凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2010年06月23日(水) キョウカツ

「今日、学年で会議があった」とアイが言ってきた。
学年会議?何事?と聞くと
「ゲームセンターに行ってはいけないってのと、お金の貸し借りはダメだって事を、お家の人と話し合ってきなさいって」
ふむ。
ゲームセンターはうちは女の子用カードゲームをちょっとするだけで
他はほとんどやらない。
クレーンゲームも自分の小遣いでやらせたら、
あっという間に消えてしまったので
こんな割の合わない遊びはないと懲りた模様。
お金の貸し借りは、実はトラブル済み。
これもアイは懲りたそうだから、大丈夫かと。
「もうぜったいお金の貸し借りなんかしない!」と鼻息荒く断言してたし。

毎週持って帰ってくる学級通信。
みると、ゲームセンターでお金を巻き上げて遊ぶ子が出たらしい。
どちらもうちの小学校の同級生。

おぉとうとうそういうのが出てくる年齢になったかぁ。
それで、お金の貸し借りとゲームセンター禁止か。
確かに、ゲームセンターに小学生だけでいくと
中学生にカツアゲされるって話は昔から聞いていたけど
小学生同士もかぁ。
まぁ、カツアゲというような暴力的なものじゃなくて
本人の意思に関係なくお金を貸すことになってしまった生徒が
返してとも言えずに心を痛めていた、みたいな感じなのかな。

「次回の懇談会で保護者の皆様にも概要はお話します」と記されている。
えええ。
どんだけ次回の懇談会、重いテーマ目白押しなんだ。
いじめに不登校に保健室登校に恐喝か。
現代の学校教育が抱える病巣がご他聞にもれず勢ぞろいなわけで。
そのうち校舎の窓ガラス割る子が出てきたりするのかな。
あれって卒業生とかが多いんだっけ。

「我が子への手を離しても、目は離さないように」
それがこの年代の子どもへの親の接し方らしい。
学級通信がこんなにヘビーな内容なんて。
今年の担任の先生の性格なのかな、
今年の生徒の特異な荒れ具合のせいなのかな。

いずれにせよ、アイの学年は問題が多い学年。
参観はともかく、懇談会はどうしようかなぁ。
来月の懇談会は参加しておかないと、
夏休みの学習方法とかクラスの進み具合を把握出来ないので
困るのよねぇ…
夏休みの学習内容だけ聞いて、揉め事の話にテーマが移ったら、
一年生のクラスの懇談会に移動しようかな。


2010年06月15日(火)

兄がうつになって二年目に突入。
何故そんなに具体的にいえるかというと、単身赴任が始まってからだったので。
原因が単身赴任なわけじゃない。けど、原因ははっきり分かっているそうだ。
ざっくり言うと、喪失感から立ち直れないでいるって所。
ぽっかり空いた穴を埋めきれずにいる。多分。

単身赴任と同時に、弟の病気が判明して、義姉と母が住む実家への同居が始まったのも、兄の心の重荷の一つだろう。
弟は、治らない病の己の体を呪い、怯え、母をののしり、義姉にあたり、実家は地獄とまではいかずとも、ぎすぎすとした、暗い生活を送る人達の集まりになっている。
義姉は、一人で健気にそれらに立ち向かい、なんとかきりもりしてくれている。
でも、頼りの夫はうつで、自分の事で精一杯。
義姉も、森昌子と同じ病気で、様子をみて、状態によれば、手術かも、という体調で、クスリで騙しながらなんとか働いている。

兄は、単身赴任を一年で切り上げて帰ってこようか、と義姉に提案したそうだけど、任期途中で帰ってくると、のちのち職場でまずいレッテルを貼られる事になるらしい。
義姉は、それでは兄が可哀相だし、兄が頑張れるのなら、自分もあと一年頑張るから、と言ってくれたそうだ。
どこまでも立派な義姉。
本当に頭が下がる。

兄は、単身赴任先に、遊びにおいで、と言ってくれていた。
その言葉を真に受けていいものか。
でも、うつと戦いながらも単身赴任を続けている姿は
見に行って、苦労を理解する事が兄の助けになるのなら、とも思う。

かといって、病人だらけで満身創痍状態の実家に、
遊びに行く予定を尋ねるのも気がひけ。
病状だの、愚痴だの、暗い話しか聞けないのは分かっているので
電話するのも勇気と気力がいる。
でも、向こうはそんなもんじゃなく、もっと辛い状態なんだから
そう思うと、ますます気分は落ち込み。
なんか考えもまとまらずへこむばかり。
とりあえず、兄の単身赴任が無事に終わる事を祈るしかできない自分がいる。


2010年06月07日(月)

今月は結婚記念日。

結婚記念日が来るたびに、あぁまた一年が過ぎたのか
このままだらだらと年月が過ぎていくのを待っている日々でいいんだろうかと気分が沈む。

でも、子どもが二人いて、夫が会社勤めをする為には家政婦で子守の私がいるわけで、私が日銭も稼がないで子どもをみるために家にいる生活をするには夫の稼ぎがいるわけで、夫が働く張り合いには子どもの存在が必要なわけで。

三つの現在のバランスで存在していけているわけだけから、とりあえず、このバランスを保ちながら子どもが成長するのを待つだけの日々を重ねているわけだけど。

夫とはもう目もあわせない。
話もまともにしない。
会話が成り立たないから腹が立つだけなので。
話をしない事が、お互いを無視しあう事が平穏な日々を過ごすためのコツだと私は習得しているので。

でも会話する相手が欲しい。
頼れる相手が欲しい。
相談できて、一緒に共感しあえる相手が。

でも、それは夫には望めないわけで。
かといって、不倫願望とかがあるわけでは全然無く。
むしろそんな面倒臭い事はもう引退している気分。

このままこの仮面夫婦状態で歪んだ家族という形態をずるずると続けていっていいものかどうか。
結婚記念日になるたびに考えるけれど、この歪みながらもバランスが保てている限り、だらだらと、また一年続けていくんだろう。

幸せを実感するでも、大きな不幸に見舞われるでもない、普通の、平凡な、この家庭を。
きっと、これも、幸せという形のひとつなんだ、無くした時に痛感するけれど、その最中には気づかない、有難い時間なのだ、と自分に言い聞かせながら。


2010年06月04日(金)

アイのクラス、現在不登校が二名いるらしい。
理由はアイ曰く「誰かに何か嫌な事言われたみたい」との事。

嫌な事言われた位でなんだ。
そんな理由で不登校なら、アイなんか4年生からひきこもってたよ!
何あまえてんだ!!

と、腹が立ってしまうのは、不登校のうちの一人は、5年の時に一緒のクラスだった子。
一学期不登校で、クラス皆で迎えにいったり手紙を書いたりあれやこれやして、二学期から来るようになったけど、来るようになったとたん、アイのいじめにあっさり加担して、一緒にアイに嫌がらせをするようになった子。

六年になって、また不登校だそうな。
この子の不登校の原因は、太目の体型をからかわれたからだと聞いた気がする。
だったら痩せろ。
アイはからかわれた原因は治すよう努力して、どんなに嫌な思いをしても、授業は受けたいから、我慢して登校しているのに。
アイは何年も何人からも嫌がらせを受け続けているのに。

「アイちゃんは本当に強い」と担任は涙ぐみながら感心していた。
強くならざるを得なかったアイの辛さが分かりますか、と誰に言えばいいんだろう。

なんて、心が荒んでいる私。
不登校の子も辛いのに。
その親も辛いのに。
だけど、アイの方が何倍も辛いんだと。
その辛さは、不登校のあんたからもうけた仕打ちなんだと、
その親子がいたら、怒りをぶつけてしまいそうで
自分を御する自信が無いので
懇談会は参加しない事にする。

卑怯で、弱いのは私。





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