インコの巣の観察日記
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2006年05月14日(日) DESENLACE FELIZ

La noche del juicio final

決戦当日の土曜日、その日のEl Mundo Deportivoの見出しにあった。

最後の審判が下される夜...怖くて仕方なかった。






日本時間早朝5時。一度寝て早起きしても大丈夫だったのだが...

眠ることなど出来なくて...完徹だ(苦笑)



試合が始まっても落ち着かなく、ノブさんと携帯メールでやり取りしたり、

ここで1人チャットしてたり...




それでも、まだ余裕があった。「Espanyolが(と言うかPochettinoが)

降格するなんてあり得ない」と、そう思っていたから。


もらったメールにあった「最後はハッピーエンドで」と言う、その言葉に大きく頷けたから。











時間が経過するごとに、私の不安は増大されていく。

信じていない訳じゃない。それでも、怖くて仕方なかった。


Montjuicの試合だけでなく、Vitoriaの試合のLivetickerも立ち上げて...

後半の78分...Gol de Bodipoと言う文字を見た瞬間...息を飲んだ。


頭の中がグルグル回って、何も考えられなくて、

でも、Alavesが先制したことは間違いじゃなくって...






この時からの20分弱の時間...ただひたすら祈るしか出来なかった。

広がり行く恐怖を振り払おうと、声を上げたくても、息が漏れるだけで、

ただひたすらに心の中で祈りの言葉を唱えるしか出来なかった。




「お願い。Espanyolにゴールを。彼らに勝利を。彼らに笑顔を!!」








いつだって一緒に。笑う時にも、泣く時にも...

でも、でも、やっぱり辛いよ。哀しい涙を流すことは。

笑っていたいよ。笑ってる顔を見ていたいよ。

私は...Mauricioさんに笑っていて欲しいんだよ。










45分計の針が時を刻むのを、止めようとしている... 半ば覚悟した。


「来シーズンはSegundaの試合、見に行くことになるのか...。

Real Madrid Castillaの試合と組み合わせたら、MadridとBarcelonaに行けるかなぁ...」


既に、来シーズンの旅行日程をおぼろげながらもプランニングしてみた。





「私は、変わらないよ。Segundaに落ちたからって、心がEspanyolから離れることなんてないよ。

そして、変らずMauricio PochettinoのAficionadaだよ!? primeraのチームに居るから

だから彼のファンなんじゃない。彼が彼であるからこそ、私は10年以上もファンやってるんだから...。」


どこまでもついて行きたいと言う思い、その気持ちに偽りがないことを再認識してた。











あぁ、頭の中がグルグルと回る。やっぱり、寝てないのがマズかったのかな。

頭の中だけじゃなくて、地球も回ってる気がする...。ねぇ、息ってどうやって吸うんだっけ??

働かない頭で一生懸命考えようとした、その時...

Montjuicのマサさんたちの絶叫が聞こえた!!















...Ferran、キミだったのか。私に呼吸と声を取り戻してくれたのは。
























得点者予想のクイズ...

「迷う...Coroちゃんって言いたいけど、会長に対抗して(?)JarqueのCabezaで!!」


LopoのCabezaと言ったノブさん。そうだね。彼は今夜が最後だから。

でも、JarqueのCabezaが好きだから。Barca戦でP.P決めてしまった彼に、

Salvadorとなるゴールを決めさせてあげたかったから。









...Ferran、キミだったのか。Espanyolを救う光となるべき存在は。

2年前、Espanyolを救ったのはTamudoの先制点だった。

その彼の意志を継ぎし者...私がそうなることを願ってるFerran Corominas。

国王杯の決勝に続いて、この試合でもゴールを決めてくれた彼。

神様は...私の祈りを聞き届けてくださったのだ。






























Mauricioさん、あなたの笑顔が目に浮かぶよ。






























昨日、私たちAficionへの手紙を読んだ。

2年前...あの時も「もう一度、自分たちの背中を押して欲しい」と彼はそう言った。

あの人は。誰よりも知っている。私たちの思いを。





私たちは、代わりにピッチに立って、そして闘って、勝利を得ることは出来ない。

それは、彼らにしか出来ないことだから。

だから、一生懸命背中を押す。精一杯引っ張り上げる。

少しでも、力になりたいから。少しでも、役に立ちたいから。

そんな私たちにあの人は言ってくれる。「君たちの力が必要だと。」



誰かの力になりたい、役に立ちたいと、そう思ってる人間にとって

頼られることほど...これほど嬉しいことはない。

そのことを、あの人は、Mauricio Pochettinoと言う人は

誰よりも分かってくれている...。







































試合終了のホイッスルは聞こえなかった。

耳に届いたのは、割れるような歓声。

RCD Espanyol de Barcelona 1 - 0 Real Sociedad



































Espanyolは勝った。Espanyolは残った。

05-06シーズンの幕は、閉じられた。


今はただ、この言葉をみんなに。

おめでとう。そして...お疲れさま。










CorominasのゴールCadena Serより







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