実家で読んだ本たち - 2002年03月24日(日) ○『呪いの島の顔無しミイラ』(森 由紀子)読了 姉が名古屋の古本屋にて私のために購入してくれたそうな(笑)。有り難く頂戴。相変わらず、女性の行き当たりばったりな恐さを描かせたら森先生の右に出る人はおりません。女って恐いよね(笑)。タイトルが思いっきり最後のネタバレなとこが素敵です。 ○『顔のない身代わり美人』(森 由紀子)読了 同じく姉から。こっちはなんと、ちゃんとしたミステリー仕立てです。どっかで見たような、途中で読めちゃう展開ですが、ちゃんとしてます。多分。話の筋よりも主人公の少女の恋する様がたまりません。ぷるぷるしてる表現とかが素敵。 ●『クローディアの秘密』(E・L・カニグズバーク) 「みんなのうた」の「メトロポリタン美術館」という歌のもとになったとも言われる作品。かなり初期のカニグズバーク作品。読んだのは岩波少年文庫版だけれど挿し絵が妙な味があって好き。子供から大人になる、変わっていこうとする子供を描くのがカニグズバークは上手い。いくつか気になるフレーズがあったのでBooksのページで取り上げる予定。 ●『Missing 首くくりの物語』3、4巻() 2の方が恐かった。今回は最初に黒幕(?)と動機がばれてしまってるので得体の知れない恐さ、理不尽な恐さがあまりないのだ。これからの綾子と武巳が恋愛もの好きな人には楽しみな感じの展開です(笑)。 ●『センセイの鞄』(川上 弘美)読了 オヤジ好きは読めー!。いや、ジジイ好きかな? とにかくセンセイの魅力溢れる一冊。うう…いいなぁ。私も38くらいになってこんな素敵なセンセイとお近づきになりたい。ほか、酒飲みにはたまらない肴のメニューとか飲み屋の情景とかがうっとりしてしまいます。湯豆腐…。恋愛ものとしては、『恋しい』の方が好きですが、この淡々とした日常の描写はなんだかぼーっと読んでると楽しいです。 -
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埃の積もった本棚 |