A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2007年01月15日(月) マーラーの交響曲




50代に突入してもやっぱりマーラーなのか。マーラーからは一生離れられないのね。
CDラックの4〜5段くらいが全部マーラーだった時期があります。
マーラーの演奏って、指揮者やオケで印象がすごく変わるから、いろいろ聴いて
みたくなります。もったいない話で(笑)。
細かく言えば、第1楽章は○○の指揮で、第2楽章は××の指揮で聴きたい、
といった具合になるんだけど、
とりあえず≪今、無人島に持っていくマーラーの交響曲のCD≫ 
(ほんとこういう企画好きですねー、僕は(笑))

ということで各曲1枚を選んじゃった。

20代、30代、40代、、そして50代と好みの変遷を実感するわ〜。
でもって、ズラ〜っと。

ただ、「2番」と「7番」は、迷っているんですよ。
今の心境としては、小澤とクーベリックかな。明日は、2枚とも
テンシュテットになるかも(笑)。
全集を買うなら、迷うことなく、テンシュテットを!
テンシュテットの凄さが分かってきたのは、割と遅くて
世間での高評価をちょっと疑う時期もあったりして。

テンシュテットが指揮する「1番」は評価の高いロンドンフィル盤よりも
僕はシカゴ響盤の方が好きですね。低弦と金管に圧倒されるから。

小澤/サイトウキネンの「2番」は日本人が指揮したマーラーの最高傑作
という意味だけではなく、小澤という指揮者の特質(絶妙なバランス感覚)が
如何なく発揮されているという点でも必聴でしょうね。

「3番」はバーンスタイン/NYPの新録が登場するまでは、
クーベリック/バイエルン放送響盤とホーレンシュタイン/ロンドン響盤を
愛聴していました。バーンスタインの登場で、それらは吹っ飛びました(笑)。

「4番」は20代からずっとバーンスタイン/NYPの旧盤を聴いています。
レリ・グリストの声があまりにも可愛くて!!演奏だけをとれば、
テンシュテットや小澤、アバドあたりを選ぶかもしれませんが、
何しろレリ・グリスト命なので(笑)。

ラトルの「5番」は想像通りの出来なので、嬉しかったですね。
全ての音に意味を持たせようとするラトルの指揮は、ベルリンフィルのような
ずば抜けた技術を持ったオケが相手だと、こんなに特別な輝きを放つんですね。
好き嫌いは分かれる演奏ですが、僕は夢中です。CDより絶対にDVDで聴くべき。
音が圧倒的にいいです。

「6番」は文句なくテンシュテット盤。今後、これ以上の「6番」は現れないと
思いますよ。圧倒的な超名演!100回聴いても、ドキドキします。

「7番」は世間で言うほど難解ではありませんが、どこを聴きどころにしてよいか、
ちょっと迷う作品ではありますが。陰と陽が分裂症気味に次から次へと入れ替わるのを
楽しみたければ、テンシュテット盤を。意外なまでの人懐っこさを味わいたければ、
クーベリック盤でしょうね。

「8番」も「6番」同様、今後これ以上のものは現れないと断言しちゃいます。
テンシュテットの全キャリアの中の≪金字塔≫でしょうね!
DVDでの購入をお薦めします。クライマックスでは、涙が止まりません。
マーラー関連の全音源の中で一枚だけ選ぶとしたら、
迷うことなくこのDVDを!!



「9番」は、ウィーンフィルの豊かな弦を味わい尽くせるという意味で
ラトル盤を。もちろんラトルのオリジナルな解釈も興味深いです。
他には、バルビローリ/ベルリンフィル盤、ノイマン/チェコフィル盤、
未CD化の小澤/ボストン響(最後の演奏会?のライブ)をお薦め。

「大地の歌」もテンシュテット盤を聴いて、他のCDはすべて処分しちゃいました。
絶対的名盤です。買わなければいけないCDですよ〜(笑)。


※ テンシュテットの「1番」「6番」「8番」「大地の歌」に関しては
  こちらを参考にしてみて下さい→ そして許光俊のこんなのも→











交響曲第1番  「テンシュテット指揮/シカゴ響」DVD (1990年録音)






交響曲第2番  「小澤征爾指揮/サイトウキネン」(2000年録音)






交響曲第3番  「バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル」(1987年録音)






交響曲第4番  「バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル」(1960年録音)






交響曲第5番  「ラトル指揮/ベルリン・フィル」DVD (2002年録音)






交響曲第6番  「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」(1991年録音)






交響曲第7番  「クーベリック指揮/バイエルン放送響」(1970年録音)






交響曲第8番  「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」DVD
                          (1991年ライブ録音)






交響曲第9番  「ラトル指揮/ウィーン・フィル」(1993年録音)






大地の歌    「テンシュテット指揮/ロンドン・フィル」(1982&84録音)



 


響 一朗

My追加