Desert Beyond
ひさ



 おひっこしおひっこし

明日中に今のアパートを出なきゃいけない。
新しい場所にまた引越し。
4ブロックくらいしか離れてないので
引越しも前と比べたら楽だなぁ。
でもやっぱり引越しは面倒くさい。
もう引越しはしない事に決めたって
いつも思うのにやっぱり引っ越すのはなぜか。
でももう次の所に引っ越したら
ずっと引っ越さないんだから、と決めた。
ああ腰は痛くなるし忙しいし、ぶつぶつ....

この前キャンプに行ってきた。
熊がでる場所なうえに人がほとんどいなくて
夜は凄い風がごおごおとしけた海のように響いて
ほんの2、3時間しか寝れなかった。
アメリカだから銃があるし
日本と違って人が恐い。
人と熊に気をつけていて
寝るどころじゃなかったのだ。
でも日本だったら人に気をつけなくてもいいかわりに
幽霊に気をつけなきゃいけないだろうな。
アメリカはこれも日本と違って
あまり霊が恐いみたいな情況になることがない。
何故かわかんないけどそういう怖さがないのだ。
だから夜でもちょっと気が楽。
幽霊なんて見た事ないけどさ。
でも信じてるので恐いのだ。


2002年05月28日(火)



 れもん

英和事典が開きっぱなしになっていて
目をやるとちょうどlemonの所だった。

lemon
レモン;レモンの木
lemonade
レモネード(レモン汁・砂糖・水、ときにソーダ水で作る)
lemoncurd
レモンカード(卵・バター・レモン汁で作りパンにつける)
lemon drop
レモン味のドロップ
lemon squash
レモンスカッシュ(レモン汁とソーダ水で作る清涼飲料水)

少し爽やか〜な心持ちになったりした。

今日はアルパチーノとロビンウィリアムスが出ている
Insomniaって映画を観に行ってきた。
久し振りの映画館。
アルパチーノ渋くてカッコイイよかった。年の功。



2002年05月24日(金)



 まずいカフェオレ

初めて一週間も日記を休んじゃった。
いけないいけない。

今週末にキャンプに行くかもしれない。

今日は公園でBBQをした。
公園の水飲み場の所で鴨が二匹じっとしていた。
リッツをあげると取り合いながら食べた。
二匹共同じくらい食べれるように
リッツを幾つかに輪って、右と左に投げ分けた。
やっぱり炭で焼く肉は美味しいな。
そして久し振りに綺麗な夕焼けがみれた。

もう一ヶ月以上も前になるけれど
物理の神様が降りてきたので
物理が苦じゃなくなった。
物理の本やら教科書やらを読みたくなるのだ。
ちょっとした変化。

カフェオレを作ってみた。
どうやって作っても味なんて大して...
と思って作ったら、かなりまずかった。
5段階でまずさを表現すると
4くらいまずくて、参った。けど飲んだ。
コップに1センチくらい残ってるけど。

2002年05月22日(水)



 メキシカンスタイル

熱はさがった。
15時間以上も寝たらそりゃ下がるよなぁ。
バイトは毎日二時間ずつある。
図書館での文化的雪かき。

小説を読んでいたら
キウリに海苔を巻いて食べたくなった。
しょうゆをつけて。
幸いキウリはあったけど
海苔はなかったのでやめてしまった。
かわりに冷蔵庫の中で冷えていたビールと
おととい食べた残りのピザを一切れ食べた。

そのピザというのは今まで食べた事ない
メキシカンスタイルというやつで
食べてみると確かにメキシコなのだ。
ピザまでメキシカンにすることないだろう
というのは食べた感想。

これから水でも飲んで寝ます。




2002年05月15日(水)



 熱アゲイン

調子がどうも悪くて、また熱が出た。
頭が痛くてつらい。
一度この風邪を完璧に治さないと
いつまでたっても病気持ちだ。

寝ても寝てもヘンテコな断片だけの夢を見る。
あまりに意味的に通じないので憶えてもいない。
夢を思い出そうとすると
まるでパッチワークの布きれ達を見ているようで
どこにパッチされるべきなのかわからない。
自分のものなのに。

目が覚めて、薄暗い天井を見ていると
何とも寂しくなってくる。
もし日本の木造アパートなんかに住んでいたら
こんな時に天井の木目を見て
もっと寂しくなっていたんだろうな。

音のないなか横になっているのも何なので
シャーデーをかけてみたが
一向に調子の良くなるような音楽じゃないから
サザンのバラード集というのをかけてみた。
It works.

風邪をひいてぬるい水ばかり飲んでいると
突然ソオダ水が飲みたくなったりする。
Seagram'sってブランドの
カフェインフリーのジンジャーエールを飲んだ。
これってジンを作ってる会社と一緒なのかな?
緑色の缶を持って一口飲むと
シュワーっと口の中ではじける。
少しだけ寂しくなくなった。



2002年05月14日(火)



 痛ッ!!

呑気にネットで遊んでてすっかりバイトの事忘れ。
バイト先は大学病院図書館。
ギリギリだったのでダッシュしたんだけど
100メートルもはしってない所で突然背中に激痛が走ってまともに体をおこして歩けなくなってしまった。
何とかバイト先には辿り着いたんだけど
体を起こせないので座らせてもらった。
ちょっと休めば治るだろうと思ったんだけど
依然として激痛で、結局誰かが持ってきてくれた車椅子で廊下づたいに大学病院の救急直行。
背骨が原因だったらどうしようと思ったけど
原因は肉離れだったみたいです。よかった。
そのとき飲まされたかなり強い薬のせいで
酔ったようにフラフラして、吐き気がして大変だった。
今もちょっと気持ち悪い。
2、3日でよくなるみたいですので大丈夫。
しばらくじっとしてます。


2002年05月10日(金)



 

昨日久しぶりにコーヒーエトセトラで勉強して
帰ってきてから具合が悪くなり
熱だしてしまいました。
明日今学期最後のファイナルテストだというのに。
とりあえず、寝ます。

2002年05月08日(水)



 桜坂

福山雅治の桜坂って曲がある。
僕は福山雅治聴かないから知らなかったんだけど
去年のクリスマスの小田和正ライブで
小田和正がカバーしてるのを聴いて知った。
いい歌だと思う。
綺麗で、ふわりとして、優しくて、力強くて、流れる。
オリジナルのを聴いてみたい。

友達から桜上水に引っ越したとメールがあった。
地図で調べたら明大前のちかく。
ごちゃごちゃしている街並み。良い感じ。
路地が沢山ありそうで、散歩とかしても飽きなそうで。
僕は新しい街に移り住んだ時の感覚が好きだ。
街はどうなっているのかまだわからずに
商店街をさまよってみたり、違う道で帰って迷ったり
それで新しいものを発見したりするのが好きだ。

昨日突然アパートの下に住んでいる
ギターの若大将が僕の部屋をノックした。
ドアをあけるとやつの行動は普通じゃなくて
挙動不審のままうろうろしながら
「君の部屋、貸してくれるか?」と言った。
訳わかんないのでそう言うと
「君が訳わかんないだろうというのは、わかってるんだ」
とうろうろしたり脚をぶらぶらさせたりして言った。
どうにもおかしいので、かなり警戒したんだけど
結局何かぶつぶつと言って下に帰って行った。
下に向かって「どうしたっていうんだ?」ってきくと
「わからない。みんな俺の邪魔をする。
あいつらが俺の部屋に盗み入るっていってる」
って言ってた。
言動からして絶対普通じゃないので
彼は多分元からちょっと精神的にハンディがあるか
薬をやってたかだと思う。
僕は薬をやってたんじゃないかと思うんだけど。
危ない、あぶない。これから気をつけます。

最近哲学に興味を持ってきた。
哲学や心理学やその他の文系の分野にも興味はあるんだけど
ビッグバン以前の世界観を哲学的にはどう見るんだろうって
ものすごく興味がある。
この前惑星科学の先生か天文学の先生が
ビッグバン以前は哲学の領域だと言っているのを
聞いたのがきっかけだと思うけれど。
どんな意見でもいいのであったら
掲示板に書き込んでくれるととてもうれしいです。

今日も空は高くて蒼くて、日の光は眩しくて強い。



2002年05月05日(日)



 懐古主義男

あぁ。今日は長ーい一日だったー。
朝から夕方までずっと勉強してた。
ファイナルテストが今日二つあったので
最後の最後ということで必死に勉強。
天文学は思ったよりうまくいって、
数学は思ったよりできなかった。
人生こんなものかぁ。

数学のテストは午後の5時から7時まで。
終わって帰ってくるときは
本当に抜け殻みたいになっていた。
眩しくもないのになぜかサングラスをかけて。
ふらふらふらーっと。
キャンパスの色んな建物を縫うように帰る。
テスト会場はほとんどいったことのないビルなので
いつもと違う帰り道。
日はちょうど沈もうとしている夕暮れ時で
赤い煉瓦の壁がずっと続いている所を歩くと
煉瓦から太陽の温かさが伝わってきた。
夏かなんかに夕日も沈もうとしているのに
コンクリートや壁があったかかったりするあれ。
ふらふらついでにちょっと立ち止まって
煉瓦の壁に体をくっつけてみた。
子供の頃、夏の夕方に家の壁やコンクリートに
ごろりと寝転がったりした事を思い出した。

僕は懐古主義男だ。
過去と現実と未来。
10を割って合わせると
5:2:3って感じかも。

とにかくそんな感じでふらりと家に帰ってくる。
ドアの鍵をポケットからとりだそうとしてる時
なぜか急にビリージョエルのグラスハウスが聴きたくなった。
ドアを開けてすぐした事。
鼻をかむ(花粉症)、靴下をぬいじゃう、
パソコンをつけて、水を飲む、そして音楽オン。

グラスハウスは僕にとってのアメリカ。
恋のスクランブル、ブレークファストクラブなんかの
80年代後半の映画がそうであるように
グラスハウスを聴くとちょっと昔を思い出す。
95年の春から夏にかけて
CDがすりきれてしまうくらいに聴いた。

こうして書いているうちにグラスハウスも最後の曲。
ちょっとビートルズっぽいこの曲。
音楽が終わったので、日記もおしまい。

2002年05月03日(金)



 今日の出来事

酷い目にあったよ、天文学のペーパー。
ほとんどサイエンティフィックじゃない駄目駄目ペーパー。
でも誰でも初めての科学の論文ってこんな感じなのかな
なんて考えてみて自分を救ってみる。
大体トピックが悪かったなあ、
興味があるといえはじめからSETIのペーパーなんて。
ということでちょっとでも点がもらえればいいです。

今日も晴れ。この街といえば毎日晴れだ。
ニューヨークは雨みたいだ。
春のニューヨークに灰色の雨がしとしと、か。

最近ニューヨークに住んでいる人の日記サイトを見た。
ニューヨーク歴が9年にもなるその人は
ビザの問題を抱えながらも働き続けて
将来もよく見えないのにあの街に居続けるようだった。
もし僕がその人でも似たような事をしていると思う。
先がよく見えなくても離れられない。
あの街の魅力はそこまで強い。
何が魅力だといっても、
とにかくその辺の空気からごみまで全部なんだと思う。
NYにいた時の僕の友達はみんな引き上げた。
それでも少し残っていたっていうのは
やっぱりあそこから離れられなかったんじゃないかと思う。
僕も将来チャンスがあったらNYに住みたいと思ってるけど
離れられなくなったら恐いなんて不安もあるなぁ。
不毛なのになんであんなに人を惹きつけるのか。

明日数学と天文学のファイナルテストがあって
月曜には物理のファイナル。
木曜には惑星科学のファイナルがある。
とにかくあと1週間で全て終わるんだし頑張ってみる。

正直言って学生の辛さなんて甘い。
会社の一部で損得を直接担う社会人の方がよっぽど厳しい。
学生の人達にはなんて言われるのかわからないけど
他人に対する責任感でいえば
社会人の人達は背負ってるものが大きい。
そんな事を急に思ったので書いてみた。
自分へのムチをかねています。

このアパートの一階のアメリカ人、
彼は年がら年中ギターを弾き語っている。
彼は勉強なんてしていないんだって言い切れるくらい
とにかく弾き語っているのだ。だいたい昼から晩まで。
彼の騒音に関して僕が引っ越してくる時に
偶然知り会った同じアパートのムバラクさんは言った
彼はギターを弾いてとにかくウルサイのだ、と。
そんな一階のギターの若大将に僕は寛容だった。
最近までは。
でも最近彼の音楽の単調さと唄い上げの癖が
どんどん気に障るようになってきちゃったのだ。
2つのコードを循環させてずっと唄う。
それは君、ミニマルか?って言いたくなるのだ。
彼が唄い出すと取り敢えず勉強はできなくなる。
彼が唄い出すと目が醒めてしまう。
かといって昼間だと何も言えないんだけど。
客観的に考えて昼間にうるさくしても
僕的には寛容になるべきだと思うので
僕のなかではなんとか処理できるんだけど
ムバラクさんとしては辛いだろうなあ。
因みにムバラクさんは若大将の隣に住んでます。

明日数学のファイナルテストなので
ちょっと数学のビルによって先生に会ってきた。
数学のビルはエレベーターがビルの中の真ん中にあって
そこを中心に斜めに四本通路が出ている。
とにかく線対称な作りだからどっちの通路だったか
わからなくなってしまったりするのだ。
僕の先生はおじいさん先生だ。
背が高くて昔はポマードでガッチリきめてましたっ!
って感じの白髪の老人。
少し話したら先生の教授は日本人だったという。
「ケンイーチー・ユサーワー」と先生は言った。
その教授はもう亡くなったらしいけれど
プリンストンで教えていたと言っていた。
「とってもいい先生だったよ」と
僕のおじいちゃん先生は
遠く何十年前を見るような遠い目をしながら言った。

最近は日記に何もたいした事がかけない。
読んでくれてる皆さん、ごめんなさい。
今学期が終われば随分と暇ができるから
それまで辛抱してください。
やっぱり暇が芸術を作るってとこある。
僕の日記は芸術じゃないにしても
もっとみんなが読んでくれて何か感じてくれる事を
書けるようになるとおもうので。



2002年05月02日(木)



 木漏れ日とリンク

最近ずっと日記休んでました。
大風の日があって、その日の花粉症がひどくて
風邪も併発して多分熱が出たのです。
2日かかってようやく良くなってきまして。

今日はペーパーの提出日。10枚。
数時間で10枚も書けるのだろうか。
限界への挑戦。

明後日はファイナルテストが二つ。
大変。

この数日でプールの夢を二回みた。
音もほとんど立てずに滑らかにクロールする夢と
笑いをとろうとして突然洋服着たまま
プールに飛び込む夢。
飛び込んだときも水の音はほとんどしなかった。
盆栽みたいな小さな木にとまっている
ハチドリ数匹が喋る夢も見た。

昨日、とある場所にやんごとなき用で行ったのだけど
順番待ちの時に座っている場所に
外の木漏れ日がおちて、それが風でゆらゆら揺れて
優しい午後のような気がした。

そんな感情とリンクする過去の記憶。
家には昔、大きなオーディオセットがあった。
春の暖かい空気が家に入ってきて
リビングはポカポカしていて
オーディオスピーカーからは柔らかく
響くような感じでFM東京の午後の番組が流れていた。
確かコーセー化粧品の歌謡ベストテン。
あの頃の僕は幼稚園に通ってたのか
それとも小学校低学年だったのか
とにかくその心地よさが部屋全体に広がって
僕はひとりまどろんでいた。


2002年05月01日(水)
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