A Thousand Blessings
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2007年01月10日(水) 「生まれ来る子供たちのために」の曖昧さ



チャゲ&飛鳥のコンサート会場に安倍総理が来た、なんていう話題が去年あったけど、
確か「日本という船の船長である安倍総理」みたいな紹介のされかたをしたんだっけ?
でもって、観客も大きな拍手をおくったとか。→

飛鳥はap-bankフェス2006に参加してたけど
ap-bankというかつてのサヨクにも劣る子供っぽいエコエコアザラク団体に
賛同するミュージシャンや役者の社会意識というのはそんなもんすよ。
安倍船長が舵取るタイタニック号(そんな立派な船でもないが)が向うその先に
暗黒の氷山がそびえていることなど知ってて知らんぷり。
それよりも誰からも目をつけられないエコエコアザラク運動に励む方が安全だし、
印象も綺麗だ。そう、綺麗な仕事なんだよね。

ap−bankのメッセージボードを見ると分かるが、ほとんど笑ってしまうよ。
この国に未来なんて、とてもあるとは思えないのに、
いかにもあるような幻想を若者に植え付けてはいけない。
滅びていく国、滅びていく国民、腐ったリンゴの連鎖。
「頑張ろう」とか「明日がある」とか「勇気を持とう」とか、
お気軽な無責任を押し付ける連中を、僕は信用しないな。

小田和正もいつまでも焦点のボケた歌ばかり歌わずにきちんと落とし前をつけろよ。
と言っても、彼にそれを期待するのは無理か。彼のずるさは筋金入りだから。
“生まれ来る子供たちのために”の<曖昧さ>を若者が好むのは仕方がないとして、
それを歌っている小田の姿に見とれている桜井の横顔は
子供っぽくて、ちょっと頼りない。

余談だが、桜井が尊敬する中田英寿の最近の「自分探しの旅」(誰がつけたのか
最悪のネーミング)にも同様の「困った感」を抱いてしまうぞ。


響 一朗

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