子の年齢:7歳9ヶ月
小さい子の怖いもの知らずで、教えなくても側転ができたりするもんである。 ママは産まれてこの方、側転なんて怖くてできたためしがない。 弟も然り。
おそらくパパもそうに違いない。
本能的に羨んでいた。 側転のできる「はしかい」子達を。
ちーちゃんが4,5歳になった頃、やはり側転ができないことがわかった。
あー、やっぱりかー。ママに似て「へしない」から側転できんがやわ、しゃーない。 と、諦めていたのだ。
ところが。
学習発表会で、側転のできる子だけ大役が回って来ることを知ったちーちゃんは。就寝前に側転の練習をするようになった。
んー、頑張ってるなー。でもママは自分ができないから教えようがないんだよね。
ためしにネットで「側転 コツ」って検索してみた。 「上着飛び越え」っていう練習法が出てたので、ダメ元でやらせてみたところ、何かをつかんだらしい。 出来るようになったのだ、側転が。
練習してできるようになるんだ☆
「へしない」ママでも、努力次第で「はしかく」なれるんかな、って。 小さい頃からのコンプレックスを、「へしな」そうなちーちゃんが打開してくれて、ママは本当に嬉しかった。
子の年齢:7歳9ヶ月
体育の日の3連休、鈴鹿のF1を見に行った。 F1はとにかく煩い。耳の聞こえない人を真剣に羨んでしまうほどうるさい。 パパはとにかくそわそわして、プログラムを購入したり、ラジオの実況に聞き入ったり、双眼鏡で見たりしていた。
その帰り、高速バスの中で、ちーちゃんは九九バッチリましーんをやっていた。 DSを家に忘れて来てしまったので、仕方なくやっていたのだと思うが、突然はらはらと泣き始めた。
「あ??どうした?」 「わからん。できん。」
「えー?悲しくて泣いてるの?悔しくて泣いてるの?」 「悔しいちゃよ!できんもん!」
掛算九九が全然覚えられないので、悔しくてないているんだと。 悔しがるのはいいことだが、バスの中で悔し泣きは止めてくれ。
「さ、練習足らんからだわ。泣くほど悔しいがなら、ゲームする時間削って九九の練習しられ!」
家に帰ると、ケロっとゲームをしているちーちゃんなのだった。
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