インコの巣の観察日記
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何となく...今日は試合結果を書く気分になれない(苦笑)スミマセン、Athletic戦に関しては明日upします。
今日は1月17日。あれから10年が経ちました。
私自身はすでに京都に住んでいたので、後で話を聞いた大阪の家ほど揺れなかったし、
被害も殆ど何も無かったのですが、でも今までで一番大きな揺れだった。
正直地震が、と言うか、揺れることが「怖い」と思ったのはこの時が初めてでした。
地震にはまったく無頓着な典型的な関西人だったんです(苦笑)
神戸市内に下宿してる、高校時代の友人、サッカー部の仲間たちが心配だった。
昨年のMadridの列車爆破テロの時もそうだったけれど、「みんな無事だよ」って
確認取れるまでが本当に長くて...怖かった。
今日もあの日と同じ寒い朝だった...いつもより少しだけ早く目が覚めた私は
「勝ってくれたかしら??」とEspanyolの結果を拾うためにPCを立ち上げた。
El Mundo Deportivoで引き分けたこと、でもMaxiがGolazo決めたこと、
リーチ掛かっていたItoが黄紙を貰って、次節のDeportivo戦がサスペンションだってこと、
Mauricioさんが、試合中に怪我せずに取り敢えず90分フル出場してること、を確認。
私は新聞やあるいはニュースサイトでも、全てEspanyolのページをお気に入り登録してるので、
わざわざトップページへと飛ばないと、他のチームの記事を目にすることは出来ない。
だから、そろそろ出勤と言う最後になって、初めて知ったのだった。
MARCAのトップページを開いてみて...「あぁ、なんてこと!!」と大きな声を上げてしまった。
MARCAのトップページにあった見出しは...
Fallece a los ocho meses la hija de Caneira
あぁ神様、どうして!!??
時間がないの判っていたのに、中を開けて記事を見ない訳にはいかなかった。
慌てて文章に目を通す。とにかく、分らない単語は飛ばして要点だけを掴もうとした。
「ingresó a las 15:35だから、15時35分に病院に運び込まれたのね、そしてcon ausencia
de movimiento respiratorio, sin pulso y sin latido cardíacoだから、その時にはもう、
呼吸もなくて脈も無くて心停止状態だったと言うの!!??」
「durante media hora movimientos resucitatorios avanzadosだから、頑張って30分間
蘇生を試みたけれど、その甲斐なく... se declaró el fallecimiento a las 16:05...
16時5分に死亡が確認されたと言うことなのか...って、Caneira、この日の試合は
17時キックオフだったんだよね??何てこと!!試合開始1時間前にMarcoは娘の死を知らされたと言うの??」
「síndrome de muerte súbita del lactante...って、SIDS乳幼児突然死症候群なのね。
un vuelo privado desde la capital navarra hacia la Ciudad del Turia...Marcoのために
チャーター便と言うかプライベートジェットを飛ばして帰したのね。彼は間に合わなかったけれど...(涙)」
何だか1日...心が重たかった。Marcoに掛ける言葉もない。
だって、子供を失うことほど哀しいことはないんだもの。
何となく気が乗らなくて、仕事も残業せずに早めに切り上げて帰ってきました。
途中本屋さんによって、WSD EXTRAを立ち読み。だって友達が「Gabiが載ってるよ!!」と教えてくれたから。
見開き3ページにも渡ってGabiについてのことが書かれていたのでビックリ。
こんなに大々的に取り上げられるなんて思いもよらなかったから。
でもまぁ...書いてあることは、全部知ってることだったし、何も目新しいことはなかった。
おまけに「オイオイ」とツッコミ入れたくなるような部分もあったけれど、
でも、「Gabi Heinzeって何者??」と言う方にとっては、オススメかもしれません。
彼のバイオグラフィーを簡潔にまとめた文章なので、一度読んでみられては如何でしょうか??
そのGabiは、先日のLiverpool戦に対するBBCのレーティングで最高の9をもらって
Man of the Matchに選ばれていた。それを受けて私は友人に言った。
「りばぽ戦のレーティングはイングランドらしいと思った。
MARCAやEl Mundo Deportivoなら決してGabiをMVPに選ばないだろう。
私も“確かにGabiは頑張っていたけれど...そこまで褒めて良いのか??”と思った(爆)」
その友人と数日来話題にしてることがある。
「没落貴族と農奴ならどちらがマシか」
「ナイトクラブを廻って地道に稼ぐ演歌歌手と久保田早紀的一発屋とどちらが幸福か」
相変わらず、アホなこと考えてるでしょ??(苦笑)
これはまぁ、たとえ話なのですが...私と友達、それぞれ好きな選手がいて、
彼女は自分の好きな選手のことを「かつて一時代を築いた」選手だと評してる。
私は彼のこと今も変わらず凄い選手だと思っているけれど、でも彼女は現状が不満で堪らないらしい。
だから、そんな大好きな選手のことを「没落貴族」と言う(苦笑)...それを受けて私は答えた。
「没落しても貴族は貴族じゃん(笑) Mauricioは貴族じゃないモン。あの人は農民ですから(笑)
でも、だからこそ泥まみれになっても地面を這い蹲っても生きていける強い人なんだろうけれど。
何となく、どんなに虐げられても人間としての尊厳を失わずに生きていけそうって思います。
反対にGutiはダメだなぁ。だって私的にはGutiって“へたれパリス”のイメージだから(爆)
で、Redondo兄ちゃんは足にすがりつくGutiを無下には扱えない(笑)」
「futbolの世界から足を洗うなら久保田早紀でも良いかもね(苦笑)
Mauricioさんはそれが出来ない人だから、ドサ廻りしながらでも歌い続けるでしょう(笑)
Gabiはいつの間にか、紅白出場歌手に仲間入り(爆)」
Mauricioさん...エライ言われようですね(爆) ゴメンなさい(笑)。
でも...あの人は王族でもなければ貴族でもなく、王宮に出入りする豪商でもなければ
国から国へと旅する吟遊詩人でもない。フツーの農民だと思う。
でなきゃ、例えば王の権力が及ばない森の支配者とか...ってそれはロビン・フッドか(笑)
でも...あの人のイメージはやっぱり開拓民と言うのが一番だな(笑)
華やかさがなくて、王道を歩いたこと無くて、築いたキャリアって目ぼしい物はなにもなくて...
でも、これほど強い人はいないと思う。そんなMauricio Pochettinoが私は大好きだ。
そう...世界中の誰もが知ってるスター選手じゃなくって良い。私にとって最高のFutbolistaでいてくれたら...
私のIdoloでいてくれたら...それで良い。他に望むものは何もないです(笑)
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