(仮)日記
何かしらの感想と更新履歴。



2008年12月27日(土) カンボジア・シェムリアップ三人旅







12月27日(土)
昨日から続く寒波にちょっとドキドキしながら、地方のローカル駅から出発。新大阪からはるかで移動。乗っている客の鼾が響き渡っていた。
全日空ゲートタワーホテルの44階に宿泊。眺めも良く夜景が綺麗。が、デジカメで撮影しようにも窓ガラスに自分が映る…
夕食は関空で、とんかつ定食を食す。その後、ゴディバでアイスを購入。ちょっと寒いよね…と言いつつも自動ドアの傍で食べる。
ホテルからの無料シャトルバスにて二往復。運転手のお兄さんに微笑まれる。



12月28日(日)
ベトナム航空の搭乗手続きが停止。列が出来る。
ロータス模様とアオザイのお姉さん(CA)に萌え。隣席に座ったおじさん(四国は徳島出身)は商用でベトナムへ向かう模様。
機内食は茶そば。
ホーチミンで乗り換え。入出国カードを書く暇もなくシェムリアップに到着。
とてつもなくフリーダムな空港。移動用のバスもなくゲートもなく、飛行機のタラップを降りたまま、歩いて空港へ。自分が乗ってきた飛行機をカメラでパチリ(したはずが、現像してみたらなかった…)
無事入国審査も済ませ(カメラで撮影される)荷物を取りに行く。と、何かの警告音が発動。荷物が流れてこない。ホテルまでマイクロバス、バイクが縦横無尽に走り、市内に信号は5つだけ。悪路、マナーは余りなく、無法地帯。夜間は危ないなあこれ暗くて見通し悪いし。
屋台も危ない。別の意味で。生水は飲んではいけません。

ホテルはアンコール・センチュリー、リゾート&スパ。
ドアを潜ると、カンボジアのコットンスカーフをかけてくれ、ウェルカムドリンクを飲みながらガイドさんの説明を聞く。
結構広く、ゆったり出来る部屋で、無料のミネラルウォーターを毎日一本ずつくれました。窓の傍のテーブルに蓮が活けてあり、フルーツのサービスが!でも林檎は水っ気が少なくかすかすしてましたが。それと小さいバナナとみかん。
TVのチャンネルが多く、NHKもあった。が、英語で話されるのでさっぱりわからない…
蚊取り線香を焚くため、マッチを貰いに行く。
到着日の夕食が付いていないのでホテルのレストランへ。自動的にアプサラダンスショー(カンボジアの伝統的舞踊)を見ることになったので、こんなことならもっと早く行けばよかったと後悔。
ビュッフェスタイルなので料理を物色。初のカンボジア、クメール料理に興味とちょっとした恐怖が入り乱れつつ、メニューが読めず食べられそうなものを選ぶ。
かにかまの揚げたもののようなメニューあり。デザートのキャロットケーキはココナッツの味がした。

携帯電話と格闘、海外モードに変更したが通信料が高いと嘆く(笑)



12月29日(月)
朝食は昨日の夕食に入ったレストランと同じ。ジャスミンライスが気になり、食べる。案外普通。
クロワッサンと、パンケーキが美味しかった。シロップがいいよねと言ったら、それはどこも変わらないよとツッコミが入った。そうだな。
グレープフルーツの巨大版が非常に美味しい。かなり美味しい。身がぷりっとしてる。パイナップルもオススメ。
日焼け止めを入念に塗り、虫除けスプレーし、虫除けパッチを貼り、いよいよ遺跡巡りへ。
マイクロバスに乗りこみ、ガイドのナムさんの案内で先ずはロリュオス遺跡群はロレイ。プリア・コー。バコン。九世紀の建造物です。凄い。でもとにかく、暑い。暑い!
ナムさんの説明をなんとなく聞き流し、早々にカメラを構えて撮影開始。そして暑い。
湿気が多いですねカンボジアは。乾季なんだけども。最高気温は30度近く。

バスからの景色は、広い空と雲。たまに青空。牛。牛。牛。鶏。牛。犬。牛。牛。牛。

初日の道はまだ大人しかった。揺れるけれど、発展途上国だし、道なんてこんなもんだよねと思ってました。

昼食前にショッピングモールに連行される。バイト先のオーナーにTシャツを買う。勿論値段交渉で安くしてもらう。
お昼はクメール料理の店。
雷魚のからあげ、野菜の炒め物、米、野菜と肉の炒め物、トマトとパイナップルのスープ、果物。
このスープ、トマトとパイナップルが温かいという時点で既に仙名にはダメなので、それは避けて細長いレンコンと魚を選び取り、とにかく好奇心から飲んでみる。
甘酸っぱい。
非常に甘酸っぱい。甘いのもどうかと思うが、酸味も強い。不思議な味。ガイドブックに載っていたのでカンボジアでは定番メニューと思われる。が、余りオススメできない味でした。甘酸っぱいんです。
具の魚はおいしかった。

同じテーブルになったお嬢さんは東京から彼氏と参加。その彼氏のジーンズはバーバリーだった(そんなところを見るなよ)

午後からはタ・プローム遺跡。
妙な高い音が聞こえると思ったら蝉らしい。日本の蝉とは鳴声が違う。
タ・プロームは修復せずに放置されたままの遺跡で、遺跡の内部から木が生い茂り、根っこが遺跡を破壊活動中。育っている樹木は水を吸って膨らみ、空洞なので燃やしても燃料にはならないらしい。これぞウドの大木とナムさんの一言。日本語うまいなあ。
結構通路の狭い遺跡で、他のツアーの方々とかち合ってるので通り抜けるのが大変。写真を撮ろうにも他の人が邪魔。なかなか根っこから降りてくれない外国人の男の子。

夕食はなんちゃって日本料理のお店。同席したのは、岡山から参加されたご夫婦と、地元東京で転勤先が広島の彼氏と遠恋中の埼玉出身の彼女。
一品目が焼きさば。何処から見てもさば。食べてもさば(当たり前)
オイスターソース味の野菜炒めにさつまあげ。スープは海苔。ちょっと甘味のある海苔。その甘味は海苔の甘味なんじゃないかと仙名の連れのM嬢。

夜になり、もうひとりの連れのN嬢がTVチャンネルをいじっててアニマックスを見つけたと言い出し探し始める。るろうに剣心のOVAやってました。薫と連れ添った剣心が死ぬまでの話を、過去を思い返しながら順に追っていくという。いろんなキャラが削られて弥彦すら殆ど出番なし。最終的に病気になって薫に移って逃げ出して、逃げ込んだ先のサノに叩き出されて舞い戻り、薫の膝枕で逝くというお約束な流れでございました。
いい歳したサノスケが見たかったのに、私は丁度シャワーを浴びておりました。齊藤さんは見たけどな、回想シーンだったよ。



12月30日(火)
カンボジアの伝統的朝食メニュー、クイティウが気になると言いながら普通にパンを食べました。M嬢のクイティウをちょっといただく。
朝食後は部屋にてアニマックス。8時から今日からマ王!の第二シリーズを放映中。但し英語。訛りのきつい英語。

二日目はアンコール・トムとアンコール・ワットへ。
先ずはトム。アンコール・トムで、大きな都の意。
昨日以上にバスが揺れる。かなり揺れる。アンコール・ワット周囲の道は現在舗装工事中。ショベルカーが仕事中、溝にマイクロバスがはまっていた。放置かよ。
揺れすぎてもう遊園地状態。むしろ楽しい。
アンコール・トムの西塔門から侵入。
バイヨン寺院には複数団体が集合。詰まっているので動けない。背後の道を馬車や象タクシーが通過。象タクシーは、まるで野象注意のような黄色い看板が目印。乗ってみたかった…
バイヨン寺院は観音菩薩が掘り込まれた塔がびっしり。そこらじゅうに観音様のお顔があって、なんかありがたい…?どの観音様も表情が違うらしいけど、だいぶん崩れてきているので表情なんてわからない。
急角度の角の取れた階段を登り、細い通路を歩き、写真を取り捲る。お坊さんがいらしたので、一緒に写真を撮らせてもらう。女性は触れてはいけないのでちゃんと隙間を空ける。その後、立ち上がってたそがれるお坊さんを背後から発見し、撮影。素敵な一枚になりました。
ガイドブックでよく見る観音様をパチリ。その真横の急階段を降り(仙名は高所恐怖症)地面に到達。平和だー…
次がバプーオン。かと思ったら、フランス主導で修復中らしく、どうせ近くに行っても入れないからという理由で参道の入口から眺めて終わり。
そして、象のテラス。350Mを象の彫刻とガルーダで埋められています。よく残ってたもんです。
テラスの奥の方にピミアナカスという建造物があり、ここも登れないように注意の看板が立ってるんですが、裏手からがんがん登ってる方々がいました。危ないのと同時に、遺跡の保存の意味でよくないよねえ。
ライ王のテラスには複製の彫刻が置かれていました。本物は博物館にあるそうな。
真横の火葬場は入り組んでいて、迷いそう。

お昼はカンボジア名物、らしい、ココナッツカレーとかぼちゃプリン。ココナッツカレーは辛さ控えめで、アモックは普通においしかったんですが。
かぼちゃプリンは、かぼちゃにプリン、でした。しかもそのプリンが昔懐かしい味のするプリン。ミルク分がない。砂糖あり、クリームなし。
かぼちゃもかぼちゃで味がない。水っぽくてプリンと一緒でないと食べにくい。
となりのテーブルと後ろのテーブルと前のテーブルに座った団体客は全て日本人。更にチェーン店らしくて昨日のレストランと味が一緒と聞かされた。確かに。

昼食後はホテルに戻って休憩。クーポンとしてついていたフットスパを体験すべく、スパの建物へ。
私一人だけ別の部屋に連れていかれ、スパのお姉さんと20分を満喫。アロマオイルいいな〜
そのまま、夜に全身マッサージを予約。これが気持ちよくて眠かった。寝るかと思った。

昼からはとうとうアンコール・ワットへ。今回のメインがここ。仙名はワットに行きたくてカンボジアに行きました。
なのに、雨。バスを降りた瞬間、雨。アンコール・ワットへ渡る参道に足をかけたところで雨。一体どういうこと?

この日、朝からカンボジアの国王が新しい病院を作った落成式典に足をお運びになってまして。
で、ガイドさんの話によると、この国王様はなんと雨男。行く先々で雨が降ると笑いながら語るナムさん。……そういうことは先に言ってくれ傘持参したのに。
傘を差しながらカメラを片手になんとか写真を撮る。門をくぐったその景色が先ず最初の撮影ポイントだとガイドブックに書いてあったのに…!
土砂降りでした。すぐあがったけど。降ったりやんだり、目まぐるしく変わってました。
池に映る逆アンコール・ワットを背景に写真撮影。映りたがらないテンションの低い連れのN嬢を引っ張り込み、一枚。
南国な椰子の木を見上げ、石段を登る。
現在は中央祠堂は登れなくなってます。石段が磨り減って、それでなくても急角度で危ないんですよ。
第一回廊と第二回廊は今はまだ入れます。いつか修復の為に封鎖されるんじゃないかと思ったりします。
アンコール・ワットとその周辺の遺跡はどれもこれも結構危ない感じ。地震が起こるとやばそう。

その後、アンコール・クッキーで有名な土産店、マダム・サチコへ。
三日目の自由行動で行くつもりだったのでラッキー。ただ、聞いてなかったから持ち合わせが足りず。こんなことならもっとお金を握り締めてきたのに!と本気で思った。ハス茶クッキーとか、黒胡椒クッキーとか。試食もあるし、日本語通じるし、いい店です。雑貨も可愛くてバイト先の店長と妹に土産を買ってきました。象柄のエプロンは可愛い。
夕食は、アプサラダンスショーを見ながらビュッフェスタイルで。クメール料理となんちゃって和食と洋食のごっちゃになったよくわからんメニューが並んでおりました。
ホテルでの朝食で既に生野菜は気にせず食べていたので普通に皿に盛ったはいいが、ドレッシングが怪しすぎて困る。……ネームプレートがあるにはあるが、何が書かれているのかさっぱりわからないうえに、見た目も怪しい。どれも知っている見た目がない。サウザンドレッシングに近そうな色味のドレッシングを選んでみたら…なんか甘かったです。
現地のデザートが色々並んでいたので、興味本位で四種類くらいとってきて、食べ比べてみました。……あんまりやるもんじゃないですね、どんな味がするのか気になってたのでここぞとばかりに皿を並べたんだけども。いちばん平和そうなバナナとココナッツのデザートがいちばんヤバい味がしました。口に入れた瞬間、これは無理。まだ、うみぶどうみたいな見た目のデザートの方が食べられます。








2008年12月11日(木) K-20 怪人二十面相・伝






試写会に行って来ました。
あれです、金城武主演の二十面相。第二次世界大戦が起こらなかったら…っていうのを前提に、その後の格差社会の進んだ日本が舞台。
名探偵明智小五郎と、その婚約者の羽柴財閥の跡取り娘ようこ。二人の結納の義を写真に撮ってきてくれと頼まれたサーカス団員の平吉が二十面相と間違えて逮捕されたというところから始まりますが。

これがまた、冒頭の町並みがちゃちくてちゃちくて、素敵なんですよ!(笑)模型です住宅模型。その上をラジコンヘリが飛んでる!どうしようなにこのちゃちさ!
と喜びましたけれどね!

模型やら住宅やら、ところどころほったてな感じが昭和な雰囲気です。
しかも上海ロケなの丸わかりなので、どこかで見たぞこの光景、な映像満載です。私は真っ先にスパイ・ゾルゲを思い出したんですが、新しいところで言えば京極夏彦の妖怪シリーズ、魍魎のハコとかウブメとかも同じような時代の話なのでやっぱりあれも上海ロケ。同じ場所で撮影したんですか!と聞いてみたいところ。

その真ん中に立っているのは東京タワーですね〜さすが三丁目の夕日の監督作品(それは余り関係ないだろ)

残念なのは、私の中の明智さんのイメージが仲村トオルではないこと。や。仲村トオル自体は好きなんですよ。あぶない刑事の頃がいちばん好きですけど。きっと陣内孝則版明智のテレビの二時間ドラマの見すぎです。

金城、今回はからだ張りましたって感じですね。レッドクリフでアクションのない人なので、こっちで発散したってことでいいんじゃないですか。
高いところを走って走って走り捲ってました。あれ、高所恐怖症の人だとできませんよね…映像を見てるだけだっていうのに私には恐怖でした。
それと個人的に、踏みにじられている平吉が素晴らしかったですね。何がって、踏みつけている人の足が。踏みつけ方がまさに看守っぽくて良い。遠慮のない踏み方でしたエキストラさんと讃えたいところです。

そういえば、投げ捨てられた鹿賀丈史の顔をわざわざ映してくれる演出もなかなか(笑)そこ映すんだ、みたいな。

松たか子扮する羽柴のお嬢様が、非常に好きなタイプのお嬢様でした。
一本筋の通った女性というか、胆が据わってて頭の回るお嬢様。そしてお強い。さすが暴漢対策もばっちり☆
矢張りお嬢様は力持ちでないと(え)

結構笑いどころが多い話でした。
金城もお茶目な役どころで、コメディの好きな彼は楽しんで演ってたんじゃないかと思うんですが。

特に、二十面相として演じながら逃げ去っていくときの、
「平吉様ー!笑ってー!」
「はーっはっはっはっは」
ていう場面は大爆笑だったんです。
そこ重要なんだ(笑)CFでも笑い声が聞こえる。

それから、案外出番の多い国村隼さん。おいしい役どころ。

松重豊さんと嶋田久作のお二方のあまりにちょい役っぷりも見所です。気付いてあげてくださいね。
羽柴会長役の大滝秀治に関しては、あまりにらしすぎて笑いましたが。

基本的に、最後にヒロインと主人公がくっついて終わるっていうパターンが好きではないんですが、今回だけはくっついてくれてよかったのになと珍しい感想を持ちました。
表の羽柴財閥会長ようこと、夜を牛耳る(予定の)怪人二十面相な平吉の二人がこっそり結婚とかでもしておけば世界は変えやすいだろうにと思うんですよ。表から変えていこうとするお嬢様はわかりやすいんですが、平吉はいったい裏世界側から何を変えようというのか。結局ねずみ小僧なんだろうかそれもどうよ、と。

本当の怪人二十面相は一体誰なのか、それが問題の筈なのにとてもわかりやすい解答でして。クライマックス部分は結構どうでもいいかなあ。
もしや小林くんなんじゃあって疑ってみたりもしましたけどね。体格的に無理な話だっての。



結論。
ゲンジさんは一体どうやって崩壊する羽柴ビルから逃げ出したんだろう。






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