A Thousand Blessings
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2007年01月07日(日) 小説は面白い



小説を読む。

トイレに常備1冊。風呂場の脱衣所にも1冊(当然湯船に浸かって読むため)、
コートのポケットに1冊。パソコンの脇に1冊。計4冊の小説を同時進行で読む。
昔からこういう読み方が好きだ。
音楽を聴く時と同じで、あれもこれも読みたい、今すぐ読みたい、どんどん読みたい、
という欲求が強いのだろう。待てないのだ。だから、仕方が無く同時に読むという
方法を選んだ。そして、その方法が堪え性がない僕にはぴったりなのだ。


小説は何でも読む。ジャンルで好き嫌いはない。
読みながら、あれこれ想像したり時には妄想したりするのがたまらない。
僕は美文愛好家ではないので、多少文章が下手でも許せる。
ただし、下手のハードルがどんどん下がってきている昨今
想像以上に下手なものも横行しているので、
小説だけは(よく知っている作家を除いては)amazonで購入せずに
実際に書店に行って、立ち読みし、読むに値する文章であるかどうかを
確かめる。


好きな作家は、東野圭吾・宮部みゆき・高杉良・市川拓司・藤沢周平
松本清張・加賀乙彦・広瀬正・筒井康隆・山口瞳・向田邦子・山田太一・浅田次郎。

純文学は読まなくなった。大衆文学一筋。外国文学も翻訳次第。
小難しいのは特に嫌い。何しろ小難しいことを考える資質が元々無いものだから、
読めない漢字を並べられても困るし。つまり、インテリジェンスが僕には
欠けてるってことね。



でもって、僕にとって別格的な存在が、阿部昭   
 
いったいどれくらいの人が阿部昭を知ってるのか?僕の周りにはいません。
全集でも入手できるが、僕は若い頃からコツコツ集めた本を今でも大切にしている。
時々読み返して、そのたびに感動。何回読んでも感動できる。
劇的な物語はほとんど書かず、多くが私小説。短編作家として有名である。
中でもこの1冊をぜひ多くの方に読んでもらいたい。
残念ながら現在では全集でしか入手できないが。

『18の短篇』(福武書店)
   ↓





タイトルどおりの短編集だ。
「自転車」「天使が見たもの」「言葉」「人生の一日」、
この4つの短編小説を特に愛している。
こんなのが書けたらどんなにか楽しいだろうな〜、などと想像してしまう。
僕は自分の文才の無さをほとんど呪っている。


響 一朗

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