江草 乗の言いたい放題
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2022年02月27日(日) 日本はロシアよりもクソである        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 ロシアや中国では独裁者が政権を握っていて、その結果として他国への侵略戦争も自由にやれる。そんなひどい指導者であっても、民主主義国家ではないので国民はその指導者を拒否できないのである。プーチンや習近平を辞めさせたいと思っても。彼らはおそらく死ぬまで権力を手放さないだろう。

 日本にもクソみたいな政治家がトップにいた。嘘しか言わないあの安倍晋三である。国会でいくら安倍晋三が嘘をついても、自民党の支配は盤石である。国民の半分は投票もせず消費税はどんどん上がり続けるし、社会保障費の国民負担も上昇する一方、法人税率は下がり金持ち優遇の税制は揺るがない。福祉や教育に掛けるゼニはどんどん削るのに、防衛費は遠慮なく増やす。アメリカの言いなりになって押し付けられた装備品を買いまくるのである。

 ロシアでは国民が反戦デモを行って大勢逮捕されている。ところが日本は大規模なデモも起きない。これだけひどい政治をされていても国民は怒らないのである。国会前に100万人の群衆が集まって内閣総辞職を迫るようなことにはならないのである。それはなぜかというと、国民がその自民党を支持しているからだ。どれだけ政治が腐敗しても、ひどい利権政治が行われていても、国民は自民党や公明党に投票してくれるのである。国民がそうした嘘を支持しているのだ。国民の多数派は自民党政治の「悪」の側に賛成票を投じているのである。ロシアと比べてどちらが情けないかわかるだろう。

 プーチンを批判したら逮捕されるのに恐れずにデモをする勇気あるロシア国民と、いくら批判しても逮捕されることもないのに嬉々として悪の側に投票する馬鹿ばかりの日本国民を比較した時、どちらがクソであるかは明らかだろう。どう考えても日本国民の方がクソである。

 大阪は特にクソだ。今の大阪は維新の会という反社会的組織が牛耳っていて、たとえばコロナ陽性でホテル療養している人に国から出る一食あたり1500円というゼニから4割の600円をピンハネする。ホテルはその残った900円からピンハネして300円くらいの食事を提供するという仕組なのである。国から出た費用のうちの8割を中抜きするようなクソ自治体はたぶん大阪くらいだろう。

 ところがその維新の会は選挙で熱狂的な支持を得て、昨年秋の衆議院選挙でも大阪では大勝したのである。自民党に投票するクソが日本中にたくさんいるのと同じく、大阪では維新に投票するようなふだん何も考えてない馬鹿と、維新の悪に加担しようとする悪人が多数派なのである。

 日本は民主主義が破壊された国という意味でロシアよりも間違いなくクソである。そしてその日本の中でも維新の会に支配されている大阪は最悪である。大阪は間違いなくこの世の地獄である。大阪が医療崩壊したのは補助金をカットして医療体制を破壊した維新の会の責任である。コロナ陽性で自宅療養している人がいくらサポートに電話してもつながらないし、仮につながっても医療機関の電話番号を教えてくれるくらいで何の役にも立たないのである。大阪は今日も多くの自宅放置者が何のサポートもされずに見捨てられている。それでも大阪の住民の多くは維新に投票するのである。その情けない状況を「バーカ」と笑ってるペテン師をオレは絶対に許せない。


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2022年02月24日(木) 世界がウクライナを見捨てた日        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 ウクライナ国内の親ロシア勢力の支配地域が独立し、ロシア政府がそれを承認するということになった。満州国を日本が建国したように、ロシアはこの21世紀に同様のことを他国の領内で行ったのである。

 日本を含めた多くの国がロシアに対する経済制裁を発表した。しかし、どの国も直接の行動を起こさなかった。自国民をどんどんウクライナから避難させ、部外者の立場となることを決め込んだ。NATO軍はウクライナ周辺諸国には配備されたが、ウクライナ国内に入る第三国の軍隊はなかった。世界はウクライナをロシアへの供物として捧げたのである。

 本当にウクライナ救うためならば、ウクライナから逃亡するのではなくてどんどん入国すべきである。ロシアとの国境付近に集結して、「人間の鎖」と称して手をつなぎ、戦車の前に立ちふさがるべきなのである。「侵攻するなら俺達の屍を越えていけ!」と堂々と立ち向かえばよかったのである。欧州にはIS(イスラム国)に参加する馬鹿な若者は大勢いるが、義のためにウクライナに赴いて死のうとする若者はいなかった。

 もしも戦前の日本ならば、「ウクライナを救え」と義勇兵を募れば多くの若者がその主張に賛同して行動を起こしただろう。「義のために死ねる」多くの若者がいたはずだ。オレがかねてから主張する「自衛隊を国際平和部隊にせよ」という方針ならば、日本の自衛隊は義のためにウクライナに入国しただろう。現代の墨家集団として攻められそうな国を救うために戦うのである。そして、もしも欧州の人たちが立ち上がって人間の鎖を作ったならば、天安門事件の中国人民解放軍のようにロシアはそれを踏みつぶしただろうか。

現実にはウクライナに入って戦おうとする人はいなかったし、誰も救おうともしなかったのである。世界にとって「別にウクライナなんかどうでもいい」ということなのである。LNGがロシアから供給停止されることを恐れて、口だけしか反戦を叫べないのが欧州の偽善なのだ。

 世界には民主主義を受け入れない国が3つある。ロシア、中国、北朝鮮である。この3つの国が誕生してしまったのは、すべて第二次大戦の戦後処理の失敗のせいである。スターリンみたいな化け物がそのまま権力を握り、原爆投下というアメリカの戦争犯罪が裁かれず、そして核兵器のような危なくて使えない武器をそのまま後生大事に守り続けた先進国首脳の愚かさが今に至っているのである。

 世界のどの国も「利」によって行動する。未だかつて「義」というただ一つの概念のために行動を起こせるような国家は存在しなかった。だから今のようなひどい世界になったのである。

 世界はウクライナを見捨てた。世界のどの国も今回の問題を「自国にとっての利益不利益」でしか判断しなかった。もちろん日本もそうである。そんな日本という国がオレはたまらなく残念である。

 オレは自分の行動原理を最後まで「利」ではなく「義」に置いておきたい。たとえそれが周囲から見れば愚かなことであっても、オレは考えを変えたくはない。そして自分の人生に残されたわずかな時間も、できることなら「義に恥じない」生き方をしたいと思うのである。オレは自分の信じる「義」のために戦いたいのである。


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2022年02月21日(月) チビには人権がないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 この世にはプロゲーマーという職業が存在している。その人気プロゲーマーであるたぬかなは「170(センチ)ないと、正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください」などと配信中に発言して大炎上してしまい、所属チームとの契約解除となったという。

 心の中でそのように思うのは勝手である。そして親しい人との酒の上でそうしたジョークを飛ばす場合、聞いているのはそのまわりの人たちだけなので不快に感じるとしても一部だ。しかし、公開の場で不特定多数に発信するとそれは問題である。

身長というのは努力によって変えられるものだろうか。オレは身長170どころか160もない。だからたぬかな氏から見ればオレは人権をもらえるどころか人類にも認定してもらえない下等な存在ということになるのだろう。

 高校生の頃、クラスのある女子の会話の中で「付き合うなら身長180以上」などとほざいてるのが聴こえてきて、それを語ってる女子が決して器量が良いとは言えない、いやむしろかなり不自由な部類であることに気づいてオレは世の中の不条理を思ったのである。当時は3高(高身長、高学歴、高収入)がもてはやされ、オレにとって努力によって取得可能なのは高学歴くらいだったので、そういうことにこだわらない女子とオレは結婚したいと思っていた。

 かくいうオレも、喫煙女性とは絶対に結婚しないとか、頭の悪い女は嫌だとか、性格も育ちも悪いDQN女はイヤだとかいうこだわりがあったので、世の中の喫煙女性やDQN女性を差別していたことは明らかなのでオレの主張も実に偏った主張であることは否めないのだが。

 そのプロゲーマーのたぬかなが身長何センチなのかは知らないが、きっとそいつの心の中ではオレのような低身長の人間はどんなに金持ちでもどんなに学歴があっても「人間以下」の存在なんだろうと思う。もっとも最初から低身長のオレを見下してる相手とは親しくしようとは思わないが。

 職業に貴賎なしということばは昔から言われるが、オレは貴賤はあると思っている。たとえば大阪市長の松井一郎のような世襲政治家は「政治は金儲けのための家業」なのでどうしても利権を守らないといけない卑しい職業である。政治家以外のまっとうな就職というのはそういう家の人間には想像もつかないのだろう。そういう卑しい人間ほど、自分の地位に恋々としてしがみつき、嘘ばかり大声で言いまくる。

 寄生虫という職業も卑しい仕事だと思う。女性が受け取る児童手当や生活保護のゼニを搾取し、DVによってその家族を支配する男というのはほんまもんのクズだ。そういうことをシノギにしている男は人間以下のゴミ虫だと差別されても当然だと思っている。一度でもそういう行為が明らかになった外道は、額に「寄生虫」を表すサナダムシのマークでも刺青で入れるべきだと思っている。

 たぬかな以外のプロゲーマーというのがどんな人たちなのかわからないが、少なくともたぬかなは不用意な発言で自分以外のプロゲーマーたちに迷惑をかけたことはまちがいない。彼が謝るべき相手は世間ではなくて他のプロゲーマーである。その職業のイメージを著しく傷つけてしまったのである。

 北京五輪のスノーボード・ハーフパイプで平野歩夢が金メダルをとったことで、スノボはイメージがかなりよくなったわけだが、それまでのスノーボーダーのイメージと言えばやはり国母和宏というクソ野郎で、公式ユニフォームを腰パンして着たり。傍若無人な態度で顰蹙を買い、大麻取締法違反で逮捕されるなど「スノーボーダーはDQN」というイメージを国民に受け付けるのにとても活躍した。今でも「スノボは不良」と思ってる人も多いだろう。スケボーやスノボはブルジョワのスポーツとは程遠いイメージがあるからだ。プロゲーマーも聖人君子が登場することでイメージを変えるしかないのだろう。オレからこのたぬかなに向かって言いたいことはひとつ。思い上がった勘違い馬鹿は勝手に滅びてくれ。


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2022年02月19日(土) モデルナの副反応        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 オレは2月18日、大阪府の設置した大規模接種会場の一つである堺会場で3度目のワクチン接種ということでモデルナのワクチンを接種してきた。予約できた時間が16:15だったので、職場を早退して会場に向かったのである。しかし、予定よりも少し早くついてしまったので、駐車場に車を停めて、車載テレビで「科捜研の女」の再放送を見て時間をつぶしたのだ。沢口靖子はどうしていつまでもきれいなのだろうか。

 帰宅後、警戒していた副反応がやってきた。ネットでは24時間後ということだったのでそんなに早く来るとは思わず心の準備ができていなかった。悪寒と発熱で満足にテレビを見ることもできずに早めに寝たのだが、母や妻の話では一晩中うわごとのように何かをつぶやいていたという。激しい尿意に突き動かされて何度もトイレに行ったのだが、たいした量が出ず、排尿中に気を失うのでないかという虚脱感に襲われた。これは絶対にインフルエンザにかかったときよりもきつい。副反応のきつさは本当に想像を超えていた。

 翌日になって少し体調は落ち着いたが、微熱が下がらない。昼すぎでも37度4分という微熱が続いた。食欲も落ちてるのでミカンを食べたりした。ミカンの缶詰を開けて一人で食べたりした。母がりんごを切って出してくれた。
 夕方になって体温も平熱に近づいてきてホッとしている。まだ咳が出ることもあるが、基本的にふだんと同じ調子に落ち着いてきたのである。明日はもう普通に活動できそうだが、出勤する必要もないし、今日と同じようにのんびりしよう。

副反応はかなりきつい。この副反応が嫌で接種しないという行動もわからないこともない。ただ、コロナ感染のことに比べればマシだろうと思ってこの副反応に耐えてるのである。考えたらインフルエンザのワクチン接種では副反応など一度もなかった。

 世間には「ワクチン反対派」という人々がいて、熱心に活動しているようである。まあいろんな価値観があるのでそこは仕方がないのだが、オレはいちおう医学の進歩を理解しているし、ファイザーやモデルナというのは吉村洋文が宣伝した詐欺ビジネスの大阪ワクチンなんかよりもはるかにまともなものだと思ってるので接種することにした。オレの家族にも接種は進めているし、オレがいちいち言わなくても妻や母はきちんと接種予約をしている。

 大阪市に住んでいる長男には接種券も当分届かないだろうし、年齢的にも優先順位が低いのでまだまだだろう。大阪市は維新行政のために何ごとも遅いので心配なんだが、


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2022年02月17日(木) オレは大阪が好きだ        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 先日、ある東京に住む知人から「大阪に住んでるのになんで維新の会が嫌いなのか?」と不思議そうに訊いてきた。彼が言うには、維新の会というのは大阪の利益を代表する地域政党であり、大阪の人間は阪神タイガースを応援するように維新の会を熱狂的に応援し、吉村知事は大阪のおばちゃんのアイドルなんだという。オレはそれを聞いてものすごく脱力したのである。そして、維新の危険さについて全く理解していないような発言をする江川紹子とか藤田孝典という人たちもきっとこのような感覚なんだろうと思ったのである。

 まず言っておくが、維新の会は大阪の利益を代表するのではなく、自分たちの利益を最優先する利権集団である。その成り立ちは自民党の世襲議員たちが橋下の扇動に乗せられたあたりに遡るのである。テレビの世界から政治の世界にやってきた橋下徹と、利権政治で大阪を牛耳りたいとたくらんでいた松井一郎の思惑が一致したことで大阪維新の会が誕生したのだ。

 維新の掲げる旗印というのは「既得権益の打破」と「身を切る改革」そして「反共産党」である。オレのような維新を批判する人間に対してぶつけられる悪口は必ず「あなたも既得権益を奪われたから怒ってるのですか」であり、「あなたもしかして共産党ですか」である。市民の立場で正義のために戦っているという概念は、ものごとをゼニでしかとらえられない維新の会の議員やその支持者にはとうてい理解不能なのだろう。

 維新の会は文化や教養が大嫌いである。橋下は知事時代に文楽協会への補助金を打ち切ったり、児童図書館をつぶしたりしたが、文化や教養を排除しようとするその政治姿勢はヒトラーというよりはむしろポルポトや習近平に近い。

そもそも維新の会の主張する「既得権益」とはいったいなんだろうか。オレはそんなもの普段の生活で意識したこともなかった。維新の国会議員である足立康史の言によれば「正規雇用の身分」というものがそもそも既得権益であり、正社員はすべて既得権益者だそうである。そうなると彼らが目指してるのは一億総非正規雇用化であり、それはパソナのようなピンハネ企業が全労働者を支配するという悪夢のような世界である。オレはそういう社会は断固として拒否したい。

 維新の会は「既得権益打破」という主張をしているが、彼らの中には世襲議員が多い。大阪の維新議員にも「親が議員」という人が多いのである。その多くは「実家の稼業」として政治家というお仕事を引き継いでいるのである。オレから見ればこれこそが「既得権益」であり、政治家という利権につながる美味しい仕事を手放したくないハイエナたちの末裔に見えるのである。

 オレは生まれ育った大阪が好きだ。その大阪を食い物にして、勝手に大学統合をぶち上げたり、カジノを作ると言い出したりして莫大な土地ころがしの利権を得ようとしている連中に対してものすごく腹が立つのである。

 維新の議員やその支持者は「かつての大阪は最悪だった」と語る。大阪城公園や天王寺公園は女、子どもが近寄れないほど危険な場所だったと言い、それが今は立派な商業施設ができてきれいで安心な公園になったと語るのである。その最悪と言われる大阪で幼少期から過ごしてきて、大阪城公園や夜の天王寺公園でデートしたこともあるオレは、自分が危険な場所に出入りしていたという感覚は全くないのである。こういうデマを平気で吹聴し、有権者を騙す詐欺集団が維新の会である。

 橋下徹は大阪の公立高校の学区制を破壊し、自分の出身校である北野高校を頂点とするピラミッドを築いた。その結果としてかつての名門校の多くが凋落し、東大や京大に入れるレベルの生徒たちは私学に流れ、公立高校全体での進学実績は悪くなった。オレの母校の生野高校もかつての栄光を失った。その上、吉村洋文というとんでもないペテン師を生み出した。あんな嘘つきのブーメラン男、シロアリ野郎の出身校だと知られてしまい、オレは恥ずかしくて母校の名を口にできなくなったのである。

 オレは大阪が好きだ。そして大阪の文化や歴史、地域性をこよなく愛している人間である。このオレこそが大阪の良心みたいな存在なのである。そのオレから見れば維新の会というのは下品でゼニのことしか考えてないDQN半グレ集団である。それが大阪以外の方には「大阪を代表する地域政党」と見えているのだ。悔しくてたまらないのである。

 ついさっきも奈良県に居住する同僚が「なんで大阪では維新の会に投票する馬鹿な人が多いんですか。学力テストが最下位というのはそういうことですか」と言っていて、オレはその現実に打ちのめされたのである、なんでこんなに馬鹿が多いのか。どうしていつまでも騙され続けるのか。今日もオレは維新支持者と戦っているのである。不毛の戦いであると知りながら戦わずにはいられないのである。馬鹿はいつまでたっても馬鹿のままである。維新の会は「ものごとを論理的に考える能力のない馬鹿」の支持を集めるという方法でみごとに大阪を乗っ取ることに成功したのである。後はこの大阪を中国資本に売り飛ばすだけである。その橋頭保がカジノなのである。


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2022年02月16日(水) 私学完全無償化とは何か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 昨年の衆議院選挙の時、維新の会の幹事長だった馬場伸幸はNHKの政見放送で堂々と「大阪は私学の完全無償化を達成」と語った。それを聞いて「維新の会の教育政策はすげえ」と騙された人も多かっただろう。それを理由に投票した有権者もたくさんいたはずである。有権者に向かってためらいもなく堂々とウソを公言するというのは、かつてナチスの宣伝相ゲッペルスが行ったことである。橋下徹はよく「騙される方が馬鹿」ということを語っていたが、大阪ではその騙された人が多数なのである。要するに「馬鹿が多い」ということなのである。

 かつて橋下徹が大阪府知事選挙で社会の少数派である公務員を敵視し、社会に分断を持ち込み、「あいつらは我々の敵だ」と民衆を煽ってそのルサンチマンを巧妙に利用し投票行動に結びつけたその手法はヒトラーと同じだ。それが図星だからこそ菅直人が橋下の弁舌をヒトラーに例えたとき「国際法上禁止されている」という嘘批判を行ったのである。

 さて、最初の話題に戻るが「完全無償化」と聞いて我々が連想するのは「一銭もお金がかからない」ということである。入学金も授業料も何もかもタダという意味である。特待生でもない限りそんなふうに厚遇してくれる学校はない。だからまずこの「完全無償化」という大嘘について、馬場伸幸はきちんと「真っ赤な嘘でした」ということを認め、間違えて維新に投票するという行動で貴重な一票をドブに捨てた有権者に土下座謝罪しないといけないけないのである。

 恵まれない方たちへの寄付と思って募金をしたら、実はヤクザの資金源だったという時に人は激しい怒りを覚えるだろう。政見放送で嘘をついて投票させ、実際の政策は真逆であるということはまさにそのレベルの犯罪なのである。

 この「完全無償化」という大嘘は、なんと維新の会の公式youtubeチャンネルで吉村洋文も公言している。今でも削除されてないようなので、彼らにはこの大嘘が問題であるという認識もないのだ。馬場伸幸もおそらく「政見放送でデマを振りまいた」とは思ってないだろう。せいぜい「誇大広告」程度くらいにしか思っていないのである。

 オレのこの指摘に対してある熱狂的な維新支持者は「でも教育に掛ける予算は実際増えている」と語ったが、それも嘘宣伝である。総額は減っているのに、ある一部分だけ増やしたということを「教育予算を6倍にした」と誇張しているのである。これはたとえば家計費の中で、食費を月4万円から3万円に減らしてるのに、その中に占めるおやつ代の割合を1000円から6000円にして「おやつ代を6倍に増やした」と宣伝しているようなものである。そして大多数の有権者は基本的にこの嘘に騙されるのである。「(おやつ代)6倍すげえ!」と単純に詐欺師の言葉を信じるのである。

大阪の教育現場で実際にはどんなことが起きてるのか。これをキチンと発信してくれる報道機関は皆無である。医療崩壊している現場のことを丁寧に取材してくれる番組もない。たまたま第六波の大阪の死者数が、人口当たりの比率でワースト1である事実を報道した番組があると、すぐに維新の会の横山ひでゆきという議員が抗議するのである。人口当たりの死亡者は多くても、感染者数に占める死亡者の割合は低いと主張するのである。後者は死亡率ではなくて致死率であり、それにもしも有意差があれば同じ病気ではないということになる。そんな違いも分かってないのが維新の議員である。

 教員志望者にとって、「大阪なんかで働きたくない」というのはもはや世間に広く知れ渡った知見である。だから大阪の公立学校の教員採用試験の倍率は恐ろしく低い。待遇の悪さ、労働環境のひどさ、そしてクレーマーの多さ(これは大阪の民度の問題だが、維新の会のような反社会的政党に投票する人たちの民度が低いのはある意味当然ともいえる。)に新規採用者が2年も経たないうちに夢破れて大量に辞めていくのである。おそらく「教員離職率」は大阪は断トツの1位に輝くだろう。

 教育の完全無償化はすばらしいことだ。それができた国はキューバとかロシアといった社会主義国くらいである。ただオレはそんなことの達成は望まない。そんなもの、公立高校と国公立大学だけを無償化すればいいだけである。私学は私学で独自の教育をやればいい。Fラン大学や理事長の財布である日大まで無償化する意味は全くない。

 「大阪は私学の完全無償化を達成した」という嘘を今も平気で垂れ流している連中はどんな犯罪に抵触するのか。法律に詳しい方がいれば教えてほしい。あの外道どもをオレは大阪から追い出したい。維新の会のいない昔の大阪を取り戻したいのである。


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2022年02月14日(月) 『鬼滅の刃』の悲しみについて        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan






 以下の話はネタバレを含みますので、『鬼滅の刃〜遊郭編』を視聴されてからお読みになるほうが望ましいと思います。


 日曜日の深夜に地上波で放映されていた『鬼滅の刃〜遊郭編』が終了した。内容に関してここで詳しく書くわけにはいかないのだが、その戦闘シーンの迫力や映像の美しさという点で日本のアニメはこんなレベルにまで到達していたんだなと改めて驚かされるのである。そしてこのアニメは、子どもに見せるにはあまりにも悲しい。そこで描かれる逃れようのない悲劇をどうやって子どもは受け止めるのだろうか。少なくとも小学生などには理解不能な世界であるとオレは思うのだ。

 以前にオレは「アニメを視て泣くこと」について書いたことがある。それは文学作品でも同じことなのだが、圧倒的な表現力で伝わってくるもの、そして心の琴線に触れるものに出会った時、人は自然な幸福感に包まれたり、あるいはその登場するキャラクターの悲しみを自分のことの受け止めて涙が出てしまう。

 主人公の竈門炭治郎は鬼に妹以外の自分の家族を無残に殺され、残された妹も鬼にされてしまうという圧倒的な悲劇の中で鬼への復讐を誓い、鬼殺隊の隊士として鬼と戦うようになる。その悲劇を乗り越える方法を炭治郎は戦い続けることに見出したのである。

 一方、遊郭の中でも最底辺の遊女がいる「羅生門河岸」と呼ばれる場所で生まれ、何度も口減らしのために殺されそうになった兄妹が、上弦の陸の鬼となって遊郭に棲みつく。幼い頃はずっと容姿の醜さゆえにいじめられ、後に借金の取り立ての仕事(牛太郎)を生業とするようになった乱暴者の兄と、美貌に生まれたものの、母親が梅毒で亡くなったために梅と名付けられた少女、その二人が貧しさの中で身を寄せ合って生きているという悲劇が涙を誘う。その二人が「鬼となって人間に復讐する」という選択をしたことは自然なことではないのか。二人はそれぞれ「妓夫太郎(ぎゆうたろう)」「堕姫」となって圧倒的な強さを身に着けるのである。

 『鬼滅の刃』は楽しいアニメなんかじゃない。悲しい。それも例えようもないほど悲しい物語である。その絶望的な世界の中で健気に戦う竈門炭治郎や鬼殺隊メンバー、柱の人たちの超人的な戦闘力を芸術的なまでのレベルでの映像で描き出しているのである。

 大人にしか理解できないはずのこのような世界を、子どもはどのように受け止めるのだろうか。緑と黒の市松模様のマスクをしていたり、柔らかな素材の刀を振り回して「鬼滅ごっこ」をして遊んでいる幼稚園児たちはどんなレベルであの物語を受け止めるのだろうか。

 もちろんアニメや文学を「正しく理解した」ということはそもそも幻想であり、人は自分の物差しの中でとらえることしかできない。そしてその理解は自分だけの理解であって全く同じ価値観を共有する人がいない以上、その理解は独りよがりのものでしかないのである。ネット上には『鬼滅の刃』に関して書かれたさまざまな評論が存在し、大学の教員レベルの方も寄稿しておられる。それを読むことでさらに理解が深まることもあれば、いやそれは違うだろと突っ込みたくなる時もある。ぜひみなさんも読んで欲しいのである。


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2022年02月12日(土) プリウスのダサさについて        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 老人の暴走事故の時によく話題になるのは、その事故を起こした車種がトヨタ・プリウスであることだ。トヨタ自動車にとってもこれは非常に迷惑なことだろうし、プリウスに暴走老人が多いということは特筆に値すべきことだと思うのである。オレもふだんの運転時には枯葉マークのプリウスには絶対に近づかないということを心掛けている。事故に巻き込まれて死にたくないからである。

 事故のたびに「プリウスロケット」などと揶揄されるのも、それが踏み間違いで暴走する老人らしいからだろう。そういえばあの池袋の暴走事故を起こした飯塚幸三が運転していたのもプリウスだった。

 オレの周りでプリウスに乗ってる人が数人いるが、河内長野から大阪市内に通勤している従兄弟が燃費を考えてプリウスに乗ってることはまあ理解できる。日常的に運転している人にとっては燃費がいいというのは重要な問題だからである。もっとも「コスト」というのは税金や車両本体価格、メンテナンス費用とトータルで考える必要がある。そうなると最強なのは軽自動車だ。金持ちでも軽自動車に乗る人がいるのは、それが一番コストパフォーマンスに優れている方法だからからである。

その「燃費重視のコストカッター」に愛されるはずのプリウスに、なぜ車両本体価格がかなり高価な豪華仕様が存在することである。前のバンパーの下にベロみたいなでっぱりがついてるやつもある。超扁平のタイヤにしているやつもいる。タイヤを幅広にして超扁平にすると燃費悪化につながる。どうしてそんな矛盾することをするのか。

 昔、ビッグマックを食うやつがダイエットコークを注文するという矛盾が話題になったが、車の燃費を気にするようなケチな人間が車の値段が上がってしまうようなオプションを付けるのは本質的に間違ったことだと思うのである。オレのような普通の思考回路の人間には思いもよらない。だから街でホイールキャップがついたような低グレードのプリウスを見ると安心するのである。「正しいエコカー」というのはそういうダサさが必要なのである。「とにかく安く」という方向にまとまっていないといけないのである。

 低グレードのプリウスはとにかくダサい。そのダサさはこれが日本を代表する自動車メーカーの主力車種であるということが恥ずかしくなるほどである。そんな情けない車をマイカーとして所有していることだけでも恥ずかしいのである。もっともクルマというのはそれぞれの好みが反映しているし、その好みも人ぞれぞれなのでオレとは違った感性の方にはプリウスが素晴らしく見えるのかも知れないのである。

天下のトヨタ自動車のカーデザイナーの感性と、オレというただの暴言罵倒野郎のジジイの感性を比較した場合、前者の方が優れているというのが世間一般の価値観だろう。そのために世間の多くの美意識に欠けた人々はプリウスをカッコいいと勘違いさせられているのである。本当に残念なことである。
 オレはこれからもプリウスのダサさを頑張って訴えていきたい。それが人々に正常な美意識を植え付けるために大事だと思うのである。ダイハツ・ロッキーのデザインは素晴らしいのである。

 


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2022年02月09日(水) オレはSF作家になりたかった・・・        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan


 中学生の頃、級友が星新一を読んでいて『ボッコちゃん』という短編集の文庫本を貸してくれた。それを読んだことが自分とSF小説の出会いだろうか。それから筒井康隆、平井和正、豊田有恒、小松左京と手当たり次第にSF小説を読んだ。中でものめり込んだのは小松左京である。中学時代に読んだその長編『果てしなき流れの果てに』は今でもオレの好きな本格SF小説第一位に燦然と輝いている。
 自分なりに当時読んだSF長編小説の中で好きなものを5本選ぶとすればこうなるだろうか。

『果てしなき流れの果てに』小松左京
『モンゴルの残光』豊田有恒
『産霊山秘録』半村良
『霊長類南へ』筒井康隆
『狼の紋章』平井和正


 その頃の自分の夢は作家となって自分のあこがれたようなSF小説を書くことだった。SFマガジンという雑誌も購読していた。自分が京都大学文学部に進んだのも、小松左京が京都大学文学部出身だったことにあこがれたということもあったのだろう。オレにとっての一番のあこがれは知の巨人のように思えた小松左京だった。文庫本になっている彼の作品は網羅するように読んだ。
「いろんなことを網羅的に知っている」ことに大きな価値を見出していたオレは、大学生の時にテレビのクイズ番組で賞金を稼いだこともあった。今の時代に生まれていたなら東大のクイズ王、伊沢拓司さんに挑戦したいと思っただろう。 クイズグランプリという番組があって、その高校生大会の予選にも参加したが、残念だったことは同じ高校の友人で自分と同等のレベルのクイズプレーヤーをあと2人集められなかったということである。いくら自分が強くても合計点では勝負にならずに予選落ちしてしまった。高校生大会に出られなかったことを悔しく思いつつ、テレビの前で解答者が誰も答えられない番組を自分はちゃんと答えられるということで優越感に浸っていたのである。

 大学4回生の時に出た「世界一周双六ゲーム」というクイズ番組で、ほとんど一人で答えまくって独走のゴール直前でガックリ都市のマスに止まってしまい、振り出しから巻き返して再度トップに立つも、最後の一問で逆転されて負けるということがあった。あの頃の自分は日本で頂点を争えるクイズプレーヤーだったと今でも思っている。後に「クイズミスターロンリー」では5人勝ち抜きのチャンピオンにはなっているが。「史上最強のクイズ王」では予選で敗れている。 

 いろんなことをなんでも知っているということは作家としての守備範囲が広いということである。大学で国史専攻だったオレは、歴史小説というジャンルが比較的日本人に人気があってよく読まれていて、しかもベテランの作家が多いので割って入る余地があると勝手に思っていたが、書くためにはあまりにも調べないといけないことが多すぎたことを知って挫折する。国史研究室の落ちこぼれだった自分が歴史小説なんて甘かったのである。

 そういうわけでオレは作家の夢を抱いたまま南河内の片田舎で高校の国語教員となってキャリアをスタートさせたのである。

 高校在学中に文芸部で書いた作品は今思うと恥ずかしくて人に見せられない。そんな恥ずかしい作品を好きになってくれてファンになってくれた後輩がいてくれたことは本当に嬉しいことだった。小説を書くという目標は、大学時代のサイクリング部での日々をつづった長編小説「イノコ」を完成できたことでもう終ってしまった。パソコン通信ニフティサーブの掲示板BBS#8で日々雑文を書き散らし、毎晩のようにエッセイ「教師EXAの悩み」シリーズを書き続け、もっとも多くの人に読まれる「参照王」と呼ばれた。またそこで他の投稿者と議論になり、汚い言葉をぶつけ合う「罵倒王」と呼ばれたこともある。もう20年以上も前のことになってしまったが、ついこの間のことのように思い出せる。あの時のバトルの相手だった静岡大学法学部の学生でwendell jrと名乗っていた彼は今はどうしているだろうか?

 ユーチューバーが一つの職業となり、個人が発信する仕組みはどんどん複雑かつ多様化してきた。自分が現代に生まれていたならどんな発信をしたただろうか。何を目指しただろうか。

 オレはなぜ作家になりたかったのだろう。それはただ単に「金持ちになりたい」「売れっ子になって女性にモテまくりたい」という極めてくだらない世俗的なことだった。金を稼ぐなら作家よりも投資の方が堅実で確実性がある。作家になれたとしても一発屋で終われば食べていけない。それなら正社員として安定した職業についている方が生涯収入ははるかに多いし、年金もたっぷりもらえる。

 それでもオレは思うのだ。自分が作家になれなかったのは本気じゃなかったからだと。もしもそれ以外のことをすべて捨てて「作家になる」「モノ書きになる」それ一本に絞って必死になっていればその夢は可能だったかもしれない。しかし自分は何事にも中途半端だった。だから自分は何者にもなれずにこうして一介の教員として禄を食んでいるのである。

SFの世界もすっかり変わった。ラノベに多い「異世界転生モノ」を読んでもオレには理解不能である。かつて自分はエキストラとして『魔界転生』という映画に出演しているが、転生の意味が違うのである。小松左京さんも星新一さんももう亡くなってしまったが、オレに歴史SFの面白さを教えてくれた豊田有恒さんは最近まで島根県立大学で教えておられたということを知った。それなら聴講生になればよかったと少し後悔するのである。
オレが『イノコ』を登録している角川書店の「カクヨム」に投稿された多くの作品を読むと、もはや自分が時代についていけてない老人であることはよくわかる。

 オレはこれからますます衰えていく脳と戦いながら、まだ読んでいないSF小説を追い求めるのだろうか。書店に行くと知らない作家が増えすぎていて途方に暮れるのである。


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2022年02月06日(日) ロシアと中国と米国        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan





 世界のさまざまな国の中でロシアと中国は特別な存在である。この二国は「他国への侵略戦争を肯定している」という点で全く他の国とは異質の価値観を持っているのだ。かつての帝国主義国家は第二次大戦によって否定されたはずなのに、未だにその残滓を残しているのがこの二国である。

 その理由ははっきりしていて、この二国が民主主義国家ではないからである。国民が侵略戦争を支持しないと戦争は起こせない。過去のアメリカのように国民の多数派が馬鹿である場合はベトナム戦争などを起こしたわけだが、そこで多くの犠牲を払ったアメリカは「勝つ戦争しかしない」という方向転換をした。そして今や戦争はアメリカにとって軍産複合体を儲けさせるためのビジネスになったわけである。ビジネスとしての戦争ならば、自国がわざわざやらなくても世界のどこかで殺しあいさせればいい。自国民は血を流さずに利益だけが転がり込むのだ。北朝鮮の独裁者がミサイルをポンポン打ってくれるだけで自民党や維新の会のの支持率が向上し、防衛省が武器を大量購入してくれるのである。もしかしたら北朝鮮のミサイル資金はアメリカがこっそり融通しているのかもと思ってしまうくらいである。さすがにそれはないとは思うけど。

 ロシアはウクライナ侵攻を公然と表明し、大軍を国境付近に展開させている。侵攻が開始されれば多くのウクライナ市民が殺されることになる。このような蛮行をドイツは「LPGの供給を止められたくない」という理由で静観し、EU諸国はエネルギー供給をロシアからのパイプラインに頼ってるために形だけの抗議しかしない。

 オレは自衛隊が米軍の補完勢力として使われることには反対だが、ロシアのような侵略国家に対して「正義の軍隊」としてウクライナに派遣され、そこで戦うことは正義ではないのかと思うのである。もっともオレがウクライナ側に立つことを正義と思う時点でアメリカの側、資本主義国家の陣営に肩入れしてしまってるわけで、公正に両者の言い分を聞いて判断を下してるとはいいがたいわけだが。

 ロシアにはロシアの価値観や正義があり、自国を亡命した人を他国まで追いかけて暗殺しに行くということまでも彼らには正当なことなのだろう。それが間違ってるという判断は誰にできるのだろうか。

 中国の戦国時代に墨翟と呼ばれる思想家がいた。彼は「兼愛非攻」という価値観を説いた。彼の思想は「墨子」という書物に記されていて簡単に読むことができる。「兼愛」とは区別せずにすべてを愛するという意味である。万人を差別無く愛せよという教えで現代の博愛主義のようなものだ。「非攻」というのは戦争による浪費や衰退、無差別殺戮などを非難し、他国への侵略戦争を否定する教え。ただ、墨翟は防衛のための戦いは否定せず、彼の率いた墨家という集団は土木、冶金といった工学技術と優れた人間観察という二面から編み出された守城技術を磨き、他国に侵攻された城の防衛に自ら参加して成果を挙げたと言われる。「一人を殺せば死刑なのに、なぜ百万人を殺した将軍が勲章をもらうのか」という疑問を投げかけたという。

 オレはもしも憲法を改正するならば、平和主義をさらに発展させたこの「墨子」の思想の域まで高めることを願う。そして自衛隊は災害救助や侵略を受けた国の国民を守るための「正義の戦い」のためにどこへでも派遣される軍隊となればいいと思っている。侵略を受けた人々が、自分たちを救いに来てくれた軍が付けた日の丸のマークを見て歓喜の涙を流すような、そんな存在であって欲しいと願うのだ。

 軍隊というのは「防衛」と名乗りながら実際は侵略軍である。日本の「防衛省」はアメリカでは「国防省」である。そもそもアメリカが本土防衛のために戦ったことなどない。アメリカにとって自国領土が直接攻撃を受けたのは太平洋戦争の時の真珠湾攻撃と風船爆弾くらいだろう。ベトナム戦争や湾岸戦争でもわかるように米軍というのは基本的に「侵略軍」なのである。

 日本はアメリカの同盟国であることをやめ、どの国とも軍事同盟を結ばない孤高の国家であることを宣言し、中国とアメリカが勝手に戦争する時は「日本は無関係」と両国にどちらにも協力することを拒否すべきだ。そして両国に対して同時に戦争の愚かさを説いてやめさせるための外交をすべきである。

 戦争が起きればウクライナの民衆の多くの血が流される。下手をするとNATO軍とロシア軍の戦闘に発展し、それは中国を巻き込んだ世界大戦につながっていくことになる。日本はそこで何をすべきなのか。こんな大切な時に岸田総理はなにも考えていないのである。日本の政治家はほんまにボンクラである。


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2022年02月04日(金) 北京五輪という無駄行事        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 今日から北京五輪が開催される。雪がほとんど降らない北京周辺でどうやって五輪を・・・と思ったが大量の人工降雪機で雪を製造してそれをゲレンデやジャンプ台にはりつけて開催するのである。そのためにどれだけのエネルギーを無駄遣いしているのだろうか。世界中の人々が環境問題を意識して温室効果ガスの排出量を減らそうとし、クルマをEV化し、化石燃料の消費を減らそうとしてるのにそれに逆行する愚行である。そもそもこんな都市での開催を認めてはならなかったのである。

 同じ都市で冬季と夏季の両方のオリンピックが開催されるのは史上初らしい。そういう偉業を成し遂げた偉大な人物として習近平の名前は永遠に残るのだろうか。ただの国威発揚とか、独裁者の自己満足のようなくだらないことのために五輪を利用しないでもらいたいのである。昨年の東京五輪でも明らかになったように、五輪なんてしょせんぼったくり男爵とその取り巻きが金儲けし、開催した都市に莫大な借金を背負わせるだけのクソ行事である。東京都民はコロナ禍で強行され、多くの感染者を出したあの五輪のために多くのゼニを吐き出すことになるのである。オレが都民だったら絶対反対だった。五輪なんて決してやるもんじゃない。よその国にやらせて参加するだけでいいのである。

 人工雪を作るためのコストというのはどれくらいなんだろうか。日本のスキー場でも雪不足を人工降雪機でカバーすることは普通に行われている。もっとも雪の降らない地域のスキー場はどんどん閉鎖されてしまった。兵庫県の北部にある神鍋高原とかハチ高原のスキー場などは、寒波がこないと営業すらおぼつかないのである。

 自然の降雪と人工雪ではゲレンデの状態も違うだろう。選手たちはもちろんその微妙な感覚を理解してスキー板に塗るワックスを最適なものに変えないけないわけだが、しょせんはかき氷である。どれだけ自然に近づけても本物とは違うのだ。

 東京五輪の時に日本人は学んだはずだ。オリンピックは開催するものではなくて参加するものである。開催国ほどそんな役回りはない。多くのものを犠牲にして、貴重な国民の税金を使って、結果として残るものが「国威発揚」なんてものならそんなものいらない。金メダルが多いことがいったい国の価値とどう関係するだろうか。そんなことが国民の幸福につながるだろうか。

 今、自分の目の前の生活をどうにかしないといけないほど追い詰められた人が日本には無数にいる。生活苦やいじめ、虐待から逃れるために自殺する人もいる。そういう人たちがオリンピックの日本人の活躍を見て勇気づけられて、がんばって生き抜こうという気持になるのだろうか。「否」である。金メダルの数よりも大切なのは、自分が生きるために必要なわずかなゼニである。

 資源を無駄に使い、多くの浪費の上に行われる北京冬季五輪は、同時に人権問題などの多くの矛盾を抱えた中国という独裁国家の一つの政治的パフォーマンスである。選手を送って参加するということは、中国政府のやってる隔離政策や宗教弾圧政策を認めているのと同じである。真に抗議する意図があるならば、一切の交流を断つと宣言して、中国に改善を求めることだ。

 中国には「渇しても盗泉の水は飲まず」ということばがある。堂々と他国の領土を侵略する中国が「盗」の国家であることは間違いない。「あなたがたは国家として間違ってる」と訴えないといけない。そして日本の政治家は堂々と中国に対して「ウイグルでの人権抑圧」を止めるように申し入れるべきだ。習近平に面と向かって言わなければならないのである。中国、ロシアという世界に二大独裁国家が仕掛けようとしている世界大戦に対して「NO」と宣言しないといけないのだ。アメリカの支配から離脱し、どの国とも軍事同盟を結ばない誇りある孤立を目指してもらいたいとオレは思っている。


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