雑感
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2007年09月09日(日) フルート

指の運動がわりに楽器を始めようかと思って、さて何にするかと
探していた。弦楽器にはあこがれるけれど、音程が整うまでに
4,5年はかかりそうなのでパス。
20年前にちょっとやってたフルートはどうかなと思って楽器を
探してみたら、初心者用から中級者用まで値段の幅がありすぎて
迷う。ヤマハの入門用なら500ユーロからあるけれど、日本で
5−6万で買える。ムラマツはウィーンの工房で4000ユーロ
くらい。
下から2番目の入門用なのに、さすが世界のムラマツだ。
フルートは半年ごとに調整、年に一度はメンテをしないと使ってなくて
も駄目になるデリケートな楽器。
メンテの値段が300ユーロくらいするので、ヤマハを買ってメンテに
出してたら割に合わない。最初は、ヤマハで練習して使いきってから
好みのハンドメイド品に移行していくのがオーソドックスのよう。
そうなると最低でもヘッドが銀製の、最低3000ユーロからだろうか。
ちゃんとした楽器を揃えるのはやはりお金がかかる。

道具の買い方には二通りあって、初心者用の手ごろなもので試して
しだいにグレードアップしていく方法と、初めから本格的なもの
を揃える方法がある。
いろんなおもちゃを買ってきた経験上、最初からいいもので始めた
方が長続きするように思う。自転車はそこそこのを買ってすぐに
グレードアップしてよかった。画材は安いのを買って始めたが、すぐに
中上級者用に買い換えるはめになった。
楽器については、初心者が、楽器のポテンシャルを最高に引き出せる
はずがないので、安価なもので始めるのは理にかなっていると思うのだ
けど、いい楽器は初心者でも音が出しやすいといわれると、そうだろうな
とも思うので、どのグレードを選ぶかは難しい。

もっと音楽と関わり合いになっていればよかったなと思う。
何につけスロースターターで、今までの人生でいっぱい時間
があったはずなのに惜しいことをした。


2007年09月05日(水) 訃報の季節

ここ1週間くらいで知人の家族の訃報があいついでいる。
暑さがそろそろ勢いを失って、ひといきついた頃だからかな。
先週は、以前お世話になった上司の奥様が他界されたし、昨日は
元パートナーの母が亡くなった。
お二方とも10年近く会ってないので、元気な姿しか思い浮かべる
ことができない。
亡くなった御本人より、連れ合いの方の今後の生き方が気にかかる。
早く立ち直って元気になりますようにと。

これから自分も歳を重ねるにつれて、周囲の人たちが一人一人、
静かに去っていくのを経験していくのだろう。

いつのまにか夏が終わり、こちらは冬。標高1000メートルで
初雪。心の中はまだ夏でいっぱいなのに季節は早送りのように
やってくる。


2007年09月03日(月) 描く

夏休みにデッサンのコースを受講してみたが、週20時間では
上達することはないなと実感した。
線を引く恐怖感はずいぶん薄くなったけど。

楽器を演奏するのも、文章を書くのも、絵を描くのも根本は
同じだと思うのだが、下手は下手なりに時間を投資しないと
身についたと思われたテクニックはほっておくと雲散霧消して
しまう。絵を描く力は、筋肉を作るのにトレーニングするのと
同じのようだ。

これはいかんと思って、10月開講の美術講座を探してみるが
週に一度、描くくらいでは気分転換になっても上達はしないだろう。
7年も油やたまに水彩を目的意識もなく描いていたけれど、全く
上達しなかった。画材の使い方を知った程度だった。

ものをじっくり見る訓練がしたいと思っているので、一人で
自宅でできることがないかずっと探していたら、ウェブデッサン
ブログを見つけた。
アマチュア絵描きには、知らない人はいないという人気サイトらしい。
ここでは、30秒で人体画を描くプログラムがあって、なかなか
よくできている。一日5分で10体描いていけば、2,3ヶ月もすれば
かなり上達しているのが自分でわかるそう。

ベティ・エドワードの「脳の右側で描け」は名著で、
実際に本の中の練習問題をやると、左脳がどれだけ描くときの
邪魔をしているか実感できる。
この本の主張をベースに、30秒で人体を描く、感覚だけを頼りに
紙に目を落とさずに描く、物体のネガを利用して描く練習が
たくさん掲載されている。
始めて3回目という程度だが、毎日続ければ画力も上がるものと
信じたい。
一日5分ができるかどうかが問題だけど、ネットの存在のおかげで
何事も習得するのによけいな遠回りをしなくなったものだと思う。

Pose Maniacs
http://www.posemaniacs.com/blog/


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