A Thousand Blessings
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2006年10月10日(火) ジョゼと虎と魚たち


参ったなぁ。
なんで、この映画を見てなかったんだろう・・・。

『ジョゼと虎と魚たち』 監督・犬童一心 出演・池脇千鶴、妻夫木聡

一撃を食らった感じだ。傑作だとか名作だとか、簡単に断言できないものがあって、
それはつまり、僕自身を見てしまったというか・・・。
妻夫木演じるところの優柔不断男は、20年前の僕だな。
ちょっと痛い。てか、かなり痛い映画。

彼が選んだ女と選ばなかった女。
いや、そうじゃないな。彼を選んだ女と選ばなかった女、だな。
そっちの視点から見なくちゃいけないんだ。

池脇千鶴、本当に素晴らしいね。圧倒的な存在感。
エンドロールのくるりの音楽に涙腺が・・・。

映画ファンサイトでは一様に不評なようだが、
それがかえって嬉しいね。
脚本・演出・カメラワークも文句無し。


田辺聖子の同名小説が原作だが、
「ジョゼと虎と魚たち」の意味に胸をうたれた。









勇気なんていらないぜ
僕には旅に出る理由なんて何ひとつない
手を離してみようぜ
つめたい花がこぼれ落ちそうさ   
“くるり/ハイウェイ”




響 一朗

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