|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
老舗専門商社の応接に通される。見上げたらそこに明治24年12月24日、同社の創業者が書いた書が掲げられていた。少し長いけど、感動したので、意訳してここに書き残しておこうと思う。
愛犬家のため名古屋の6社がコラボし、「わんわんラボ」という名で「愛犬家と暮らすための快適アイテム」なる商品群を開発、それぞれのショウルームで展示している。参加しているのは、住友林業クレスト、INAX、サンゲツ、アイカ工業、トステムなど。犬にとって滑りにくいフローリングや、犬が引っかいても傷つかない壁、犬が通れるドアなどが売り。建築系コラボレーションによる新規事業の分かりやすい見本だ。
中小企業経営者7人と自分が作った営業ツールの品評会を行う。中でもサプリメント販売をしている社長が作ったチラシ「あの頃を取り戻したい方に朗報です!以前と比べて最近の自分の肉体の衰えを感じ気力まで衰えていませんか?」というキャッチフレーズには全員ぶっとんだ。皆、同じ思いを抱えていたようで、あれやこれやの意見続出。チラシの良くするにはし、ターゲット層の意見を聞くのが一番だ。
建築会社の社長と話す。「今後、i-padを営業に使う」という。住宅はプレゼンテーション資料が格段に多い業種。ところが、i-padを使えば住宅の図面、イメージ図などはもちろん、Googleアースを使って土地の状況も360度確かめられるという。社長によれば、他にプレゼン重視の自動車ディーラー、中古車ディーラーなどではi-pad営業が当たり前になるとのこと。i-padはインパクトの割りに必然性が無いから普及が危ぶまれているが、Macのように必要な業界では常識になりつつある。
敦賀の海上釣堀で息子と海釣りに興じる。おかげさまで真鯛15尾と大漁だったが、店の運営に当たっていたのが20歳前後の若者3人であったのには驚いた。彼らは一見とても頼りなさげに見えるが、釣り方の説明や、放流、網の修理など、成すべき黙々と仕事をしていた。そして、圧巻は魚を絞めてくれたとき。顔つきが「大人」のそれに変わったと、息子が驚く迫力だった。頼もしい若者たちだ。
尖閣諸島では中国がヒステリックなほど叫び声を上げた。弱い立場を自覚する者は常に語気を荒げる。そうしないと、誰も話を聞いてくれないからだ。中国があそこまで声を荒げたのは、「日本政府よ、取引しようぜ」の現れである。そういうときに「法にのっとって粛々と対応します」と言われれ本当に粛々されたら、情状酌量・浮かぶ瀬もなし。そうなれば、窮鼠猫を噛むしかない。そういう心理が分からぬ政府でもあるまいに。
尖閣諸島で逮捕した中国人船長を釈放!その報に触れたとき愕然とした。野党はもちろん多くのメディアも失望の報を伝えている。中国が「レアアース」の禁輸を言ってきたときに「日本はきっとレアアースに頼らなくてもそれを越える技術を生み出すだろう」とピンチ=チャンスと考えていただけに残念だ。世界一喧嘩をしない民族・日本となればその存在は美しいが、それはガンジーのように貧しさに耐える覚悟があるときだけだ。
魅力の第四は、地域の人たちが主人公のいる学校を応援していく姿だ。みなみを基点とする「想い」が地域に連鎖していき、雪だるまのように膨れ、それが球場という器の中で大きな塊になる姿はもし実現したら凄いな、と思う。それを可能にするには、もともとの発起人の熱き思いと、吉川英治の言う「われ以外、皆わが師」の姿勢であろう。目標を持つことがどれだけ当事者と周囲を幸せにするかがわかる。
魅力の第三は、物語の最終版に差し掛かったところで出てくる「真摯さとは何か?」に対する回答だ。物語の最初のほうにマネージャに絶対不可欠なものが「真摯さ」として出てくる。そのときは「真摯さ=まじめで誠実で実直で…」と解釈するだけで流れていくのだが、終盤には別の表現で出てくる。そして、そのことは3人の女子マネージャがそれぞれの立場で実践してきたことだった。そんなストーリー構成にすっかり感心してしまった。
魅力の第二は、同校が勝ち進む上で起こしたイノベーション。弱小チームが高校野球の常識の中で勝ち進むのは難しいから、逆に高校野球の常識とは違う非常識な作戦を取ることで強豪をなぎ倒す、というもの。その非常識な作戦は、監督のみならず読者も常日頃「?」と感じていたところから導き出している。そのくだりを読みながら、イノベーションを今まで以上に身近なものだと理解することができた。
魅力の第一は、主人公のみなみが、「甲子園にいきたい」ではなく「甲子園にいくんだ」と決めていたこと。単なる「願望」と「そうなるものだと思っている」という「確信」は全然違う。そして、確信を抱いた者はそのGoalから逆算して今日何をすべきかを見出す。それは甲子園のような遠い目標でも同じだった。「そこまで確信に満ちた目標を君は持っているか?」読んでいて、そう突きつけられたような気持ちだった。
遅まきながら50万部越えのベストセラー『もし高校野球の女子マネージャがドラッカーを読んだら』を読んだ。予想以上にドラッカーに忠実な物語で驚いた。青春小説にありがちな涙を誘うミエミエの構成に泣くものか…と思っていたが、少年野球を指導する者にはあまりに身近な題材で、終盤では何度も泣かされた。印象に残ったエッセンスを4日に分けて書き記すが、本当に読んでよかったと思った。
白鵬が連勝記録を伸ばしている。大相撲の歴史を塗り替えようとする大変な事件だが、国技館は空席が目立つという。いくらコンテンツが優れていてもその器がグラついていては関心も今イチということか。社員が活躍できるもの会社という器がしっかりしているから。だから、今が旬と頑張っている社員もまずはその会社を築き上げた先輩たちに感謝しよう。そのリスペクトを忘れたら、今の輝は消える。
先日努めた「営業力開発研修」の受講生からこんなメールを頂いた。「今回の講義で一貫していたのは、目からウロコな新しい話をされるのではなく、身近な事例をロジカルに分析し、系統化し、「見える化」していただいたお話であったと感じています。話の内容は当然参考になりましたが、私には先生の『全ての事象をロジカルに見える化する過程』が若い部下指導に役立つと感じました」。そんなことを意識したつもりはないのだが、自分の強みは自分にはわからないもの。改めてそんな側面があるのかと気がつきました。ありがとうございます。
ベネッセのサイトに載っている「父親と家族の関わり」というアンケート結果を見て冷や汗をかいた。そこには「自分は妻に必要とされていると思うか?」YES81.5%、「妻と自分は互いに支えあっているか」YES80.0%に対し、「自分の仕事・生活上の悩みを妻と相談しているか」YES41.2%とあった。質問が具体的になると極端に低くなる。イメージでは良い夫婦であろうとしても、現実は相談も難しい間柄なのだ。
30歳にして創業社長の跡を継ぐ若き経営者からの戦略商材といえる輸入品の販売戦略についての相談を受けた。そこで次のような方程式を書いた。「利益=�ゝ區堯澂�顧客一件当月間販売量×�C渦繊澂�12ヶ月×�チ突�益率−�Ω楜匈�拓コスト」。このうち何を伸ばすかを話し合う。そこで見出した方策は�,鮠紊沖Δ鮑脳�化すること。さしずめ10月に開催予定の展示会はその絶好の機会。○件の顧客を創る意気込みをもって望むべきと伝えた。
40歳のニッチトップ企業の後継者からイノベーションに関する相談を受ける。彼は�.▲献△某塀个垢襦´∧胴颪某塀个垢襦´9馥發蚤召了埔豸�けの商品を開発する の3つの選択肢を持っていて、「どれが一番いいか」と尋ねられた。複数の選択肢を持って相談に来る人は意外と少ないが、「絞る」過程があるからこそ自分の限界を知ることができ、その後の「集中」ができる。そんな彼の相談姿勢に好感を持った。
プラントエンジニアリング会社の部長からの相談。同社は新規事業の一環として、新型のプラントを開発した。それはCO2の排出量を抑え、かつ海外に押されている国内産業を守る大変魅力的なものだった。が、これまでは数件の納入実績に留まっていた。それを爆発的なヒットにもっていく方法を一緒に検討する。「売れないものを売る」のではなく「売れるはずのものをもっと売る」ための相談は大歓迎だ。
最近、PILOTの消せるボールペン・フリクションボールを愛用している。それまでは3色ボールペンを使っていたが、インタビュー時に速記することが多い自分は書き損じも多くノートが醜くなってしまうことが多々あった。そんな書きミスを「消せる」から快感だ。とるわけ赤や青は色鉛筆の頃から消せない色だった。それが消せるということは、情報をより確かな価値あるものにする効果があると思う。
職場活性化を指導する伊藤素美子先生と話す。話しているうちに、凄い気づきを得た。私は今までコンサルタントはこれまで「実務を語ること」が仕事だと思ってきた。確かにそれは大事なのだが、実は私がしてきたことにはもっと大事なことがあったのだ。それは、クライアントのハートにスイッチを入れること。OFFの人をONにするキッカケを作り、逆戻りできなくするのが私の使命だったのだ。
ピアンタの担当者は企画から販売までの責任を持つ本格的なプロマネだった。大手企業になると組織が機能分業するのが一般的。そのため、現場の声を技術に伝えるのに何度もミーティングが開かれ、そのたびごとに膨大な資料を作るのが通例だ。そこに、その両方を担当する人材を置くことで、情報が早くスムーズに流れるようになる。手ごろな規模の事業だからこそできることだが、理想的な組織だ。
私は今日まで有名な「三現主義」のうち、現地・現物はわかるが、「現実」がわからなかった。「現地・現物」を見たら、それが「現実」であるから、あえてダブル表現をしなくていいと思っていたからだ。ところが今日のプレゼンターは、現実について「そこにいる人の意見を聴くこと」と言った。それを聞いて得心した。現実=そこにいる人の話を聞くこと、つまり三現主義=「現地・現物・ユーザー目線」なのだ。
本田のミニ耕うん機「ピアンタ」の開発物語で、本田宗一郎のVTRに続いて登場したのが同社の三訓だった。すなわち��No.1であること ��独自性があること ��三現主義。この言葉はプレゼン資料の至る所に記されていた。まるでブランドマークであるかのように。そして、プレゼンの締めくくりもこの三訓だった。最初から最後まで、プレゼンのスタイルも内容も同社の考え方が貫かれていた。
本田のミニ耕うん機「ピアンタ」は、企画者が「家庭菜園は持っているのに耕うん機を買わない人」に「なぜ使わないのだろう?」と疑問を持つことから始まった。原因は、燃料であるガソリンを使うことによる「重い」「危険」「うるさい」など…。そこで、これらの「使わない理由」カセットコンロにすることでクリアしたという。ユーザーから見たら画期的なプロセスイノベーションが起きたのだが、「使わない理由を潰すことがニーズを創る」こともある、と改めて認識した。
本田技研で同社が開発したカセットコンロで動く農機具「ピアンタ」の開発物語を聞いた。驚きの連続だったが、まずは、冒頭で本田宗一郎のVTRを見せられたのには驚いた。それは、創立35周年行事でのスピーチだった。「社長がいい加減だから社員がしっかりせないかん」「どなっていたら、こんなにも立派な会社になった。どなりがいがった」「見た顔の人ばかりなのにみんなよその人に見える」「こんなこと、ちょっとないことです」と向き出しの感情で社員に感謝していた。誰もが皆、彼のことが大好きだったのだと伝わってくるVTRだった。
地区で優勝を続ける少年野球チームの監督にその強さの秘訣を聞いた。彼は自信たっぷりに3年生以下のときの教育にあるといった。彼は� 嵬邉紊�面白い」→�◆嵬邉紊漏擇靴ぁ廣���「野球で上手くなりたい」の4ステップが必要だという。そして、�,里燭瓩忘能蕕倭完�がピッチャーをさせるという。リズムに乗せてネットに向かって投げさせ、褒めまくる。そうすることで子供の心に火を着けるのだ。
地域の少年野球の秋の大会の開会式に参加した。入場行進時に行進の美しさを競うコンテストがあった。中には「イチニ、イチニ」と声が揃い、とても綺麗に行進するチームがあった。それを見ながら、こうした規律を重視するチームは、運動能力の高いレギュラークラスを謙虚にし、運動能力に劣る子に自信を付けさせる効果があるのではないかと思った。入賞したのはいずれも野球でも強いチームばかりだった。
SEばかりの職人組織を手く束ね、部下のやる気を引き出しているマネージャにその秘訣を聞いた。彼のやり方の特徴は、目標作りを全員参加で行うこと。それも1回1〜2時間のミーティングを毎週、10回近く重ねて納得感のある目標を作るのだという。小さなMTGを重ねながらを課題を具体的な、細かい行動レベルに落としていくプロセスは、現場の社員の当事者意識を高める上でとても有効だ。
機械メーカーの幹部と話していたら、販売前から「絶対に売れる!」と分かる商品があるという。それは「こんな機械」と口頭でコンセプトを伝えただけで、6−7割の人が「あ、それはいい!」と反応する商品だ。同社の人はそれを「図面なしでも売れる商品」と言う。わが身を振り返っても売れた商品は、簡単に口頭だけで伝えることが出来た。逆に言えばそこまでシンプルにしないと売れないのだ。
某中堅企業で、オーナーのDNAを伝承するプロジェクトを進めている。DNAの伝承に不可欠なのが歴史を振り返ることだが、「こんなことがありました」と歴史を振り返るだけでは「ふぅん」で終わり。「なぜこうしたのか?」「どうしてそうなったのか?」等テキストの中にふんだんに「?」を盛り込み、同社の若者が先輩たちの判断と行動に興味を抱かせることが重要だ。私の役目はその「問いを投げる」ことである。
|