道院長の書きたい放題

2003年07月11日(金) ◇遺恨試合…

■昨日の大相撲名古屋場所、横綱・朝青龍VS前頭二枚目・旭鷲山の対戦が正にこれでした。

横綱が力士の象徴である髷を引っ張る/髪の毛を掴んで引き倒すという(史上初の)反則で負けるのは、前代未聞のことです。もっとも、この反則自体はたまに見ます。しかし取り組みの流れの中ということで、反則と判定されない場合がママあります。いかに今回が酷く、恨みが深かったのかを物語っています。

■直接的には前回の夏場所、旭鷲山の焦らし戦法に若い横綱が「カッ!」となって惨敗したことが引き金となっています。しかし、現在三十三人いるといわれるモンゴル人力士の先鞭を付けた大先輩を、「シュウ!」と呼び捨てにするということが前々段になっているなど(←報道によって知ったことではありますが)…両者には、余人に伺い知れない溝があるようです。

同じモンゴル人同士なのに複雑ですね…。

■プロ野球でも、特にデットボールに端を発し、お互いのチームが遺恨を残すことになるようです。対戦形式=試合は人間同士のぶつかり合いなので、友情が生まれる場合もあるでしょうが、遺恨が生じることも反面の宿命なのでしょう。

以前、テレビで水戸黄門の再放送を見ていたら、劇中「恨みは解くべし、結ぶべからず!」というセリフに出くわしました。私はこれにえらく感動しました。

■釣りをやらない人は、この言葉の意味が分からないと思います…。

釣りは糸の絡みとの闘い?です。本当に…釣り糸というやつはよく絡むのです。ナイロン糸であれ、フロロカーボン糸であれ、その極細の糸を解く際、輪が締まらないよう細心の注意を払います。

一端でも結ばれてしまうとアウト。切れやすく、使いにくいので、仕掛けを作り変えさなければなりません。釣りをしていたお陰で、上の言葉のリアルな意味が理解できました。

出典はどこでしょう…? ご存知の方がいらっしゃいましたら、お教え下さい。


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あつみ [MAIL]