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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ブロック研修でのユニークな気づきその3.「他社の情報が得やすい環境を整えること」。確かに他社情報自ずと入ってくる環境を作っていると、競争優位に立ちやすい。ビジネスの中でもそういう工夫をしている会社と、していない会社がある。当然、している会社の業績は良く、成果を出している。織田信長は今川義元を討ち果たした時に、一番槍の部下ではなく、義元がどこにいるかの情報をもたらした部下に褒美を与えている。敵方の情報が届く仕組みが勝利に結びついたことを評価したのだ。この気づきは当たり前のようでいてとても深い。
ブロック研修でのユニークな気づきその2。「目標が分かると、スピードが上がる。目標が分かること、不要なことがなくなる。目標が分かると、良い準備ができる」。ビジネスの世界でも「選択と集中」という有名な言葉がある。選択して、そこに集中する。問題はこの選択を間違わないことが大切だが、ゴールが明確であればそこから逆算して選択できる。適切なものを選べないのは、ゴールが不明確だからだ。無駄な動きが多い人は、自分の後から見直したほうがいいだろう。
年末に名古屋大学大学院で、ブロックを使った生産性向上セミナーを実施した。皆さん熱心に取り組んでくれて、誰もが生産性を60倍高めることができた。その振り返りで気づいたことを話し合って出してもらった。するとしれらは普通のセミナーに比べると随分奥が深く、秀逸な意見が出てきて大変驚いた。さすが、名古屋大学大学院の学生である。例えば、こんな意見が出された。「前提条件が変わるときがチャンス。ここでイニシアチブをとると。他社にその条件を付けることができ、業界をリードすることはできる」。確かにゲームの中でそういう瞬間はあるが、こんな意見を述べた人は今までいなかった。ビジネスの世界に置き換えたら、法規制が変わる瞬間に、デファクトスタンダードを取るようなものだ。大変嬉しい気づきになった。
今年は納得のいく講演ができた年だった。講演で話すことが楽しくてしょうがなかった。話が自分の経験に基づいたもので、かつ自分独自の切り口で編集できたので、それが多くの人のお役に立てる実感が持てた。こうした感覚は、しばらく味わっていなかったように思う。講演会のたびに辛いと感じていた時もあった。講演後の拍手は、いつどこで相手も気持ちよく、喜びもひとしおだった。
5周年の記念イベントを開催した。開催しても人が集まるかどうか不安だったが、やってみて多くの気づきを得ることができた。何より自分のために、これだけ多くの人が集まってくれたことに大変に驚いた。クライアントがそれだけ集まったというのよりも、田舎を割いて仲間がそれだけ集まってくれたという印象である。「今のままでスタイルでいいのだ」ということが、改めて確信できた。本当にありがたい感謝にあふれるイベントだった。
2期目を迎えた当社が主催する2つの講座が好調だった。一つは、目標達成幹部塾である。今回は参加者の成果発表会を開催したが、そこに社長に参加してもらってコメントを頂くという機会を作った。これにより持続感をもって最終回まで受講生を指導することができた。また、ビジョン実現コンサルタント養成講座では、当初の予定に反して経営者の方が2人参加し、これまで以上に賑やかに楽しく、厚みを持って実践することができた。経営者まで参加枠を増やしても上手く行くことがよくわかった。
とにかく今年はビジョンを開発する仕事が多い年だった。全部で50本の会社のビジョンを作った。ビジョンを作るのは簡単ではないが、「こうすればできる」やり方を独自に編み出すことができた。しかも私が作ってもらうのではなく経営者の方に作っていただくのである。そのためとても満足度が高いものになった。このノウハウを自分の中に蓄積できたのは大変な喜びである。来年度以降も、中小企業経営者のために、これを提供していく機会を増やしたいと思う。
DVD を用いたオンライン研修をスタートさせた。一回15分の DVD を見ていただき、学びを実践していただくもので、働き方改革の影響で集合型研修がなかなか難しい時代の、一つの研修手法の提案である。取り組んでいただいた企業には、大変好評だった。実際に、集合型研修よりも効果があるのではないかというような成果が出た。今年はこれまでに12本の DVD を完成させたが、近い将来これを40本にまで広げるつもりだ。
イタリアにファミリービジネスの視察に行った。そこでファミリービジネスにおける衝撃的な事実を三つ見た。一つ目はイタリア企業の理念がことごとく「サスティナビリティ」だったことだ。持続可能性である。どの会社も持続ということを大事に経営していた。第2は持続させる手段のひとつとして、プロ経営者を雇っていたことだ。グローバルな時代にビジネス展開で成果を上げていくには、身内だけでは足りないのだ。第3は、こうしたことを伝える報告会を開いたところ、多くの方に参加して頂けたことだ。ファミリービジネスに高い興味のあることが分かった。この反応に、ファミリービジネスを応援してくのがわがライフワークだと気がついた。
ベビースターラーメンのサラダトッピングは、出川哲朗と栗子を使ったYouTube で普及した。YouTube は、誰にでも手軽に使える映像メディアのように思えるが、素人がやるのとプロが作るのではずいぶん違いが出ると聞いたことがある。このベビースターラーメンの YouTube を見て、その違いがよくわかった。ドンドン引き込まれていくし、なるほど楽しい作りになっていて、なおかつ宣伝臭くない。これからこういったプロモーションがテレビコマーシャルを凌いで普及していくのだろう。
ポテトチップスに対抗しても勝てないベビースターラーメンは、V 字回復のための新境地を料理へと広げた。ベビースターラーメンを、サラダのトッピング材料のひとつとして提案したのだ。通常、完成品であるお菓子を材料として提案することは思いつかない。完成品メーカーは、完成品が売れなくなったら別の完成品を考えるのが普通である。材料にすることで応用範囲はサラダだけでなくスープや粉ものなど、今後ますます広がる。完成品から材料へ。この発想の転換は素晴らしい。
V字回復に至った病院の第一は、売上減少の原因がポテトチップスだと分かったことだ。これはある調査を実施したことによる。それは「もしベビースターラーメンがなかったら、何選ん選んでいましたか?」という問いだ。ベビースターラーメンは、他に類似商品がない。したがって何と競争をしているのか、特定が難しい商品である。この質問に「ポテトチップス」が出てきたことにより、競争相手を特定できたのだ。競争相手を特定することは、差別化を図る基本。こんな質問の仕方があるのかと聞いて驚いた。
中部マーケティング協会の商品企画研究部会で、ベビースターラーメンのおやつカンパニーを訪問した。ベビースターラーメンは2016〜17年頃、カルビーのポテトチップスの安売り攻勢に押されて売上が激減した。そこで新たな提案をし、V字回復を遂げた。その V 字回復の物語を聞いたのだが、非常に緻密なマーケティング戦略が練られていて大変驚いた。なぜ思ったように伸びないのか、その原因を特定することがリスクの最小化に繋がるのだとよくわかった。
場所と体験をセットにしたレンタル空間もある。ファミマの「お母さん食堂」と、イデアインターナショナルが開発したBRUNOのキッチン家電を使える部屋を貸し出している。モデルルームをそのまま宿泊施設にした里山十帖と同じコンセプトを、マンションの一室でやっているのだ。吉祥寺辺りでこのようなレンタルルームを運営すれば流行るかもしれない。
ラグビーのワールドカップなどは、個人で観戦するより友達と観戦したほうがずっと楽しいだろう。が、あれだけ人気が出ると、パブリックビューイングに行ってもスペースが確保できない。そんな時に シェアスペースに仲間とビールや食材を持ち込み、それを料理して食べながら観戦したら、さぞかし楽しいだろう。シェアリングエコノミーは、これからの私たちの遊び方を一変させてしまうかもしれない。
シェアリングエコノミーを普及させるため、ガイアックスがユニークな提案をくれた。それは「まず貸し出すことから始めてください」ということ。自分で体験してみることで、敷居が下がるという。実際に会社に行っている間に自宅を場所貸して、月に80万円も稼いでいる人がいると聞いて驚いた。あるいは映画館で経営発表会をやっている会社もあると聴いて驚いた。
中部マーケティング協会のメンバーとシェアリングエコノミーを学んだ。シェアリングエコノミーは「共有経済」と訳される。個人主役の経済の登場であり、歴史的に見て極めて画期的である。個人が持っているものの個人間の貸し借りや、売買交換が直接的に可能になったのだ。シェアする対象は、空間・モノ・移動手段・お金・スキルである。代表的な企業には空間(airbnb、ADRESS)、モノ(メルカリ、ラクサス、ピーステックラボ)、移動(カーシェアリング)、お金(マクアケ)、スキル(minne、TABICA、タカスジ、遠隔医療操作のLEBER)などがある。知らないうちに、世の中がこんなにも便利になっていると知って驚いた。
今回の見学会は16時10分に質疑応答が終了した。これから17時までの間、メンバーが5人一組のグループに分かれて、気づきの意見交換を行った。印象に残ったことと、それをわが社にどのように応用したいかを話し合うのだ。他人の気づきを聴くことによって、自分では気がついていなかったHILLTOPの別の魅力に気づくことができる。終了後、意見交換会の感想聞いたが、皆この交換会はとても良かったと言っていた。これからのオンライン社長塾の見学会では、こういった交換意見交換会を入れるようにしたい。
HILLTOPでは、ジョブローテーションが盛んに行われている。マニュアルが定着している会社では、ジョブローテーションが容易だ。行った先々で、マニュアルに従って仕事をすれば、誰でも同じような成果を出せるからだ。ジョブローテーションすることで、営業の担当者は現場の担当者の気持ちが分かる。その逆もまた真である。結果的にコミュニケーションが盛んになって、会社全体が「ONE TEAM」になれる。今年の流行語で「ONE TEAM」を作る理想の会社の姿を見た。
HILLTOPの建物はユニークだ。建物も機械もピンク色である。職場を少しでも明るくしようとするトップの意思ふだ。その意思は眺めの良い、4階の食堂にも表れていた。食堂はとてもおしゃれで明るかった。社員数は100人強だが、あったかいご飯が食べられる仕組みが整っていた。しかもメニューが5種類もある。食堂業者に頼み込んでこの体勢を作ったと言う。この食堂は、一緒に見学した経営者の関心を集めていた。みんな自分の所の社員に暖かくて美味しいものを食べさせたいと思っているのだ。
見学のメンバーが一様にびっくりしていたのが、同社の品質管理体制だ。同社の品質管理部には多くの非正規社員が働いていた。品質管理部は出荷を決める極めて重要なセクションだ。そのため正社員が勤めるの一般的だ。しかし当社では、データによって出来上がってきた製品を計測し、そのデータと元々の図面のデータを照合。問題があれば自動的に指摘される仕組みができていた。これなら非正規社員でも、品質のチェックができる。品質管理部門の品質維持とコストダウンお手本を見た。
HILLTOPはアルミに特化する以前のは様々な金属を加工する会社だった。その中から切削加工の対象を、成長が見込まれるアルミとステンレスに絞り込んだ。ただこの2種類の加工が同時できる機械を買おうとすると、どうしても中途半端な機械が必要になる。アルミとステンレスの加工には、相反する特徴が必要だからだ。そこで対象をアルミ一本に絞った。この材料の一本化も、HILLTOPシステムと並んで同社の飛躍の源になっている。
職人技をマニュアル化する時は、トップが横に立って職人の作業をメモをした。それをエクセルの1行1行に打ち込んでいく。このやり方は、1回目は大変な手間がかかる。しかし2回目、3回目と繰り返していくうちに、作業がとても楽になる。その結果、当初かかった時間を取り戻すことができる。「どうだい、仕事楽になったんじゃないのか?」と、トップが職人に声をかけると、職人はニタァと笑うという。こうして徐々に、職人たちは自分の技能のマニュアル化に協力するようになった。
職人をポジティブに変えるときのやり方はこうだ。まず職人に、今抱えてる仕事は5年〜10年後もありますか?と聞く。すると職人たちは「No」 と答える。「機械化されるだろう」が大方の予想だ。そこで「そうなってから新しいことを覚えては遅いですよ」人間のキャパには限りがあります。今やっているものをなくしませんか。そしてそこの空いたスペースに新しいものを入れましょう」と提案する。背景には「あなたにはもっと成長してもらいたい。 またもっと楽になってもらいたい」という、経営者の思いがある。それが伝わるかどうかが職人が職人技を手放すかどうかの鍵だ。
HILLTOPシステムを作る上で、同社の加工職人と経営者は徹底的にやりあったという。職人には次のような特性がある。�/祐峇愀犬�不器用 ��寡黙で話しかけづらい �B填┐擦此⊃佑慮世Δ海帆瓦�聞かない �た佑貿い擦此∩管�自分でやりたがる �サな�次第でやりたくない仕事はやらない �Σ兇發修Δ笋辰洞気錣辰討�た �У蚕僂鰐椶播陲瓠�自分もそうやってきた。こうした職人をHILLTOPでは「にわか職人」と呼んでいた。別の会社では「ネガティブジィジィズ」と呼んでいたが、彼らの経験値を数値化していくことが、HILLTOPシステムの根幹だ。
HILLTOPにはHILLTOPシステムと呼ぶシステムがある。これは職人技をデータ化し、誰もが簡単にプログラムを組めるようにしたソフトだ。実際に入社半年の、文系出身の大卒社員たちでも、このプログラムを使えば複雑な形状の加工ができてしまう。 見学会では入社半年の女性社員がこのプログラムを丁寧に説明してくれたプログラムの精度もさることながら彼女の説明の精度も素晴らしい。毎日のように見学者が絶えないと言うがそれだけ他人に説明できるということは構造から使い方まで、社員一人ひとりにも肚にしっかり落ちてるということだろう。
HILLTOPの仕事の選択基準は楽しいか、楽しくないかだ。かつて下請け仕事していた時に、山本副社長以下は仕事を楽しくないと感じた。そして、社員数6人の時に大手との取引は全てやめてしまう。仕事の8割がそれでなくなったと言う。そこから3年間、休みなしで働き続けて発注者から直に仕事を受けるスタイルに切り替えた。儲かるか儲からないかより、「仕事そのものを楽しめるか楽しめないか」を選択の基準とする。だからこそできる、とても真似できないすごい決断だ。
神田昌典さんの非常識な成功法則の第一条に「やらないことを決める」がある。またドラッカーは「戦略とはやらないことを決めること」と言っている。やらないことを決めるのは、それを決めておかないと、やることばかりが増えてしまい、とても忙しくなるのと、自分がすり減ってしまうからだ。「やらない」基準を作れるのは、自分のことをよく研究し、自分のストライクゾーンをよく理解している証だ。
京都のHILLTOPをオンライン社長塾のメンバーで見学した。見学した目的は2つある。一つは、同社がアルミの切削加工に特化をした多品種単品生産を実現していることだ。金属加工業の中小企業の多くは、下請け企業である。しかしながら当社は、下請けを一切していない。なぜそこに至ったのか、大変興味があった。もう一つは同社が職人レスの体制を追求していることだ。職人が持っている技をプログラム化し、誰もが同じ仕事ができるように工夫していた。人手不足の時代にこの仕組みは、中小企業の垂涎の的である。それを学びたくて総勢27人で見学させていただいた。
楽天生命パークの対面にあるショップに立ち寄った。その売り場面積の大きさに驚いた。タイガースのショップの約3倍、ドラゴンズのショップの約2倍の大きさだ。そこには様々な選手グッズが売られていた。選手のユニフォームのレプリカやお土産物のお菓子が中心だ。なんとかグッズで儲けようという意図が見て取れる。アメリカの NBA のグッズ売り場を見たことがあるが、それに酷似している作りだった。逆にドラゴンズは、グッズ販売に消極的すぎるのではないかと思った。在庫リスクを恐れていては、プレミアムグッズの販売ビジネスはできない。
見学コースの中で、楽天を代表するエースピッチャーがサインをしたピッチャーズマウンドのプレートを2つ見た。一つは岩隈投手、もう一つは田中投手である。楽天球団ができて15年ぐらいでしかないが、それでもこのチームを代表するエースが2人いて、日本シリーズのペナントを1度取っているという歴史がある。東北の人たちがそれをリスペクトしている感覚が伝わってきた。オコエ選手などはえぬきの中から、次の楽天の主役が育つといいなと思う。
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