凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2007年12月19日(水) 記録

今年一年のアイの進化記録。

スイミングはやっとクロールと背泳ぎ25mをマスターし、現在平泳ぎを練習中。
「沈むし鼻に水は入るし難しい」とかなり苦戦の模様。
カナヅチの私としては、なんであれ25m泳げればもう充分じゃないかと思うので、そろそろスイミングも辞めてもいいかな…と思うんだけれど、本人いわく、平泳ぎをマスターし、バタフライまでやりたいそうなので、様子をみながらとりあえずスイミングは継続させる予定。

英語教室は先日英検五級に合格。
中一レベル、という事だけれど、知人のお子さんは小6で三級に合格した。
小学生で中三レベルなわけで。
このままアイも受験させていくべきか悩んでいるところ。
だって中学入学前に中学で習う事全部済ませてたら、学校の授業はどうとらえれば良いわけなんだろう?
その間、もっと先を勉強させなきゃいけないわけ?って事は、どこか高校英語を教えてくれるところに通わせなきゃいけないって事?
そうしないと、中学三年間は周囲が追いついてくるのを待ってるだけの英語授業になってしまうわけだし。
どうすればいいのか私が悩み中。
本人は楽しいし、好きらしく、通う事になんの抵抗もなく楽しんで行っている。

学校の成績は中の中といったところ。
好きな本は、幼稚園時代は怪傑ゾロリシリーズ、小1〜2時代はデルドラクエストとかいうシリーズだったけれど、最近は学校の怪談シリーズだのファンタジー系のシリーズにはまっている。
「お母さんは妖精は居るって思う?」と聞いてきたので「居たとしても、大人は忙しいから見えないしねぇ」とお茶を濁しておいた。

視力は三学期についに両目Dに。ダメじゃん。
眼鏡も時間の問題か…と親的には諦めモード。
でも本人はかけたくないらしい。
だったらもっと日頃から目を労われと怒りまくる毎日。

歯列矯正は第二段階。二回目のリテーナーを年明けに作る予定。
ちなみに一個六万…×2で、針金固定が三万だったかな。
毎月の検診代が千円で…
歯の成長に合わせて作り変えていくので、この先総額いくらになるのか考えないようにしている…

来年はどうなるやら。
頑張って成長していってくれ。


2007年12月17日(月) ドラマ

久しぶりにTVドラマを観ていた。
NHKの「ひとがた流し」という、北村薫氏原作のドラマだ。
未読であったし、興味深く観させてもらった。

中学時代に一生親友、と約束しあった女友達三人。
40を過ぎて独身、バリバリの仕事に生きるキャリアウーマン、沢口靖子。
バツ1?で女手一人で子供を育てる松田美由紀。
同じくバツ1でこちらは子連れ再婚して幸せな家族関係を築いている高木美保。
仕事のチャンスがめぐってきた沢口靖子が突然乳癌に冒される。
家族でもない、恋人でもない、女友達としての距離感は。
そんな感じのあらすじ。

感想は、良くも悪くも「キレイなお話」といった感じ。
私の氏の作品に対する印象はとても「キレイ」。
一言で言えば「処女の潔癖さ」みたいな。

昔は、そのキレイさ、澄んだ感性に共感して読んでいた。
「師匠と私」シリーズあたり。
でも、「スキップ」だの「ターン」だののあたりから、ちょっとキレイごとすぎないかな?とズレを感じるようになっていた。
本当の女なら、こういう風には思わないんじゃないかな、と。
そのあたりは、女友達の読者とは女としてのズレを共感しあっていたが、男友達の読者は感動しまくっていた。
このへんから、そうか、作者が男性であり、男性が描いた女性像だから、男性には支持されるわけなんだな、と納得してきた。

で、今回の「ひとがた流し」は完全に「あぁ、男性目線の理想の女性像を描いたオハナシだなぁ」といった感じ。
三回放送で短い分、色んな描写を省略してしまったのかもしれないけれど、それでも、現実味を帯びない、理想論を語り合うキレイな話だった。

沢口靖子の恋人が年下というのもさもありなんな設定だったし、その年下の恋人が、乳房を切除した沢口靖子の裸体を見て、それをすぐ受け入れるのもはたして可能かな、と。
再発した沢口靖子が怪我で入院中の松田美由紀を見舞い、「明日からホスピスに行くの。会いにはこないで」と言い、別れの場面の次は墓地。
一番苦しい場面はまったく省略。
墓地で、恋人から事実婚に関係が進んでいた男性が、笑顔で墓石に語りかけたり、皆、笑顔で涙なんか一粒もこぼさない。
清々しい笑顔で、沢口靖子の思い出を振り返り、語り合う。

その清々しいオハナシに、沢口靖子のお人形のようなキレイさがまた見事にはまって、これはこれでこれ以上のキャスティングはなかっただろうなぁといった感じ。
なんというか、高校生の文化祭の劇を見たような印象。

出来がお粗末とか、そういう話ではなくて、それくらい、現実感の無い、夢と理想で固められた、キラキラしたオハナシだった、という事で。

きっと氏の作品の素晴らしさは変わらないままで、受け手である私が歳を重ねてこんなに汚れきってしまって、汚れきった心にこの澄んだオハナシはどうやっても染みてはこないんだろうな、と自分が歳を取った、もしくは、重ねた事を実感したのでした。





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