ちーちゃんままの日記

2009年04月27日(月) なれなれしいヤツ

子の年齢:5歳3ヶ月

 ちーちゃんは、人にはテリトリがあるということをあまり理解してないみたい。
 
 他人同士で許容される接近距離っていうのがある。
 これは暗黙的に決まっていて、それを超えて近づいてくるときは、何か理由があると理解される。

 ちーちゃんは時々、知らない人に10cmまで接近することがある。
 その都度教えてやるのだが、テリトリは皮膚感覚でわかるものなので、頭で考えてテリトリを守るのは難しいようだ。

 そういう訳でちーちゃんは、意図せず、なれなれしいヤツだと思われている。

 ある日銭湯で、同い年の男の子に会った。
 偶然ばーちゃんが、「ウチの孫と同い年なのに、大きいねー。」なんて話をしていたところにちーちゃんが来合せたので、ちーちゃんは既に友達になった気になっている。
 背中をツンツンつついたり、一緒に泳いだり、とにかく体に障る。
 相手はちょっと迷惑そうだ。当たり前だよ!

 「体を触っていいのは、仲良しのお友達だけだよ。」
 「知らんかったもん。」

 さんざんつきまとった挙句、彼が上がってしまうとサッサと存在を忘れ、一心に自分の身の回りのことを始めた。
 
 彼は一旦外に出て、バイバイを言いに戻って来た。
 ちょっとはにかんだような顔で、手を振っている。
 ちーちゃんは、きょとん、としている。

 親しげなそぶりを見せて、その実なんとも思ってないのだ。
 そういうとこ、パパにそっくりだよ、ちーちゃん。 



2009年04月22日(水) おはなし

子の年齢:5歳3ヶ月

年長さんになってから、急にお話が上手になった。

 ある日こんなことを言った。
「やばいやばい。木曜日の7時に22チャンネルで、巨大ワニが入るから見なくちゃ。ユウちゃんと約束した。」

 いつ、どこで、なにが、どうする。といった文の基礎が完全に出来ている。
 ただ、22チャンネルってものがないので、そこだけユウちゃんのお母さんに確認すると、
「ユウは教育テレビが22チャンネルで入ると勘違いしている。」
とのこと。教育テレビで木曜の7時に巨大ワニの番組を放送したのは、事実らしい。

 へー、ちゃんと通じてる!

 ユウちゃんのお母さんも、
「ユウがちーちゃんのウチの引越しの話をしてた。」
とのことで、子供同士でコミュニケーションが完結していることがわかった。
 ユウちゃんとウチのちーちゃんは月齢がほぼ同じ。
 時期が来ると自然に出来ることってあるんだ、と実感。



2009年04月15日(水) おてがみ

子の年齢:5歳3ヶ月

夕食の後、ちーちゃんが何か一生懸命作っている。
保育園で作ってきた、折り紙を渦巻き状に切るのを、マネして作ってるみたい。

しばらくして
「ね、『げ』ってどう書くの?」
と訊くので、
「どこに書くの?」
と聞いたら、何かお手紙書いているみたい。

しばらくして、
「ママ、目をつぶって。」
とさっきのお手紙をくれた。

ままエ おりがみでつくったうづまきおあげます

最後にはピンクのハートが書いてある。
このハートは ラブ って読むんだって。

こんな長い文を自分で考えて、ひとりで書いてくれたんだ。
成長したなぁ。



2009年04月10日(金) おなかがイタイ

子の年齢:5才3ヶ月

 4月になってから、朝になるとお腹が痛い、と言うようになった。
 切迫した感じでもないので、トイレに行けば治るだろ、ぐらいに考えて保育園に行かせていたが、お昼に保育園から呼び出されてしまう。

 「お医者さんに行こうか?」
 「注射はいやだ〜。」
 「注射するかどうかわからないよ。どうしてお腹が痛いのか調べないと。お腹痛いんでしょ?」
 
 でもやっぱり、あんまり切迫した雰囲気はない。

 午後の診察を待つ間に、私がお昼ご飯を食べることにしたら、ラーメンを1/3ぐらい横取りされてしまった。
 「ねえ、本当にお腹痛いの?」
 「うん。」
 
 嘘をついている訳ではないようだが、胃腸が悪いのでもなさそう。
 熱もなく、おやつも夕食ももりもり食べた。
 
 ところが朝起きるとまた、
 「お腹いたい・・・。」
 
 な〜んかオカシイ。
 「ね、保育園行くのイヤなの?」
 「・・・。」
 「先生がイヤなの?お友達がイヤなの?」
 「先生はイヤじゃない。お友達は好き。」
 
 「なんか、『がんばりノート』貰ってから、頑張ってない?」
 「・・・。」
 図星か☆
 
 がんばりノートというのは、ちーちゃんが頑張ったことをほめるためのノートで、「字の練習がんばりました」などと書いてキラキラシールが貼ってもらえるものなのだ。
 このノートのことをずっと楽しみにしてたはずなのに、既にプレッシャーになってしまっているらしい。

 「がんばりノートは、頑張りなさいノートじゃないの。ちーちゃんの一生懸命をほめるためのノートだからね。」
 
 ちーちゃんはちょっと、ほっ、としたみたい。
 今日は登園途中にお腹が痛くならなかった。



2009年04月06日(月) 空っぽ頭で考えることは

子の年齢:5歳2ヶ月

 桜が満開に咲いた春の光の中、お気に入りのNARUTO疾風伝のOPを聞き、登園の途中でちーちゃんが何やらつぶやいた。

 「大人になっても、タバコもビールも飲まんで、じいちゃんに近くなってもタバコもビールも飲まん。」
 「タバコもビールも飲まないの?」
 「うん。」
 「どうして?」
 「健康に悪いから。」
 「健康に悪いことはしないの?」
 「うん。」
 「じゃあ天気のいい日に家の中で、ブロック遊びとかテレビばかり見ているのは健康にいいの?」
 「わからん。」

 健康かあ。
 今のままでもキミは充分健康だと思うのだが、ちっぽけな頭をフル稼働させて考えた、唯一の真なるものが、「健康」だったんだろうなぁ。
 健康こそが正義であり、健康こそが世を制するのだ。
 
 がんばれ、ちーちゃん。
 他人に頼らず、「クウキ」に流されないその生き方が、最後の砦になる日も来るかもしれない。


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