今日はマラソンの日。
結局腰周辺の筋肉痛で１０日もトレーニングできずに、土曜にゼッケンを
引き取りに言った時も腰に違和感があって完走も覚束ないかなと不安だった。
スタート前にバッファリンを飲んで痛みを和らげて、できるだけ腰に響かないように歩幅を小さくして走ることにした。
１０キロ地点でアンドレアがスルー。後姿で彼女とわかったので名前を呼んだ。１７キロ地点まではシェ−ンブルン宮殿への道で地下鉄が通っている。ヨハンがこのあたりに住んでいるので沿道で会えないかと思って応援を気にしながら走っていた。１６キロあたりで橋の近くに立っているヨハンが視界に入ってきた。自分の目が信じられなかったが、急に猛烈に嬉しくなった。別に私を待っていてくれたわけではないが、コースから外れて彼のところに挨拶にいくと、びっくっりした顔をして欧州式の挨拶、ほっぺにチュをしてくれた。

前半は２時間１３分。暑さも痛みもあるし、後半は２時間３０分くらいで
走れたら上出来と思っていたら、２５キロ以降キロ６分未満で走れて
クリティカルポイントの３０、３５キロもそつなく通過して、これなら
いけるかなという気がしてきた。ゴール手前でシャンドル夫妻、コンラット、エリヒ、クラウディが応援してくれた。
結局４時間２１分でゴール。最後の１２．１９５キロを１時間１３分で
走りきったのはわれながら立派だとほめたい。

木曜に５千メートル走をして、最終ラウンドを全力で
走ったら骨盤周辺の筋肉を傷めたらしい。
普通に生活していても痛みがあるので、この週末は練習できない。
日曜に１５キロレースを予定していたのに残念。
来週のマラソンは大丈夫かな。一抹の不安がよぎる。
過去２回とも調整不足や直前の病気で散々な結果だったので
今度こそは納得のいく結果を出したいなと思っていたのに。
２０歳上のゲオと２０歳若いドリスに２分近い差をつけられて
しまった。

ランチはトリュフとチーズ入りのパスタ、トマトソースで
合える。レタスとトマトをバルザミコ酢とオリーブオイルで
食べた。仕上げはいちごの蜂蜜かけ。
いちごがおいしい季節になった。

今日は月に一度の鍼の日だ。
持病が少しでも進行しないように配慮して通ってもう一年に
なる。
一回８０ユーロと保険がほとんど効かないのでぜいたくだと
は思うけれど、しかたない。
先生が親切で、身体の気を元通りにしてくれるような感覚が
あって楽しみにしている。

今日はアイポッド持参だった。普段一時間くらい横になって
うつらうつらしているのだけど音楽を聴きながらぼっとして
いるのも悪くない。

音楽を聴きながら全然違うことを考えていた。
あえてここには書かないが、今後の希望みたいなもの。
実現することはないと思うが、イメージ画像がしっかり
頭の中に焼きついている。

再来週マラソン走りますと言ったら、漢方のエネルギーが
出る薬を処方してくれた。
効果があるといいのだけど。

珍しく土曜の午後は買い物へ出かけた。
遅い昼食というのか早めの夕食を軽く食べてまだお店の閉店
まで４０分ほどあったのでEMIへ。

クラシックコーナーは３人くらいしかお客がいなくて
店員も暇そうにしていた。
お買い得コーナーのワゴンで端っこからCDのタイトルを読んで
いった。この間はシベリウスもブルックナーもシンフォニー全集
をゲットしたし、べトもモーツァルトもいらないし、何に
しようかなと見ていたらワーグナーのニーベルンゲンの指輪の
名場面をまとめた４枚組と、全作品からの抜粋版があった
のでまとめ買いした。

一晩あっても全部聴けないボリュームだけど、おいおい聴いて
いくことにしよう。
最近は目覚めにシベリウスを聴いているけれど、ワーグナー
はいつ聴けばいいかな。
今日はiPodも買ったし、歩きながら走りながら音楽を聴く
時間を増やしていこうと思う。

今日は朝からとてもいいことがあったので、一日がとても
充実したように感じる。
２週間後のマラソンもいい感じで走れるといい。

コーチの誕生日パーティがあった。
この国では、パーティの主役がシャンパンやおつまみを
もってくるのが普通のようで、案の定コーチがドリンクと
グラス、とサンドイッチを提供してくれた。
出席するほうもドリンクやおつまみを持参。


私は数日前から有志をつのり、共同でプレゼントを贈ろう
と発起人になってメールで声をかけてみた。
一外国人が音頭を取るのも気がひけるのだが、コーチとの
つきあいが一番長いし、去年まで率先してイベントを司って
くれた仲間が当日パスとの連絡をもらったのでどきどきしながら
準備した。
復活祭前に意見調整をして、スポーツマッサージの招待券
を贈ることが決まったので、今日仕事が終わって整体師
さんと交渉したり、お金を集めたりと普段より忙しかった。

幸いなことに招待券の額と集めたお金がほぼ同額になったの
で一安心。一人５ユーロなので、金額が少ないと私の持ち出し
になるので・・

コーチはプレゼントを喜んでくれて、パーティに参加した仲間
も満足そうで、最後にありがとうと言ってくれた。
少しづつだけどこの国の人たちの中に入っていってるの
かな。

木曜はトレーニングの日。
レースが近づいているのでインターバルが長く、本数も多くなり
もとよりのんびり走りたいランナーは足が遠のきがちになる。
今日は、たったの６人だった。
マリア、ヨハン、シュテファン、ゲルハルト、ゲオルグ。

木曜はきつい練習が終わるとビールが待っている。
めいめいがビールやコーヒーに軽食と楽しい団欒の時間になる。
ヨハンか私のどちらかがマリアを入れてビールを奢りあうの
がずっと前からの暗黙の了解事項で、今日はヨハンの番だった。
ラン仲間では、交代にご馳走するというのが珍しく一種の決まり
悪さがあるのだけど、ヨハンとはとてもスムーズにいっている。
あうんの呼吸みたいに。

最近、帰りはいつもヨハンの車のお世話になっているので
毎回こちらがご馳走してもかまわないのだけど、彼の側は
そうもいかないようだ。

きつい練習のあとのビールはまわりが早く、足元がふらつく。
前回は車から下りた途端側溝に足をとられつまづいてしまった。
今日は、ヨハンがわざわざ運転席からおりて私のドアを
開けてくれた。またころばないようにと。

こういう小さな親切を自然にしてくれるとほんとに嬉しい。

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