皇帝の日記
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なんぞ言ってるうちに、気分が悪くなって吐いていた。 がっかりだよ!
そして、父がGWなのではるばるやって来た。 LAXに迎えに行ったので、ついでに日本領事館でパスポートの延長申請をしてきた。 なーんともスムーズに手続きが終わり、サクッと来週パスポートがもらえる事になった。 素敵だ。 待ち時間無し。 駐車場料金が高いので、サクサクっと出て、のそのそサンタバーバラへ。
テレビでロイヤルウエディングなどを観て、疲れたので寝るのです。 ナイナーイ(イサム語でグッドナイト)
妊娠すると、体中の色素が濃くなるので、びっくりするくらいシミだらけになるのですが。 なんと、膝にシミが出て来たのですよ、奥さん。 えー?ヒザー?と思ったけど、確かに車に乗ってる時とかも膝にはバンバン日が当たってるし、それについて対策を練った事も無い。 紫外線が〜。 今後、助手席に座る時には膝掛けも必要ですね。
さて、なんだか風邪の治りと共に、体調が良くなっている私。 まさかまさかまさか、つわりが終わったのではないの!? と、またしても期待に胸膨らましておるのです。 ちなみに、今16週。 こんなに早くつわり済んじゃうなら、そら楽だわいな。 これから中期に入るから、多くの人はつわりが終わる時期なのだが。
イサムさんの時の、あの頑固なおえ〜感は、なんだったんだ。 と、思ったけど、5ヶ月と言えば新婚旅行だと言ってメキシコに行ってジャングル歩いたり、滝に打たれたり、シュノーケリングをしていたのだから、それなりに元気だったんじゃなかろうか。
でも今はもっと元気だ。 というか、お腹がすいて仕方が無い。 お腹がすき過ぎて、焼きたてのパンをガツガツ食べてる夢を見て目が覚めたくらいだ。
このままつわりが戻って来ませんように。 なむ〜。
先日イサムさんをデイケアに送りに行ったジャバ夫さんが、他の子のお父さんとゲートで鉢合わせたらしい。 ほんで、そのお父さんがビジネスマン風で、バシッとYシャツを着てネクタイをしていて、髪の毛もピチッとしてたそうな。 一方ジャバ夫さんは、シャワーも浴びずにヒゲも剃らず、もっさ〜っとして、それを隠す為にキャップをかぶって、とにかくもっさ〜としてた。
イサムさんが、可哀想な家の子じゃないかと思われたらどうしよう!と考えたジャバ夫さんは(不思議な事を考える人だな)、次に送りに行く時に、シャワーを浴びてヒゲを剃って、襟のついたポロシャツを着て出て行った。 そしたら、今度は向こうのお父さんの方が、もっさ〜として寝ぼけ眼で来ていたらしい。 勝手に失った自信を、また勝手に取り戻したジャバ夫さんでありました。
そういえば、イサムさんをパジャマで登園させた事を気に病んでいた皇帝だが、こないだいつもお洒落にしている大人っぽいサミュエル君(2歳3ヶ月)が、パジャマで、しかもおしゃぶりのハンドルに安心毛布を縛りつけた姿で、ちゅっちゅっちゅっと口を動かしながらぼや〜っとソファーに座っていた。 きっと起きられずに、寝たままお母さんに輸送されたのだろう。 本人は起きたらデイケアで、ちょっと状況が飲み込めていないようだった。
しかもパジャマ。 俺モテ系なのに。 せめて髪の毛にブラシぐらい入れておいてくれよ、母ちゃん・・・。 と思ってないだろうか。 サミュエル君は金髪の巻き毛を、肩まで伸ばしているのだ。 オスカル。
そんな朝の風景でした。
イサムさんが車の本を見ながら連呼する、謎の言葉「あっちゅ、あー!」 なんだかわからない。 真似すると怒るので、始まったらそっと見守っています。 なんだろうね、あっちゅ、あー!(あー!は喉の奥からふり絞るような音で)
あと、イサムさんは最近ようやく食欲が出て来て、肉も食べるようになった。 そして、食べた後のお腹が、信じられないくらいポッコーンと出ている。 食べた量より多く出ている。 何が入っているの。 椅子に座らせて、食べ始めると途中で腹がテーブルにつっかえ出すので、時々椅子を後ろに引かなければならない程だ。 爆発するんじゃないかと心配になる。
そんなイサムさん近況です。 しゃべりだしはまだまだのようです。
今朝スターバックスに行ったら、イースターで子ども等が皆お洒落をしていて、イサムさんだけ普通のTシャツ着てて、なんか悪い事をしたなーと思った。 イースターの正しいファッションは、明るいパステルカラーの色調で揃え、帽子をかぶるんだそうですよ。 帽子の形はなんでもオッケーだそう。
さて、特に無宗教なジャバ家は、ご馳走を準備するわけでもなく、毎年イースターは平常運転で過ごしております。 でも今年は、子どもが二人居るから、タマゴ探しだけでもしてあげようと言う事になった。 子どものイベントなのだね。
タマゴを2ダース買って来て、義母が赤かぶやら色の出る野菜を煮て、タマゴを染める準備。 子ども等はクレヨンでタマゴに絵を描いて、終わったら染め液に入れる。 そうして出来上がったタマゴを、義父が庭に撒く。 本当は隠すんだけど、やる人がイサムさんとユアンだからね。 撒いたのを集めるくらいが限界でしょう。
というわけで、午後タマゴ集めに。 イサムさんがタマゴを拾ってバケツに入れるという、一連の動作が気に入ったらしく、猛烈な勢いでタマゴを集めまくっていました。 で、集めて終わり。
あっさりとしたイースターでした。 でもイサムさんが楽しそうだったので良し。
昨今のドル弱のせいで、銀など地金の値段が前学期の倍になってしまい、教材が揃わない授業まで出て来た。 仕方が無いので先生の誕生日会などをしたりしている。 ニクソンショック。
ところで、免許証を更新する為に日本に戻らないといけないとか言っていたが。 なんと、パスポートの期限が切れていた! なんとまあ。 ロスの日本総領事館に行かねばならない。 そして、必要な書類の請求が、いまだに「返信用封筒に切手を貼って送る」とかだ。 日本のお役所は、何故そんなにもインターネットでダウンロードさせるのが嫌いなのだ。 いまや西洋のほとんどの国が、書類はダウンロード式なのに。
もちろん、手書きで記入した書類は、機械を通すのではなく直接提出するか郵送するのがセキュリティの面でも有効だろう。 だけど、空の書類を郵送でしか届けないだなんて。 請求すらお手紙出さないといけないなんて。 なんてローテク。
この辺は悔い改めて欲しい。 仕事は、米役所に比べて格段に速くて正確だけんども。 ブチブチ。
回復して来て、すっかり忘れそうになっていたけれど、死ぬんじゃないかと思っていた時に予約した内科さんが火曜日でした。 えー。 なんか良くなって来てるし、もう良いよー。 と思ったのに、キャンセルしても問診料がかかると言われたので、とりあえず行って来た。
案の定、特に話すことも無く。 耳の中とか診てもらったり、肺炎になってないか診てもらっただけ。 (アメリカにしては)良心的なお医者さんで、「僕に出来ることは、もう何も無いよ」と、帰された。 妊婦だから薬出せないからね。
ところで今回大活躍なのが、件の鼻うがい。 ばっちいので詳細は避けますが、これが無かったら、もっとずっと大変な目にあっていたと思われる。 人間の英知の結晶だね、こりゃ。
クラシックコンサートに行って来た。 お昼の3時に開演で、夕方に終わると言う不思議スケジュール。 演目はモーツアルトのジュピター。
パンフレットに書かれていた蘊蓄では。 ジュピターはモーツアルト最晩年の三つの遺作の一つで、最高傑作。 構成は、始めに三つのテーマを紹介し、最終的に五つのテーマを登場させる、モーツアルトでは最も複雑な作品。 本人は完成直後に亡くなっており、一度もオーケストラによる演奏を聴いていない。 依頼者は不明で、完成後売却もされていない。 なんの為に作られたのか、今もミステリー。
だそうです。
前編後編入れても一時間半程度だったので、風邪菌をばらまく(迷惑な)覚悟で行った。 行ってみたら、緊張からか一度も咳も出ずに静かに座っていられたのであった。 えらいな自分。 よしよし。
始めの印象は、やけにヴァイオリンが多いなーということ。 30人以上ヴァイオリンが席巻していて、残りが半ダースのセロ弾きのゴーシュと、コントラバス。 やけに弦楽器。 後ろの方にチョロチョロとラッパ隊と太鼓が居るような居ないような。 でも、ちゃんとバランスが取れてました。
そして、間に(元)天才少女ハープ弾きの独奏があり、盛り上がる。 いや、でもハープって本当に派手なので、目立ちたがりじゃないとハープ弾きにはならないよね、と思った。 元天才少女は8歳でハープを始め、その6年後にはプロとして舞台に立ち、以後数々の賞を総なめにして行ったと言う。 年とともに少女ではなくなったわけですね。 それでもまだ29歳なので、まだまだこれから色んなところで活躍することでしょう。 他の人達が真っ黒な衣装で統一している中、彼女だけが真っ赤なロングドレス。 申し分無く目立っていたわ、金魚ちゃん。
わーっと盛り上がって、良い感じの長さで終了。 お隣のベトナム料理屋さんでファーを食べて帰りました。
チケットはジャバ夫さんからのプレゼント。 誕生日前後に「そういえば、子どもが産まれてからオーケストラ観に行ってないねー」と言っていたのを覚えていてくれたらしい。 言ってみるもんですね。
さすがに一週間もベッドの上でだらだらグダグダ過ごしていれば、やや回復します。 今日はちゃんと朝7時にイサムさんに太鼓のバチで殴られて起き、朝ご飯も自分で食べてノソノソ起き上がって来ましたとさ。
鼻はまだ詰まっているけれど、頭痛はだいぶ良くなり。 痰が絡んだ咳は出るものの、ゼロゼロする感じではなくなった。 このまま一気に回復して欲しいところ。 なにより気候がやったらめったら暑くなって来たので、これ以上寝てられないと言うか、暑い! 座ってるだけで汗かくくらい。
さて、寝込む前の話だが。 公園でぼへーっとイサムさんを遊ばせていたら、日系のおばあちゃんに話しかけられた。 日本人って不思議なもので、海外で出会ってもたいがいお互いに無視して通り過ぎるもんなんです。 ところがこないだの震災のせいか、最近よく日本人に話しかけられるようになった。 話と言っても、お互い日本人であることを確認してから、家族は大丈夫だった?困ってる事無い?程度の挨拶だけれど。 やはり、故郷を遠く離れていると、大きな異変があると心細くなるものらしい。
で、おばあちゃんは日系二世で、強制収容所生まれ。 日本語より英語の方が話せるし、日本にも50年くらい行ってないけど、福島の親戚が心配で話しかけてきたらしい。 親戚とは言え、一世だった父親が他界してからは連絡先もわからないし、普段は交流も無いから、無事かどうかもわからないとのこと。 そういう移民も多いだろうと思う。
そんなこんな話していたら、イサムさんを見ておばあちゃんが 「アイノコはやっぱり可愛いデスネー」
古い言葉が一周して新しく生まれ変わったのであった。 近頃とんと聞きませんねえ。 間の子て。
膿みたいなもんがですね、鼻梁のわき、目の下辺りにたまるんですってよ。 要するに青っ鼻みたいなんが、ちゃんと外に出ないで鼻の奥底に蓄積しちゃったみたいな。 バイキンマンが喜んじゃうわけですよ。 がふ。
一夜明け、病気は気管支にやって来たらしく、本日は咳までも。 いったいいつまで私を苦しめるのか、風邪。 年がら年中風邪。 こんなに風邪ひいてる人がいるだろうか。
上あご全体が痛く、歯が痛がゆいので、あんまりなんも食べられなくて寝ていたら、ちょっと痩せてしまった。 痩せたと言っても、妊娠してからガンガン体重を増やしていたので、プラマイしたらプラスなんですけんども。 「痩せちゃったよもー」とぽろりとこぼしたら、ジャバ夫さんがやけに心配して、朝からベーコンを二枚ずつ焼いては持って来るのだが。 君にとってベーコンとは一体どんな位置にある食品なのだ。
あと、食べても鼻が完全に詰まっているので、味がしないのだ。 今まで「鼻が詰まって味がわからない」とか聞いても、意味が良くわからなかったのだが。 なるほど、ここまで詰まると味がしないな。 海苔を醤油にビタビタに浸して食べても、味がしないのだ。 すごいな。 何食べてるか、さっぱりわからん。
最近、日本では痩せ過ぎの妊婦が問題になっているそうだが、アメリカでは妊婦を太らせるのが流行らしい。 痩せると入院させられるクリニックもあるそうなので、気をつけたし。
鼻水つまり過ぎて、蓄膿症になってまいました。 ばたり。 頭痛いわ〜と思っていたら、だんだんほっぺたが痛くなって来て、歯が痛くなって来て、口が開けられなくなって来たのです。 恐ろしいですね。 熱もほんのり出て来たので、ついに内科に電話したのだけれど、妊婦の受診はやだな〜という空気がビンビン伝わって来る応対。 来週にならないと診察してあげないって事になって、「来週になったら、勝手に治ってまうわい!」と思って、かかりつけの産婦人科に電話したら、電話越しで診察してくれた。
まあ、重症でもなんでもないので、治療ったってなんもしないで、いつもやってる鼻うがいをするだけなんだけど。 痛み止めのタイレノールも飲んだけど、それはつわりで吐いてしまって、どうにも飲めない。 しかし、産婦人科の先生は、各種の病気を診ないといけないってこと? そら大変だわいな。
さて新学期。
風邪ひいて寝てるだけで春休みが終わってしまった。 イサムさんを公園に連れて行ってあげたかった・・・がく。 とはいえ、イサムさん自身も鼻垂らしていたのだから、あんまり外に連れて行くのもどうかな。 でも、子どもの風邪っぴきって、熱が出てない限り元気なんですよね。
今回は二週間、鼻水を大量に垂らしながら、顔中になすり付けながら、カピカピになりながら、元気だったイサムさん。 デイケアも無いし、お母さんはベッドで寝っぱなしだし、退屈で仕方が無かった模様。 最近では、寝ているお母さんに馬乗りになって、こちょこちょとくすぐったりして、気を引こうとする。
皇帝は、自分がくすぐられるの嫌いなんで、イサムさんの事もくすぐったりしないんですよ。 でも、ジャバ夫さんは「赤ちゃんはくすぐるもの」とか思っているらしく、よく執拗に「だー!」とかけ声とともにくすぐっている。 (かけ声の意味は不明) それを真似して、イサムさんはお母さんをくすぐって来るのだが。
「にゃー!にゃー!」と言いながら、首の下を重点的にくすぐる。 だが、まだ指をバラバラに動かせない為に、ただ手をグーパーしているだけなのである。 首の下でグーパーグーパー。
・・・別に・・・。
くすぐったくもなんともないですけどー。
とか言ったら可哀想なんで、一応「きゃー助けてー(棒読み」とか言ってみる。 そうすると喜んで、更に「にゃー!にゃー!(鼻水ブバ!」としてくるのである。 で、しばらくして飽きると部屋を出て行く。
退屈な母ですまん・・・。
学校が春休みなのと、親子共々風邪で鼻水を垂らしているのと、つわりで寝ているのであんまり書く事が無いのですが。
どうやら、我らもこないだ寄付したアメリカ赤十字の寄付金の一部が、日本に住むアメリカ人の脱出費用に使われている、とのことです。 なんということだ。 金を集める前に、そういう事は明記しておいてくれ(今は米赤十字のホームページに記載されている)。 と、日本の救援活動に使われると思っていたお金が、どうやら別の事に使われたと知って、多少びっくりしていたのだが。
でもってよーく考えてみる。
東北に永住状態で働いて、生活していたアメリカ人も多く居る事とも思う。 その人達も被災して、異国の地で救助を待っていたとしよう。 ならば、誰かが彼らの帰国を手伝わなければならない。 そして、それは日本政府にはできないことだし、やるとしたら同じアメリカの慈善団体がやるしかないだろう。
同じ、異国に住む外国人としては、非常時にはいかに色んな保証の目からこぼれて、時に最低限のセーフティーネットからも見放されていると言う事は、ままあるので、心配なことである。 ちゃんと避難所に場所はあるのか。 あったとして、仮設住宅には入居させてもらえるのだろうか。 家族が亡くなっても、遺族は見舞金が支給されるのか。
なんてなことを考えると、外国人の帰国費用だなんて、そんな無駄なお金使って!と言うわけにもいかない。
被災地と全然関係のないとこに住んでいるアメリカ人が退去すると言うなら、それは勝手にやってくださいと思うが、世の中にはどんな事情が転がっているかわからんのだね。
というわけで、確実に日本人の被災者救援に寄付金を届けたい人は、日本赤十字に直接入金すると、間違いないかと思われます。
まあ皇帝はケチなんですけど。
特に石鹸はケチ。 最後まで使いきりたい。 液体石鹸なら、最後の方は水で薄めてシャバシャバして使いきる。 固形石鹸はペラッペラの薄々になるまで使って、最後風呂場で身体にこすりつけて終わらせる。 そんくらいケチ。
で、洗面台に置いてある固形石鹸が、ちびっっっっこくなるまで置いておいて、ある日泡立たなくなったのでついに捨てて、大きなアメリカンサイズの石鹸を置いたのです。 (あの、掴めないくらいでっかい奴ね)
その翌日から。 ジャバ夫さんが手を洗う度に「良いねー新しい石鹸良いねー」「おおきい石鹸良いねー」としきりに言うのであった。 しかも、超うれしそうに。
・・・。 なんかごめんよ・・・。
今まで我慢していたのでしょうか。
そして、新しい石鹸で何日も幸せを感じられるジャバ夫さんは、きっと人として徳が高いんだろうな、と思った。
梵天丸もかくありたい。
というわけで、また17歳になってしまった皇帝です。
お昼は皆にお祝いしてもらいながらランチ。 ケーキは、子どもの頃にテレビCMで観て気になっていた、アイスのケーキをリクエスト。 ケーキなのに、アイスで出来てるんですよ、奥さん。 上にキャラメルとピーカンの砂糖漬けが乗ってて、甘い事この上なかった。 冷たいから食べれただけで、これ常温の普通のケーキだったら、甘くてもだえ死ぬところだった。
午後はイサムさんを義父母に見てもらって、産婦人科の定期検診へ。 今回は心音を聞かせてもらったりした。 それから、妊婦でも飲める咳止めと、妊婦でも飲めるアレルギー性鼻炎止めを処方してもらう。 もーね、鼻水だけでも止めないと、安眠できませんもの。
処方箋をもらったら、近所のCVS(チェーン薬局)に薬を取りに行く。 いかにも鼻水止まりません、といった感じの女性が、鼻炎の薬を取りに行く。
それから、ジャバ夫さんが久々に買い物に行こう!というので、サンタバーバラのメインストリートへ繰り出す。 義弟妹がデパートの商品券を誕生日プレゼントにくれたので、百貨店をウロウロ。 そこで、TOMSという、ロスでも話題の靴を発見! http://www.toms.com/our-movement?icid=us032011_06
TOMSは非常に単純な作りの布靴で、一足買うと、発展途上国の子どもに一足靴が支援されると言うチャリティーで有名。 しかし、正直な所、僕はこのチャリティーにあんま興味なかったのです。 何故なら、大人から子どもまで靴履いた事無いです、みたいな国にまで支援しているから。 履いた事無いってなら、多分靴必要ないんでしょう・・・。
でもこの靴、超軽くて履き心地が良い! 芯が入っていないので、踵を潰してスリッパのように履いてもオッケー。 これからお腹が大きくなったら屈めないし、石床にも耐えられるスリッパを探していたので、これは買いだ。 汚れたら洗濯も出来る。 お値段も手頃。
というわけでお買い上げ〜。
会計の間(米百貨店では、会計までの道のりが長い)チャリティー活動のパンフレットなどを読みつつ。 なるほど、最近は靴の要らなかったアフリカ諸国でも、道にガラスなんかが落ちてたりして危なかったり、傷口から感染症になってしまったりなんだのと、問題が増えているんだそうな。 ところでこの靴は靴底も薄いのだが、この作りで一日に何マイルも歩いて学校に行くなんて事が可能なんだろうか。 すぐに擦り切れそう。 などと考えたりした。
買い物が済んだら、ずっと気になっていた寿司屋へ。 ARIGATO寿司という。 サンタバーバラ市民イチオシのお寿司屋さんであるが。 いつも混んでいるし、ジャバ夫さんによると、日によって酢飯のクオリティーが違うんだそうな。 してこの日の酢飯は、当りでございました。 よ、良かった。
さて、誕生日なので、ジャバ夫さんがミュージカルのチケットを取っていてくれた。 「屋根の上のバイオリン弾き」を観に。 映画は何回も観ているけど、舞台は初めて。 有名なナンバーがいくつも入っている見せ場が前半1時間40分に。 後半はそれでも飽きさせずにサクサクサクっと50分程度で、怒濤の展開を見せて終わる。 おおー。 感動した。
舞台が終わって家に着くと、もう夜中。 ホッと一息ついたら、つわりで全部戻した。 さよならアリガト寿司。
良い一日でした。
妊娠の度にHIV検査をしなければならない決まりなんだそうで。 またしても一度で採血できずに、二度程刺された。 しかも一回目の失敗が、未だかつて無い程痛かった。 ぎゃってなった。
さて、妊婦だと言うのに風邪をひいてしまい、いつも通り咳が止まらなくなり、気管支炎になりそうだった今日この頃。 なんとか咳を止めないと、安眠できない。
というわけで、薬を飲まずに咳を止める方法を模索。 大根蜂蜜という魔性のアイテムを勧められたのですが、残念ながらこちらでは日系スーパーでなければ、大根を売っていない。 がーん。
仕方が無いので、地元の養蜂家が市場に卸している、蜂の巣付きの蜂蜜を買って来てゴロゴロ舐めていたら、これはこれで咳が止まる。 ただし、蜂蜜で喉が潤っている間だけしか咳止め効果がないので、ずっと舐めていないといけない。
他に、寝る時に枕元にタマネギのスライスを置いておくと言う方法。 これはね、効いたよ。 ただね、臭い。 半端なく臭い。 そして夢にメキシコ料理が出て来る。 夜中咳で眠れないと言う、のっぴきならない時にどうぞ。
のっぴきならなかったので二日くらいやってたけれど、臭いからできれば早く卒業したい。
あー早く風邪が治りますように。
不思議の国オクラホマの州法。 「クジラをペットにしてはいけない」
さて、そろそろ皇帝ってば17歳の誕生日なんですが。 まだまだつわりなんで、ご馳走とか食べられないし、なんかツルツルで食べやすいパスタとかにしておいてください、とか。 そういう話をしていたら、いつもは家の奥深くに鎮座して(太すぎて)動かない会計事務のおばちゃんが、おばちゃんじゃなくて皇帝より6個も若いという事が判明して、椅子から転げ落ちそうになったんだわ。
おばちゃん改め、会計のおねえさんは廊下に取り付けたイサムさん用のゲートのせいで、身体をぎゅっとすぼめないと部屋から出て来れなくなってしまい、元々あんま動かなかったのに最近ほとんど姿を見なくなってしまった。 そんなおねえさんは、「動物がかわいそう」という理由からベジタリアンで、肉も魚も食べない。 更にはほとんどの食材にアレルギーがあり、食べれるものがこの地球上にほとんど無いんだそうな。
じゃあ何食べてるの・・・。
なんか、色々謎の多い人なのであった。
そうか、若いのか・・・。
義妹の育児っぷりを見ていると、なる程アメリカ式だな、と思う事がある。
皆さん疑問に思った事無いですか。 なんでアメリカ人は冬なのに薄着なのか、とか。 夏でも、凍死寸前くらいクーラーかけておいて、袖無しとか。 なんなん? 寒くないん? って。
答えは、「訓練により寒くない」です。
ユアンが常に半袖Tシャツ一枚に半パンなんである。 赤ちゃんなのに。 日本の育児書とかに、赤ちゃんは大人の服装+1枚でって書いてないですか? 義妹自身がセーター着てても、ユアンはTシャツ短パンの姿勢を崩さない。 むしろ−1枚。
まあユアンが脂肪でミッチミチだから。 寒くはなさそうだけど。 で、ユアンまん丸だから、お腹がTシャツの裾からぼいーんと出ているのである。 冬でもヘソ出し。
私はヘソ出したら雷様にとられると思っているので、イサムさんはパジャマや服の下に、必ずロンパースの下着着用である。 寝相が悪くてヘソが出て、腹を壊すのを恐れているのであるが。 ユアンはヘソ出しっ放し。 ヘソとられっぱなし。
そしてイサムさんは冬は長袖トレーナーか上着を着ているのに。
どうでしょうね。 冬のボスポラス海峡で、寒風吹きさらしのフェリーで、半袖Tシャツのアメリカ人親子を見た時の衝撃。 今ならわかります。 あれは訓練の賜物なのです。
将来自分の子どもが海外で活躍するんじゃないかと思っている皆さん。 英会話はとりあえず置いておいて、赤子に薄着をさせる所から初めてみては。
毎年華麗にジャバ夫さんを騙していたが、今年はちょっと分が悪い。 何故なら、日付が変わる瞬間にジャバ夫さんが「エープリルフールだよねえ」と言っていたのだ。 うーんこれは騙しにくい。
一応考えてみたのが、主治医がもう一回超音波検査を確認したら、心音が二個あった。 実は双子を妊娠しているかもしれない。 という嘘。
これは騙されないだろうな・・・。 いや、あるいはジャバ夫さんなら? いやいや。
で、結局今年採用したのは。 「イサムさんが初めてトイレでのうん○に成功!しかもうん○がミッキーマウス型!」 という嘘。
電話で真に迫った演技で嘘つきました。 二階のオフィスから、転がり落ちんばかりに走って来たジャバ夫さん。
無事に成功しました。
すさまじいプレッシャーだった。 しかし三年連続四月バカに成功し、満足です。 皆、応援ありがとう! 来年も頑張ります!
9ヶ月のイサムさんを連れて日本に帰った時に、日本のスーパーには液体ミルクが無い!!と驚いたんですが。 粉ミルクだけなんですね。 実際、液体ミルク(すでに飲める状態に生成されていて、赤ちゃんが一回で飲みきれるサイズのボトルに小分けに入って売られている)はゴミが一杯出るし、コストパフォーマンスは悪いし、重いし場所とるし、粉の方が保存できる期限も長くて合理的。
液体ミルクの便利なとこは、産院や小児科病院などに出荷されていて、入院中の乳児に誰でもさっと授乳できるとことか(イサムさんの入院中は、使い捨ての飲み口とともにエンファミルというミルク屋さんが無料で提供しててくれたので、哺乳瓶の洗浄とか考えないでバカスカ使えて楽でした)。 ちょっとした外出時に、一本カバンに放り込んでおくだけで、いざと言う時にきゅっと赤子の口を塞げるとか、そういうところ。
そして、なにより清潔な水が手に入らない非常時にお役立ち。
今日本の水が汚染されて来ているので、アメリカのミルク会社にこの液体ミルクを送ってくれ!と言う嘆願書があるのです。
http://www.thepetitionsite.com/2/Feed-hungry-Japanese-Babies/
オンラインで署名で来ます。 もうすでに署名目標数は超えていますが、応援しています。 日本からでも参加できます。
シミラックと言うミルク屋さんは大手。 イサムさんもお世話になりました。 9ヶ月以上の赤ちゃんにも、アドバンスドミルクも液体で作っている会社です。 もちろん粉ミルクも作っているので、本当にこの活動で日本にミルクを送ってくれたら、次回の赤子はシミラック一本で育てて恩返しをしたい心意気。
そういえば、こないだサンタバーバラの中心街に行ったら、日本の為に赤十字の旗が通り一面に掲げられていました。 募金活動をしている人とちょっとお話ししたり。
今回の募金活動は、間違いなく日本の復興に使われ、無駄は無いでしょうとのこと。 なんでそういう事を言うかっつーと、ハイチの復興支援義援金が、いまだに宙に浮いた状態なんだそうな。 お金があっても、きちんと責任を持って受け付ける所が無いので、義援金の一部しか送れていない状態で、今後も見通しはつかないらしい。
その点、日本ではちゃんと運営してくれる機関がいくらでもあるから、安心して寄付できます、とのこと。 えらいな日本。
皇帝
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