けるように
やっていた印象。
どの曲も大好きなんだけど、「ぼくらが旅に出る理由」が終わって
「さよならと君、ハローと僕」のイントロの鳴り出した瞬間がもう、忘れられん。
さっきまで大団円的な、楽しかったなぁという気持ちでいっぱいだったのに、
鍵盤の音を聴いたら、いつの間にか目頭が熱く・・・
クラムボンのように心をぐわっと揺さぶられるわけではないのだが、
じんわりじんわり歌に侵食されているような、気持ちの変化。
だから、毎日聴いてしまうのだろうな。
ラストのこの曲で、うれしい、だけどさみしいそんな複雑な表情で歌う、
安藤さんが印象的だった。
目が涙できらきら光っているようだった。

アンコールでは、物販のワンピース(Tシャツ生地)に着替えて安藤さん登場。
繊細な衣装も似合うけど、ちょっとラフなのも似合うなぁ〜。
メンバー紹介、物販紹介を経てしっとりした新曲を披露。
曲が終わると照明が真っ赤に変わり、沼澤さんのドラムが鳴りはじめ、
そして「聖者の行進」がはじまる。
これが最後だと言わんばかりに、全身を使って歌い上げる安藤さん。
本編とは違って一気に歌の世界にこちらを引き込んでいく。
これは、くるりにおける「街」のような曲だなぁ、と思った。
圧倒的なパワーを持った曲。だから、演奏するほうも力を込めないと歌えない。
最後にそんな姿を見れて、歌を聴けて良かった。

ツアー中、1回見られればいいか、と思っていた安藤さんのライブだけど、
1回見たらもっともっと!という気持ちになってしまい、
帰宅して即CCレモンホール公演を申し込み。
当ててください。お願いします。


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