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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
講演会の日が近付くにつれて、二つの思いに駆られる。最初は、だんだん気が重くなる。「ああ、面倒くさい」。特にタイトルを客側から指定されているときはそう。「何を話せば喜んでもらえるのか…」。考えるのも嫌だ…となって、しばし考えることを放棄する。そのうち期限が迫り、依頼者から督促の連絡が来る。「○○日までにレジメください」。さあ、もう逃げられない。そこから真剣に考える。まずは粗筋を考える。このとき、イメージだけで考える。すると、なんかシックリこない。あかん…と、ネタを探しだす。打ち合わせの時のメモ、テーマに近い特集の雑誌の記事、関連書籍のページ…すると、キーワードが見つかる。「あ、これだ」。これが見えていなかったのがシックリこなかった原因だ…空白埋めるピースが見つかった途端、私の粗筋は力強いストーリーに変わる。レジメを一気に書き上げて送信。そこからはワクワク。講演の日が楽しみで仕方なくなる。ありがたいことだ。
息子が通う中学校のPTA会報誌の特集は「3年間の思い出を、川柳で一句」だった。野球をやっていた息子とその友人の作品。
V字回復作戦を立案したお客様の幹部から、喜びのメールが届いた。「おかげさまで、予想以上にメンバーで議論できる場となりました。現在の業務プロセスを棚卸することで普段、自然と気付いている問題点をを改めて認識することができ、それをメンバーで共有できたことは、本当に価値あるものだと思います。今までは、一方的な施策(トップダウン)が多く、やらされ感の中で、みんなが取り組んできたんだろうと今回、改めて社員の意見を聞き出す大切さに気付きました。今までは、そういう場を作ることに対し、こちらで考えた方が早いと思っておりました。 急がばまわれですね。これからのアクションプラン策定、実行をしていかなければなりません。管理者という立場として、社員の意見を時間がかかってもしっかりと受け止め、自身も積極的に行動することで施策を盛り上げていきたいと思います」。幹部がこれだけ前向きならばすでにV字回復は成ったも同然。私もお客様と一緒に気を抜かず、この勢いで一気意に駆け上がりたい。
某社で半年ごとに業績のアワードを行っている。19のチームが参加し上位3チームが表彰される。選ぶのは他のチームのメンバー。そのメンバーが共感するような何かに取り組んだかどうかが問われる方式だ。そのため過去には目標未達成ながら表彰されたチームもある。さて、そんなアワードで、いつも次点で終わる不思議なチームがあった。実力はあるのだが、なぜか票が集まらない。前期、私はその原因を考えたのだが、せいぜい「プレゼン資料の色遣いが悪い」としか言いようがなかった。そして今回。このチームが作ったプレゼン資料はとても見やすかった。実行した内容も、皆が「できれば自分のチームに取り入れたい」と憧れるようなシンプルだけど「ここまでやるか!」と思わせるような内容だった。それが奏功してついに初表彰!どころか3連覇中のチャンピオンを押しのけて堂々の1位に輝いた。受賞したリーダーのコメントは「早く皆にコメントしたい!」。それがこのチームの頑張りを物語っていた。
友人のコンサルタントの悩みを聞いた。「○○しなさい」と断定して言うことができないが、どうしたらいいか」という。確かに不確実性がますます高くなっている時代。断定することのリスクは大きくなっている。何よりデールカーネギーは名著『人を動かす』にあるように命令することは人を不快にしてしまう。事実、あるコンサルタントは「断定は絶対にしない」と言っていた。しかし、断定的な物言いはコンサルタントに求められることのひとつであり、そこがまた評価されるポイントなのだ。私も何度か「断定して言ってくれるのが良かった」と評価されたことがある。そこで私のアドバイスは、「してはいけない」だけは断定していいましょう、ということ。「…しなさい」は言いにくくても「やめろ!」「やってはいけない」は言えるはず。また、何かを止める決断は、強く勧められないとできるものではない。失敗が濃厚な時、お客様をリスクから守るために断定して言ってあげよう。
友人と士業ばかりを集めた士業交流会を開催した。集まったのは弁護士、税理士、社労士…など、約20人。その会の冒頭で元船井総研の友人が「コンサルタントという職業は素晴らしい」と話をした。その理由は4つ。�.灰鵐汽襯織鵐伴�身が成長できる ��大きな仕事(影響力のある仕事)ができる �C�でも成れて、人から感謝される�せ纏�を通して社会に貢献することができる。それを聞いて、いずれも深く共感した。とくに�,蓮⊆�分がお客様と一緒に成長していく実感がある。20年前に小さな町工場だった会社が世界を代表する企業になったり、頼りなかった若者が組織をけん引するリーダーになったり。脳は自分と他人を区別しないというが、相手を「すごい」「素晴らしい!」「やりましたね」などと承認し肯定していると、自分自身も承認・肯定できるようになる。「お客様を一生懸命成長させていたら、一番成長したのは自分だった」。そう実感できるのもコンサルができる士業の醍醐味だ。
今月はセミナー等の数が17。1か月の最多記録が一昨年の2月の19であり、昨年と一緒で史上2番目の多さだ。2月は今期の取り組みのまとめと来期の仕込みが重なるため、勉強会ニーズは高い。が、全体で28日しかないためにキツキツのスケジュールなってしまう。それでもクライアントが地元にあればいいが、ありがたいことに遠方からもお声がかかる。そんな忙しさを乗り切るために、今年は一つの工夫をしてみた。敢えて入念な準備をせずに、課題だけを頭にインプットして、サブ脳に働いてもらい、自然と伝えたいことが湧き上がるのを待つようにしたのだ。すると不思議なことに、セミナーの直前になって、素晴らしいヒントに出会えたり、頭の中で別個に存在してた2つ以上の情報が繋がって知恵になったりするのである。仕事に追われているが、実は仕事を追っている。上村選手のようにコブを攻めている。そう実感できている2月。こんな月はなかなかない。
15歳の平野選手を特集した番組で、山形で練習場のチューブを作っているおじさんが出てきた。いわゆるグランドキーパーだが、ソチ五輪のコースは他のコースと角度などが微妙に違う。それを同じように修整したという。こういうおじさんに限って「自分は大して貢献していない、ただ良い練習ができればいいなあと思って」と謙遜したことを言う。平野選手がメダルを取っても「ああ、良かったね。うれしいね」と、近所のおじさんのような笑みを湛えるだけだ。選手も「周りの人に支えられて」と感謝を口にする。15歳なのだからもっと「俺がやったんだぜ!」と天狗になってもいいのに、落ち着き払っている。それは、こうした地味なおじさんによくよく無理を効いてもらったことがわかっているからだろう。選手もおじさんも日本人特有の奥ゆかしさを持っている。そんなおじさんを見ながら、僕にもいろいろ応援してくれた近所のおじさんがいたことを思い出した。ありがとう、おじさん!
五輪でティーンエイジャーが活躍している。銀メダリストの平野選手は、息子と同じ歳だ。そんな若者向けのメッセージで大変共感したCMを見た。「好きなことを仕事にする。それは簡単ではない。競争に負け涙する。それも好きなことなら、人は、ものすごい力を発揮する。誰かに決められた世界ではなく、自分で決めた将来のために。人は、ぜったいに、変われる。ゼロからプロにするモード学園。」このCMが大人の私の心に刺さるのは、「将来を自分で決めた」感覚に乏しいからだろう。また、「変われない」と思い込んでいるからかもしれない。これが若者向けのメッセージなら、私も含めた大人がそういう生き方をしていない…良いお手本になっていないからだろう。若者に問われているように思える。「おじさんは、自分で決めた未来を歩んでいるか?」「おおじさんは、もっと変われるのではないか?」。それに「そうだよ(YES)」と答えれるような生き方をしたいと思った。
スノーボードの角野選手。いじめに会い、学校へ行けなくなった選手が五輪で堂々と8位に入賞した。何かひとつでも卓越したものがあれば、人は十分に愛され、社会のお役にたつことを証明してくれてとても嬉しくなった。学校に行けない子供は少なくない。そんな子が夢中になることを見つけ、それに何時間も費やしていく。人間の生き方はそれで良いのではないかと思う。5教科受験なんて、世の中はオールラウンドプレヤーを求めすぎている。それでいてお金の運用や、税金の法律や、コミュニケーションスキルや会議の進め方や社会貢献の在り方、起業の仕方、日本人の誇りなどはちっとも教えない。もし、そのようなことを学ぶ機会があれば、世の中に対しもっと踏み出せる人が増えるのではないかと思う。会社を選びすぎて就職先が決まらない若者が多いが、就職より「夢中になれる何かを見つけること」。その方が、若者の未来には絶対必要なことだと角野選手を見て思った。
世の中には運の良い人がいる。が、その人の運の良さは必然であることが多いのではないかと思う。その源は「引き受け力」。人から無理難題を言われたときに、「ハイッ!」と引き受ける力のこと。自分がどれだけ忙しくても、睡眠時間を削ってやり切る。すると依頼した人は感心し「あいつはなかなか使える人だ」と認める。すると、大きな仕事の時に「ちょっとあいつに頼んでみようか」と声がかかる。それを成し遂げると、「彼はあの大きな仕事に携わった人」となり、グンッ!と信用が増す。この信用が次の仕事を呼ぶ。それを人は「あの仕事に携わった運の良い人」と言う。もし、あの時断っていたら、その後のことは発生していないのだ。だから、頼まれたことは、有無を言わさずYESとう言わなければならない。そうやって私も生きてきたが、おかげで運の良い人生を歩んできたと思う。チャンスに恵まれたい人は、何よりも自分の引き受け力を磨くことだ。
熊本のラーメン屋「龍の家」の玄関に社訓?ともいうべき詩がかかげてあった。感激したので備忘録的にメモしておこう。「できない どうしても できない でも頑張ろうよ あきらめずに だって頑張った 人だけがはじめて できたときの よろこびを 味わえるのだから それが 自信になるよ それが 勇気になるよ」。単純なことだけど、この言葉に勇気づけられる人は多いんじゃないだろうか。できなかったことができるようになることを成長と言うが、私も50歳を超えてますます成長している実感がある。今まで手探りで進めてきたことが、オリジナルメソッドとして「こうすれば上手くいく」確信のようになってきた。数年前なら二の足を踏みそうな課題も、今なら「そういうの、得意です。お任せください」といえる。まさに今、「それが 自信になるよ それが 勇気になるよ」の自信と勇気が湧く日々。これは守破離の離に達したとき特有の楽しさかもしれない。 |