V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
紅白を観ていて出演者が余りに大勢なのに驚いた。ひとりで舞台を背負った人は数えるほどで、大勢のバックダンサーやバックコーラスがアーティストと一緒になって舞台を盛り上げる。その模様は陛下がおっしゃった「支え合う」社会を画いて見せているようでもあった。EXILEなんかどこからどこまでアーティストでどこからがバックダンサーかわからず。その境目のない感じが一体感が出ていい。
『どんとこい、貧困』(湯浅誠著 理論社刊)を読んだ。いかにして貧困をなくすべきかという社会に対する提言書だ。特に貧困に陥った人に対してよく言われる「自己責任論」を、貧困者の立場から真っ向否定しているのが斬新で好感が持てた。筆者は、ひとり一人の『溜め』の有無が貧困に陥るかどうかを決めてしまう。よって溜めのない人のために「社会の『溜め』が必要だ」と説く。その考え方に共感した。
某社のT部長とマネジメントサイクルについて語り合う。サイクルには「目標」→「仕組み化」→「教育」→「実践」という流れと、それとは逆の「目標」→「実践」→「教育」→「仕組み化」の2つの流れがある。前者は安定期に向いたマネジメントで、後者は不安定期のマネジメントである。そこでT部長に「部長はどちらの流れでマネジメントしていますか?」と尋ねたら迷うことなく「私は後者です」と言われた。理由は「その方が人を活かして使えるから」。自分の考え方やスタイルがハッキリしている人は気持ちがいい。
Amazonでいろんな本を買うが、買った本の内容に応じて関連購買を促すDMが同封されてくるのには驚く。例えば地域活性化の参考にと『超神ネイガーをつくった男』を買ったときにはクリスマスのおもちゃカタログが同封されてきた。このカタログ、トイザらスのカタログよりよくできている。また稲盛和夫さんの『生き方』シリーズを頼んだ時は「ユーキャン人気講座」案内が入ってきた。この徹底振りが凄い。
最近は仕事が忙しくて、私も不在がちだった。こんな父親が休日でたまに家にいると、子供たちはどうも身構えてしまうよう。そこで努めて会話し、一緒に掃除をし、スポーツをする。すると言葉少なめだった子供たちの発言量がどんどん増えてきた。徐々に「何を言ってもいい雰囲気」が伝わったのだろう。ひとり一人のリーダーシップを引き出すには、まず「参加」。これは会社でも家庭でも同じだ。
伊勢神宮に参拝する。表参道の「おはらい町」は大変な賑わいで、お祭のよう。が、祭の縁日の賑わいと決定的に違う。ここの商店街にはウソがない。暴利を貪る高価なものもないし、いい加減な材料を使った食べものもない。牡蠣や五色餅、裂きイカや骨なし秋刀魚、そして赤福など。美味しいものを適正な価格で、店の本気度が伝わってくる。こんな個性に富んだ商店街は全国どこにも残っていないかも。
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