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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
孫正義さんはなぜ穏やかに話すのか…彼の「情報革命が導く、新たな世界」を聴いた。松下幸之助さんも、稲盛和夫さんも、窪田貞三先生も話すときは穏やかだ。真のリーダーは大声を上げて熱く語るようなことはしない。自分勝手、自分本位に話すと人は冷めてしまう。自分が松岡修造を見ていて冷めてしまうのはそこなのだろう。俺が俺がと思わない方は、リーダーシップは上手く行く。リーダーはゆっくり、相手を遠赤外線で温めるように話すのが丁度良いのだ。
人間は神と動物の間に存在するもの…とは松下幸之助の言葉。だから神に近づくこともできるし、動物にも近づく。そして、社長の仕事は少しでも神に近づくように環境を整えることだという。例えば会社の中でお金が盗まれたとする。誰が盗んだのか、犯人探しをしたいところだが、そのように人を疑っては良い社員までもが嫌気がさす。このような風土では理念は浸透しない。お金が盗まれるような環境を創った社長の責任であり、「犯人を捜すつもりはない」と宣言する。これが社長の正しい態度だ。
大企業病5:結果へのこだわりのなさ
大企業病4:説明責任の回避
大企業病3:コミットメントしない。
大企業病2:論争への恐れ。
大企業病1:信頼の欠如。
なぜ日本の家電メーカーは世界で敗れたのか…その原因のひとつが逆算思考にあるという。日本の経営者は市場の伸びに合わせて設備投資をする。「販売網からの意見→どれだけ作る→設備投資をする」が、韓国や中国の経営者は「誰に売る→いくらで売る→どれだけ作る→どれだけ売る」という戦略を練る。最初に普及帯の価格を狙ってくるのだから、日本企業が勝てるはずがない。これは日本企業が自動車で展開したときの戦略と同じ。逆算思考ができるわけではないが、残念だ。
逆算思考が、市場の見方を変える…昨日の社長の考え方を変えたのは、この春に実施した私のブロックゲームだった。このゲームの最中には「逆算」で考えると生産性が飛躍的に上がると気づくセッションがある。それを早速経営計画に応用したのだ。社員は当初戸惑っていたが、今はやるしかない、と開き直っていた。この気づきをすぐに自分の経営に置き換える置き換え力に感動した。
20億の会社を5年で100億にできるのか…?社長が本気になれば、それも可能ではないかと昨日出会った社長と話していて感じた。この社長の頭の中には、「積み上げ」はない。あるのは逆算だ。先に100億があり、そこから逆算をして「何をすれば100億になるのか」を考えるように現場に指示している。そのため、現場の社員は、今の客に押し込むよりも新しい市場を見つけることに躍起になっている。これが120%を目指したら、押し込むだけで終わりかもしれない。今どきこんな高い目標を目指す社長がいることに驚いたが、行く末が楽しみだ。
日本の輸出品の多くは完成品ではない…確かに、日本の家電製品などアジア企業製品に押されつつあるが、その中のロームや京セラ、村田製作所などの半導体部品は全世界に採用されるほど好調である。そのことを先日訪問したVセラックスの高山社長は「出口産業が強いから材料も強くなる」「材料を制する者は世界を制する」「材料があるからものづくりができる。材料が変わればモノづくりが変わる」と教えてくれた。改めて、わが国の材料メーカーの強さを感じた。
なぜ結婚ができないのか…そのヒントが人は幸せだから笑うのではない、笑うから幸せになるのだ…だからまず、訳もなく笑いましょう…という笑いヨガの考え方にあると思う。これを応用しれば、幸せだから結婚する人もいるが、結婚するから幸せになる人もいるのではないか。かつて、見合い結婚全盛の時代は、そのような考え方が存在した。条件面が揃わないことを嘆いている人が多いが、条件を全部揃うのを待っているより、まず一緒になってそれから徐々に幸せになる方法を探す。そんな挑戦的な生き方もカッコいいと思う。
放課後の子供たちはどうあるのが理想なのだろう…?先日、見た光景がひとつの理想像だと思った。名古屋市郊外のある会社を訪問した。その会社の前には公園があり、そこで子供たちが10人くらいでドッチボールをしていた。大学生くらいのお兄さんとお姉さんが指導していたようだった。これが所謂学童なのかと思うが、このような環境で子供たちは体を鍛え、友達と遊ぶことを覚える。子供が学校から帰るとひたすらゲームばかりしていると悩んでいる親御さんは、近所にこんな場所がないか探してみるといいかもしれない。
最近、街を歩いていて妊婦さんを多く見かけるが、なぜかな…と思う。妊婦さんが結構年配なので、医学が進歩したのはひとつの理由だろう。また、以前、少子化の原因が「将来の展望が描けないこと」にあると聞いたことがある。だとしたらそのような絶望感が少しずつでも薄れているのかもしれない。特にサービス残業がなくなり、残業代が満額支払われていることや、働き方改革の推進で残業制約に推移したことが影響しているのではないかと思う。これまで幾多も少子化対策が練られてきたが、それが実を結びつつあるのは嬉しいことだ。
毎週のようにアユ釣りに行く。9月にこんなに釣れるのは初めてだ。私が好んでいく場所は、ロープを握って谷を下って行くようなところで、とても人に「一緒に行こう」と言えるようなところではない。が、自分は腕の良い他の釣り師と競って次々釣り上げるような達人ではない。もともと山間の深い谷で、人にないところで釣りの楽しみを覚えた人間。だからこそ、釣れるかどうかより、渓流に誰もいないことが重要なのだ。だからこそ癒される。その上で釣れるのならなお最高だ。今日も非常に良い想いをさせていただいた。神様に感謝したい。
経営者視点とマネージャの視点は何が違うのか…最近、役員以上の人にはそれを意識するように指導している。そのひとつが経営者は問題解決を行う場合、ヒト・モノ・カネ・情報・時間などぶち込むことで解決する視点を持つことだ。課長クラスまでは今与えられている資源で目標達成に向け解決していけばいい。が、部次長クラスは人が足りなければ人を入れ、モノが足りなければ稟議を書いて申請する。そしてそれ以上になると、どこかと提携したり合併したり、事業再編することや、システムを導入するなどの手段で問題の抜本解決を図る。自分はその視点をもっと指導できる人にならねばいけないと思う。
会社が新事業に挑戦し、そこで悪戦苦闘した記録は、企業にどのような形で残っているべきだろうか?もし、それが一冊の本のようにまとめられていたら、その事業が成功した時はその成功要因は何か振り返ることができる。また失敗したときには、同じように失敗要因は何かを分析することができる。今日、中部マーケティング協会の商品企画研究部会で訪問した会社はこの記録を残し、それをベースに自らの挑戦の物語を語ってくれた。聴きながらその記録が同社の財産であると感じた。
脱下請けへの挑戦は双刃の剣である。下手をすると不良在庫を抱えたり、資金を使いつくして倒産を早めてしまうことにもなるからやる以上は慎重にやらねばならない。最大のポイントは流通。作った商品をどのように売るのか、それを確立してから売る。それには最初から流通と一緒に作ることだ。流通の担当者の意見を組みながら、売り場を想定して、その売り場で売りやすい商品にして売る。私が見てきた成功事例の多くがこのパターン。今指導している会社にもこのことを徹底したい。
ある社労士事務所の方からクライアント向けに講演をして欲しいと依頼された。どんな話がいいのか打ち合わせすると、「脱下請け」をテーマに出来ないか?という。確かにそのようなコンサルも経験しているし、現在挑戦中の経営者も知っている。しかも所長は次のように言う。「完成された長篠の合戦の話より、桶狭間の方が面白いじゃない。脱下請け成功物語より、脱下請け挑戦物語だよ」。そこには池井戸潤の作品的な「経営者の生き様」の物語がある。脱下請けの本質は生き様より、意地だ。そこを語ればいいのならと引き受けることにした。
「酒井先生には、社内にないものの『構築』をお願いしてきた。CIとか、中計とか、クレドとか」。お客様の社長にそう言われて目が覚めた。今日、その社長の所に社員研修を提案に行った。すると社長は酒井にお願いしたいのは社員研修ではないという。では何か?と尋ねたら、『仕組みの構築』。この一言で自分が提供してきたものの本質がわかった。同時に自分を人材育成屋だと考えることの誤りに気づかされた。自分は何を売っているのか、それは人に教えてもらわねばわからないものなのだ。
昨日の大物釣りに成功した要因のひとつが、5月の同窓会での友人のアドバイスだった。彼のことは殆ど覚えていなかったが、円卓で隣の席に座ったのだから仕方がない。相手の話を引き出すと、秋には鮎の川漁師をやっているという。そこでアユ釣りのコツを聞き出す。長い竿より短い竿、流心より川縁を狙うこと、初期の針は大きく正規の針は小さく、糸は太い0.3号を使用…何から何まで常識の逆。しかし、一つ一つが理に適った理由があった。それを参考にしたからこその26cm。これも素直に聞いてよかった。
先週の感動から一週間おいて、また釣りに行きたい気持ちが強くなった。と言っても桃源郷は遠く往復するにはしんどいので、クライアントの部長が鮎を釣ったという場所を教えてもらい行ってみた。が、途中で道を間違えて、今まで一度も行ったことのない場所に出てしまった。仕方なしにそこで竿を出してみると…なんとこれが大当たり!5年ぶりに26cmの大物『通称・潜水艦』をゲットした。今年は川の状態が悪く、7月・8月は不作続きだっただけに、この大当たりは嬉しかった。場所こそ違ったが、人の言うことには素直に従ってみるものだ。
忙しいときの受注を受けるべきか?断るべきか…?クライアントの製造状況は、現在のキャパでフル稼働に近い。しかし、そこに新たな受注が舞い込んだ。将来的に大きなビジネスに繋がるかもしれない受注だ。このような時の判断基準は「理念」に適うか否か。そこで幹部で改めて理念を見つめる。書かれていたのは「GIVE&GIVEの精神」と「うるおいの人生」。前者はお客様に対する姿勢。後者は社員に対する姿勢。よって今回は受注を受け、一部の管理者には残業をお願いする。が、その人には十分にペイで報いることを選択した。理念こそが判断基準なのだ。
クライアントの進捗会議で上司がすべきことは何か?…その2。それは「なぜ売れないのか」の分析である。私が見たところ、多くの場合は活動量の不足である。やると決めたことがちゃんとやれていないのだ。では、なぜできないのか。単にサボっているケース、やるべきことの優先順位を間違えて後回しにしているケース、リーダーと現場でのコミュニケーションが上手く行っていない(リーダーの指示が悪いケース)など様々だ。そして一番いけないのか、そもそもオーバーワークになっていて選択と集中ができていないケースもある。ここは上司がちゃんと見てあげないと、現場がつぶれてしまう。オーバーワークの時は「何かを止めよ」と言ってあげないといけない。
クライアントの進捗会議で上司がすべきことは何か?…その1。それは「なぜ売れたのか」の分析である。営業マンの場合は「たまたま」で片づける人が多い。しかし、売れた要因はたまたまでなく、必ず必然だと考える。今回指導した客先でも、訪問回数と成果が比例しないように見えていた。が、単月で見ていると相関しないように見えても3か月移動平均で追ったら、相関係数0.83とちゃんと相関していた。今日の訪問は2〜3か月後の成果に繋がるということ。それを見つけるのが上司の仕事だ。
クライアントで、上期の成果発表会に備えたプレ発表会行われた。各部門の成果が発表されたが、発表に慣れていないため、成果が最後にしか発表されない。成果を生んだ取り組み、そうでない取り組みなど玉石混合で発表される。さらに、やったことをすべて語ろうとする。時間内で終わらない…など多くの問題を含んでいた。それらを修正して最終発表会に臨む。こうした結果を生んだ原因の分析を行う振り返り、メソッド化を図る機会を創ることは、企業の仕組み化及び安定成長には欠かせない。異動して引き継ぐ者にも大いに役に立つ。私はこのような振り返りは絶対に必要だと思う。
靴修理のMr.リミテッド第2の再生秘話は、トップの仕事である。若き戦略家の経営者は役員会議で販促策などを議題にしたところ、メンターから一括されたという。「数年後の姿を考えて、今打つべきことを考えよ。それがトップの仕事だ」。V字回復の途上とはいえ、トップが目先のことを追いかけていてはいけないのだ。靴修理屋だけでは未来のない同社は、現場社員に「自分が誇りに思う瞬間」を聴いた。そして小さな修理を、感謝されることが生きがいになっていることを知る。そこで「サービスのコンビニになる」というビジョンを打ち立てた。目指す姿がハッキリすることで、同社はひとつになった。
靴修理のMr.リミテッドの再生秘話を聞いた。その中で印象に残った話が2つあった。第一は戦略家の若き経営者が最初にしたことだ。彼は現場の改革を行おうとし、戦略を上から落としたら現場が一斉に反発した。そこでまずは現場の意見を徹底的に、改善できることはすべて改善することから始めた。仮にその改善案がおかしいものであっても、「まずは部下を信用すること。最初からダメだというと二度と意見をくれない」と考えて、実施した。上手く行かなければ後で変えればいいのである。この成功に最初に現場を信用することの大切さを学んだ。
実は昨日の桃源郷は先週も来た。ただし、着いた途端に大雨が降りだし、竿を出すのを諦めてすごすごと帰った川だ。家から片道約4時間。竿が出せずに帰る虚しさは半端ない、でも橋の上から川を見て一目ぼれし、どうしても竿が出したくてもう一度来た。時間が無駄にならないよう経営のCDを10本積んで何本も聴いた。すべてが良い話ではないが、中には「そうだよね!」と膝を打つものがいくつもあった。鮎+CD。それも大きな収穫になった。
こんな桃源郷がこの世に残っていたのか…そう思ってガタガタ身震いした。子供の頃、自分が育った荘川。その荘川は何度か繰り返された大水と土砂、及び護岸工事の影響でいつしか全く違う川になってしまい、当時の面影はなくなった。そして、あんなに釣れた鮎はいつしか釣れなくなってしまった。ところが今日訪れた川は、当時の荘川の姿そっくりだった。そして、鮎も実によく釣れた…わざわざ訪ねて来て本当に良かった、懐かしさで涙がこぼれそうになった。こんな自然を維持してくれた皆さん、本当にありがとうございます!永遠にこの川が、この状態でありますように!
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