V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
ついにわが岐阜県の代表校が甲子園の決勝にまで進む日がやってきた。生まれてはじめての経験だが、嬉しいものだなあ。快進撃の原動力は同校が元東邦高校の名将監督を連れてきたからだが、指導者の力がいかに大きいかの証明でもある。勝利者インタビューで「むちゃくちゃ気持ちがいい」と、張りのある声で答えていたが、感情をオープンにする姿勢が生徒の心を開かせるだろう。
ウルトラマンメビウスの最終回は、サプライズの連続だった。隊員全員がウルトラマンに変身したり、隊長がゾフィーと同化したり、防衛軍が作った機械でウルトラマンの光線が増幅するたり…つくづく視聴者の期待を裏切ってくれた。この裏切りの連発に心地よい感動を覚えた。また、この物語のテーマである「防衛軍のチームが成長する姿」を最後まで忠実に描き続けたスタッフに敬意を表する。
DVDで『不撓不屈』を観た。ドラッガーは「理念は自分より上において見上げるもの」と言ったが、中小企業を救うという使命感を胸に、国家の横暴と戦ったひとりの税理士の生き様に感動した。また、蕎麦屋の娘の「包丁を叩く小さな音に誇りを感じながら、慎ましく生きている人々が減っているのが寂しい」の台詞には共感した。私がお役に立ちたいのも、彼女の言う「誇りを胸に抱く人たち」だ。
部下がくれたバースデーカードの内容で、共通していたことが2つある。ひとつは「最初面接で見たときに怖そうな人だった」。もうひとつは「からだに気をつけて」。このことをカミサンに話したら、「あなたは見た目が怖いのだから、あなたが怒るととっても怖い人になる。だから怒ってはいけない」と諭された。そういうものかもしれない。場の雰囲気とかを読みカリカリと怒るのを控えよう。
東京ディズニーリゾートで遊んだ。入場制限がかかるほどの混雑だったが、友人の案内も有り随分と効率的に回ることができた。ポイントは朝。朝の30分は開門前に1時間並んでも、元が取れるくらいたくさんのアトラクションが楽しめる。朝の30分は午後の5時間に匹敵する。朝のうちに幾つも回ってしまった後の達成感と精神的な余裕は1日を素晴らしい日に変える。やっぱり早起きは三文の得だ。
前の夜は雨だった日曜日。朝6時には雨は上がり、子供が野球の練習を開始する8時にはすっかり良い天気になった。でもグランドコンディションが心配…と見に行くと、なんと野球部の監督とコーチが一心腐乱でグランド整備していた。中には朝6時から出てきて、雑巾で水を掬っていた人もいた。いくら子供ためとはいえ、ここまでできるものなのか。その優しさに恐れ入る。ありがとうございます。
クライアントから教えてもらった話。彼の4歳の娘が、突然「ね、わたしはなぜ生まれてきたの?」と聴いたのだそうだ。すごい質問。親としては答えに窮するところ。そうしたらその娘は自分から答えを言ったのだそうだ。「それはね、パパとママに会うためだよ!」。
バースデーサークルのカードの中に「いつも先を読んでいる姿に感心…すぐ後ろをサポートします」というものがあったが、実はいつも自分に呆れるほど先が読めない。今期も良い決算だが、来期に向けて思い切って投資するなど上手い金の使い方ができなかった。本当に先が読める人なら、常に左団扇でいられるよう工夫する。今頃になって「あれに…これに…」と金を使いたくなる悪癖は、直さねば。
バースデーサークルでもらったカードを読んでいたら、その日まで「ひょっとしたら死ぬのかも…」と思っていたほどの胃痛が消えた。劇的にモチベーションが上がるかどうかは別として、心理的に大きな作用を及ぼすことを確認できた。これまでは、代表者3名に声に出してその人を称えてもらったが、手紙形式にすると全員からの言葉が届くし、残るのでそこがいい。暫くこのスタイルで継続しよう。
部で行っているバースデーサークルで、部員全員から手紙をもらった。中には、私が怒りっぽかった頃に部下で良かった…と書かれているのがあり苦笑した。確かに私は、昔はすぐに怒り、部下をボケ・カス扱いした。最近ではそんなこともなくなったが、ティーチングが必要なうちは徹底して教え込み、できるようになってからコーチングに切り替えた方が良いのだろう。その使い分けが難しい。
娘と美術館に行った。1Fから地下に吹き抜けるホールがあり、下を見ていたら、娘が「ここは何階?」と聴くので「1Fだよ」と答えた。すると娘は下のフロアを指して「じゃあ、あそこは0階?」と聴いた。「えっ?」虚を突かれ私は返答に詰まった。見えていたのは「地下1階」なのだ。建物にはんぜか0階はなく、「1」の下は「−1」なのだ。なんでこんなことに今まで気が付かなかったのだろう。
アキバを探検。上から下まで萌え系の店で滞在すること2時間。まるでテーマパークにいるようだ。ひとつのキャラが、DVD・CD・フィギュア・コミック・ノベルズ・ポスター・カード・コスプレ衣装・同人誌・声優コンサートなどのメディアに応用されるのを見ると、次の世代はもう本(活字)なんか絶対に読まないだろうと思ってしまう。多様性を推進できなきゃコンテンツの価値がない時代なのだ。
中村ノリがドラゴンズの開幕一軍に決まった。できればもっと苦労させたかった。二軍で活躍させ、誰もが「禊は済んだ」と思えるぐらいの工程を経ないと、結果的に彼のためにならないだろう。開幕から使ったらドラゴンズは「良い拾い物をした」と揶揄されるだけである。また、ノリを使わなければ、その間追われる選手も必死になり成長するはず。落合監督には厳しいそんな使い方をして欲しい。
DVDで『日本沈没』を観た。住む場所を失うことが、どれだけ悲しいことかよくわかった。イラクの人にとっては、他国軍が火山や津波のように見えるのだろう。その悲惨さは、日本人が難民としてさまよう映像から伝わってきた。一方「このまま何もしない」を選択した日本人も描かれている。私は日本人としてそれが理解できるが、日本人が「なすがまま」を肯定できるのはなぜか、考えてしまった。
今、この国の職場はガタガタだ。リストラに追いつかない生産性、IT化による分業の進みすぎと見えない化、早すぎる変化と陳腐化した特技、頼れる先輩の不在、コンプライアンス強化に伴う減点思考、多様化する非正社員(臨時労働力と消える一体感や共通体験など…。パロマ、リンナイ、APA、不二家、北陸電力、関西TV、西武球団…現場力を高めないといつまで経っても不祥事は消えない。
最近は、「標準化」ということを相当意識している。部下の多くが30代後半に差し掛かり、コンサルタントしての貫禄も付いたので、私のアシスタントというよりも、単独でやらせたい。すると、同じテキストを使って同じように講義ができる(または、いくらかのアレンジで同じようにできる)のが望ましい。そのため従来より何倍もテキスト開発の時間はかかるが、より多くの見返りが得られるだろう。
柳原新聞店は、節分だけでなく、クリスマスにはサンタクロースに扮して約200件に上る希望宅に訪問。七夕には織姫・彦星に扮し、音楽を流しながら、笹竹に子供達に願い事を書いた短冊をつけてもらい、お菓子を渡し記念写真をとって帰り、約400人の子供と交流するという。お月見では餅つきをするとか。社長の「日本の良い習慣をなくさないようにしたい」の心根が多くの人の共感を呼んでいる。
柳原新聞店は節分の日に、社員が青鬼・赤鬼に扮する。自分たちが配達する新聞に募集広告を入れ、希望があった先に出向き、豆を投げつけられるためだ。子供のいる家庭だけでなく、老人施設や保育園、自治会などからの申込が多いらしい。3人一組の4チームで回り、朝9時から夜7時過ぎまで80数ヶ所をまわり1000人を超す方が参加する一大イベント。さすが、「スマイルスタッフ」だけのことはある。
浜松市の柳原新聞店の社長の話。同社は昨年から「私達は生活情報サービス業です」を合言葉にし、社員の呼び名も「新聞配達員」より生活情報サービス業にあった名称に変えようとお客にアンケートをお願いし、418人の方から応募があったという。そして「スマイルスタッフ」に決定し、それにあわせたマークやポスターも完成した。社員の呼び方をお客に尋ねて決めるとは何ともユニークだ。
昨日紹介した勉強熱心な労組は、組合員にも勉強熱心だ。全員配布の定期大会の議案書にスタンプラリーを展開。3個揃うとお好きなノベルティセットをプレゼント。またお友達の紹介カード持参で来ると小冊子をプレゼント。さらに、セミナーのシールを組合手帳に貼れるように配布。さらに組合役員限定ストラップもあり。マーケティングと同じ技術で組合への参加を呼び込む取り組みに恐れ入る。
某労働組合の活動案内を見てビックリした。そこには「組合は人材供給機関」=「支部三役退任後は「課長」を目指して!」と書いてあったからだ。労組役員の経験は「マネジメント能力(対人関係能力)」を養い、組合の想いを理解した職制が増えれば働く職場も良くなると考えているのだ。さらに同労組ではEQを使って労組役員の自己分析→成長プログラムも導入している。この意識の高さに脱帽した。
息子が少年野球を始めた。練習に立ち会っていると、野球とは実に大変なスポーツだと思う。まず、練習時間が長い。暑い季節は大変だろう。それに耐えるだけでも相当な忍耐力が付くと思う。おまけに試合も長い。レギュラーはともかく補欠には苦痛な時間も長いのだろう…。私は柔道をやってきたから余計にそう感じるのかもしれないが…。息子が私にない忍耐強さが身につけてくれたら有り難い。
下請け色の強い某社社長と来年度のスローガンを開発する。その過程で理想の状態として「下請けなのに利益が出る。なぜならば私は下請けを『○○○』と考えるからだ」の○○○を埋める言葉を考えた。暫く討議して出てきたのは、「選ばれる存在」。「君に作らしてやるわ」とは根本的に違い「頼むからうちのを作ってください」と懇願される存在を目指そうというもの。スローガンは「選ばれる工場」に決まった。
世の中には『足し算商品』と『引き算商品』があると聞いた。『足し算商品』は、例えば贅沢な旅行商品で、付加価値を高めていって高額にしても売れるというもの。対して『引き算商品』はフリーツアーのように、要らない機能を省いていって最もシンプルな状態にして売れるものを言う。クルマは男性には足し算商品、女性には引き算商品というが、二極化の時代は足し・引きがどんどん進むだろう。
前にも書いた通り「ウルトラマンメビウス」に嵌っているのだが、40年前のウルトラマンの『再生』である。特に、初代ウルトラマンの中で勝敗が未決着だったメフィラス星人と40年ぶりに戦う設定には、ファンとしてもその妙味にワクワクした。他にも代表的な怪獣をいくつか復活させたり、昔の俳優を多数登場させたりして作っている。設定にこじつけがあったり作る方も、楽しんでいることが伺える。
ミッドランドスクエアからの眺望は、私にはサプライズの連続だった。単純に頂上にいけない構造は、NYのエンパエワステートメントや万博のパビリオンを伺わせた。また、吹き晒しで屋根のない構造は、天然の感じはするがさぞかし掃除が大変だろう。さらに、回廊式になっていて、三方がくまなく見えるのにも感心。おなじみの100円双眼鏡や、記念グッズの売店もなし。展望台も変われば変わるものだ。
なんという眺望だろう。名古屋駅前のミッドランドスクエアでトヨタの人と打ち合わせ。こんな環境で仕事ができたらさぞかしはかどるに違いない。天井が高く大きくて開放的な気分になれるし、支配者の視線を堪能できる。食堂や、喫茶コーナーからも眺めも抜群。トヨタの人によると建物が四角いから、窓は機械が清掃するから安上がりなのだそうだ。色は米国レクサスの基調のアイボリー+こげ茶だ。
『再生』のフォーラムでは再生ビジネスで成功するための条件も知ることができた。キーワードは『セクシー』であること。また、今の消費者は商品を選ぶときに「自分も成長できるかな?」という視点で選ぶ。よって、情報発信や参加などの「学び」があることが大切だ。「セクシー」+「学習」。難しい両立だが、職場では「母性」+「学習」だろう。それを実現できる人が、「再生」をビジネスにできる。
『再生』をテーマにしたフォーラムで講師は再生のキーワードを5つ挙げた。(1)本業を通しての活動(2)地域と共に栄える(3)肯定的なビジョンを持つ(4)高邁な価値観に基づいた理念と妥協しない(5)企業ならでは影響力の発揮。『再生』に挑む人の姿勢がこの5つであれば、『再生』を支援する者もまた、この5つの姿勢を踏襲しなければならない。ひとつでも欠けたら成就しないだろう。
『再生』をテーマにしたフォーラムに参加した。それを聞きながら私がここ数年取り組んできたことはまさに『再生』だったと気付いた。2〜3年前、土地の利活用を支援した。昨年1年間は、職場の『再生』を手伝った。来年度は、食品の『再生』事業の物語を著作することが決まっている。再来年に旅館などの再生を手がければ、観光地を再生できる材料が揃う…暫くこのテーマを追いかけてみたい。
息子のために時計を買おうとしたら、「ウォッチマン」は2006年8月に潰れていた。専門店が衰退した後、いったい時計はどこで買う時代なのか…スポーツウォッチが欲しいのだが、それがあるのはイオンか、ロフトか、ヒマラヤか…と悩んだ挙句ネットで検索。結局楽天のサイトでオーダーした。フィット感が問われる時計も、比較量の多さと安さで優位なネットで買う時代。変われば変わるものだ。
|