鮮やかに笑う その背景を 想像してみて
湧き出して 溢れて 滴り落ちる 私の中の ドロドロとした液体を
受け止めてよ そして その指で 掻き回して
優し過ぎるアナタに それ程までに これ以上何を求めるのか 何が足りないのか
艶やかに笑う 生ぬるい 私
2002年05月26日(日) |
私はただ 黙って見ていた |
TVと ゲームと インターネット 流れ続ける音と 次々に変わるチャンネル
私はただ 黙って見ていた 今日のニュースも 訃報も 音楽も 耳に入れないで 一日が終わる
やりたいコトは 何だったか 欲しいモノは どれだったか
遠い世界で 起こっているように 心の中で並べ立てて 何度か回して 私はただ 黙って見ていた
痛みを紛らわすために 飲んだ カプセルが 喉に詰まる
「自分が無いよね」と 誰かに言われた事を 思い出した
そんな自分も私なのに ね
2002年05月22日(水) |
永遠が 欲しいのなら |
永遠が 欲しいのなら 切り取って 箱に入れて 大事にしまって 置いて
時々 取り出して 微笑んだり すれば?
誰も 責めたりしないよ 優しさが 信じられない位のコトで
ふいに 通じ合ったと 感じたら 少し大きく 目を見開いて 驚いてみる 其れが ただ一時でも
共有した夜を 忘れない
2002年05月16日(木) |
私の言葉は 届いている? |
ボタンを 外すコトは 得意でも ボタンを 填めるコトは 上手じゃない 彼女
不満だらけの 指先 水色のマニキュアで 飾って
冷たい想いは いつも 遠くへ 押しやってしまえばいい
其の心の中は 痛みは 外からじゃ 解らないから
どんなに辛くても ね
私の言葉は 届いている?
髪を滴り落ちる 雫を しばらく みていた。
痛いなら 声に出せばいいのに。 苦しいなら 止めればいいのに。
あの時どうして アナタに そう言って あげられなかったんだろう。
タオルでひと思いに 絞り取る。
私は アナタ程 強くない。
ドライヤーの熱で 飛んでく 身勝手な 昨日。
片付けの途中 不意に 出てきた貴方のシャツが 私を困惑させる
畳み方まで 変わらずに
いつか返そうと 思ってた お気に入りのCDも 一緒に
「捨てといて」の言葉は 簡単だね 必要無いと 言わんばかりね 全てを
過去の想いに 浸っていた訳じゃない
私はただ 「阿呆」の一言が 聞きたかったんだよ
2002年05月02日(木) |
退屈で 幸せなんでしょうね |
その皮膚の下から 浮き出す血管に 触りたくて 歯を立てる
全てを欲しがって 涙する私を 全てを知った後で 涙する私を
見透かした貴方は 弱く微笑む
なんでとか どうしてとか 言わなくてもいい世界に
二人が辿り着けるとしたら それはそれで
退屈で幸せなんでしょうね
教えてあげたい 窓際で うたた寝する彼女に
まだ 何も知らずに 眠ってる
彼の笑顔も 薬の使い方も その声が 何処まで届くのかすら 知らない
目覚めるなら 優しい風の日に
誰からも 傷つけられたりしない場所で
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