加藤のメモ的日記
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2008年01月27日(日) ハムはなぜ腐らないか

ハムは豚肉の燻製品である。豚肉なのに腐らない。これは製法による。豚肉を塩漬けにして、燻煙で数時間から数日間いぶして作る。製法はそれほど難しいことはないので、ヨーロッパでは自宅で燻製している家庭もある。このハムは普通の肉に比べて、はるかに長期間保存できる。

その秘密の一つは塩漬けにすることだが、もっと重要なのは煙の中に含まれているフォルマリンやクレオソートなどの成分である。これらは非常に高い防腐効果を持っている。

この防腐効果のおかげで何ヶ月も、ときには何年間も貯蔵しておいても腐ることはない。ほかの、魚や肉の燻製品が長期間保存できるのも、まったく同じ理由による。


2008年01月21日(月)




 四十年いっしょに居りしは幻か縁側の陽を一人浴びおり


『西日本新聞』





2008年01月19日(土) 生きること

数日前NHKの番組でアフリカの砂漠の池に生きる魚が紹介された。その池は普段はなくあたり一面砂漠である。年に何度かの大雨が降ったときにできる池である。しばらくすると干上がってしまい、元の砂漠に戻る。しかしその池には魚がいる。魚たちは池が干上がる前に卵を産み死んでいく。卵は乾燥した灼熱の過酷な環境のなか、砂の中に埋もれたまま何ヶ月も時を過ごす。砂漠の温度は昼は60度、夜はマイナス4度になるという。

やがて雨が降ると池で孵化し、泳ぎ、死んでいく。つかの間の生である。生命とは何か、何のために存在するのか。はたして生きたことに意味があったのか。


2008年01月13日(日) 賞味期限の改ざん

去年は食品会社の賞味期限の改ざんなどが多々摘発され、食品会社の食の安全性に疑問と警戒感が日本中に広がった。例えば茨城の加工会社「マルヒ」は出荷先から返品された干し芋を、2〜3年前から賞味期限を書き換えて包装しなおし、再出荷していた。

日本マグドナルドと石屋製菓は、賞味期限切れの食材を使用していた。白い恋人は賞味期限の改ざんをしていた。又、アイスクリームからは大腸菌群を高率に検出したという。不二家では賞味期限切れの牛乳などを使った洋菓子を製造・出荷していた、など等。

しかし世界に目を転じると、世界の人口の60億人のうちおよそ8億人の人々が飢餓状態で、毎年900万人が餓死している。飢餓状態の8億人の95%は発展途上国に暮らしている。世界の7人に1人、発展途上国では5人に1人が飢餓状態にあるということになる。栄養不足の人々が最も多くすんでいるのがアジア・太平洋地域である。中国は21%、インド25%、アジア・太平洋地域は20%で合計66%にもなる。

また世界には、国内総人口の35%以上の人たちが栄養不足の国が27ヶ所あるがそのうち、21ヶ所がアフリカに集中しており、アフリカの国々は総人口に対する栄養不足人口の割合が高くなっている。

日本では去年、生活保護を受けられなかった男性、確か60才ぐらいだったと記憶しているが、その人が布団の中で死んでいたとかがニュースになる。日記にはおにぎりを食べたいと書いてあったという。腹が減ったら働けばいいと思うのだが。

賞味期限云々というが、冬はケーキなどは賞味期限が5〜6日過ぎたものを食べてもなんともない。さっき冷蔵庫で賞味期限が一週間ぐらい過ぎたケーキを発見したので食べたが、まだなんともない。日本のマスコミは神経質すぎる。世界のあちこちでは生きるか死ぬかの紛争が起きているのに、アメリカの傘に守られた平和な日本はのどかである。


2008年01月12日(土) ボツワナのアフリカ象

ボツワナはアフリカ大陸の南に位置する。最南端の南アフリカ共和国の国境の北に接している。ここにはアフリカ象がいる。象は一日200リットルの水を飲む。ミネラルウオーターは1本2リットル入っているから100本飲むということになる。彼らは食糧となる草や木の葉を求めて常に移動している。主にボツワナ国内を南北に移動している。その距離は東京大阪間を往復する。そのエリアが彼らの縄張りということになる。牛はその体重を維持するため、草の中に含まれる微量なタンパク質が必要なので、ほとんど一日中草を食んでいる。象は牛の何倍もの体重があるから体重を維持するためにも、食欲はすさまじいものがあるだろう。

象は記憶の動物ともいわれ、水のありかを覚えている。一日80キロメートル歩く。メスの妊娠期間は22ヶ月である。子供は12歳で独立するという。象の社会は母系社会である。そこで生まれたオスはやがて群れを出て行かねばならない。

象は視力はあまりよくないが耳は、10キロメートル先の音をキャッチする。1頭の象がライオンに囲まれあわやという事態になった時、仲間の一頭が助けに来てライオンを蹴散らした。低周波を出して助けを求めたという。また言葉を20個か30個ぐらい持っているらしい。足の裏では30キロメートル先の音もキャッチする。象の足跡を計測すると縦は90センチメートルの長さがある。足の裏で低周波をキャッチするということだ。彼らは雨季と乾季の変わり目を、水を求めて旅をする。


2008年01月06日(日) 面白まじめな賞

「もっと! イグ・ノーベル賞」(ランダムハウス講談社、1995円)。
ドクター中松氏が受賞して話題になった「イグ・ノーベル賞」を紹介した本である。「裏ノーベル賞」と通常は訳されるそうだ。選考基準は「世間をいかに笑わせ、いかに考えさせたか」である。

日本人は今までに10人近くが受賞している。たまごっちを開発した人や、カラオケを発明した人。犬語の翻訳機械「バウリンガルを作った人たちが歴代受賞している。授賞式は、ハーバード大学で1200人の聴衆の前で行われるそうだから、それなりに権威がある。


2008年01月02日(水) 今年はうるう年

閏年とは太陽暦で1年が366日ある年のことで、2月は29日で1日多い。この閏年にはオリンピックが開かれ、アメリカの大統領選も行われる。
  
現在の暦であるグレゴリオ暦は、ローマ教王グレゴリオス13世が学者を集め、暦の研究を行わせた。そして1582年グレゴリオ暦が制定され、現在に至っている。

閏年を判断するには西暦が400で割り切れる年か、100で割り切れない場合、4で割り切れる年は閏年である。4年に一度である。

地球が太陽の周りを回ってもとの位置に戻るまで、365.24日かかる。春分点から次の春分点に戻る周期で1太陽年という。

ちなみに2008年1月1日午前9時に、7年ぶりの閏秒挿入が行われた。閏秒制度が1972年に始まってから、今回で23回目である。


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