2010年03月12日(金) |
シャーロック・ホームズ |
私の知っている中で、というより、これまで数々演じられてきた中でいちばん恰好良いワトソン君ですね。 ジュード=ロウですもんね
シャーロック・ホームズでアクション映画というから、一体どんなとんでも映画になるかと不安もありつつ観に行きましたが、面白かったです。 19世紀末のロンドンが舞台ということでCGは多用されています。冒頭の石畳シーンもCGじゃないかな。その後繋がっていった馬車の走るあの道は本物だろうけど
ホームズとワトソンの会話が掛け合いのようになっているので、これは字幕に慣れていない人には大変だと思う。案外早く切り替わるので、最初はちょっとびっくりしたんですよねー。読み終わる直前くらいに字幕が変わっちゃうから。ああこれはついていかないとヤバいなと思って、じっくり読むのはやめました。だって映像も気になるし。
でも、その掛け合いがとても楽しい。
ワトソン君が結婚を機にホームズとの同居を解消して、更にはコンビも解消するちょっと前、という時間軸でした。 ワトソン君がいなくなるということで、ホームズが拗ねる拗ねる(笑)ワトソンの恋人にやきもちを焼いて、拗ねまくってるホームズがえらい可愛いです。 どうにかして相棒を引きとめようと必死でいろいろ画策しているあたり、ワトソンが大好きなんだなーというのと、自分の理解者を逃したくないんだなというのと。 しっかり者のワトソン君に甘えまくってますからね、あのホームズ。もう、このあたりが今までのホームズと違う。
ワトソン君が、過去に負傷して少し引きずり気味の足を庇いながらも、持っている杖で応戦したり、銃をぶっ放したり、飛び込んでホームズを危機から救ったり、ジュード=ロウっていう以前になんだか凄くかっこいいです。まあ、ジュードが演じてるっていうところも大事なんですが。 原作のワトソン君はちょっと抜けてるところがある感じがしてたんですが、今回のワトソン君にはそれはないですね。ホームズの相棒としてきっちり仕事をこなしてますから。
ワトソン君をとられたってわけで、素直に二人を祝福しないホームズも、ホームズの変人奇人ぶりとやりたい放題我儘放題のところをちゃんと怒ってるワトソン君も、二人とも非常に人間味あふれるキャラクターでした。 あのホームズを野放しにしていかがなものかってきっと思ってるだろうに、妻を迎えて家庭を築く、新しい未来に少し夢を見ている感じで、ホームズに対してワトソンが意地を張っているようにも見える。
何だろう、二人とも可愛い。
ヴァイオリンを掻き鳴らしたり、実験していたり、変装シーンもあったり、ホームズの原作設定に忠実でいながら、キャラクター付けは全く違うので、そのあたりをシャーロキアンはどう捉えるか。 新しい解釈だけど、これも面白いからいいんじゃないかと私は思ったけど。
ただひとつ、観る前から気になっているのが、アイリーン=アドラーをホームズの愛する女性にしていること。
原作のアイリーンは、唯一ホームズの裏をかいた人間として、あのホームズにしてあの女性と呼ばせるしたたかな人物なんだけど、それを愛する女にするのはなー、シャーロキアンじゃないけどホームズ好きな私としてはちょっと気に入らない。ホームズには恋愛感情面での愛する人間を持ってほしくないと多分思ってるからなんだろうけど。 あの女性、っていう程度にとどめておいてくれた方が読者側としては楽しかったんだけどなー…
それと、あれですね。 モリアーティ教授。 ホームズの最大の敵なので出てくるのかなとはちょっと考えたけど、あの微妙な出方加減だったら、名前も出さないでほしかったなあ。教授って言った時点で誰かわかるし、名前は出さずに次回に引っ張ってほしかった。
そう、この映画、きっと続編作るんじゃないかと思って。 というより、続編を作れるような終わり方をしてる。そして、観てるこっちも続編があるんじゃないかと期待してしまう。でもこれ、続編作ったとしても、観に行くなあ。映像がスタイリッシュで、新たなホームズ世界で、こういう作品は結構好きだから。
英国紳士然としたワトソン君がかっこいいしね。どうせならオリジナルの事件でなく、原作の事件でも映画化してくれないかなあ。今なら映像技術も優れてるし、素晴らしいのが作れそうなんだけど。
アクション多いです。 安楽椅子探偵なホームズですが、こっちはかなり躰張ってます。 ホームズの頭の中を一度細かく説明してから、その後に一連の動作を流したアクション場面の作り方とか、変わってるなあと思った。
敵のブラックウッド卿は見た目の妖しさは十分でした。 あっさりとホームズにしてやられてるところは、敵ってこんなものよねと思わないでもないけど。
レストレード警部が案外役者なところが意外。 ホームズの上から目線がちょっと少なくて、レストレード警部もホームズを頼るくせに、彼を崇め奉ってる感はなくて、その辺はやっぱり違いますね。
画面上には細かくホームズファンの目を引く小道具が散りばめられているので、それを探してみるのも一興。
結論。 ワトソン君に目が行っちゃうんだよね。ジュード=ロウだから(本音)
2010年03月07日(日) |
ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ |
あの音楽、いいですよね。 サントラってドラマに合わせて作ってるのはわかってるけど、その中でも凄くいいと思うんだよね。音楽だけっていうのが。歌はない方がいい。
ドラマからそのまんま続くので、別に映画にしなくてもドラマでいいんじゃないかっていう気がしないでもないが、昨今の風潮がドラマで人気が出たら映画に続くっていうところにあるので、まあ仕方ないか。 大画面でライアーゲームを楽しむのもまた違う趣で。ただ、お金がかかるのよねー(本音)
CMでよく見た、あの秋山がナオに迫ってるシーンは割と早く出てくる。オチはその後のゲームの重要な役割があるのでね、まあね。 一応女性視点になるので、あの二人にそういうシーンを期待してしまうのは仕方ないとして。 秋山がゲームから退場になるところで、泣くナオを秋山がそっと抱き寄せる場面があるんだけど、あそこはすんごいこそばゆい! 今まで二人にそういうシーンがなかったからこそ、余計にこそばゆい(笑) 見てて、ちょっと恥ずかしくなるっていうか、ワキワキするというか。
それもまた、大事なところなんだけど。
でも、案外早く戻ってきちゃうよなー秋山もさ。と、思わないでもない。もうちょっとナオひとりに頑張らせてもよかったんじゃないかと思うんだけど。過保護だからな結構。
過保護といえば、ライアーゲームの進行役のあの女性。吉瀬さんが演じてるあの女性も過保護だよね。ライアーゲームを終わらせたいっていう気持ちから二人に拘るんだろうけど。
ヨコヤはゲームに参加しないくせに、なんだかおいしいところを持っていってる気がする。
渡辺いっけいさんはあの役どころが非常に似合うとずっと思ってます。 一歩引いた傍観者っていう立ち位置がいいんだろうけど。それで、何だかんだ言いつつナオに何かを期待してる。
鈴木さんは今回はドラマほど出番がなかった。 前半戦はいい感じだったんだけどねー。進むにつれて出番が減って、最後の方はモブと一緒なんだもの。折角濃ゆいキャラで濃ゆい衣装なのに。勿体ない。 ドラマで活躍してたからいいのか?
問題は、初めの方からずっとXが誰なのかっていうところにあるんだけど。 あれ、見てるこっちとしては誰だかすぐわかるんだけど(笑)最後の方まで、ずっと地味だからさ。 気付かれないようにしたいなら、もうちょっと違う役者さんを選んだ方がよかったんじゃないかと思うけどね。地味な部分に違和感を感じるから。 あと、周りにいるファイナルステージまで勝ち上がって来た方々も、どう考えても残れないだろ?って思ってしまうようなキャラなんだけどなあ。もう少し、知性を感じさせるような人柄にできなかったものか。ヨコヤがいた方がよかったんじゃないの?
話自体は面白かったですよ。 頭がいいなあとは思うので。
ただ、最後の最後で赤りんごが揃うのはわかってたし、そういうオチなんだろうなとも思ってたけど。
終わり方に関しては、原作に期待したいかな。
全然関係ない話ですけど、アダムとイブが食べたのは別にりんごじゃないですよ。聖書にははっきりとりんごとは書かれてない筈。 ゲームの進行的にりんごなんだろうけど。
あと、シーズン1も2も、どこかで秋山がキレたふりをする場面ってあるよね。 今回もあったので、ああまた何か企んでるなって思った。でも、秋山が膝をつくのは好きじゃないなあ個人的に。
エンドロールのあとのオマケシーン、黒い封筒の中身は、すっかり忘れていました。そんな伏線を拾わなくていいから、荷物抱えて戻って来たナオを、秋山が迎えるとか、そういう二人の仲が進んでるシーンを見てみたかった…!(笑)
多分、あのお金を貸したおじいさんが大塚なんだと思うんだけど。さっぱり気付きませんでしたね。エンドロールで名前を見てびっくりした。どこにいたのって。
もう少し、秋山の上から目線の台詞を聞いてみたかったなあと思う。 ドラマより少なかったですよ。
結論。 配役に問題があるんじゃない?
|