A Thousand Blessings
2004年1月〜最新|ひとつ前に戻る|ひとつ先に進む
小説を読む。
トイレに常備1冊。風呂場の脱衣所にも1冊(当然湯船に浸かって読むため)、 コートのポケットに1冊。パソコンの脇に1冊。計4冊の小説を同時進行で読む。 昔からこういう読み方が好きだ。 音楽を聴く時と同じで、あれもこれも読みたい、今すぐ読みたい、どんどん読みたい、 という欲求が強いのだろう。待てないのだ。だから、仕方が無く同時に読むという 方法を選んだ。そして、その方法が堪え性がない僕にはぴったりなのだ。
小説は何でも読む。ジャンルで好き嫌いはない。 読みながら、あれこれ想像したり時には妄想したりするのがたまらない。 僕は美文愛好家ではないので、多少文章が下手でも許せる。 ただし、下手のハードルがどんどん下がってきている昨今 想像以上に下手なものも横行しているので、 小説だけは(よく知っている作家を除いては)amazonで購入せずに 実際に書店に行って、立ち読みし、読むに値する文章であるかどうかを 確かめる。
好きな作家は、東野圭吾・宮部みゆき・高杉良・市川拓司・藤沢周平 松本清張・加賀乙彦・広瀬正・筒井康隆・山口瞳・向田邦子・山田太一・浅田次郎。
純文学は読まなくなった。大衆文学一筋。外国文学も翻訳次第。 小難しいのは特に嫌い。何しろ小難しいことを考える資質が元々無いものだから、 読めない漢字を並べられても困るし。つまり、インテリジェンスが僕には 欠けてるってことね。
でもって、僕にとって別格的な存在が、阿部昭 ■ いったいどれくらいの人が阿部昭を知ってるのか?僕の周りにはいません。 全集でも入手できるが、僕は若い頃からコツコツ集めた本を今でも大切にしている。 時々読み返して、そのたびに感動。何回読んでも感動できる。 劇的な物語はほとんど書かず、多くが私小説。短編作家として有名である。 中でもこの1冊をぜひ多くの方に読んでもらいたい。 残念ながら現在では全集でしか入手できないが。
『18の短篇』(福武書店) ↓
タイトルどおりの短編集だ。 「自転車」「天使が見たもの」「言葉」「人生の一日」、 この4つの短編小説を特に愛している。 こんなのが書けたらどんなにか楽しいだろうな〜、などと想像してしまう。 僕は自分の文才の無さをほとんど呪っている。
響 一朗
|