アイの塾のお迎えをしている。
待ち合わせ場所は塾の近くのレンタルコミック屋さん。
そこで暇つぶしで借りた「ＨＯＬＩＣ」にちょってはまって全巻読んだ。

このマンガ、昔から存在は知ってたけど、嫌いで読む気になれなかった。
絵が、山田章博さんの描き方そのものなんだもの。
山田さんは昔好きだったので、「影響受けたどころかパクリそのもののホモマンガじゃん」とホリックは嫌悪していた。
内容も、「結局自業自得なんだよ」みたいな
突き放した終わり方が、「あんたがそういったからそうしただけであとは知らないよ」といった、無責任な感じに取れて、読後感が悪すぎてムカムカしていた。
あとホモくさいのも狙いすぎたあざとさが見えて嫌いだった。

が、あれから何年たったのか。
久しぶりに立ち読みしてみたら、どうってこと無く読めた。
もうこういう画風って諦めたのと、山田さんへの熱が冷めたせいだろうと思う。
あんなに無責任に思えて苛立った内容も、なんの事無く普通に読めた。

こういうのって他にもある。
アイ達が小さいときナルトのアニメが始まって、子ども達に「テレビ見てね！」と言われ、見てみたら、体から虫がぞわぞわ湧いてくる子の話の時で、生理的嫌悪感で見れなかった。
姪っ子がはまっていた「鋼の錬金術師」も「見てね！」と言われたが、
ちょうどキメラの回で、これまた生理的に受け付けなくて一切見れなかった。

どちらも、今年立ち読みしてみたら、
あんなに鳥肌たつくらい気持ち悪かったのに、どうって事なかった。


あの頃はアユムの出産やら子育て真っ最中とかで
感覚が動物的になってて本能的にダメだったのかもしれない。
自分の体から自分を養分に育った生き物が出てきて
それを必死で一人育てている日々だったわけで、
動物の本能だか人間の母性だかわからない
理性じゃない何かで動いていたのかも。
十年もたてば、そんな感覚も薄れていくわけで。

で、「ＨＯＬＩＣ」読んでたら「ツバサクロニクル」がやたら出てくる。
これも面倒臭くて読めなかった一因なんだけど。
「ツバサクロニクル」はアイがその前の
「カードキャプチャーさくら」のアニメを見てたので知っている。
当時小学生だった姪っ子が「なかよし」を広げて説明してくれていたし。
「カードキャプチャーさくら」はアイははまって見ていたけど
「ツバサクロニクル」はアイには難しかったようで
途中で見なくなったんだと思う。
よく覚えていないけど。

レンタルコミック屋で「ツバサ…」を立ち読みしてみたら、
なんとあの「カード…」であんなにかわいかったしゃおらんくんが
血だらけになってファイさんの眼球を食べていた。
なんという衝撃（笑
ツバサ…ってこんな面倒臭い内容だったのね。
アニメでどこまで放映されていたのか知らないけど
小さかったアイがついていけなくて見なくなったのも納得。

黒い大きな男子と白い細い男子のお約束の組み合わせも
昔は興ざめだったけど、今はどうでもいい。
初めてファイさんを見た時も
「カヲル君の影響受けすぎじゃ」と呆れたけど
それももうどうってことない。
というか、別にどうでもいい。
｢作者は相変わらずこういうのが好きなんだなぁ」と
客観的に見れるようになったから。

なんか、すべてがどうでもいいと思えるようになったら
どれも普通に読めるようになった。
一回りした感じ。
歳とったって事なんだろうなぁ。
しゃおらんくんを見た衝撃は
近所の子がガールフレンド連れてた時のと似てる(笑
「知らない間にこんな子に育ったの？」みたいな（笑
感慨深い感じ。

でもホリックでは両目のファイさんが
店主になったワタヌキの所に来るんだよね。
ってことはどこかで両目になるってことか。

ってことで、レンタルコミック屋さんでツバサ…を立ち読みしてます。
借りてアイがはまると大変。
小さかったアイには難しかったツバサも
今のアイならがっつりはまりそうであぶない。
それでなくても受験生なわけだし。

ってか、アユムが今、東方なんとかってのにはまっているんですが。
なんですかソレ。
Youtubeで「ちるみるー」とか歌っているんですが。
「コミケってこみっくまーけっとの事？」なんて聞いてくるんですが。
「おねえちゃんのたまごっちのキラカード、まんだらけに持って行けば
200円くらいで売れるんだって」とか言うんですが。
情報化社会。我が子がどこでどんな情報を仕入れているのか掴めません。
あぶないのはアイじゃなくてアユムかも。

一学期は精神的に不安定になるアユム。
二年生の時は自傷行為が出て
どうしたものか、悩んだけれど
三年生はとりあえず
毎朝グズグズ体調不良を言う程度で済んだ。
落ち着いてきたのかなぁ…と油断していたら、
四年生の今年、くっきり五百円玉位の範囲で髪が抜け落ちていた。

えっと、これって、そういう事だよね…

とりあえず髪の分け目を変えてピンでとめたり
結んだりして、分からないようにして様子をみる事にした。

やっぱりストレスとか、だよね多分。
今年はそれ程体調不良も言わなくなったようで
安心していたらこれかぁ。
どこか不調がでるんだなぁ。

ストレスの原因は、やっぱり新しいクラスなんだろう。
今までと同じように、次第に落ち着いていくかも。
今までも二学期になったら大分落ち着いて
三学期になったらケロッとしてたものね。

そう思いながらパートの忙しさもあって、
様子をみると思いつつ放置していた。
髪は徐々に円形の形が崩れていって、
生えてきてるのかな…といった感じだった。

が、二学期。
今度は百円玉位のサイズを発見。
前回の五百円玉の場所もまだ薄く
地肌が透けてみえるのに。

今回はパートが休みの日に
病院で診てもらった。
とはいえ、近所のヤブで有名な皮膚科。
大丈夫かな…と不安ではあるが
通うのが便利なので…

「小学生に意外と多いんですよ」と先生。
「ほっといても自然に生えますから
神経質にならなくて良いですよ」

そう思ったから、ほっといたんだけど、
繰り返すのは問題よね…
そのうち周囲にバレて
からかわれるようになったらかわいそうだし。

やっぱりここは一回先生に話さないといけないかなぁ。
でも電話するタイミングが合わない。
アユムがいるときにかけて本人に聞かれたくないし
昼休みとかに電話するのもどうかなぁと悩むし。

だって担任の先生、30代前半の男の先生なんだけど
目を見て話してくれないし、
懇談会の時もバリバリ緊張してるし
雑談なんか絶対できないで、さっさと教室からいなくなるし
今までにない、頼りなさ。
相談したら、先生の方が体調不良になるか
精神的にどうかなるんじゃ？と
心配になる感じなんだもの。

なんて言ってるうちに、
またアユムの髪が抜けるような事があったら大変だし
パートが休みの今のうちに
早めにどうにかして先生に話さないといけないんだけど。

台風のせいか、私が連日頭痛でダウンしている。
人の体調の前に自分の体調をどうにかしなきゃ…

暁

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