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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
大日本住友製薬で、「水のいらない薬SUITAB」の開発物語を聞いた。開発した西牧マネージャは、「自分で飲めるうちは自分の力で薬を飲ませたい…」との思いから、SUITABの開発にこだわったという。薬を選ぶのは医師である。もし、医師の視点からだけで薬を開発したら、鼻から管で薬を入れる方法で満足しただろう。しかし、開発者は患者の立場での薬づくりにこだわった。同商品が大ヒットしたのは、医師より患者が喜んでるからに違いない。
某金融機関で、たまたま渉外部門の30分間職場を眺める機会を得た。全体会議前の30分間ということもあったが、全員湯気が立つくらい殺気立って業務処理をしていた。これだけの勢いと集中力でよくミスが出ないものだと思う。そして、会議時刻になると全員がサッと集まった。彼らにとってはこれが日常なのだ。金融機関はインフラのひとつ。今、日本をこんな人たちが支えているのだ。
4月に行った『販売徹底計画書作成セミナー』に参加した企業のフォロー面談を行う。木曽のガス器具販売会社はキャンペーンの目標達成に邁進中である。同社の面談はその日最終の17時から。当初18時までの予定だったが、日ごろ使っているチラシ、マニュアルなどを持参。キャンペーン目標達成以外のことをいろいろ聞かれる。終わったのは20時。聞くと「延長可能な最後を狙っていました」とのこと。こちらも質問をされて悪い気などするはずがなく、充実した時間を過ごすことができた。
高知訪問の夜は名物「塩かつお」を楽しんだ。かつおのたたきといえば醤油と生姜につけて食べるものだと思っていたが、こちらは塩ににんんくをかけて食べる。塩も荒塩がふりかけらえていて殆どそのまま食べる感覚だ。これが絶品。この店では醤油を付けて食べるものと2種類出たが、私は塩かつおばかり頂いてしまった。『龍馬伝』の中でも「塩かつお」と書かれた店の提灯が出てきたが、本当に美味かった。
今の高知は当然のことながらどこへ行っても龍馬一色だった。一日に何度龍馬の写真や文字をみたかわからない。誰もが龍馬のことが好きで龍馬に憧れて、そんな自分を好きだという気持ちは痛いほど伝わってきた。私は信長縁の地の岐阜に住んでいるが信長の偉大さは認めても、そこまでの親和性を持っている人は少ない。「ほんじゃ、先に行って待っとるきに」と言ってくれそうな偉人など龍馬以外にいない。
高知訪問ついでに有名な桂浜の竜馬の銅像を観る。その大きさ、迫力に圧倒されたが、もっと圧倒された存在があった。隣接する竜馬記念館に展示されていた、司馬遼太郎が書いた「竜馬さんの銅像、おめでとう」の文章。竜馬の生き方に感動した司馬遼太郎は、打ち震える信条で「全霊をあげて、あなたの心を書く」を書き記していた。人の一生を描くことは、それだけの覚悟を要することだと改めて思い知った。
高知では労組同士が協力して活動を盛り上げているが、「よさこい祭」のときは労金と労組の希望者が集まって鳴子を持った「おどり」に参加しているから驚いた。この「おどり」に参加しようとしたら、振り付けの練習に衣装揃えと準備に途方もなく時間を要するからだ。それも振り付け、衣装とも毎年変えるという。こうしたことに単独企業ではなく企業と客が一緒になって参加しているところが素晴らしい。
高知で会った40代半ばの労組の書記長の一人になぜそんなに熱心に組合活動をするのか聞いた。彼は以前、労金の多重債務防止のセミナーに出たことがあるという。そこで、サラ金に法定金利以上支払っていた場合は戻ってくる可能性があると聞いた。実は彼の父親は多重債務に悩んでいたのだ。そこで労金に相談したところ、400万あった借金の殆どを払わなくても済んだという。以来彼は同じような苦しみから人を救おうと、立ち上がったのだ。その正義感に拍手したい。
今回の高知行きも熱心な労働組合を取材するため。高知は製造業が少なく、その分大きな組織がない。そこでいくつもの小さな労組が力を合わせて活動を盛り上げている点が画期的だ。聞くと組合員を集めてファミリー向けには「駅伝大会」「地曳網」、若者向けには「ねるとんパーティ」「スキー&スノボツアー」、女性向けには「メーキャップ教室」。率いているのは、組合員10人の小規模労組の女委員長。その志が素晴らしい。
名古屋飛行場(小牧空港)からJAL便に乗って高知に出張。この路線は近い将来消える予定だ。私が乗った機材は20人乗りだったが、乗客は9人。私以外は全員ゴルフの団体客だった。そして高知龍馬空港から高知駅までのバスは…なんと私1人。50人乗りの大型バスがなんと貸切り状態。大河ドラマで龍馬を取り上げている年にかかわらずこの状況。地方の衰退振りは予想以上に深刻だ。
いつの頃からか息子が「ウナギを飼いたい」と言い出した。そこでウナギを取るために川に罠を仕掛けたのだが、昨年は成果なし。今年こそと思っていた矢先、近所の人から突然電話をもらった。「生きたウナギ、要りません?」。どうやら子ども会でウナギのつかみ取りがあって持ち帰ってきたらしい。しかし30cm超の大きさで飼うことができず我が家に持ち込まれた。念ずれば通ず、というが本当なのだ。
富山の新湊には連合のススメで入社から定年まで毎月2000円、賞与時には5万円づつ給与天引きで積み立てする「ゆとり預金」を実施している組合が多い。が、現在のような不況下では一時金が少なく、例年通り天引きすると困る組合員も出てくる。そこで組合は天引きするかどうか判断するが、このようなときでも天引きすると判断する組合は少なくないという。短期より長期で考えたらその方がいいからだ。
多重債務対策セミナーで講師役を務める労働金庫の支店長が力説していることがある。それは絶対に自己破産してはいけない」ということ。多重債務の処理に当たっていると「自己破産すればいい」と考える人がいる。が、破産してから数年は借金ができないため、教育ローンが借りられなくなるというのだ。親が破産すると子供が行きたい学校に行けなくなる。その事態を避けねばならないと考えているのだ。
顧客に会員制度を導入し、会員を増やしている某社の話を聞いた。新規会員の獲得は、現在の会員幹部の食事会に参加してもらうこと。参加は、一社につき必ず幹部1名、担当者1名で参加してもらう。そして、会員幹部から、会員となる魅力や意義について語ってもらう。こうして一度火がついたら見込み客には、後は訪問回数を重ねて説得するだけ。一本釣りより効率の良い、手の込んだやり方だ。
元支店長で今は幹部となった銀行員と話す。彼に今の若手職員の印象を聞いたが、曰く「若手は優秀だと思う。よく若手職員が使いにくいと愚痴るマネージャがいるが、それは『部下を使いこなせない、育てられない自分が馬鹿だ…』と言っているのと同じ。私が部下なら『絶対にお前を伸ばしてやる!』と言ってくれる上司がいい」。ないものを嘆く人より今の戦力を活かそうとする人が一番尊いのだ。
昨日の書記長によると、多重債務のことで相談のある組合員は組合事務所に一人できてぼけっとして座っていることが多いという。そこで「今日はどうしたの?」と声をかけると「いや、別に…」とのなま返事。「そうか」といって放っておくと、そのうち「いや、実を言うと…」と話し出す。そして、最初に出てくるのは決まって借金総額の約半分。そこで「それだけか。じゃ、この話は無しだ」と突き放すと「あ、いや、関係ないかもしれませんが…」とあと2件くらいの借金が出てくる。そうして、組合員を多重債務から救っている。
某労組の書記長と総務課長と話す。同社では多重債務者が増加していることを問題視し、労働金庫と組んで多重債務予防のセミナーを全員参加で開催したという。希望者参加でなく強制参加にしたのは「本件に対して希望者だけでいいということはありあえないから」。確かに多重債務の怖さに関する知識は、誰もが身につけるべきもの。それを強い口調で言われた使命感の強さに感銘を受けた。
某社の経営方針発表会に出席。専務が挨拶の冒頭で次のように述べた。「昨年は大変嬉しいことがありました。来社されたお客差が、弊社の挨拶と清掃を見られて『実にシッカリしていて気持ちが良い。これからは貴社に発注したい』と言ってくれたことです」。営業は営業担当だけが行なうものではない。従業員ひとり一人の態度がお客様を創る。まさに「ひとりの100歩より100人の一歩」の事例だろう。
自宅でココイチの出前を取った。また、マクドナルドのテイクアウトを買ってきて食べた。食べ終わり、ゴミをゴミ袋にしまってハタと気がつく。なんて多くのゴミが出るのだろう…。「テイクアウト」というお客のワガママがなければ人間のゴミはもっと抑えられるのに…。蕎麦屋や寿司屋の出前はこんなゴミが出ない仕組みになっている。環境を考える会社は回収も含めてお届けの仕組みを考えてほしい。
昨日の先生が指摘した「観光地におけるおもてなし」は全部で5つある。�,�もてなしの気持ち �⊂霾麋�信 �J發�やすさ、周りやすさ �ぬノ呂鮃發瓩襦¬ノ呂鯏舛┐襦´ヂ弍�、受け応え 。これは観光に限らず、企業経営にも当てはまるだろう。メーカーが工場見学の来場者を迎えるとき、地方の食品産業が都心で物産展を開くとき、この5つを満たしているか、チェックポイントとして使えそうだ。
観光業界の専門家による地域活性化の話を聞く。先生は観光の語源は地域の光=自然、歴史、文化などを観にいくことと説明した後、次のような式を紹介した。「地域の光(観光資源)×おもてなし=価値観光の創造」。おもてなしがあると、リピート客や住民が増えるという。おもてなしは観光客と住民とのふれ合いから生まれるもの。ふれあいの仕掛け作りが観光資源を持つ自治体の大事な仕事だ。
子供の野球チームが勝ち上がるのは「たまたま」。が、勝つとほっとするのか、子供たちの気が緩むようだ。そこで監督が、細かい連係プレーなどを意識した密度の濃い練習をする。そうした練習は慣れない反復動作の繰り返しとなり、いつもと違う疲労が子供たちを襲う。が、こうした練習が子供レベルを上げるのだろう。よく言う「一戦ごとに逞しくなっていく」は、経験してみるとよくわかる。
石川遼選手が中日クラウンズ最終日に「58」を出して優勝した。12バーディ、ノーボギー。こういう状態を「ゾーンに入る」というのだと、漫画『上がってナンボ!』に描いてあった。が、漫画からは、どうしたらゾーンに入れるのかわからなかった。試合後、彼は「ミスをイメージする前に打っていた」と語っていた。そこから察するにゾーンは「実力以上のものを発揮できる自分の力を信じきることができる」の状態を指すのだろう。
上海万博の開幕がマスコミでバンバン報道されている。熱狂的に報道されるのは、今回の万博が「強い中国」の象徴だからだろう。先日お会いした繊維産業の社長は、「私たちにとってビジネス上の楽しみはインドから西に進出することだけだ」と語ってくれたが、国内市場に魅力がないわが国に、中国市場は黄金の輝きを帯びて見える。上海万博は「中国市場」の機が熟したこと=参入にはもう遅い=を告げる警鐘なのだ。
子供が属する野球チームがトーナメント戦の一回戦を勝ちあがった。たったそれだけのことなのに、次も勝って次も勝って…と頭の中はもはや優勝気分。このワクワク感は他では得られない。私は柔道をしていたが、柔道は1日で一回戦から決勝までやってしまえるスポーツ。決勝まで残っても、会場移動にあわただしいだけであまりワクワク感がなかった。一日一試合しかできないスポーツの醍醐味がここにある。
最近の『龍馬伝』はよく泣ける。昔の自分がダブるから。上場企業を辞めようと考え、決意する過程で何度も『竜馬が行く』を読み返していた。道を探して飛び出す勇気をあの本から貰っていた。ドラマのように劇的ではないにせよ、自分の人生を大きく変えるメンターにも出会った。飛び出す勇気と新しい出会いによって切り開かれていく瞬間。誰の人生もそのような輝きを持っている。そのことに感謝したい。
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