インコの巣の観察日記
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2005年01月13日(木) またネ!!



嬉しいんだけれど、でもやっぱり涙が流れるね。



初めて見たのは...もう10年も昔になるんだね。

キミはまだAlbaceteのユニフォームを着ていたから。

ハッキリとキミの名前を記憶したのは、94/95シーズンのこと。

Zaragozaへ移籍する前年の、対Real Madrid戦。




当時、LigaはBundesligaやPremierと交代でBS-7が放送していたけれど、

確か、あの時私が見たのはBarcaの試合だったはず。

その他の試合のハイライトでReal MadridとAlbaceteの映像が流れて...、

右SBのChendoがパスミスだったか、クリアミスをして、

そのボールを掻っ攫ってReal Madridゴールへ叩き込んだのが、AlbaceteのFernando Morientesだった。


「うわぁ〜、Chendoってば何やらかしてるの!!(怒)」と思ったのと同時に、何となく、Morientesって名前が頭に残った。



Morientesの第一印象はね...「鹿児島実業のサッカー部の子みたい」だった(笑)

だって、鹿実の子みたいな短髪だったし、アカぬけてなくて、でも、その笑顔は屈託がなくて、八重歯が印象的で、

プレーは柔らかくて、足元も頭も強くて、彼ほどCFって言葉がピッタリ来るスペイン人も珍しくて、

知れば知るほど、私は彼の魅力の虜となって行った。




いつでも会えば笑顔でいてくれて、彼のツッコミに私と友達が笑うと

「あ、ウケた」と更にゴキゲンになって、そんな彼はとても子供っぽくて、

だからMoroのこと、もっともっと好きになっていった。




Albacete時代のMorientes、Zaragoza時代のMorientes、

Real Madrid時代のMorientes、そして今度はLiverpoolのMorientes。

変わらず見守り続けていこうと思ってる。

だって、もったいないもの。彼の成長をずっと見守ってきたんだもの。

10年もの間、少年が1人の大人になるのを目の当たりにしてきた。

彼が、いろんな選手と出会い、共に闘い、あるいは対峙し、多くのものを

手にするのを見てきたから、だから今度は、彼が若い世代に何を残していくのか、

何を伝えるのか、そして誰が彼から思いを受け継ぐのか...見てみたいから。




今度、私がMadridへ行っても彼はもういない。それは寂しくて仕方が無い。

でも...今はキミの旅立ちを共に喜び合おう。Raulが笑顔でキミを送り出したように...。



私はMorientesのヘディングシュートが大好きだ。

何故なら、美しいからだ。瞬間、時が止まったかのような美しさだからだ。

そう、まるで空を飛ぼうとしてるかのように見える。

いや、もしかしたら...彼は空を飛べるのかもしれない。そう信じてるのかもしれない。


だから、キミにもこの歌を送ろう。

I believe I can fly

I believe I can touch the sky

I think about it every night and day

Spread my wings and fly away

I believe I can soar

I see me running through that open door

I believe I can fly

I believe I can fly

I believe I can fly





キミは誰より高く飛べるから...。






有り難う。心からの有り難うを。

こんなクラブのこと、最後まで好きだと言ってくれて、

こんなクラブのために、全てを投げ出してくれて、

本当に有り難う。心からの有り難うを。


Real Madridのファンとして、これほど嬉しいことはないし、そしてこれほど申し訳ないこともない。

今はただ、君の前途に幸あらんことを...心から願ってる。





有り難う。そして...


じゃ、またネ!!







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