日々あんだら
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2017年05月28日(日) 気になるアイツ





(Sony α900+CARLZEISS JENA MC FLEKTOGON35mmF2.4)


カールツァイス・イエナのMCフレクトゴン35mmF2.4。
オールドレンズ好きがあまねく通るこのレンズ、実は今まで一度も使ったことがなかった。
開放から破綻のない描写、単体で19cmまで寄れるのでちょっとしたマクロレンズ代わりにもなる。
M42マウントなのでアダプター経由で様々なカメラに装着可能。
そしておれが一番よく使う、35mmの画角。

今まで何度も買いかけたこのレンズ、なんで最後の一歩で踏みとどまってたのかと言うと、
ミノルタの35mmF1.8を新旧2本持っていて、どちらもとても気に入ってたことと、
そしてなにより、大口径バカのおれにとってF2.4という開放F値がネックになっていたのである。

で、今回、こよたんのパパから借りてきて使ってみているわけやけど、確かにこれはいいレンズだ。
ピントの線や色乗りは開放から評判通り。
加えてホンマにF2.4?てぐらいボケ量が大きいし、ボケ味も独特やけど悪くない。
(寄れるレンズは画面の大部分がアウトフォーカスなので、ボケ味は大事)

そしてなにより、ピントに切れがあるせいか、α900に着けるとピントの山がめちゃくちゃつかみやすい!
行ったり来たりせずに一発でビシっとピントが決まるので、気持ちいい!
こういうレンズを使うと、ピント合わせは写真を撮るための単なる手順ではなく、それ自体も楽しみの一つなのだと再確認できます。

ちょっと気になったのは、露出を明るめにすると色飽和を起こしやすいかな?ぐらいで、
そんなものは露出補正でコントロールできるので問題なし。
ホンマにいいレンズやなぁ。
これ、開放がせめてF2やったら、10年は前に買って今ごろメインレンズの1本になってると思う。

しばらくお借りして、目玉を喜ばせてあげようと思います。(笑)


2017年05月23日(火) リセットボタン




友人が呟いた。
「ミサイルもテロも核実験も無くなればいいのに。
 一度リセットしてしまいたい」と。
気持ちはわかる。
今、世界中で起きている事件を見ていたらそういう気持ちにもなる。

でも、「リセット」という言葉は嫌いだ。
それは思考停止で現実逃避だと思うから。
今ある問題から目をそらして、「なにもないところからやり直せたら」という考え方だから。
世界も、誰の人生も、そんなことはできはしない。
世界の問題を解決したいなら、みんなで知恵を出し合って、力を合わせて変えていくしかない。

「リセット」という言葉は嫌いだ。
自分の中にもそういう気持ちがあることを知っているから。
誰でもそうだと思うけど、今までを振り返ったら「やってよかったこと」より「後悔」の方がはるかに多い。
今の自分は、子供の頃、否、若い頃に思い描いていた自分もはほど遠い。
でも、リセットボタンを押してセーブしたところからやり直すなんてことはできない。
今からその後悔を直視してより良くするように頑張って生きていくか、その後悔を受け入れて惰性で生きていくか、もしくは死を選ぶか、しかない。


そんなことはきっとみんなわかっているのだ。
なのに、世界を良くするためにみんなが力を合わせることはおろか同じ方向を向くことすらないし、みんなが昨日の自分より良くなるように頑張って生きているわけでもない。
そんな人間の集まりなのだ。
たとえリセットできたとしても、また今と同じ状態に行き着いてしまうんじゃないかな?

ファミコンから始まるコンピューターゲームが人類に与えた最大の害悪は「リセット」の意識ではないかと思う。



実は、世界のリセットボタンはひとつ(一種類)だけある。
核兵器の発射ボタン。
どこかの国の指導者がそのボタンを押したら、人類は滅んで「なにもなかったこと」になるだろう。

「リセットしたい」という気持ちは、極論するとそういう世界を望んでいるというところに行き着くんやけど…
それでもリセットボタンを押したいですか?



とりあえずおれは、この1年間で摂取したカロリーの10%をリセットしたい。(現実逃避)


2017年05月22日(月) 旅カメラ




海外旅行のお誘いを受けたのである。(別にインドではない)
興味はあるが、まだ日程がはっきり決まってるわけではないし、
時期的にまあまあ微妙な時期なので行けるかどうかも不明。
なので、前向きな保留にしてある。

が、保留の返事を返した瞬間、否、お誘いを受けた瞬間から、
頭の中のバックグラウンドエンジンは高速回転を始めていたのだった。
もちろん、「どのカメラを持っていくか」という命題について検討しているのである。

デジタルのメインにα7S、サブのフィルムカメラにGR1v。
これはすぐに確定した。
問題は、フィルムのメインカメラである。

最初に思い付くのはやはりライカ。
この3台は正月明けの伊勢旅行に持っていったのと同じ組み合わせである。
この3台にレンズが21、35、50、90mmの4本。レンズは共用できる。
おれの撮りたい写真の9割が撮れ、持ち運びも苦にならない、THE旅カメラな組み合わせ。
カラーはα7SとGR1vに任せて、ライカはモノクロがいいかもしれない。
そうしたらM6やな。
現状のおれのカメラの中ではベストな組み合わせに思えるが、その分面白味はない。

そうなると、せっかくの機会なので中判で撮りたい。
とは言えさすがにバケペンは重すぎて持っていきたくない。
ならば二眼レフのオートコードか。あれのモノクロはライカより好きだ。
いや、でもオートコードはいつも山で酷使してるし、ここはこないだ買ったスーパーセミイコンタにすべきか。
畳めばコンパクトだし、あれのモノクロも良い。
でも、あのレンズの画角だと、街を撮るには狭い。
街はα7Sに任せて、撮りたい人がいたらスーパーセミイコンタで撮らせてもらう、
という使い方になってしまう。

いっそ原点に返ってミノルタSRT101もアリやなぁ。
そうしたらレンズは16mm魚眼、20、35、58、100mmマクロ、とフルセット揃っている。
欠点は、ライカセットよりもはるかに重くなるので、
すっかり弱ってしまったおれの肩が3日間持つかどうかである。

なら、シンプルかつ画質最高なヤシカ・コンタックスマウントで組み合わせるか。
25mmと50mm(と80-200のズームレンズ)しか持ってないが、
×2のテレコンがあるので、50mmが100mmになる。
25、50、100mmがあればたいていのものは撮れる。
そうなるとカメラはRX2である。あれも使いやすい。
でもヤシコンレンズのモノクロはイマイチ好みちゃうねんなぁ。
惜しいなぁ。。


などと、しかめっ面で(でも楽しみながら)悩んでいると、
その様子を見ていた連れが呆れて笑いながら一言。

「カメラマニアだね。(笑)」

曰く、普通の人はカメラを1台しか持ってないので、旅だろうが日常だろうが選択肢は常に一択、
悩む余地などないのだと。
「旅カメラ」などという言葉を使っている時点でマニアだと。


…正論すぎてグゥの音も出ません。。。


こうして、今日もまた言い負かされて1日が終わるのであった。
…さて、なに持っていこうかな♪(懲りひんな!!)


【今日の名言】
旅に出る時、最初に悩んで最後に決まるのは持っていくカメラである。


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