インコの巣の観察日記
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2004年09月01日(水) |
さようなら私のPSG... |
ショックで言葉も出ない...
今朝、出勤前に確認した時には何も載ってなかった。それは当然でしょう。
だって、私がPCでチェックしていたのって、まだ朝の7時になっていなかったから。
つまり、欧州ではまだ午前0時になっていなかったってこと。
彼がサインして移籍が完了して、そのニュースが配信されたのは現地時間の23:45...
私がPCの前を離れて朝ごはんを食べに階下へ降りていった頃に、全て決まってしまったのですね。
帰宅して真っ先にする私の日課…いつものようにMARCA→as→El Mundo→Sport→
BBC→Clarinと順番に取り敢えず見出しをチェックして、最後にLe Parisianを開けてみた。
何コレ?? 何が書いてあるの?? ねぇ…この見出し、フランス語が判る判らないって
そんな問題じゃないよ!! ねぇ、どうして??ねぇ、どうしてなの??教えてよ、Fio!!!
23 h 45 : Fiorèse file à l'OM !
...少しだけ泣いて良いですか ??
私...新しいシーズンを迎えた時に、そこにGabiの笑顔もSorinの笑顔も、
そしてHugoちゃんの笑顔も見つけられなくて、すごく寂しくて、でも、
それでも変わらずにPSGを応援していけるって、そう思ったのは、
Fio、貴方がいたからなんです。私にとってPSGの魂は...貴方だったのです。
昨シーズンの最後の試合、Stade de FranceでのCoupe de Franceの決勝...
タイトルを獲得したにもかかわらず、ParisianたちはCapitaineに容赦のないブーイングを浴びせた。
確かに彼は移籍が決まっていたけれど、それも行き先がMarseilleだったけれど、
カップを受け取る時にまでブーイングを浴びせられ、そのあまりに酷い扱いに彼は涙目になっていた。
それを...必死で慰め、かばい、そしてファンに毅然とした態度でDehuに対する敬意を求めたのは、Fabrice Fioreseだった。
彼は...自分たちのCapitaineが、そして自分の親友がこんな仕打ちを受けることに我慢ならなかった。
私はDehuが苦手でした。元Barcaと言うことで。そしてそのBarcaでのプレー振りが
それほど評価できるものではなかったので、最初PSGで見たときの印象も
「あぁ、あのBarcaに馴染めなかったフランス人ね」と冷たいものでした。
でも、Mauricio Pochettinoと、そしてGabi Heinze、Hugo Leal...彼らとPSGを応援していく中で、
私はDehuのことをより良く理解し、その評価を改めることとなった。
そのキッカケをくれたのが、Fabrice Fioreseだった。
「Fioがそこまで惚れ込む相手なんだもん、Dehuって良い選手であり、良い人間なんだろうな。」
素直な目で見れば、Fredの良さを簡単に受け入れることが出来た。
Fioが信頼していたから。Fioが、Dehuのこと、大好きだったから...。
そのDehuを追いかけるようにしてOMへと行ってしまったFiorese。
最後の一人だったのに。私の大好きだったPSG。
もう、二度と戻っては来ない。あの頃のParis Saint-Germainは...。
さようなら、私の大好きだったPSG。
この先...私はPSGを変わらずに応援する自信がありません。
PochettinoがPSGを出て行くことになった経緯、私は今でも吹っ切れていない。
確かに、あの時PSGを出てGirondinsに行ったからこそ、彼はEspanyolに戻ってこられた。
あのままPSGに留まっていれば、こんなに早くピレネー山脈を越えてくれたか判らない。
だから、そう言う意味ではPSGを出させてくれてありがとう !!って気持ちもあるけれど...。
Pochettinoに対する扱いだけではなく、Cristbal兄さん、GabiやそしてHugoちゃん、Cardettiに対する
扱いについても、心に思うことは沢山あります。
それでも、私がPSGを応援しよう、CLでもしスペインへ来ることがあったなら...
チャンスがあれば見に行こう !!とまで思ったのは、それは全てFioがいたから。
Fabrice Fiorese...未だかつて、Underを含めて全てのカテゴリーにおいて
フランス代表に選ばれたことがない。
代表チームと言うものに縁がない。そんな彼のことを知る人は少ない。
PSGが好きだとか、Ligue1が好きだとか言う、そう言う物好きでない限り、Fioのことは知らない。
でも、この誰よりもユニフォームを汚してチームに貢献してくれる便利屋さんのこと、私は好きです。
えぇ、大好きです !!自分自身の本来のポジションでなくても、何一つ文句言わず、彼はピッチを駆けてくれる。
移籍してきたばかりのPauletaが点を取れなかった時、代わりにゴールを決めてくれたのは彼だった。
それが今、自分に課せられた役目だから、その義務を果たさなくてはならないんだと...。
そんなFioが好きだった。大好きだった、PSGのFioが !!
もう、PSGのFioはいない...。
この事実、私はどうやって受け止め、そして自分自身に理解させれば良いのだろう...。
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