道院長の書きたい放題

2005年06月09日(木) ◆(1)コーネルキャンプ・エピソード集

五月二十八日(土)から三十日(月)、NY州イサカで行われたコーネル合宿に行って参りました。前々日に入国し、終了翌日に出国という強行スケジュールです。

まっ、仕事やら練習に穴を空ける訳にも行かず、毎度のことです。しかし歳のせいでしょうか、年々時差ボケが辛くなり、帰国して一週間と一日経って、ようやく合宿のことを書く気持ちになりました。以下、エピソード集として軽い乗り?で綴ります。ご容赦下さい。


■【エピソード・1】今回、作山先生は都合が付かず、私一人の指導であったので、とても緊張した。

体調やら、語学の不便さやら、機内の退屈さやら…。まあ、一人旅も単独指導も経験済みだが、幸い市医大の道端君が「僕も行って良いですか?」ということで参加。

少なくとも語学に関しては心強いと思っていた。ところが離陸後ほど無く、機内サービスにお茶が振る舞われた時のことである。ここらあたり、私は語学なんぞ関係なくスチュワーデスの問いに、「Black Please」と余裕綽々。

しかしアメリカは初めてというD君、スチュワーデスとの実践会話にドギマギしたのか「セブン・アップ」と返答、が…通じない。焦って何度も「セブン・アップ」を繰り返すが全くダメ。で、彼のスチュワーデス嬢、私に向かって「彼はなんと言ってますか?」とEnglishで尋ねてきたではないか…。

「Oh, He want to say セヴン・ナップ」。と答えると、スプライトだったがちゃんと出て来て、経験の差による私の勝ち。二人でゲラゲラ笑って、一気に緊張がほぐれた。


■【エピソード・2】時系列に沿わないが、単語=イントネーションの(珍)話題をもうひとつ述べる。

合宿二日目であったか、D君もだいぶ慣れて来て、いよいよ語学=Englishのポテンシャルを発揮し始めた。元々受験勉強して来た人だけあって、語彙のキャパシティは豊富である。

ロッジへの帰り道、ギャリー先生と三人で歩いていると、技とか法形の話題から上のエピソードに移り、大いに笑い、さらに調子が出ているD君が「Do you know HOKKE ?」と尋ねた。

当然意味が分からないギャリー先生に、D君は「HOKKE is fish」なんぞなんぞと説明する。すると「Oh!」とばかりに、今度はギャリー先生の番となった。

まあ、アバウトで、「…以前、私の支部に剣道経験者の日本人拳士がおり、その人は医者でしたが、ある時、剣道の形と少林寺拳法の法形の話になり、色々と討論しました。しかし次の日にあうと、どうも彼の様子が変なのです」と言っているらしい。まだ私とD君はその意味するところが分からない。

しかし、先生が真顔で股間を指した途端、私が「ギャ!ハハ!」と笑った。D君は未だキョトンとしている。真面目なギャリー先生が妙〜なイントネーションで、「ホウケイ・イズ(なんとかかんとか)」でようやく了解。三人で涙が出るほど笑った。

「先生、反応が速い!」とD君は言ったが、馬鹿言うのではない「経験の差(?)」というものだ。

(続く)


 < 過去  INDEX  未来 >


あつみ [MAIL]