凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2014年09月21日(日) 麦ご飯

「あ、懐かしい。」

炊き上がった炊飯器のご飯をほぐしながらアイが言う。
今日は麦ご飯にしたんだけど。

「私はあんたを戦中戦後に産んだ覚えは無いが」
「そうじゃなくて、学校給食が麦ご飯だったんだよ」

懐かしいって。中学行ってたのついこの前なのに。

「麦ご飯おいしいよねー」とアユムが言う。
「給食のパンはチーズパンが好き」
「え。くるみぱんがおいしいじゃん」
「えー」

アイとアユムで給食話で盛り上がる。
「あんたも給食が懐かしくなる時がくるよー」と偉そうなアイ。

給食があった小中と、アイは楽しい学校生活だったとは言えなかったと思う。
無視といういじめにあいつづけた小学校時代。
敵視するクラスメイトに言葉で罵られ続けた中学校時代。
それでも、そんな学校時代の象徴である給食を「懐かしい」と柔らかい表情で思い出すアイ。
悪い思い出ばかりじゃなかったという事か。だったら良かった。
生きてくれてて良かった。
アイの心はズタズタだったけど、誰の体を傷つける事もしなくて良かった。

すっかりコミュニケーションが苦手になってしまったアイだけど
それでも高校ではそれなりに楽しんでいるようで、
学校の様子を話す時、時折「それって男の子だな」と推察できる内容もあったり。

否応無しで痛みに耐えつづけるしかなかった小中学校時代。
それらが癒されて浄化されてアイの中で貴重な経験となってくれますように。
思い出すだけで辛くなる負の記憶になりませんように。

明日の弁当も麦ご飯にしよう。
給食で小中学校を思い出すように、弁当で楽しい高校生活を思い出せるようになりますように。


2014年09月17日(水) 秘密

家族に言えない秘密ができた。
家族っていうか、誰にも言えない。


この夏、主腐になったのだ。(使い方、間違ってないよね?)


きっかけは、夏休み中我が家に訪れた「●の錬金術師」ブーム。

ネットで調べたら、第1作と第2作があることが分かって、Youtubeで検索してみたらテレビの断片の映像の中に同人誌があって。
その中でとても好みの絵柄を見つけてしまって。
この絵を紙媒体で眺めていたいなぁ。
同人誌ってどこで買うのかしらん?とネットで検索したらと●のあなとアニ●イトとか書いてあって。
あー夏休みにアイの付き添いで行った所だ。
ボカロのCD買いたいとかいって、ネットで検索して見つけた店。
MAP片手にたどり着いたけど、あまりに独特の雰囲気で私は店内に入れなくて廊下で待ってた。
姪のリクエストで●んだらけにも行ったことあるけど、あの時も外で待ってたし。
なんかあぁいう所って明らかに空気が違ってなんか怖い。
密度が濃くて息苦しい感じ。
外で待ってる間、人間観察していたら、そのお店に入る人と入らない人の判別がほぼ出来る事がわかった。
なんだろう?独特のオーラを纏っている。
そんなこんなで買いにまでいく気にはなれず。

そっか。こんな時はアマゾンかヤフオクだ、と検索したら、見つけてしまって。
つい、ポチッっと買ってしまった。

で、本が届いたわけで。

開けてみると、透けないように紙でおおってあって、ビニールに入っていた。

こ、これって…昔子供の頃に言ってたビニ本ってジャンル?(多分違う)
いや、でもこれ、我が子には見せられない。
いやいや、でもこれくらいなら直接的じゃない分、まだいいかな?
いや、でも反対に「これ何してるの?」と聞かれたらどうする。
ってか、聞かれなくて理解されててもそれはそれで衝撃だけど。
いや、衝撃なのは、我が子もだろう。
親の性癖ってかなり精神的に影響するよね。
ってか、性癖なのか?これ、私の性癖?え?いや、この絵柄が好きなんであって、それがたまたま腐女子向けだっただけで。
ってか、この歳になってこんなジャンルの本をこっそり買うなんて。
ちゅうにか。

それともあれか、女性は更年期とか、生理が上がる前頃になると、女性としての本能の最後のあがきに性欲が高まるって聞いたことあるけど、私もいよいよそれ?
更年期?生理終わるの?
だったら、持病の片頭痛はホルモンバランスからくるものだから、この長い片頭痛持ちの体質からやっと解放されるとか?

本を前にあれこれぐるぐる。
どこにしまおう。ベッドの下?ってだからちゅうにかって。
とりあえずクローゼットの奥に。

あぁこれで私は突然の事故や病気でうっかり死ねない体になってしまった。
だって死後、あの本を家族が見つけたら。
子供達はショックだろう。夫は苦笑いかな。
姪だけは「やっぱり暁おばちゃん好き」と感動してくれるかも。いや、それは別にいいけど。

せっかく買った本だけど、こっそり処分しよう。
ごめんなさい製作者さん。
アイがぴくしぶとかいうのを教えてくれて、そこを検索したら、その書き手さんのイラストを見つけたので、絵を眺めるのはそこだけでする事にします。
でも進●の巨人とかうたのなんとかとか全然分からないので、鋼の絵だけ見る。
これは普通に子供の前でも見られる絵画みたいに綺麗な絵ばかりだし。

ひと夏の体験。
大人になったワタシ。ちがうか。
まぁ夏の恋は季節が変わると終わるもんだし。それもなんかちがうか。

秘密は秘密のまま、燃えるゴミの日にこっそり葬り去られたのでした。
ナニしてんだ私。
重ねて、本当にごめんなさい製作者さん。


2014年09月16日(火) 本能

猛烈にトマトが食べたい。
プチトマトとかじゃなくて、一玉かぶりついて。
それかグレープフルーツ。ルビーがいいな。
いかん。これはまずい。まずい傾向だ。

人間の体は自然と体に必要なものを欲しがるらしい。
昔はトマトが嫌いだった。
それがある日、猛烈にトマトが食べたくなって、食べたくて食べたくて仕方なくて、仕事帰りにスーパーに寄って買って食べたら翌日から高熱で寝込んだ。
腎盂腎炎になってた。

グレープフルーツはアイを妊娠中に食べたくて仕方なくって毎日食べていた。
生まれたアイは軽い奇形があったわけで。
それって体がグレープフルーツを食べる事によって葉酸を摂取して遺伝子のミスリードを防ごうとしてたのかな、と思った。

それ以降、時折この二つを無性に食べたくなる時がある。
理屈は分からない。とにかく無性に。
普段はあまり食べたいと思わないこれらを食べたくなるのは、私は体がまいっているサインらしい。

人間の本能?不思議。

反対に体調が良い時はジャンクフードが食べたくなる。
先月は体調が良かったようで、連日缶ビール一本毎日飲んでたけど。
今月はお茶か牛乳以外無理。
面白いなぁ。

そっか。先月体調いいからって連日アルコール摂取して、つまみに塩分摂りすぎて今月体調崩したのかな。
ちゃんと健康管理しろって事か。

とりあえず、買ってきたグレープフルーツを食べよう。
起立性なんとかだっけ。動く度にめまいがして面倒くさいし。


2014年09月15日(月) ぐだぐだな毎日

油断して、季節の変わり目で風邪をひいてしまった。
風邪といっても咳が出るだけ。
でも気管支にいっちゃったようで、鎖骨の下あたりがずっとガサガサ気持ち悪くて呼吸しにくい。
寝ていればなおるだろう…と寝まくったけど治らず。
ハローワークの認定日も忘れて寝まくっていた。
当然今回保険の支給無し。とほほ。

血圧の薬をもらうついでに咳止めを出してもらおう…とかかりつけの病院に行ったら微妙に熱があったので風邪薬一式出されてしまった。
あぁ痛い出費。
風邪薬飲んだら胃が痛くなる。
胃が痛くなると食欲が落ちる。
食後の薬を食事無しで飲んでたら痛さが増す。
胃薬を飲む。吐き気止めを飲む。
いかん。やっぱり何か食べてから飲もう、と冷蔵庫の冷ご飯をレンジで温めて納豆をかけて食べたら一時間後に猛烈な腹痛。脂汗たらしながら下痢と吐き気。
えーご飯と納豆にあたった?
確かにご飯は一昨日のだし、納豆は賞味期限が一日切れていたけど、それくらいで?
いつものごとくトイレ前の廊下で力尽き、気がつくと一時間くらい寝ていた。
あぁ今日はハローワークに行かなきゃ。
スーパーの特売にも行かないと食料がない。
そんなこんなでよろよろと出かける。

こんなぐだぐだな体調で仕事とか行けるようになるのかな。
午前中は体がだるくてだるくて、栄養ドリンクのドーピングも効かないのに。
去年の今頃は毎日栄養ドリンクでドーピングしまくって昼間はガテン系のパートに行って、帰宅すると這うように家事をして、夜は塾の送り迎えに学校の委員会にとやってたんだよなぁ。
それらが何も実を結んでないというか、むくわれた感が無いのでもう同じ事をする気力が沸いてこないから体力もついてこないのかな。

いかんなぁ。早く社会復帰しないと。
でも折角かけてもらっていた雇用保険はしっかり回収させていただこう。
ついでに今のうちに健康診断も受けにいっとこうかな。
ずる賢い主婦。


2014年09月07日(日)

今年の夏休みはアユムとだらだら過ごした。
まず、アユムはアイと違って塾に行きたがらない。
アイは夏休みは塾の夏期講習だけに参加したり、科学館の児童科学教室に毎週通ったり、パソコンでお絵描きイベントに一人で地下鉄に乗って通ったり公民館の運動教室に通ったりとそれはアクティブに動いていた。
全部私が探して本人の意志を聞いて、同意を得てから申し込んだんだけど。

アユムはこれらをいっさい拒否。「いや。」の一言でバッサリ切り捨て。
「子供だけでキャンプってのは?」「いや。」
「図書館に本借りに行こうか」  「いや。」
「ショッピングモールに買い物に」「いや。」

そんな感じで夏休みはほぼ引きこもり状態。
何をしていたかというと、午前中は宿題をしたりゲームやネットしたりして過ごし、午後は友達に電話してうちで遊ぶという日々だった。

いや、いいけどね。遊ぶのも自分たちだけで遊ぶから楽だし。
リビングに来ないで子供部屋だけで遊ぶならって条件を飲んで遊んでいるわけだし。
でもその狭い部屋で小学校五年生女児7人でかくれんぼは無理だろう。
さすがにそれは子供たちも学んだようで、それ以降はMAX4人までになったけど。
五年生でもかくれんぼとかするんだ。
いいけどトイレは一人で入る所だよ。
二人も三人も入って鍵かけるんじゃない。
女児の歓声だか嬌声だか悲鳴だか。
あぁご近所迷惑だわこれ。ごめんなさいご近所さん。
かといって、外で遊んでおいで、と放り出しても、小学五年生女児。
どこで変質者がヨダレをたらして眺めているかわからないし。
よそのお子さんがうちに遊びに来てから行方不明とかになったら申し訳ないし。
そう考えると、室内で遊んでもらってた方が安心なわけで。

「たまにはアユムもお友達のおうちで遊ばせてもらえばいいのに」と提案しても、「皆、『うちは無理』っていうんだもん」との事。
どういう意味で無理なんだよー
やっぱり仕事で親がいないから?
まぁ別にいいけどね。
私もパート始めたらうちで子供だけで遊ぶの禁止にするかもしれないし。

それにしてもアイとアユム。こうも違うとどうすればいいのか悩む所。
今のところアユムが断然アイより学校の成績が悪くて先が思いやられるんだけど。
コミュニケーション能力や観察力とか気配りとか、人間としての頭の回転のよさはアユムが断然アイより良い。
みんな違ってみんないいんだろうけど、親としてはどうその違いを、どこを認めて伸ばして、どこを修正していけばいいのか。
難しいところ。

そんな感じの夏休みでした。





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