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2008年10月31日(金)
うーむ

ここ数年通っているとこで大層嫌な思いをしたので病院を変えようと思うのだがーどこがいいかしら。

それにしても何故数年通ったんだろう(笑)まあ数ヶ月間隔だし、急に発作が!とか劇的に効果が!ってものじゃないので、まあこんなもんなのかなと思いつつだらだら行ってたんですけども。そういえば前原因不明の湿疹が出た時も、下手に病院変えない方がいいしと通い続けたとこでステロイドのリバウンド起こしてエラい目に遭ったんだよなあ。何故そうなる迄行くかね。

こういう時につくづく思うが、災害とかで絶対逃げ遅れるタイプだ…いやまだここにいた方が安全じゃね?と待ってるうちにいよいよ本当に逃げ場がなくなって立ち往生するのが目に見えるようです……携帯も持ってないから閉じ込められたら助けを呼べないしな!

と言う訳でどんよりしつつ借りてるウルトラマンのコミカライズ本を読んでたら、レオの星がなくなる巻ですげーかわいそうで、読んでるうちに「レオはこんなことになってもがんばってるんから私も前向きに病院を探そう!」と言う気になりました。有難うウルトラマン。

それにしてもマグマ星人ってホント酷いわ(泣)あんまりだわ。顔も怖いし嫌い。

そしてカプセル怪獣のフリーザスってのがかわいくてニヤニヤした。あとマンガにしか出てこないキャラかは判らないけど、ゴライアンとフレアってウルトラマンが格好よかった。エースの角に空いてる穴ってただの飾りじゃないんだね!あんな使い道があるんだね!



2008年10月30日(木)
バトンだどん

シス子マスターより、『愛してるんだけどバトン』だって。お題はレイフさんと指定されました。

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ルール
1. 包み隠さず全て語る。
2. アンカー不可。
3. 指定キャラは♂のみ。
4. 何回指定されても何回もやる。
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1) 初めて出会った場所は?
映画館

2) どこに萌える?
知性派のふりしてアホの子なところ

3) SとMどっちでいて欲しい?
どS(言い切る)
でも演技に関してはどM?

4) どんな仕草が萌える?
ああこれはティム・ロスと一緒だよシス子マスター!
小首をかしげるところだ!ぎゃーにくたらしい!トラを触りに動物園に行くんだよーが出会いですからねー!(『レッド・ドラゴン』)

5) 好きなところは?
アホの子なところ

6) 嫌いな所は?
…アホの子なところ。あんなにアホだったとは……(何についてかは察してください)

7) 望んでいることは?
またアルメイダ劇場で来日してくださいよ。
あと最近ハリーポッターでばかり観ているので本当の顔を忘れそうです、特殊メイクなしの作品が日本でもちゃんと公開されますようにー(マクドナーのやつとか)

8) もっとこの子と絡んで欲しい!!
もっとと言うかー、ベニシオさん、ハビエルさん辺りのムンムン部と共演してもらいたい。彼らに挟まれたらどのくらい薄まるのかとか…と言うかうまいこと小悪魔ポジションを確保しそうだな…そういうとこがまた憎い……。
あとはあれでしょう、リーアム・ニーソンとまたねえ。と言いつつ『シンドラーのリスト』は未だ観ていません(ヘタレなので。と言うかスピルバーグって何気にちょっと怖いんですよね…活き活きと虐殺シーンを撮るイメージがある)

9) この子を描く時に主張してる所は?
描いたことあったっけか…えーと眉と瞼の狭さですかね

10) 家族にするなら?
家にはいてほしくないなあ。外で時々遊んでくれるねことかがいいですよ。
…まてよ、むしろ家から出さない方がいいのか?何やらかすか判らないから

11) 学ランとブレザー着せるならどっち?
学ラン(見たことないから)

12) 私服ではジャージとジーパンどちら?
ジャージ (見たことないから)

13) 結婚したい?
したくない(察してください)

14) ラストに愛をどうぞ。
回答読みなおして、これのどこに愛が…?と思った。おかしいな。
いやでも大好きなんですけどね…ツンデレ?この場合デレはどこに?

回したい人10人!!
いねえ。アンカーでいいです。

と言いつつリネさんはレイフのことをどう思っているのか気になる。お忙しそうなのであれですがお暇な時に気が向きましたらー。いや待てよ、今こそ小栗くんに関して訊いた方がいいのだろうか(迷ったまま終わる)



2008年10月27日(月)
『SHIBUYA CLUB QUATTRO 20th Anniversary』とか

■そういうことは先に言えよ!(泣)
フジの『温故知人』、伊藤俊人さんだった!わーん出勤で途中迄しか観れなかったよー!
命日も近い訳ではない、なんで今特集してくれたのか判らないけど、久々に動く伊藤さんを観れて嬉しかった。相島さんや三谷さんのインタヴューもあったし。
最後迄観たかった……

■火曜日現在
筋肉痛来てないよ。よし!

■『LOOK at STAR!』
『冬の絵空』、まこつさん×だてちん×ギリジン対談。スズカツさん欠席裁判のようになっていて大層面白いです(笑)
別頁ではアツヒロくんと小松さんが『HYMNS』の話しててこれも面白かった。やっぱつらかったんだ小松さん……(苦笑)

■そういえば
日曜日ポンチさんと演出家はやっぱドSだって話をしたんだった(笑)

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ZAZEN BOYS/54-71『SHIBUYA CLUB QUATTRO 20th Anniversary』@SHIBUYA CLUB QUATTRO

思えばこれ、何げに両者ともZAZEN BOYSだわよ(最初54-71+向井くんでZAZEN BOYSだった)。観てる時妙に大駱駝艦がもやもや浮かびました(笑)ビンゴさんの動きとか、向井くんが数字じゃないカウント入れる時「ヒョッ」って言ったりするとことか。

54-71から。「血MATSURI STUDIO からやってきたZENZA BOYSで〜す」だって(スペルよく見てください)。ちゃんとZENZA BOYSのTシャツも作っていた。アホやん…それを着た二匹のゴリラマスクくんをねこマスクの美女(推定)が鞭でピシパシと。キャータンクトップー!キャー見せブラー!ゴリラくんはギャートルズのこん棒みたいなの持ってたからひょっとしてゴリラじゃなくて原始人のつもりなんだろうか。ストイックに飽きたってこういうことなのか。アホーん。

新譜から8曲。曲順も一緒だったか?あっと言う間だったーしかし濃かった、休む暇なし。ビンゴさんの鼻水も久々に見たー!美川憲一みたいなシャツ(玉虫色のニット?)着てるなあと思っていたら後ろのひとが「美川…」と呟いたー!下は網タイツ+ボクサーパンツだったー!ホットパンツかと思ったらまんまアンダーかよー!あと踊りがもうマイムとかそんなんじゃなくもはやジェスチャーゲーム。リーダーが珍しく十歩くらい動いた。珍しくフロアを見たり。珍しく含み笑いをしたり。ボボさんと新しいギタリスト高田さん(つうか前のギタリストスカムさんも名字は高田なのよね…ややこしい)は見えませんでした。結構エフェクター使うひとだったー。で、結構ビターッと弾く感じなので、今日の鼻水となんか合ってました。

これだけ書くとなんだか暗号みたいだ…どんなライヴ。音の方はすげー格好いいんだよ!と今言っても全然説得力がないですか。そうですか。どうすればいいの。「アソビタリナ〜イ?」と言って疾風のごとく帰っていきました。これからどこへ行くのだろう。

で、ZAZEN BOYS。あーやっぱり格好ええわ。こちらも道場型ですが、54-71がああなってしまった(笑)この日観ると、体育会系寄りのストイックさをより強く感じました。しかし珍しいのかなこれ、空中分解した曲があったよ。誰がどうやったかは判らなかったけど、リズムのタイミングが合わなかったか何かで、松下さんがあわわわってなっていた。復調も早かったけど。ビシバシ精緻な曲が続いていたので貴重なものを観たかも知れない。

触れれば切れそな音をバキバキ出す同士の対バンでした。いやースッキリした。

向井くんがやたらチャルメラ弾くので、腹が減った終盤は頭の中の半分近くがラーメンに占拠された。で、ラーメン食べて帰った。ら、そのラーメン屋さんでパールジャムの「Last Kiss」がかかったよー!ぎゃー!向井くん有難う!



2008年10月26日(日)
『サド侯爵夫人』楽日、『BIG BEAT CARNIVAL』

『サド侯爵夫人』@東京グローブ座

いやーいい楽日だった。雰囲気もですが芝居自体のクオリティがめちゃ高かった。全体的に余裕が出てきたと言うか、いっぱいいっぱい感が抜けて、笑いを誘う場面も多かったです。成程こういう言い回しをするとこういう反応が得られるのか。ここらへんは加納さんがバラエティに富んだものを見せてくれました。これからツアーだけど、これからもっと面白くなるかも。観られるひといいなあ。

やはり二幕が白眉。ルネとモントルイユ夫人の対決は勿論のこと、退廃に生きると宣言し退場するサン・フォン伯爵夫人の堂々とした姿には目を奪われました。そういえば天宮さんは『ハムレット』のガートルード役もよかったよなあ、熟女の死生観を体現するのが得意なのだろうか…と言うか、最初に天宮さんに女性役をオファーしたキャスティングディレクターって誰なんだろう。すごい慧眼。

終演後、近くのお客さんが「ほんっと、これって目で読む台詞だよね、耳で聴く台詞じゃないわ。でもちゃんと耳に入って来た!」と言っていてこっそりニヤニヤしてました。

勝手に推測すると、三島はこの作品を“上演台本”ではなく“戯曲”として書いたような気がする。これを謡いこなせる役者はいるかな?とどこかで待望し乍ら。篠井さんが「とにかく台詞が難しいので役者にとってはとても厳しい作品だし、実際舞台に載せたとしても寝てしまうお客さんが多くて徒労に終わりがち」とインタヴューで言っていたが、今回はかなり…面白い舞台になったのではないでしょうか。

役者のコンディションが如実に出るし(大体あの衣裳…あのコルセット、あの鬘、あのヒール(ドレスに隠れてあまり見えないからぺったん靴履いてもよさそうだけどちゃんとヒール履いてたよ……)で膨大な長台詞の応酬ですよ。しかもそれを140分!気絶する…)、その時その時のちょっとしたタイミングの違いで波に乗ることもあれば、一気にがらがらと崩れてしまう危うさも併せ持っている。これはひとりの力ではどうにもならない。そういう意味では日によって出来に大きな差が出ることもあるでしょう。生身の人間がやると言うのは了解の上で、それこそが舞台の魅力ではあるものの、ああ〜っ(泣)て日しか観られなかったひとは運が悪かったと思うしかないのかしら…難しいですよね……。実際手を抜いてる訳では決してないのだし。

カーテンコールではスズカツさんも出て来ました。豪奢なドレス姿6人の真ん中に、ジャージジーンズ姿で立つと言うとてもシュールな光景(笑)しかも退場時篠井さんのドレスを踏みかけた!ちょ、何すんねん!篠井さんは自分が主役の時でも前面に出ない。共演者、スタッフを労い、自分の挨拶はシンプル極まりない。謙虚過ぎる…今年で50歳なんだよなあ。このひとは役者=女方と言う自分の仕事に誇りを持って、あくまでもストイックに、甘えなど許さず、求道者としての姿を見せ続けてくれます。

女方・篠井英介×演出家・鈴木勝秀@グローブ座のシリーズは、来年の『サロメ』で完結。そのままはやらず翻案上演するそうです。昨年のPARCOトライアウトでは変則リーディングでとても面白い構成でしたが、今度はどうなるのかな。楽しみです。

余談:自らを幽閉する女性、と言うとスズカツさんと戸川純さんの『祈る女』を思い出したりもしました。加納さんも出ていましたね。

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池畑潤二50thアニバーサリー『BIG BEAT CARNIVAL』@LIQUIDROOM ebisu

こちらも50歳ですよー、17:50なんてえらい早い+半端な開演時間だなと思いつつグローブ座から駆け込みましたよ…4時間超のライヴでしたよ……(しろめ)ステージからおにぎりが撒かれる(初めて見たわこんな光景)程の長丁場。まだ筋肉痛は来てないが、石橋さん曰く「明日は筋肉痛だな、40代以上は明後日筋肉痛だ!池畑は博多(でもやった)の後筋肉痛にはならなかったってよ(すげー)」だって…ま、まだ40代じゃないぞ…きっと大丈夫だよ……(自分に言い聞かせる)。

そんなこんなで池畑さんをお祝いするパーティだったのですが、お祝いされる本人がいちばん働くと言う(笑)40曲は叩いたらしい。しかし石橋さんが言ってた通りほんっと「全然ヨレない、萎えない、バケモノ!」むしろ終盤になるにつれパワフルになっていってたような。恐ろしい!バケモノ!

ルースターズのイメージが強いのですが、バイオ見ると私が中学生の時にはもう脱退されてるんですよね。その後もいろ〜んなバンドやセッションに参加されてて、あまりにも多くて把握出来ない。アー写ではいつもいちばん後ろでこわーい顔して写ってて、こわーいイメージです。しかし今日はボーラーハット姿でなんかリリーさんみたいだったよ(笑)でも怖いもんは怖い。池畑ー!と叫ぶ客に向かって山口さんが「呼び捨てに出来るあなたたちが羨ましい」と言っていたが(笑)コワモテですよねえ…しかし演奏は格好いいー素晴らしいー。

あまりにも濃いメンツを書いておく。花田裕之、渡辺圭一、石橋凌、井上富雄、SION with Bun Matsuda、HEATWAVE、ROCK'N ROLL GYPSIES、浅井健一、チバユウスケ、クハラカズユキ、DeeDeeFever。進行はスマイリー原島、DJはHoney Hallのおふたり(川村カオリ、坂田かよ)。あと誰がいたっけか…ルースターズからユダから盛り沢山のナンバーが聴けましたよー!博多では大江慎也も出た(!)そうですが、東京は欠席。大江さんのパートはチバくんが主に唄っていたそうですよひいい恐れ多い。

そんなチバくんですがすごい髪型になっててビックリした。どうなのあれは…そしてキュウちゃんが痩せたような気がしました。痩せたと言うか筋肉がすごく落ちてるような(演奏には支障なかったけど)。二の腕とかひょっとしたら私の方が太いかも知れん(泣)最後全員セッションの「ROSIE」で全員ソロ回しがあったのですが、チバくんにもギターソロが回ってきてヒヤヒヤしたよ!(失礼)弾けるようになってよかったねえ(暴言)

長くやってるといろいろありましたよな思い出もあるようで、感極まってるお客さんが多かったのも微笑ましかったですよ…「花田とSIONが同じステージに立ってるなんて!もう俺は!」と上ずった声で話しているお兄さんとかおった。よかったねえ。

いやー楽しかった。ダレない長丁場でした。



2008年10月24日(金)
『極東最前線/巡業〜スットコドッコイ20年〜』

eastern youth『極東最前線/巡業〜スットコドッコイ20年〜』@SHIBUYA-AX

社会人に優しい19:30開演でしたが若干遅刻(泣)フラフラだったんでのろのろ歩いてAXへ向かっていると、後ろから走って来た3〜4人に追い抜かれる。それが全員スーツ姿(マジで)。あっきっと向かってるとこ一緒だ!と思っていたら案の定皆AXに駆け込んで行った(笑)にじゅっしゅうねんおめでとうございます…。雨も止んでよかった!

たまたまの偶然なんだけど、丁度一年前の今頃に、同じAXでレピッシュ20周年のライヴを観たこともあって、なんつうかもういろいろ思うことが沢山ありましたよ…まあ涙腺が緩くなってることで。あのじさんが「『20周年おめでとう』と言えるバンドを見れるってかなり幸せだよね 」と言うてたがほんとだね。そんで終わった後どるさんと話しててやっぱバクチクはすごいって話になって、同じ20年前後やってるバンドって他にもエレカシとかスピッツとかいるのにどうしていつも話題に出るのがバクチクなのだろうと言っていた(笑)

まあそんなこんなで大盛り上がり、アンコール二度も引っ張り出して(これもかなり珍しいが、その後も諦めずバラしが始まっても粘る熱さであった)吉野さんに「アナタタチハー、ワタシヲー、コロスキデスカー」て言われたよ…シャレにならん。序盤で吉野さんもう汗ぐっしょりで、それがなんてえの、運動してるよって汗だけじゃない感じの、具合悪いですよ!の時に出る汗っぽくてさ…脂汗とか冷や汗とか。MCもなんか頭に血がまわってませんって感じで(しかし言うことはいちいちいいんだこれがー(泣))。あかんわー、ホントこれからはこう…なんて言うの……こういう面にヒヤヒヤし乍らしかしそこに感動しつつ観るんだろうなあ。酸素とか用意しといた方がいいんじゃないのと思うものの、そんなんいらん!つうのが吉野さんの信条だと思われますし。だってジムで鍛えようとかそういうの嫌いそうじゃん、ヨタロウさんもだけどさ…(笑)

そうだそこでどるさんが「でも吉野さんは、体調悪い時〜風邪ひいてたとか二日酔いとか(笑)はあってもだれたライブは一度としてなかったよ!」つうたのに感動した。

そんでニノさんがツアー中に誕生日を迎えたそうで、「やー、二十代最後のツアーでえ」なんて言って、それをあのじさんが「ここでそういう親父ギャグを言ってしまう時点でもうオヤジだ」とバッサリ斬っていたのに腹がよじれた。もうあれだ、そうやって共に歳を重ねたいものですよ!

それにしても音が厚かった。スリーピースとは思えねえー吉野さんいくつになってもギターがうまくならねえとか言ってたけどそれって既に最初からうまかったんじゃねえのと返したくなるね!勿論巧さだけじゃないけど!今回いた位置がよかったのかやたら音の分離がハッキリしてたんだけど、ギターのコード弾いてると同時にループかけたリフも鳴らしてる曲もあったりしておおお!と思ったり。今迄気付かなかった自分の耳の節穴さ加減がいやになる。

20年てことで新旧おりまぜまくりのセットリストで、イントロ鳴ったらもうどおお!てどよめきと歓喜の声が入り交じるとてもいい雰囲気。やーもうねえ、やーもうねえ、うううううー。オーラスは「DON QUIJOTE」でした。

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で、ぶらっとハシゴでネストへ。ヴァーサスを3曲(泣)程観る。本編最後にやった曲がすげえよかったなあ。ベースがコード弾きしてて格好よかった!ギターのゴリゴリ感もめちゃ好みであった。今回のツアー他の予定と被りまくりでしょんぼりなところです。しかし3曲聴けてよかっただあよー。

共演(toddle)の田渕ひさ子さんをエントランスで見掛けたがすげえ美形だった。なんつうか美人つうより美形。惚れそうになった。



2008年10月23日(木)
『ドキっ!男だらけの秋休み』とか

■アホ過ぎて感動した
糸電話で奏でるデリック・メイの“ストリングス・オブ・ライフ”
うかわ……

■高畠俊太郎あれこれ
『headLine』シリーズのホーム、shimokitazawa 440では『SING AS YOU ARE ~'07 live log~』が常備販売されています。ハイラインレコーズの店舗はなくなっちゃったけどまだ手に入るんだよー!気になる方は是非。
ちなみに公式サイトも出来たんだぜ→高畠俊太郎.com
通販の窓口が出来ればいいんだけどねえ…

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大柴広己 もじゃまつり vol.3『ドキっ!男だらけの秋休み』@shimokitazawa 440

大柴さん企画のシリーズライヴ、今回のゲストは磯貝サイモンさんと小林建樹さん。呼ばれると重い腰をあげるすっかり受け身な小林くんですよ、6月以来(これも3年振りだったしな)のライヴです。ああ大柴さん声かけてくれて有難う。

受け身つうてもライヴやるのがうーんうーんと言う感じなのであって、曲作りはマイペースにやっているようです。マイスペでは曲をガンガン上げている。曲出来たーあげとこーってのが日常生活の一部っぽくなっている様子。で、その曲たちも披露。ライヴ久し振りだから練習したってよ、家で。MCの練習もしたってよ、家で(笑)しかしそのMCはグダグダであった。期待を裏切らない…。そしてやっぱり30分。現状ではこれが限界らしい(苦笑)しかしすげい濃い30分でした。ピアノも歌も満喫。

で、そのグダグダなMCの「B.B.B(ブルー・ボーイ・ブルース)」曲解説が面白かった。「音楽の話なんかしてもねえ」と言いつつ(おい)この曲はコードがこうでメロディをこう載せてそこに歌メロを載せるとこうなる!と言う構成を、それぞれをバラバラに弾いて(唄って)説明してくれたのね。えらい楽しそうに。実験くんなんだろうなあ。こうやって音符をいろいろいじって試してみるのが好きなんだろうな。実験!発見!僕天才!てな感じか(笑)いやーこれはよかった。小林建樹の真骨頂と言う感じでした。

そんな訳で機会が非常に少ないのでライヴがあればマメに行こうと思っていますが、今後の予定はまた白紙です…(ひとんとこのサポートはいろいろやってんだけどね…)。でもステージ上で大柴さんに小さい声で「vol.4も出て、来て」て言われて「え、何曜日?」とか応えてたんで微妙に期待しておこう。

どうでもいいが?小林くんは「Largo」といい「シリウス」といい上田現を連想させる言語感覚だな…兵庫の子だしピアノ弾きだし。なんだろね。このひとの歌詞はホントオモロいな。そんで時々おっかない。

磯貝さんも大柴さんもピアノとギター両方出来るひとで、基本アコギの弾き語りなんだけど、ハコ置きのアップライトピアノを弾いて唄う場面も。バラエティに富んだ内容で飽きませんでした。皆さんファンキーで毒があり、キャラも濃い。歌詞はひねくれているのに曲は美メロでポップ。やってることは結構複雑なのに、一聴で憶えてしまうようなメロディーはとてもひとなつこい感じ。大柴さん曰く「今日出てるひとは皆自分大好き」。あー、それ分かるわー(笑)3時間超の長丁場でしたが面白かったです。

アンコールは全員で「切手のないおくりもの」。急遽やったんだけど(磯貝さん曰く「ムチャ振り」(笑))その場でキーだけを確認してそのままスタート。皆さん流石慣れてらっしゃる、大柴さん以外はほぼ初見だったようですがちゃんとソロも回して綺麗に〆てました。ミュージシャンがミュージシャンらしい姿を観られて楽しかった。いいもん観た。



2008年10月19日(日)
『On The Road』

帰り難くて呑み屋でだらだら喋ってたら2時になっていた…サさんMIOさんすんません。
こんなに泣くとは思わなかった。正直もう随分泣いたのでもう大丈夫だと思ってたんだけどな。それでもまだ実感がない。
しかし10数年振りに会ったひととかもいて、同窓会みたいになったのは楽しかった。ハグしたり握手したり。泣いて瞼は腫れてるし、喋って喉は腫れてるし。もうぼんやり。

詳しく(書けるか自信ないが)は後程。これから音楽を聴くことが出来なくなっても(勿論自分ではそのつもりはないけど、いつかは耳が聴こえなくなったり、死んじゃったりもするから)、頭の中で上田現の作った音楽を鳴らすことは出来る。絶対に忘れない。忘れるものか。

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上田現 追悼ライヴ『On The Road』@中野サンプラザ

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セットリスト(暫定)

【op】
On The Road(映像)
夜行(映像)
■ELE
一日の終わりに(Vo. MAGUMI)
森の掟
僕の思いは目的もなく月に刺さる
■LÄ-PPISCH
プレゼント
おやすみ
大陸ラーメン(Vo. 上田現)
28才
水溶性
サイクリング
ハーメルン(Dr. 雪好)
爆裂レインコート(映像:昨年のAX)
■川村結花
野球少年2
ラルゴ
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ファウル(映像)
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■元ちとせ
約束
ワダツミの木
コリアンドル
カッシーニ(G. 恭一、B. tatsu)
■ELE
夕焼けロック(Vo. & G. 恭一)
キコエルカイ
北京の蝶
君に会いに行くよ(映像)
【en】
Atlas(ELE+MAGUMI)
Happy Birthday(全員)

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上田現のヴォーカルパートは、エンジニアの松本大英(!)がステージ上で同期させていた。成程その手があったか。

上田現のライヴだった。『百物語』の道標も出てきたし。現ちゃんが演奏して唄っている。なのに、何故その実体がないのだろう?トモくんも言っていたけど、現ちゃんはただ遅刻しているだけで、「スマンスマン」なんて袖から出てくるんじゃないかなんて思った。でもそんなことはある訳がない。上田現のライヴなのに、本人だけがいない。

音は残る。

構成も演出もとても丁寧で、上田現を愛したひとたちが今日のためにいろんなことを考えて作り上げたんだなと思えるステージ。気遣いと言うかお互いへの思いやりも感じたし…ELEとレピッシュの関係とか。先輩後輩みたいな感じ。

矢野くんのドラムを聴いてて、ああ、雪好だったらこうだったな、こう叩いていたな(これがまたよく憶えてるんだ。すりこみ…)と思っていたタイミングで雪好が出てきたので驚いた。あーこれこれこれ!これだよ!!!tatsuと雪好のリズム隊がまた聴けるなんて。勿論矢野くんのドラムはすごくいいんです。本当に感謝してます。

それにしても現ちゃんにはいいベーシストが付くよね…。tatsuにしろトモくんにしろ。

最後、あんなにきちんと深々とお辞儀をして帰って行ったマグミを初めて見た。マグミはこういう時すごく大人。失ったものはどんなに泣いても怒ってもやつあたりしても、戻ってこないことを知ってるひとだ。しかし、だからこそ、ひと一倍寂しがり。これには根拠がある。だからこそか、MCのひとことひとことが優しくて勇気付けられる。ハズしも絶妙(笑)そして何よりも、歌が素晴らしかった。もともと表現者としてのポテンシャルが物凄く高いひとだけど、唄うとなるとその世界をすっと創り上げ、自分との距離感を絶妙に保つ。周囲、自分の置かれた状況がどうであろうと、絶対に揺らがない。とても強い。告別式の時もそうだった。見事だった。途中「俺たちゃプロだぞ」と言っていたが、正にプロフェッショナル。彼の歌で「Atlas」が聴けてよかった。

恭一のこのインタヴューすごくよかったんだけど、そうだった、告別式で恭一は「現ちゃんの遺した曲は俺たちで完成させて、絶対に世に出すけん」と言ったんだ。とても早く実現してくれた。後期の編成を否定する訳ではないけど、彼と現ちゃんと言う稀有なソングライターがふたりもいたことが、レピッシュのマジックだったように思う。

本当にこのひとたちは、あんなにちゃらんぽらんに見えるけど(暴言)、音楽に対してはストイックで、誠実で。

川村さんも元さんもよかった。川村さんの「悲しみの先に光はなかった、いつかは癒されることがあると思っていたけど、そうではなかった。でも、現ちゃんとは何度でも音で出会うことが出来る」と言うMCが印象的でした。

現ちゃんは宿題を沢山遺していったみたいなことを奥村くんとトモくんが言っていた。残ったひとたちは、その宿題を解いていく。宿題があることを嬉しいって思うこともあるんだな。

でも、今はただただ寂しい。

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しめっぽく〆るのはなんとなく現ちゃんに申し訳ないので、面白かった話を最後に。

・恭一「俺と現ちゃんと言えば、13ゲーム差をつけていてもひっくり返されるタイガース(笑)今頃あっちにいる選手に説教してるだろう。今日現ちゃんはここにいると思うけど、クライマックスシリーズも気になってるだろうから、マグミが唄ってる時は京セラドームに行ってると思う」
・元「現ちゃんは嘘つきなところがあって、『エマニエル夫人の息子がエマニエル坊やなんだよ』とか(笑)1年くらい騙されていた」
・トモ「(ひとしきり現ちゃんの話をした後)なんで現ちゃんの真似する時って語尾が『〜じゃあ』になっちゃうんだろうね(笑)」

音は勿論だけど、こういう思い出話をずっと憶えていられるといいな。



2008年10月17日(金)
『サド侯爵夫人』初日

『サド侯爵夫人』@東京グローブ座

いや〜すごかった。カーテンコールでちょっとしたハプニング(加納さんが転倒)がありましたが、もう使い切っちゃったと言う感じだったのかな…集中力、体力、緊張感。マチソワの日って結構ありますよね…無事楽日を迎えられますように。

第一幕45分、休憩10分、第二幕50分、休憩15分、第三幕45分。三島美文怒濤の140分(+休憩)、言葉言葉言葉のガチンコバトルです。特に二幕がすげーぞ!暗転後客電がついて、休憩に入った時の客席の「はあ〜」って弛緩っぷりはすごかった(笑)観る方もかなり体力使います。

元々が「日本の新劇俳優の翻訳劇の演技術を、逆用してみたい」と書かれた作品。東洋人が西洋人を演じる、しかも日本語で。その上今回は登場人物の女性たちを全て男優が演じる。このねじれにねじれた構造を何の違和感もなく観るには、第一条件として役者の技量。所作、口跡が当たり前のように流麗で、気にならない程美麗、自然であること。そして勿論、その自然とは意識された上の自然だ。舞台に立っている以上、ナチュラルでいると言うのは実は有り得ないことだ。自然であることとして観客に見せる。そこには役者の意識があり、技量が必要とされる。

戯曲として読むと美しい三島のテキストは、美しいが故に実際口に出すとそれが言葉にならないことがある。意味が素通りする。台詞を読んでいる、と言う状態から脱しきれない。文字を読むのなら何度も繰り返し戻り、読み直し、言葉を噛み締めることが出来る。読み手が時間を戻せる。しかし舞台でそれは不可能だ。よって、役者が「台詞を読んでいる」状態だと、耳を通り抜けるだけになり、言葉のリズム(そう、独特のリズムがある)の心地よさと相俟って、意味を掴む前に寝てしまう(笑)

当然、と言ってしまえる程篠井さんと加納さんがズバ抜けている。言葉が違和感なく意味とともに伝わる。かなりのスピードで喋っているが、頭にするする言葉が入り、しかも止まる。抜けていくことがない。それでいて言葉のリズムは規則正しく心地よく、その積み重ねがグルーヴすら生む…痛快に感じる程だった。官能的とすら言える。

しかしその光景はかなり繊細なもの。自然であればある程、ふとしたことで緊張の糸は切れ、そこから一気に瓦解しかねない。よって観客側もかなりの緊張を強いられます。これね、言葉が伝わってなければ観客はいくらでも弛緩出来ると思うんですよ。でも伝わっちゃうの!だからだらっと聴いてらんないの!これから観る方は覚悟してください、たまんねーぞあの緊張感!

役者全員が言葉と格闘しているのがありありと感じられますが、やはり篠井さんと加納さんの乗りこなしっぷりがすごかったです。18年振りの共演、目に出来てこんなに嬉しいことはない。

音響、照明、美術は最小限。ミニマルな世界に言葉だけが溢れ返る。突き詰めれば衣裳すらいらないところ迄行きそうだ。この言葉と、それを使いこなせる役者が揃えば。

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恥ずかし乍ら実際に舞台に載った『サド侯爵夫人』を観るのは初めてでした。テキストは高校生の時読んでたが、当時は言葉の美麗さと退廃的な貴族の暮らしに圧倒されつつも、ルネの最後の行動にはピンとこなかったんですな。しかし今回、観る前に読みなおして…これ、「ルネはドM」って観点で読めばスカーンと雲が晴れるな!とかって片付けると三島に俺が介錯してやるからおまえすぐに腹を切れとか言われそうですが…いや、信仰生活に入ることでルネは生涯の快楽を得たといっても過言ではないと思えるんですよね…そうやって読んで行くと、尼になったシミアーヌ男爵夫人の言動が限りなく俗に思えてくる。神に近づいたとはよく言ったものだ。

で、今回それを舞台で目の当たりに出来たのも面白い体験でした。照明がシミアーヌ男爵夫人に当たって暗転、と言うラストシーンが象徴的に思えました。



2008年10月15日(水)
いろいろ

■54-71いろいろ
・インタビュー with 小林英樹
最近すっかりアルビニのイメージがいいおっちゃんになってきている。
それにしてもストイックに飽きたそうですよ。おお!?なんか偏屈に拍車がかかりそうで今後も楽しみです
・54-71 SPECIAL
で、作ったのがこれか(笑)あかんわーこれ延々観ちゃうわー特に「idiot(awake of the Noex)」。夜中の信号っていいよね…
・Pen
何故かビンゴさんのインタヴューが載っている。「粋 ヌーヴォー」てコーナーなんですが、ここでビックリなのは記事を書いているのが村上香住子さんてことなんですよ。村上さんつったら銀次の飼い主さんですよ。何の縁が!
あーそれにしても銀次は顔が面白くてかわいい。パリにいた頃はフィガロの連載で毎回様子が書かれていたけど、今はどうしてるのか分からない。元気かなあ

■『冬の絵空』の宣美
先日ようやく本チラ入手しました。スタッフクレジットを見ておっと思ったのが、出演者が被っている犬兜を作ったのが片桐仁さん!ラーメンズやKKPでは美術を手掛けていたりしたけど、外部でやってるのは初めて見ました。今回出演もされますが、誰の役なのかなー。
いやーそれにしてもチケット激戦であった

■孤独の一年間
長塚くんもうロンドンに着いてるんですね。白石加代子さんとの往復書簡@朝日新聞では、相手が白石さんだったからかちょっと弱音と言うか悩みを素直に書いていた。なかなか目に出来ない発言だったので興味深く読みました。帰国後彼がどんなものを作るのか、今からとても楽しみです

■さんま
うめ〜なあ〜。『きのう何食べた?』で筧が「こんなサイコーな魚料理は無いよ 美味くて安くてさばかず丸のまま 塩ふって焼けば出来上がっちまう!」と言ってるがこれにはブンブン頷いた。
毎シーズンハマるが今年はキユーピー3分クッキングでやってたさんまの土鍋ごはんにハマっている。つっても丁度いいサイズの土鍋持ってないのでフライパンで炊いているが。さんまをいったん塩焼きしてから炊き込むので、焼いた時点でそのまま食べてしまいてーって欲求を抑え込んで炊きあがるのを待つとマゾ気分を味わえます。えのきを入れても旨いでよ。
あとは定番の塩焼きとか、あと今年は塩ポン酢な!これ何がきっかけで流行ったんでしょう、私はタモリ倶楽部で知りましたが

■ギョーム・ドパルデュー急死
なんかもー…やりきれん。足切断後、もうダメだと言われつつもリハビリして復帰して、こつこつ出演作を増やしていたのに



2008年10月13日(月)
『THE DIVER』

三茶無印のカフェがなくなっていた…がーんここでお昼食べようと早めに出てきたのに……。と言う訳でしょんぼりコロラドでごはんを食べていたら、『1945』に出演の某役者さんに遭遇しました。稽古中かな。そういやコロラドではこないだも某ミュージシャン一家を見たな…穴場(何の)なのか?

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現代能楽集IV『THE DIVER』@シアタートラム

能『海人』『葵上』、『源氏物語』がモチーフ。数年前に起きた実在の事件を読み解くサスペンス仕立てであり乍ら、女性は成仏することが出来ないと言う中世仏教思想考察にもなっています。

不倫相手のこどもをふたり焼き殺した女性に責任能力があるか。23日間の拘留中に、精神科医が鑑定を行います。女性は海人から夕顔、六条御息所に変化し、自分が全肯定していた帝=不倫相手との関係を語ります。主人の命を受け、自らの命と引き換えに我が子を守った海人。源氏の寵愛を受けたが若くして死ぬ夕顔。生き霊となり源氏の正室=葵上を取り殺した六条。鑑定を受けている現代の女性ユミは、不倫相手のこどもをふたり堕胎し、相手のこどもをふたり殺す。

『オイル』『ロープ』のように、被害者側に立ったストーリーを書くことが多かった最近の野田さんですが、今回は原作があるとは言え、加害者側の立場を見守っています。加害者が犯罪に手を染める迄に、どんな目に遭ったかを丁寧に描いています。精神科医は真実を探り当てますが、法の前にはそれは役に立ちません。責任能力ありと判断され、女性は死刑に処せられます。実際の事件は無期懲役の判決だったように記憶していますが、ここで女性が死ぬことによって、ラストシーンで起こることが明快になります。

不倫相手の妻がユミに言い放つ言葉は、今回の英語上演の作品中唯一日本語で語られます。全て英語の予定で進めていましたが、初日前日のゲネプロで急遽変更したそうです。これは効果大でした。ひとがひとを蔑む気持ちには底がないのかと思わせられる程おぞましい言葉。ユミが一線を越えるのに充分な説得力がありました。

当初ユミが語っていた「四人が死んだ」と言う言葉は、終盤鑑定用の録音テープを再生すると「四人を殺した」となっている。しかし社会的に認知されている「殺されたこども」は、被害者のこどもふたりだけ。彼女を救うことが出来なかった精神科医は、白昼夢のような幻を見る。

海人が海底で、失った筈のこどもを産む。臍の緒を切り、彼女は微笑を浮かべているような、別れを惜しんでいるような表情を浮かべ海底に沈む。こどもは水面へ向かい、産声(=母親と別れる悲しみの叫びにもとれ、生まれることの喜びにもとれる)をあげる。そのこどもは精神科医へ戻り、彼は泣き笑いのような表情を浮かべて立ち尽くす。

解釈は多々あると思いますが、私は野田さんが鎮魂と希望を最後に提示したように感じました。無念を抱えて死んでいくひとは沢山いる。その魂がどこへ行くにしても、レクイエムで送ることが出来たら、と願わずにはいられませんでした。

『THE BEE』のように日本語版、日本人キャストヴァージョンも観てみたいように思いましたが、事件の記憶がまだ生々しく、かなり重いものになるかも知れません。そしてスピーディーな場面転換、海中でのスローモーション等、身体能力の高い役者でないとやれないと思う。怪物キャサリン・ハンターはやはりすごい役者です。彼女と野田さんの身体(造形、動作)を観るだけでも価値がある舞台だと思いますが、それには表情も含まれます。悲しみと安らぎと慈しみをないまぜにしたふたりの最後の表情がストーリーの重さを支えていたように思います。

英語上演、日本語字幕での上演でしたが違和感はありませんでした。一箇所だけ突っ込むと、爆発が起こるのは灯油でなくガソリンだと思います。字幕では灯油だとなっていたけど、英語だとどうだったかな…憶えてない……。

演出は小道具を巧く使い場面をどんどん展開させる野田さんお得意のもの。囃子方(囃子、笛、琴、太鼓等)も参加で効果音や背景の曲をライヴで聴かせるものでした。妻と愛人の携帯電話での会話は、最後の決め台詞がある迄笑うひとあり、涙を流すひとありと反応はまっぷたつ。私は恐ろしくて肩がガチガチになった。野田さんの女性役てホントすごいですね…よく見ていると言うか、どこをどう掴めばその生き物のいちばんイヤな部分が見えるってのを体得している感じがします。こわーい。

と言えば、野田さんの作家としての能力、演出家としての能力、役者としての能力はどれも素晴らしいけれど、観られなくなるのがいちばん惜しいのは役者として、と言うのは誰が言ったんだっけ?本人だっけ?(笑)年齢的なものがいちばん現れるのが役者だからって。うーん、確かに舞台上の野田さんが観られなくなるのはイヤだ。まだまだ元気でいてくださいな。



2008年10月08日(水)
RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008(東京2日目)

RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008@東京国際フォーラム ホールA

あっすずかつさんも行ってる!(ブログ参照)よかったですねー!緒形拳さんって『MISHIMA』に出演されてたなあ、三島と言えば『サド侯爵夫人』来週初日だなあ…なんて思い出したりしていたのだった。

はああ、よかった昨日だったら行けてなかった。しかも見やすい席で前のひとも大柄なひとでなく(身長低いのでこれ大事。スタンディングだと移動出来るけど指定席だと動けないからね…)よかったー。日本公演最終日、そして今回のツアーの最終日だったそうですね。おつかれさまですよー明日はゆったり観光でもして短い(多分)休暇を楽しんでくださいよ…(と思ってたらもう帰っちゃうみたいだね。いそがしい…でも今回結構街中で見られてるからちょっとは出歩けたってことかな)

最終日だからと言う何かはありませんでしたが、メンバーも終始リラックスしていた印象。さいたま2日目のセットリストを軸に、またいろいろ変えてきてました。ぎゃー「A Wolf at The Door」やった!「Kid A」きた!「Bullet Proof... I Wish I Was」がー!「Talk Show Host」〜「In Limbo」〜「Weird Fishes/Arpeggi」の流れは至福であった。

ライティングのセットもアリーナクラスとほぼ変わらず持ち込んでた。スクリーンも。いろいろあり過ぎて書いてなかったけどライティングよかったですなあ…この手のLED使った演出ってこれからどんどん増えていくだろうな。

終わった後どるさんと、貫禄出たよねえ…とか感慨深い…私もがんばろう…継続は力なり(笑)なんて話してたんですが、確か『THE BENDS』の頃迄はクアトロとかでやってたよねこのひとたち(渋公の追加がクアトロじゃなかったっけか追記:リキッド、チッタだった。初来がクアトロですな)。私もこのくらいの歳になるといろんなバンドが解散したりダメになったりってのを結構な数見ている訳で、それっていろいろな要素がからまってのことで、例えば過酷なツアーに身体や精神がついていけなくなったり、バンド自体は順調なのにレーベルとトラブッたりで活動出来る場が狭められていったりとか。売れたら売れたでいろんな思惑が渦巻く中で面倒なしがらみが生まれたりもするでしょう。いろんなタイミング、運もある。レディオにもそんなことは沢山あったと思います。

楽しそうに(いやホントのびのびでな…後述)演奏しているコリン兄さんを見ている時、『Meeting people is easy.』の1シーンを思い出した。具合が悪くなって(まあ…体調だけでなくいろんな面で)インタヴューが続けられなくなり謝っていたコリン兄さん。今もいろいろあるだろうけど、こうして笑顔でステージに立っている姿を見られるのはとても嬉しい。

とまあこんなことをしみじみ思ったのも、フォーラムに来たのがスマパンの解散ツアー(…)以来だったからかもなあ。

それにしても定番の曲も演奏がどんどん変わっており、即興的な要素も多々出ていて面白かったです。トムの声にジョニーがエフェクトかけていじる曲があったんだけど(んーどれだったっけか「Everything In〜」とはまた別の曲)、かなり好き放題やっていて、トムがなにやってんねんて感じでジョニーをじんねり見ていたのがおかしかった。トムとグリーンウッド兄弟でやった「Cymbal Rush」も面白かったなあ。ステージ上手側の音響スタッフともよくアイコンタクトをとったりサインを送ったりしていて、演奏のまとまりとは裏腹にやることは沢山あると言う湖上の白鳥のような様子が垣間見られたのも興味深かったです。トムがピアノ弾くパートも随分増えた。と言えば、ピアノやらキーボードやらの出入りが何度もあって、トムが後ろから運ばれて来たピアノにどーんて弾かれたのにウケた(笑)

でもギター3本でガツンとやる曲はやっぱり熱くなるな!昔の曲だけでなく「Bodysnatchers」はたまんねーな!ああギターが3本あるって素晴らしい。そうそうこれのエドのアクションが男前過ぎて釘付けだった…なんつうのこのひとって男前も男前だけど前は自覚してないだろうって感じだったでしょう、それが…ああっこいつとうとう自分が格好いいってことに気付きやがった!って感じのアクションであった。やばい、鬼に金棒。どうすんのこれ以上格好よくなって……。

アンコール2では「Go Slowly」やる予定だったとこで「There There」やったんだねー(idiot computerさんとこの画像参照)いんやこれすっかり定番になりましたな…比較的最近の曲なのにむかーしからやっているかのような馴染みっぷり。そしてオーラスに『PABLO HONEY』から「Blow Out」をやった(!!!なんでも昨日やったのが11年振りだそうで)んですが、浮くとか言ってすまんかった…(さいたま1日目の感想参照)現在の、演奏だと、こうなるんだー!と言うのが聴けてよかった……なんだろCDで聴いた時とはやっぱ違うわ。青さがないの。その代わり?年輪のような渋さと哀愁と貫禄が……聴けてよかった!(復唱)

もう随分なキャリアになってきたし、持ち曲は沢山あるし、どれをやってくれても嬉しいもんだけど、こうやって昔の曲を今の演奏でまた聴けるってのもバンドが続いていてよかったなあと思えることでもあります。

で、コリン兄さんですよ。このひと昔っからこんなに落ち着かないひとだったか…(笑)若返る一方じゃないか……フリーダム過ぎる!動きも演奏も!動きだけ見てるともうジョニーの方がお兄ちゃんに見える!とにかく落ち着きがない…楽器もとっかえひっかえだし途中でやめちゃったりするし(いや勿論大事なベースラインはちゃんと弾いてますよ)シェイカーとかマラカスを演奏してる時はエドのとこにちょこちょこ行ったり。後なんかおっきなボトルみたいなの(あれ楽器なの?手作りシェイカー?)を振ろうとして重かったのかすぐやめたり。でも諦め切れないのかその後何度もちょこちょこ持つが長続きしなくてひと振りかふた振りだったり。そのうちデジカメで客席撮ったり(勿論演奏時ではない)エドを撮ろうとしてやめたりしていた。もうきゃっきゃしてたで…「きゃ☆エド格好いいから撮っちゃおっかなー☆あ、でも怒られたらヤだからやーめた☆」って感じだったで…一瞬さいたま初日であなたのベースで泣いた私の気持ちの持って行き場は!と思ったが、やっぱりベースは唄いまくりで滑らかで落ち着き払っていてまた泣いた。……このひとは割烹着を着たおかあさんとセーラー服を着た女子高生が同居している!

あとコリンは「Blow Out」後ステージ上のメンバーを撮ろうとしていたが、皆どんどんハケてってしまっててうわーんて感じだった。エドなんか気付いているのにスルーしてた(笑)最後の最後迄ネタが尽きない!

そういえばエドとコリンはマイクから離れたところでも、コーラスでないところでもトムと一緒に唄っていたのが印象的だった…じーんときた。

ああ、私もがんばろう…いろいろ……このバンドと同じ時代を生きていることを嬉しく思いますよ!おつかれさまでした、また会う日迄!

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セットリスト

01. 15 Step
02. Airbag
03. Just
04. All I Need
05. Kid A
06. Reckoner
07. Talk Show Host
08. In Limbo
09. Weird Fishes/Arpeggi
10. The Gloaming
11. A Wolf at The Door
12. Faust Arp
13. Bullet Proof..
14. Jigsaw Falling Into Place
15. Optimistic
16. Nude
17. Bodysnatchers

en01
18. You and Whose Army?
19. Videotape
20. Paranoid Android
21. Dollars and Cents
22. The One I Love(R.E.M.)〜Everything In Its Right Place

en02
23. Cymbal Rush
24. There There
25. Blow Out
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2008年10月07日(火)
なんなんだ今年は

緒形拳さんが亡くなってしまった。

『白野』上演に際して、穏やかな笑顔の奥に執念のような意欲を見せていた。
銀狐のような美しい白髪を持つ白野。「それは男の心意気」の決め台詞を、初演再演ともに観られたことを幸運に思います。おつかれさまでした、安らかに。



2008年10月05日(日)
RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008(さいたま2日目)

RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008@さいたまスーパーアリーナ

気が抜けたのか風邪っぴき。今日も温泉気分でじっくり音につかるぜ〜と行ったら…一転、どアッパーセットだった。ひいーこんなに変えてくるか!いやかなり日によって変わるとは聞いてたけど、単純にどことどこの曲入れ替えましたよってんじゃないんだもん、全体の流れもまるっきり違った。出音も違ってなかったか…今日の方が音デカくなかったか……。

なのに着てるものは全く一緒だった、皆(笑)なんだそのオバQ仕様…エコだからホテルに帰ったら自分で洗濯するんだよな。手洗いな。環境に優しいシャボン玉石鹸使うんだよな、とあることないこと終演後に話しました。つうかきっと衣裳じゃなくて私服だからライヴの前後もずっとあの服であろう。

まあそれはいいんだ。2曲目「Airbag」!3曲目「Just」!!!もう震えた!鳥肌ぶわー!悪寒?と思った(笑)昨日に比べてなんかスタンド底冷えがしてましてね…しかし始まったらあったかくなりましたよ。で、アリーナがすごいことになってて…昨日もまあうわー大変そうだなと思いましたが(開演前に前日下で観てた方の話を聞いてひいーとなっていた)今日の盛り上がりはすごかった。あれか、客もバンドとともに歳を重ねているから社会人が多いのか、だから日曜日の方がはっちゃけられるのか。いや今日開演前にウチの社長とバッタリ遭って(びびる)、職場では見られないウキウキっぷりだったので微笑ましくてな…いくつになっても好きなバンドが活動を続けて新作を出してライヴをしてくれるのは嬉しいものです。

いやでもホント、「Airbag」聴くと『OKコンピューター』当時のことをぶわーと思い出すわ…赤坂ブリッツ!1曲目!なんかもーあれよね、人生に寄り添う曲たちですよ。

しかも「Fake Plastic Trees」も「My Iron Lung」もやったよ…なんだよおい……何、今日WOWOWのカメラ入ってたから気遣い?いやそんなことするひとたちじゃないだろう(笑)新旧の曲がバランス良く配置されていて、演奏のしっかりさもさることながらアレンジも結構変えている。昔の曲をちょいと入れてみようぜってんじゃなくて練りに練った楽曲構成と曲順、着てるものは一緒だけど曲たちは育てて熟成させていつでもフレッシュ(それ矛盾してないか)な状態を保っているのがすごいなあと思いましたよ……。トムも前日に増して声出てたし。あれか、新しい巣(さいたまアリーナ)に馴染んで来た仔リスちゃんか。もうここは安心って判ったからおずおずしなくてもいいのよーて感じか(違います)

そうなのよトムは昨日にも増してダンスが炸裂していた…あの踊りでジョニーやエドに寄ってくんだよ!エドとかはちょ、なにすんの寄ってこないでって感じだったよ!(ジョニーは先輩の振る舞いに不平は言いません末っ子だから)もう笑い死ぬ…そんなエド、最後の最後帰る時トムが後ろにいたんだけど、どうぞお先にお坊ちゃま、みたいに手をすっと下に出して退場を促しておった。客席がどよってなったよ…どんだけ男前だ、あんた。

おかしい、とても感動したのに笑いどころがあり過ぎる。トムの一挙一動が面白過ぎる……観客も惑わされっぱなしだ!ピアノにキック入れた時もきゃーなにあのかわいい子は!て感じだった。そうそう昨日トムの演奏のタイミングを目測で計ってるジョニーが、普通に楽器持ってスタンバイしてればいいのに何故か両手を前で組んでうろ…うろ…としてたのがお客さん注文まだかなあと待ってるウェイターさんみたいでゲラゲラ笑ってたんだ。なんでそうなるの……おかしい!大好きなのに!素晴らしいバンドだと思ってるのに!

まあそんなこんなでとても楽しいライヴだったんですが、近くの席にクリープさっさとやらんかいボケーとかヤジを飛ばしまくるケツの青いクソガキがいやがったのが残念だった。バーカバーカおまえ今どき何言ってんねん。メンバーに聞こえてませんようにー!素晴らしいライヴは続いていたので、笑顔でステージを観乍ら「今日絶対クリープやりませんように、いやいっそのことあいつが一生ライヴでクリープ聴けませんようにー」と全力で祈ったさ。バカめ、おまえが社会人になった時(社会人じゃないと勝手に決めつける。あんな馬鹿が自分で自分の生活の糧を稼いでると思いたくないわー)どうしても行けなかったライヴに限ってクリープやってキーなんで俺もっと早く生まれなかったんだと悔しがればよいさ!あー楽しみだなーこの夢(夢?)が叶いますようにー(笑顔で)

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セットリスト

01. 15 Step
02. Airbag
03. Just
04. There There
05. All I Need
06. Pyramid Song
07. Weird Fishes/Arpeggi
08. The Gloaming
09. Myxomatosis
10. Faust Arp
11. Knives Out
12. Nude
13. Optimistic
14. Jigsaw Falling Into Place
15. Idioteque
16. Fake Plastic Trees
17. Bodysnatchers

en01
18. Like Spinning Plates
19. Videotape
20. Paranoid Android
21. Reckoner
22. Everything In Its Right Place

en02
23. Go Slowly
24. My Iron Lung
25. How to Disappear Completely
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2008年10月04日(土)
RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008(さいたま1日目)

RADIOHEAD JAPAN TOUR 2008@さいたまスーパーアリーナ

時間はゆったりと過ぎた。なのにあっと言う間に終わった。

エド側スタンド2列目と言うかなりいい眺めの席で観られた(ありがとー!)。こんなにまったりじっくりレディオを観るのも久し振り…と言うか、初めてか。

コリンのベースの音が人肌みたいに心地よくてあったかく聴こえたなー。ベースラインで涙が出た。なんかお風呂につかってるみたいに気持ちよかったわ…(疲れている)。リラックスして聴けたなあと思ってたんだけど、終わって立ち上がったら結構ふらふら。かなり集中して聴いていたらしい(弱っている)。そら涙腺も緩くなりますわなあ。

ライヴで観るとエドの仕事人っぷりがよく分かる。ニカ要素の強い楽曲がメインになりつつも、ギターのリフで進める曲にもあたたかみを感じるし、シェイカーやタンバリン等のパーカッション小物も多用していて、思ったよりもずっとアコースティックな印象がある。テクノロジーを使うのは結局人間なのだから、そこに体温があっても不思議はないな。

前日全アルバムをシャッフルで聴いてたんだけど、「あれ、レディオ以外のアルバム入れてたっけ?」と一瞬思ってしまう程1枚目の曲が浮く。すごくいい曲ばかりなんだよね、1枚目も。しかし今のバンドとはやはり別物なんだなあ。ライヴでは組み込みにくいだろう。でも、使ってる楽器は1枚目とさほど変わらない筈の2枚目の曲は、今セットリストに入っていても意外とすんなり馴染む。と言う訳で?2枚目時期の「Talk Show Host」をやってくれたのはすごい嬉しかった…。

それにしても『IN RAINBOWS』(全曲やった)の楽曲のライヴ映えすること。踊れる「15 Step」「Bodysnatchers」は勿論のこと、「All I Need」「Weird Fishes/Arpeggi」のようなゆったりした曲も緊張感が切れない。あーそうそう、「Nude」のコリンのベースでじわーと涙出たんだ。

もう随分長く同じメンバーでやっているけど、だんだん滅私と言うか、全員でひとつのバンドなんだなあ、と言うのが際立ってきてる感じがした。でも、メンバーの個性は前よりも今の方が全然はっきりしてるんだよなあ。不思議だ。

最後、ジョニーとエドでループかけたまま帰っちゃうんだけど、スタッフがふたり出てきて「せーのっ」でタイミング合わせて同時に音止めたのがよかった。スタッフもちゃんと余韻を残してくれる。ちょっとしたことだけど嬉しい気配りでした。

「Faust Arp」はトムとジョニーのギター漫談みたいになってて面白かったです。やりなおしたしね(笑)そしてエドがスタンドから見ても男前過ぎて目が潰れかけました。いやーなんつうの、あんまりにも格好いいと笑えてきますよ…あなたのその美貌は環境保全とか世界平和に役立ってるんではないのとすら思えてくる。コリンはフリーダムっぷりに磨きがかかっていた。フィルはやっぱうめーなあ。

そうそう、今回視界がよかったんでひっさびさにトムのあのダンスをじっくり見られましたが、あれだねートムの周りにはトムにしか見えないティンカーベルとかが飛び回ってて、トムはそれと戯れてんだよねと素で思ってしまう程に微笑ましかったです。ホントいいダンスするよね。そしてあんなに猫背なのに何故あんなに声がよく出るのか。そしてあの赤いパンツはベンズの頃に履いてたやつと同じやつですか。どうなんですか。

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セットリスト

01. 15 Step
02. There There
03. The National Anthem
04. Lucky
05. All I Need
06. Nude
07. Where I End and You Begin
08. The Gloaming
09. Weird Fishes/Arpeggi
10. Videotape
11. Talk Show Host
12. Faust Arp
13. Jigsaw Falling Into Place
14. Idioteque
15. Climbing Up The Walls
16. Exit Music
17. Bodysnatchers

en01
18. House of Cards
19. Bangers & Mash
20. Paranoid Android
21. Dollars and Cents
22. Street Spirit

en02
23. Cymbal Rush
24. Reckoner
25. Everything In Its Right Place
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2008年10月03日(金)
なごみとかはげみとかたのしみとか

ここ1ケ月でパーにしたチケットの総額は考えたくない…(泣)oasisの新譜も手に出来ておらん。しかしまあちょっと落ち着いてきた。

■このごろ
・近所にいたよぼよぼのとらねこを見掛けなくなった
・家の出口の横にある木に毛虫がびっしりついている。気付いた途端通る度鳥肌
・ひと月に一度手入れに来る大家さん早く来てー(泣)
・会社の近所のねこらが最近毛をむしられている気がする。意地悪するひとがいるのかなあ
・アフロ犬を見た
・『シャープさんフラットさん』、私が観たのはサトエリが長台詞をまるっとすっとばした回だったそうだ…がーん。言われてみれば思い当たるシーンが。何言うんだったのー!

■なごみ
・『続 これ、誰がデザインしたの?』渡部千春、デザインの現場編集部
わーい2冊目出たよ。ブランディングと匿名性って紙一重だなあと思った次第。
それにしてもTop*sパッケージのデザインがあのひとだったとは知らなかった
・『猫ジャケ ―素晴らしき“ネコード”の世界』レコードコレクターズ増刊
すさむと眺めてニヤニヤ、どんよりすると眺めてデレデレ。
しかしふるーいジャケット見ると、あーこれに写ってるねこはもうこの世にはいないんだろうなあとしんみりしたり。
まこも載ってるよ!実際に持っているアルバムはウィアーサイエンティスツのみであった。
スピッツの『名前をつけてやる』撮影秘話が面白かったです。確かにアナログの味だよねえ、これ。
野本和浩さんの『絶対ネコ』が載ってる辺り、レア〜

■はげみ
・『I'm not fine, thank you. And you?』54-71
レコ発ワンマンも行けなかったぜゴラァ!(泣)
久々の新譜です。延期延期でようやっと出ましたが店頭で実物見てなんじゃこりゃー。ボール紙の絵本仕様です。厚さ倍(笑)
これのどこに不備があって回収したのだろう……。
ライヴで聴き慣れた曲が沢山入ってるので、ちゃんと音源出来て嬉しいなあと思ったり。今回満を持して?スティーヴ・アルビニ録音なのですが、やはり相性がいいような。うひひひひ、このスカーンと乾いた音。
それにしても何回演奏してもピタッとタイムが合いそう。それ程精緻・正確な印象。格好いいなあ。
歌詞対訳がほしい…どうやらNoexってひとが主人公の続きもんっぽいんだよなあ。ストーリーがしっかりありそうな感じ。だから絵本仕様?
・『Tong Pei』jew's-ear
DCPRGを前座で喰ったと噂のバンド。P-VINE繋がりか?東京での対バンはボンボンブランコだったのでのう。
確かにポリリズム使いや算数なリズムはDCPRGと通じるものがありますが、編成はかなり違い(こちらは5人編成、管はflとs-sax、サポートでtb)、雑食感が強い。サマソニでライヴ逃したのが悔やまれる。ちょっと本腰入れて他のも聴いてみよう
・『Atlas』上田現
現ちゃん最後のアルバム。残っていたデータに恭一たちが音を付けた。音は残る。聴けば記憶に残る
・『SIRIUS〜Tribute To Ueda Gen〜』V.A.
全部いいんだけど個人的にはトモとピーズの「ドライブ」がお気に入り。ホーン部分をリコーダーにしたアレンジもいい。川村結花さんの「ラルゴ」は平常心ではまだ聴けない。バクチクの「ハーメルン」どハマり。レピッシュの「ワダツミの木」は別格
・『WHO KILLED AMANDA PALMER』AMANDA PALMER
日本盤は当分出ないそうなんで直接買いました…しかしなんかあれよ、いろんなパッケージがあって楽しそうよ。ヴィジュアルはやっぱり手にしたいのでWKAP BookとCDのコンボにしてみました。早く実物来ないかなあ。
届く迄はこれを聴いといてねっとインスタントMP3(ボーナストラック2曲付)が落とせるので、現在はそれを聴いてます。いんやこれがよくてですね…ピアノ弾き同志、ベン・フォールズがプロデューサーで、演奏にも殆ど参加しています。結構お互いのピアノの色が出るもんで面白い。
ドレスデンでは敢えてやっていない(と思われる)弦ものもいい!チェロ奏者のゾーイ・キーティングはツアーにも参加しているとのこと。あーライヴ聴きたいー(泣)
exデッドケネディーズのイースト・ベイ・レイも参加してます

■たのしみ
・『F/T09 ―フェスティバル/トーキョー』
ぎゃー!『転校生』再演!!!
あの時観た『転校生』では決してない。でも、今回しか観られない『転校生』がまた観られるのだ。こんな嬉しいことがあるか!!!
そして『95kgと97kgのあいだ』も再演。ゴールドシアターは初めてホームを出ての上演になりますね。
劇場も増えてるし、野田さんが東京芸術劇場の芸術監督になるし、ここ数年で池袋が面白いことになってきてますな
・ジバンシイ『フェノメノン・アイズ』
このトップ動画にもありますが、設計が画期的過ぎるだろー!ブラシでもコームでもないよ!
あんまり面白そうなので買ってしまったよ…明日のレディオヘッドにして行くよ。気合いの現れですよ(何の気合いか)
と言う訳で明日初めて使うので効果の程はまだわかりまへん

■そうなんでした
気付けば明日はもうレディオですよ…土日で助かった……今いちばんおそろしいのは来週の追加公演の日仕事がどうなっているかです