2003年04月14日(月) |
横浜国大野球部(1) |
神奈川大学リーグのプログラムに、参加校の「主将の抱負」が掲載されている。 昨秋5位に終わった横浜国大・大槻主将の言葉。 「自分たちの力のなさを自覚することからチームはスタートした」 「“私立の壁”を破るために、選手一丸となり、意志の疎通がなされた練習を行ってきた」 「“打倒私立大学”を果たし、あの快感を味わうために我々は戦う」 そして、最後はこう締めくくられている。 「国大は変わったのだ」
13日、国大は横浜商大に3−7で敗れ、開幕から4連敗となった。試合後のミーティング。選手の言葉が漏れてくる。 「4連敗はしたけど、みんな去年までとの違い、手応えを感じていると思う。来週から6連勝して、リーグを終わらせよう」
今春の国大は、開幕戦で関東学院大に0−7で完敗を喫した。 「自信を持って開幕に臨んだだけに、みんなのショックは大きいと思う」と野原。 先発で結果を残せずに降板したエースの渡邉は「打たれた球は甘いボールではなかった。それだけに、本当にショックだった」 最悪のスタートだった。
翌日、横浜は一日中雨が降り続いた。横浜スタジアムで予定されていた2回戦は雨天順延。この雨が国大に自信を取り戻させた。 6日に行われた関東学院大との2回戦。神宮球場で六大学―社会人対抗戦を見ていた私に、野原からメールが送られてきた。 「1−2で負けました……。7回まで1−1でした。ナベ(渡邉)が完投です」 渡邉には悪いけど、メールを読んだとき、信じられない気持ちが先にきた。開幕戦を見る限り、関東学院大には通じない……、そう思った。
神奈川大学野球春季リーグ開幕戦。第1試合が終わったあと、横浜国大の部員と第2試合を見ていた。序盤、1死一塁の場面だった。 「今、背中向けた」 と、野球部員が言う。 ピッチャーが投球を終えた後、キャッチャーがピッチャーへ返球する。返球にあわせ、二遊間がピッチャーの後ろへカバーに入る。といっても、ショート、セカンドともわずかに2〜4歩、少し動くだけである。そして、自分の守備位置へ戻る。 このときである。ショート、セカンド、そしてピッチャーを含めた内野手の誰もが、下を向き、一塁ランナーに背中を向けながら、守備位置へ歩いていた。 「誰も、ランナーの動きを見ていない。スキがありますよね」 守っていたのは、過去に何度も神奈川リーグを制している名門チームだった。 俊足で走塁センスがある選手なら、二塁を陥れることができる。それぐらいの凡ミスだった。
先週の日曜日、神宮球場で行われた―社会人「六大学対抗戦」。第1試合の早大―NTT東日本戦を、東大・河原主将と観戦していた。中盤、早大の守備のとき、ショート左寄りへの平凡なゴロが飛んだ。鳥谷が無難に捌き、ファーストの武内へ送球。このとき、セカンドを守る田中が、一塁ファールゾーンまで走ってきており、しっかりとカバーをしていた。 そのプレーを見て、「田中、いい選手だよね」と、私はひとり言のように呟いた。河原も言う。「目立たないけど、良いですよね」。河原は実際に対戦していて、それを感じたようだ。「去年の秋の開幕戦、東大は早稲田に16−0で負けたんですけど、9回に入っても、田中は今みたいに、ファーストのカバーに入っていたんですよ。もう、体に染み込んでいるんでしょうね。すごい選手だと思いましたよ」
第2試合、法大のスタメンショートは1年生の大引だった。試合中、大引は常に目配りをしていた。キャッチャーがピッチャーへボールを返すときはもちろん、どんな状況においても、常にランナーをしっかりと目視し、ランナーに対しスキを見せない。遠めからではあるが、キョロキョロと目を動かしていたのが分かった。
田中も大引も、プレーに派手さがないため、あまり目立つことがない。でも、田中は早くから早稲田のレギュラーを掴み、大引は1年生でスタメンショートに起用された。当たり前のプレーを、どんな場面でも当たり前にこなす姿を見て、その理由が分かった気がした。
2003年04月06日(日) |
初!『東都スポーツ』 |
『六大学・社会人対抗戦』の取材のため、神宮球場へ。売店を覗くと、『神宮ガイドブック』とともに、『東都スポーツ』が置いてありました。400円を払い、迷わず購入。試合そっちのけで、スタンドで読んでいました。
知人から「東都のことなら、東都スポーツ!」と言われたのは去年こと。でも、一度も実物を見たことがなかったんです。私は今日の今日まで、スポーツ新聞だと思っていました……。誌面はいかにも手作りという感じで、レイアウトも粗いですが、全然OK! 内容充実で、面白いですね。4部までの全部員名簿も掲載されており、さすがです。3部所属の東農大。気になる桐光出身・清原は背番号16をもらっているもようです。
ちょっと笑えたのが、「バックナンバー」のお知らせです。 売り切れが何号かあるのですが、「売り切れ号はコピーサービスとなります」と明記されています。コピーって!! でも、コピーを頂いて(もちろん、買うのですが)ホッチキスでしっかりと留めれば、立派に『東都スポーツ』のできあがり。そんな、庶民的(?)な匂いがする『東都スポーツ』です。
で、早速、まだ在庫のあるバックナンバーを8冊注文しようと思っているのですが、家に過去の『東都スポーツ』が眠っていて安価で譲ってもいいという方がいましたら、ご連絡ください。。 また、ベーマガの『大学野球』もバックナンバー探してます。『00年春季リーグ展望号』以前の号をお持ちの方いましたら、よろしくお願いします。
そういえば、昨年末の『野球小僧』忘年会で、『東都スポーツ』の編集長がいらしていました。でも、お話しをする機会がなく、挨拶すらできなかった……。『東都スポーツ』について、しっかりと訊いておけばよかったなぁ。
そうそう、土曜日に、生まれて初めて『神奈川大学リーグ』を見に行ってきました。入場料1000円も取られたことに驚いたけど……。600円のパンフレットが販売されていました。内容は1部・2部の部員名簿と、過去の表彰選手、優勝校。600円にしては、なかなか良いかなと思いました。情報が少ないリーグなので、歴代優勝校が掲載されているだけでも、嬉しいです。ちなみに、第1回の優勝チームは横浜国大! これにはビックリ! 2度目の優勝、期待してますぞ!
本日、18時に東京に戻ってきました。予定より、1日延泊。徳栄ー姫路戦が予想を超える大熱戦になったため、大阪にとどまることを決めました。途中で帰ろうかと思いましたが、本当に最後まで見て良かった。延長15回再試合なんて、もう一生見られないかもしれない。内容的には守備のミスが目立ったゲームでしたが、「勝ちたい」という想い、イニングが進むたびに変わっていく球場の異様な雰囲気……。生で感じることができて、幸せでした。 そして今日の試合もまた延長戦。暴投後の福本の姿。ジーンと来ました。それからは、アンよりも福本。球場を去るまで、福本を追い続けていました。
中学野球の金沢大会では、多くの指導者の方とお話することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。 指導者懇親会の席で、金沢大会の発案者でもある東海大一中・弓桁先生が、「中学野球が高校野球、もっと言えば日本の野球を支えているのかもしれない」とおっしゃっていました。今回の金沢大会に参加して、本当にその通りだと感じました。
金沢大会と甲子園については、今後の日記で書いていきますのでお楽しみに。
最後に、センバツの速報を携帯メールに送ってくれた知人・友人方々、ありがとうございました。感謝! とりあえず、智弁ー浦学、横浜ー明徳のビデオが見たい!! 森監督、須永と心中ですか? 鈴木を使ってください!
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