江草 乗の言いたい放題
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2016年07月31日(日) 新都知事、小池百合子さんに期待すること        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 都知事選挙が終わった。自民党の公認を得られないどころか、「勝手に応援したら処分」「親族の応援でも連座制で処分」という通達まで出された小池百合子さんに対して、逆に応援する票が集まったのは皮肉なことである。自民党公明党は完全に戦略を誤ったのである。「判官贔屓」という日本人の感覚を忘れていたのか。党本部にこんなにひどい目に遭わされてる小池さんを私は応援したい!という浮動票が集まったのは投票結果から明らかである。

 選挙の時は明白な敵をイメージさせた方がよい。小泉の郵政選挙の時がそうであったように、そしてトランプ大統領候補がイスラム教徒を敵視したことで支持を集めたように、今回小池さんは「都議会」「自民党」という明白な敵を作ることで逆に今の都政に不満を感じている都民の心をつかんだのである。

 そして鳥越俊太郎さんはなぜ負けたのか。増田寛也さんよりも得票が少なかったのは意外だったが、週刊文春や新潮の報道が女性票を減らした可能性も大きいと思うのである。候補者の下半身スキャンダルが有効ということが今後の選挙の常道になって欲しくはないが、野党統一候補が宇都宮さんだったらもっと善戦できただろうとオレは思うのである。

 さて、小池さんにやってもらいたいことはまず前知事の責任追及である。舛添要一という都民のゼニを私物化したクソ野郎を刑事訴追にまで追い込んでもらいたい。あいつのやったことは「詐欺罪」で刑務所にぶち込まれてもいいはずの行為である。法的に問題ないと弁護士に言わせたことも全くもって許せない。その罪を本気で追及する気がなかった都議会も同罪だ。

 ついで、舛添要一が韓国大統領と密約して決めた韓国人学校への土地の無償提供を今すぐに撤回して、そこに保育所を建ててもらいたい。この件をどうするかは即座に発表してもらいたいことだ。鳥越陣営が野党共闘までして必死でこの密約を守ろうとしたということは、この話にはなんらかのウラがあるはずだ。そこに存在する利権をぜひ暴いてもらいたい。鳥越さんは外国人参政権の容認派である。彼には日本の国益よりももっと大切な何かが存在したわけだし、それを感じた都民が「NO」と答えたのかも知れない。

 五輪招致費用は6000億からいつのまにか2兆円にふくれあがった。組織委員会はあの森喜朗が支配している組織であり、どうもうさんくさいのである。このオッサンが影の支配者として君臨してるような怪しい部分を、どこまでガラス張りにできるかという困難が待ち受けている。  
東京が生まれ変わること、子育てしやすい街になることは日本を変える。日本で最も出生率が低い東京が、もっとも子育てに優しい街に生まれ変われば劇的に世の中の流れを変えることができるだろう。その波及効果は全国に広がっていくかも知れない。

 トヨタ自動車は過去最高益を上げながらその利益を下請けや従業員にほとんど還元せず、非正規雇用をさらに増やしてアベノミクスの経済効果をぶちこわした。他の大企業もトヨタに倣って利益を内部留保した。今の貧困問題や格差の拡大を招いたのは実は日本を代表する企業のトップがそろいもそろってボンクラばかりで、大企業の果たすべき社会的責務を全く理解せずに蓄財に励んだことである。目先の数年のことだけを考えて、100年先の日本を見通すようなモノの考え方ができていなかったのである。

 小池百合子新都知事には、東京という日本の首都が果たすべき役割をしっかりと理解してもらい、ただ五輪の成功というちっぽけな目標ではなくてより大きな日本国全体に与える波及効果を考えた政策を実行してもらいたいのである。東京が変わることは日本が変わることである。それをオレは密かに期待するものである。これから彼女の政策を支える策士はいったい誰なのだろうか。


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2016年07月28日(木) どうして高校球児はタバコを吸うのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan


 どうして高校球児はタバコを吸うのか? それは一言で言えば「馬鹿」だからである。それ以上でも以下でもない。要するにただの「馬鹿」なのだ。それは喫煙という文化がすっかり今と昔では意味が違っていて、昔は成人すれば誰もが嗜むものだったタバコが、今は「ただの馬鹿の習慣」になってしまったことが大きいのである。映画「風立ちぬ」の中で帝大に通う学生たちが普通に誰でもタバコを吸っていたのは戦前の話であり、喫煙率は急激に低下した。そして入学試験の偏差値の高い大学ほど学生の喫煙率が低いというデータもある。今や喫煙というのは、DQNと呼ばれる人たちの一つの行動様式となっているのである。21世紀の現代ではまともな大人はタバコを吸わないか、吸っていてもアホらしくてやめるようになったのだ。現代に於いて、タバコを吸う中学生や高校生というのはどうしようもない馬鹿しかいない。彼らはタバコを吸うことによって華々しく「馬鹿デビュー」を飾るのである。今日からオレは馬鹿になります!ということを宣言するのだ。それが馬鹿の習慣となった今となっては。

 佐賀龍谷高校が準決勝を辞退して不戦敗になった。部室でボヤが発生し、その理由がタバコの火の不始末だったわけで、もはや言い逃れができない不祥事だったのだが、そもそも部室でタバコを吸っていれば部顧問や監督はすぐにわかったはずである。喫煙習慣のない後輩にもすぐにわかっただろうし、監督や生活指導の先生に密告することもできた。そうしなかった理由は二つある。それは「先輩が吸っていたので逆らえなかった」「監督も喫煙を認めていた」ということである。3ヶ月前に見回りを止めた理由は明白だ。「うっかり見つけるとそれが主力選手だった場合困る」からである。

 それにしても喫煙すれば持久力は低下するし、スポーツマンにとってタバコがプラスになることなど一つもない。それなのになぜ吸うのかというと、答えは一つしかない。「馬鹿」ということである。もうそれ以外の理由は全く考えられないのである。なんでこんな馬鹿が今でも地上に棲息するのかと思うが、まあそんな馬鹿をただ「野球がうまい」というだけで持ち上げる周囲も悪いのである。

 大会辞退が決まったとき、佐賀龍谷の野球部員たちは茫然自失だったという。さて、この茫然自失の意味をオレなりに分析すると、それは「たかがタバコくらいでなんで辞退なんだ」とか「なんでバレるようなことしたんだ」ということだったのだろう。部室で吸ってる以上、それは公然の行為であり、部員の中に喫煙者がいることは全員知っているわけである。ルール違反の行為を全員で共有していた集団が、「茫然自失」するのだとしたら、その理由は上記の二つしかないわけだ。なんとも情けない話だが、それが田舎の野球名門校の状況なのである。

 野球をしている人の喫煙率はきわめて高い。おそらくみんな中学生や高校生の頃から吸ってるのだろう。巨人に入団した桑田がロッカールームの禁煙を提案したのは有名な話である。桑田みたいなストイックな求道者はむしろ例外で、巨人軍の選手たちはみんなヘビースモーカーだったわけだ。昔は公式戦の試合中のベンチでも選手はタバコを吸っていたはずである。実際にタバコを吸ってる不良の中には野球の好きなヤツが多いのである。全高校生の喫煙率よりも野球部員の喫煙率の方がはるかに高いはずである。

「部員の喫煙がバレたら出場辞退」

というルールを高野連が決めたとしたら面白いだろう。おそらく出場校のほとんどはアウトということになるからだ。ドーピング検査のようにニコチン検査を導入してチェックしてみたら面白いのにとオレは考える。もちろんそんなことを言うと喫煙者の側から「そんな無意味な検査をするな!」という横やりが入るだろう。高校野球が教育的効果を求めてるのならばそういう検査はちっとも不合理ではないし、むしろやるべきだとオレは思うのだが、絶対に導入されない。なぜなら現場では野球のうまい選手の喫煙は黙認されているからである。ダルビッシュ有は日ハムのキャンプの時にパチンコ屋でタバコを吸ってるところを写真週刊誌に撮られたが、きっと高校生の時から喫煙習慣があったはずで、周囲の誰もそれを止められなかったのである。

 昔、愛知県の享栄高校が甲子園に出場したが、宿舎のホテルで部員がタバコを吸ってるところを写真週刊誌にスクープされたことがあった。大会出場を辞退することはなかったが、享栄高校はその後の試合で敗退した。もしも勝ち進んでいたらどうなっていたのだろうかと思うのである。そして、せっかく甲子園に出場しているのにホテルで平気でタバコを吸ってるというのが高校球児の日常なのである。喫煙球児というのはそれくらい「馬鹿」なのだ。

 そう、高校球児の中にかなりの喫煙球児がいて、そいつらの中には野球のうまいヤツも居るからその喫煙がお目こぼしになってしまい、結果としてタバコを吸わない普通の球児たちがそのとばっちりを喰らってるという状況なのである。

 やるからには徹底して検査しろ!とオレは言いたい。甲子園球児全員のニコチン検査をオレは提案する。それに反対する野球関係者が居れば。それは佐賀龍谷高校で部員の喫煙を黙認した学校関係者と同じレベルのクソである。要するに「野球がうまかったらルール違反もOK」という感覚である。オレの勤務する学校の野球部にはタバコを吸ってる馬鹿など一人もいないので、もしも地区予選でニコチン検査を導入してくれたら甲子園に行けることは間違いないだろう。


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2016年07月27日(水) 社会に不要な人間は誰か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 神奈川県相模原市にある障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者を次々と殺害した植松聖は、自分の起こす犯行を詳細に予告していた。このような狂った人間を、「未来殺人罪」という罪名で事前に検挙することはできないものかと、オレは昔観た「マイノリティ・リポート」という映画を思い出した。予知能力を持つ「プリコグ」と呼ばれるメンバーによって未来の殺人が予知され、事前に逮捕されるという話である。

 植松は重度の障害者を「社会に不要な人間」と決めつけ、自己の大量殺人を正当化しようとしたわけだが、いかなる理由があっても殺人が正当化されることなどない。それはトルーマンの指示による原爆投下もそうだし、ISの無差別テロも同様だ。この世に生を受けた者は、すべて等しくその生命を享受する権利がある。誰もそれを勝手に奪うことなど許されない。唯一その生命を奪えるのが「死刑」というシステムであり、他者の生命を奪った矯正不可能な犯罪者を排除する仕組みなのだ。その「死刑」にもっとも相応しい罪を犯したのが、今回の植松聖容疑者である。

 植松は衆院議長への手紙で殺人予告をしていた。その狂気の内容に彼は即座に措置入院という形をとられたわけだが、わずか12日間で退院している。病気が治ったといいうふうに判断されたのだろうか。もちろん「治ったふり」という詐病を見抜けなかったということなのだが、このような危険な人間であっても、犯罪を起こすまでは事前に拘束できない。しかし、少なくともこの犯行予告に関しては多くの人が知っていてもよかったのではないか。この男の顔写真と一緒に犯行予告そのモノは公開されているべき情報ではなかったかと思うのである。そうすれば少なくともみんながこの狂気の殺人者に対して警戒することが可能だったわけである。神奈川県警はこの男の動向をなぜ見張っていなかったのだろうか。これまでの数々の不祥事を思えば、そんなことを神奈川県警に期待する方がそもそも間違いなんだが。

 彼は重度の障害者を「社会に不要な人間」と決めつけた。しかし、真に社会に不要な人間というのは、この植松聖のように大量殺人を正当化するような危険な考えを持っていて、それを行動に起こせるようなテロリストのことではないのか。

 警察は事前にこの男の存在を知っていた。なぜ彼のクルマにGPS端末を装着してその行動を監視しなかったのか。オレは性犯罪者や麻薬・覚醒剤の使用者に関してはカラダにGPS端末を埋め込まれて常に行動を監視されても仕方がないと常々思っている。その存在が社会にとって危険な存在でありながらその生存権を保証しないといけないのならば、せめて他者に害を及ぼす危険がないように監視されても仕方がないと思うのだ。今回の大量殺人予告をただの与太話ととらえて黙殺したことが今回の事件につながったのだとオレは思っている。神奈川県警の不作為の罪はまことに大きい。

 もっともこうしてオレが「不作為の罪」を主張すれば、大阪府警はもしかしたらオレのことを危険人物とみなして監視を強化し、オレのちょっとした交通違反も執拗に検挙しようとするのかも知れない。やってもいない違反で告発されないようにドライブレコーダーは必須だろう。

事件は起きてしまった。一瞬にして19人命を奪い、多くの重傷者を出す凶行はいとも簡単に起こされてしまった。ニースでは大型トラックを暴走させて大勢の人をはねるという無差別テロが起きている。狂気の人間にとって、大勢の人を無差別に殺すことはいつでも可能なのだ。社会はそうした理不尽な狂気に対して、どのように自分の身を守ることができるのか。

 ただ、オレはこんなことも思うのだ。もしもこの植松容疑者が、「ポケモンGO」をダウンロードしてプレイしていれば、彼は凶行に走らずにせっせとゲームに熱中していたかも知れない。世の中を一番平和にするのは実はゲームの普及なのではないかと。


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2016年07月24日(日) 黒田の200勝をオレは認めない!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 広島の黒田投手が日米通算200勝を達成した。新聞各紙は祝福の記事を載せた。オレはその記事を読んでいてすごく腹が立ってきた。それはこの200勝を達成した相手が、今日本で一番弱い球団である阪神であることだ。そんな阪神に勝って達成した200勝にいったい何の価値があるのか。そんな価値は1勝に数えたらだめだ。0.5勝しかオレは認めたくない。だから黒田はまだ199.5勝である。もしも黒田が次に巨人から勝てばそこで200.5勝ということになって初めて200勝達成といえるのだ。クソみたいに弱い今の阪神に勝ったことを記録として認めるのはどうかと思うのである。

 阪神は弱い。どうしようもなく弱い。オレは今の阪神を、第二期暗黒時代と思っている。第一期暗黒時代というのは言わずと知れたあの中村負広が率いていた1990年代の阪神だ。あの頃の阪神は本当に弱かった。ローテーションを守ってずっと負け続ける猪俣隆とか、年に一回しか好投しない仲田幸司とか、転んだランナーを刺せずに大暴投する最悪捕手の山田勝彦とか、なかなか香ばしい選手たちに恵まれていて、その選手を凡将として名高い中村負広(阪神ファンは普通彼のことをこのように呼ぶ。ちなみに本名は「勝広」である。)が率いていたわけで、勝てる要素などもとからないチームだったのだ。

 その阪神が2005年にリーグ優勝したのを最後にずっと低迷している。その最たる原因は「チームの勝利よりも個人の記録を優先」である。金本の連続試合出場のためにチームの勝ちをあきらめてきたように、今は鳥谷の連続試合出場というどうでもいい自己満足の記録のために阪神は負け数を重ねているのである。実に馬鹿馬鹿しくて涙が出る。黒田が200勝を記録した7月23日の試合も、鳥谷は6番で先発出場して4打席で3三振である。7−0というそのスコア以上に、阪神の選手(特に鳥谷)にやる気が感じられない凡戦であった。

 他の球団ではせいぜい守備固めの控え選手レベルでしかない鳥谷敬を、阪神は入団時から特別扱いし続けた。彼は言わば、「無理に作られたスター」だったのである。3割打者だったことは3度しかない。まあそれでも他の阪神の選手よりも「マシ」だったことで彼は阪神の中心選手として出場し続けたのである。あの2度の優勝の時は本当にすばらしいメンバーがいた。赤星憲広、今岡誠、そして全盛期の金本知憲やJFKという抑え投手陣がいた。今、阪神の選手の中でちゃんと気合いが入っていて結果も出せてるのは福留孝介とメッセンジャーの2人だけである。どうしてそんなチームが勝つことができるのか。

 今年の阪神は勝つことを捨てた。それはファンの誰が見ていてもわかる。そんなチームにとって必要なのは、凡戦をただ繰り返すのではなくて、同じ負けるにしても明日につながる負け方をすることである。正捕手として原口を育てることである。鳥谷を先発メンバーから外すことである。安藤や福原といったベテラン投手にはもう隠居してもらうことである。守備が悪いからと高山俊を変えないことである。未来の阪神をどんなチームにするのかというビジョンを立てることだ。

 将来の阪神を支える中心選手となるのは、今のメンバーのなかではおそらく高山と原口だろう。高山はドラフトで競合相手だったのがヤクルトであったことを考えても期待できる。阪神のスカウトの目はいつも節穴だが、ヤクルトのスカウトはいつも正しい。そんなヤクルトが狙った選手がはずれのワケがない。彼こそは将来の阪神の4番打者である。阪神が鳥谷を獲得したその同じ年に、ヤクルトは鳥谷と同じ早大の青木宣親をなんと4位で指名していた。鳥谷を見ていたスカウトは目の前に居た青木宣親の素質にも気づかないほどダメなヤツだったのである。青木が入団二年目にシーズン200安打を達成して後にメジャー行きしたことを思うと、なんでそんな選手がわからなかったのかとオレはあきれるのだ。

 今季の阪神はもう終わった。阪神が来季のためにまずすべきことは、捕手を原口、レフトを高山で固定して残りの試合を戦うことである。原口が捕手として大成するようにちゃんと育てないとダメだ。間違ってもかつての関川や北川みたいに野手転向させてはならない。打てる捕手は12球団見回しても巨人の阿部慎之助しかいない。里崎レベルの打撃成績でも評価されるのが捕手の世界である。谷繁みたいに打率2割台前半でも2000本安打できるのである。さて、金本監督にそこまでのビジョンがあるのだろうか。



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2016年07月20日(水) ロシアと中国はなぜルールを守らないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 正義とか公正とか信義とか、そうした人間関係の基本ともいうべき理念を全く無視している国家がある。もちろん一人一人の国民レベルではそうした価値観を共有できる人がいるかも知れないが、国家レベルではそういうものを全く期待できない国家が存在する。それがロシアと中国である。ロシアのウクライナに対する軍事攻撃や、中国の一方的なブータンの領土切りとりを見てもわかるように、こういう国家に対して正義を説いても全く意味が無いのである。

 だって相手は自国の悪を悪とは思っていないのだ。自国が世界の中心であり、自国に逆らう小国など皆殺ししてもいいという感覚でいるのである。人の生命などなんとも思っていないということは、チェチェン内戦や大韓航空機撃墜事件や天安門事件でわかるだろう。中国は文化大革命のときに1000万人の自国民を虐殺してるのである。その歴史を反省もせずに隠蔽するだけの国に、どうして正義や公正が語れるだろうか。

 ウソをつくことが恥ずかしいというのは日本の武士道的な感覚だが、日本人に比べてはるかに嘘つきだった西洋人も20世紀後半になってやっと嘘つきが恥ずかしいということに気づき始めたようだ。ただ、まだそのレベルに到達していないのがロシアと中国、韓国である。竹島の不法占拠に関して韓国政府のついているウソ、尖閣諸島に関して中国政府のついてるウソ、よくもそんなウソが堂々と言えるのかとオレは思うのだが、それを全く恥ずかしいともなんとも思わないのが中国や韓国の発想であり、おそらくロシアもそうなのだろう。我々日本人にとってそんな国々とは価値観が共有できることなどないのだ。

 ロシアが国家ぐるみのドーピングを行っていたということが報道されてもオレは全然驚かない。だってロシアはそれを悪いとは思ってないし、その姑息なやり方がばれないと思っていたわけだし、おそらく中国も北京オリンピックで表に出てバレていないだけで同様のことはやりそうである。「卑怯なことはいけない」というのはきわめて武士道的な価値観であって、それは日本人にとっては当たり前であっても世界標準の価値観ではない。卑怯なことをやってもバレなかったらいいのである。悪いことをしてもバレなかったらいいということを「天知る地知る」と戒めたのは古典の中のお話しであり、そもそも現代中国共産党の幹部は中国の古典など読んでないのである。国語教師のオレの方がおそらく習近平みたいな独裁者よりもはるかに中国の古典の精神を理解してるだろう。

 ただ、この二大イカサマ国家が政府レベルでウソをつくようになったのはちゃんとした理由がある。世界がこの2国を甘やかしすぎたのである。間違いを起こしたときにすぐに指摘してやればよかったのだ。スターリンがカチンの森にポーランド軍捕虜数千人を虐殺して埋めたこととか、毛沢東がチベットを侵略して数百万の住民を虐殺したこととか、きちっとその悪事を報道して「最低のクズ国家」であることを突きつければ良かったのに、なぜかそれをしないでスルーしてしまったのである。クズ国家の頭目をきちっと処刑しておいて「こんなクズになったらだめですよ」と世界にアピールすることをしなかったからそのまま不正義がまかりとおるのである。

 もっともクズ国家という点ではアメリカやイギリスも十分にクズだ。奴隷をアフリカから強制連行したアメリカもクズだし、インドやミャンマーでイギリスが行った植民地支配もひどいやり方だ。中国にアヘン戦争を仕掛けた事件も国家的犯罪である。そういう犯罪国家が「我々は文明国でございます!」と強気でいられるのは、日本が太平洋戦争で敗れたからであり、もしも日本が戦勝国として世界秩序を築いていたならば、イギリスもアメリカも「人道に対する罪」ということで国家的に断罪され、アフリカの諸国に天文学的な金額の賠償を払うことになっていただろう。もっとも日本が目指した東洋の正義は、フィリピンやインドネシアやマレーシア、ベトナムなどに受け継がれ、アジア諸国の独立につながっていったのだが。

 ルールを守らない大国、中国とロシアはこの際世界のスポーツの世界から排除すればいい。もうオリンピックには中国とロシアは参加させないということにすればいいのだ。その軍事的膨張主義や野望を捨てない限り、世界の仲間には入れてやれないということを宣言すればいい。仲間に入れて欲しかったらまず侵略戦争をやめろよ。中国は南沙諸島の基地を放棄しろ。ロシアはシベリア抑留の賠償を100兆円くらい払うか、国後択捉を差し出して日本にお詫びしろよ。あれはまぎれもなく捕虜の虐待を禁止したジュネーブ条約違反だろう。


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2016年07月16日(土) すべて陛下の御心のままに        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 天皇陛下が退位のご意向だという。皇室典範では生前退位ということを規定していないので法改正のために手続きが面倒だという。しかし、自分がどのように生きるかということに関して自己決定権というのはすべての人にあるはずだ。それは基本的人権の一つではないのか。どうして天皇陛下だけが自分の生き方を自分で決められないのか。陛下が「辞めたい」とおっしゃったとき、我々民衆が(戦前は臣民と言ったそうだが、今時そんなことばを使うとサヨクから攻撃されそうである。)その意志に逆らうことなどまことに恐れ多いことである。

 天皇陛下や皇族の方々はさまざまな名誉職についておられる。そのために多くの公務が存在し、陛下は高齢になってもその激務をこなしておられるのだ。今、天皇陛下ほどの忙しい日々を過ごしておられる82歳が日本にどれだけいるだろうか。

 オレの父が仕事をやめたあとの日々のことを思う。のんびりと家でテレビを見て図書館で借りてきた本を読み、たまに天王寺に出ては映画を見たり、四天王寺までブラブラ歩いたりしていた。日曜日には一緒にお好み焼きを食べに行った。天皇陛下も退位されるならその後に待ってるのはすべてが自分のための時間である。もう何も公務をする必要はなく、ただ一日中のんびりと美智子さまとゆっくりと過ごされることができるのだ。そうしてのんびりしてもらうことが実は多くの国民の望んでることではないのか。

 天皇家に産まれてくると言うことは、自分の生き方を自分で決められないというある意味不幸なことだ。皇位継承順位が高い場合、「オレはそんなん面倒やから次男に譲るわ」というわけにはいかない。自分が天皇として即位するかどうかは自分の意志とは関係なく皇室典範によって定められている。どんな職業でも自由に選ぶことができる我々一般国民とは全く違うのである。そんな運命の下に産まれてきた宿命の中で、陛下は国民のために公務をこなし、親善のために各国を訪問し、82歳になる今日に至るまで国家の象徴として働いてこられたのである。

 もしも陛下が「普通のおじいちゃんになりたい」と望んだとして、それをどうして国民が止めることができるだろうか。陛下の大御心に逆らうことなどあってはならないことである。宮内庁の木っ端役人どもが「そのような話は聞いていない」と大嘘をついていたが、あんな嘘つきの連中に囲まれてることこそが陛下にとって大いなるストレスだったのではないか。今やっとその呪縛から解き放たれることを選んだのである。その決断をオレは大いに支持したいのだ。

 産まれてきたときにすでに死ぬまでの自分の人生が決められているという人は天皇陛下しかいない。陛下はその人生の中で国民のために多くの仕事をなされてきた。今、一人の日本国民としてできることは、陛下に対して深く感謝することしかない。すべては御心のままに、そうしてすべては陛下ご自身の幸福のためにこれから先の時間を使ってもらいたいのである。陛下も普通のおじいちゃんになって、孫たちの活躍を静かに見守るという生き方でいいじゃないか。一人の国民としてまことに僭越至極だが、そんなことをオレは思うのだ。そしてテレビで余計なことをしゃべってるクソ政治家どもよ、おまえらはみんな戦前なら「不敬罪」で処罰されるレベルだぜ。そんなこといえる立場かよ?


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2016年07月11日(月) なぜタレント議員は不要なのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan



 参院選が終わった。オレは今回の参院選で絶対に当選して欲しくなかった候補が居る。それは今井絵理子である。それはどうしてか。もちろんオレはその昔、「SPEED」として彼女が活躍していた頃によく聴いていたし、嫌悪していたわけでもない。新垣仁絵は論外だが、だったら島袋寛子や上原多香子ならいいのかというとそういうわけでもない。交際中の男性が児童売春に関わった容疑で逮捕されてるという時点でもう完全アウトである。だって、そういう世界に関わる男性というのは絶対に堅気の人間ではない。ヤクザと接点を持ってる人間は絶対に政治に関わらせてはならない。どうしてそんな候補者を自民党は選んだのか。どうせスキャンダルがあってもすぐに辞職させて、比例順位の次の候補を繰り上げ当選させればいいと思ってるのだろう。

 選挙の時にうっかり当選したカスを100%排除できる方法が一つある。それは全議員に対して、一斉に中学校程度の公民の知識を問う試験を課すのである。そして、合格ラインを決めて、そのライン以下、つまり中学生以下の知識しか持ってない馬鹿は全員当選を取り消すのである。そうすれば馬鹿は基本的に全員排除できるだろう。そして認知証になってしまった老人も辞めさせることができる。少なくとも「馬鹿は国会に不要」ということをオレは提言したい。タレント議員の中にはちゃんとした人もいれば馬鹿も居る。そういう仕組みを作って馬鹿を排除すれば済むことである。

 自民党はほっといても票がとれるのに、どうしてタレント候補まで使って浮動票を取り込もうとするのか。改憲を訴え、中国や北朝鮮の軍事的脅威を訴え、保守派の票を集めればいいじゃないか。どうして正攻法で戦わなかったのか。今回の選挙の結果を踏まえてオレはそう感じるのである。 

 民進党はもう終わった。民主党時代の失政をみんなが覚えてる間は二度とは浮上できないだろう。大阪ではまるで得票できていない。当選ラインの半分程度、共産党の候補が45万取ってるのに、35万にも届いてないのである。もはやこれでは選挙区での当選を目指すことは無理だ。

 もちろん自民党の経済政策がすべて正しいわけじゃない。貧富の差はますます拡大してるし、少子高齢化という最大の問題に関して何の有効な施策も打ち出せていない。その問題を解決することで雇用も年金もすべての問題が解決するのに、何の効果も上げていないのが今の政治なのである。もっとも政治を動かしてる老人たちは自分たちのことしか考えてないので、国家100年の計なんてことは想像もしていないだろう。

 南三陸でスギを植えてる方が「50年先、自分が80歳になった時にこのスギが商品になるんですよ」と語っていたが、そういう視点で未来を見据えてる政治家など一人もいないのである。グローバル化なんてことばにだまされて、欧米の強欲資本主義に搾取されることを受け入れてきた自民党政府のあり方に訣別して、かといって経済無策で無知だった民主党のボンクラどもに任せるのでもなく、真に未来の日本を展望できる英知を若者の中から生み出さないといけないのだ。それが選挙の本来目指さないといけないものである。残念ながらこの参院選ではそうした展望を全く持てなかったことも事実なのだ。

 少なくともあと30年は現役で働いてくれる議員を選ぼう。70歳の議員には隠居してもらおう。70歳の議員が引退すれば、そこに若い議員が入れるし、経験を積むことができるのだ。オレはもうジジイ一歩手前だが、もしもオレが20代の若者ならば、今の腐った政治を変えたいと真剣に思っただろう。利権のトライアングルにがんじがらめに官僚も政治家も縛られ、企業に有利な判決を下した裁判官がその企業に天下りしていくという現実を未来の日本は続けるのか。正義を忘れた国家に未来はない。日本が目指すべき国家の姿は、欧米のどの国もなしえなかった真の民主国家である。そんな理想を描ける政党は残念ながら一つも存在しない。


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2016年07月07日(木) 野々村竜太郎の罰が軽い理由        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan


 
 議員に支給された公費を私的な蓄財に使っていたという点で、野々村竜太郎と舛添要一都知事の行為は本質的に同等である。あの泣き叫び記者会見や、その後の裁判での不誠実な行動、なにもかも「忘れました」「記憶にありません」という発言、おそらく多くの市民は野々村に実刑判決が下ると予想していたのではないだろうか。ところが実際の判決は「懲役3年、執行猶予4年」という寛大なもので、限りなく「お咎めなし」に近いものであった。オレとしては実刑判決が下って、法廷で泣き叫ぶ彼の姿を見たかったのだが。

 さて、こうした政治資金の私的流用に関して、舛添の弁護士は「法的には問題ない」と繰り返し、野々村には寛大な判決を下した理由は何か。それはひとえに今のクソみたいな政治家どもを守るためである。ガソリンのプリカを使った裏金作りもOK、家族所有の不動産を事務所にして、そこに家賃という方で公費を親族に還流させるのもOK、政治家のための強固な蓄財システムが法律やクソ裁判官によって守られているのである。

 もしも野々村議員に実刑判決を下してしまったら、おそらく日本中にいるもっと悪いことをしている政治家たちにも実刑判決を下さなければならないということになってしまい、それは政治家のセンセイにとってまことに都合が悪い。日本には三権分立など存在しないからクズ裁判官たちもその意図を理解して執行猶予を付けたのだ。オレが唯一認めるまともな裁判官といえば、あの白ブリーフの岡口基一さんくらいである。何も恐れずにブリーフ姿を晒す彼ならば、何も恐れずに迷わず野々村竜太郎に実刑判決を喰らわせただろう。それが裁判官の示せる性器・・・ではない正義である。 

 本気で政治家という職業に打ち込むならば、どれほど時間があっても足りないだろう。しかし「金儲けの手段」として割り切るならば、それは実に魅力的な生業となるのである。だから世襲議員が多いわけだ。このおいしい職業をぜひとも子に継がせたいというのはよくわかる。その蓄財システムをみんな上手に目立たないように利用してきた。ところが野々村竜太郎はあまりにも露骨にやり過ぎた。おかげでその1/10くらいの規模でささやかに小遣い稼ぎをしている日本中の普通の議員たちはあわてたのである。そして実際にいくつかの自治体では地方議員が摘発されるという運びとなった。作ってもいないビラを印刷したことにして公費をちょろまかす議員も次々バレた。そうして不正を行っても、課せられるペナルティは驚くほど軽かった。だってそのルールを作ってるのは政治家だからである。

 オレは野々村竜太郎は死刑でもよかったと思っている。あんなクズ野郎には本当に生きてる価値はない。今回の事件を「冤罪」と主張するあの無反省ぶりを見れば、彼が正真正銘のDQNであることがよくわかる。そんなゴミクズみたいな人間をうっかり議員にしてしまった西宮市民にもボンクラが多かったということなんだが。どうして見抜けなかったのだろうかという疑問は、舛添を都知事にしてしまった東京都民にもぶつけられるだろう。

政治家の犯罪はいつも罰が軽い

こうした日本のくだらないお約束を打ち破って、性器・・・じゃなかった正義の裁判をしてくれるのはやはり岡口基一さんしかいないだろう。彼こそは日本の最後の希望である。


岡口基一さんのツイッター


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2016年07月05日(火) 大谷翔平をリアルタイムで観るという幸福        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




+2016年7月3日、北海道日ハムの大谷翔平投手は「1番ピッチャー」で先発出場し、初回先頭打者として打席に入って初球を打ってホームランにした。,

オレの父は野球好きであった。父は昔の阪神タイガースのことや、かつての名投手、名選手のことをよく覚えていた。広島で江夏豊が活躍していた頃、なぜかにわか広島ファンになって、救援に江夏が出てきたら「もうこれで安心や」と言っていたことを思い出す。スタルヒンがどれほどすごい投手だったのか、藤村富美男がどんな大打者だったのか、父はよく覚えていた。

 オレが物心ついて阪神ファンになった頃にはもうそんなすごい選手はいなかった。吉田義男はあまり打てないただのベテラン選手だった。ただ、江夏豊が中日戦の延長戦でノーヒットノーランの末に自分で決勝ホームランを打ち、「野球は一人でも勝てる」という見出しが出たことは覚えている。阪急の山口高志が豪速球で王や長島を三振させながら四球の山を築いて自滅したこととかもかすかに覚えている。記録の上の名選手よりも、リアルタイムで観ていた選手の方がずっと自分の中では大スターである。だからオレはイチローや新庄剛志の活躍をしっかりと思い出せるのだ。

 もちろん阪神ファンのおれにとって、1985年の優勝は忘れがたい思い出である。あの時、バースという史上最高の助っ人外人をしっかりとこの目に焼き付けることができたことをオレは永遠に忘れない。

 今、若者はプロ野球に興味がなくなったという。球場に足を運ぶのはオッサンばかりで、もはや若者は野球を観なくなってしまった。地上波の野球中継は激減し、阪神巨人戦ですら地上波で放映されないというあり得ない事態が今起きているのだ。なんということだろうか。どうしてそんなことになったのか。

 スターがいないわけじゃない。かつてのプロ野球の常識を塗り替えたすばらしい選手がいる。大谷翔平だ。投手と打者の二刀流で活躍して、強大な戦力を誇るパリーグの盟主であるソフトバンク相手に一歩も引かずに堂々と挑み、そしてねじふせるその姿を見て拍手喝采を送らない野球ファンはほとんどいないだろう。

すべての野球ファンにオレは呼びかけたい。大谷翔平をリアルタイムで観ることができるということがどれだけ幸福か。今テレビで彼の勇姿を観られることがいかに稀有のことなのか。プロ野球選手の全盛期はほんの10年ほどしかない。江川卓は高校生の時が一番すごかったという。松坂大輔はもうかつての彼ではない。ダルビッシュ有を日本の球場で観られることはもうないかも知れない。しかし、大谷翔平は今、日本のプロ野球の一人の選手として、かつて誰もなしえなかった「二刀流」という夢を、きわめて高いレベルで達成してるのだ。なんとすばらしいことだろうか。

プロ野球の人気を不動のものにするためには、今のうちに小学生の野球好きを増やして少しでも多くのファンを日本中に作り出さないといけない。それなのに各球団は全くなんの努力もしてないように見える。少なくとも努力が認められるのはソフトバンクと日ハムだけだ。その地域密着の活動は実にすばらしいものである。ただ、それ以外の球団はテレビ中継を増やしてちびっこファンを増加させるための工夫をしてるのだろうか。否である。中でももっともひどいのは巨人である。東京ドーム開催の阪神巨人戦でさえ、地上波の中継がなかったりするのだ。観たい人はBS日テレでゼニを払って観ろということである。

 そんなセコい金儲けをすることで、地上波を視聴できる何百万という潜在的ファンを開拓することを怠っているのである。典型的な貧乏人のビジネスである。きっとよほど頭の悪い奴がその戦略をたてているのだろう。まあ巨人が衰退していくことはオレのような阪神ファンにとっては嬉しい限りなんだが。

 亡くなる前の父の楽しみはプロ野球をテレビで観ることだった。オレは父のためにスカパーを契約して、阪神の全試合をできるだけ視聴できるように工夫していた。父が亡くなってからはそのスカパーの契約も解除してしまった。忙しいオレは野球をゆっくり観ている時間などないからだ。定年退職して悠々自適の生活になれば、またスカパーなどの有料放送を契約するかも知れないが、そのときにはもう野球の世界にはめぼしいスター選手はいなくなってるのかも知れない。少なくとも大谷翔平が今が旬の選手であることはまぎれもない事実である。


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