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〜 女房の呟き 〜
■□■



 天使と悪魔

DNAの思惑は様々なヒトを生み出し、
その中に、ごく稀に天使と悪魔が具現する

天使たちの天才は、凡人に及ぶべくなく、
せめての幸いに、彼らの奇跡を仰ごう

悪魔とは、悪徳を徹底行使できる天才の名だ。
奇跡的な災いを招くに躊躇わぬ者

心せよ、大凡の輩(ともがら)。
天才を侮る事なかれ。
遣わされし者どもなれば


2001年10月30日(火)



 愚見

如何に優秀で戦力たる部下とても、
些細な指示を全うしないなら評価は難い。

例えば、
その些細な指示が利益とは無縁に見えたとしても、
必ず意味がある。

無縁と見なして全うしないのなら、
そうする前にその旨質すのがスジだろう?

組織するのが目的ではないが、
秩序を乱すと目的を遠ざける、それが組織だ。


2001年10月29日(月)



 結婚幻想

初めて恋人が出来て、結婚を夢想した頃がある。
当たり前に、ワタクシにも。
「ケッコンしたら、再生する」位の勢いで、
結婚した自分に憧れた。浅はかにも。

夢が破れて、ある日気付く。

・・・んなことあるワケないじゃん。
連綿と続く人生。

結婚は、引っ越しみたく、単なる環境の変化なんだワ。
風景や気候が変わるだけ。

2001年10月25日(木)



 トロの呪縛

かつて、プレステの「どこでもいっしょ」にハマった。
苦労してポケステも入手。
コンセプト通りに、どこでもいっしょ。
日がなトロと会話し、モニタを見つめた。
夫婦の会話は、殆ど「どこいつ」ネタとなり、
ファンタジックな日常が過ぎた。

ある日、私は気付く。
思考が現実離れしてきたことに(!)

それ以来やってない。


2001年10月24日(水)



 愚痴のゆくえ

男と初同棲を始めた頃、思い余って某氏に電話。
氏は私が知る一番の見識者だ。

「同居してる男についての愚痴って、
 どうすればいんでしょう?」

真剣に訊いた。
男の為にも日々の愚痴をドウニカセネバと観念したが、
方法が解らなかったんだ。

案の定、氏は大笑いしたが、
期する所は間違ってないと言ってくれた。
安心した。


2001年10月23日(火)



 ストリップショウ

彼女が板の上で、
肉色の襞を自ら曝け出すのは、
つまり銭を貰って喰うためで、

彼女が喰うは、
即ち彼女が生きるそのもので、
つまり、彼女の人権ってことさ。

てことは、
彼女の肉襞は即ち彼女の人権であって、
触るんじゃねぇ、そこの客ッ。

オドリコサンニハ〜テヲフレナイデクダサイ
・・・ソレ位のこともわからねぇか?


2001年10月22日(月)



 祭りのあと

学生ん時「祭りの後」って課題が出てさ、
ま、寂寥感のある風景とか撮った訳さ。

その中で、ソイツが提出したのが、
満面の笑みを浮かべる女の子のアップなの。
題名は自由につけてよかったんだけど、
その写真についた題が泣かせるんだよぅ。
「昔の彼女」だってサ

・・・今や、銭の為に撮るだけの彼は、懐かしそうに語った。


2001年10月21日(日)



 ピクミンは真理を生きる

ゲームと侮ることなかれ。
正しきことがここにある。

♪〜いろんないのちが いきている このほしで
♪〜きょうも はこぶ たたかう ふえる そして たべられる

(ニンテンドーゲームキューブ向けソフト
 「ピクミン」CFソングより)


2001年10月20日(土)



 血は争えない

オトナになったアタシにとって、
ハハはすでにタダのヒトなんだけれども、
ハハはイマダにアタシと張り合って、
タンカがニューセンしたのよ等と言い募る。

ハハを抜きん出てはならないムスメは、
言葉を尽くして褒めちぎる。スゴイネー。

ハタと気付く。
自慢したがり。褒められたがり。

アタシはハハのムスメだわ(汗)


2001年10月19日(金)



 プッチンプリンを食べながら

「あすこのペストリーブティック、
 テレビで紹介されたから、凄い人でさぁ・・・
 バナナキャラメルシュークリーム
 買って来れなかったよぅ・・・」(むぐむぐ)

「あすこ行ったの?
 ○○(femdomサイト)のM男さんとでも?・・・」(むぐむぐ)

「違うよぅ」(むぐむぐ)

「プリンも旨いね」(むぐむぐ)

「そね」(むぐむぐ)


2001年10月18日(木)



 で、ハジケタかどうか

ええ、ハジケましたとも。

自分的には。根がお調子者てか、ガサツなモンで。

だから、ナンナンダこの女・・・と、
訝しがられる事も再々で、その度反省するも、
結局、新しいご縁に舞い上がって、
調子コク無限ループの如き、因果応報。あぁ。

で、迎車中でもそのイキオイで喋り続け、
ウチに着くなりバタンキュー。

お粗末。


2001年10月17日(水)



 モテナイ副作用

ここ最近モテナイってのは、
お出かけ頻度や外出お楽しみ度にも反映している。

「ナンカ、ここんとこ、帰ってきてからハジケてないね」
と、夫に心配されたヨ。

ありゃ、バレてますね・・・
本日のお出かけが「どんより」したものだったこと。

「ソッカナー?」と誤魔化したけど、
今宵はハジケてみせましょう!

ビバ!


2001年10月15日(月)



 何よりの慰めは・・・

ここ最近、モテナイこと甚だしい。
そこで、身近な奴隷に無茶を言ってみる。

「なんとかしてくれ」
「皆さん、見る目がないのでしょうね」

フン、ソウキタカ…

「なんとかしてくれ」
「皆さん、気持ちを上手く伝えてないのでは?」

ソウナルカ…

あのね・・・こゆ時は、ちゃんと苛められなさい。
下手な慰めは要らないよ(笑)


2001年10月13日(土)



 S女のセオリー

「○○やろうか?」

M魚相手に、プレイ内容の交渉。
「出来ます」ならGOだよね。

「○○やったことないから、わかりません」
んじゃ、やればワカルわね?

「○○やったことありますけど、出来ません」
じゃ、今も駄目だか、試しませう〜

「○○は嫌いです」
キミの好みは関係ないナ


・・・で、どの返答でもヤル訳だ(笑)

2001年10月12日(金)



 我谷は緑なりき

物は壊れる、人は死ぬ。
それが、理と心得る。
なんぞ、ヒトに能うものなし。

物を破壊し、人を殺す。
大義を掲げ、ヒト、揚々と理を裏切るはむなし。

山を拓き、石の箱据え、
やがて、石は瓦礫と朽ち果てる。
理はヒトを許さじ。

懐かしき、緑なす大地。
ヒト諦めて、理にすがれ。

やがて芽吹く、再生の若葉。



2001年10月11日(木)



 シェルター

ふたり暮らしの私達。
家庭内で課せられる仕事は、ただひとつ。
お互いに。

それは、穏やかでいることだ。

対話に励んだり、何かを共に愉しむことではない。
自分のことは自分で納め、
一緒の時は、柔らかな気持ちでいるんだよ。
家の中は、食べて、寝て、くつろぐ場所。

ここはシェルターなのだから。


2001年10月10日(水)



 お稽古

お習字のお稽古。
お手本を真似、なぞり、
何枚も何枚も半紙を無駄にする。

ただ、形の良い字を書くだけなのにサ。
字の書き順も意味もワカッテルのにサ。

わかってても、出来ないことがある。
わからなくても、繰り返すべきことがある。
繰り返すことに諦めるな。絶望するな。

やがて、わかり、出来るための道。


2001年10月09日(火)



 姿なく息づくもの

「サイトって生き物みたいなんだよね…」
と、巨大サイト運営者の彼女は言う。

「思わぬ育ち方をするんだぁ…ワケワカンナイ」
と、彼女は面白そうに笑う。

「一見関連ない事が微妙に絡んで、方向づけるってかサ…」
歴史を重ねた説得力。
集う人それぞれが、変化する細胞。形作られる有機体。

今後も目が離せないネッ。


2001年10月06日(土)



 ある職業ゲイボーイの告白

彼女は、割と大箱のゲイバーで蝋燭ショウをしてた。
コレシカデキナイノと笑う。
でも、女装しない彼女が、
自らの薄い胸に蝋燭を垂らす様はとても淫靡だった。

ショウの後、ホステスをこなしながら、彼女が言う。

「アタシ、離婚しててサ…」
「5つの娘と二人。
 で、毎朝出勤するフリしてんのよぅ
 …普通のお父さんみたく」


2001年10月05日(金)



 冷たいヤツ

自分の身の丈を知るごとに、
私はどんどん冷たいヤツになっていく。

人様の何ほどに、この身が敵うものか・・・
自戒と謙虚のふりをして、冷淡となる。
我が身の温みに期するは傲慢ではないか?
自嘲の邪鬼がしたり顔に、説教する。

方丈の庵にありて、
五行の恵み、宇宙を想う。

そして私は冷えていく・・・。


2001年10月04日(木)



 直近のエセ禅問答

私:「オカルトなパワーを実用化するには、
   人がピュアになればいいのかな…?
   でも、皆が皆ピュアになった世界ってのも、
   気持ち悪いってか、怖いかな…?」

夫:「人類全体をひとつの有機体と解釈すれば、
   オカルトな能力も一部位でしょ?」

・・・うがーッ、奴は何を言いたかったんだぁ

・・・言ってることはワカルけど。


2001年10月03日(水)



 あはれ(哀れ)蚊

秋の訪れとともに、蚊どもも姿を消す。
夏の宵、飛び盛りしは、今やまぼろし。

不意に迷う、灯のもと、哀れ蚊の影ありて。
絶え絶えと小さき命の暇乞いか。
やがて逝く命とて、払う手許に戸惑えば、
ありありと赤く膨れる腹に恐れ入る。

やはり憎し、蚊。

哀れの情はかき消えて、またも痒みがぶり返す・・・(怒泪)


2001年10月02日(火)



 秋の花々

冬に向かうこの季節。
日毎冷えを増す空気に、似つかわしい花が咲く。
どれもこれもが儚げで、忍ぶように風に揺れる。
美しいよな、淋しいよな。

鬱陶しい程の芳香をまき散らす金木犀は、
しかし、ちまちまと群れなし咲くよ。

花と生まれて、密やかにある。
それもまた、花のさだめと思い知れども。


2001年10月01日(月)
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