皇帝の日記
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ユアンが毎日グランパマのところにやって来て、投下されて行く。 かまわないんですが、彼が来ると家の中に0歳1歳2歳児が居る事になり、それは大変な騒ぎになる。 彼ら一人一人の出来る事は小さいが、集まる事で輝きを増す、パヴェセッティングのダイヤモンドの如し。
気をつけるべき点が一々違うんですよね。 それぞれの留意点は
0歳: 頻繁に授乳、頻繁に排泄。 吐き戻し。 気付くと猫に乗られてる。
1歳: 物を口に入れる。 物をかき乱す。 段差で転ける。 猫を握る。 犬に乗る。 漏らす。
2歳: 物を投げる。 1歳児を突き飛ばす。 1歳児から物を取り上げる。 ドアを勝手に開閉し、猫を閉じ込める。 ドアを勝手に開閉し、1歳児を閉じ込める。 漏らす。
もうてんてこ舞い。
そのせいかどうか、今月二回目の口唇ヘルペス発作中です。 英語では単にヘルペスと言うと性病になってしまうので、口唇ヘルペスの場合は特に「コールドソワー(サワー?」と言います。 痛い。 子どもらにうつさないように気をつける。
日常生活に筋力は必要。 というか、わずかな筋肉があるだけで、生活がえらく楽になると言う事がわかったのであります。 奥さん、ちょっとばっかりの筋トレはやった方が良い。
元々が筋肉全く無かったから、イサムさん誕生後初めて幾ばくかの筋力を手に入れて、私舞い上がってるんでございます。 朝起きた時、ベッドから立ち上がるのがとっても楽。 まあそんなレベルの筋力の話をしているので、スポーツしてる人とは次元がちょっと違う。
なんせ以前はリアル箸より重い物を持った事が無い人だったからね。 それがイサムさんを持ったり置いたり運んだり。 落っことすわけにはいかないし、そりゃあ必死になりますわ。
そうですね、他に出来るようになった事と言えば、瓶の蓋とかが空けられる確率が増えました。 以前はペットボトルの蓋すら全然空けられないので、トライする前に諦めていたのに。 ハイヒール履いてもフラフラしなくなったし。
さて、義父母が今度サンフランシスコ近郊で展示会をする。
二人とも絵を描いたり写真を撮ったりするのが好きなのだが。 義母は時々パソコンで何やら描いて、出版された小説や詩集の表紙絵を飾ったりしていた。 ここ数年趣味が高じて、二人でやたらめったら作品を生み出しまくって居るな、と思っていたら、画商が目にとめてくれて、展示会をしようと言う事になったんだとか。
そんなわけで二人ともサンフランシスコに行かねばならないのだが、風邪ひいてるけど大丈夫?
感謝祭明けの金曜日、アメリカでは一斉にセールに突入します。 クリスマスを前に、一気に消費が加速する日。 それまで赤字で売ってる小売りやメーカーが、一転黒字になるのでブラックフライデーともうします。
そんなわけで、お客さんもこの不景気の中殺気立ち、開店前のお店に行列を作る。 店によっては木曜日の夜からお店を開けて、夜通しプリセールをしたり(夜12時から朝4時までとか)する。 お祭り騒ぎ。 去年はメイシーズの入り口で圧死した人が居たが。
今年もカリフォルニアでは一人亡くなってしまった。 その理由が、セール品を取り合って、逆上した相手に射殺されると言う・・・。 恐ろし過ぎる。 早く銃を規制して欲しい。 持ってるのはアホばっかりなんだから。
そして、死人は出なかったけれど、行列に向かって催涙スプレーを噴射したおばさんも居たそうな。
アメリカよ、どこへ行く・・・。
さて、ウイジが泣く。 理由もなく泣く。 おデブちゃんなので、かなりしっかりした声量で、気張って泣くのである。 「うぎゃああああああうぎゃああああああうぎゃあああああ」という感じ。 うーん。
抱っこすると泣き止む。 抱っこしてないと寝ない。 抱っこちゃんだ。
これが、頻繁に抱いていたからこうなったのか、それとも元々そういう赤ちゃんなのかはわからない。 でもなんとなく後者だと思う。
イサムさんは泣かなかった。 泣いても声が小さいので、「にゃあ〜ぁ・・ぁ・」と消え入るようであったが。 抱っこしようがしまいが、あんまり気にしていない感じだった。
というか、イサムさんが産まれた後は一年ちょっと背中が痛くて、抱っこどころではなかったな。 そしてすぐにロスに引っ越して、抱っこして外を歩く頃には夏に突入してて、暑いからストローラーの方が重宝だった。
ところが今回は、イサムさんで鍛えた筋力が多少あるので、抱っこが苦じゃない。 抱えたままウロウロできるじゃありませんか。 出産祝いにビヨルンのピンクのおぶい紐をいただいたので、そこに入れてウロウロ。 そのままパソコンしたり、簡単な家事も出来ちゃう。
トレイシーメソッドの筋トレを、妊娠6ヶ月まで、腹筋以外やっていたのも良かったと思う。 後期から全然運動してなかったから、筋力ゼロに戻ったかと思ったけれど、元の筋力がマイナスだったから、まるっきり元通りのヘニョヘニョにまではなっていなかったよ。
ウイジでかいからな。 これが第一子だったら、重さと泣き声のでかさに凹まされていたと思う。 多少余裕のある第二子に、ちょっとした困難をくださるとは。 神は乗り越えられない試練は与えないと言うが、こうやってちょっとずつハードルを上げて行くのか。
ウイジ攻略頑張ります。 まあ周りの人の迷惑さえ考えなければ、いくら泣いたって良いんですけどね・・ふ・・。
というわけで感謝祭だったのでございます。
出来る限り主役にならないように、逃げの一手を打ち続けて居たのだけれど、やっぱり忙しい事には変わりなく。 洗い物はいくら洗っても次から次へと出て来るし。 朝から午前中だけで、食洗器を3回も回し(日本で言う業務用サイズなんだけんど。 ウイジにミルクをあげながら、ユアンとイサムさんがけんかをするので追いかけ回したり。
日本の盆暮れ正月もそうだけど、何故この忙しい時に殿方は完全にお客様モードなのでしょうね。 というか、休日満喫モード。 アメフトの試合観たり、散歩に出かけたり。 ちょっと、子供の面倒でも見てくれませんかねえ?
ジャバ夫さんは普段イサムさん担当なのに。 何故かこの日は、そのお役目からも手を引いて良い暗黙のルール(?)があるかのように、ゲームしたりテレビ観たりしている。
僕は家族のイベントで働く事はちっとも厭わないが、ケチな性分なので夫の方が働かなくて良いのには納得がいかん!
というわけで、食後に早々、義妹と「ほんじゃわしらは頑張って作ったんで、後片付けよろしく!」と席を立って子どもらと昼寝を決め込んだのでありました。 夫諸君は、せっせと台所で働き「終わったよー」と褒めて欲しそうな様子でやって来たのだが。
うん。 何も終わってない。 わかっていたよ。 こうなるって事はさ・・。
まあいいや。
明日はブラックフライデー。 アメリカ中のお店がセールに突入します。 まあウイジ抱えてセールには行けないと思うけど。 雰囲気だけ楽しみに、どっか行こうかな・・・。
イサムの風邪はグランマへ。 皇帝は気合いで復帰して来たけれど、感謝祭前に主婦倒れるの巻。 司令塔不在の感謝祭準備は、全員が右往左往してなんとなく整わないまま。 まあね、皆頑張ったよ・・・。 この下ごしらえをやっつけに済ませた七面鳥は、明日誰が焼くのかな? あたし? いやん・・。
ウイジ、従姉からお下がりを送ってもらった。 ところが丁度ぴったりのサイズで、これ以上大きくなってたらアウトだったな、という。 今まさに活躍です。 ありがとう。
こないだの日曜日、朝突然義父がオーケストラのコンサートチケットをくれたので、その夜行って来た。 ベートーベンのなんちゃら。 急だったので予習も復習も出来ていないけれど、ピアニストのスペシャルゲストも来ていて、良かったですよ。 義父からギフト。
さて、一日寝てたせいか、今日はけっこう元気。 義実家暮らしは、こういう時に人手が有ってよござんすね。 しかし、いつまでも子どもらの面倒を見てもらう為には、義父母が元気な状態で居てくれないといけないのです。 世の中のじじばばには、是非健康で長生きしてもらって、少子化の改善に一役買っていただきたいものです。
そんだけじゃなんなんで、他に義実家暮らしで良いところを考えてみたが、まず夫婦喧嘩が減りますね。 親の前じゃみっともないから後でこの事言ったろ、と思っていても、二人きりになる頃には忘れているという・・。 じゃあ結局大した理由で怒っていたわけじゃないんだな、きっと。
では最新のイサム語
おじいちゃん=ばっばー(グランパ おばあちゃん=ばっまー(グランマ
えー・・いつも通りにイサムさんから風邪をもらいまして・・。 しかもお腹に来たので、トイレの住人になりました。 一日で2キロも減ったよ。 げそ。
子どもらの面倒も見れると思っていたのだけれど、トイレに居る間に学校を休んでいるイサムさんがウイジの入ったストローラーを押して、家の外に出て行こうとしていた。 お手伝いさんに止められて事無きを得たが。 ぞっとしますね。 やっぱり誰か常に見てないと。
というわけで、早々に戦線を離脱して、イサムさんはジャバ夫さんに、ウイジは義母に引き渡されたのでありました。 さようなら、また会う日まで。 いや、夜にはウイジは返されて来たけど。 やっぱり、夜勤は自分でしないといけませんからね。 げそげそ。
いや、しかし人間ってあんまりいつまでも横になっていられませんね。 吐き気も有ったので、ずっと横になってウトウトしていたのだが。 トイレ以外に、搾乳のために起きなきゃいかんので、時々起き上がって搾乳して、母乳を義母に届けるの繰り返しだけ。 そしたら、夕方には関節が痛くなってしまった。 いてて。
今身長測ったら、ちょっと伸びてるかも知れない。 ふう。 皆様、日本は冬に突入したようですが、風邪にはお気をつけなすって。
あ、今日もイサムさんに「明日は学校行けそう?」って聞いたら、「のーのっのっのー」と軽快なリズムで否定された。 でも鼻水止まってるから。 明日は学校に行ってくれ。
イサムさんがまた風邪ひいた。
前回の風邪群は、一応家族全員が感染した後に、誰もこじらせる事無く一週間で完治したのです。 毎回気管支炎の皇帝には、快挙。 ウイジにうつしたら困るという一念で治したようなもん。
しかし、またしてもイサムさん鼻水が滝のように出ている。 うーん。 痩せっぽちさんで、あんまり食べないから、弱ってるんじゃないかなあ。 鼻水をグイグイ袖で拭くから、鼻の下真っ赤になっちゃうし。 また一週間風邪と格闘か。 ふう。
ぼやーっと晩ご飯を食べながら「明日風邪治ったら学校行く?」と聞いたら「No way!」って答えて来た。
イサムさんが2単語でしゃべった事に動揺。 更に会話が成り立っている事に動揺。
つかイサムさんももう2歳8ヶ月くらいだし。 しゃべったって全然普通なんだけど。 いや、むしろ同い年の子はもっと色々しゃべってるんだけどさ。
あんまりこだわりのない子育ての中で、ひとつ決めているのが「他所の子と比べない事」なんですが。 うちの子がイサムさんである以上、他の子がどういう風に成長していても、イサムさんには関係のない事ですから。 だからしゃべらなくても全然気にしてなかったというか、むしろしゃべらない子なんだな、とすら思い始めていたところなので、不覚にもびっくりしてしまった。
おおー・・。
イサムさん、ついにしゃべるのか・・。
なんか、ひとつの時代が終わったかのような感慨に耽ってしまう。
しかしNo wayって。 思いっきり否定されたので、明日は大事を取って学校は休みます。 鼻水たらしてると、他の子にうつっちゃうもんね。 ふう。
ほうれん草のおひたしを食べたい。 と猛烈に思ったので、コックさんにレシピをあげたらば、ちゃんと作れたのです。 これからはこれを作ってもらって、冷蔵庫に入れておけば、朝食に一皿ずつおひたしが食べれるじゃありませんか。 米と味噌汁は自分でなんとかするので、完璧だ。
と思って「ちょっと多めに作っておくんなまし」と言っておいたら、お皿一杯に作ってくれた。
のだが。
「私、この料理に合うオリジナルのソース考えたアルよ」
と・・・。
何故・・・。
お出汁入ってるし・・・。
ピーナッツベースの、おそらくガーリックなどが入ったソースが、外付けではなく中に練り込まれていた。 おう。
それだけでは濃いのか、最後にレモンを搾ってあり、これまた料理としては上手に着地しておりました。
でも、もうおひたしじゃないよね。 つか、和食で無くなっている。
あう・・。
味が薄かったら、勝手に醤油かけて食べるんで。 気を使わないで下さい・・・。
まだ彼氏だったジャバ夫さんと、中国で一緒にガンダムを観ていた時の事。 シャアがガルマを罠にはめたシーンで、ジャバ夫さんが本気で「オーマイガ!なんで!?なんで!?友達でしょ?」とうろたえていたのを見て、「この人、本当に善良な人間なんだな・・・」と思った。 ・・・ということを、突然思い出したのでした。
しかも、「なんで!?」と叫んだ直後、絶妙なタイミングでシャアが「坊やだからさ」って言った。 その後に「友達でしょ?」と続いたのでした。 なんかそれがとても面白かった。
オーマイガ! 11年も前の事だ。
何故皆同じタイミングで離婚するのでしょうね。 義母が「そろそろサンクスギビングだからじゃない?」と言っていた。 年末のホリデーシーズンは、ハロウィーン、サンクスギビング、クリスマス、ニューイヤーとイベントが目白押し。 奥様はストレスが溜まり、爆発しやすいんだとか。 ふむ。 能天気でパーティー好きなアメリカ人にも、このお祭り騒ぎはやはりストレスであったのか。
ツイッターを見ていても、日本でもこの季節になると奥様方が体調を崩している。 年末年始の支度や帰省の準備などでストレスが溜まって抵抗力が落ち、風邪をひきやすくなっているのではないだろうか。
皇帝は年がら年中風邪をひきやすいので、何の参考にもなりませんが。
義実家に同居している嫁さんのストレスやいかに、と思われるところだが、これらの西洋行事に関して言えば、私実にストレスフリー。 私の伝統ではございませんから、おほほほ。 というお客様姿勢を貫いて生き抜いております。 おほほほ。
義母が毎年老体にむち打ち、でっかいターキーを焼いたりクリスマスツリーの手配をしたり、忙しそうであったが、去年からは義妹が代わってやっているのであります。 ホリデーシーズンはお手伝いさん達にとってもホリデーなので、私は食器の片付けとかキッチンの後始末とか洗濯を頑張りますが。 普通の家事に毛の生えたようなもんなので、免疫力を削るような特別感はない。
かと言って、別にお節を作ったり大掃除したりするわけでもないので、その気軽さたるや、嫁に行った先で正月に羽子板で遊んでた森鴎外の娘並み。 これからも、七面鳥の焼き方だけは絶対に覚えない方向で頑張ろうと思う。
だってあれ、実は見た目だけで、それほど美味しく無い・・・ごほごほ。
ナナが太り過ぎて、首輪が毎日はじけとんでいる。 いや、猫の首が絞まらないように、ある程度の圧力がかかるとパチンと取れる仕組みの首輪なのだ(木の枝とかに首輪が引っかかったりした時の為。 それにしても、そんなに取れてちゃ首輪の意味がないので、早々外れない筈なのに。 同じ首輪をしているモモは外れないのに。 ナナよ。 モモの餌まで食べる前に、良く己が身を見たまえ。 お前はデブだ。 もうちょっと動きたまえ。
さて、ウイジが丸々して来た。 イサムさんは赤ちゃんの頃から太った事がないので新鮮。 お手伝いさん達がウイジを見ながら口々に何か言ってニコニコ笑っていたが、「セニョリータ」と「グランデ」だけは聞き取れた。 うむ、南米基準でもでかいと言っているのだな。
では、教科書には無い英会話の巻〜。
赤ちゃんがビッグ(大きい)と言うのは、お母さんにとって褒め言葉になりますので、普通ぐらいの大きさの赤ちゃんに対してでも「大きいねえ〜」と連発しましょう。 未熟児だったりあからさまに小さい子にはさすがにビッグとは言えないので、アドーラボー(かわいい)とか言いましょう。 あからさまにかわいくない子の時は、指が綺麗とかほっぺがピンクとか、とにかくなんでも良いから褒めて。
アメリカ人は耳の形に奇妙なこだわりがあるので、「キュート(かわいい)なお耳ね」とかも褒め言葉。 大きい耳、高い鼻、薄い唇は嫌がられるらしいので、その辺は避ける。 人によるけど、赤毛も親が言い出すまでは話題にしないのが無難。
そして、赤ちゃんにはファット(デブ)は使わない事。 ラウンド(丸い)かチャビー(ぽっちゃり)で褒め言葉に。
ちなみに大人にビッグ(大きい)を使うと、何故か遠回しに「デブ」と言ってる事になるようなので、デブに身体の話はしない方が良いでしょう。 背の高い人はビッグではなくトールで。
アメリカには産褥期という考え方が無いようです。 普通分娩だと次の日に退院してしまうだけの事はあって、きっと産後の肥立ちの悪い人とかあんまり居ないんでしょうね。 皇帝はきっと虚弱な嫁さんだと思われている事でしょう。
さて、そんなわけで金曜日ウイジを連れてロスまで2時間かけて行き、結婚式に出席し、3時間かけて帰って来るという無茶をしてみた。 前日に緊張し過ぎてブルブルしていたけれど、準備を入念にしたせいか、大したトラブルも無く無事に帰って来れたのでありました。
宗教色を取り除き、シンプルにして素敵なお式でした。 花嫁さんがペーパークラフトを趣味にしていて、会場には手作りのデコレーションが散りばめられたり、細かな工夫が一杯。 二人とも伝統を忌み嫌っており、アメリカの結婚式の「〜すべき」がことごとく無かったのが興味深かった。 ケーキはカップケーキで、ファーストダンスも無し。 その分二人で色々考えてプログラムを組んでて、音楽も友達のバンドを呼んでたり。 新郎新婦仲が良いのが伝わって来る。
ウイジは最初だけちょっと起きてて、後は二時間毎の授乳以外ぐっすり。 移動の車の中でもずっと寝ててくれて助かった。 皇帝は搾乳しないと死ぬので、控え室で一人せっせと授乳準備に勤しんでいたけれど。 まあ良いのです。 パーティーはもちろん皆英語で話しているし、ずっと居ると疲れちゃうからね。 時々さっと抜け出せて、丁度いい塩梅でした。
そして日曜日。 なんと産前にオペラのチケットを買っていたのだ。 何故このタイミングでオペラに行けると思っていたのか、ちょっと過去の自分。 まあ仕方が無い。 どうしようか悩んだけど、搾乳が一回分飛んじゃうのを覚悟で、ウイジとイサムさんをジャバ夫さんに見てもらい、義母とオペラに。
演目はプッチーニの「ラ・ボエーヌ」。 前にLAで一回観てるけど、その時は演出が現代風で面白くなかったから、是非クラシック版で楽しみたい。 というわけで、バリバリのベーシックな演出。 だけど良かった。 前衛とか要らないんだ、僕は。
あとね、LAで観たときは、ヒロインのミミが健康的過ぎて死にそうに無いのが興ざめだったな。 ある意味太り過ぎで死ぬんじゃないかとは思ったけど。 ラスト、ミミが詩人の恋人の部屋に続く階段を登り切れずに倒れてしまうシーンとか、心臓発作?って感じだったものね。 オペラ歌手の外見は作品に関係ない、とは言いつつも、やっぱりある程度視覚的な雰囲気作りは大事なのだ。
今回はセットも良く出来ていたし、席も良いところが取れていたし、大満足。 舞台の上方に字幕が英語で出るのだが、ちゃんと落ち着いて読めて、牛歩ながら英語読解もちょっとずつレベルアップしてるのがわかったし。 良い気分転換にもなった。
ただ、4時間外出してたのでやっぱり最後は搾乳の為にダッシュで帰った。 痛かった。 ばた。
ところで「枕の下に置いてある私の帽子、思い出に取っておいて」って言うところ。 帽子って枕の下に置いておいて良いもんでしょうかね?
イサムさんの洟垂れは治らず。 ウイジもちょっと鼻がつまってブヒブヒ言って来たような・・・。 私は葛根湯とビタミン剤とのどぬーるスプレーで乗り切ろうと奮闘中ながら、お腹も壊したのでちょっとくじけそうな今日この頃。 健康が一番ですね、ほんと。
さて、産後の一ヶ月検診で産婦人科に行って来たのだが、もう回復してるから何しても良いよ、とお墨付きをもらった。 今回の手術も最終的に医療用の糊で傷口を塞いでいるので、外にまだ貼り付いてる糊もゴリゴリして剥がして良いよ、と言われた。
それって怖いよねー、と前回も中々糊を取れなかったのだ。 だって、まだ傷口の周りの皮膚を触ると、ちょっとじーんと痛いじゃんか。 それをゴリゴリこするのがね、ちと嫌。 オイルとか塗ってからこすると取れやすいらしいんだけれども。 まあ別に誰が見るわけでもないので、気長に少しずつ剥がしますよ。
お腹のサイズもほぼ元に戻り、余すところは皮のみ。 弛んだ皮は、これまた地道に運動してちょっとずつなおすしか無いのだ。 こらからまた運動します。 とりあえず月曜日からかな。
でも月曜と火曜は、結局課題が終わらなかったので学校に補講しに行って来なきゃならん。 じゃあ水曜からかな・・・と、どんどん先延ばしに。 今からやれば良いのにね。 はは。
さて、腹の伸び切っていた皮が少しずつ集まって来るうち、なんか腹の色が黒くなった気がするのだ。 腹黒い。 なじょして?とお風呂から出た後にタオルでちょっと強めにこすったら、垢が!
そりゃあ妊娠中も石鹸を泡立てたブラシ(柄の長いヤツ)でシャカシャカ洗ってはいたが。 お腹を強くこすったらいかんと思っていたので、ゴシゴシではなくてシャカシャカ。 張り切った皮に付いていた垢が、皮膚の収縮と共に濃縮されて、かなりな密度に。 こりゃいかん。 あんまりこするとまた傷が伸びてジーンとするので、ちょっとずつ端からこすっている。
日本だったらお湯につかってふやかしてから、韓国垢擦りで取るんだけど。 残念ながら今回の家、湯船が無いのだ。
何事もコツコツやるしか無いようです。
ナナがウイジの上に乗っかってたんだが、ウイジがもぞっと動いたらビクッてなって飛び退いた。 ナナ、あんたそれ座布団かなんかだと思ってたんかい?
さて、細かい事を色々やらかしてくれるコックさんだが。 ある日皇帝を呼び止めて曰く「私、和食を極めた」 なんとこの御仁。 うなぎ屋が串うつだけで3年も修行するっつーのに、数える程しか作った事無い和食極めたとのたまうか。 さらに「もう基本はわかったから、これからは私オリジナルの和食をつくるネ」
え
やめて
オリジナルて
「大丈夫『料理の鉄人』(アイロン・シェフ・アメリカ)て番組見て研究したアル」
いや・・・。 あれは奇をてらった創作料理の番組だから。 普通にシジミの味噌汁とか飲みたいんよ、わしは。
何故か、誰かがうさんくさい事言い出すと、脳内でエセ中国人みたいにしゃべってるように翻訳されるのであった。
そして彼女が最近作った和食(?)と言えば
細かく切られた蕎麦をポン酢にビタビタに浸けて、茹でたズッキーニと刻んだ生姜とニンニクを混ぜ込んだ、箸でもフォークでも食べにくい付け合わせとか。 花の付いている赤ちゃんズッキーニの、花の中に蟹のほぐし身を詰めた天ぷら(これもポン酢でシオシオ)とか。 生の白菜を刻んだサラダの上にトンカツwithリンゴとか。 胡椒をふったスイカのステーキ醤油味(なんらかの肉汁で香付け)とか。
さすがに、最終的に味はまとめて来ていますが、我が輩の脳内で「こういう味の筈」という食品の常識をことごとく裏切ってくれるので、美味しいのか美味しくないのかわからないという。 普通の料理を極めてはくれまいか。
そんな彼女に、「乳腺炎気味だから、脂肪分の少ない食事にして欲しい」と言ったら、その昼は拳大くらいの肉団子のチーズ巻きと、ドレッシングたっぷりのサラダだった。 そして夜は鶏肉にクリームソースかけたのと、揚げカリフラワー。 油・・・。
ロス時代に知り合った夫婦が、3組も離婚する事になった。 どうしたの皆。 どこも7年以上結婚していたのに。 仲良さそうだったのに。
そんな離婚旋風吹き荒れる中、今週末結婚式に呼ばれているのだが。 花嫁花婿はそのうち2組と共通の知り合い。
花嫁さんに「2時間毎に搾乳せな、乳腺が詰まって死ぬんだけど。会場に搾乳したり哺乳したりできるような部屋ある?」と電話で確認したりしてたら、「なあなあ皇帝はん。そんなことより結婚てなんやろなあ・・・うちもう結婚が信じられんわ・・・」とか言われてしまい。 はて、結婚とはなんでしょう。 僕が結婚する時、親戚の英語の教授がこんな言葉を贈ってくれました。
結婚とは忍耐(ペイシェント)です。
・・・だってさ。 忍耐が全てでは無いけれど、忍耐が果たす役割は大きいと思う今日この頃。 どちらか一方ではなく、双方が努力する事が結婚ではないでしょうか。 その人と一緒に居たければね。 どうなんでしょうか。
結局搾乳は出来るのか出来ないのかわからないまま電話が終わってしまった。
お式の直前に友達が2組も離婚とは、マリッジブルーにならざるを得ないよね。 花嫁さんには可哀想に。 しかも納得の離婚ではないようで、1組は式を欠席、1組は片っぽ欠席だとか。
こんな時に「風邪ひいたから出んわ」とは言えんなあ。 頑張って治さないと。
ところで体型が戻ってないので、結婚式に着ていくようなドレスが、ことごとく入らないという・・・。 仕方が無いので普通のワンピースでウエストがゴムのを引っ張り出して来た。 ウイジが吐いたりして汚すだろうから、母子ともに2、3着くらい予備を持つ予定。 イサムさんは洟垂れだし、お留守番です。
そういえば、イサムさんが2ヶ月の頃にもルームメイトの結婚式に出たけど。 教会でオムツ替えを拒否られて、大変な思いをしたような・・・。
結局搾乳はどうするべかな。 まあ行けばなんとかなるかね?
誠に残念な事に、イサムさんが学校からもらって来た風邪は猛威をふるい、まず義母が感染しジャバ夫さんが感染し、そして今私喉が痛いんでございます。 ウイジは初乳からもらった免疫力で乗り切れるでしょうか。 というか、こんな年間5、6回風邪ひいてる母からもらった免疫なんぞ、屁のような物ではないだろうか。 母乳にそんな言われている程の力があるならば、今すぐ自分で飲みたいよ。
さて、出なければ困る、出過ぎると困る母乳。 一説によると日本人は乳腺が細いんだとか、油物を食べると母乳が作られ過ぎて乳腺が詰まるとかなんとか。
詰まったよ。 そして炎症を起こしたよ。 熱もちょっと出た。
乳腺炎は悪化すると死ぬ程痛くて、最悪手術と言う事もあるんだって。 幸いそんなに悪くはならなくて、死ぬ程痛くはないけれど、寝れない程痛かった。
寝れないから色々調べてみたが、日本のサイトでは 洋食(脂肪分)、乳製品を避ける。 赤ちゃんによく吸わせる。 温めたり冷やしたり、とにかく血行を良くする。 キャベツを貼る。 水分をよくとる。 助産師さんに相談して、マッサージしてもらう。 葛根湯はわりと効く。 とか書かれており。
英語サイトでは 頻繁にパンピング(搾乳)する。 水分をよくとる。 冷凍野菜(グリンピースとか)の袋で冷やす。 シャワーでマッサージする。 粗めのヘアブラシでゴリゴリする。 とか書かれてる。
アメリカには乳腺炎を診てくれる専門家は居なくて、あえて言うならラクテーションコンサルティングの人に相談せよというのだけど。 しかし、この人達は日本の助産師さんのようなおっぱいマッサージの技術は持っておらず、アドバイスしてくれるだけ。 産婦人科でも乳腺炎は診てくれないらしい。 つまり、そんなに乳腺炎で困ってる人が居ないようなのだ。 そうかい。
長年肉食で乳製品をバカスカ摂取してる西洋人と、近世まで魚ばっかり食べていた日本人では、土台身体の仕組みが違うようです。
じゃあ、日本で言う「手術が必要な程悪化」した場合、どうしようもないと言う事なのか? 恐ろしい話だ。 と、危機感を持ったので、せっせと搾乳しまくった。 夜も寝ずに、2時間毎搾乳してウイジに飲ませた直後、だめ押しにもう一回搾乳して、と一晩中頑張ったら、なんとか寝れるくらいに炎症は収まったのでありました。 でも、今はとっても危険な状態。 詰まりやすい事に変わりは無い。 いつまた詰まるかもわからないので、とにかく水を飲みまくっている。
寝れないと言うのはあれです。 ぱっつんぱっつんに腫れているので、仰向けすると圧迫されて痛くて、横になると潰れて痛くて、ようするに寝転がれないのです。 そして、そんなに腫れる程母乳が作られているという割には、搾乳しても大して出て来ない謎。 それとも、ヘアブラシでゴリゴリしたら出るんだろうか。
つかヘアブラシって。 考えた人は多分、死ぬ程痛くてテンパっていたと思われる。
今朝なのか夜なのか。
ジャバ夫さんがイサムさんの世話を引き受けてくれているのに、この大変さ。 一体世の母さん達は、どうやって複数の子どもらの面倒をみているのだろうか。 赤ちゃん持ったまま子供風呂に入れて、自分の身体も洗うんかいな。 赤ちゃん抱いて、子供背負って、買い物袋下げて歩くんかいな。 うん、きっとそうだな・・・。 そして皆肝っ玉母さんになって、ちょっとやそっとの事では動じないレベルに解脱するのだな。
昔オクラホマでは、10人くらい子供が居る開拓民達が移動中に馬車から2、3人道に落っことし、その事に気がつかず、置いて行かれた子供達が浮浪者集団を作っていたと言うが。 そら落っことすわ。
そんなすぐにギリギリ一杯になってしまう、許容量の少ない私に、神は試練を与えたもうているのか。 イサムさんが鼻水垂れて咳が出て、一時熱まで出たと言うので、学校から送り返されて来た。
新生児と熱だし二歳児。
何この急な一杯一杯感は。 みっちりしているよ?
二番目の子だし、私けっこう回せてるんじゃない?夜勤もけっこう頑張れてるよ?とか一瞬余裕こいたのがいけなかったのでしょうか。 そしてこれから迎える週末。 なんという事。 ギリギリで回せてたものは、ひとつの引っかかりで急にガタガタになると言う事ね。
朝はイサムさんがものすごい勢いで吐いたので、後片付けやらなんやらでずっと起きている。 吐いたら熱が下がったので、今日は学校お休みで家の中で遊ばせているが、ウイジに接近しないように気をつけんといかんのよ。 イサムさん触ってから、ウイジに触る前に手を洗ったりとかして、もう何回手を洗ったか知れない。
なんか馬車から猫らを落っことした気がするけど、きっと気のせいだ。 さあ行くぞ! ローレンローレンローレン〜♪
モモが爆弾を落とした。
なんということでしょう。 ジャバ夫さんに水物テロを仕掛けた後、トイレ環境を改善。 しかもナナとわけたいのかと思って、大きいトイレ二基も設置したというのに。 しばらくテロ行為を自粛していたと言うのに。
何故か今朝突然再びジャバ夫さんのバッグにじゃー。 ああ。 カバンを床に置くなって事ですか・・? 何を主張しているの?
と涙目で床を拭いていたら、目の前で大物を落としよった! な、何ー!? 今お母さんの目を見ながらやったでしょう! んがー!!
と怒りに燃え、トイレのある部屋に、水と餌と一緒にバシーン!と閉じ込めてから、学校に行った私。 帰って来たら、「反省しました」という顔をしていたので、部屋から出してあげたのでございますが。
どうやら、お母さんの注意を引きたくてやったのではないかと言うのが有力。 だって目の前だものね。 モモ寂しいのかい?
でも爆弾はいかんよ。 話し合いによって解決すべきだ。
それにつけてもこの家は大人に対して赤子の数が多過ぎる。 大人がひとりずつ赤子を持っても余る計算。 この状態でお母さんの気を引くのは至難の業。
それで爆弾か・・・。
あ、イサムさんが学校で風邪もらって帰って来た。 要注意だわさ。
イサムさんの愛して止まないスイカ。 そのスイカを丸ごと一個ぱくっと割って出してあげたら、無心で食べていたのだが。 横からジャバ夫さんが一口食べたら、泣きながら襲いかかり、鬼のような形相で口の中に手を突っ込んでスイカを取り戻そうとした。 たまらんのでジャバ夫さんは自分の部屋に逃げたのだが、それを泣きながら追いかけて行き、ドアの前で泣き崩れ、「イサム、謝りに来たの?」とドアを開けてくれたお父さんの口に、更に手を突っ込んでいた。 こ、これが二歳児の洗礼か・・・。
皆さんも、イサムさんのスイカには気をつけましょうね。
さて、イサムさんは全くウイジに接近しない。
実は前にラスベガスに一緒に行ったオーブリーちゃんにも弟が産まれたのだが。 めっちゃ噛み付くらしい。 歯形が残るくらいに、赤ちゃんに噛み付きまくるらしい。
お、恐ろしい。 がたがた。 嫉妬や暴力に比べたらなんぼか良いけど、全く無関心って言うのもどうなんでしょうね。
でもふと気がつくと、ウイジをいつも入れているバシネットの下に、イサムさんの大事な大事なトミカが並べてあったりして。 ちょっとは意識してるのかな。
本日のイサム語 スイカ=アーモン(ウォーターメロン
単純に計算すると、24時間で約20オンス(600mlくらい?)の母乳を生産しているのだが。 5オンスの人工ミルクから赤子が摂取できるのは大体100キロカロリーなので、これまた適当に算出すると一日400キロカロリーを母乳作るだけで消費している事になる。
出産で5キロくらい落ちて、産後更に5キロ落ちたので、もう10キロ減っているのですが、まだ体型が戻りません。 やはり増やし過ぎたな、臨月で。 医者から許可が出たら、リハビリもかねて運動する所存です。 ほう。
さて、今日ハロウィンだった。 毎年適当にパーティーに出たりして、なんとなくハロウィンだったが、子供が出来たからにはこういう家族イベントはちゃんとやらなならん。 と、ジャバ夫さんが主張するので、でかいカボチャを買って来て、ちゃんとランタン彫ったりした。
仮装は、義妹は家族分全部手作りのコスチュームを作ったのだが、私めにそのような根性も気力も有るわけが無く。 コスチューム屋さんで全員分揃えて来た。 本年度は(も?)スターウォーズ。 ジャバ夫さんがオビワン、私がアミダラ女王、イサムさんがダースベーダー、ウイジがイォーク。 ところが、オビワンの衣装はズボンの丈が短くて足りず。 アミダラ女王のカツラは、顔面部分があり得ない程小さく。 イォークはそもそもジッパーが壊れていて着れなかった。
そんなわけで、オビワンはトレパンで、アミダラは短い黒髪のまま、イォークはベビーシャワーでいただいたミツバチの衣装に変更となったのだった。 あのメイクをした私は、どう見てもバカ殿様。
近所のモールでトリック・オア・トリート出来るよ☆と案内があったので、モールのお店の入り口でお菓子をもらってきた。 小さい子ばかりで、怖い仮装は少数派。 ほとんどがかわいらしい動物や、海賊の仮装でした。 それを眺めるのもまたたのしからずや。
初めて正しくハロウィンを過ごしたのでした。
皇帝
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