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2003年04月30日(水) sleepwalkers/silent healer(再掲)

出会ったのは運命ではなくてただの偶然
甘い夢はそう長く続かない
だからいつか目が覚めるときがくる
足を何歩進めても本当は前には進んでいない
どこか場違いな場所で目覚めるだけ

がむしゃらに前に進んでも
そこにあるものはきっと本物ではない
寝巻きのまま外に歩き出したことに気づくだけ
だけど歩き出さずにはいられなかった
バラの花びらが敷き詰められた小道のはずが
なぜか足の裏に痛みを感じていた
でも足の傷なんてそのときは見えなかった

本当か嘘かなんてどうでもいい
無理に目をあけるのをやめたのは私なのだから





※読み直したら結構恥ずかしかったのでいったん消したんですが、
 読みたい方がいらっしゃるそうなのでまた載せました。
 やっぱ恥ずかしーなあ。(^^;
 まあ、少し長いので、暇なときにでも読んでください。。。(苦笑)



スポットライトがあたっていたのは僕のほうだったのに、
ふと見たら薄暗い観客席に光る宝石を見つけた
温かく、やわらかく微笑む宝石
だけど、どこか寂しげに光る宝石


きみは決してリクエストをしない
だから、きみの瞳の輝きと唇のほんの少しの動きを見て
僕は偶然を装って演奏曲を変える


驚きを隠せないような
きみの表情を肩越しに感じながら
涙に濡れたきみの瞳が
少しずつ乾いていくのを感じながら



演奏をやめてイスから立ち上がった瞬間
きみが消えてしまうような気がしていた
だから、きみがそこにいる限り
僕はピアノの前に向かいつづける
口にされないリクエストに耳を澄ましながら


きみが座っているイスのぬくもり
ほのかに漂う香水の香り
その頬に触れる権利
演奏をやめることができない臆病な僕は
どれ一つとして手にいれられない



恋人になれなくてもいい
友達になれなくてもいい
ほんの少しの間だけ
きみを癒せる存在になれたら
願いはそれだけ


それ以上は望まない
それ以上は望めない
もう少しの間だけ
きみが席を立たないでいてくれたら
願いはそれだけ



あと何曲弾いたら、
きみはずっとここにいてくれるのだろうか?
口にできない願いを胸に秘め
きみが席を立つのをずっと恐れていた


最後の曲を弾き終えても
ピアノから視線を外すことができなかった
きみの後ろ姿を見るなんて
死ぬより辛いことだったから



スポットライトが消えた今
観客は誰もいないけど
きみの幸せを願う曲をたった一人で弾いている


楽譜も、鍵盤も見ていない
ただ、きみのいた席を見つめて
この癒しの曲がいつかきみに届くことを祈りながら


傷ついたその心を癒せるように
その瞳が
運命の人をちゃんと見分けられるように


祈りを込めて




2003年04月29日(火) Coming to Life/sequel

四月が一番残酷な月だというのは嘘だ
僕には賛成できない
悲劇の詩人のもつ感銘を与える程の
陰鬱さをもってしても

冬の間、氷と雪の下に隠れた緑の新芽は
太陽に会える日を
地面に顔を出せる日を待ちわびている


よかれと思ってしたことが悪い結果を招き
してはいけないと思ったことが驚くほどの幸運を招くこともある

後悔を承知でしたことでも、
やらなかったことを悔やむよりは
今の心の痛みをうけいれたほうがいい


私は永遠の幸せを約束されつづけていたのか?
そんなはずはない
私はずっと不幸のままか?
そんなはずはない

明日がどうなるか天にしかわからない
天ですらも知らないかもしれない
それなら、心が晴れなくても
顔を上げて前を向いてはいけない理由もない



僕は感じるよ 命の息吹を
きみはまだ感じられないかい?


まだ感じることはできない
だけど、ずっと花が咲かないとも思わない

一瞬だけ心の中を通り過ぎていった静かな風が
心を穏やかにしてくれたから


あふれる涙は感謝のしるし
後悔の涙じゃない


"Coming to Life" Michael Franks






なくしていたものが息を吹き返す
やさしい口付けで意識を取り戻す
望んでいたものが戻ってきたよ
まるで交響曲のように

"Coming to Life" Michael Franks



2003年04月28日(月) Questions and Answers (4)/Questions and Answers (3)



「Questions and Answers」を書き始めたのは、
「正直・素直なだけで生きることは果たしていいことなのか」
「まっすぐ過ぎる人は自分が生きるために
 他人に嘘をつかせないといけない場合がある」
ということを考えながら書いてみました。

(3)は「馬鹿正直な私」がなぜ頑なまでに
まっすぐでいようとすることにこだわるのか
理由が書いてありますが、読む方によってはそこで読むのを
やめてしまうかもしれません。
他人の薄暗い過去をみんなが読みたいとは思わないと思うので、
それは仕方がないかなと思います。(^^;
まあ、そういう部分があるぞ、ということだけ
事前におことわりしておきます。


以上のことを踏まえて、
勇気がある方のみ(^^;この下の(3)をお読みください。。。






−牙はどのくらい伸びた?


−このくらい。


−結構伸びたね。先が丸いままだとあまり役にたたないから、
 ちょっと尖らせてみようか。


−・・・


−・・・


−ねえ。手、傷がついてるよ。


−・・・


−ねえ。やめて。本当に。血が出て。。。


−自分を変えるときっていうのは
 時に傷つくもんだよ。


−だからって。。。


−あんた好きでしょ?
 「あたちだけ傷つけばいいんでちゅー」って。


−。。。何それ。


−そのままのあんたなんて、誰も求めちゃいない。
 素直さや、正しさや、正直さや、
 無防備さなんて、誰も求めてない。
 だから、変わらないといけないんだよ。


−・・・


−あんたが本当に正直でも、
 相手は、裏がある、自分を騙すつもりで
 装ってるんだ、って思って疑わないと
 自分以下だって思えないんだよ。だから・・・


−そのままの私が求められてないことなんて、
 生まれたときからわかってるわよ。


−・・・


−「こいつは俺の子じゃない。
  俺がほしかったのは男の子だ」
 何度母さんが自分たちの子だって言っても
 父さんはにやにや笑いながら否定してたよね。
 自分の子どもじゃないって言われるのがこわくて、
 何年もスカートがはけなかった。


−・・・


−自分が求められてないって思ってたから、
 親戚のおじさんにも甘えられなかった。
 そうしたら、なんていわれた?
 「こんなにかわいくない子ははじめてだ」
 親戚たちの前でだけ私をかわいがって
 点数を稼いでたあの従兄のことは?
 憎かったおばあちゃんが寝たきりになって
 うれしかったこと覚えてる?
 あの叔父さんが死んだときだって、
 ざまあみろって思ったでしょ?
 おじいちゃんだって。。。


−もうやめて。


−みんな、私が自分の思い通りにならないから
 私を否定しつづけてきた。
 どうかわっても、否定した。
 自分の都合のいいときだけ連れまわして、
 自己満足のために枠に押し込めようとした。
 私は、どうなればよかったの?


−・・・


−私は、そんな生き方はいや。
 ずるいやつらや嘘つきのためになんてかわりたくない。
 あんな奴らと同じになりたくない。
 残酷だって言われても私はずっと正直でいるわ。


−誰もいなくなっちゃうかもしれないよ。


−かまわない。あいつらと同じものになるくらいなら、
 一人のほうがいい。
 弱虫なんていらない。嘘つきなんて嫌い。
 人を利用するやつなんて死んじゃえばいい。


−でも、正直すぎたせいで
 別れたくない人とも別れたでしょ?


−・・・


−もっと、やさしくなろうよ。
 少し嘘がつけるようになったくらいじゃ、
 あいつらの汚さには遠く及ばないって。(苦笑)


−でも、嘘は。。。嘘はいやなの。。。


−じゃあ、こうしよう。
 今度いいな、って思った人がいたら、
 飛び出す前にちょっとだけ止まって、私に相談して。
 私がかわりに疑ったり探ったり、嘘をついてあげる。
 相手がだいぶ信用してきたら、
 あんたがその人の相手をすればいい。
 それでいいでしょ?


−でも。。。


−二十年以上も嘘つき担当やらせておいて、
 何を遠慮してるんだかね。
 いいね。いいなって思った人がいても、
 いきなり体当たりしちゃだめ。
 みんなよく知らない人には不安なの。
 不安を少しずつ解消しあわないと、
 うまくいくものもうまくいかないんだよ。
 人間不信気味の私が最初に相手したほうが
 それなりに長くお付き合いできた人が多かったでしょ?


−・・・


−あんたは人を見る目はあったけど、
 どんなにいい人でも
 不安や疑う気持ちを持ってるってことを
 わかってあげられないのが欠点よね。
 好きな人ほど遠ざけちゃう、なんてことは
 もうやめようよ。


−ごめんなさい。。。


−今日はもうおやすみ。
 明日から、少しずつ頑張ろう。

 その牙ももう伸ばさなくていいよ。
 もともとあんたには似合わなかったけどね。


2003年04月27日(日) As Usual/Questions and Answers (2)

人生に重要なことは何もおこっちゃいない。
週末がきて、週末が去ろうとしている。
ただそれだけ。

もう、いつもどおり。
よく寝たせいか、気分がいいや。

再出発、再出発、と。
できたら、他人に迷惑はかけない方向で。





君は自分の感情を隠すけれど
いつまでも心を閉ざしていたら
手遅れになるよ

"Don't hurt yourself" - TR








−いー、ってしてみて


−いー?


−……思ってたより短いな。


−でしょー? 毎日丸く研ぐの大変なんだよー。


−……これからは、丸く研ぐのはやめなさい。


−。。。なんで。だって、研がないと、食べにくいし、


−うん。


−しゃべりにくいし。


−うん。


−怖がられちゃう。。。


−それでいいの。
 やっぱ、人は外側にある程度
 武器や防具が見えるようになってる人じゃないと
 安心できないんだよ。
 様子をうかがったり、武器をみせあったり、
 時には戦ったりしているうちに相手の力を見極めて、
 やっと握手ができるようになるんだ。


−これがあれば、怖いけど怖がられなくなるってこと?


−まー、そういうことになるかね。
 タイミング見計らって
 それの先でもちょっと折らせておけば安心されるよ。
 自分が相手と同等か弱いかを、
 目か心に見える形でわからせればいいんだ。
 何も持ってないと、どこから何が出てくるか
 わかんないんでかえって不安なんじゃないか?


−だって、武器なんて何も持ってないよ。。。


−持ってるでしょ。


−何を?


−その、馬鹿正直さと素直さ。
 一番弱いようで、一番怖いもの。


−うー。


−うなる練習も、しとくといいかもしれないね。
 相手にぜんぜん警戒されないと、自分のもってる警戒心を
 居心地悪く感じる人もいるみたいだから。


−むずかしいんだね。


−むずかしいんだよ。



2003年04月26日(土) Questions and Answers/ray of sunshine


−ねえ、わからないの。
 どうして、みんな私を傷つけたり怖がったりするの?
 私、ずっと正直だったし、何も隠さなかったわ。


−私もあんたが怖いよ。
 矢を受けてもにこにこしてるし、
 何しても死なないんだもん。

 自分の心をさらけ出すのを怖がるやつのほうが多いんだから、
 目の前にそうやってるやつがいたら、
 倒してみたくなるもんだろ。
 みんな、無防備でいるのは損だって証明したいんだから。

 でも、あんたは倒れない。
 むこうは防具をつけてても負けてるのに、
 自分が同じ状態になったら
 すぐに負けるのがわかってるから、
 怯えちゃうんじゃない?


−なんか、ひどい言い方〜。(笑)
 まるで私、ゾンビみたいじゃない。


−正直で人を信じすぎるやつは
 ゾンビと同じくらい不気味で怖いってことだよ。
 自分の何を見てるのかわからないし、
 自分の嘘がどのくらいばれてるのか
 怖くてたまらないのに、
 ずっと自分のほうを見つめながら近づいてくるんだから。


−……そうなんだ。


−それに、正直な言葉っていうのは
 臆病者にはかなり痛いもんなんだよ。
 こっちがやさしく投げているつもりでもね。
 むこうはどうキャッチしていいかわからないから、
 構えることすらできないでいるうちに
 そのままの速度で思い切りぶつかっちゃうんだよ。

 正直に接しつづけた結果、相手が自滅してったのを
 何回も見たからわかるでしょ?


−自滅って。。。ひどいなあ。


−自滅でしょうが。。。
 臆病者が答えられないようなことばかり言ってるから
 やつらはあんたと一緒にいるだけでつらくなるんだよ。
 自分の不誠実さや弱さのほうが問題なのに、
 あんたへの恐怖を敵意とすりかえることで
 自分を正当化してる人もいるみたいだけどね。


−私がここにいるのは迷惑なの?


−違うよ。迷惑じゃない。
 ただ、恐怖心を乗り越える時間がほしい。
 その時間さえもらえれば、あんたのほうを
 見られるようになると思う。
 今みたいにすぐに心で抱きついてくるんじゃなくて……。(苦笑)
 ちょっとずつ近づいてきてくれれば、たぶん大丈夫。


−それは、どのくらいかかるの?


−わからない。
 でも、無理して待つ必要はない。
 他に待つべき人はいっぱいいるはずだから、
 待つのにあきたらむこうにいっちゃっていいよ。


−わかった。そうする。たぶん、飽きないと思うけどね。


−どうして?


−それは、もう少しこっちのほうに来てくれたら教えてあげる。


−……やっぱり怖いな。(笑)


−そう?(笑)






窓のむこうからさす、
あの陽射しに気づいたのは、いつ頃だろう。

目を閉じても、白い光と
ほのかな温かさが自分をとらえて放さない。
あまりにもまばゆすぎて、
自分の手足の鎖すら見えなくなることさえある。

陽射しが当たらないように体の位置をずらすと、
たった一つの窓から
さっきまで私がいた場所に
スポットライトをあてるかのように
光がまっすぐに届いているのが見えた。

強いけど、やさしい光。
漂うほこりでさえも、金色の粉が
空気にちりばめられているかのように見えてしまう。
なんてきれいなんだろう。
その光が当たった場所にできた
見たこともない程の暗い闇にさえ、
温かさを感じてしまう。

あの陽射しの下で眠れたら、
とても気持ちがよさそうだ。
だけど、一度その温かさを知ったら、
天気がよくない日はとても悲しくなりそうだ。

陽射しからこんなに体を遠ざけているのに、
部屋がいつもより温かくなっているのを感じる。
それだけで、今は十分だ。

曇りの日や雨の日でも大丈夫なように、
日が落ちるまでの間、
ここにいてあの美しさを心に焼き付けよう。

檻の中から出られないのはわかっている。
今そこで眠って体が冷えていく悲しさを得るよりも、
少しでも長くあの陽射しを見つめていたい。
そして、少しでも長くあの闇を見つめていたい。

それ以上は、望まない。
あの陽射しもあの闇も、
ずっとここに留めておくことはできないのだから。


2003年04月25日(金) Just One Victory/update 1

人生の勝者になんて決してなれないと思うし、
もう夢をかなえる力も時間もない。
だけど、このまま死んでいいのか?と思う。

一度でいい。
微笑みながら死ねるような、
自分だけの「勝利」が欲しい。
負けっぱなしのままは、いやなんだ。


四つ葉のクローバーも、
ラピスラズリもあてにならない。
幸運のお守りなんかなくても、
運は自分で奪いとってみせる。

体中のあちこちが痛いし、傷だらけだ。
でも、前に進まなければ踏み潰されるだけ。
倒れても誰も起こしてくれないのなら、
今は他人のことは考えるのはよそう。
魔法使いの歌をポケットにいれて、
ただ進むことだけ考えよう。


朝がこない日はないけれど、
今日のこの瞬間は二度とこない。
無意味に傷ついている暇があったら、
パンでも食べてできるだけ
早く立ち上がれるように自分を癒さなきゃ。

勝てる見込みもあるのかどうかわからないけど、
自分の力で立ち上がるのをあきらめさえしなければ、
何かが手に入るんじゃないだろうか?


華やかじゃなくていい。
ともに祝う人がいなくてもいい。
自分だけの「勝利」がどうしても欲しい。
それがどんなものかはまだわからないけど、
今はただ、そう思える。






美しい写真を撮って喜ぶ私と、
無表情で悪意を書き出す私。

どちらが本当か、と言われると
どちらも本当だと言うしかない。

あの人が好きだ、と思う気持ちと
あの人が嫌いだ、と思う気持ち。

どちらが本当か、と言われると
どちらも本当だと言うしかない。


なぜ、どちらかが本当じゃないといけないの?


2003年04月24日(木) no title/update 1


今日は嘘や愛想笑いにまみれて疲れた。
シャワー浴びてもまだ気持ち悪い。
なんでみんな、こんな世界で平気で生きてるの?
私もけっこーな嘘つきだけど、
上には上がいるってことだね。
あきれて物も言えません。

嘘には嘘で返して、
その返事に、また嘘で返す。アホくさ。
この一週間あまり人としゃべらなくて
好調だったんだけど、やっぱ人って嫌い。
(ま。メールは出してたけど。。。)



私の中の、素直な自分。
やっぱり、あんたは表に出てくるべきじゃない。
幻を見てるってわかってるのに、どうして喜んでる?
そっちの方向には、いい人なんていないだろ?

もうそろそろ、ゲームは終わりにしようよ。
傷の手当てをするのは私なんだから。


もう寝よ。
今日はもっと疲れるぞ。






あなたが私から敵意を感じているのだとしたら、
それは私が反射したあなたの発している自分への敵意です。
私はあなたを信用していませんが、
何の敵意も感じていません。

私があなたの前で仮面をかぶっているように見えるのだとしたら、
それは、あなたの目が曇っているせいです。
あなたの前に立っているのは、
何の凶器も身につけていない私の中の私。
その「私」が凶器を持っている私に、
あなたには何もしないでほしいというのだから、
あなたがどんなに望もうと、何もするつもりはありません。

対戦相手がほしいなら、ほかをあたってください。
自分の遺伝子を愛せる人にむける凶器はありません。


2003年04月23日(水) 砂の中のダイヤモンド/リスト復帰について一言/update 1

悪意度:★☆☆☆☆ <-「★」が多いほど、悪意が多いです。(^^;
    やな人は読まないでください。。。

たくさんの人と会って、
たくさんの人と別れてきた。

確かに、騙されたこともあるし
拒絶されたこともいっぱいあった。
嘘だってわかってても
信じているふりをしないといけなかったこともあった。
だけど、出会いをあきらめてしまったら、
砂の中にダイヤモンドを見つけたときのような
あの喜びは一生得られない。


ガラスの破片をずっとダイヤモンドなんだって思って
磨きつづけてきたこともあったし、
壊れて消えてしまったこともあった。

だけど、ずっと探しつづけて
ふらふらになって転んでしまったときに、
手をついた近くの場所に、
輝きを秘めたものが私の手のひらを待っているかのように
置いてあったことだってあったじゃない?

探し方がうまくないほうだから
他の人より「宝物」は少ないけど、
誇れないものは1つもないのが自慢だよね。


確かに、二つの約束をあなたが破ったときは
辛くてたまらなかった。
でも、あれは破らなくてはいけない約束だったの。
ううん。あれは約束なんかじゃない。
私の意思を無視した命令にすぎなかった。

愛情を確認するための「命令」と、
友情を確認するための「命令」。
私の意思なんてどこにもない。
破らなければどちらかの約束で私は自滅していた。


約束を破ったあなたが一方的に悪いとずっと思い込んでいたけど、
自分をしばりつけようとした人たちと、
そこまで彼らを追い詰めた私が悪かったの。
それを認めたくなかっただけ。
自分の好きな人が自分をだめにしようとしてたなんて、
気づきたくなかっただけ。


でも、もう一度だけ「私」を信じてみない?

今までの人だって悪い人じゃなかった。
タイミングが悪かったり
うまくコミュニケーションできなかっただけで、
出会って損だった人なんていなかったじゃない。


今度は結構、自信があるのよ。。。






あなたはここに何を求めにきたのでしょうか。
善意? 悪意?

私は両方を持っていますが、
どちらの自分も恥じてません。
善意だけ、悪意だけが欲しいのなら、
ここにはもうこないほうがいいです。

だって私は人間ですから、
聖なる存在にも悪魔にもなれません。
うれしいことがあったときにいいことを書いて、
くやしいことがあったときに嫌なことを書いているだけです。

あなたを癒したいわけじゃない。
責めたいわけでもない。
ここにあるのは、私の気持ち。
そして、時々一部の人にあてたメッセージを書くだけ。

それをご納得いただけるのでしたら、
また来てください。
勝手に期待されて、勝手に落胆されるのは
現実世界だけで十分です。


今回リストに復帰したのは、
「いつ更新されてるのかわからないよー」という
ある方のメールがきっかけです。
つまり、ここに戻ってきたのは読みつづけてくれた一部の方、
これから出会えるかもしれない読者の方、
そして、自分のため。これからもそのつもりです。

昨日の私の日記は確かに悪意ある言葉しか書いてません。
消すこともできましたが、あえてそのまま公開しました。
その結果、かなりの方がMy登録を外されたようですが、(苦笑)
昨日の口汚く人をののしる「私」も
今日の人をもう一度信じようと思った「私」も私なのです。
それをわかってくれる方といつか出会えることを期待して、
今後も何も飾らずに書きつづけようと思います。





なんだか、利用されてるなーと感じた。

……まあ、しゃーないか。使われてあげましょう。
最近、騙されてるかどうかって
いちいち疑うの面倒なんだよね。(^^;

どう転んだところで死ぬわけじゃなし。
ここは流れに任せますか。
疑ったところで今見えない真実は
どうやっても見ることはできないんだから、
今の状態を楽しませてもらいましょ。

相手に私を選んでくれて、ありがとう。(^^)
しばらくの間、お付き合いさせていただきますわ。

見えないとでも思った?あなたの不信感。
何十年も囲まれてきたんだから、そのくらいわかるよ。

とりあえず、最後まで笑ったままでいさせてよ。
それがあんたの義務。


足元にからみついてきた猫。
この子は、欲しいものがあるからくるんだ。
騙しにきたんじゃない分、素直でいいや。


どんなに止めたところで、
自分から進んで堕ちていく者には
手を差し伸べようがないって言ってたのは誰だっけ?


2003年04月22日(火) Dissemble/Discipline/Disguise

悪意度:★★★★★ <-「★」が多いほど、悪意が多いです。(^^;
    やな人は読まないでください。。。


最初から私は私のまま接していたのに、
あなたはその「私」を疑っていた。
そんなやつなはずはない、と。

だから、のぞみどおりの「私」になってあげた。
それでこそ「本当のきみ」だって喜んでくれてうれしいよ。


喜んでもらえてたのはうれしいけど、
もうそろそろ限界がきたみたい。

嘘をつかれるのは嫌いなのに、
本当の姿を偽られるのはオッケーなんて、
あんたもそうとう変わってるね。

でも、偽りの私が相手じゃないと
本音が言えなかったんだから、仕方がないよね。
まあ、偽りの私にもいえないことがあったみたいだから、
結局はどっちでもよかったのかな。


偽りの私を
わかったつもりになって喜んでたんだから、
こんなに笑える話はないよ。
楽しませてくれてありがとう。

私はもういくよ。
冷たく離れていくほうが
「本当のきみ」らしいんでしょ?
じゃあ、そのとおりにしてあげるよ。
私はあんたのこと嫌いじゃなかったから。






睡眠不足な状態でクリムゾンの「Discipline」を
聞きまくってたら吐きそうになった。
Disciplineのせいで吐きそうになるなんて
自分らしいな、と少し笑えた。

睡眠をとった今、もう一度聞いてみると
別に問題はない。
周りの人間の善人ヅラのほうが
よっぽど吐きそうだからかもしれない。


みんな死んでしまえ。
ついでに自分も。






本当のことなんて望んでない。
こっちに都合のよさそうなことだけしてくれれば、
あんたのこといい人扱いしてあげる。

疑ったりしないから、うまくごまかしてね。
びくびくしてると減点。
どうでもいいやつのことはもっと堂々と騙さなきゃ。


それだけしか望んでないんでしょ?
用が済んだらむこうにいってくれ。
馬鹿野郎どもが列をなして
私をごまかしたがってるんだから、
いい人っぷりが評価されたら
早く帰ってちょうだい。

不満なら、次はもっとうまくやることだね。
賞品がほしいんなら、そこにある犬の糞でも持って帰れ。
顔にぬれば美しくなれるんじゃないの。


2003年04月21日(月) Critic's choice/誰かの勝ちは誰かの負け/update 2

長年の付き合いのCくんは、とてもいい人だ。
なぜいい人なのかって、
私がした即答に困るような質問に、
自分の言葉でちゃんと答えようとしてくれるからだ。
バカに見えるかどうかなんて関係なし。

ごまかすことだって、
「おまえが知らなくてもいいことだ」と
言うこともできるのに、彼は絶対そうしない。
本当に自分でわからないことは
「わからない。ごめん」と恥ずかしそうに答える。


正解がほしかったわけじゃなかった。
自分の言葉で答えてくれればよかったのだ。
受け売りだけではない、
自分の言葉で話してくれるのかどうか、
知りたかっただけ。
だから、利巧そうにふるまう必要なんて
最初からどこにもないのだ。


どんなにかっこいいことを言っていても
所詮人の言葉でしか語れない人はすぐに化けの皮がはがれる。
しかし、世の中にはそんな人たちばかりだ。

「そんなことは知らなくていい」と
無知な人間に腹をたてるのは、
自分がそう扱われることを恐れているからに過ぎない。
目の前に「無知になった自分」が
あらわれたように思えて
過剰反応してしまうのではないだろうか。

本当に「知っている人」は、
無知な人を恐れたり粗末に扱ったりはしない。
自分が知らないことがあれば
その機会に自分も学ぼうと思うものだ。
(とりあえず今は人を参考書がわりにする
 例外的な無知な人は無視。)


昔は彼はそういう人ではなかった。
知らないことを知らないといえない人で、
とにかく自分が優位にたちたいと思っていた。

でも、いろいろな人にもまれて勉強を重ねていくうちに
自分の周りの人にだけはわからないことは
素直に「わからない」と言うか
自分なりの回答を渡そうとするようになった。

昔の彼は好きになれなかったし
私は彼と何度もぶつかったけど、
今では彼と知り合えてよかったと思っている。


私が欲しいのは正解じゃない。
なのになぜあの人は、必死に評論家の言葉を
覚えようとしているのだろうか。







負けたり、味方されなかったことになれているせいか、
何かで戦って勝ってもあまりうれしい気持ちになれない。
どんなにうれしいことや名誉なことであっても、
この勝利は間違っているのではないかという気持ちがぬぐいきれない。

そのせいか、誰かと戦わなくてはいけなくなったとき、
気を張っていないと力が抜けて
一瞬のすきに負けてしまうことがある。

でも、負けたほうがほっとしてしまう。
自分でもよくないと思うのだけど、
なかなか気持ちの切替えがうまくいかない。

どうしたもんかな。





やさしい人へ

いろいろありがとう。
あなたのやさしい言葉が心を満たしているうちに
眠りにつきたいのだけど、私の「今日」はまだ終わりません。

わがままなお願いだけど、
もう少しの間だけ私にやさしくしてください。
こんなに温かい気持ちになれるのなら、
偽りのやさしさでもかまわない。

あなたが両手に注いでくれている生命の水は、
本当は猛毒なのかもしれない。
でも、あなたがくれるものなら、
私はそれを水だと信じて飲もうと思う。
あなたが今のままやさしくしつづけてくれるのなら、
あなたが本当は悪魔だったとしても問題じゃない。

どうせ見分けがつかないのだから、
真実なんていらない。
ただ、あなたのやさしさが欲しい。


2003年04月20日(日) 三度目の約束



日記での私はどう見えているかわからないけど、
普段の私はへらへらして誰にでも心を許しているようで
誰にも本心を言っていない。
誰も信じていないし、味方が欲しいとも思っていない。
必要があればそのへんで「味方」をみつくろうこともあるけど、
そんなに深い仲にはならない。
深い仲になる理由がないからだ。


しかし、昔の私はそうではなかった。
少なくとも、15歳くらいまではまだ回りを
信じようと努力をしていた。
裏切られてもまた信じようとするバカなやつ。
利益がなくても相手が喜んでくれればいい、と
損なことを平気でしようとするやつ。
両親や親戚は自分に愛情をもってくれているのだと
思い込んでいたとんでもない間抜け。

だから、私が心の奥底に鎖でつないで閉じ込めておいた。
あと何回私に恥をかかせるつもりなのか
わかったもんじゃないからだ。
恥ずかしいったらありゃしない。


「彼女」は人を裏切るのが大嫌いだったけど、
私は平気で約束を破ったし、
人の顔が青ざめるようなことを笑ってやってのけた。
守りたいと思える約束なんかどこにもなかったし、
勝手にこっちを信じるのが悪いんだと思っていた。
今まで回りの人間に裏切られてきたのに、
誰が信じろっていうんだ。


これまでに、二度大きな裏切りをした。
その瞬間、「彼女」が泣いていたのを知っていた。
どうしようもなかったのだ。
自分を守って何が悪い?
私は自分を守るためにこうしているのに、
なぜ「彼女」が泣いてるのかわからなかった。
私が人を信じないのは「彼女」のためでもあるのに。
こうしなきゃ、あの人たちは「彼女」を
最初から守れるはずのない約束で縛りつけようとしていたのに。

二度目の約束を破った直後から、
「彼女」は私を口汚くののしりはじめた。
「ひどいよ」っていう時の口調は
二度目に裏切ったあの子そっくりだ。

そして、昨年くらいになって「彼女」は外に出たがった。


「あなたの中にいる、
 人を信じたい気持ちを捨てきれない私は、
 もうそんなに長くはここに留まれない。
 ほんの少しの間でいいから私を自由にして。
 そして、一度だけでいいから大事な人との約束を守ってほしい。
 そうすれば黙って消えてあげる」

「でもそのかわり、
 私に協力しないなら、あんたも道連れにしてやる」


私はまだ正気を保ちたいし、
「彼女」が本気だというのは私が一番よく知っている。
だから、ここにきたのは
「彼女」に居場所を用意してあげたかったからだ。
最後に、少しの間だけ自由にしてあげたかっただけ。


最初から、誰の共感も得るつもりはなかった。
「彼女」の人を信じたいあまりの叫び声は、
バカにされることはあっても
誰の心にも響くはずがないと思っていた。

「彼女」は知らないと思うけど、
私はずっと「彼女」を守りたかった。
閉じ込めておかないと
あと何回裏切られるかわからなかったから、
相手が味方かどうかにかかわらず
私が表に出て先に相手を倒さないと
いけないとずっと思っていた。

だから、共感を得るつもりはなかったとは言え、
見ず知らずの人が「彼女」の言葉をとりあげて
好き勝手に料理しているのが許せなかった。
そして、何かあってもおかしくなかったのに
何もせずにぼーっと見ていただけの自分もとてもいやだった。


そろそろ、私の中の「彼女」も寿命がつきようとしている。
誰かを信じたいあまりになんとか動こうとしているけど、
もう歩くだけでもしんどそうだ。
人を信じたい、わかりあいたい、約束を守りたいなんて、
バカなことを考えなければもっと楽に生きられたっていうのに。
自分のことすらわからないやつらのほうが多いのに、
あんたとわかりあいたいなんて思うやつが
いるはずがないじゃないか?

「彼女」は今、あきらめ顔ながらも
あと一、二年は頑張るつもりだと言って
こっちを見て笑っている。
でも、もうそんなに長くもつとは思えない。
「人を信じてもいいんだ」と思わせてあげられなくて残念だけど、
裏切られて最後を迎えるよりかはずっといいと思う。

もう懲りろよいい加減。
人を信じて何になる?
でも、聞こうとしないんだ。
わかりあえる、信じられると思った人を見ると、
「私」を飛び越えて外に出て行ってしまう……。


「彼女」がいなくなった後、
この空間が私に必要かどうかはまだわからない。
でも、もしもう一度誰かと大きな約束をする時がきたら、
今度こそは守ってあげないといけないのかもしれない。
たまには、利益とは全く関係のない人との
約束を守るのも悪くはないと思う。

問題は、大事な人がいないし、
見つけるつもりもないってことだな。
いい人そうなふりや口だけで人を信じさせようとしている「私」ではなく、
本当に人を信じたいと思う「彼女」が奧に潜んでいることを
見抜いた人だけが私を大事にしようとした。
でも「彼女」がいなくなったらそういうことはありえないし、
私も余計なかかわりを避けてずっと一人で生きていくだろう。

だから、三度目の約束を誰かとすることは、
「彼女」がいなくなったらもうありえないと思う。


表からリンクをはずした後も、
時々ここを誰かが見に来ていることは知っています。
でも、もしあなたがこの日記に好意的でないのなら、
もうしばらくの間だけ「彼女」をほうっておいてほしい。
バカ正直に人を信じたがる「彼女」がいなくなれば、
あなたが気に触るようなことを書くことはもうないと思う。
(その後「私」が書いたことにあなたがムカついても
 しったこっちゃないけど。)

私も、今までうまくやってあげられなかったお詫びに、
静かに「彼女」を送り出したいのだ。

そしてそれはきっと、そんなに遠い先の話ではないはずだから。


2003年04月19日(土) やめた。/update 1/update 2/update 3


……やっぱしばらく公開にするのやめとこ。(^-^;
どのくらいの人が好意的に読んでたのかが
だんだんわかってきたし、
見にくる人がいない分覚悟なしで出せるから
このほうが気楽。

感想とかは絶対こなさそうなのが
ちと悲しいとこだけどね。(苦笑)


今日、明日は忙しいんだから
無駄なことで悩むのはやめよ。






ニール・ヤングを聞きながら仕事中。
すんごいやな気分。

はいはい、どうせ私は何もでけまへんよ。(←helplessを聞いている)






なぜ、今さら人を信じたりかかわりをもとうなんて
バカなことを考えたんだろう。
自分の血筋以外の人間は
全てまともだとでも思ったのか?
まともになりたいとでも思ったのか?

……ふん。バカバカしい。
拒絶反応を示すほうが普通なんだよ。

金とプライドを守ること、
人を騙したり非難することが
大好きな一族の生まれなんだから、
どんなに隠したところで
体中から匂うに決まってるじゃないか。

危険なものがくれば信号が点滅する。
ごく普通のことだ。
守るといっておいて喉笛を切り裂くつもりだってことくらい
だれにだってわかるさ。
頭でどんなに否定したところで、
私の本性はみんなわかってるってことなんだよ。
違うって思ってるのは自分だけ。

いい加減あきらめたほうがいいな。





おもしろくもない話を適当に笑って聞き流してたら、
いつの間にか顔がずっとにこにこしたままになっていた。こわ。

いつも笑顔の人って、本当はそんなに楽しくないのに
楽しいふりをしていたら顔があのままになっちゃったんでないかと
ふと思ってしまった。


2003年04月18日(金) fortress/update1

スティーリー・ダンを聞きながら雑務をいろいろ。
彼らの音は、どんなに明るく見えても
常に底に皮肉が沈んでいるような感じがして好きだ。

慰めの言葉でも、愛の言葉でも、
どこか馬鹿にしているような感じが妙に心地いい。
今の自分には彼らの音がぴったりだ。


ここしばらく、弱すぎたような気がする。
1人を妙に恐れていた部分があったけど、
もともと誰かがいなきゃだめっていう
キャラじゃないんだよね。

久しぶりに悪意にふれて気づいたけど、
自分は何十年も悪意だらけの世界と戦ってきたはず。
最近になってうまく逃れる術を見つけて
遠ざかっていたものだから、
心が驚いてしまったのかもしれない。
時々戦わないと守り方を忘れてしまうのだな。


今年こそは強くなろうと決意したのだけど
なかなか思うようにいっていない。
でも、去年の自分よりかは強くなるつもりでいる。
鎧を作るんじゃなくて、要塞を作れるくらいに
強くなるつもりだ。


剣を磨いて、外に出よう。
頬に1つでも傷をつけるやつがいたら、
痛めつけてやる。
剣士だったことを後悔するくらいに。
切り落とされた自分の腕をみて、
腕があったことを嘆くくらいに。

もっとたくさんの人が戦いを挑みたくなるくらい
強くなってやろう。





WhoisMyを見たら、けっこー消えてたな。(笑)
でも、読んでくれてた人もいたみたいだから、
ノンジャンルで復活するかねえ。

と、いうわけで12時間立たないうちに復活決定。

・・・と、思ったけどやっぱやめた。
せめてもう一日くらいは様子見ておこう。(^^;


メーラーに専用フォルダ作っちゃうと、
必ずその人とうまくいかなくなるんだよね。
作らなければよかったなー。

人と縁を切るのは簡単だ。
黙ったままでいれば
本当の理由は相手にはわからないままだ。
それを伝えたいと思えば思うほど、
足がすくんでしまう。
伝えてみたこともあったけど、
求めている人ばかりではないんだ。

自分の気持ちを欲しがっているのかどうか、
どうやって見分ければいいんだろうな。


2003年04月17日(木) ほんの少しの間だけ/本当にほんの少しだったなあ。

なんだかひどい落ち込みよう。
いちおう表面上はいつもどおりを装ってはいるものの、
やっぱり小さいところで支障は出ている。
何か小さなこと1つでも願いが叶えば
調子が戻るのだけど、うまくいかないときは
うまくいかないものだ。

いつもは誰かに無愛想に対応されても
対して気にならないのだけど、今日は他人の拒絶や
乱暴な言い方が直接心に刺さって痛い。
一瞬泣きそうになったけど、
誰にも見られていなかったと思いたい。

なんだかんだ言っていつものペースが出ないので、
いつもより長く机にむかうはめになった。
これが終わらなきゃ来週の作業が進まないので、
やらないわけにはいかない。


今やっている仕事や
私がやらなきゃいけないと思っているものは、
全部本当は自分がやらなくていいことくらいわかっている。
すぐに私と同じようにはできなくても、
その場所は他の誰かがとってかわれないものではない。

自分が死んだって仕事は誰かがやるし、
電車はいつもどおりに動く。
だけど私は本当は、自分が死んだら仕事に滞りが出てほしいし、
電車もいつもどおりに動いてほしくないんだと思う。

もし私が姿を消したら、
あんたはここにいなきゃいけなかったんだ、って
みんなに嘆いてほしいんだと思う。
そんなこと、叶わぬ願いだとわかってはいても。


自分の居場所だと思っているものは、
自分が居場所だと思い込んでいるだけなのだと
信じたくはない。

でも、そう信じでもしないと、
どこにいればいいのか今の私にはわからない。
だって、そうじゃなきゃ
本当は自分が何もできない役立たずだってことを
みんなに隠している意味がない。


最近、どこにいっても自分は
ここにいるべきじゃないのかもって思える。
自分が一番帰りたくない実家でさえ、
最近は自分はもういなくても
いいのかもしれないと思うようになった。

もしかすると、ずっと前に見つけた
自分の居場所だと思えた場所が、
私にとって最後の場所だったのかもしれない。
でも、戻ることも作り直すことももうできない。
私が自分の手で潰したから。


ふらふらした気分のまま、床に座り込む私。
酒を飲んだわけじゃないのに、
酔っ払っているみたいだ。
今の私は、指一本で簡単に倒れてしまう。

今の私が一番欲しいのは、
自分の手をひいてくれる何か。
相手が残忍な殺人鬼だとわかっていても、
「ついてくるか?」と言われたら
ついていってしまうかもしれない。
そこが私のいるべき場所だっていうのなら、
死体置き場だって喜んでついていく。


道徳的や倫理的によくないから、というだけの
ひきとめならいらない。
私が立ち止まるのを確認したら、
あなたはすぐにどこかへいってしまうのでしょう?
あなたが振り返らない人だってわかってるから、
追い払うためなら私は平気で嘘をつくよ。
私がほしいのは、そんなのじゃない。
でも、手にいれようがない。
たぶん一生、手にはいらない。


こんなこと言いたいわけじゃないんだけど、
自分の存在理由が既にないことがわかってる。
心の中では狂ったような叫び声が響き渡ってる。
でも、ちゃんと明日は起きて普通に生きていくつもり。
誰の手も借りずに、たぶん今日よりかは
元気にふるまえるようになっているはず。

だから、ほんの少しの間、
絶望したって別にかまわないでしょ?


かまわないよね。。。






立ち直った。

やっぱ強くできてるんだな。
あとニ、三日くらい落ち込んでるほうが
かわいげがあるっつーの。

でも、今回は1人で立てたわけじゃなかった。
きっかけをくれた人、ありがとう。
あと、魔法使いのおかげです。
これからは中古CDはなるべく買わないことにしよう。(^^;

さー、仕事すっか。



あ、仕事する前に。

この日記、表からしばらく消そうと思う。

My登録してくれた人、ありがとう。
また復活したら読んでくれるとうれしいです。
もうリストには復活しないかもしれないし、
明日復活するかもしれないけど(^^;、
今まで私の情緒不安定気味な文章を
読みにきてくれてとてもうれしかったです。
不思議な空間ですが、知り合いになれてとてもよかったです。



・・・って、表から消しちゃったら読めないか。(苦笑)


自分の文章を読みにきてもらえてうれしかった一方で、
全てが好意的なわけじゃないっていうのも
わかってたつもりだった。
だけど、ここは思っていたほど
自由な空間じゃなかったんだな。
いや、空間のせいじゃないね。

ここを読んでくれている中の
たった一人のために書いたメッセージを
悪意で他の人にとりあげられたあの時に
こうしておけばよかったのかな。
いや、もっと早くこうしたほうがよかったのかもしれない。

何もできなくてくやしかった時に、
「口先だけ」なんていわれて悲しかったけど、
どういう理由であんなことを書いたのかなんて
私とあのメッセージを送ったその人にしかわかりはしない。
だから、たまたま読みにきて
悪意でとる人がいても仕方がないと思う。
……その人以外は全部悪意でとってたりして。こわ。

でも、みんなにいい人だと思ってほしいのなら
最初からここに愚痴なんか書くわけないのにね。

何か言われるのにはなれてるし、
わかる人にだけわかればいい。
でも、なんだか疲れちゃったなあ。


そういえばどこかで
「誰も自分をわかってくれない、という人は
 他の人のこともわかっていない」
みたいなことが書いてあったけど、
相手のことをわかりたくてもわからせてもらえなかったり、
人の話を聞かない人に囲まれてる人に対しても
同じことを言うつもりなのでしょうか。
声を出せないで泣いている人にも
同じことを言うつもりなのでしょうか。
不満を言う人がわがままだとは限らないし、
声を出すタイミングがうまくない人だっているのにね。

みんながみんな、お互いをわかりあうことができるのなら
平和でいいんですけどねー。


2003年04月16日(水) 傍観者のつぶやき/無題

ときどきWhoisMyを見るのだけど、
"a slice of paradise"みたいなことを
書いたりすると増えてることがある。
でも大抵、通常モードに戻すと減っている。
昨日も午後にぽつっと暗いことを一言書いたら
もう解除している人がいたので思わず苦笑いした。
いいこと言うときはそばにきて、暗いときは離れる。
なんだか普段の人間関係みたいで笑える。

別にねらって書いてるわけじゃなくて、
やさしい気持ちになれた時はそのときのことを
そのまま書いているにすぎない。
通常のときも、気分がいいときも、
ひどいことを書いているときも全部私の気持ちだ。
毎日いろいろなことがおきて
その中で笑ったりもするけど
怒ったりもしているのだから、
毎日聖女でなんかいられるわけがない。

だけど、そういう私しかいらないという人もいるのだなと
ここで日記を書くようになってわかった。
彼らには「正直でよろしい。
でもご期待には添えません」と言っておこう。
いちおう人間だから感情の起伏ってもんがあんのだよ。

人の心や人間関係のことを書いている人で
毎日心が癒されるようないいことだけしか
書いてない人っていうのは
本当に本当にいい人かどこかネジがはずれてるんだと思う。
(失礼。でもまあ、ここにはそんな人いないよね。)

私はネジがはずれてるというより
中心部分が破壊されてるので、
馬鹿みたいに小さなことで大喜びする一方で
自分で自分が本気でおかしいんじゃないかと
思えるようなことも書いたりする。
まあ、おかしいんじゃないかっていうか
おかしいんですけどね。

どちらかというとひどいことを
書いているときのほうが普段の私に近いのだけど、
そっちのほうが好きという人もいるのは
喜んでいいのかどうか自分でもわからない。
(まあ、実際のところうれしいです。(苦笑))
でも、日記の中の自分は少なくとも
他人に誇れるような自分ではないと思っている。
だから公開日記を書いているにもかかわらず
あまり人には見せたくないなと思うようになった。
かといって今さら非公開にする気もないのだけど。

最初のうちはおもしろい日記やMy登録してくださった方に
メールを出したりしていたけど
(メールフォームがない人には出してません。
 掲示板って苦手なもんでごめんなさい)、
そう思うようになってから
相手はこういう関係を望んでないのではないかと思うようになった。
ここに書いてあるのはただ吐き出してるだけなんだから
おもしろいといわれるよりかは
黙って投票でもして通り過ぎてほしいんじゃないか、と。

時々メールを出してみたいなと思うこともあるんだけど、
フォームに手を伸ばそうとすると
静電気がはしるみたいに手がパチッとはじかれて動かなくなる。
「見るのは許すけど、「俺」にはふれようとするな」と
聞こえるような気がするのだ。

その一方で、それまでメールを出した人には
なんだか申し訳ないなあと思うようになった。
ただのお礼や感想のつもりでも、
こっちからかかわったりしたら
むこうから気軽に切れなくなってしまうじゃないか?
惰性でそばにいられるっていうのは
一番嫌いな状態なのに、
メールを出してしまったら
そんなに私が好きじゃないかもしれない人にまで
手錠をかけることになる。
(とは言うもののまたやってしまったのだけど。。。f(^^;
 今度こそ最後にしなきゃ。)

だから、この場を借りてお詫びしておこうと思う。
こんな私にかかわらせてしまってすんません。
あなたに興味があったというだけで、
なんの悪気もなかったのですよ。


他の人に聞いたら、その人も
そんなに積極的にはメールを出してないという。
みんなそうだとは限らないのだけど、
たくさんの人が同じ場所にいるのに
誰もが隣の人にあまり係わる気がないのだとしたら、
ここは傍観者同士がただ集まって
それぞれ好きなことを毎日叫んでる場所、ということなのだろうか。
もし本当にそうなら、なんだか不思議な空間だと思う。





最近親しかった人との別れがあり、
人恋しい病がまた出ている。
基本的に人嫌いなんだけど、
人の温かさだけはほしいのだ。

だけど、先日気軽に
「人のぬくもりがほしー」なんていって
おかしなことになってしまったので、
この気持ちはこの場所にだけとどめておこうと思う。

温かさはほしいけど、近くで求めるわけにはいかない。
冷え性気味の私の体はいずれ凍傷をおこして
壊死してしまうかもしれない。

心のほうは、さっき腐って落ちてしまった。


2003年04月15日(火) a slice of paradise/そーか

時々、友人の家でうたた寝してしまうことがある。

遊びにきておいてなんてやつだって
怒られても仕方がないのに、
彼は私が起きないようにそっと毛布をかけて
足音も立てないようにして起こさないように
気をつかってくれている。
そして、目が覚めたら「よく寝れた?」と微笑みかけてくれる。

内緒だけど、ぼーっとした意識の中で
眠った私の回りであなたがいろいろしてるのを
見ちゃったんだ。(笑)
小さなことだけど、自分のために
こうしてくれたというだけでなんだか幸せな気分になる。


人は一日24時間ずっと幸せでいることはなかなかできない。
たくさんの人の中にもまれていると、
いやなことのほうが多い。
だからこそ、一瞬の小さな幸せだけで
天に上るような気分になれる。

前から聞きたかったCDを手にいれてくれたこと。
自分のためにココアをいれてくれたこと。
「がんばれ」というメールをくれたこと。
それだけで、一日のいやなことがふっとんでしまう。
これってすごいことだよね。


私に小さな幸せをくれた人たちに、
自分が感じた1.5倍分の幸せを
かえしてあげよう。
材料は、あなたを思う気持ちとやさしさ。

手に乗るくらいのほんの一切れ分の天国。
明るくて、ふんわりして、温かい。
やさしくしてくれたお礼に、ほんの少し大きめのを
分けてあげよう。
喜んでくれるといいな。


他の人からもらうことばかり考えている人は、
手にいれることはできないかもしれない。
小さな幸せで喜べない人は、
この幸せな手触りを感じとれないかもしれない。
くれもしないのにもらえないって不満を言うんだ。
そんな人のほうが多いよね。

だから、自分から人にやさしくできる人は
すごいと思う。
もしかするとそのやさしさは、
自分にはかえってこないかもしれないのに。

すごい人たちに敬意を表して、
私も自分からわけてみようかな?
この小さな幸せがまだ残っているうちなら、
おかえしがなくてもいいって思える。


やっぱりあなたたちはすごいや。





そーか。1人で頑張るんだ。
うまくいくといいね。

私もそうなので人のことあまり言えないのだけど、
人に頼れないのも大変だよなあ。

ま、頼ったところで解決するってもんでもないんだけどね。


2003年04月14日(月) parallel lines/溜息の関係

「どうしてああしてくれなかったの」

「してほしいなんていってなかったじゃん」

「言ったじゃない」

「一度しか言われてないし、
 そんなに期待されてるなんて思わなかったんだよ」



「普通は二度言わなくてもやってくれるもんでしょ」

「普通ってなんだよ。おまえの普通と俺の普通は違うんだよ」



「信じてたのに」

「何をだよ」



「あなたのことをよ」

「違うね。信じてたんじゃない。
 俺がおまえの思い通りにならなかったのが
 気に食わないだけだろ。
 不信感丸出しのやつのために守りたい約束なんかないね」



「違うよ。口に出さなくたって、ちゃんと信じてたの」

「口に出さなきゃわかんないよ。
 信じてもらえてるってこと
 信じさせてもらえてないのに
 そんなこと言われてどうしろっていうんだよ」



「黙ってたってわかるでしょ」

「わかんねえよ。
 黙ってたってわかるような仲になるには
 積み重ねが必要だろ?
 まだ積み重ねてもいないのに、
 いきなりそりゃあないだろ」



「……」

「……」



このままでいいのか?
いいはずがない。
解決するには、どちらかが相手のほうに傾くしかない。
でも、どっちも自分が正しいと思ってる。

平行線のままでいたいなら、
このまま黙ってさよならだ。





期待されていない人から
何かを任されるのはつらい。

できなかったら評価が下がるけど、
できたからといって地位が向上するわけではない。
めんどくせーなと思いつつ
いちおう「頑張ります」とか言ってやるしかない。

むこうはむこうで「どーせ
(期待以上にするのは)無理だろー」と溜息。
こっちはこっちで「どーせ
(期待以上にやっても)無理だろー」と溜息。

はあ。


2003年04月13日(日) little bird, fly away/やさしい言葉

僕のかわいい小鳥
きみをそろそろ手放さないといけないようだ


1人で飛べるかい?
生きていけるかい?
弱弱しかったはずの羽ばたきは、
いつからこんなに力強くなっていたんだろう

1人で飛べるかい?
生きていけるかい?
そうできないのは僕のほう
いつのまにこんなに弱くなっていたんだろう


冷酷に見えるほど、今は自分のことだけ考えて
後ろは振り返らないでほしい
きみの瞳を見てしまったら、
僕はきみの旅立ちを喜べなくなってしまうから

きみが残したたった一枚の羽を
胸の中にしまいこむことを許してほしい
それさえあれば僕は生きていけそうだから

戻ってこようなんて思わないほうがいい
「愛してる」という言葉の網で
僕がきみをまた捕まえようと思わないように


さようなら
さようなら

力の限り、飛んでいけ
僕のものだったかわいい小鳥


あんなに強くしばりつけていたのに、
あの小鳥があんなにも強くはばたけるなんて

今になって、
逃げられなかったんじゃなくて
逃げないでいてくれたことを知るなんて


なんて僕は
馬鹿だったんだろう






やさしい言葉を言うと、
「そんなの口先だけ」という人が必ずいる。

だけど、その言葉はあなたにだけむけたもの。
誰がなんと言おうと、その瞬間の気持ちは真実。
あなたにだけちゃんと伝わればいい。

今は伝わらなくても、
後で伝わるならそれでいい。
私からの言葉じゃ伝わらなくても、
「そう思っている人がいる」ということさえ
わかってもらえればいい。

人の発するやさしい言葉を「口先だけ」と言う人は、
やさしい言葉を受け取りなれていないから
それが本物なのかわからないんだと思う。
だから、それを叩き落すことで自分を守っているんじゃないかな。

前にもそんな言葉を聞いたけど口先だけだった、と
その人はいうかもしれない。
でも、その人にあてたやさしい言葉を否定されたら、
なかなか行動にはうつせないよね。

「口先だけ」と言われるのを恐れて
あなたにやさしくできなくなってしまったら、
誰にやさしくすればいいんだろう?
そうできなくなってしまうことが、
ずっと不幸だと思う。


…そりゃあ、世の中には本気で約束を守らない人もいるよ。
でも、他人って言うのは自分の鏡でもある。
口先だけにさせてるのは、本当に自分に責任がないのか?


2003年04月12日(土) それがすべてとは言わないけれど/いつか

先日、少しお年を召している某歌手さんの
話をしている人がいた。
ダンスで鍛えているだけあって、
スタイルはとてもいいのだ。
でも、彼らは

「あんなにスタイルがよくても
 顔がしわくちゃじゃね」

と、きた。

まあ、その気持ちはわからなくもない。。。(^-^;
でも、努力してスタイルキープしても
若い子は寄る年波のことは考慮してくれないって
ことなんだな。


私も20代前半くらいまではちやほやされてたけど、
ただ若くて多少外見に気を使っていたから
そうされてただけということは十分承知しているつもり。
胸の位置も今より高かったしね。<誰も聞いてない。
今では同年代のおっさんと同じ扱い(苦笑)で、
槍玉にあげられないだけ幸せかなと思っている。

だけど、いつか私も彼女と同じ年になるときがくる。
そのとき、見た目を保ってもほっといても
周りの目から「オバさん」というフィルターを
はずすことはできない。
「お年のわりにはお美しい」なんて言われても
きっとうれしくないと思う。
どんなにエステにかよっても、
昔と同じには輝けない。
化粧をしても顔のゆるみは隠せない。
今さら10代の頃の肌の扱いの乱雑さを後悔しても遅い。

人間は心のほうが大事と言ってはみても、
それは見た目が不自由な人の言い訳だと
言ってた人もいたっけ。
どんなにキレイな心の人でも、
やっぱり見た目がおそろしければ
近づく気にもならないのが現実。
そこに座っている70歳のおばあさんが心が少女のままだと言われても、
中学生が恋愛したくなるわけがない。

大学時代に私が少し太めな子と
話をしていたら、他の子に呼び出されて
「あんな子と話すのはやめなよ」と言われて
とまどったことがある。
周りから何を言われても一緒に話してて
楽しいんだからいいじゃないと口で言う一方で、
私がその子に対して「こんな私があなたと話してあげている」と
まったく思っていなかったとは言わない。
「やめなよ」とかわいい子に言われて、
自分があの子とは違うと認められていると感じて
一瞬喜んだことも否定しない。

残酷だけど、人の心はそういうものだ。
やっぱり人間は若さと見た目なのかな、と
なんだか悲しい結論に達してみたりする。

でも、人間は外見をすり減らしながらも
生きつづけなければいけない。
そうなると、今の私はいったい何なのだろう。
この先の私は、いったい何なのだろうかと思う。
今の私がほんの数十人の役にたっているからといって、
地球上の残りの何億人はそんなこと知るはずもない。
ぱっと見で気に食わなければ、それで終わり。
書いててものすごくむなしい。むなしいぞ。(苦笑)


もし人の心がそのまま外見になっていたら、
この世で一番美しい人はどこにいるんだろう?
そしてそのとき私は、あなたの目に
どういうふうにうつるのだろうか。

きっとあなたは素通りしていってしまうのだろうな。







いつか、君は幸せになる。

そして、私も。


2003年04月11日(金) gift for you/そういわれてもなあ

信じない信じないって言ってるけど、
本当は信じたくてたまらないんでしょう?
悪ぶってるつもりかもしれないけど、
足がすごくふるえてるよ。
そんな小さいナイフで何ができると思ってる?

私を信じたのは私のせいだって言うんだね。
私のやさしさのせい。
温かさのせい。
そんなの罠に決まってるじゃない。
最初からわかっててひっかかってきたくせに。

不安で怯えてるあんたはとてもかわいいよ。
キスしてあげようか?
あんたの壁をとっぱらって覆面をはがしたら
すごく楽しませてくれそうだ。
さあ、私の背中に自分で手を回して。
こうなったのは共同責任。
私だけのせいだなんて言わせない。


叫んでごらん。
「おねがいだから裏切らないで」って。
プライドをすてて、髪をふりみだして。
そうしてくれたら、
あんたが一番望んでない方法で
裏切ってあげるよ。
目を開いてよく見てごらん。
これは夢なんかじゃない。

こうなるのを望んでたんでしょう?
人を信じられないのは自分のせいでもあるのに、
あんたは自分以外の誰かのせいにしたがってる。
だったら、その罪を負ってあげる。
これで、自分を責めなくてすむでしょう?
信じてくれたせめてものお礼だよ。受けとるといい。
「私が人を信じられないのはあいつのせいだ」って
みんなに言っていいんだよ。


でも、私が相手をするには
あんたじゃ物足りないよ。
あんたは簡単に傷つきすぎる。
そのナイフで人を傷つけて
倒してきたつもりかもしれないけど、
みんながあんたのために倒れてくれただけなんじゃないの?

肝だめしはやめて、家に帰りなよ。
もっと信じないといけない人はいないか探すんだ。
遠くばかり見ているけど、
本当は誰を大事にしないといけないか
わかってるでしょう?
それができないから、
こんなやつを信じたくなるんだろうね。

見つけたら、せいぜい大事にすることだね。
そして、こんなくだらないやつのことなんて
忘れちまえ。





「もっと自分を守ることを考えろ」

と、いわれた。

そういわれてもなあ。


2003年04月10日(木) unhappiness/内緒だよ

はいはい。わかった。あんたが一番不幸。
私なんてまだ幸せなほう。
認めるから、自分が一番不幸なんだって
何度も私に主張するのはやめてくれ。

みんなそれぞれ不幸を抱えてるけど、
それぞれに事情がある。
前に進めないのも、
後ろに進めないのも、
まっすぐ進めないのも、
理由があるんだ。
あんたが理解できないからって、
不幸じゃない理由にはならない。
私もそれなりに不幸だけど、一番だなんて思っちゃいない。
でも、あんたより不幸かどうか知る気も起きない。

あれがあるのに不幸だなんておかしい、とか
これがあるのに不幸だなんておかしい、とか。
おかしいわけあるか。
不幸なものは不幸なの。
本人が生きづらい理由になってるんだから、
道端の石ころ程度の悩みでも軽んじちゃいけないの。

でも、あんたにそれを言ったってわかるはずがない。
一番だって認めてあげるから、さっさとむこうにいってくれ。


ええー。自分が一番不幸だって私が言ったから
不幸な気分だってえ?

……何言ってるのかねえ。
まあ、私が悪者になってあんたが幸せなら、別に私はかまいません。
私は自分の不幸と戦うのに忙しいの。

おやおや。今度は反撃ですか。
違う違う。そうじゃない。
急所はこっち。
そんなんじゃ私は傷つかないよ。

でも、人のせいにするのが大好きなあんたは、
自分の凶器で私が死んだら誰のせいにするのかしら。
私が自分で死んだって言うつもり?
中途半端な傷つけ方しかできないくせして、
何度もからみつくのはやめてほしいな。
弱虫がつけた傷なんて跡すら残らない。
胸に傷を残したいなら、もっと強く刺さなきゃだめだ。


同情がほしいのか、
怒ってほしいのか、
甘えたいのか、
はっきり決めたらまたおいで。






今日はあの子の大事な日。

物事がうまくいくには、努力と勇気のほかに
幸運も必要。

ここにある帽子に、きみたちの幸運を
ちょっとだけいれてください。

ほんの少しの幸運でも、集めれば
力になれるかもしれない。

みんなの分を集めたら、
あの子のポケットにこっそり入れておこう。


このことは、私とみんなだけの内緒だよ。

今は不安でいっぱいのあの子だけど、
きっと、笑顔で帰ってくるよ。


2003年04月09日(水) 大事なものは意外と近くにある(かもしれない)/くやしいな

今となっては心の恋人になっている
トッド・ラングレン(のアルバム)だけど、
以前は他のアルバムより扱いがひどくて、
もう一度聞きなおすまではほこりがかぶってても
まったく気にならなかった。
でも、また聞きなおしてからは、
今までこんな扱いをしていたことを後悔した。
今では「彼」は自分にとってなくてはならない存在となっている。


それ以来、大事にしてなかったり、
扱いがいい加減になっているもののなかに
実は驚くほどきれいな宝石が隠れているのではないかと
思うようになった。
しかしそうは思うものの、
それまで扱いがテキトーになっているものの
地位を格上げするのはなかなか難しくて、
その時は今度からもっと丁寧に扱おうと思っても、
いれこむ何かがないままだと
日がたてばやっぱりいつものような扱いに戻ってしまうのだ。


私は人に対してもそうで、
自分に連絡をとろうとしてくれる人ほど
雑に扱ってしまっている。
この人たちの中に「宝石」が隠れていたら
どんなにいいだろうと思うことがあるけれど、
あまり近づかないように自然にブレーキをかけているせいか
相手のことをよく見ることができなくて、
やはり時間がたつと雑に扱うようになっている。


勇気を出して近くの暗闇を照らしたら、
そこにあるのかもしれない。
何度か通り過ぎないとわからないかもしれないし、
踏んでしまうかもしれない。
でも、そのうちにほこりをはたいて
大事にしまいこみたくなるような何かを
見つけるのではないかと、
心のどこかで期待している。
それは、物かもしれないし、
もしかすると誰かの心かもしれない。


とりあえず、自分の部屋の片付けでもするかな。(^^;






けさ、90%くらい私のせいで、
仕事をよくくれるAさんが怒られたことを知った。

Aさんは「今度は気をつけてね」とやさしく言ってくれたけど、
(もともとAさんはあまり怒れない人なのだ)
私のせいでAさんが怒られたのがくやしい。

私がどんなにがんばっても、
Aさんがそのお客さんの信頼を
今までと同じくらいまでに回復できるかどうかはわからない。
世の中、一度の失敗を次で帳消しに
してくれる人ばかりではないのだ。

よくしてくれる人に迷惑をかけるなんて
情けないことだ。

くやしいけど、どうすればいいんだろう。


2003年04月08日(火) 不器用な人ほど/冷たい傍観者

自分も結構生き方がヘタクソだと思うのだけど、
うまく生きられてない人は私の周りにも結構いる。

あー、やっぱりこっちのほうがうまくいくのに
周りのことを考えてこっちにしちゃったかー、とか。
黙ってないで今日こそ言いたいこと言えばいいのに
相手の言い分聞いてるだけで一日終っちゃったかー、とか。

不器用な人を見るたび、
今度こそは周りの勢いに押されないで
幸せになってほしいと思うのに
勢いが強すぎてなかなかまっすぐ進めないでいる。
笑ってしまうくらい、うまくいかない。
まるで私自身の過去や未来をなぞっているみたいに思えることがある。


私も器用なほうじゃないから
あなたにこの気持ちをうまく伝えることはできないけれど、
みんなが背中をむけているからといって、
誰一人としてあなたのことを思っていないわけじゃないと思う。


今いえるのはこれだけ。
どうでもいい人は適当に励ませるのだけど、
そうじゃない場合は、うまい言葉が見つからないんだ。

ごめんね。





……こんなことを言ったら、たぶんあなたは
私を信用してしまうかもしれない。

でも、最近になって
自分の持っている牙の恐ろしさに気づいてしまったから、
私は新しい関係を作りたいとはもう思っていない。

だから、このまま冷たい傍観者のままでいることを
どうか許してください。


2003年04月07日(月) 無題/愛か恐れか

人間の信頼度が見える装置が欲しい。

今の言葉は9割以上信じてよい、とかでるやつ。
バウリンガルみたいなのでいいから
誰か作ってくれないかな。

嘘を見抜けないのはいやだけど、
今の言葉が本心なのかどうか、
相手が泣くか怒るか、
二度と会えないと感じるときまで
わからないのはもっといやだ。

たった一人だけ、
なくしたくないと思える人の言葉を、
信じていいのかさえわかればいい。

それさえあれば、
もう少し楽に生きられるような気がする。
信じてくれないと泣く自分が
泣かれる側に回るのは、できるだけ避けたいから。

みんなどうやって、人を信じているのだろう。



真実を教えてよ
真っ黒な疑惑の中では
誰も生きてここから出られない
光の中に出ようとするけれど
時々何も見えなくなってしまう

白か黒かはっきり区別がつくものなら信じられるのに

("Black and white" Todd Rundgren)






ある人は、憎悪は恐れの裏返しだといい、
別の人は、愛情の裏返しだと言った。

私があの人に抱いた憎悪は、どっちなのかはわからない。

たぶん、この感情が消える頃にわかるのだろう。


2003年04月06日(日) 人恋しさで傷つけた/わかっているのは

自分の無邪気さや素直さ、正直さ、
不信感や口に出さない怒りが
他人を傷つけることもあることには気づいていたけれど、
まさか自分の人恋しさが人を傷つけることがあるなんて
思いもよらなかった。

今なら追いかければ間に合うだろうけど、
間に合ったところでまた同じことを繰り返す。
それなら、回数は少ないほうがいい。

願いがかなってほしいなんて望んでいなかったのに。
そう思ってくれればいいと思ったけど、
願いがかなったら彼を拒否するしかない。
どうしていつも、こんな形で願いがかなうの?


押し込めているはずだった私の気持ちは、
どこまでこぼれ出ているの?
昨日傷つけたのは、本当に一人だけだったのだろうか?

本当のことを言っても、
黙っていても誰かを傷つけるなら、
もう誰にも会いたくない。

私のことなんて、誰もかまわないで。





チャンスすら最初から与えないのと、
チャンスがあるように見せかけて罠にかけるのとでは
どっちがひどいやり方か?
正解はたぶん誰にもわからない。

わかっているのは、どちらも普通の方法じゃ
人の愛がはかれなくなっているってこと。
人一倍本物を欲しがるあまり、
自らの手で本物を手放したことに、
あとになって気づく愚か者。


2003年04月05日(土) illusion/Time Heals


ただそこにいたという空気を感じられるだけでよかったのに、
どうしてそんなに近づこうとするの?
もってはいけない希望をもってしまいそうだよ

僕がここから動けないのをわかってやっているなら
なんてきみは残酷な人なんだろう
勇気がない僕は扉をしめて泣くしかないのに

やさしい心がまだ残っているのなら
「きみが僕のものだったら」なんて幻想を抱かせないで
自制心が
そろそろきかなくなってきている

やさしい心がまだ残っているのなら
「きみが僕のものだったら」なんて幻想を抱かせないで
この心はもう
傷つくことに耐えられない







もし君が泣いていたら
みんなはきみが泣いてるのがわかるから
みんなはきみに同情するだろう
でも、そんなことは問題じゃない
彼らはやってみようとはするけど
きみの内側の傷を感じることはできない

きみは我慢できなくなり、限界になって
自分の人生が去っていくように見える
一人になって、孤独とむきあわなくちゃいけなくて
明日がとても遠く感じられる

誰も見ることができない傷は時が癒してくれる
誰も見ることができない傷は時が癒してくれる


("Time Heals" Todd Rundgren)




2003年04月04日(金) 自信のなさは物事を複雑にする/何も手につかない

「はい、どうぞ」

「ありがとう」

「あまりおいしくないと思うけど」

「……(苦笑)」


これは、母が新メニュー(?)を作ったときに必ず
私と母との間でかわされる会話だ。
「ほんとうにおいしくなくなっちゃうから
 「おいしくないかも」とか言わないで」と何度も注意したせいか
だいぶ頻度は落ちたけれど、私が一口食べたあとに
「まずくないじゃん」あるいは「まあまあかな」
あわよくば「すごいおいしいじゃん」と言うのを期待して
言っているのはあきらかだ。

そういうことを繰り返してきたせいか、自分の味覚と
あわないと感じた場合(ようするにおいしくなかった場合(^^;)
「塩分を控えめにするといいかもよ」とか
「ごまいれてみたら」とワンポイントアドバイスをいれて
遠まわしにダメだしをするのがうまくなってしまった。

なぜこんな遠まわしな会話をしないといけないのかというと、
母は父に自分の食事を「おいしい」と
言ってもらったことがないに等しいのだ。
自分がおいしいと思って出したものでも
「まずい」といわれてしまうので、
自分の味覚にあまり自信がないのだ。


人の自信のなさには、それをなくさせる原因が必ずある。
だから、ただ「もっと自信だしなよ」と周りに言われても
その原因をどうにかしないと自信のだしようがない。
だから、「あー、この人これに自信がないんだなあ」と気づくと、
どう誉めればいいのか考えるようになってしまった。

でも「こう誉めてほしい」と言われるわけじゃないのでたまに失敗するし、
親しくないうちに失敗するとそこで終わりになってしまうこともある。
それが一番のぞましくないので、
できる限り相手のことを知ろうと努力している。
でも、自信がない部分が多い人はなかなか自分を出さないし
突然深くなろうとすると疑われてしまうので(苦笑)
気長にやるしかない。

「こうすればいいじゃん」と言えればいいのだけど、
そんなことは本人が一番わかっていると思うし、
他人から言われても自分の意思がともなわなければ
なかなか実行できないものだ。
だから、どうすれば「こうすればいいじゃん」に到達できるのか
いろいろ考えて相手をほめるくせをつけるうち、
ほめ上手の称号をいただくこともある。(^^ゞ
でも、実はそれはあまり素直に喜べなかったりもする。


先ほどの新メニューも、私のために作ったのではなく
父に出す料理の試食なのだ。
私はいきなり否定しないで
「こうすればいいんじゃない」というので、
本番にいく前のお試しや代役的な立場をさせられることが多い。
自分のためじゃないものを出されたり、
本当は他の人に言いたいことを聞いてあげたりするのは、
なれてはきたものの実はあまりいい気分じゃない。

いつもならいいけど昨日の私のように
他人に気遣いややさしさを配布できない場合もある。
私は根っからやさしい人間というわけじゃないので、
自分がダメな場合は他人に極端に冷淡になってしまうのだ。
それをダイレクトに出して失敗したことが
何度かあるので、牙をむく前に
「今ちょっとちょーしわるいんだ。ごめんね(はぁと)」
というようにはしている。
(そして日記に「相談したいなら
 相談したい本人のところにいけ」と書いてみたり。はぁ。(^^;)


こんなことをしているけど、私ももちろん自信がない。
(「もちろん」って。。。)
今この人は何かを必要としているんだろうな、と思うと
声をかけてみたくなるのだけど、
相手に対する思いが強ければ強いほど、
それができなくなってしまうのが悩みだ。

好きな人の力になりたいと思うのが普通なのかもしれないけど、
二番手の立場が長かったし、
母が何をしても父に否定されるのを長くみていたせいか、
何をいっても自分の言葉ではだめなんじゃないかと思えるのだ。
他の人には「こうすれば」と言えるけど、
好きな人には「こうすれば」と思っても
私に言ってほしいんじゃないんだろうなあと思ってしまう。

だからそういうときは私はいつも
「自分が弱っているときに
 声すらかけてくれない冷たい人」という相手にとって
一番のぞましくない人になってしまうのだ。しくしく。
本心はどうにかしてあげたくて仕方ないのだけど、
行動に出てなければ冷たいのと一緒だ。
そこで一歩踏み出せれば人生かわってたかもしれないけど、
たぶんずっとこうなんだろうと思う。(^^;


昨日も知人がすごく苦しんでるようだったので
思わず何かいいたくなってしまったけれど、やめてしまった。
その人とはずっと前から
すごく仲良くなれそうな気がしたけど、
そういう人だからこそ、
私はそういうときに声がかけられない。
たぶんこれから先も、むこうから
声をかけてこない限りは何もしないと思う。

なんでそんなことするの、って思うかもしれないけど、
最初にも書いたとおり、自信をなくすには
それなりに原因があるのだ。


私や私の周りの人が自信のなさを克服できれば、
物事はもっとシンプルになると思うし、
私も余計な気を回すこともなくなるだろう。
でも、そんなにすぐに解決できるものであれば、
誰もこんなに悩んだり遠回りなことはしないと思う。

うまくいかないね。





この気持ちをどうしていいのかわからないでいたけれど、
いつかやりすごせるようになると思っていた。
でも、とうとう何も手につかなくなってしまった。

先に進んでも何もない。
忘れなくちゃいけないんだ。


2003年04月03日(木) Life is not fair/無力感

「こんなの不公平だ」

「人生が公平だなんて、誰がいいましたか?」



うまくいって当たり前の人がいれば、
そうじゃない人もいる。
いつも笑顔の人もいれば、
泣いている人もいる。

だけど、みんなに平等に幸福が訪れるなんて、
誰も約束してはくれなかった。
生きていればいつか幸せになれる、なんて
根拠のないことは誰がいいはじめたのだろう。

でも、どんなに自分の人生が不公平だと感じても、
今はただ、生きるしかない。

今はまだ、それ以外は何も考えられない。






ごめん。私、何もできないや。
今は誰かのかわりをする気になれないの。

あんたも素直じゃないみたいだから苦労するよね。
でも、今のあなたの状態なら受け入れてくれるはず。
余所見してないで、早く行きなよ。
本当に頼りたい人のところへ。


2003年04月02日(水) 守れない約束

私が約束を守れなかったからといって、
そんなに責めないでほしい。
少なくとも、約束した時点では守るつもりだった。
でも、果たす気になれなかった。

罪悪感を感じてないと思うなら、
そう思ってくれていい。
理由を言ったところで、あなたの私に対する評価が
かわるわけじゃないんだから。


「おまえなんか嫌いだ」


それでいい。


でもねえ、自分の身に置き換えてみて。

私があの約束を守れるかどうか、っていう賭けをしたら、
あなたは「守らない」ほうに賭けるでしょ?
それが伝わってくるからいたたまれなかった。

あなたの期待にこたえたいと思うほど
やさしくしてもらったわけじゃなかったから、
約束を守るつもりになれなかった。

あなたがもし私だったら、約束を守ったかしら?
自分なら絶対守ったって? それはそれで立派だと思う。
でも私はあなたじゃないから、
身をひかせてもらうことにするよ。


裏切られるっていう不安を抱えていたのは
自分だけだと思ってるでしょう?

私だってそうだったのに。


2003年04月01日(火) 嫌いじゃない。でも……



人同志の関係は時がたつにつれ少しずつかわっていくものだけど、
相手が徐々に、あるいはある時期を境に
自分が好きだった時のその人ではなくなってしまった場合、
こちらはどうすればいいのだろうか。

嫌いになったらとるべき道はほぼ決まっている。
でも、嫌いというほどではないけど
一緒にはあまりいたくない、という場合は
どうしたらいいのだろう。


Tくんは数年前までひどいアルコール依存症で、
周りにも迷惑をかけていた。
みんなはアルコールが入っていないときの彼が好きだったから
何度も病院へいくようにすすめたが、
日がたつにつれ、アルコールが入っているときの
彼としか会えなくなっていった。
家族もそんな彼のことをとても心配していたけれど、
彼は自分の抱えるものを他の人に打ち明けようとはせず、
ただ深くアルコールにおぼれていくだけだった。

しかし、ある時「これではだめだ」と思ったらしく、
自ら病院に通いはじめた。
彼は病院に通うことが多くなり、みんなと会う機会も
だんだん減っていった。

治療をはじめて二年たった頃だっただろうか。
他の人たちと一緒に、私は彼と久しぶりに会うことになった。
アルコールが入っていない時の彼と会うのは
久しぶりだったから、どんなふうになったのかと
みんなで楽しみにしていた。


久しぶりに会った彼は、光輝くような笑顔で
私たちを迎えてくれた。
最初はみんな喜んだものの、だんだんみんなは
彼が笑顔とは対照的に次第に無口になっていった。

彼が笑顔なのは、アルコールがぬけて
もとの彼になったからだけではなく、
治療中に入信した宗教のおかげだった。
彼は何度も「生まれ変わった」「救われた」を連発し、
私たちも入信するようすすめてきた。


その日の帰り、私たちは
お互いを何か言いたげに見つめては
言葉を飲み込むということを繰り返し、
やがて一人が口をひらいた。


「……ねえ、やばいんじゃない。T。」

「宗教はいってるし」

「久しぶりに会うのに勧誘かよ、おいーって感じ」


彼は自分で幸せをつかんだのだから、
私たちはそれを受け入れて喜んであげるべき
だったのかもしれない。

でも、テレビ等でみる宗教の独特な「胡散臭さ」を
頭に刷り込まれている私たちは、
今の彼をとてもうけいれられなかった。
彼は今の自分でいいと思っていたのかもしれないし
以前よりもいきいきしているけれど、
私たちが会いたかったのはアルコールにおぼれる前の、
物静かでちょっと頼りなさげな彼だった。
とても、とても会いたかったのに、
そこにはもういなかった。

そして、もう一つ私たちが彼について
感じている不満があった。
彼は、私たちがどんなに力になりたいと思っても
近寄ろうとしなかったのに、
そんな彼が私たちが誰も知らない他人に救いをもとめ、
いともたやすく「救われて」しまったことが少しくやしかった。


嫌いじゃない。

でもできるなら、

あまり会いたくない。


私たちは次第に彼と連絡をとらなくなっていった。


理解しようとはしたんだよ。
結局見捨てたんだから言うだけ無駄なのかもしれないけど、
私たちはアルコールがはいっていてもいなくても、
あなたが嫌いなわけじゃなかったのに、
どうして私たちや家族じゃだめだったの?
あなたの見つけた幸せは、私たちには
どうしても受け入れることができなかった。
助けを求められなかった理由はなんとなくわかるけど、
残念なことにはかわりない。

彼は、何もしてあげられないまま
少しずつ離れていった私たちのことを、
許してくれただろうか。
それとも、少し付き合いが長かっただけの
助けを求める気すらおきなかった人達のことなんか、
もう忘れてしまっただろうか。

本当の友達なら、宗教に入ったくらいで
友達をやめるなんてことはしないのかもしれない。
そんな私たちのうすっぺらさを、
彼はずっと前に見抜いていたのかもしれない。


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