2011年12月17日(土) |
HappyFeet2に見る不条理 |
子の年齢:7歳11ヶ月
ちーちゃんが何か映画を見たい、というので、上映時間とこちらの都合で「Happy Feet2」を見ることにした。 主役の子ペンギンの吹き替えを、鈴木福くんがやっているというアレである。
予想外に小さいシアターに観客はたった6人で、どうやら興業的に成功しているとは言い難いようだ。
踊るペンギンの群に踊の苦手な子がいて、旅に出て成長して、踊りよりすごいテクを身につけて帰ってくる話だと思いきや、踊れないペンギンの子は家出して父親に連れ戻されるだけなんである。
それと平行して、オキアミの一匹が覚醒して、群を離れ、自分たちはいろんな魚の餌だということに気付く。他の生き方を模索するものの、最終的には捕食者から逃れながら生きるしかないことがわかる。
家出の間に繁殖地が陥没し、陸の孤島と化してしまう。 家出のお陰で難を免れた4匹は他の種族の応援をとりつけ、何とか海への道を作ることに成功するのだが、踊れないペンギンの子は大活躍とは言い難い。
つまるところ、主人公=観客は世界の中心ではなく、危機的状況においては傍観者に過ぎず、自然の脅威の中では餌でしかない、と言いたげである。
それはそのとおり。 ヒトの一生なんて所詮はそんなものである。 せいぜい長生きして、できるだけいい思い出を作る。
映画館まで来てそんな現実を突き付けられたいもんだろうか?
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